元スレ少女「いつもここで会いますよね?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
1 :
―――朝 バス停
男「……」
少女「……」
男「……」
少女「お、おはようございます」
男「え?ああ、おはよう」
少女(九月になってからこの人とは毎日会うなぁ)
少女(こんな田舎のバス停を利用するの私だけだと思ってたけど)
少女(最近、引っ越してきたのかな?)
少女「……あ、バスだ」
男「……」
少女(まあ、どうでもいいか)
2 :
かなしいときーーーっ
3 :
運転手(九月になってからこの人達とは毎日会うなぁ
こんな田舎のバス停を利用するの私だけだと思ってたけど))
4 :
っていうか今日が9月1日なのに、「9月になってから毎日会う」とは一体…??
5 :
ヤンデレ少女ですか
6 = 1 :
―――朝 バス停
男(毎朝、会うな)
少女「……」
男(中学生か……ま、通学なら毎日会うよな)
少女「お、おはようございます」
男「え?ああ、おはよう」
少女「……」
男(びっくりした……急に挨拶された……)
男(そういえば怪しい人には挨拶しろって今の子は言われてるんだっけ……?)
男(俺、怪しいのか……)
少女「あ、バスだ」
男(普通だと思うんだけどなぁ)
少女「……」
7 :
田舎のバス停って誰も利用しないとこにあったりするの?
8 = 1 :
―――翌日 バス停
男「……」
少女「おはようございます」
男「あ、お、おはよう」
少女(毎日会ってるし……お話しないと変かな?)
男「……」
少女「あの」
男「え?なに?」
少女「今日も暑いですね」
男「うん。そうだね」
少女「……」
男「……」
少女(会話止まった……)
少女「バスだ……」
9 :
よきかな
10 :
続けて
11 = 1 :
少女「……」
男(話しかけたいけど……変な人だと思われるよな……)
少女「あの」
男「え?なに?」
男(向こうから話しかけてきた……別に警戒されてないのか……?)
少女「今日も暑いですね」
男「うん。そうだね」
少女「……」
男(何か話題は……中学生ぐらいの女の子ってどんな話なら食いつくんだ……?)
少女「……」
男(バスが来ちゃったか……)
男(まあ、別に無理に話すことはないよな)
12 = 1 :
―――翌日 バス停
男(今日は俺から挨拶するか……)
少女(あ……来た)
男「おはよう」
少女「おはようございます」
男(話題……)
少女(今日の小テスト自信ないなぁ)
男「あ、あの」
少女「はい?」
男「今日も暑いな」
少女「そうですね」
男(あ……昨日と同じじゃないか……)
少女(今のうちにちょっと予習しとかなくちゃ)
男「あ、バスだ」
少女(憂鬱……)
13 :
私怨
14 = 1 :
―――翌日 バス停
男(よし)
少女(……なんだろう。やけに気合い入ってるけど……なにかあるのかな?)
男「おはよう」
少女「おはようございます」
男「今日は涼しいな。やっと秋って感じになった」
少女「そうですね。もう九月も後半ですし」
男「えっと……中学生なの?」
少女「え……?」
男(やば……・やっぱりこんなことを訊ねるのはまずかったか……)
少女(はぁ……高校生なのに……)
男(露骨に変な顔された……やっちまったか……)
少女(早く大人になりたいなぁ)
15 :
これは支援せざるおえんな
16 = 1 :
男「……」
少女「……」
男(もう駄目だな……これからは挨拶だけにしよう)
少女(大人の人からは中学生に見えるんだ)
男(気まずいな……はぁ)
少女(どうしよう……訊こうかなぁ?)
少女(でも、変な子って思われそうだし……)
男(なんか視線を感じるぞ……もう変人扱いかよ……くそ)
男(女の子って敏感って聞くもんなぁ……童貞の挙動に)
少女(聞きたいけど……うーん)
男「―――バスだ」
男(今度から時間ずらすか)
少女「あ……」
少女(明日、聞いてみようかな?)
