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    元スレ少女「いつもここで会いますよね?」

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    みんなの評価 : ★★★
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    51 = 1 :

    ―――月曜日 バス停

    「おはよう」

    「あ……お、おはようございます」

    「今日も本を読んでるんだ」

    「あ、はい」

    「お、同じ奴?」

    「え?」

    「あ、いや……また恋愛小説かなって」

    「あ、いえ。これは違うんです……」

    「違うんだ」

    「はい」

    「良かったら見せてくれる?」

    「だ、だめです!!」

    「あ、ごめん……」

    (踏み込み過ぎたか……もうわかんねえ。誰か、教えてくれ……)

    52 = 45 :

    夜のネオン街にこんな純真な少女が2時間も・・・はわわ


    猿よけ

    54 = 1 :

    (……いや、見せても問題ないじゃない……なんで……私……)

    (向こうから話しかけてくれるのを待つか……)

    (あ……そうだ。昨日、知らないっていちゃったこと謝らないと……)

    (会話も以前として続かないし……)

    (目を合わせてくれない……)

    (目を合わせられない……)

    (やっぱり今ので気分悪くしちゃったんだ)

    (話題……話題……ダメだ。何言っても会話を続けられる自信がない)

    (―――ううん、ダメ。ここで逃げてたらもうお話できない)

    (―――いや。嫌われてるわけじゃない。思い切って話そう)

    &少「―――あの!」

    「あ……」

    「えと……」

    「く……ふふ」

    「あ……あはは」

    55 :

    うらやまけしからん

    56 = 1 :

    「俺からで、いい?」

    「はい」

    「えっと、ごめん」

    「え?」

    「あの……君のこと中学生って言ってしまったから……気にしてると思って」

    「あ……」

    (そんなこと気にしてたんだ……優しいのかも)

    「それだけ」

    「じゃあ、私もごめんなさい。昨日、咄嗟に「知らない」なんて言っちゃって……」

    「あ、ああ。いや、気にしてないから……」

    (良かった……そうか、友達の前だから恥ずかしかったのか……)

    「あ、あと……これ、どうぞ」

    「え?本?読んでもいいの?」

    「はい……別に隠すような本じゃないんで……さっきは急に言われて、驚いちゃって……」

    「そ、そう……じゃあ、ありがとう」

    57 = 45 :

    いいよいいよ

    58 = 31 :

    けしからん要素ねえだろ

    60 :

    >>58
    は? おいリア充面かせよおら
    屋上で待ってるわはげろ

    62 = 1 :

    (き、気がつかないよね?)

    「これって……マッサージの本?」

    「は、はい」

    「え?夢は整体師とか?」

    「あ、いえ。その……お父さんが最近、疲れ気味みたいなんで……マッサージしてあげようかなぁって」

    「へえ……」

    (すげえいい子だ……俺もこんな娘が欲しいな……童貞だけど)

    (き、気づいてないよね……昨日、後をつけちゃったこと……大丈夫、だよね……)

    「肩揉みのところを読んでたんだ」

    「は、はい。それなら簡単そうだったんで」

    「そっか。偉いね」

    「い、いえ。そんなことは」

    「はい。ありがとう。お父さん、きっと喜ぶと思う」

    「そ、そうでしょうか?」

    「そりゃ、娘がマッサージしてくれるなんて嬉しいと思うけど?」

    63 = 31 :

    怪しからん:道理や礼儀に外れていて、許しがたい

    64 = 1 :

    「でも……本を読んでるだけじゃ……よくわからなくて」

    「今日ぐらいお父さんで試してみれば?」

    「あ、あの……よかったら、肩を揉ませてくれませんか?」

    「お、俺?!」

    「い、いやなら、別に……」

    「あ、いや……じゃあ、やってもらってもいい?」

    「は、はい。すいません……変なことお願いしちゃって」

    「いや……俺も最近疲れ気味だったから。悪いね」

    「いえいえ……そんな」

    「じゃ、頼むよ」

    「は……はい」

    (やべえ……手に汗かいてきた……)

    (ひぃ……言わなきゃよかった……心臓が……爆発しそう)

    (俺、汗臭くないよな?大丈夫だよな?)

