私的良スレ書庫
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元スレ綯「みんなで遊園地……?」岡部「そうだ!」
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オカリンおじさんも紅莉栖お姉ちゃんも息を切らしています。
ここまで全速力で走りぬけたら、逆にそこまで怖くないのかもしれません。
ダル「……つーか、ずっと手をつないでたわけ?」
そう言われてよく見ると、2人はしっかりと手を握っていました。
紅莉栖「こ、これは別に、怖くて思わず握ってたとかそういうんじゃなくって!」パッ
ダル「頭がフットーしそうだよおってこと? あー! メシマズだわ」
それに、今さら手を離してもごまかせないと思いますけど。
ここまで全速力で走りぬけたら、逆にそこまで怖くないのかもしれません。
ダル「……つーか、ずっと手をつないでたわけ?」
そう言われてよく見ると、2人はしっかりと手を握っていました。
紅莉栖「こ、これは別に、怖くて思わず握ってたとかそういうんじゃなくって!」パッ
ダル「頭がフットーしそうだよおってこと? あー! メシマズだわ」
それに、今さら手を離してもごまかせないと思いますけど。
――――――――――――――――――――――――――――――
綯「おいしい!」
紅莉栖「本当ね……ぜひ教えてもらいたいわ」
時刻は12時を回り、私たちは休憩スペースでお昼ご飯です。
るかお姉ちゃんが持っていた風呂敷包みは、みんなのお弁当でした。
メイクイーンのオムライスもおいしかったけど、このお弁当も中々です。
綯「るかお姉ちゃん、お料理も上手なんですね!」
るか「おねえ……ボク、男なんですけど……」モジモジ
綯「おいしい!」
紅莉栖「本当ね……ぜひ教えてもらいたいわ」
時刻は12時を回り、私たちは休憩スペースでお昼ご飯です。
るかお姉ちゃんが持っていた風呂敷包みは、みんなのお弁当でした。
メイクイーンのオムライスもおいしかったけど、このお弁当も中々です。
綯「るかお姉ちゃん、お料理も上手なんですね!」
るか「おねえ……ボク、男なんですけど……」モジモジ
確かにそうなんですけど、やっぱり女の人にしか見えません。
ぜひ、お手本にしたいです。
綯「今度、私にもお料理教えてくれませんか?」
るか「ハイ! ボクなんかで良ければ……」
小指を出して、るかお姉ちゃんと指切りしました。
まゆりお姉ちゃんとも約束したし、3人でお料理できたらいいな。
ぜひ、お手本にしたいです。
綯「今度、私にもお料理教えてくれませんか?」
るか「ハイ! ボクなんかで良ければ……」
小指を出して、るかお姉ちゃんと指切りしました。
まゆりお姉ちゃんとも約束したし、3人でお料理できたらいいな。
絡めた小指を離すと、るかお姉ちゃんの視線が私のポシェットに注がれているのに気が付きました。
るか「綯ちゃん、この前もそのポシェット持ってましたよね。お気に入りなの?」
綯「ハイ! 可愛いですよね?」
黒と灰色の布地に、目がバッテンのうさぎさん。
思わず抱きしめたくなる可愛さに、思わずお父さんにねだって買ってもらっちゃった。
るか「そ、そうですよね! とっても、可愛いと思います……」
あれ、なんか微妙な反応です。もしかして、気に入らないのかな?
るか「綯ちゃん、この前もそのポシェット持ってましたよね。お気に入りなの?」
綯「ハイ! 可愛いですよね?」
黒と灰色の布地に、目がバッテンのうさぎさん。
思わず抱きしめたくなる可愛さに、思わずお父さんにねだって買ってもらっちゃった。
るか「そ、そうですよね! とっても、可愛いと思います……」
あれ、なんか微妙な反応です。もしかして、気に入らないのかな?
