私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレほむら「幸せのまどか様」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★
レスフィルター : (試験中)
さやか「街の人が護れるのなら、ちょっとやそっとの危険なんて屁でもないって!」
QB「それじゃ、明日からは別行動ということでよろしく頼むよ」
さやか「見滝原の平和は、このさやかちゃんに任せなさいっ」
ほむら「……」
――ほむホーム――
さやか「……」
ほむら「コーヒー、淹れたわよ」
さやか「うん…… ありがと」
ほむら「元気ないわね……」
さやか「ここのところのアンタに比べれば、そうでもないよ」
ほむら「そんなに陰気だったかしら」
さやか「あたしは心配で心配でたまらなかった……」
ほむら「……ごめんね、さやか」
さやか「謝っても許してやらねーし」ベーッ
QB「それじゃ、明日からは別行動ということでよろしく頼むよ」
さやか「見滝原の平和は、このさやかちゃんに任せなさいっ」
ほむら「……」
――ほむホーム――
さやか「……」
ほむら「コーヒー、淹れたわよ」
さやか「うん…… ありがと」
ほむら「元気ないわね……」
さやか「ここのところのアンタに比べれば、そうでもないよ」
ほむら「そんなに陰気だったかしら」
さやか「あたしは心配で心配でたまらなかった……」
ほむら「……ごめんね、さやか」
さやか「謝っても許してやらねーし」ベーッ
――――
さやか「……不安なの」
さやか「キュゥべえにはああいったけど、一人で戦うのはやっぱり怖い」
ほむら「私と出会う前は、一人で戦っていたんでしょ?」
さやか「最初の数回だけ…… その後、直ぐにほむらに出会ったから」
ほむら「……今からでもキュゥべえを呼んで、撤回する?」
さやか「それはダメ」
ほむら「本当にいじっぱりね」
さやか「だから、今日は一緒に寝てもいい?」
ほむら「ここのところ、貴女の家か私の家でずっと一緒に過ごしてるじゃない」
さやか「一緒に寝ていい?」
ほむら「……構わないわ」
さやか「えへへ……」
さやか「……不安なの」
さやか「キュゥべえにはああいったけど、一人で戦うのはやっぱり怖い」
ほむら「私と出会う前は、一人で戦っていたんでしょ?」
さやか「最初の数回だけ…… その後、直ぐにほむらに出会ったから」
ほむら「……今からでもキュゥべえを呼んで、撤回する?」
さやか「それはダメ」
ほむら「本当にいじっぱりね」
さやか「だから、今日は一緒に寝てもいい?」
ほむら「ここのところ、貴女の家か私の家でずっと一緒に過ごしてるじゃない」
さやか「一緒に寝ていい?」
ほむら「……構わないわ」
さやか「えへへ……」
さやか「……ほむらー」
ほむら「何?
さやか「呼んでみただけー」ニシシ
ほむら「……貴女ねぇ」
さやか「ゴメンね……」
ほむら「何で謝るのよ?」
さやか「いつも迷惑かけてばかりでゴメンねって」
ほむら「別に、迷惑だなんて思ってないわ」
さやか「うん……」ブルブル
ほむら「寒い?」
さやか「ちょっと」
ほむら「もっとこっちに寄りなさい」
さやか「……」ギュッ
ほむら「貴女って本当に子供ね……」ナデナデ
ほむら「何?
さやか「呼んでみただけー」ニシシ
ほむら「……貴女ねぇ」
さやか「ゴメンね……」
ほむら「何で謝るのよ?」
さやか「いつも迷惑かけてばかりでゴメンねって」
ほむら「別に、迷惑だなんて思ってないわ」
さやか「うん……」ブルブル
ほむら「寒い?」
さやか「ちょっと」
ほむら「もっとこっちに寄りなさい」
さやか「……」ギュッ
ほむら「貴女って本当に子供ね……」ナデナデ
――翌日――
ほむら「それじゃ、何かあったら直ぐに知らせるのよ?」
さやか「うん……」
ほむら「落ち着いてやれば大丈夫だから」
QB「さて、そろそろ準備はいいかな?」
さやか「よしっ、魔獣なんてあたしの剣の錆にしてやるっ」
ほむら「その意気ね」
QB「ボクは美樹さやかについていくよ、何かあったら直ぐに連絡するから」
ほむら「分かった……」
――――
ほむら(さやかとキュゥべえを二人きりにするなんて危険すぎる……)
ほむら(こっそり後からつけて行ったら、何か尻尾を出さないかしら?)
ほむら「それじゃ、何かあったら直ぐに知らせるのよ?」
さやか「うん……」
ほむら「落ち着いてやれば大丈夫だから」
QB「さて、そろそろ準備はいいかな?」
さやか「よしっ、魔獣なんてあたしの剣の錆にしてやるっ」
ほむら「その意気ね」
QB「ボクは美樹さやかについていくよ、何かあったら直ぐに連絡するから」
ほむら「分かった……」
――――
ほむら(さやかとキュゥべえを二人きりにするなんて危険すぎる……)
ほむら(こっそり後からつけて行ったら、何か尻尾を出さないかしら?)
魔獣「ティヒヒヒヒヒ」
ほむら「チッ、邪魔よっ」ビュン
ほむら「貴方たちの相手なんてしていられないの
さやかにもしものことがあったら―― 」
ほむら「!?」
いない、どこを見渡しても――
そんなはずはないっ だってさっきまでそこにいたはずだ
ほむら「さやかっ!」
答えは返ってこない―― 私の眼を離した隙に
さやかはどこかに行ってしまったのだろうか……
ほむら「気に…… しすぎよね」
ほむら(私に気づいたから―― 私に見守られていると気がついたから
だから私から逃げ出したに違いない)
ほむら「だって、さやかは負けず嫌いだから、きっとそうに違いない……」
ほむら「チッ、邪魔よっ」ビュン
ほむら「貴方たちの相手なんてしていられないの
さやかにもしものことがあったら―― 」
ほむら「!?」
いない、どこを見渡しても――
そんなはずはないっ だってさっきまでそこにいたはずだ
ほむら「さやかっ!」
答えは返ってこない―― 私の眼を離した隙に
さやかはどこかに行ってしまったのだろうか……
ほむら「気に…… しすぎよね」
ほむら(私に気づいたから―― 私に見守られていると気がついたから
だから私から逃げ出したに違いない)
ほむら「だって、さやかは負けず嫌いだから、きっとそうに違いない……」
集合時間になっても、約束の場所にさやかは現れなかった
悪戯好きの彼女だ きっと私をからかっているに違いない
ほむら「キュゥべえ! さやか! いい加減にしてっ!」
返事はない―― 二人はどこまでも私をからかうつもりらしい
ほむら(私の家にもいない、自宅にも帰っていない)
ほむら「次に会ったら、悪い冗談はやめるように言い聞かせないとね……」
―――――
――
ほむら「さやか!」
一日経っても姿を現さない
ほむら「キュゥべえ! 出て来なさい!」
二日経っても――
ほむら「さやかっ! お願いだから返事をしてよっ」
何日経っても――
悪戯好きの彼女だ きっと私をからかっているに違いない
ほむら「キュゥべえ! さやか! いい加減にしてっ!」
返事はない―― 二人はどこまでも私をからかうつもりらしい
ほむら(私の家にもいない、自宅にも帰っていない)
ほむら「次に会ったら、悪い冗談はやめるように言い聞かせないとね……」
―――――
――
ほむら「さやか!」
一日経っても姿を現さない
ほむら「キュゥべえ! 出て来なさい!」
二日経っても――
ほむら「さやかっ! お願いだから返事をしてよっ」
何日経っても――
見滝原を一日中探し回る
私たちが普段行きそうな場所は全て確認した、何度も、何度も――
仁美や上条君も捜索に手伝ってくれたのだが、一向に見つかる気配はなかった
さやかの両親は捜索願いを出していたけれど、
魔獣絡みならば、警察の捜査なんて何の意味もなさない
ほむら「いい加減にしてよ……」
ほむら「こんな冗談ってないよ……」
『さやかあああああああああああああああああああああああ』
泣いて、走って、一目も気にせず町中を叫びながら駆けずり回る
悪い冗談であってほしい、何かの間違いであってほしい、無事でいてほしい――
私はまた護れなかったの? また、大切な友達を失ってしまったの――?
