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織莉子「そろそろ、お暇します」
マミ「あら…… 帰るの?」
織莉子「……」
マミ「マスコミや心無い人があなたの家を取り囲んでいるのをテレビでみたわ」
織莉子「当然です 父は周囲の期待を仇で返したんですから……
その父に陶酔して、何も知らずに手伝っていた私も同罪――」
マミ「……無理しなくていいのよ」ギュッ
抱きしめられる―― 一瞬なにが起こったのか理解できなかった
巴さんは、泣いている子供をあやすようにやさしく頭を撫でてくれる
マミ「お父さんの罪まで貴女が背負う必用なんてないわ……
これ以上思いつめないで、誰かに頼ってもいいんだからね?」
久しぶりに向けられる人の優しさに顔が熱くなる
眼球の奥がキュッっとなって涙が溢れ出す
マミ「よしよし、お姉さんの胸で思いっきり泣きなさい」
織莉子「う゛ぅぅ…あ゛あ゛あぁぁ ぐすっ」ヒック
マミ「あら…… 帰るの?」
織莉子「……」
マミ「マスコミや心無い人があなたの家を取り囲んでいるのをテレビでみたわ」
織莉子「当然です 父は周囲の期待を仇で返したんですから……
その父に陶酔して、何も知らずに手伝っていた私も同罪――」
マミ「……無理しなくていいのよ」ギュッ
抱きしめられる―― 一瞬なにが起こったのか理解できなかった
巴さんは、泣いている子供をあやすようにやさしく頭を撫でてくれる
マミ「お父さんの罪まで貴女が背負う必用なんてないわ……
これ以上思いつめないで、誰かに頼ってもいいんだからね?」
久しぶりに向けられる人の優しさに顔が熱くなる
眼球の奥がキュッっとなって涙が溢れ出す
マミ「よしよし、お姉さんの胸で思いっきり泣きなさい」
織莉子「う゛ぅぅ…あ゛あ゛あぁぁ ぐすっ」ヒック
――――
織莉子「すいません、取り乱してしまって」
マミ「いいのよ」
織莉子「あの日以来、信用していた人たちからも冷たくされて……」
織莉子「だから、巴さんにこんなに良くして貰って」
マミ「マミでいいわよ」
織莉子「マミさん……」
マミ「なぁに?」
織莉子「本当に有難うございます」
マミ「どういたしまして」
織莉子「……」
マミ「それじゃ、今日は泊まっていきなさい」
織莉子「はい……」
マミ「これからのことは明日考えればいいわ」
織莉子「すいません、取り乱してしまって」
マミ「いいのよ」
織莉子「あの日以来、信用していた人たちからも冷たくされて……」
織莉子「だから、巴さんにこんなに良くして貰って」
マミ「マミでいいわよ」
織莉子「マミさん……」
マミ「なぁに?」
織莉子「本当に有難うございます」
マミ「どういたしまして」
織莉子「……」
マミ「それじゃ、今日は泊まっていきなさい」
織莉子「はい……」
マミ「これからのことは明日考えればいいわ」
――――
織莉子「マミさん、もう寝ました?」
マミ「……」Zzz
織莉子「……キュゥべえ、話があるの」
QB「なんだい織莉子?」
織莉子「契約したときの話、やっぱりなかったことにしていいかしら?」
QB「気が変わったのかい?」
織莉子「ええ、だから『まどか様』については――」
QB「いいよ、君がしたいようにすればいい」
織莉子「……ねぇ貴方、本当にキュゥべえなの?」
QB「哲学的な質問だね」
織莉子「そういう意味で言ったわけではないのけれど……」
織莉子(この世界のキュゥべえからは悪意が感じ取れない
鹿目まどかの願いは魔女システムの崩壊のはず――)
織莉子(その改変がキュゥべえにも影響しているというのかしら?)
マミ(まどか様……? 一体何のことかしら……)
織莉子「マミさん、もう寝ました?」
マミ「……」Zzz
織莉子「……キュゥべえ、話があるの」
QB「なんだい織莉子?」
織莉子「契約したときの話、やっぱりなかったことにしていいかしら?」
QB「気が変わったのかい?」
織莉子「ええ、だから『まどか様』については――」
QB「いいよ、君がしたいようにすればいい」
織莉子「……ねぇ貴方、本当にキュゥべえなの?」
QB「哲学的な質問だね」
織莉子「そういう意味で言ったわけではないのけれど……」
織莉子(この世界のキュゥべえからは悪意が感じ取れない
鹿目まどかの願いは魔女システムの崩壊のはず――)
織莉子(その改変がキュゥべえにも影響しているというのかしら?)
マミ(まどか様……? 一体何のことかしら……)
――数日後――
キリカ「行ってくるね」
杏子「んー」
キリカ「予備の鍵は下駄箱の上に置いておくからね」バタン
杏子(あれから何日経ったっけ…… 騒がしい生活ってのは
時間が経つのも早く感じるもんなんだな)
ゆま「すーすー」Zzz
お菓子に囲まれている夢でも見ているのか、口から涎が滴っている
その様子を眺めているとアタシにも睡魔が伝播し、思わず欠伸をしてしまう
杏子「ふぁあ~…… 魔獣が出てくるまで、アタシももう一眠りするか」
――――
キリカ(久しぶりの学校は緊張するなぁ……)
キリカ「でも、私は変わったんだ!」
キリカ「やればできる…… やればできる……」
キリカ「行ってくるね」
杏子「んー」
キリカ「予備の鍵は下駄箱の上に置いておくからね」バタン
杏子(あれから何日経ったっけ…… 騒がしい生活ってのは
時間が経つのも早く感じるもんなんだな)
ゆま「すーすー」Zzz
お菓子に囲まれている夢でも見ているのか、口から涎が滴っている
その様子を眺めているとアタシにも睡魔が伝播し、思わず欠伸をしてしまう
杏子「ふぁあ~…… 魔獣が出てくるまで、アタシももう一眠りするか」
――――
キリカ(久しぶりの学校は緊張するなぁ……)
キリカ「でも、私は変わったんだ!」
キリカ「やればできる…… やればできる……」
――校内――
マミ「何か思い出せそう?」
織莉子「まだ…… なんとも……」
マミ「そうね、どこか案内してほしい場所はある?」
織莉子「放送室―― いえ、少し一人にしてもらってもいいかしら……」
マミ「分かったわ、気が済んだら昇降口に来て そこで待っているから」
織莉子「はい……」
――――――
織莉子「ここで…… 鹿目まどかを殺そうとして……」テクテク
あの日、キュゥべえと契約して視た過去で――
ここでたくさんの命を奪った 見ず知らずの生徒を何人も巻き込んだ
僅かな命を犠牲にすることで、大勢の人々が救えるのなら
それが正しいことだと信じていた
もし再び同じ状況に立たされたら、私はどうすればいい?