岡部「そういえばルカ子よ、修行の方は進んでいるか?」
何とも言えない雰囲気を感じ取ったのか、オカリンおじさんが間に入ってるかお姉ちゃんに尋ねます。
るか「は、ハイ! 昨日は、50回まで素振りできました」
岡部「うむ、順調なようだな。お前が清心斬魔流の奥義を習得した時、趣都秋葉原の防人としての務めを果たすことが出来るだろう」
「……ククク、今からそのことを考えると、右手の疼きがおさまらんな」
また、オカリンおじさんの病気が出てきたようです。
オカリンおじさんの言うことを真に受けるあたり、るかお姉ちゃん人を信じやすい性格なんだなあ。
……詐欺とかに遭いませんように。
何とも言えない雰囲気を感じ取ったのか、オカリンおじさんが間に入ってるかお姉ちゃんに尋ねます。
るか「は、ハイ! 昨日は、50回まで素振りできました」
岡部「うむ、順調なようだな。お前が清心斬魔流の奥義を習得した時、趣都秋葉原の防人としての務めを果たすことが出来るだろう」
「……ククク、今からそのことを考えると、右手の疼きがおさまらんな」
また、オカリンおじさんの病気が出てきたようです。
オカリンおじさんの言うことを真に受けるあたり、るかお姉ちゃん人を信じやすい性格なんだなあ。
……詐欺とかに遭いませんように。
――メリーゴーランド前――
お昼ご飯の後、オカリンおじさんたちはフリーフォールへ。
私たち親子とダルおじさん、鈴羽お姉ちゃんはメリーゴーランドにやってきました。
鈴羽「おおー、メリーゴーランドだー! 次はあれがいい!」
鈴羽お姉ちゃん、スゴイはしゃぎっぷりです。
もうすぐ未来に帰るから、めいいっぱい楽しもうとしてるのかな。
鈴羽「綯お姉ちゃん、一緒に乗らない? 絶対楽しいって!」
ダル「で、それを僕が撮影すると。よーし、お父さん頑張っちゃうぞー!!」
……普通なら何とも思わないんですが、ダルおじさんがいうと何だか怪しいです。
お昼ご飯の後、オカリンおじさんたちはフリーフォールへ。
私たち親子とダルおじさん、鈴羽お姉ちゃんはメリーゴーランドにやってきました。
鈴羽「おおー、メリーゴーランドだー! 次はあれがいい!」
鈴羽お姉ちゃん、スゴイはしゃぎっぷりです。
もうすぐ未来に帰るから、めいいっぱい楽しもうとしてるのかな。
鈴羽「綯お姉ちゃん、一緒に乗らない? 絶対楽しいって!」
ダル「で、それを僕が撮影すると。よーし、お父さん頑張っちゃうぞー!!」
……普通なら何とも思わないんですが、ダルおじさんがいうと何だか怪しいです。
お父さんは私たちのことをダルおじさんのそばで見ています。
……たぶん、ダルおじさんを見果てるんだと思います。
鈴羽「いやー、綯お姉ちゃんちっちゃくてかわいいなあ! 未来に持って帰れないかな?」ナデナデ
綯「あの、『綯お姉ちゃん』って、けっこう恥ずかしいんですけど……」
生年月日的には私より年下でも、やっぱり見た目は年上のお姉ちゃんにそう呼ばれるのは照れくさいです。
鈴羽「あーそうだよね。じゃあ今は綯ちゃんって呼ぶ!」
鈴羽お姉ちゃんは私のお尻を押して、馬に乗るのを手伝ってくれました。
……たぶん、ダルおじさんを見果てるんだと思います。
鈴羽「いやー、綯お姉ちゃんちっちゃくてかわいいなあ! 未来に持って帰れないかな?」ナデナデ
綯「あの、『綯お姉ちゃん』って、けっこう恥ずかしいんですけど……」
生年月日的には私より年下でも、やっぱり見た目は年上のお姉ちゃんにそう呼ばれるのは照れくさいです。
鈴羽「あーそうだよね。じゃあ今は綯ちゃんって呼ぶ!」
鈴羽お姉ちゃんは私のお尻を押して、馬に乗るのを手伝ってくれました。
>>110
×見果てる→○見張ってる
鈴羽「ほら、動き出したよ!」
私の後ろに乗り込んだ鈴羽お姉ちゃんは、すごくご機嫌なようです。
