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―――月曜日 バス停
男「おはよう」
少女「あ……お、おはようございます」
男「今日も本を読んでるんだ」
少女「あ、はい」
男「お、同じ奴?」
少女「え?」
男「あ、いや……また恋愛小説かなって」
少女「あ、いえ。これは違うんです……」
男「違うんだ」
少女「はい」
男「良かったら見せてくれる?」
少女「だ、だめです!!」
男「あ、ごめん……」
男(踏み込み過ぎたか……もうわかんねえ。誰か、教えてくれ……)
男「おはよう」
少女「あ……お、おはようございます」
男「今日も本を読んでるんだ」
少女「あ、はい」
男「お、同じ奴?」
少女「え?」
男「あ、いや……また恋愛小説かなって」
少女「あ、いえ。これは違うんです……」
男「違うんだ」
少女「はい」
男「良かったら見せてくれる?」
少女「だ、だめです!!」
男「あ、ごめん……」
男(踏み込み過ぎたか……もうわかんねえ。誰か、教えてくれ……)
少女(……いや、見せても問題ないじゃない……なんで……私……)
男(向こうから話しかけてくれるのを待つか……)
少女(あ……そうだ。昨日、知らないっていちゃったこと謝らないと……)
男(会話も以前として続かないし……)
少女(目を合わせてくれない……)
男(目を合わせられない……)
少女(やっぱり今ので気分悪くしちゃったんだ)
男(話題……話題……ダメだ。何言っても会話を続けられる自信がない)
少女(―――ううん、ダメ。ここで逃げてたらもうお話できない)
男(―――いや。嫌われてるわけじゃない。思い切って話そう)
男&少女「―――あの!」
男「あ……」
少女「えと……」
男「く……ふふ」
少女「あ……あはは」
男(向こうから話しかけてくれるのを待つか……)
少女(あ……そうだ。昨日、知らないっていちゃったこと謝らないと……)
男(会話も以前として続かないし……)
少女(目を合わせてくれない……)
男(目を合わせられない……)
少女(やっぱり今ので気分悪くしちゃったんだ)
男(話題……話題……ダメだ。何言っても会話を続けられる自信がない)
少女(―――ううん、ダメ。ここで逃げてたらもうお話できない)
男(―――いや。嫌われてるわけじゃない。思い切って話そう)
男&少女「―――あの!」
男「あ……」
少女「えと……」
男「く……ふふ」
少女「あ……あはは」
男「俺からで、いい?」
少女「はい」
男「えっと、ごめん」
少女「え?」
男「あの……君のこと中学生って言ってしまったから……気にしてると思って」
少女「あ……」
少女(そんなこと気にしてたんだ……優しいのかも)
男「それだけ」
少女「じゃあ、私もごめんなさい。昨日、咄嗟に「知らない」なんて言っちゃって……」
男「あ、ああ。いや、気にしてないから……」
男(良かった……そうか、友達の前だから恥ずかしかったのか……)
少女「あ、あと……これ、どうぞ」
男「え?本?読んでもいいの?」
少女「はい……別に隠すような本じゃないんで……さっきは急に言われて、驚いちゃって……」
男「そ、そう……じゃあ、ありがとう」
少女「はい」
男「えっと、ごめん」
少女「え?」
男「あの……君のこと中学生って言ってしまったから……気にしてると思って」
少女「あ……」
少女(そんなこと気にしてたんだ……優しいのかも)
男「それだけ」
少女「じゃあ、私もごめんなさい。昨日、咄嗟に「知らない」なんて言っちゃって……」
男「あ、ああ。いや、気にしてないから……」
男(良かった……そうか、友達の前だから恥ずかしかったのか……)
少女「あ、あと……これ、どうぞ」
男「え?本?読んでもいいの?」
少女「はい……別に隠すような本じゃないんで……さっきは急に言われて、驚いちゃって……」
男「そ、そう……じゃあ、ありがとう」
少女(き、気がつかないよね?)
男「これって……マッサージの本?」
少女「は、はい」
男「え?夢は整体師とか?」
少女「あ、いえ。その……お父さんが最近、疲れ気味みたいなんで……マッサージしてあげようかなぁって」
男「へえ……」
男(すげえいい子だ……俺もこんな娘が欲しいな……童貞だけど)
少女(き、気づいてないよね……昨日、後をつけちゃったこと……大丈夫、だよね……)
男「肩揉みのところを読んでたんだ」
少女「は、はい。それなら簡単そうだったんで」
男「そっか。偉いね」
少女「い、いえ。そんなことは」
男「はい。ありがとう。お父さん、きっと喜ぶと思う」
少女「そ、そうでしょうか?」
男「そりゃ、娘がマッサージしてくれるなんて嬉しいと思うけど?」
男「これって……マッサージの本?」
少女「は、はい」
男「え?夢は整体師とか?」
少女「あ、いえ。その……お父さんが最近、疲れ気味みたいなんで……マッサージしてあげようかなぁって」
男「へえ……」
男(すげえいい子だ……俺もこんな娘が欲しいな……童貞だけど)
少女(き、気づいてないよね……昨日、後をつけちゃったこと……大丈夫、だよね……)
男「肩揉みのところを読んでたんだ」
少女「は、はい。それなら簡単そうだったんで」
男「そっか。偉いね」
少女「い、いえ。そんなことは」
男「はい。ありがとう。お父さん、きっと喜ぶと思う」
少女「そ、そうでしょうか?」
男「そりゃ、娘がマッサージしてくれるなんて嬉しいと思うけど?」
少女「でも……本を読んでるだけじゃ……よくわからなくて」
男「今日ぐらいお父さんで試してみれば?」
少女「あ、あの……よかったら、肩を揉ませてくれませんか?」
男「お、俺?!」
少女「い、いやなら、別に……」
男「あ、いや……じゃあ、やってもらってもいい?」
少女「は、はい。すいません……変なことお願いしちゃって」
男「いや……俺も最近疲れ気味だったから。悪いね」
少女「いえいえ……そんな」
男「じゃ、頼むよ」
少女「は……はい」
男(やべえ……手に汗かいてきた……)
少女(ひぃ……言わなきゃよかった……心臓が……爆発しそう)
男(俺、汗臭くないよな?大丈夫だよな?)