私たちが普段行きそうな場所は全て確認した、何度も、何度も――
仁美や上条君も捜索に手伝ってくれたのだが、一向に見つかる気配はなかった
さやかの両親は捜索願いを出していたけれど、
魔獣絡みならば、警察の捜査なんて何の意味もなさない
ほむら「いい加減にしてよ……」
ほむら「こんな冗談ってないよ……」
『さやかあああああああああああああああああああああああ』
泣いて、走って、一目も気にせず町中を叫びながら駆けずり回る
悪い冗談であってほしい、何かの間違いであってほしい、無事でいてほしい――
私はまた護れなかったの? また、大切な友達を失ってしまったの――?
――ほむらの部屋――
ほむら「……」
ほむら(ソウルジェムが濁ってきている…… 魔獣を狩らないと――)
そんな気分にはなれないけれど、背に腹は変えられない
私が死んでしまったら、誰がさやかのことを探すの? 誰がまどかのことを覚えていられる?
ほむら「私がしっかりしないと……」
出かけようとしたとき、マンションのドアに備え付けられた郵便受けに
手紙が入っている気がついた 今朝確認したときにはなかったはずだが――
ほむら(手紙……? 私宛てに来るなんて―― )
手紙を手に取っと見るが、差出人の名前はない……
無造作に封蝋を引き剥がし、中身を確認する
『
美樹さやかを預かっている 返してほしければ
丑三つ時、××駅構内に来い
■■■■■■■■■
』
ほむら「……」グシャ
ほむら「誰れが―― 誰がこんなことを――」
ほむら「……」
ほむら(ソウルジェムが濁ってきている…… 魔獣を狩らないと――)
そんな気分にはなれないけれど、背に腹は変えられない
私が死んでしまったら、誰がさやかのことを探すの? 誰がまどかのことを覚えていられる?
ほむら「私がしっかりしないと……」
出かけようとしたとき、マンションのドアに備え付けられた郵便受けに
手紙が入っている気がついた 今朝確認したときにはなかったはずだが――
ほむら(手紙……? 私宛てに来るなんて―― )
手紙を手に取っと見るが、差出人の名前はない……
無造作に封蝋を引き剥がし、中身を確認する
『
美樹さやかを預かっている 返してほしければ
丑三つ時、××駅構内に来い
■■■■■■■■■
』
ほむら「……」グシャ
ほむら「誰れが―― 誰がこんなことを――」
――駅――
**「時間ぴったりね」
**「うん、あれだ、あれ、几帳面なヤツだ」
**「ごめんなさい、暁美ほむらさん……」
三人の魔法少女が月明かりに照らされて、私を待ち受けていた
線路を隔てて向かい合う私達―― 一人は良く知っている人物、残り二人は……
ああ…… どうして巴マミがまどかのことを知っていた理由がわかった
アイツがいたからだ…… 何が暁美ほむらはイレギュラーな存在だ……
あの二人の方が、私にとってはイレギュラーな存在だ――
『美国織莉子』
『呉キリカ』
織莉子「初めまして、暁美ほむらさん」
ほむら「貴女たち、どうしてここに……」
**「時間ぴったりね」
**「うん、あれだ、あれ、几帳面なヤツだ」
**「ごめんなさい、暁美ほむらさん……」
三人の魔法少女が月明かりに照らされて、私を待ち受けていた
線路を隔てて向かい合う私達―― 一人は良く知っている人物、残り二人は……
ああ…… どうして巴マミがまどかのことを知っていた理由がわかった
アイツがいたからだ…… 何が暁美ほむらはイレギュラーな存在だ……
あの二人の方が、私にとってはイレギュラーな存在だ――
『美国織莉子』
『呉キリカ』
織莉子「初めまして、暁美ほむらさん」
ほむら「貴女たち、どうしてここに……」
織莉子「まさか、今のいままで気づいていなかったの?」
キリカ「イレギュラーって、案外ポンコツだったんだねー」
マミ「可哀相な子…… 」
QB「時間遡行ができない暁美ほむらなんて、所詮この程度の存在だったというわけだ」
ほむら「キュゥべえ…… 貴方も敵だったのね……」
怒りが抑えきられない―― 衝動となって体を突き動かそうとする
ダメ…… まだダメだ…… さやかの安否が確認できていない今、行動するのは――
織莉子「お探しの品はこれでしょう?」ポイ
ほむら「なによ……これ……」パシッ
分からないわけじゃない―― 理解できないわけじゃない――
受け入れがたい光景を目の前に、ただ自然と口から言葉がこぼれていた
マミ「何って…… 見て分からないの? 貴女って本当に鈍感ね」
キリカ「美樹さやかの腕だよ? 一緒に手を繋いで登校していた手だよ?
そんなことも忘れてしまったのかい? キミってば薄情な人だね……」
見慣れた制服の袖はぼろぼろになってる そこに納まっている腕は
赤黒く染まっていて、爪の剥がされた指が2本しかついていなかった
キリカ「イレギュラーって、案外ポンコツだったんだねー」
マミ「可哀相な子…… 」
QB「時間遡行ができない暁美ほむらなんて、所詮この程度の存在だったというわけだ」
ほむら「キュゥべえ…… 貴方も敵だったのね……」
怒りが抑えきられない―― 衝動となって体を突き動かそうとする
ダメ…… まだダメだ…… さやかの安否が確認できていない今、行動するのは――
織莉子「お探しの品はこれでしょう?」ポイ
ほむら「なによ……これ……」パシッ
分からないわけじゃない―― 理解できないわけじゃない――
受け入れがたい光景を目の前に、ただ自然と口から言葉がこぼれていた
マミ「何って…… 見て分からないの? 貴女って本当に鈍感ね」
キリカ「美樹さやかの腕だよ? 一緒に手を繋いで登校していた手だよ?