……ダルおじさん、そんなにフラッシュたかないでください。
鈴羽「ねえ、綯お姉――じゃなくて、綯ちゃん」
グルグル回るメリーゴーランドの上で、かすかに聞こえる呟き。
鈴羽「ここから降りたら、2人で話したいことがあるんだ」
その声は、さっきまでの興奮してたのがウソみたいに真剣に聞こえました。
×見果てる→○見張ってる
鈴羽「ほら、動き出したよ!」
私の後ろに乗り込んだ鈴羽お姉ちゃんは、すごくご機嫌なようです。
……ダルおじさん、そんなにフラッシュたかないでください。
鈴羽「ねえ、綯お姉――じゃなくて、綯ちゃん」
グルグル回るメリーゴーランドの上で、かすかに聞こえる呟き。
鈴羽「ここから降りたら、2人で話したいことがあるんだ」
その声は、さっきまでの興奮してたのがウソみたいに真剣に聞こえました。
私たちは、トイレに行くと言って2人で抜け出してきました。
綯「それで……話って、何でしょうか?」
鈴羽「身構えなくていいよ。そんなに大したことでもないし」
鈴羽お姉ちゃんは髪をぐしゃぐしゃとかき乱します。
鈴羽「何から話そう……まずは、私の考えからかな」
「実はさ、オカリンおじさんたちは――あ、これは未来のね――私がタイムトラベルするのを知ってたんじゃないかって」
綯「え――?」
鈴羽「つまりね、こうして私がこの時代に来るのを知ってて、みんなはタイムマシンを開発したんだと思うんだ」
綯「それで……話って、何でしょうか?」
鈴羽「身構えなくていいよ。そんなに大したことでもないし」
鈴羽お姉ちゃんは髪をぐしゃぐしゃとかき乱します。
鈴羽「何から話そう……まずは、私の考えからかな」
「実はさ、オカリンおじさんたちは――あ、これは未来のね――私がタイムトラベルするのを知ってたんじゃないかって」
綯「え――?」
鈴羽「つまりね、こうして私がこの時代に来るのを知ってて、みんなはタイムマシンを開発したんだと思うんだ」
鈴羽「だって、ギリギリまで反対してたオカリンおじさんも、最後はあっさり折れたんだ」
「こうなることがわかってたんだよ。多分」
言われてみれば、過去に鈴羽お姉ちゃんが来たなら、未来のおじさんたちは当然そのことを知ってるはずです。
だって、過去の自分が経験したんだから。
でも、鈴羽お姉ちゃんがいうことが正しいなら――。
未来は、そうなるように決まっている。
鈴羽「まあ、私もそういうのは好きじゃないんだけどね。レールの上を走らされてるって感じで」
「でもそうしなければ、因果の輪がつながらない」
「だから、私が過去に来たことこそが、タイムマシン開発の原因だと思うんだ」
「こうなることがわかってたんだよ。多分」
言われてみれば、過去に鈴羽お姉ちゃんが来たなら、未来のおじさんたちは当然そのことを知ってるはずです。
だって、過去の自分が経験したんだから。
でも、鈴羽お姉ちゃんがいうことが正しいなら――。
未来は、そうなるように決まっている。
鈴羽「まあ、私もそういうのは好きじゃないんだけどね。レールの上を走らされてるって感じで」
「でもそうしなければ、因果の輪がつながらない」
「だから、私が過去に来たことこそが、タイムマシン開発の原因だと思うんだ」
オカリンおじさんと紅莉栖お姉ちゃん。
互いに悪口を言いあっていても、私にはとても仲良しに見えました。
やっぱり、あの2人は……。
鈴羽「そこで本題なんだけどさ……伝言があるんだよね」
伝言……誰から?
鈴羽「未来の君――綯お姉ちゃんから」
「『ずっと見てるから』……って」
互いに悪口を言いあっていても、私にはとても仲良しに見えました。
やっぱり、あの2人は……。
鈴羽「そこで本題なんだけどさ……伝言があるんだよね」
伝言……誰から?
鈴羽「未来の君――綯お姉ちゃんから」
「『ずっと見てるから』……って」
ずっと……見てる?