マミ「何か思い出せそう?」
織莉子「まだ…… なんとも……」
マミ「そうね、どこか案内してほしい場所はある?」
織莉子「放送室―― いえ、少し一人にしてもらってもいいかしら……」
マミ「分かったわ、気が済んだら昇降口に来て そこで待っているから」
織莉子「はい……」
――――――
織莉子「ここで…… 鹿目まどかを殺そうとして……」テクテク
あの日、キュゥべえと契約して視た過去で――
ここでたくさんの命を奪った 見ず知らずの生徒を何人も巻き込んだ
僅かな命を犠牲にすることで、大勢の人々が救えるのなら
それが正しいことだと信じていた
もし再び同じ状況に立たされたら、私はどうすればいい?
ふらふらと歩いているうちに、とある教室に足を踏み入れていた
織莉子(ここでもたくさんの人が死んだのね……)
この学校を歩いていると、過去の記憶がどんどん鮮明に浮かび上がってくる
辛い記憶に耐えかね、私は教室の後方にある強化ガラスの前に座り込んでしまう
例えどんな姿になっても、私に尽くし護りなさい
これは…… いったい誰に言った言葉だったかしら……?
『アッレー なーんで誰もいないのー? 今日休みだっけ?』
織莉子(この声は…… なんだかとても懐かしい声――)
――――――
キリカ(久しぶりに学校に来たのに、休校日だったとは……
不登校児に連絡網なんて回ってくるわけないか 友達いないし……)
キリカ(……せっかく来たんだから、教室だけでも見て行こうかな)
キリカ「私の机残ってるかな…… 引き出しにゴミとか詰められてたらどうしよう……」
キリカ「……」ガラッ
織莉子「あっ……」
キリカ「……」ピシャ
キリカ「……えーっと?」
キリカ(なんで休校日に学校に生徒がいるんだ? 部活動か何かな?
そもそもウチの制服を着てなかったし…… 動揺して扉を閉めてしめちゃったよ……)
キリカ(あ…… さっきの人、もしかしてレジで助けてくれた恩人に似ていたような?)
胸に抱いた疑問を確かめるためにもう一度扉に手を伸ばす
キリカ「……」ガラガラッ
織莉子「……あの?」
キリカ(やっぱり恩人だ…… どうしてこんなところに?
いや、まずはあの時のお礼を言わなくちゃ)
キリカ(でもなんて話しかけたらいいんだ……
あれだけ練習してたのに、咄嗟のことすぎて頭が真っ白に――)
キリカ(平常心平常心…… なに、フツーに話し駆ればいいだけだ)
織莉子「あっ……」
キリカ「……」ピシャ
キリカ「……えーっと?」
キリカ(なんで休校日に学校に生徒がいるんだ? 部活動か何かな?
そもそもウチの制服を着てなかったし…… 動揺して扉を閉めてしめちゃったよ……)
キリカ(あ…… さっきの人、もしかしてレジで助けてくれた恩人に似ていたような?)
胸に抱いた疑問を確かめるためにもう一度扉に手を伸ばす
キリカ「……」ガラガラッ
織莉子「……あの?」
キリカ(やっぱり恩人だ…… どうしてこんなところに?
いや、まずはあの時のお礼を言わなくちゃ)
キリカ(でもなんて話しかけたらいいんだ……
あれだけ練習してたのに、咄嗟のことすぎて頭が真っ白に――)
キリカ(平常心平常心…… なに、フツーに話し駆ればいいだけだ)
――――
キリカ「どうしたのキミ、こんなとこで座り込んで ウチの生徒じゃないみたいだけど」
織莉子「私はたくさんの人を殺したの」
ああ、そうだ……
ようやく全てを思い出した――
織莉子「結果としてたくさんの人を救ったけど 私には重すぎて立てないの」
キリカ「ふーん、よくわかんないけど でっかい荷物を持ってるってことかなぁ」
キリカ(あれ……? 恩人はちょっと電波入ってる系?)
キリカ(でも、ここでカッコいいところを見せれば、恩を返すきっかけになるかも……)
キリカ「ンー、じゃあ! 私が半分持ってあげよう!
私の護りたかった世界…… 私の―― 最高の友達――
キリカ「だから、一緒に行こう!」
キリカ「どうしたのキミ、こんなとこで座り込んで ウチの生徒じゃないみたいだけど」
織莉子「私はたくさんの人を殺したの」
ああ、そうだ……
ようやく全てを思い出した――
織莉子「結果としてたくさんの人を救ったけど 私には重すぎて立てないの」
キリカ「ふーん、よくわかんないけど でっかい荷物を持ってるってことかなぁ」
キリカ(あれ……? 恩人はちょっと電波入ってる系?)
キリカ(でも、ここでカッコいいところを見せれば、恩を返すきっかけになるかも……)
キリカ「ンー、じゃあ! 私が半分持ってあげよう!
私の護りたかった世界…… 私の―― 最高の友達――
キリカ「だから、一緒に行こう!」
これ漫画読んでないと理解できない?
>>78とは繋がってないの?
>>78とは繋がってないの?