そんなことも忘れてしまったのかい? キミってば薄情な人だね……」
見慣れた制服の袖はぼろぼろになってる そこに納まっている腕は
赤黒く染まっていて、爪の剥がされた指が2本しかついていなかった
落ち着けほむら…… 冷静になれ…… 明らかに罠だ
ヤツらの目的は何だ? 私にこんなものを見せ付けて何の意味がある
織莉子「何、その眼…… 気に入らないわ」
キリカ「ねぇ織莉子、ちょっと遊んでいい?」
織莉子「直ぐに殺してしまってはだめよ?」
キリカ「うんっ、約束だっ 殺しはしない!」
ほむら(ヤツの能力は速度低下のはず―― 射程圏に入らないようにすれば……)
キリカ「遅すぎるよっ!」
私が身構えるよりも速く、懐に飛び込まれる
一瞬の出来事に私は何をされたのかも分からなかった
この距離ならば鈍化の魔法の範囲に入っていないはずなのに――
キリカ「あーあ…… なんだよコイツ…… つまらないってレベルじゃないよ」
ほむら「う゛っ……」ゲホッ
体の要所要所が傷つけられている―― キリカの鉤爪の後だ
体を支えいた腱や筋肉が引き裂かれ、地面に崩れ落ちる
時間停止を使えない私は、こうも容易くやられてしまうのか……
散々魔法力の弱いと嘆いた力に―― 私はどれだけ依存していたのだろう
ヤツらの目的は何だ? 私にこんなものを見せ付けて何の意味がある
織莉子「何、その眼…… 気に入らないわ」
キリカ「ねぇ織莉子、ちょっと遊んでいい?」
織莉子「直ぐに殺してしまってはだめよ?」
キリカ「うんっ、約束だっ 殺しはしない!」
ほむら(ヤツの能力は速度低下のはず―― 射程圏に入らないようにすれば……)
キリカ「遅すぎるよっ!」
私が身構えるよりも速く、懐に飛び込まれる
一瞬の出来事に私は何をされたのかも分からなかった
この距離ならば鈍化の魔法の範囲に入っていないはずなのに――
キリカ「あーあ…… なんだよコイツ…… つまらないってレベルじゃないよ」
ほむら「う゛っ……」ゲホッ
体の要所要所が傷つけられている―― キリカの鉤爪の後だ
体を支えいた腱や筋肉が引き裂かれ、地面に崩れ落ちる
時間停止を使えない私は、こうも容易くやられてしまうのか……
散々魔法力の弱いと嘆いた力に―― 私はどれだけ依存していたのだろう
ほむら(どうしよう…… このままじゃ何もできないまま――)
マミ「……とりあえずコレも返しておくわ」
質量感のある丸い物体が眼前に落ち、ボトリと厭な音を響き渡る
それはちょうどヘルメットのくらいのサイズで――
織莉子「目玉は早々に腐り落ちてしまったから捨ててしまったわ ごめんなさいね」
ほむら「……」ギリッ
魔法少女はソウルジェムさえ無事ならば、肉体の再生など造作もない
たとえ首を切られようとも、不死身なのだから慌てる必用は――
織莉子「お友達なんでしょう? 助けにこられると困るから先に潰しておいたわ」
マミ「彼女も貴女の知り合いじゃなければ、こんなことに巻き込まれなくて済んだのに」
ほむら「そんな、まさか―― 佐倉、杏子……?」
彼女は関係ない―― この世界では、話しかけたことすらないというのに……
どうして彼女まで巻き込まれなくてはいけないの?
キリカ「キミよりはまともに戦えていたけれど、流石に三対一だと勝負は見えていたね」
織莉子「彼女のソウルジェム、ちょっと力を入れて握ったら壊れてしまったわ
案外もろいものなのね…… もっと丈夫にできていてもいいと思わない?」
マミ「……とりあえずコレも返しておくわ」
質量感のある丸い物体が眼前に落ち、ボトリと厭な音を響き渡る
それはちょうどヘルメットのくらいのサイズで――
織莉子「目玉は早々に腐り落ちてしまったから捨ててしまったわ ごめんなさいね」
ほむら「……」ギリッ
魔法少女はソウルジェムさえ無事ならば、肉体の再生など造作もない
たとえ首を切られようとも、不死身なのだから慌てる必用は――
織莉子「お友達なんでしょう? 助けにこられると困るから先に潰しておいたわ」
マミ「彼女も貴女の知り合いじゃなければ、こんなことに巻き込まれなくて済んだのに」
ほむら「そんな、まさか―― 佐倉、杏子……?」
彼女は関係ない―― この世界では、話しかけたことすらないというのに……
どうして彼女まで巻き込まれなくてはいけないの?
キリカ「キミよりはまともに戦えていたけれど、流石に三対一だと勝負は見えていたね」
織莉子「彼女のソウルジェム、ちょっと力を入れて握ったら壊れてしまったわ
案外もろいものなのね…… もっと丈夫にできていてもいいと思わない?」
織莉子「そろそろ仕上げに取り掛かりましょう」
キリカ「りょーかいっ」ポイッ
ほむら「……!?」
呉キリカが懐から何か取り出すと、私に向かって放り投げた
蒼く煌めくそれは放物線を描き、ゆっくりと私の方へ飛んでくる
ほむら「さやかの…… ソウルジェム!?」
織莉子「折角だから、貴女の眼の前で―― ね?」
マミ「これで終わり……」スチャ
銃を構えて身構える巴マミ その狙いは明らかだった
助けなきゃ―― さやかのソウルジェムを守らないと――
マミ「ティロ……」
不自由な体に力を入れてジタバタともがくが、立ち上がることすらできない
地面を這い蹲る芋虫みたいだと、呉キリカは指をさして笑った
ほむら「お願い止めて……」
ほむら「何だってするから! それだけは―― それだけは――」
マミ「フィナーレ!」
キリカ「りょーかいっ」ポイッ
ほむら「……!?」
呉キリカが懐から何か取り出すと、私に向かって放り投げた
蒼く煌めくそれは放物線を描き、ゆっくりと私の方へ飛んでくる
ほむら「さやかの…… ソウルジェム!?」
織莉子「折角だから、貴女の眼の前で―― ね?」
マミ「これで終わり……」スチャ
銃を構えて身構える巴マミ その狙いは明らかだった
助けなきゃ―― さやかのソウルジェムを守らないと――
マミ「ティロ……」
不自由な体に力を入れてジタバタともがくが、立ち上がることすらできない
地面を這い蹲る芋虫みたいだと、呉キリカは指をさして笑った
ほむら「お願い止めて……」
ほむら「何だってするから! それだけは―― それだけは――」
マミ「フィナーレ!」
それでもオクタちゃんなら……オクタちゃんならなんとかしてくれる!
