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元スレ響「765プロが倒産してもう二年さー……」
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「冬馬さーん!ここにいたー」
「げっ……」
なんだかやよい並にちっこい子がこっちに向かって突撃してきた。
「またアレおごってくださいー!」
そういって、大声を出しながら冬馬に向かって走ってくる。
この感じ、まさか……。自分の中で、怒りの炎がメラメラ燃えてきたぞ!
「ちゃんと彼女いるんじゃないか!やっぱりチャラ男さー!しかもどう見ても子供じゃないか!
ロリコン変態!ありえなくない?!」
「ち、違うんだ。なんかコイツ勝手に俺に懐いちまって……」
「シュガーパイおいしいよーーーーーーーー!!!!」
ちっこい子は、走ったまま立ち止まらずに冬馬のお腹にタックルした。
「ぐふぅ!」
冬馬はみぞおちを抑えながら、ガクリと膝をついて
「A……Alice……or……Guilty……」
そう言って、アスファルトに頬をついた。
自分は、その後犬代とお礼の餌だけ置いて、足を踏みならしながら帰った。
きっと、もう2度と会うことは無い気がするぞ!
ジュピター・876パートおわり
「げっ……」
なんだかやよい並にちっこい子がこっちに向かって突撃してきた。
「またアレおごってくださいー!」
そういって、大声を出しながら冬馬に向かって走ってくる。
この感じ、まさか……。自分の中で、怒りの炎がメラメラ燃えてきたぞ!
「ちゃんと彼女いるんじゃないか!やっぱりチャラ男さー!しかもどう見ても子供じゃないか!
ロリコン変態!ありえなくない?!」
「ち、違うんだ。なんかコイツ勝手に俺に懐いちまって……」
「シュガーパイおいしいよーーーーーーーー!!!!」
ちっこい子は、走ったまま立ち止まらずに冬馬のお腹にタックルした。
「ぐふぅ!」
冬馬はみぞおちを抑えながら、ガクリと膝をついて
「A……Alice……or……Guilty……」
そう言って、アスファルトに頬をついた。
自分は、その後犬代とお礼の餌だけ置いて、足を踏みならしながら帰った。
きっと、もう2度と会うことは無い気がするぞ!
ジュピター・876パートおわり
『ララララ朝だ!ララララ起きよう!』
「んぁ……」
目覚まし時計を止めて、胡坐をかいて伸びをした。
唇に挟んだ体温計を、手に取り眺める。
よしっ、一晩寝たら風邪はすっかり治ったみたいだ。
窓を開けると、あいにく曇り空だったけれど、
今日は、いよいよ真と春香に会いに行く日なんだ。
風邪なんて、吹っ飛んじゃうさー!
大金の入った封筒を茶色い木編みの手提げバックの奥底に入れた。
真、これ渡したらどんな顔するのかな。きっとビックリするんだろうな!
ワクワクする気持ちを抑えきれなかった。
だけどちょっと気になることもあった。
──真の携帯電話が、全く繋がらなくなったんだ。
「んぁ……」
目覚まし時計を止めて、胡坐をかいて伸びをした。
唇に挟んだ体温計を、手に取り眺める。
よしっ、一晩寝たら風邪はすっかり治ったみたいだ。
窓を開けると、あいにく曇り空だったけれど、
今日は、いよいよ真と春香に会いに行く日なんだ。
風邪なんて、吹っ飛んじゃうさー!
大金の入った封筒を茶色い木編みの手提げバックの奥底に入れた。
真、これ渡したらどんな顔するのかな。きっとビックリするんだろうな!
ワクワクする気持ちを抑えきれなかった。
だけどちょっと気になることもあった。
──真の携帯電話が、全く繋がらなくなったんだ。
この頃の真は・・・
千早が怪我して雪歩と一悶着あって・・・どうなってるんだっけ
千早が怪我して雪歩と一悶着あって・・・どうなってるんだっけ
参ったな……。真の方から会いに行こうかと思ったんだけどなー……。
よし、まずは春香の方から先に会いにいくか!
そう思い、春香の携帯電話にかけた。
去年ペットショップで交換したから番号はわかってた。
春香、きっと「久しぶりだねー!響ちゃん」なんて喜ぶぞ!