織莉子「……」グスッ
差し出された手を握ると、彼女は腕に力を込めて私を引っ張りあげる
正面に立って、改めて彼女の顔を見つめていると自然と涙があふれてくる
キリカ「わわっ、どうしたのさ? 痛かった」
彼女が慌てて謝ってくる姿をみていると、懐かしさがこみ上げてくる
なんでもないの、なんでもないの、ただそう答えるのが精一杯だった
織莉子「……さっきの台詞が余りにも恥ずかしかったから」
キリカ「そんなに臭かったかなぁ」
織莉子「ええ、とっても」
キリカは照れくさそうに、可愛い顔をあさっての方へ向けてしまったのだけれど、
その仕草ひとつひとつが愛おしくて、ついからかってしまいたくなる――
織莉子「私の名前は、美国織莉子よ…… 以前どこかであったかしら?」
キリカ「一度だけ貴女に助けてもらったことがあって……
ああっ、自己紹介が先だった えっと、私の名前は――」
私は彼女のことを識っている――
彼女が名前を言うタイミングに揃えて、心の中で唱える
差し出された手を握ると、彼女は腕に力を込めて私を引っ張りあげる
正面に立って、改めて彼女の顔を見つめていると自然と涙があふれてくる
キリカ「わわっ、どうしたのさ? 痛かった」
彼女が慌てて謝ってくる姿をみていると、懐かしさがこみ上げてくる
なんでもないの、なんでもないの、ただそう答えるのが精一杯だった
織莉子「……さっきの台詞が余りにも恥ずかしかったから」
キリカ「そんなに臭かったかなぁ」
織莉子「ええ、とっても」
キリカは照れくさそうに、可愛い顔をあさっての方へ向けてしまったのだけれど、
その仕草ひとつひとつが愛おしくて、ついからかってしまいたくなる――
織莉子「私の名前は、美国織莉子よ…… 以前どこかであったかしら?」
キリカ「一度だけ貴女に助けてもらったことがあって……
ああっ、自己紹介が先だった えっと、私の名前は――」
私は彼女のことを識っている――
彼女が名前を言うタイミングに揃えて、心の中で唱える
――――
織莉子「お待たせしました」
マミ「あら、やっと帰ってきた
そろそろ探しに行こうかと思っていたところだったんだけど――」
マミ「その表情から察するに、探し物は見つかったみたいね」
織莉子「はい…… 全て思い出しました」
キリカ「織莉子、この人は――」
キリカ(美味しそうな金髪の縦ロール、中学生とは思えない豊満なナイスバディ……)
織莉子「彼女は巴――」
キリカ「マミ……さん?」
マミ「あら、私のことを知ってるの?」
キリカ「杏…… 佐倉さんからお話を伺って――」
マミ「なるほど、貴女が杏子の言っていた新人ね……
同業者同士なんだから、そんなにかしこまらなくていいわよ?」
織莉子「あら…… キリカも魔法少女だったの?」
キリカ「も、って…… まさか織莉子も?」
織莉子「お待たせしました」
マミ「あら、やっと帰ってきた
そろそろ探しに行こうかと思っていたところだったんだけど――」
マミ「その表情から察するに、探し物は見つかったみたいね」
織莉子「はい…… 全て思い出しました」
キリカ「織莉子、この人は――」
キリカ(美味しそうな金髪の縦ロール、中学生とは思えない豊満なナイスバディ……)
織莉子「彼女は巴――」
キリカ「マミ……さん?」
マミ「あら、私のことを知ってるの?」
キリカ「杏…… 佐倉さんからお話を伺って――」
マミ「なるほど、貴女が杏子の言っていた新人ね……
同業者同士なんだから、そんなにかしこまらなくていいわよ?」
織莉子「あら…… キリカも魔法少女だったの?」
キリカ「も、って…… まさか織莉子も?」
>>162
なんだブラクラか
なんだブラクラか
――マミの部屋――
キリカ「まさか織莉子も魔法少女になっていただなんて――」
織莉子「ええ、本当に吃驚したわ……」
織莉子(この世界では、普通に生きていてほしいと思ったけれど……
そこまで都合よくは行かないものね……)
キリカ「……ねぇ、言いたくなかったら言わなくいいんだけど――」
織莉子「何かしら?」
キリカ「さっきの『たくさん人を殺した』っていうのは、魔法少女絡み?」
織莉子「だったら、キリカはどうするの?」
キリカ「どうもしないよ……」
織莉子「そう? 私がどうしようもない悪人かも知れないでしょう?」
キリカ「織莉子はそんなことしない…… と、思う」
織莉子「どうして?」
キリカ「なんと…なく……」
キリカ「まさか織莉子も魔法少女になっていただなんて――」
織莉子「ええ、本当に吃驚したわ……」
織莉子(この世界では、普通に生きていてほしいと思ったけれど……
そこまで都合よくは行かないものね……)
キリカ「……ねぇ、言いたくなかったら言わなくいいんだけど――」
織莉子「何かしら?」
キリカ「さっきの『たくさん人を殺した』っていうのは、魔法少女絡み?」
織莉子「だったら、キリカはどうするの?」
キリカ「どうもしないよ……」
織莉子「そう? 私がどうしようもない悪人かも知れないでしょう?」
キリカ「織莉子はそんなことしない…… と、思う」
織莉子「どうして?」
キリカ「なんと…なく……」
マミ「おまたせ、今回はキュゥべえの分もケーキがあるわよ?」
QB「やったあ! ここのケーキは美味しいよね!」
織莉子「残念だけど、私はどうしようもない悪人なの……」
マミ(……ケーキを持ってくるタイミング、失敗したかしら)
織莉子「マミさんには少し話をしたのだけれど、全てを話すわ……
私はキュゥべえと契約して、世界の過去を垣間見たの」
キリカ「世界の…… 過去?」
織莉子「キリカは魔法少女になったばかりで知らないかもしれないけれど、
マミさん…… 魔力の枯渇した魔法少女がどうなるかは知っているかしら?」
マミ「円環の理に導かれて、消滅するわ」
織莉子(円環の……理?)コホン
織莉子「…………そう、跡形もなく消え去るの」
キリカ「それなら契約のときにキュゥべえから聞かされたよ……」
織莉子「でもね、私の視た世界では――」
QB「やったあ! ここのケーキは美味しいよね!」
織莉子「残念だけど、私はどうしようもない悪人なの……」
マミ(……ケーキを持ってくるタイミング、失敗したかしら)
織莉子「マミさんには少し話をしたのだけれど、全てを話すわ……
私はキュゥべえと契約して、世界の過去を垣間見たの」
キリカ「世界の…… 過去?」
織莉子「キリカは魔法少女になったばかりで知らないかもしれないけれど、
マミさん…… 魔力の枯渇した魔法少女がどうなるかは知っているかしら?」
マミ「円環の理に導かれて、消滅するわ」
織莉子(円環の……理?)コホン
織莉子「…………そう、跡形もなく消え去るの」
キリカ「それなら契約のときにキュゥべえから聞かされたよ……」
織莉子「でもね、私の視た世界では――」