目の前にさやかのソウルジェムだったものが散乱している
砕け散ってしまった―― 私は守れなかった――
マミ「本当にごめんなさいね」ウフフ
織莉子「それにしても遅いわね…… 一体何をしているのかしら?」
ほむら「……して」
キリカ「えー? 何? なんて? 聞こえないよー」
ほむら「どう…して こんな……ことを……」
キリカ「んー、それじゃあ教えてあげようかな!
こういうの、なんて言うんだったけなぁ…… 冥土の土産だっけ?」
QB「それはボクの役目だろ?」
キリカ「んだよー キュゥべえ……
でも、まっ、キュゥべえがそういうなら仕方ないかぁ」チェッ
ほむら「インキュベーター…… 何が…目的なの……?」
砕け散ってしまった―― 私は守れなかった――
マミ「本当にごめんなさいね」ウフフ
織莉子「それにしても遅いわね…… 一体何をしているのかしら?」
ほむら「……して」
キリカ「えー? 何? なんて? 聞こえないよー」
ほむら「どう…して こんな……ことを……」
キリカ「んー、それじゃあ教えてあげようかな!
こういうの、なんて言うんだったけなぁ…… 冥土の土産だっけ?」
QB「それはボクの役目だろ?」
キリカ「んだよー キュゥべえ……
でも、まっ、キュゥべえがそういうなら仕方ないかぁ」チェッ
ほむら「インキュベーター…… 何が…目的なの……?」
暁美ほむら…… キミが現れてからなんだよ この街に魔獣があふれ出したのは
この街の平和を―― 宇宙の未来を護る身としては、これは死活問題だ
このまま魔獣が生まれ続ければ、魔法少女と魔獣の均衡が崩れてしまい
この惑星は魔獣に満たされてしまい、エネルギーを回収することは不可能になってしまう
魔獣の蔓延った世界では、この惑星に住む生物も困るだろう?
そういうわけで、全ての原因の可能性であるキミを滅ぼすことにしたんだ……
でも、ただ殺すだけじゃキミが可哀相だという話になったんだ
だから一つだけキミの願いを叶えてあげようと思ってね……
そのためには、キミを絶望の淵に叩き落す必用があったんだけど、その点は心配無用だった
美樹さやか―― 彼女には何の落ち度もないのだけれど、必用経費だったから問題はないよね?
キミのいた世界でソウルジェム穢れが溜まり過ぎると魔女になるらしいけれど
この世界ではそうじゃない 円環の理に―― まどか様に導かれるんだ
キミはもう一度彼女に会いたかったんだろう?
世界のために死ぬんだ…… せめてこのくらいの願いは叶えてあげようと思ってね
この街の平和を―― 宇宙の未来を護る身としては、これは死活問題だ
このまま魔獣が生まれ続ければ、魔法少女と魔獣の均衡が崩れてしまい
この惑星は魔獣に満たされてしまい、エネルギーを回収することは不可能になってしまう
魔獣の蔓延った世界では、この惑星に住む生物も困るだろう?
そういうわけで、全ての原因の可能性であるキミを滅ぼすことにしたんだ……
でも、ただ殺すだけじゃキミが可哀相だという話になったんだ
だから一つだけキミの願いを叶えてあげようと思ってね……
そのためには、キミを絶望の淵に叩き落す必用があったんだけど、その点は心配無用だった
美樹さやか―― 彼女には何の落ち度もないのだけれど、必用経費だったから問題はないよね?
キミのいた世界でソウルジェム穢れが溜まり過ぎると魔女になるらしいけれど
この世界ではそうじゃない 円環の理に―― まどか様に導かれるんだ
キミはもう一度彼女に会いたかったんだろう?
世界のために死ぬんだ…… せめてこのくらいの願いは叶えてあげようと思ってね
織莉子「貴女を殺すついでに、まどか様に会って言いたいことがあったの――」
マミ「私たち魔法少女を助けてありがとう」
キリカ「そして女神様の友達を殺してしまってごめんね、ってさ」
QB「……それにしても遅いね、まどか様」
キリカ「キミさぁ…… 見捨てられたんじゃないの?」
ほむら「……う゛ぅ………… う゛あぁ…… あ゛あ゛あぁ………………」
マミ「滑稽ね……」
ほむら「あ゛ああ゛あ……ああ゛、ああ゛あ、あ……ああ゛ああ゛あ……」
織莉子「こんなに友達が苦しんでいるのに、まどかは何をやっているのかしらねぇ
魔法少女の死に目に現れて、希望と絶望の差し引きの帳尻合わせを行うんでしょ?」
マミ「幸せ―― しあわせ―― シアワセ―― 死合わせ」
織莉子「本当に遅いわねぇ…… 本当に現れるのかしら?」
―――――――――――― 死逢わせのまどか様 ――――――――――――
マミ「私たち魔法少女を助けてありがとう」
キリカ「そして女神様の友達を殺してしまってごめんね、ってさ」
QB「……それにしても遅いね、まどか様」
キリカ「キミさぁ…… 見捨てられたんじゃないの?」
ほむら「……う゛ぅ………… う゛あぁ…… あ゛あ゛あぁ………………」
マミ「滑稽ね……」
ほむら「あ゛ああ゛あ……ああ゛、ああ゛あ、あ……ああ゛ああ゛あ……」
織莉子「こんなに友達が苦しんでいるのに、まどかは何をやっているのかしらねぇ
魔法少女の死に目に現れて、希望と絶望の差し引きの帳尻合わせを行うんでしょ?」
マミ「幸せ―― しあわせ―― シアワセ―― 死合わせ」
織莉子「本当に遅いわねぇ…… 本当に現れるのかしら?」
―――――――――――― 死逢わせのまどか様 ――――――――――――
マミさんを凌駕する厨二のおりこさんなら仕方ないよな
おっぱいでかいし
おっぱいでかいし
こういうタイトルなんかあったよね、なんだっけ?
幸せのコールタールってフレーズしか浮かばねぇ…
幸せのコールタールってフレーズしか浮かばねぇ…
どうして―― どうしてこんなことになったの?
まどかは…… 心無い魔法少女たちを救うために犠牲になったというの?
私はまた救えなかった…… 私はたった一人の友人も救えなかった……
彼女の世界と供に歩んでいくことすらできなかった
意識が薄れる―― あれだけ憎しみに溢れていた心も、すっかり冷え切ってしまって――
ああ、きっと私は終わるんだ……
さやかと上条恭介のコンサートに行く約束だって果たせていないのに……
何も成し遂げられなかった私にも…… まどかは救いの手を差し伸べてくれるのかな?