「うん?」
コール音がずっと鳴り響く。
おかしいな……。
──春香の携帯電話も、繋がらないぞ。
しばらく考えこんで、家に直接行ってビックリさせることに、決めた。
「よっし!待ってろよー!春香ぁー!」
スニーカーに履き替えて、家へ出て暫く走っていると足元でブツリという音がした。
見ると、靴紐が切れてた。
「うぁー!自分、やっぱりツイてないのかも……」
帰って履き換えようとも思ったけれども、歩く分にはそんなに問題無いし、そのまま春香の家へ向かった。
よし、まずは春香の方から先に会いにいくか!
そう思い、春香の携帯電話にかけた。
去年ペットショップで交換したから番号はわかってた。
春香、きっと「久しぶりだねー!響ちゃん」なんて喜ぶぞ!
「うん?」
コール音がずっと鳴り響く。
おかしいな……。
──春香の携帯電話も、繋がらないぞ。
しばらく考えこんで、家に直接行ってビックリさせることに、決めた。
「よっし!待ってろよー!春香ぁー!」
スニーカーに履き替えて、家へ出て暫く走っていると足元でブツリという音がした。
見ると、靴紐が切れてた。
「うぁー!自分、やっぱりツイてないのかも……」
帰って履き換えようとも思ったけれども、歩く分にはそんなに問題無いし、そのまま春香の家へ向かった。
「うぎゃああ、黒猫が前を横切ったー!不吉だー!」
そんなこんなで、春香の家についた。
電車に揺られてる間は、久々に春香の笑顔が見れるっていう気持ちでずーっとニヤニヤしてた。
インターホンを2回押すと、ドアがゆっくりと開いた。
「久しぶり春香ァー!ってアレ、なんかちょっと老けたか?」
「……春香の母です」
「あ、あわわ。ごめんなさい……」
初めて会った春香のお母さんは、春香によく似ていた。
さすがに真のお父さんほどじゃないけど。
春香のお母さんは頬がこけて痩せていた。
「春香の、お友達ですか?」
そうよわよわしい声で言った。
「あぁ、自分、元765プロの、春香の親友なんだ!」
「本当に……来てくれてありがとうございます」
春香のお母さんはエプロンで顔を覆って泣きだした。
そ、そんな感動されるようなことなのか?なんだか自分、照れちゃうなー。
そんなこんなで、春香の家についた。
電車に揺られてる間は、久々に春香の笑顔が見れるっていう気持ちでずーっとニヤニヤしてた。
インターホンを2回押すと、ドアがゆっくりと開いた。
「久しぶり春香ァー!ってアレ、なんかちょっと老けたか?」
「……春香の母です」
「あ、あわわ。ごめんなさい……」
初めて会った春香のお母さんは、春香によく似ていた。
さすがに真のお父さんほどじゃないけど。
春香のお母さんは頬がこけて痩せていた。
「春香の、お友達ですか?」
そうよわよわしい声で言った。
「あぁ、自分、元765プロの、春香の親友なんだ!」
「本当に……来てくれてありがとうございます」
春香のお母さんはエプロンで顔を覆って泣きだした。
そ、そんな感動されるようなことなのか?なんだか自分、照れちゃうなー。
靴を脱いで、春香のお母さんの背中を見ながら階段を1段ずつ上がって行った。
もうすぐ、もうすぐ春香に会えるんだ。
自分、春香に負けないくらいの最高の笑顔でお出迎えしちゃうぞ!
春香のお母さんは、ドアの前に立ち止まって、しばらく俯いた後に
ゆっくりと2回ドアをノックした。
うぅ~待ちきれない。ウズウズするぞ~!
「春香、お友達が久々に来たわよ……」
ドアの向こう側から足音が聞こえた。その音がどんどんこっちに近づいていって
数歩先で一旦止まって、カギが乱暴に回される音が聞こえた。
会う前に、八重歯を見せて、思いっきり笑顔を作った。
春香、待たせてごめんな!一緒にまたアイドルやれるぞー!
はる……
「ずっと待ってたんだよ!千早ちゃん千早ちゃん千早ちゃん千早ちゃん千早ちゃん千早ちゃん
千早ちゃん千早ちゃん千早ちゃん!!」
春香は自分の顔を見ながら、壊れた人形みたいに何度も叫んだ。
自分は笑顔を保ったまま凍りついたように固まった。
……ハルカ?
もうすぐ、もうすぐ春香に会えるんだ。
自分、春香に負けないくらいの最高の笑顔でお出迎えしちゃうぞ!