スレタイ通り最初はもとのメンバーだったのに、いきなりオリコのメンバーになったことに対して大変憤りを覚えている
――――
マミ「魔法少女が、魔獣―― ではなくて魔女になる……」
キリカ「それで、史上最悪になるであろう少女を殺すために
見滝原中学で事件を起こした――」
織莉子「ええ、私は殺人犯―― 血も涙も無い冷酷な魔女だったのよ……」
キリカ「でもっ、それでたくさんの命が救えたんでしょ?」
織莉子「結果的には、全てが無意味になったのだけれど、それはまた別の話で――
そもそもたった一人の少女も救えない者に、大勢の命を助けることなんて不可能だったのよ」
マミ「現実は甘くは無いわ…… 貴女の判断は間違っていなかったはずよ
普通の人ならできないことを、貴女はやってのけたのよ……」
織莉子「有難うございます でも、もっと他にやり方があったはずだと思います」
キリカ「……結果的に無意味になったっていうのは?」
織莉子「この世界では魔女なんて存在しない―― 魔獣という闇が巣食っている」
QB「人の心に潜む魔物…… そいつらから得られるエネルギーで宇宙はバランスを
保っている そして、その魔獣を倒せるのは魔法少女だけだ」
織莉子「魔女システムを改変させて、今の世界を構築したのが、私の倒したはずの少女だった」
キリカ「えーっと? つまりそれは、どういうこと……?」
マミ「魔法少女が、魔獣―― ではなくて魔女になる……」
キリカ「それで、史上最悪になるであろう少女を殺すために
見滝原中学で事件を起こした――」
織莉子「ええ、私は殺人犯―― 血も涙も無い冷酷な魔女だったのよ……」
キリカ「でもっ、それでたくさんの命が救えたんでしょ?」
織莉子「結果的には、全てが無意味になったのだけれど、それはまた別の話で――
そもそもたった一人の少女も救えない者に、大勢の命を助けることなんて不可能だったのよ」
マミ「現実は甘くは無いわ…… 貴女の判断は間違っていなかったはずよ
普通の人ならできないことを、貴女はやってのけたのよ……」
織莉子「有難うございます でも、もっと他にやり方があったはずだと思います」
キリカ「……結果的に無意味になったっていうのは?」
織莉子「この世界では魔女なんて存在しない―― 魔獣という闇が巣食っている」
QB「人の心に潜む魔物…… そいつらから得られるエネルギーで宇宙はバランスを
保っている そして、その魔獣を倒せるのは魔法少女だけだ」
織莉子「魔女システムを改変させて、今の世界を構築したのが、私の倒したはずの少女だった」
キリカ「えーっと? つまりそれは、どういうこと……?」
――――
マミ「あのイレギュラーが…… 時間跳躍の力を持っていたなんて」
織莉子「私も詰めが甘かった…… 世界は再び彼女の手によって廻り出したの」
織莉子「でも、そのおかげで私達はこうして出会えることができたのも事実」
キリカ「うーん、ややこしくて知恵熱が出そうだよ……」
織莉子「相変わらずね、貴女は」
キリカ「そうなの?」
織莉子「そうね……ちっとも変わってないわ」
キリカ「……えっと、そもそも何の話をしていたんだっけ?」
織莉子「私がどうしようもない悪人だったって話よ……」
マミ「それは貴女の視た過去の世界の話でしょ?
だったら、今の貴女とは関係ないじゃない……」
織莉子「そう…… でしょうか?」
マミ「過去の話だって、もしかしたらキュゥべえが見せた幻覚かもしれないわよ?」
QB「酷い言いがかりだね…… ボクはそんなことしないよ」
マミ「あのイレギュラーが…… 時間跳躍の力を持っていたなんて」
織莉子「私も詰めが甘かった…… 世界は再び彼女の手によって廻り出したの」
織莉子「でも、そのおかげで私達はこうして出会えることができたのも事実」
キリカ「うーん、ややこしくて知恵熱が出そうだよ……」
織莉子「相変わらずね、貴女は」
キリカ「そうなの?」
織莉子「そうね……ちっとも変わってないわ」
キリカ「……えっと、そもそも何の話をしていたんだっけ?」
織莉子「私がどうしようもない悪人だったって話よ……」
マミ「それは貴女の視た過去の世界の話でしょ?
だったら、今の貴女とは関係ないじゃない……」
織莉子「そう…… でしょうか?」
マミ「過去の話だって、もしかしたらキュゥべえが見せた幻覚かもしれないわよ?」
QB「酷い言いがかりだね…… ボクはそんなことしないよ」
QB「だいたい、織莉子の願いが曖昧なんだよ」
QB「存在理由、価値、そんなことボクには分かりっこない
この星の生物の思考回路なんて、まったくもって理解不能だよ」
キリカ「難しいことは良く分からないけれど……
こうやって皆と仲良くお茶会ができてるんだから――」
マミ「そうよ、過去に囚われていても仕方ない―― 前を向いて生きていかなくちゃ……ね?」
織莉子「はい……」
――――
織莉子「話が長くなってしまいました…… 申し訳ありません
せっかくのお茶が冷めてしまいました」
マミ「お茶なんてまた淹れなおせばいいだけよ」
キリカ「私も織莉子と話せてよかった」
織莉子「二人とも、本当に有難う……」
キリカ「わっ、もうこんな時間―― 今日の夕飯の買出し、私の番だったんだっけ」
マミ「送っていきましょうか?」
キリカ「大丈夫! 私だって魔法少女の端くれだっ
魔獣なんてあっという間にやっつけてやるよ」
織莉子「ふふっ、頼もしいわね」
QB「存在理由、価値、そんなことボクには分かりっこない
この星の生物の思考回路なんて、まったくもって理解不能だよ」
キリカ「難しいことは良く分からないけれど……
こうやって皆と仲良くお茶会ができてるんだから――」
マミ「そうよ、過去に囚われていても仕方ない―― 前を向いて生きていかなくちゃ……ね?」
織莉子「はい……」
――――
織莉子「話が長くなってしまいました…… 申し訳ありません
せっかくのお茶が冷めてしまいました」
マミ「お茶なんてまた淹れなおせばいいだけよ」
キリカ「私も織莉子と話せてよかった」
織莉子「二人とも、本当に有難う……」
キリカ「わっ、もうこんな時間―― 今日の夕飯の買出し、私の番だったんだっけ」
マミ「送っていきましょうか?」
キリカ「大丈夫! 私だって魔法少女の端くれだっ
魔獣なんてあっという間にやっつけてやるよ」
織莉子「ふふっ、頼もしいわね」
キリカ「それじゃ! ……また遊びに来てもいい?」
マミ「ええ、いつでも遊びにいらっしゃい」
キリカ「やったぁ! 織莉子、マミさん、また今度っ」
キリカ(あ、本当に時間がヤバイ…… 杏子のヤツ怒ってるかなぁ)タッタッタ
織莉子「キリカっ!」
キリカ「何っ?」
織莉子「貴女、今幸せ?」
キリカ「んー、友達もできたし、織莉子とも逢えたし―― 幸せかな?」