懐かしい香りと穏やかな温もりを感じたかと思うと
暖かくて真っ白に輝く屍衣が全てを包み込み、私の意識を奪い去っていった
まどかは…… 心無い魔法少女たちを救うために犠牲になったというの?
私はまた救えなかった…… 私はたった一人の友人も救えなかった……
彼女の世界と供に歩んでいくことすらできなかった
意識が薄れる―― あれだけ憎しみに溢れていた心も、すっかり冷え切ってしまって――
ああ、きっと私は終わるんだ……
さやかと上条恭介のコンサートに行く約束だって果たせていないのに……
何も成し遂げられなかった私にも…… まどかは救いの手を差し伸べてくれるのかな?
懐かしい香りと穏やかな温もりを感じたかと思うと
暖かくて真っ白に輝く屍衣が全てを包み込み、私の意識を奪い去っていった
◆◇◆◇
――見滝原中学 3年×組教室――
キリカ「……」
男子A「おい、聞いたか? 2年にメチャクチャ可愛い娘をが転校してきたんだってよ」
男子B「まじかよ! 俺さっそくアタックしちゃおっかなぁー」ワイワイ
男子C「暁美ほむらっていうらしいぜ?」
男子B「まじかよ! なんかすげーカッコいい名前じゃん!」
キリカ(くだらない話)
女子A「うわっ、あの子まだ学校来てるの?」ヒソヒソ
女子B「もう来なくていいのにねぇ きゃ、今こっち見た? きもちわるぅー」ヒソヒソ
キリカ(……恋愛ごっこも、友情ごっこも 全部―― 全部くだらない)
キリカ(やっぱり学校になんて登校するんじゃなかった
ここに私の居場所なんてないし、作りたいとも思わない)
教師「おーい、席に着け~ お前らも今年受験なんだから、そろそろ真面目に――」
キリカ(受験か…… そんなこと、私にはどうでもいいや…… )
――見滝原中学 3年×組教室――
キリカ「……」
男子A「おい、聞いたか? 2年にメチャクチャ可愛い娘をが転校してきたんだってよ」
男子B「まじかよ! 俺さっそくアタックしちゃおっかなぁー」ワイワイ
男子C「暁美ほむらっていうらしいぜ?」
男子B「まじかよ! なんかすげーカッコいい名前じゃん!」
キリカ(くだらない話)
女子A「うわっ、あの子まだ学校来てるの?」ヒソヒソ
女子B「もう来なくていいのにねぇ きゃ、今こっち見た? きもちわるぅー」ヒソヒソ
キリカ(……恋愛ごっこも、友情ごっこも 全部―― 全部くだらない)
キリカ(やっぱり学校になんて登校するんじゃなかった
ここに私の居場所なんてないし、作りたいとも思わない)
教師「おーい、席に着け~ お前らも今年受験なんだから、そろそろ真面目に――」
キリカ(受験か…… そんなこと、私にはどうでもいいや…… )
――放課後――
退屈な学校生活、適当な返事だけで済んでしまう会話
何もかもがうんざり――
キリカ(……お腹空いたなぁ、コンビニで何か買おう)
店員「イラッシャーセー」
キリカ「……」トサッ
店員「105円がイッテェン! 126円がイッテェン! 」
キリカ(この人しゃべり方気持ち悪いなぁ…… えーっと、財布財布)
キリカ「あっ」チャリンチャリン
店員「後ろ支えてるんで早くしてしてくれませんかぁ?」チッ
キリカ(早く拾わないと)アセアセ
客A「うわっ、金持ち~」
客B「とろいなぁ、早く拾えよ鈍間」
客A「うはっ、いいすぎだって まぁ、確かにうざいけどさ」ギャハハハ
キリカ「……」
退屈な学校生活、適当な返事だけで済んでしまう会話
何もかもがうんざり――
キリカ(……お腹空いたなぁ、コンビニで何か買おう)
店員「イラッシャーセー」
キリカ「……」トサッ
店員「105円がイッテェン! 126円がイッテェン! 」
キリカ(この人しゃべり方気持ち悪いなぁ…… えーっと、財布財布)
キリカ「あっ」チャリンチャリン
店員「後ろ支えてるんで早くしてしてくれませんかぁ?」チッ
キリカ(早く拾わないと)アセアセ
客A「うわっ、金持ち~」
客B「とろいなぁ、早く拾えよ鈍間」
客A「うはっ、いいすぎだって まぁ、確かにうざいけどさ」ギャハハハ
キリカ「……」
織莉子「大丈夫?」ニコッ
キリカ「えっ、あっ……」
織莉子「これで全部かしら」
キリカ「う、うん」
織莉子「それじゃ、私はこれで」スタスタ
キリカ「あ……」
――――
キリカ(綺麗な人だったな……)
キリカ(あの制服は確か、白女の――)
キリカ「……お礼、言いそびれちゃったな」
キリカ「また、どこかで会えるかな?」
キリカ(あ…… 名前聞いておけばよかった……)
キリカ「えっ、あっ……」
織莉子「これで全部かしら」
キリカ「う、うん」
織莉子「それじゃ、私はこれで」スタスタ
キリカ「あ……」
――――
キリカ(綺麗な人だったな……)
キリカ(あの制服は確か、白女の――)
キリカ「……お礼、言いそびれちゃったな」
キリカ「また、どこかで会えるかな?」
キリカ(あ…… 名前聞いておけばよかった……)
あの日以来、私は街で彼女を探すようになった
もともとサボりがちだった学校には、もう殆ど行かなくなっていたが
そんなことは気にもならなかった
――駅――
キリカ(私に優しくしてくれる人がいなかったから―― )
だからこんなにも彼女に惹かれているのかな…… )
アナウンス「電車がホームに入りますので、危険ですから白線の内側に――」
織莉子「……」
キリカ(ようやく見つけた…… 今度こそ―― 今度こそ話しかけるんだ)
キリカ(偶然を装って話しかければいい、一度会ったことがあるんだし
私のこと、覚えてますかって)
キリカ(大丈夫、勇気を出せ……)
『あの娘って本当に何をやっても愚図ね
本当に私たちの娘なのかしら? もううんざりよ……
こんな娘と知っていたら、生まなければ良かったわ』
もともとサボりがちだった学校には、もう殆ど行かなくなっていたが
そんなことは気にもならなかった
――駅――
キリカ(私に優しくしてくれる人がいなかったから―― )
だからこんなにも彼女に惹かれているのかな…… )
アナウンス「電車がホームに入りますので、危険ですから白線の内側に――」
織莉子「……」
キリカ(ようやく見つけた…… 今度こそ―― 今度こそ話しかけるんだ)
キリカ(偶然を装って話しかければいい、一度会ったことがあるんだし
私のこと、覚えてますかって)
キリカ(大丈夫、勇気を出せ……)
『あの娘って本当に何をやっても愚図ね
本当に私たちの娘なのかしら? もううんざりよ……
こんな娘と知っていたら、生まなければ良かったわ』
(……やっぱりダメだ)
『キリカちゃんはあっちいってよ
鈍間がチームにいたら負けちゃうじゃない!』
くだらないのは私だ 何にも興味がないふりをして――
『お前って本当に使えないよな……
もういいから、呉は見てるだけでいいから! 手伝わなくていいから!』
皆を見下したふりをして、妬んでるんだ
キリカ(こんな私に話しかけられたら、迷惑だよね……)
伸ばした腕は行き先を失い、スカートのポケットへ吸い込まれる
彼女はこちらに気づかずに電車にのりこんでしまった
アナウンス「電車が発車します、駆け込み乗車はお止めください」
キリカ(……何をやっているんだろう、私)
『キリカちゃんはあっちいってよ
鈍間がチームにいたら負けちゃうじゃない!』
くだらないのは私だ 何にも興味がないふりをして――
『お前って本当に使えないよな……
もういいから、呉は見てるだけでいいから! 手伝わなくていいから!』
皆を見下したふりをして、妬んでるんだ
キリカ(こんな私に話しかけられたら、迷惑だよね……)
伸ばした腕は行き先を失い、スカートのポケットへ吸い込まれる
彼女はこちらに気づかずに電車にのりこんでしまった
アナウンス「電車が発車します、駆け込み乗車はお止めください」
キリカ(……何をやっているんだろう、私)
つまらない馴れ合いに混ざるつもりは無い
くだらない人間と付き合う気はない
本当に―― 本当にそうだった?