17 = 7 :
悪かった
俺にも支援させてくれ
18 = 1 :
―――翌日 バス停
少女「……来ない」
少女「どうしたんだろう?」
少女「この時間を逃すと二時間後にしかバス来ないのに……」
少女「寝坊かな?」
少女「あーあ……訊いてみたいのにぃ」
少女「大人の女性には何が必要なのかなぁ……」
少女「胸?彼氏?うーん……」
少女「大人の男の人ならきっと知ってると思うんだけどな」
少女「あ、バスだ」
男「はぁ……はぁ……間に合った!!」
少女(あ……今頃来た……遅いよ)
男「お、おはよう」
少女「おはようございます」
男(この時間ならぴったりか……よし、明日からはこの時間に出勤しよう)
20 = 1 :
―――翌日 バス停
少女「今日も来ない……」
少女「もしかして、私って避けられてるのかなぁ?」
少女「なんか失礼なことしたっけ……?」
少女「まあ、いいか」
少女「また今までの状態に戻っただけだし」
少女「本でも読もっと」
少女「……」
男「あ、れ?」
少女「あ……」
男「バス、まだ来てないの?」
少女「え?はい。そういえば今日は遅いですね」
男「そうか……」
少女「おはようございます」
男「あ、お、おはよう」
21 :
俺「お、おは…ぅ」
22 :
おはよう「バス」
23 = 1 :
男(田舎のバスって遅れないって聞いたなのに……)
少女「あの」
男「え?なに?」
少女「少しだけ、訊きたいことがあるんですけど」
男「き、訊きたいこと?」
男(なんだ……・?)
少女(どうしよう……いざとなったら恥ずかしい……)
男(どうして見つめる……?)
少女(どうやって切りだそう……)
男&少女(困った……)
男「あ、バスだ……五分の遅れか……まあ、許容範囲か」
少女(あーあ、訊きそびれた)
男(助かった……)
少女(残念……)
25 = 1 :
―――翌日 バス停
少女(よ、よし……今日こそ訊いてやる)
少女「あ……バスが……ううん……今日は訊くんだから」
男「よし、間に合った」
少女「おはようございます」
男「おはよう」
少女「……」
男(睨まれてるぞ……何かしたか、俺?)
少女(緊張してきちゃった……大人の人ってなんか……緊張する)
男(なんだろう?鬼気迫るような顔つきだけど……)
少女「あ、お先にどうぞ」
男「うん」
少女「……」
男(相変わらず誰も乗ってないな)
少女(いつも後ろに座ってるよね……この人)
26 :
これは良い
27 = 7 :
勝手に男を高校生だと思ってた
まだ年齢不詳の大人か
28 = 1 :
―――バス 車内
少女「……」
男(な、なんで隣に座ってきたの?!この子、いつもは前に座って……)
少女(勢いで座ったけど……どうしよう……緊張して横を見れない……)
男&少女(どうすればいいんだろう?)
男(これって……もしかして俺に好意を持ってるってことか?)
男(もっと話したいとか、そういう意志表示なのか?)
男(くそ……学生時代は女の子と殆ど話さなかったから、もうわかんねえ)
少女(絶対に変な子って思われた……)
少女(乗客私達以外に誰もいないのに)
少女(うぅ……でも、今更席を移動するのも失礼だし)
運転手「ここから道路が荒れているため、少し揺れます。お立ち上がりなさいませんよう、お願いいたします」
少女(はぁ……)
男(話しかけるべきか?)
29 :
ネタすれかと思ったらSSだったでござる
30 = 1 :
運転手「次は高校前―――」
男(結局、何も話さずこの子が降りるバス停に着いたか)
少女(もう……着くの早すぎ……)
少女「はぁ……」
男「あ……」
少女「え?」
男「い、いってらっしゃい」
少女「あ、はい。いってきます」
少女(……なんとも思ってないのかな?)
男(これからもっと話しかけてみようかな?)
31 :
この距離感素晴らしい
支援する
32 :
いいねぇ
この初々しさ大好き
33 = 1 :
―――翌日 バス停
男「おはよう」
少女「おはようございます」
少女(いつもと変わらない……やっぱり私の考え過ぎかな?)
男「あ……いつも本読んでるよね?
少女「あ、はい。小説、好きなんです」
男「へえ……それはどんな本?」
少女「れ、恋愛小説です……」
男(まずい……引かれた!?)
少女(うぅ……なんだか恥ずかしい)
男「あ、ごめん。変なこと訊いちゃったね!!」
少女「え?いえ、そんなことはないです」
男「そ、そう?」
少女「は、はい」
34 :
わーくわーく
35 :
俺‥‥明日からバスで通勤するわ‥
36 = 1 :
男(……会話なくなったぁ……映画は何が好き?とか訊こうか……いやいや、ベタすぎるか)
少女(折角、向こうから話しかけてくれたのに……私が会話止めちゃった……)
男(どうする……勇気を出してみるか?)