春香のお母さんは、ドアの前に立ち止まって、しばらく俯いた後に
ゆっくりと2回ドアをノックした。
うぅ~待ちきれない。ウズウズするぞ~!
「春香、お友達が久々に来たわよ……」
ドアの向こう側から足音が聞こえた。その音がどんどんこっちに近づいていって
数歩先で一旦止まって、カギが乱暴に回される音が聞こえた。
会う前に、八重歯を見せて、思いっきり笑顔を作った。
春香、待たせてごめんな!一緒にまたアイドルやれるぞー!
はる……
「ずっと待ってたんだよ!千早ちゃん千早ちゃん千早ちゃん千早ちゃん千早ちゃん千早ちゃん
千早ちゃん千早ちゃん千早ちゃん!!」
春香は自分の顔を見ながら、壊れた人形みたいに何度も叫んだ。
自分は笑顔を保ったまま凍りついたように固まった。
……ハルカ?
事態が全く呑みこめなくて、さっき用意してた言葉が無意識に飛び出た。
「はるか、またせて──」
「千早ちゃん私、やっぱりダメだったよ。何度も立ちあがらなくちゃって思って頑張ってみたんだけど
やっぱり千早ちゃんがいないとダメだったんだ。でも帰ってきてくれて良かった。あはは。」
春香の目を見て、背筋がゾクっとなった。
自分が、何度も見てきて、そのたびに悲しくて仕方がなかった目だ。
春香は、動物が死んだ時の瞳をしていた。
「ひぐっ……」
不意に、自分のお腹の底から負の感情が込みあがってきた。
それに呑みこまれそうになるのを、必死に歯を食いしばってこらえた。
自分、プロデューサーにもう心配いらないって言ったんだ。泣き顔は絶対に見せられない。
「ハ、ハハ……春香、何言ってるんだ。自分、千早じゃな──」
「千早ちゃん、私、トップアイドルとしてステージに立つ夢を見たんだよ!
765プロのみんなも全員いたんだよ!それでね、プロデューサーさんも隣で笑ってた!ねぇ入って!」
「わわっ」
腕を思いっきり掴まれて、部屋の中へ無理やり引き入れられた。
「はるか、またせて──」
「千早ちゃん私、やっぱりダメだったよ。何度も立ちあがらなくちゃって思って頑張ってみたんだけど
やっぱり千早ちゃんがいないとダメだったんだ。でも帰ってきてくれて良かった。あはは。」
春香の目を見て、背筋がゾクっとなった。
自分が、何度も見てきて、そのたびに悲しくて仕方がなかった目だ。
春香は、動物が死んだ時の瞳をしていた。
「ひぐっ……」
不意に、自分のお腹の底から負の感情が込みあがってきた。
それに呑みこまれそうになるのを、必死に歯を食いしばってこらえた。
自分、プロデューサーにもう心配いらないって言ったんだ。泣き顔は絶対に見せられない。
「ハ、ハハ……春香、何言ってるんだ。自分、千早じゃな──」
「千早ちゃん、私、トップアイドルとしてステージに立つ夢を見たんだよ!
765プロのみんなも全員いたんだよ!それでね、プロデューサーさんも隣で笑ってた!ねぇ入って!」
「わわっ」
腕を思いっきり掴まれて、部屋の中へ無理やり引き入れられた。
い、いやはるるん心が折れたのは響の不幸が原因だから
元気な響をみればきっと元気に・・・・元気になるさー
元気な響をみればきっと元気に・・・・元気になるさー
>>130
この画像だと思ったww
この画像だと思ったww
>>130
怖すぎワロタ
怖すぎワロタ
重心を崩されて、前のめりに倒れた。
「いだだ……」
春香の部屋を見渡す。
机の上には書き殴ったように『千早ちゃん』と書かれた画用紙がいくつも散らばっていた。
床には、雑誌掲載の時の記念写真が入っている写真立てのガラスにヒビが入って投げ出されている。
壁には何かをブツけたようないくつもの凹みがあった。
これは、夢なのか?自分は、そう思った。
だって春香が、あの元気をいつも振りまいている春香がこんなことになってるなんて……
春香の乾いた声がまた聞こえた。クスクスと鈴のような笑い声と一緒に。
「ねぇ、千早ちゃん。お話しよ」
「うぁ……響……我那覇響……」
唇が震えながらもなんとか言った。
このとき、なんだか春香がとっても怖く思えた。殺されちゃうんじゃないかとも思ったんだ。
「いだだ……」
春香の部屋を見渡す。