ただ、周囲に溶け込めずに浮いていただけじゃないの?
知っている…… そんなことは私が一番理解している
私は皆が羨ましかった 嫉妬していたんだ
誰にも相手にされなかった私は、そうすることで自分を守ろうとしただけなんだ――
こんな私に、彼女に話しかけることができるわけがない――
――――――
キリカ「はぁ……」
ホームに備え付けられた椅子に座り込み、ため息を一つ吐く
憂鬱な気持ちに囚われていて、周囲から人の気配が消えていたことに気がつかなかった
キリカ(あれ……? この時間に誰もいないっては変…だな……)
キリカ(!? 体が動かない――)
アナウンス「レッシャガ、マイリマス、マイリマス、キオツケテクダサイ」
キリカ(気持ち悪い声…… 一体何が――)
くだらない人間と付き合う気はない
本当に―― 本当にそうだった?
ただ、周囲に溶け込めずに浮いていただけじゃないの?
知っている…… そんなことは私が一番理解している
私は皆が羨ましかった 嫉妬していたんだ
誰にも相手にされなかった私は、そうすることで自分を守ろうとしただけなんだ――
こんな私に、彼女に話しかけることができるわけがない――
――――――
キリカ「はぁ……」
ホームに備え付けられた椅子に座り込み、ため息を一つ吐く
憂鬱な気持ちに囚われていて、周囲から人の気配が消えていたことに気がつかなかった
キリカ(あれ……? この時間に誰もいないっては変…だな……)
キリカ(!? 体が動かない――)
アナウンス「レッシャガ、マイリマス、マイリマス、キオツケテクダサイ」
キリカ(気持ち悪い声…… 一体何が――)
キリカ「誰かっ、誰かいませんか?」
アナウンス「4バンセンニ、×××イキノ レッシャガ トウチャクシマシタ」
キリカ(体勝手に――)
アナウンス「ティヒヒヒヒ イチメイサマ ゴアンナイ ゴアンナイ」
アナウンス「ハッシャシマス ハッシャシマス ティヒヒヒヒヒ」
――列車内――
キリカ(何ここ、本当に電車の中?)
車内の壁一面に鮮やかなピンク色をした筋が走っていて、
壊れかけた照明の明滅に会わせ、とくん、とくん、と波打っている
キリカ(気持ち悪い…… なんなのここは……)
キリカ「寒い……」ガクガク
キリカ「誰かいませんかー?」
キリカ(……返事がない)
キリカ「夢なら覚めてほしいなぁ……」ブルブル
アナウンス「4バンセンニ、×××イキノ レッシャガ トウチャクシマシタ」
キリカ(体勝手に――)
アナウンス「ティヒヒヒヒ イチメイサマ ゴアンナイ ゴアンナイ」
アナウンス「ハッシャシマス ハッシャシマス ティヒヒヒヒヒ」
――列車内――
キリカ(何ここ、本当に電車の中?)
車内の壁一面に鮮やかなピンク色をした筋が走っていて、
壊れかけた照明の明滅に会わせ、とくん、とくん、と波打っている
キリカ(気持ち悪い…… なんなのここは……)
キリカ「寒い……」ガクガク
キリカ「誰かいませんかー?」
キリカ(……返事がない)
キリカ「夢なら覚めてほしいなぁ……」ブルブル
QB「こっちだ、こっち、早く!」
杏子「そんなに急かすなよ」ダッ
QB「既に民間人が囚われているみたいなんだ」
杏子「魔獣に誘われるバカを救っても、腹の足しにもなんねぇよ」
QB「君ってヤツは本当に冷たいね……」
杏子「ケッ、言ってろよ
人間がどうなったって、お前らには関係ないだろ」
QB(悪態を吐いていても、どうせ助けるつもりなんだろうけどね
まったくもって天邪鬼な性格だよ)ニヤニヤ
杏子「何が可笑しいんだよ…… 気色悪い」
」
――――
杏子「なんとか列車の中に潜り込めたけど――」
杏子「うへぇ…… 気持ち悪いなコレ
まるで何かの生き物の内臓みたいだぜ」
QB「……この気配から察するに、列車を操ってる魔獣が車内にいるはずだよ」
杏子「だったらそいつをヤっちまえばいいってことか…… 楽勝だな」
杏子「そんなに急かすなよ」ダッ
QB「既に民間人が囚われているみたいなんだ」
杏子「魔獣に誘われるバカを救っても、腹の足しにもなんねぇよ」
QB「君ってヤツは本当に冷たいね……」
杏子「ケッ、言ってろよ
人間がどうなったって、お前らには関係ないだろ」
QB(悪態を吐いていても、どうせ助けるつもりなんだろうけどね
まったくもって天邪鬼な性格だよ)ニヤニヤ
杏子「何が可笑しいんだよ…… 気色悪い」
」
――――
杏子「なんとか列車の中に潜り込めたけど――」
杏子「うへぇ…… 気持ち悪いなコレ
まるで何かの生き物の内臓みたいだぜ」
QB「……この気配から察するに、列車を操ってる魔獣が車内にいるはずだよ」
杏子「だったらそいつをヤっちまえばいいってことか…… 楽勝だな」
**「ジョウシャケンヲ ジョウシャケンヲ ゴテイジクダサイ」
杏子「雑魚に構ってる時間はねぇんだよ」ザシュッ
**「イタイイタイヤメテヤメテ」
杏子「こいつら全然歯ごたえが無ねぇな」ダンッ
QB「運転席にいる本体を叩かないと無駄に魔力を消耗してしまうだけだ」
杏子「わーってるよ、そんなことくらい」
――――
キリカ(なんだか騒がしいな……)
キリカ(それにしてもここはどこなんだろう? 窓の外は真っ暗だし)
キリカ「幽霊列車とか……ね
まぁ、そんなものあるわけないか……」
キリカ「……機械の体をもらいに行く列車とか、あるわけ――」
魔獣「ジョウシャケンヲ ジョウ シャシャシャサy ケンケン」
キリカ「わっ、 な、何!?」
魔獣「グヒヒヒヒ アヘヤヒャヒャハヤ ジョウサケン ティヒヒヒ」
キリカ「だ、だれか助け――」ヒッ
杏子「雑魚に構ってる時間はねぇんだよ」ザシュッ
**「イタイイタイヤメテヤメテ」
杏子「こいつら全然歯ごたえが無ねぇな」ダンッ
QB「運転席にいる本体を叩かないと無駄に魔力を消耗してしまうだけだ」
杏子「わーってるよ、そんなことくらい」
――――
キリカ(なんだか騒がしいな……)
キリカ(それにしてもここはどこなんだろう? 窓の外は真っ暗だし)
キリカ「幽霊列車とか……ね
まぁ、そんなものあるわけないか……」
キリカ「……機械の体をもらいに行く列車とか、あるわけ――」
魔獣「ジョウシャケンヲ ジョウ シャシャシャサy ケンケン」
キリカ「わっ、 な、何!?」
魔獣「グヒヒヒヒ アヘヤヒャヒャハヤ ジョウサケン ティヒヒヒ」
キリカ「だ、だれか助け――」ヒッ
――――
キリカ(思わず目を瞑ってしまったけど……)
キリカ(痛くない―― 助かったの……?)チラッ
杏子「よっ」
目に飛び込んできたのは真っ赤な衣装に身を包んだ少女
ひらひらの可愛らしい衣装の―― コスプレイヤー?