織莉子「そう、それじゃあ気をつけて帰るのよ」
キリカ「りょーかーいっ」タッタッタ
マミ「慌ただしい娘ね……」
織莉子「ええ、本当に…… 困った娘です」
マミ「可愛くて仕方ない―― と?」
織莉子「……さぁ、どうでしょう」
マミ「ええ、いつでも遊びにいらっしゃい」
キリカ「やったぁ! 織莉子、マミさん、また今度っ」
キリカ(あ、本当に時間がヤバイ…… 杏子のヤツ怒ってるかなぁ)タッタッタ
織莉子「キリカっ!」
キリカ「何っ?」
織莉子「貴女、今幸せ?」
キリカ「んー、友達もできたし、織莉子とも逢えたし―― 幸せかな?」
織莉子「そう、それじゃあ気をつけて帰るのよ」
キリカ「りょーかーいっ」タッタッタ
マミ「慌ただしい娘ね……」
織莉子「ええ、本当に…… 困った娘です」
マミ「可愛くて仕方ない―― と?」
織莉子「……さぁ、どうでしょう」
マミ「大切な人―― なんでしょ?」
織莉子「……別の世界での話です」
織莉子「それに、彼女が幸せならそれで十分です」
マミ「大切な娘が、かつての敵にとられちゃったのに?」
織莉子「べ、べつに、そんなつもりはありません……」
マミ「ほんとに~?」ズイッ
織莉子「……からかわないでください
それから、距離が近すぎます…… ちょっと離れてください」
マミ「あぁ、かわいいなぁもうっ」ダキッ
織莉子「ちょっとマミさん!? や、止めて下さい」
マミ「よいではないかっ よいではないかーっ」
QB「全く、魔法少女の友達できたからって浮かれすぎだよ
マミはボクという友達をなおざりにしすぎじゃないかなっ」
織莉子「わ、私達も夕飯の準備をしたほうが――」
QB「じゃあボクはハンバーグがいいともうな!」
マミ「あらぁ? 丁度いいところにひき肉が……」
QB「はは、まいったな」グチャ
織莉子「……別の世界での話です」
織莉子「それに、彼女が幸せならそれで十分です」
マミ「大切な娘が、かつての敵にとられちゃったのに?」
織莉子「べ、べつに、そんなつもりはありません……」
マミ「ほんとに~?」ズイッ
織莉子「……からかわないでください
それから、距離が近すぎます…… ちょっと離れてください」
マミ「あぁ、かわいいなぁもうっ」ダキッ
織莉子「ちょっとマミさん!? や、止めて下さい」
マミ「よいではないかっ よいではないかーっ」
QB「全く、魔法少女の友達できたからって浮かれすぎだよ
マミはボクという友達をなおざりにしすぎじゃないかなっ」
織莉子「わ、私達も夕飯の準備をしたほうが――」
QB「じゃあボクはハンバーグがいいともうな!」
マミ「あらぁ? 丁度いいところにひき肉が……」
QB「はは、まいったな」グチャ
「必用」って「必要」の誤字だと思って指摘しようとしたら
ATOKがちゃんと「必用」とも変換すんだねぇ
ぐぐってみたら「必用」は物に対して用いるのが一般的で、
「体育の授業には体操服が必用です」とかって使うのが正しくて、
「慌てる必要は」とか「必要経費」とかはやっぱり「必要」が正しいみたいだ
ATOKがちゃんと「必用」とも変換すんだねぇ
ぐぐってみたら「必用」は物に対して用いるのが一般的で、
「体育の授業には体操服が必用です」とかって使うのが正しくて、
「慌てる必要は」とか「必要経費」とかはやっぱり「必要」が正しいみたいだ
――――
キリカ「ただいまー」
ゆま「おかえり~」タンタン
杏子「遅かったじゃねーか」カチャカチャ
キリカ「ちょっと学校でいろいろあってね」
イルカサーン イルカサーン グレートヤマダアターック
ジメンガナーイ ジメンガナーイ ナンデカテンカナー
ゆま「キョーコ弱いね…… ゲーセン通ってるのに」
杏子「言うなよ…… 自覚してんだから……」ショボン
キリカ「そうだ、学校でマミさんと会ったよ それから新しい魔法少女にも」
杏子「へぇ~…… どんなヤツだった?」
キリカ「私の恩人だった」
杏子「……世の中って、案外狭いんだな」
キリカ「そして難しいことを話す人だった」
杏子「馬鹿のお前じゃついていけないよな」
キリカ「小卒に言われたくない」
杏子「中学不登校もどっこいだろ……」
キリカ「ただいまー」
ゆま「おかえり~」タンタン
杏子「遅かったじゃねーか」カチャカチャ
キリカ「ちょっと学校でいろいろあってね」
イルカサーン イルカサーン グレートヤマダアターック
ジメンガナーイ ジメンガナーイ ナンデカテンカナー
ゆま「キョーコ弱いね…… ゲーセン通ってるのに」
杏子「言うなよ…… 自覚してんだから……」ショボン
キリカ「そうだ、学校でマミさんと会ったよ それから新しい魔法少女にも」
杏子「へぇ~…… どんなヤツだった?」
キリカ「私の恩人だった」
杏子「……世の中って、案外狭いんだな」
キリカ「そして難しいことを話す人だった」
杏子「馬鹿のお前じゃついていけないよな」
キリカ「小卒に言われたくない」
杏子「中学不登校もどっこいだろ……」
キリカ「今度二人にも紹介するよ、美国織莉子っていう子なんだ」
杏子「……魔法少女同士で争いが起こることは珍しくないから
面倒には巻き込まないでくれよ?」
キリカ「大丈夫だよ、織莉子はキミと違って大人だし」
杏子「そーかいそーかい……」
ゆま「学校はどうだったの?」
キリカ「私の席に花瓶が置いてあった」
杏子「お前……」
ゆま「……」
キリカ「当面は魔法少女業に専念したい」
杏子「あ、あぁ…… わかったよ」
ゆま「キリカおねーちゃん ふぁいとだよ……」
キリカ「うん……」
杏子「……魔法少女同士で争いが起こることは珍しくないから
面倒には巻き込まないでくれよ?」
キリカ「大丈夫だよ、織莉子はキミと違って大人だし」
杏子「そーかいそーかい……」
ゆま「学校はどうだったの?」
キリカ「私の席に花瓶が置いてあった」
杏子「お前……」
ゆま「……」
キリカ「当面は魔法少女業に専念したい」
杏子「あ、あぁ…… わかったよ」
ゆま「キリカおねーちゃん ふぁいとだよ……」
キリカ「うん……」
――――
織莉子「お風呂、開きましたよ」
マミ「あら? もう上がっちゃったの? 一緒に入ろうと思ったのに……」
織莉子「……冗談ですよね?」
マミ「心境を打ち明けあえる仲になったのだから、
そういうイベントが起こっても差し支えないかと思ったのだけれど」
織莉子「……まだまだ私を攻略するのには好感度が足りませんよ?」
マミ「そうなの? 超特殊能力がもらえるの確定してたと思ったのに」
織莉子「馬鹿言ってないで入ってください…… お湯が冷めますよ」
マミ「はいはい、わかりましたよー」
QB「よし、それじゃあボクが一緒に……」
織莉子「……つぶされるわよ?」
QB「それもまた一興」
織莉子(キュゥべえ、何が貴方をここまで変えてしまったの……?)