机の上には書き殴ったように『千早ちゃん』と書かれた画用紙がいくつも散らばっていた。
床には、雑誌掲載の時の記念写真が入っている写真立てのガラスにヒビが入って投げ出されている。
壁には何かをブツけたようないくつもの凹みがあった。
これは、夢なのか?自分は、そう思った。
だって春香が、あの元気をいつも振りまいている春香がこんなことになってるなんて……
春香の乾いた声がまた聞こえた。クスクスと鈴のような笑い声と一緒に。
「ねぇ、千早ちゃん。お話しよ」
「うぁ……響……我那覇響……」
唇が震えながらもなんとか言った。
このとき、なんだか春香がとっても怖く思えた。殺されちゃうんじゃないかとも思ったんだ。
>>50
俺だけじゃなかったんだな・・・
俺だけじゃなかったんだな・・・
>>137
俺もだ
俺もだ
「あ……」
春香が呆けたような声をあげ、目の色が戻った。
それからくるっとターンして、部屋の隅っこに体育座りした。
そこの部分だけ、半円をえがくようにモノが積み重なってる。
「ごめんね……響ちゃん、久しぶり」
「ビ、ビックリしたなー!お、驚かすなんてひどいぞー」
自分は無理やり笑顔を作った。まだ足が、震えちゃダメなのに震えてる。
震えるな、震えるなっ。そう思っても抑えることができなかった。
「うん。ビックリしたよね。時々、ああなっちゃうんだよ。」
「……」
「響ちゃん、響ちゃん……。あの時は本当にごめんね……」
「あの時?」
「ペットショップ……」
「だから、どうして春香が謝るんだ?」
「あれ、私のせいなんだよ。」
「えっ……」
春香は下唇を咥えて、目をギュッと閉じた。
春香が呆けたような声をあげ、目の色が戻った。
それからくるっとターンして、部屋の隅っこに体育座りした。
そこの部分だけ、半円をえがくようにモノが積み重なってる。
「ごめんね……響ちゃん、久しぶり」
「ビ、ビックリしたなー!お、驚かすなんてひどいぞー」
自分は無理やり笑顔を作った。まだ足が、震えちゃダメなのに震えてる。
震えるな、震えるなっ。そう思っても抑えることができなかった。
「うん。ビックリしたよね。時々、ああなっちゃうんだよ。」
「……」
「響ちゃん、響ちゃん……。あの時は本当にごめんね……」
「あの時?」
「ペットショップ……」
「だから、どうして春香が謝るんだ?」
「あれ、私のせいなんだよ。」
「えっ……」
春香は下唇を咥えて、目をギュッと閉じた。
>>143
ブログで店の事広めたじゃないか
ブログで店の事広めたじゃないか
「私が、私のブログで広めたからバレちゃったんだよ」
「……」
そうだったのか。
なんだか急に、来客が増えたとは思ってた。
でも……でも悪いことしてたのは自分たちの方なんだ。
春香は、自分のことを思って宣伝してくれたんだ。
そんなこと、春香が気にすることじゃないのに。
春香の肩を両手で掴んで、顔をあげさせる。
自分が、真に言われたことと同じセリフを春香に言った。
「春香は悪くない」
「違うよ、私があんなことしなければ今でもきっと……」
自分は立ちあがって、弾みをつけて逆立ちした。春香がビクッと震えた。
「なんくるないさー。自分、今はこーんなに元気いっぱいなんだ」
「……」
「だから、春香も元気出すんだぞ。ほらっ」
片手を離して逆立ちしてみせる。
「響ちゃん……」
「……」
そうだったのか。
なんだか急に、来客が増えたとは思ってた。
でも……でも悪いことしてたのは自分たちの方なんだ。
春香は、自分のことを思って宣伝してくれたんだ。
そんなこと、春香が気にすることじゃないのに。
春香の肩を両手で掴んで、顔をあげさせる。
自分が、真に言われたことと同じセリフを春香に言った。
「春香は悪くない」
「違うよ、私があんなことしなければ今でもきっと……」
自分は立ちあがって、弾みをつけて逆立ちした。春香がビクッと震えた。
「なんくるないさー。自分、今はこーんなに元気いっぱいなんだ」
「……」
「だから、春香も元気出すんだぞ。ほらっ」
片手を離して逆立ちしてみせる。
「響ちゃん……」
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