鈴羽「言えばわかるって聞いてたんだけど……どう?」
私は首を振りました。さっぱり意味が分かりません。
鈴羽「うーん、コレ聞いたとき、綯お姉ちゃんすごく嬉しそうだったんだよね」
「何かの暗号なのかな?」
嬉しそう……さらに分からなくなってしまいました。
鈴羽「まあ、分からないならそれでいいんだけどさ……なんかゴメンね、変なこと言って」
鈴羽「言えばわかるって聞いてたんだけど……どう?」
私は首を振りました。さっぱり意味が分かりません。
鈴羽「うーん、コレ聞いたとき、綯お姉ちゃんすごく嬉しそうだったんだよね」
「何かの暗号なのかな?」
嬉しそう……さらに分からなくなってしまいました。
鈴羽「まあ、分からないならそれでいいんだけどさ……なんかゴメンね、変なこと言って」
鈴羽「私もどういう意味か聞いたんだけど、すぐごまかされちゃったんだ」
「あんまり怪しいから、さっきみたいなことも考えちゃったし」
綯「でも――どうして今になって?」
伝言だったら、もっと早く言ってくれてもよかった気がします。
鈴羽「それは――か、観光に夢中になっててさ! あ、アハハ……」
鈴羽お姉ちゃん、大ざっぱすぎです。
……なんだろう? すごく嫌な予感がする。
記憶の底から湧きあがるような、そんな感覚。
綯「……まあ、いいか」
「あんまり怪しいから、さっきみたいなことも考えちゃったし」
綯「でも――どうして今になって?」
伝言だったら、もっと早く言ってくれてもよかった気がします。
鈴羽「それは――か、観光に夢中になっててさ! あ、アハハ……」
鈴羽お姉ちゃん、大ざっぱすぎです。
……なんだろう? すごく嫌な予感がする。
記憶の底から湧きあがるような、そんな感覚。
綯「……まあ、いいか」
2人でみんなのところに戻ると、そこにはお父さんの姿。
天王寺「おお、やっと帰ってきたか」
お父さんが手を振っています。オカリンおじさんたちとと合流して待っていてくれたようです。
綯「お父さん!」
私はみんなのところへ駆け寄ろうとして。
ガチャン
頭の上から、変な音が聞こえました。
その音の正体を確かめようと空を見上げると――。
天王寺「あぶねえ!!!」
天王寺「おお、やっと帰ってきたか」
お父さんが手を振っています。オカリンおじさんたちとと合流して待っていてくれたようです。
綯「お父さん!」
私はみんなのところへ駆け寄ろうとして。
ガチャン
頭の上から、変な音が聞こえました。
その音の正体を確かめようと空を見上げると――。
天王寺「あぶねえ!!!」
ガンッ
天王寺「ぐうっ!!」
岡部「み、ミスターブラウン!」
しゃがみこんだ私の上に、大きな影。
つぶっていた目を、ゆっくりと開くと……。
地面には小さな鉄板――看板かな――と、いくつかの赤い点。
そして、私に覆いかぶさるように……。
綯「お、お父さん……」
天王寺「けがしてねえか、綯」
岡部「おい、血が出ているぞ!」
オカリンおじさんがハンカチを手に駆け寄ってきます。
なに? 何が起きたの?
天王寺「ぐうっ!!」
岡部「み、ミスターブラウン!」
しゃがみこんだ私の上に、大きな影。
つぶっていた目を、ゆっくりと開くと……。
地面には小さな鉄板――看板かな――と、いくつかの赤い点。
そして、私に覆いかぶさるように……。
綯「お、お父さん……」
天王寺「けがしてねえか、綯」
岡部「おい、血が出ているぞ!」
オカリンおじさんがハンカチを手に駆け寄ってきます。
なに? 何が起きたの?
天王寺「ちょっと切っちまった見てえだな」
岡部「早く手当した方がいい! ほらこれで押さえて」
お父さんの右のこめかみから、血が流れています。
顔の横を真っ赤に染めて……。
脳裏に浮かぶ、頭を鮮血で濡らして横たわるお父さんの姿。
岡部「早く手当した方がいい! ほらこれで押さえて」
お父さんの右のこめかみから、血が流れています。
顔の横を真っ赤に染めて……。
脳裏に浮かぶ、頭を鮮血で濡らして横たわるお父さんの姿。
そのかたわらには2つの人影が見えます。
『オ前ハ、15年後ニ殺ス』
綯「あ――」フラッ
まゆり「綯ちゃん! 大丈夫!?」
まゆりお姉ちゃんに支えられている間にも、どんどん頭の中に――。
床に嘔吐している萌郁お姉さん。
悔しそうに顔をゆがめ、テーブルに拳をたたきつけるオカリンおじさん。
『私ハ天王寺綯ダヨ。間違イナクナ』
『タダシ私ハ、15年先ノ記憶マデ"思イ出シテイル"』