織莉子「お風呂、開きましたよ」
マミ「あら? もう上がっちゃったの? 一緒に入ろうと思ったのに……」
織莉子「……冗談ですよね?」
マミ「心境を打ち明けあえる仲になったのだから、
そういうイベントが起こっても差し支えないかと思ったのだけれど」
織莉子「……まだまだ私を攻略するのには好感度が足りませんよ?」
マミ「そうなの? 超特殊能力がもらえるの確定してたと思ったのに」
織莉子「馬鹿言ってないで入ってください…… お湯が冷めますよ」
マミ「はいはい、わかりましたよー」
QB「よし、それじゃあボクが一緒に……」
織莉子「……つぶされるわよ?」
QB「それもまた一興」
織莉子(キュゥべえ、何が貴方をここまで変えてしまったの……?)
――――
マミ「織莉子…… 一つ聞きたいのだけれど」
織莉子「なんですか?」
マミ「この前キュゥべえと話していた『幸せのまどか様』についてなんだけど」
織莉子「ああ、やっぱり聞こえてましたか?」
織莉子(幸せ? そんなこといったかしら……)
マミ「盗み聞きするつもりは無かったんだけど……ごめんなさい」
織莉子「いいんですよ、あの話はなかったことになったんです」
マミ「詳しく聞かせてもらってもいいかしら?」
織莉子「別に構いませんよ
でも、この話をするならキュゥべえも呼んだほうがいいですね」
マミ「お風呂に入る前にトイレで流しちゃったわ……」
QB「やぁ! 二人ともボクを呼んだかい?」
織莉子(……本当に何なのかしら、この生き物)
マミ「織莉子…… 一つ聞きたいのだけれど」
織莉子「なんですか?」
マミ「この前キュゥべえと話していた『幸せのまどか様』についてなんだけど」
織莉子「ああ、やっぱり聞こえてましたか?」
織莉子(幸せ? そんなこといったかしら……)
マミ「盗み聞きするつもりは無かったんだけど……ごめんなさい」
織莉子「いいんですよ、あの話はなかったことになったんです」
マミ「詳しく聞かせてもらってもいいかしら?」
織莉子「別に構いませんよ
でも、この話をするならキュゥべえも呼んだほうがいいですね」
マミ「お風呂に入る前にトイレで流しちゃったわ……」
QB「やぁ! 二人ともボクを呼んだかい?」
織莉子(……本当に何なのかしら、この生き物)
――――――
―――
―
織莉子「分かっていただけましたか?」
マミ「なるほどね……」
QB「まったく、馬鹿げているよ……」
マミ「貴女……、とんでもないことを思いつくのね」
織莉子「そうすることが、私の生まれた意味なのではないかと感じたんです」
マミ「取りやめにした理由は?」
織莉子「えっと、その……」
マミ「ん?」
織莉子「父が罪を犯したことに絶望して…… もうだめだと思って――
でも、マミさんに会えて、キリカのことも思い出したから……」
織莉子「大切な人ができてしまったから…… みんなを失うことが怖くて」
マミ「あらあら、まぁまぁ…… 嬉しいこと言ってくれるじゃない」
織莉子「この世界は何の問題もなく廻っている
余計なことをしないほうがいいと思ったんです」
―――
―
織莉子「分かっていただけましたか?」
マミ「なるほどね……」
QB「まったく、馬鹿げているよ……」
マミ「貴女……、とんでもないことを思いつくのね」
織莉子「そうすることが、私の生まれた意味なのではないかと感じたんです」
マミ「取りやめにした理由は?」
織莉子「えっと、その……」
マミ「ん?」
織莉子「父が罪を犯したことに絶望して…… もうだめだと思って――
でも、マミさんに会えて、キリカのことも思い出したから……」
織莉子「大切な人ができてしまったから…… みんなを失うことが怖くて」
マミ「あらあら、まぁまぁ…… 嬉しいこと言ってくれるじゃない」
織莉子「この世界は何の問題もなく廻っている
余計なことをしないほうがいいと思ったんです」
マミ「何の問題もないね…… でも、この見滝原に魔獣が溢れかえっている現状はやっぱり」
織莉子「あくまでそれは仮説です」
マミ「そうかしら…… 魔獣の出現が増加したのはのはイレギュラーが現れてからだわ……」
織莉子「確証はありません」
QB「彼女からは強力な魔力の残滓を感じる
事の発端に関与しているのは間違いないとボクは思うよ」
マミ「……」
織莉子「……」
マミ「計画が上手くいったとしても 魔法少女と魔女システムは復活を遂げるかもしれない」
織莉子「そんなこと、私は望みません マミさんやキリカが魔女になるなんて、考えたくもない」
マミ「貴女の使命なんでしょ?」
織莉子「それは……」
マミ「円環の理そのものである鹿目まどかを、私達のいる世界に引き摺り降ろすねぇ……」
織莉子「あくまでそれは仮説です」
マミ「そうかしら…… 魔獣の出現が増加したのはのはイレギュラーが現れてからだわ……」
織莉子「確証はありません」
QB「彼女からは強力な魔力の残滓を感じる
事の発端に関与しているのは間違いないとボクは思うよ」
マミ「……」
織莉子「……」
マミ「計画が上手くいったとしても 魔法少女と魔女システムは復活を遂げるかもしれない」
織莉子「そんなこと、私は望みません マミさんやキリカが魔女になるなんて、考えたくもない」
マミ「貴女の使命なんでしょ?」
織莉子「それは……」
マミ「円環の理そのものである鹿目まどかを、私達のいる世界に引き摺り降ろすねぇ……」
織莉子「……」
マミ「大勢の命を救うために、一人の少女を
犠牲にすることは間違っていた 貴女は言ったわよね?」
織莉子「……」
マミ「『たった一人の少女を救えないで、何が世界を救うだ』とも――」
織莉子「そ、そこまでは言っていません」
マミ「そう……」
マミ「だったらこの話はこれでお終いね それにしても……」
織莉子「……?」
マミ「私が大切になりすぎて計画に移せなくなっただなんて」
織莉子「そっ、それは」///
マミ「何? 今更照れているの?」
織莉子「……う゛ぅ」