少女(大丈夫……この人は別に私のことなんてなんてなんとも思ってないはず……)
男&少女「あの」
男「あ、な、なに?」
少女「え、いや、あの、なんですか?」
男「君からど、どうぞ?」
少女「いえ、貴方から」
男「……」
少女「……」
男(ダメだ……かみ合わない……)
少女(なんで遠慮しちゃったんだろう……私の馬鹿)
男「はぁ……あ、バスだ……」
少女(昨日のリベンジ……してみよう)
37 :
二番煎じは嫌われるぜ
38 = 1 :
―――バス 車内
男(また隣に……)
少女(また緊張してきちゃった……)
男「あのさ」
少女「な、なんでしょう?」
男「えっと、なんで隣に座るの?」
少女「え……あ、そ、そうですよね、変ですよね、すいません」
男「いや、別にいいんだけど」
少女「あ、私、やっぱり前の席に移動します」
男「あ、う、うん」
少女(やっぱり変な子って思われてた……はぁ)
男(しまった……隣にいてほしかったのに……)
少女(もういいか……無理しちゃ駄目だよね)
男(もったいないことしたな……)
運転手「ここから道路が荒れているため、少し揺れます。お立ち上がりなさいませんよう、お願いいたします」
39 = 1 :
―――土曜日 バス停
少女「今日は来るのかな?」
少女「……」
少女「本でも読もう」
少女「……」
少女「来ないかな?」
少女「……」
少女「……土曜日だし、来ないよね」
少女「……」
少女「……うーん……まだかな?」
少女「あれ?」
少女「なんで私……」
少女「あ、バス来た」
少女「そっか。土日はお仕事お休みか……」
41 = 1 :
―――日曜日 バス停
男「うーん……」
男「流石にあの子はいないな」
男「部活でもしてるなら、会えるかなぁって思ったけど……」
男「ま、そんなうまい話はないよな」
男「……」
男「あの子……俺のことどう思ってるのかなぁ」
男「ただのバス停で会う、お兄さん……」
男「おじさんはないだろうけど……」
男「お、バスが来たな」
男「さてと、今日は町を散策しないとな」
男「引っ越ししてきてからろくに出歩いてなかったし」
男「どこにいこっかなぁ」
42 = 1 :
―――バス停 高校前
男「―――いかん。これじゃあ、ストーカーじゃないか……?」
男「ま、いいか。会うわけないし」
男「ふーん……向こうがあの子の通ってる……」
男「あ、れ?高校しかないぞ……?」
男「中学校とかは……周辺には見えないな……」
男「ってことは……あの子、高校生だったのか……!?」
男「あちゃぁ……かなり失礼なことを言ってたのか……」
男「でも、嫌われてるわけじゃないよな……隣に座ってくるぐらいだし」
男「そうか……自分は高校生ですってアピールしようとしてたのか、あれは?」
男「そうか。そうか。なるほどね。俺ってば好意をもってくれてるとか、変な勘違いしてたな……あはは」
男「はぁ……バスは一時間後か……周りには何もないし……」
男「待つしか、ないのか……」
43 = 29 :
独り言?
44 = 1 :
女子高生「それでね、もうあの先生がさぁ」
少女「えー、それホント?」
女子高生「マジマジ」
少女「あはは」
男「……」
少女「……」
女子高生「え?なに?知り合い?」
少女「う、ううん。知らない」
男(な……!?)
少女(言っちゃった……ごめんなさい)
男(なんだ……やっぱりか……だろうと思ったけど……童貞だしなぁ俺)
女子高生「あ、でさぁ」
少女「う、うん」
46 = 1 :
―――バス 車内
男(どこで降りよう……)
少女(あの人……どこに行くんだろう?)
女子高生「ねえねえ、また明日から練習きつくなりそうじゃない?」
少女「あ、うん。そうだね。顧問の先生、戻ってきたし」
女子高生「もうやだよね。あの人の球出しきっついもん」
少女「うんうん」
男(テニス……バレーボール……日焼けはしてないから、室内競技か……)
運転手「次は―――」
男(お……ここで降りよう。飲み屋街っぽいし)
少女(あ……あの人はここで降りるんだ……どうしよう)
女子高生「ん?どうかしたの?」
少女「あ、私、本屋さんに寄って行こうと思ってたから、今日はここで降りるね。ごめん!」
女子高生「え?う、うん。わかった。じゃあ、また明日ね」
少女「うん!」
48 = 1 :
―――街
男(ふうん……けっこう色々あるなぁ……田舎でも駅周辺はやっぱり店がおおいな)
少女(家がこっちなのかなぁ……?)
男(ん……おぉ……ここは……)
少女(あ、路地にはいちゃった……走らなきゃ)
男(はぁ……ここで童貞卒業するのも一つの手かなぁ?)
少女(なんだろう……ここ?変なお店が並んでる……)
男(ま、そんな勇気もないのが俺だけどな……)
少女(なんのお店を見てたんだろう……?)
少女(ピンクサロン……?マッサージ?60分……2万円?)
少女(そっか……疲れてるんだ……社会人だもんね)
少女(あ……!?)
少女(見失った……)
少女(また明日だね……帰ろう……バスは2時間後かな?)
49 = 34 :
なんかパワポケ的な雰囲気を感じてきた
50 = 32 :
少女あぶねぇ
みんなの評価 : ★★★
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