『オ前ハ、15年後ニ殺ス』
綯「あ――」フラッ
まゆり「綯ちゃん! 大丈夫!?」
まゆりお姉ちゃんに支えられている間にも、どんどん頭の中に――。
床に嘔吐している萌郁お姉さん。
悔しそうに顔をゆがめ、テーブルに拳をたたきつけるオカリンおじさん。
『私ハ天王寺綯ダヨ。間違イナクナ』
『タダシ私ハ、15年先ノ記憶マデ"思イ出シテイル"』
岡部「綯……?」
『オ前ニ関ワラナケレバ父サンハ死ナナクテ済ンダ』
オカリンおじさんの右肘に、ナイフの刃が埋まる感覚を。
『ダガオ前ハスグニハ殺サナイ。殺セナイカラナ』
私の小さな指が、オカリンおじさんの骨に届く感触を。
『オ前ハ、15年後ニ殺ス。ソレマデセイゼイ怯エ続ケルンダ』
あたりに響き渡る絶叫を。
――思い出した。
るか「綯ちゃん?……本当に、大丈夫ですか?」
綯「…………なんでもない」
『オ前ニ関ワラナケレバ父サンハ死ナナクテ済ンダ』
オカリンおじさんの右肘に、ナイフの刃が埋まる感覚を。
『ダガオ前ハスグニハ殺サナイ。殺セナイカラナ』
私の小さな指が、オカリンおじさんの骨に届く感触を。
『オ前ハ、15年後ニ殺ス。ソレマデセイゼイ怯エ続ケルンダ』
あたりに響き渡る絶叫を。
――思い出した。
るか「綯ちゃん?……本当に、大丈夫ですか?」
綯「…………なんでもない」
――医務室――
紅莉栖「案内看板のネジが緩んでたそうよ……」
まゆり「でも、切り傷で済んでよかったねー。まゆしぃも安心したよー」
天王寺「心配かけて悪かったな。ちょうど血管が切れてたみてえだ」
「休んだら俺も行くから、お前はまゆりちゃんたちと遊んで来い!」
綯「………………うん」
ガチャ
岡部「ミスターブラウンは?」
紅莉栖「大した怪我じゃないって。血も止まったみたいだし」
岡部「そうか……よかった」ホッ
紅莉栖「案内看板のネジが緩んでたそうよ……」
まゆり「でも、切り傷で済んでよかったねー。まゆしぃも安心したよー」
天王寺「心配かけて悪かったな。ちょうど血管が切れてたみてえだ」
「休んだら俺も行くから、お前はまゆりちゃんたちと遊んで来い!」
綯「………………うん」
ガチャ
岡部「ミスターブラウンは?」
紅莉栖「大した怪我じゃないって。血も止まったみたいだし」
岡部「そうか……よかった」ホッ
フェイリス「こんなことが起こるなんて……予想外ニャ」
まゆり「んー? フェリスちゃんどうしたのー?」
フェイリス「な、何でもないのニャ!」アセアセ
紅莉栖「桐生さんは、心配だから残るって」
岡部「うむ……じゃあ、俺たちだけで行くか。ここで気をもんでも仕方がないし」
――――――――――――――――――――――――――――――
まゆり「んー? フェリスちゃんどうしたのー?」
フェイリス「な、何でもないのニャ!」アセアセ
紅莉栖「桐生さんは、心配だから残るって」
岡部「うむ……じゃあ、俺たちだけで行くか。ここで気をもんでも仕方がないし」
――――――――――――――――――――――――――――――
――3時間後――
フェイリス「それじゃあ、最後は観覧車ニャ!」
「今の時間なら、ちょうど夕日がきれいに見えるのニャ!」
紅莉栖「わ、私は……パス」ガクッ
フェイリス「クーニャン、コーヒーカップごときで情けないニャよ?」
岡部「いや、お前すごい回してただろ!」
紅莉栖「あー、まゆりがグルグル回ってる」
まゆり「クリスちゃん、大丈夫ー? 心配だからまゆしぃは残るよ」
るか「ぼ、ボクも高いところはもう……」
フェイリス「それじゃあ、最後は観覧車ニャ!」
「今の時間なら、ちょうど夕日がきれいに見えるのニャ!」
紅莉栖「わ、私は……パス」ガクッ
フェイリス「クーニャン、コーヒーカップごときで情けないニャよ?」
岡部「いや、お前すごい回してただろ!」
紅莉栖「あー、まゆりがグルグル回ってる」
まゆり「クリスちゃん、大丈夫ー? 心配だからまゆしぃは残るよ」
るか「ぼ、ボクも高いところはもう……」
フェイリス「ダルニャーン、一緒に乗ろうニャ!」
鈴羽「ええー! じゃあ私も乗る! 浮気なんかされたら母さんが怒るし」
ダル「うはー、まさかのハーレム展開ktkr! 最後の最後に僕にも春が訪れたのか……ふう」
フェイリス「というわけでー、凶真はナエニャンと乗ってニャ!」
岡部「な、なぜそうなる!? ここまで作為的になるとは――ハッ、これも裏に機関の陰謀が」
綯「…………………………」