    (私、汗臭くないよね?……くんくん……うん、多分、平気、だと思いたい……)

    65 :

    いいねぇ

    しえん

    66 = 1 :

    「うぅ……」

    「あ、あの」

    「は、はい!?」

    「えっと……言いにくいんだけど」

    「は、はい?」

    「全然、揉まれてる気がしないっていうか……」

    「あ、すいません!こ、こうですか?!」

    「いだだだだ!!!骨!!骨を押さえてる!!!」

    「すいません!!」

    「あはは……結構、握力あるね……部活ってなにやってるの?」

    「卓球を……」

    「へえ……そっか卓球か……なるほどね」

    「すいません……」

    「気にしないでいいから。―――あ、バスが来たよ」

    「そ、うですね」

    67 = 1 :

    ―――バス 車内

    (隣には座ってくれないか……ちょっと残念)

    (酷いことしちゃった……)

    (でも、ああして肩を揉んでくれたってことは、少なくとも嫌いじゃないよな)

    (嫌われてなきゃいいけど……)

    (そう言えば……一番最初に話しかけられたとき、あの子、何か言いたそうだったな……)

    (マッサージ……これからもっと勉強しよっかな)

    (明日ぐらい訊いてみようかな……?いや、それは踏み込みすぎか……?)

    (でも……もうマッサージなんて受けてくれないかも……)

    &少(どうしよう……)

    (ま、また訊きたかったら言ってくれるよな)

    (うまくなればいいだけ……お父さんで練習しよ)

    運転手「ここから道路が荒れているため、少し揺れます。お立ち上がりなさいませんよう、お願いいたします」

    「はぁ……」

    「ふぅ……」

    68 = 1 :

    一旦、CMです。












    腹減ったなり

    69 = 60 :

    保守はまかせろ

    70 = 7 :

    よろしければなにか買ってきましょうか?

    71 :

    おもしろい

    72 :

    ご覧のスポンサーの提供でお送りします

    73 = 1 :

    後半 スタート










    満腹なり

    75 = 59 :

    いよっ、待ってました

    79 = 1 :

    ―――火曜日 バス停

    「おはよう」

    「お、おはようございます」

    「またマッサージの本読んでるの?」

    「は、はい」

    「そっか。お父さんにはしてあげたの?」

    「……はい」

    「歯切れ悪いね」

    「あはは……痛がってました」

    「そ、そうか……」

    「マッサージの才能、無いんだと思います」

    「いや、まだ始めたばかりじゃないか」

    「でも……」

    「大丈夫だって。あ、バスが来たな」

    (早くうまくなりたいなぁ)

    81 = 1 :

    ―――水曜日 バス停

    「……」

    (真剣だ……俺が来たことに気がついてない……)

    「……ぶつぶつ……」

    (……なんか言ってる)

    「ここ……を……もん……」

    (イメージトレーニングかな?)

    「は!?いやいや!!無理無理!!」

    「―――ふふ」

    「え!?あ……!!」

    「あ、おはよう」

    「も、もう!!いつから居たんですか!!」

    「今、来たとこ。それより、何が無理なの?」

    「え!?いや……別に……」

    (背中のマッサージするときに裸になってもらうとか……無理無理……背中は却下で……)

    82 = 1 :

    ―――木曜日 バス停

    「おはよう」

    「あ、おはようございます」

    「今日も相変わらず読んでるね」

    「は、はい」

    「少しは上達した?」

    「は、はい……少しだけ」

    「そっか……」

    (どうする……揉んでくれって言ったら気持ち悪がられるよな……)

    (疲れてるんだろうなぁ……肩を揉んであげたいけど……)

    (揉ましてくださいなんていったら……気持ち悪がられそうだし)

    &少(迷う……)

    「あ、バスが来たね」

    「そうですね……はぁ」

    83 :

    支援します

    84 = 1 :

    ―――金曜日 バス停

    (今日は言ってみよう。昨日、お父さんにも上手くなったって言われたし)

    (お、おし)

    「……」

    「あれ?」

    「こないなぁ……寝坊かな?」

    (……なんで私……)

    (そういえば……なんで私……あの人のこと待ってるのかな?)

    (マッサージだって……別にしてあげることは……)

    (なにしてんだろ……私)

    「あ、バス来ちゃった……」

    「あの人……今日はこなかったなぁ」

    (なんだろう……なんか、寂しい?)

    85 :

    ニヤニヤが止まらねぇ

    86 :

    バス(俺の唯一の楽しみ……あ、今日は一人なのか?)