マミ「感謝しなくちゃね まどかという魔法少女に」
織莉子「そうですね……」
マミ「大勢の命を救うために、一人の少女を
犠牲にすることは間違っていた 貴女は言ったわよね?」
織莉子「……」
マミ「『たった一人の少女を救えないで、何が世界を救うだ』とも――」
織莉子「そ、そこまでは言っていません」
マミ「そう……」
マミ「だったらこの話はこれでお終いね それにしても……」
織莉子「……?」
マミ「私が大切になりすぎて計画に移せなくなっただなんて」
織莉子「そっ、それは」///
マミ「何? 今更照れているの?」
織莉子「……う゛ぅ」
マミ「感謝しなくちゃね まどかという魔法少女に」
織莉子「そうですね……」
◆◇◆◇
――数週間後 路地裏――
織莉子「佐倉さん そっちに行ったわ」
杏子「任せな!」ズバッ
魔獣「ティッヒーィィィ」グシャアァ
ゆま「二人ともお疲れ様ー 回復は任せてよー」
杏子「ありがとな、ゆま しっかし3人でもこの量は辛いな
マミとキリカが手伝ってくれれば結構違うんだろうけど――」
織莉子「あの二人には学校に行ってほしいと言ったのは佐倉さんでしょ?」
杏子「……日常世界との繋がりが残っているヤツはそうするべきなんだよ」
ゆま「お節介焼きだね」
織莉子「そうね、私もそう思うわ」
ゆま 「ねー」
織莉子「ねっ」
杏子「あ゛ー うぜぇ…… 超うぜぇ……」
杏子「つーか、佐倉さんじゃなくて杏子でいいって言ってるだろ
いい加減直せよ、その呼び方」
――数週間後 路地裏――
織莉子「佐倉さん そっちに行ったわ」
杏子「任せな!」ズバッ
魔獣「ティッヒーィィィ」グシャアァ
ゆま「二人ともお疲れ様ー 回復は任せてよー」
杏子「ありがとな、ゆま しっかし3人でもこの量は辛いな
マミとキリカが手伝ってくれれば結構違うんだろうけど――」
織莉子「あの二人には学校に行ってほしいと言ったのは佐倉さんでしょ?」
杏子「……日常世界との繋がりが残っているヤツはそうするべきなんだよ」
ゆま「お節介焼きだね」
織莉子「そうね、私もそう思うわ」
ゆま 「ねー」
織莉子「ねっ」
杏子「あ゛ー うぜぇ…… 超うぜぇ……」
杏子「つーか、佐倉さんじゃなくて杏子でいいって言ってるだろ
いい加減直せよ、その呼び方」
杏子「……」
アタシは今、キリカの紹介で知り合った美国織莉子とゆまと三人で魔獣退治をしている
隣町で一人で魔獣退治していた頃が、随分昔のように感じる
織莉子「わかったわ佐倉さん」
増加の一途を辿る魔獣を倒すために手を組むことを了解した
別にキリカの恩人だからという理由ではない 一時休戦というヤツだ
ゆま「オリコおねえちゃん…… 直ってないよ」
キリカやゆまにしても戦い方を覚えたら一人立ちをさせるつもりだ
魔獣の増殖が収まれば、キューブの取り合いになるのは目に見えている
杏子「……はんっ、人の名前もろくに覚えられないのかアンタ?」
織莉子「失礼ね…… 魔獣は退治したんだから、さっさと帰るわよ 杏子」
織莉子は過去だか別の世界線だかでアタシたちと敵同士だったり
世界を滅ぼす魔法少女と戦ったりしていたらしいが、どこまでが本当なのかアタシには分からない
杏子「……言われなくても帰るさ」
ゆま「早く帰ってオリコお姉ちゃんの淹れた紅茶が飲みたいなー」
織莉子「はいはい、マミさんたちが帰ってくる前にお茶の用意をしましょうね」
アタシは今、キリカの紹介で知り合った美国織莉子とゆまと三人で魔獣退治をしている
隣町で一人で魔獣退治していた頃が、随分昔のように感じる
織莉子「わかったわ佐倉さん」
増加の一途を辿る魔獣を倒すために手を組むことを了解した
別にキリカの恩人だからという理由ではない 一時休戦というヤツだ
ゆま「オリコおねえちゃん…… 直ってないよ」
キリカやゆまにしても戦い方を覚えたら一人立ちをさせるつもりだ
魔獣の増殖が収まれば、キューブの取り合いになるのは目に見えている
杏子「……はんっ、人の名前もろくに覚えられないのかアンタ?」
織莉子「失礼ね…… 魔獣は退治したんだから、さっさと帰るわよ 杏子」
織莉子は過去だか別の世界線だかでアタシたちと敵同士だったり
世界を滅ぼす魔法少女と戦ったりしていたらしいが、どこまでが本当なのかアタシには分からない
杏子「……言われなくても帰るさ」
ゆま「早く帰ってオリコお姉ちゃんの淹れた紅茶が飲みたいなー」
織莉子「はいはい、マミさんたちが帰ってくる前にお茶の用意をしましょうね」
――マミホーム――
杏子「キリカたちはまだ帰ってきてないか」
織莉子「そうみたいね」
ゆま「おなかすいたよー」
魔法少女になりたての頃は、この部屋によく訪れたっけな……
懐かしい―― そんな気持ちと同時に父親の顔がふとよぎる
杏子(ここは昔を思い出すから…… あんまり来たくなかったんだけどなぁ)
――――
キリカ「あれ、鍵が開いてる」
マミ「織莉子たちが先に帰ってきてるのかしら」
ゆま「マミおねえちゃん おかえりー」
マミ「ただいま、みんな」
キリカ「この香り―― 織莉子っ、私にも」
織莉子「はいはい、ジャム三杯に砂糖が3個ね」
杏子「甘過ぎるだろそれ……」
キリカ「それがいいんじゃないかっ キミってば本当に理解が足りないな」
杏子「キリカたちはまだ帰ってきてないか」
織莉子「そうみたいね」
ゆま「おなかすいたよー」
魔法少女になりたての頃は、この部屋によく訪れたっけな……
懐かしい―― そんな気持ちと同時に父親の顔がふとよぎる
杏子(ここは昔を思い出すから…… あんまり来たくなかったんだけどなぁ)
――――
キリカ「あれ、鍵が開いてる」
マミ「織莉子たちが先に帰ってきてるのかしら」
ゆま「マミおねえちゃん おかえりー」
マミ「ただいま、みんな」
キリカ「この香り―― 織莉子っ、私にも」
織莉子「はいはい、ジャム三杯に砂糖が3個ね」
杏子「甘過ぎるだろそれ……」
キリカ「それがいいんじゃないかっ キミってば本当に理解が足りないな」