キリカ「わっ…… えーっと…… あの……」
杏子「大丈夫か?」
キリカ「はい……」
杏子「命があったことに感謝しな――」
QB「やっぱり助けてるじゃないか」
杏子「あ゛ー、たまたま目の前に襲われそうなヤツがいたから助けただけだ
別に最初から救おうなんておもっちゃいないよ」イライラ
QB「偶然、偶々ねぇ……」ニヤニヤ
杏子「なんか含みのある発言だな」
キリカ(思わず目を瞑ってしまったけど……)
キリカ(痛くない―― 助かったの……?)チラッ
杏子「よっ」
目に飛び込んできたのは真っ赤な衣装に身を包んだ少女
ひらひらの可愛らしい衣装の―― コスプレイヤー?
キリカ「わっ…… えーっと…… あの……」
杏子「大丈夫か?」
キリカ「はい……」
杏子「命があったことに感謝しな――」
QB「やっぱり助けてるじゃないか」
杏子「あ゛ー、たまたま目の前に襲われそうなヤツがいたから助けただけだ
別に最初から救おうなんておもっちゃいないよ」イライラ
QB「偶然、偶々ねぇ……」ニヤニヤ
杏子「なんか含みのある発言だな」
キリカ「動物が人語を話してる……」
杏子「ん? アンタこれが見えるのか?」
QB「これとはなんだい、これとは」キュィ
キリカ「はい……」
杏子「ふぅん…… なるほどね…… ちょっと失礼」ズイッ
キリカ(顔…… 近い……)///
杏子(……魔よけってのは得意じゃないけど、何もしないよりはましだろう)
キリカ「あ、あの…… 今のは……?」
杏子「アンタはそこで大人しくしてな……
直ぐにこの気味の悪い列車から降ろしてやるから」
QB「さぁ、先頭車両に急ごうか」
キリカ「あ……」
キリカ(行ってしまった……)
杏子「ん? アンタこれが見えるのか?」
QB「これとはなんだい、これとは」キュィ
キリカ「はい……」
杏子「ふぅん…… なるほどね…… ちょっと失礼」ズイッ
キリカ(顔…… 近い……)///
杏子(……魔よけってのは得意じゃないけど、何もしないよりはましだろう)
キリカ「あ、あの…… 今のは……?」
杏子「アンタはそこで大人しくしてな……
直ぐにこの気味の悪い列車から降ろしてやるから」
QB「さぁ、先頭車両に急ごうか」
キリカ「あ……」
キリカ(行ってしまった……)
キリカ「なんだったんだろうアレ……」
見たこと無い電車
奇妙な化け物
人の言葉を話す獣
コスプレ少女
キリカ「私…… 夢でも見てるのかな」
キリカ「ひとまず深呼吸して――」
――――――
―――
―
キリカ「あれ……?」
アナウンス「次はー○○、○○に止まります」
キリカ(普段どおりの電車だ……
というかいつの間に乗車したんだろう)
キリカ(やっぱり夢でも見てたのかな……?)
アナウンス「○○の次は、××に止まります」
キリカ「……○○!? そんな遠くまで――)
キリカ(疲れてるのかな私…… 早く家に帰って休もう……)
見たこと無い電車
奇妙な化け物
人の言葉を話す獣
コスプレ少女
キリカ「私…… 夢でも見てるのかな」
キリカ「ひとまず深呼吸して――」
――――――
―――
―
キリカ「あれ……?」
アナウンス「次はー○○、○○に止まります」
キリカ(普段どおりの電車だ……
というかいつの間に乗車したんだろう)
キリカ(やっぱり夢でも見てたのかな……?)
アナウンス「○○の次は、××に止まります」
キリカ「……○○!? そんな遠くまで――)
キリカ(疲れてるのかな私…… 早く家に帰って休もう……)
――キリカのアパート――
キリカ「よ、ようやく帰れた……」ガチャ
杏子「おかえり~」
キリカ「た、ただいま……」
キリカ「え!?」
杏子「よっ!」
キリカ「えーっと、えーっと」オロオロ
キリカ(夢の中で会った女の子? なんで現実に? というか何故私の部屋に?)
杏子「まぁ、落ち着けって」
キリカ「は、はぁ……」
杏子「アタシのこと、記憶してるか?」
キリカ「昼間、奇妙な電車の中で――」
杏子「やっぱり素質ありだぜ? キュゥべえ」
QB「そうみたいだね」
キリカ「よ、ようやく帰れた……」ガチャ
杏子「おかえり~」
キリカ「た、ただいま……」
キリカ「え!?」
杏子「よっ!」
キリカ「えーっと、えーっと」オロオロ
キリカ(夢の中で会った女の子? なんで現実に? というか何故私の部屋に?)