    88 = 1 :

    ―――土曜日 高校前

    「今日も会えなかった……」

    「二日も会えないのは……喋りかけてから初めてかも……」

    子高生「おっす!どしたの?」

    「あ、ううん。なんでもないよ?」

    子高生「そう?」

    「うん」

    子高生「さてと、部活にいきますかぁ!」

    「そうだね」

    子高生「はぁ……でもさ。毎日部活ばっかりだと干からびそうだよね?」

    「どういうこと?」

    子高生「いや、やっぱりさ。高校生なんだから恋愛の一つはしたいでしょ?」

    「う、うん……そうだね。でも、好きな人なんていないし」

    子高生「馬鹿ねえ。好きな相手なんて、付き合ってから判断したらいいの。とりあえず付き合う。デートする。で、あ、好きかもって思うわけ」

    「そ、そうなの?」

    89 = 87 :

    90 = 1 :

    ―――女子更衣室

    子高生「そんなもんだって。恋愛小説みたいな恋は出来ないんだしさ」

    「それはそうだけど……」

    子高生「とりあえず告白するっていうのも手だね」

    「とりあえずって……そんなの相手に悪いんじゃない?」

    子高生「男っていうのは好きですって言えば勝手に惚れてくれるんだって」

    「えー?」

    子高生「男は馬鹿だからね。その言葉だけでホイホイついてきちゃうもんよ」

    「ふうん」

    子高生「アンタは結構ルックスいいんだから、もっと高望みしたら?」

    「え?」

    子高生「例えば……先輩に告るとかさ!」

    「や、やめてよ!!」

    子高生「もうそんなんじゃあ、高校生活が灰色になるよ?」

    「うぅ……そうかなぁ?」

    91 = 1 :

    子高生「あ、そうだ。一回、先輩とデートしてみたら?」

    「えぇ!?」

    子高生「うん!そうした方がいいよ。そんな奥手じゃいつまでたっても彼氏なんて出来なしさ」

    「それは……そうかも」

    子高生「先輩って今はフリーみたいだしさ。デートぐらいなら受けてくれるって!」

    「でも……私は別に……」

    子高生「デートしたら好きになるかもしれないでしょ?」

    「そうかなぁ?」

    子高生「そうだって!言いにくいなら、私が取り持ってあげるよ!」

    「ええ!?やめてよ!」

    子高生「大丈夫だって。先輩、優しいし。それになによりイケメンじゃーん!」

    「いや、だから……」

    子高生「じゃあ、今日言ってみよ?ね?」

    「あ、いや……でも」

    子高生「はいはい!デートぐらいで尻ごみしないの!―――さて、練習にいこっか」

    94 = 1 :

    ―――夕方

    子部員「おつかれー」

    子部員「マック行こうぜ」

    子部員「いいねー」

    子高生「あ、せんぱーい!!」

    「ホントにやるの!?」

    先輩「ん?なんだ?」

    子高生「あ、先輩。明日、暇ですか?」

    先輩「え?うん。別に予定はないけど?」

    子高生「じゃあ、この子と部活の後でデートしてくださいよぉ」

    「ちょっとぉ!!」

    先輩「え……どうして?」

    子高生「この子、1回もデートしたことないらしくて……それでまあ、社会勉強をかねて」

    「だからぁ!!」

    先輩「ふうん……俺は構わないけど?」

    95 = 1 :

    子高生「やったじゃん!」

    「えぇ!?」

    先輩「でも……俺とデートしたいの?」

    「え……それは……その」

    子高生「もう……別に固く考えないで二人で遊ぶって思えばいいでしょ?」

    「でも……」

    子高生「別にさ、付き合うわけじゃないじゃん」

    「そうだけど……」

    子高生「何事も経験だって。それに好きな人、いないんでしょ?」

    「そ、そうだけど」

    子高生「ならいいじゃない。ほら、自分でいいなって」

    先輩「……」

    「……あの、じゃあ、明日……」

    先輩「……うん。わかった。じゃあ、明日な」

    (なんだろう……胸の奥がズキズキする……嫌な気分……)

    96 = 45 :

    俺もズキズキする

    98 = 1 :

    ―――日曜日 バス停

    「ふー……3連休も今日で最後か……金曜日は友達とも会えたし……ま、よかったかな」

    (でも……なんか虚しかったなぁ)

    (物足りないっていうか……)

    (あの子……どうしてるかな……)

    (って……何を言ってんだ……別にあの子は俺のことなんて……)

    (俺のことなんて……俺のこと……どう思ってんのかな……)

    「あ……」

    「あ……お、おはよう」

    「おはよう、ございます……」

    「今日も部活?」

    「はい」

    「そっか。大変だね」

    「……いえ」

    (なんだ?なんかよそよそしいな……)

    99 = 87 :

    切ないねぇ


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