フェイリス「……ナエニャン?」
鈴羽「ええー! じゃあ私も乗る! 浮気なんかされたら母さんが怒るし」
ダル「うはー、まさかのハーレム展開ktkr! 最後の最後に僕にも春が訪れたのか……ふう」
フェイリス「というわけでー、凶真はナエニャンと乗ってニャ!」
岡部「な、なぜそうなる!? ここまで作為的になるとは――ハッ、これも裏に機関の陰謀が」
綯「…………………………」
フェイリス「……ナエニャン?」
綯「…………行こう、オカリンおじさん」
……私は、あの時のフェイリスさんの言葉を思い出していました。
『あれがこの遊園地の目玉、1周20分の巨大観覧車ニャ!』
その間、誰も入れず、誰も――出られない。
……私は、あの時のフェイリスさんの言葉を思い出していました。
『あれがこの遊園地の目玉、1周20分の巨大観覧車ニャ!』
その間、誰も入れず、誰も――出られない。
――観覧車内――
岡部「中は案外広いんだな。普通にみんなで乗ればいいものを……」
綯「…………」
私たちが乗り込むと同時に、観覧車の扉が閉まりました。
ゆっくりと、回りだす。
綯「……オカリンおじさん」
岡部「何だ」
夕日で染まった観覧車の中で、オカリンおじさんを睨みつけて言い放つ。
綯「あの日、お店の前で言ってたことの意味が分かりました」
「私――思い出したんです」
岡部「中は案外広いんだな。普通にみんなで乗ればいいものを……」
綯「…………」
私たちが乗り込むと同時に、観覧車の扉が閉まりました。
ゆっくりと、回りだす。
綯「……オカリンおじさん」
岡部「何だ」
夕日で染まった観覧車の中で、オカリンおじさんを睨みつけて言い放つ。
綯「あの日、お店の前で言ってたことの意味が分かりました」
「私――思い出したんです」
岡部「……そうか」
何かを悟ったような、あっさりとした反応。
綯「驚かないんだ」
岡部「ミスターブラウンが怪我したとき、俺もあの時のことを思い出してしまった」
「……お前の様子も、おかしかったしな」
綯「じゃあ、私が何を考えてるかわかる?」
私はうさぎのポシェットから、あるものを取り出す。
さっき隙を見て、るかお姉ちゃんの弁当箱から持ち出したもの。
――それは、金属製のフォーク。
こんなものでも、きちんと狙えば殺傷能力はある。
何かを悟ったような、あっさりとした反応。
綯「驚かないんだ」
岡部「ミスターブラウンが怪我したとき、俺もあの時のことを思い出してしまった」
「……お前の様子も、おかしかったしな」
綯「じゃあ、私が何を考えてるかわかる?」
私はうさぎのポシェットから、あるものを取り出す。
さっき隙を見て、るかお姉ちゃんの弁当箱から持ち出したもの。
――それは、金属製のフォーク。
こんなものでも、きちんと狙えば殺傷能力はある。
岡部「……俺は、お前に何をされても文句は言えない」
オカリンおじさんの目は、まっすぐ私を向いています。
岡部「お前を復讐に駆り立てたのは、俺のせいだ」
「俺は……すべて受け入れる」
「それが、シュタインズゲートの選択だというのならな」
目をつぶって、オカリンおじさんは私に向かって両手を広げてきました。
オカリンおじさんの目は、まっすぐ私を向いています。
岡部「お前を復讐に駆り立てたのは、俺のせいだ」
「俺は……すべて受け入れる」
「それが、シュタインズゲートの選択だというのならな」
目をつぶって、オカリンおじさんは私に向かって両手を広げてきました。
お父さんの敵。15年の時を遡ってまで、復讐を果たすために狙い続けた人。
でも……これで終わり。
綯「――!」
私は、その無防備にさらけ出された胸に向かって――。
でも……これで終わり。
綯「――!」
私は、その無防備にさらけ出された胸に向かって――。
手に持ってたフォークが、カランと音を立てて床に落ちました。
岡部「――なっ!」
オカリンおじさんの顔に驚きが広がっていきます。
綯「……オカリンおじさんは自分勝手ですよ」
その胸に顔をうずめて、私はオカリンおじさんに話しかけます。
岡部「……どういうことだ?」
岡部「――なっ!」
オカリンおじさんの顔に驚きが広がっていきます。
綯「……オカリンおじさんは自分勝手ですよ」
その胸に顔をうずめて、私はオカリンおじさんに話しかけます。
岡部「……どういうことだ?」
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