杏子「馬鹿で結構…… んで、お前ちゃんと学校行ってきたのか?」
キリカ「……私には織莉子や杏子の情報以外いらないよ」
ゆま「ゆまはー?」
キリカ「もちろんゆまちゃんもマミさんも――」
マミ「キリカさん 皆が魔獣退治に出てくれているから、
この状況でも私達は学校に通えているのよ?」
キリカ「だって学校じゃ一人ぼっちだし……」
織莉子「昔とは自分になったし、変われたんでしょ? 頑張りなさいキリカ」
キリカ「うへぇ~ 私は魔獣退治の方がいいよー」
杏子「ははは、これじゃ先が思いやられるな
魔獣の出現が落ち着いたら、ばらばらで活動することになるだからな」
織莉子「そうね……」
キリカ「キューブは無限にして有限だ……」
マミ「生き残るために、取り合う中になってしまうのかしら」
ゆま「それって、すっごいかなしいね……」
キリカ「……私には織莉子や杏子の情報以外いらないよ」
ゆま「ゆまはー?」
キリカ「もちろんゆまちゃんもマミさんも――」
マミ「キリカさん 皆が魔獣退治に出てくれているから、
この状況でも私達は学校に通えているのよ?」
キリカ「だって学校じゃ一人ぼっちだし……」
織莉子「昔とは自分になったし、変われたんでしょ? 頑張りなさいキリカ」
キリカ「うへぇ~ 私は魔獣退治の方がいいよー」
杏子「ははは、これじゃ先が思いやられるな
魔獣の出現が落ち着いたら、ばらばらで活動することになるだからな」
織莉子「そうね……」
キリカ「キューブは無限にして有限だ……」
マミ「生き残るために、取り合う中になってしまうのかしら」
ゆま「それって、すっごいかなしいね……」
キリカ「私はそこまでして生き残りたくない 皆の命を奪ってまで――」
杏子「その前に、この魔獣増加を止めないと、いつかはアタシたちが殺られちまうかもな」
マミ「どちらにしても、魔法少女は短命よ…… つねに死と隣り合わせなんだから」
ゆま「……」グスッ
織莉子「ねぇ、こんな暗い話なんてやめにしましょう」
杏子「そうだな……」
キリカ「だったらさ、陰気な空気を吹き飛ばすほどパーッと遊びにいかない?」
織莉子「この前も行ったばかりでしょ?」
マミ「別にいいんじゃない?」
ゆま「やったー お出かけだー」
織莉子「まったく、杏子も何か言ってよ」
杏子「アタシはどっちでもいいよ」
織莉子「はぁ…… 魔獣が出てきたら直ぐに中止ですからね」
杏子「その前に、この魔獣増加を止めないと、いつかはアタシたちが殺られちまうかもな」
マミ「どちらにしても、魔法少女は短命よ…… つねに死と隣り合わせなんだから」
ゆま「……」グスッ
織莉子「ねぇ、こんな暗い話なんてやめにしましょう」
杏子「そうだな……」
キリカ「だったらさ、陰気な空気を吹き飛ばすほどパーッと遊びにいかない?」
織莉子「この前も行ったばかりでしょ?」
マミ「別にいいんじゃない?」
ゆま「やったー お出かけだー」
織莉子「まったく、杏子も何か言ってよ」
杏子「アタシはどっちでもいいよ」
織莉子「はぁ…… 魔獣が出てきたら直ぐに中止ですからね」
――映画館前――
杏子「……マミさんとキリカ、遅いな」
QB「やぁ!」
ゆま「キュゥべえ、突然どうしたの?」
QB「マミから伝言を預かってきたよ
『キリカの補修に付き合うから、3人で楽しんできて』だそうだ」
織莉子「魔獣出現以前の問題ね……」
QB「それじゃ、確かに伝えたからね ボクはこれで」キュイ
杏子「どうする、織莉子?」
織莉子「私たちだけねぇ……」
ゆま「ゆま、アレが見たい」
杏子「魔女っ娘ミラクるん♪ か?」
ゆま「うん!」
杏子「はははっ、魔法少女が魔女っ娘ものって――」
織莉子「それじゃ、これにしましょうか」
杏子「え!?」
杏子「……マミさんとキリカ、遅いな」
QB「やぁ!」
ゆま「キュゥべえ、突然どうしたの?」
QB「マミから伝言を預かってきたよ
『キリカの補修に付き合うから、3人で楽しんできて』だそうだ」
織莉子「魔獣出現以前の問題ね……」
QB「それじゃ、確かに伝えたからね ボクはこれで」キュイ
杏子「どうする、織莉子?」
織莉子「私たちだけねぇ……」
ゆま「ゆま、アレが見たい」
杏子「魔女っ娘ミラクるん♪ か?」
ゆま「うん!」
杏子「はははっ、魔法少女が魔女っ娘ものって――」
織莉子「それじゃ、これにしましょうか」
杏子「え!?」
――――
ゆま「ゆっりゆっらっららゆるゆり~♪ 面白かったよー」
杏子「いつでも奇跡って…… 現実はそんなに甘くないけどな」
織莉子「誰でもにっこり笑顔にしちゃう……
私にはそんなこと、到底できっこないわ……」
杏子「何? 今日から織莉子はそっち路線で攻めるわけ?
織莉子「なっ、そんなことしないわよ……」
ゆま「購買でステッキ買って来る?」
織莉子「いーりーまーせーん!」プイッ
杏子「冗談だって」
ゆま「うんうん」
織莉子「……酷いわ、二人とも」
杏子「んで、これからどうする? 補修組は帰りが遅くなるみたいだし」
ゆま「ゆまねー、ハンバーガーが食べたい」
杏子「じゃあハックよってこうぜ」
ゆま「うん!」
ゆま「ゆっりゆっらっららゆるゆり~♪ 面白かったよー」
杏子「いつでも奇跡って…… 現実はそんなに甘くないけどな」
織莉子「誰でもにっこり笑顔にしちゃう……
私にはそんなこと、到底できっこないわ……」
杏子「何? 今日から織莉子はそっち路線で攻めるわけ?
織莉子「なっ、そんなことしないわよ……」
ゆま「購買でステッキ買って来る?」
織莉子「いーりーまーせーん!」プイッ
杏子「冗談だって」
ゆま「うんうん」
織莉子「……酷いわ、二人とも」
杏子「んで、これからどうする? 補修組は帰りが遅くなるみたいだし」
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ゆま「うん!」
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