杏子「まぁ、落ち着けって」
キリカ「は、はぁ……」
杏子「アタシのこと、記憶してるか?」
キリカ「昼間、奇妙な電車の中で――」
杏子「やっぱり素質ありだぜ? キュゥべえ」
QB「そうみたいだね」
キリカ「どうして私の部屋に?」
QB「君に大切な話が会って来たんだ」
キリカ「私に?」
―――― 僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ ――――
――――――
―――
QB「話は飲み込めたかな?」
キリカ「えと、その……」
QB「返事は直ぐってわけじゃなくてもいい」
QB「いい返事を期待してるよ それじゃあね」
キリカ「……」
杏子「……」
キリカ「その…… 君は帰らないの?」
杏子「んー、命の恩人にさ お礼の一つも無いわけ~?」ニヤニヤ
キリカ(え、と…… 客人に出せるものはないし…… 宅配でも頼もうかな)
QB「君に大切な話が会って来たんだ」
キリカ「私に?」
―――― 僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ ――――
――――――
―――
QB「話は飲み込めたかな?」
キリカ「えと、その……」
QB「返事は直ぐってわけじゃなくてもいい」
QB「いい返事を期待してるよ それじゃあね」
キリカ「……」
杏子「……」
キリカ「その…… 君は帰らないの?」
杏子「んー、命の恩人にさ お礼の一つも無いわけ~?」ニヤニヤ
キリカ(え、と…… 客人に出せるものはないし…… 宅配でも頼もうかな)
――――
杏子「いやぁ悪いね 夕飯ご馳走になって」
キリカ「こんなことでよかったの? お礼……」
杏子「おつりが来るくらいだよ」
キリカ(私の命は宅配ピザ+ドクターペッパー以下なのかな……)ションボリ
杏子「それより、どうするつもりなんだ?」
キリカ「どうするって?」
杏子「契約するかどうかだよ」
キリカ「……どうしようかな」
杏子「はぁ? なんか曖昧だなアンタ 大抵のヤツは二つ返事なんだけど」モグモグ
キリカ「……」
杏子「私としては、魔法少女なんて全然お勧めしないけど……」ゴクゴク
キリカ(よく食べながら話せるなぁ……)
杏子「いやぁ悪いね 夕飯ご馳走になって」
キリカ「こんなことでよかったの? お礼……」
杏子「おつりが来るくらいだよ」
キリカ(私の命は宅配ピザ+ドクターペッパー以下なのかな……)ションボリ
杏子「それより、どうするつもりなんだ?」
キリカ「どうするって?」
杏子「契約するかどうかだよ」
キリカ「……どうしようかな」
杏子「はぁ? なんか曖昧だなアンタ 大抵のヤツは二つ返事なんだけど」モグモグ
キリカ「……」
杏子「私としては、魔法少女なんて全然お勧めしないけど……」ゴクゴク
キリカ(よく食べながら話せるなぁ……)
見たい、けど、そろそろ寝ないとまずい・・・
後、思い出した幸せのサチコさんだ確か
後、思い出した幸せのサチコさんだ確か
杏子「アイツの話聞いてただろ?」
キリカ「願い事を一つ叶えて上げる代わりに、
この世界を守る魔法少女になってほしい」
杏子「本当に馬鹿げてるって思うよ、アタシもさ」
杏子「……しっかし、残念ながら実際に存在してるんだよなぁ
というかアタシが当の魔法少女なんだから、わらっちまうよ」
キリカ「……」
杏子「エントロピーがどうだとか、魔獣と戦いやすいように
魂をこんな石っころに移し変えるとか…… 信じられないだろ?」
キリカ「正直……」
杏子「そりゃそうだよな」ハハハ
杏子「つーかアンタの金なんだし、もっと食べなよ?
そうじゃないと、アタシが全部食べちゃうぜ」
キリカ「う、うん……」
キリカ(誰かと食事するって、なんだか凄い久しぶりだな……)
キリカ「願い事を一つ叶えて上げる代わりに、
この世界を守る魔法少女になってほしい」
杏子「本当に馬鹿げてるって思うよ、アタシもさ」
杏子「……しっかし、残念ながら実際に存在してるんだよなぁ
というかアタシが当の魔法少女なんだから、わらっちまうよ」
キリカ「……」
杏子「エントロピーがどうだとか、魔獣と戦いやすいように
魂をこんな石っころに移し変えるとか…… 信じられないだろ?」
キリカ「正直……」
杏子「そりゃそうだよな」ハハハ
杏子「つーかアンタの金なんだし、もっと食べなよ?
そうじゃないと、アタシが全部食べちゃうぜ」
キリカ「う、うん……」
キリカ(誰かと食事するって、なんだか凄い久しぶりだな……)
杏子「ごちそうさまでした」
キリカ「ご、ごちそうさまでした」
杏子「それじゃ、アタシはこれで」
キリカ「もう行くの?」
杏子「ん? そりゃ、長居しちゃ悪いだろ」
キリカ「構わないよ、どうせ私はここにずっと一人だから」
杏子「ふぅん……」
キリカ「……魔法少女について、もっと詳しく聞かせてほしいんだ」
杏子「わかったよ」
杏子「何から話そうか……」
キリカ「わ、私の名前は呉キリカ」
杏子「そういえば、自己紹介がまだだったな
アタシの名前は佐倉杏子だ 歳も同じくらいだろうし、杏子でいいぜ?」
キリカ「ご、ごちそうさまでした」
杏子「それじゃ、アタシはこれで」
キリカ「もう行くの?」
杏子「ん? そりゃ、長居しちゃ悪いだろ」
キリカ「構わないよ、どうせ私はここにずっと一人だから」
杏子「ふぅん……」
キリカ「……魔法少女について、もっと詳しく聞かせてほしいんだ」
杏子「わかったよ」
杏子「何から話そうか……」
キリカ「わ、私の名前は呉キリカ」
杏子「そういえば、自己紹介がまだだったな
アタシの名前は佐倉杏子だ 歳も同じくらいだろうし、杏子でいいぜ?」
類似してるかもしれないスレッド
- ほむら「あくまどか」 (705) - [75%] - 2012/3/26 18:30 ★
- ほむら「ありのままの私」 (340) - [75%] - 2012/5/18 10:45 ★★
- ほむら「ありのままの私」 (1001) - [75%] - 2012/5/18 4:15 ★★★×5
- ほむら「帰ってきた友だち」 (210) - [65%] - 2012/6/22 20:15 ★
- ほむら「安価でまどかを救う」 (615) - [64%] - 2012/6/30 18:30 ★
- ほむら「安価でまどかを救う」 (198) - [64%] - 2012/11/2 9:30 ☆
- ほむら「まどかちゃん!」 (728) - [63%] - 2011/10/27 0:15 ★★
- ほむら「いっしょに」 (251) - [63%] - 2012/11/15 4:30 ★★
- ほむら「鹿目まどかの消失」 (124) - [62%] - 2013/11/11 20:45 ○
- ほむら「夢見たものは」 (98) - [62%] - 2011/11/25 6:45 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について