少女(私、汗臭くないよね?……くんくん……うん、多分、平気、だと思いたい……)
男「今日ぐらいお父さんで試してみれば?」
少女「あ、あの……よかったら、肩を揉ませてくれませんか?」
男「お、俺?!」
少女「い、いやなら、別に……」
男「あ、いや……じゃあ、やってもらってもいい?」
少女「は、はい。すいません……変なことお願いしちゃって」
男「いや……俺も最近疲れ気味だったから。悪いね」
少女「いえいえ……そんな」
男「じゃ、頼むよ」
少女「は……はい」
男(やべえ……手に汗かいてきた……)
少女(ひぃ……言わなきゃよかった……心臓が……爆発しそう)
男(俺、汗臭くないよな?大丈夫だよな?)
少女(私、汗臭くないよね?……くんくん……うん、多分、平気、だと思いたい……)
少女「うぅ……」
男「あ、あの」
少女「は、はい!?」
男「えっと……言いにくいんだけど」
少女「は、はい?」
男「全然、揉まれてる気がしないっていうか……」
少女「あ、すいません!こ、こうですか?!」
男「いだだだだ!!!骨!!骨を押さえてる!!!」
少女「すいません!!」
男「あはは……結構、握力あるね……部活ってなにやってるの?」
少女「卓球を……」
男「へえ……そっか卓球か……なるほどね」
少女「すいません……」
男「気にしないでいいから。―――あ、バスが来たよ」
少女「そ、うですね」
男「あ、あの」
少女「は、はい!?」
男「えっと……言いにくいんだけど」
少女「は、はい?」
男「全然、揉まれてる気がしないっていうか……」
少女「あ、すいません!こ、こうですか?!」
男「いだだだだ!!!骨!!骨を押さえてる!!!」
少女「すいません!!」
男「あはは……結構、握力あるね……部活ってなにやってるの?」
少女「卓球を……」
男「へえ……そっか卓球か……なるほどね」
少女「すいません……」
男「気にしないでいいから。―――あ、バスが来たよ」
少女「そ、うですね」
―――バス 車内
男(隣には座ってくれないか……ちょっと残念)
少女(酷いことしちゃった……)
男(でも、ああして肩を揉んでくれたってことは、少なくとも嫌いじゃないよな)
少女(嫌われてなきゃいいけど……)
男(そう言えば……一番最初に話しかけられたとき、あの子、何か言いたそうだったな……)
少女(マッサージ……これからもっと勉強しよっかな)
男(明日ぐらい訊いてみようかな……?いや、それは踏み込みすぎか……?)
少女(でも……もうマッサージなんて受けてくれないかも……)
男&少女(どうしよう……)
男(ま、また訊きたかったら言ってくれるよな)
少女(うまくなればいいだけ……お父さんで練習しよ)
運転手「ここから道路が荒れているため、少し揺れます。お立ち上がりなさいませんよう、お願いいたします」
少女「はぁ……」
男「ふぅ……」
男(隣には座ってくれないか……ちょっと残念)
少女(酷いことしちゃった……)
男(でも、ああして肩を揉んでくれたってことは、少なくとも嫌いじゃないよな)
少女(嫌われてなきゃいいけど……)
男(そう言えば……一番最初に話しかけられたとき、あの子、何か言いたそうだったな……)
少女(マッサージ……これからもっと勉強しよっかな)
男(明日ぐらい訊いてみようかな……?いや、それは踏み込みすぎか……?)
少女(でも……もうマッサージなんて受けてくれないかも……)
男&少女(どうしよう……)
男(ま、また訊きたかったら言ってくれるよな)
少女(うまくなればいいだけ……お父さんで練習しよ)
運転手「ここから道路が荒れているため、少し揺れます。お立ち上がりなさいませんよう、お願いいたします」
少女「はぁ……」
男「ふぅ……」
―――火曜日 バス停
男「おはよう」
少女「お、おはようございます」
男「またマッサージの本読んでるの?」
少女「は、はい」
男「そっか。お父さんにはしてあげたの?」
少女「……はい」
男「歯切れ悪いね」
少女「あはは……痛がってました」
男「そ、そうか……」
少女「マッサージの才能、無いんだと思います」
男「いや、まだ始めたばかりじゃないか」
少女「でも……」
男「大丈夫だって。あ、バスが来たな」
少女(早くうまくなりたいなぁ)
男「おはよう」
少女「お、おはようございます」
男「またマッサージの本読んでるの?」
少女「は、はい」
男「そっか。お父さんにはしてあげたの?」
少女「……はい」
男「歯切れ悪いね」
少女「あはは……痛がってました」
男「そ、そうか……」
少女「マッサージの才能、無いんだと思います」
男「いや、まだ始めたばかりじゃないか」
少女「でも……」
男「大丈夫だって。あ、バスが来たな」
少女(早くうまくなりたいなぁ)
―――水曜日 バス停
少女「……」
男(真剣だ……俺が来たことに気がついてない……)
少女「……ぶつぶつ……」
男(……なんか言ってる)
少女「ここ……を……もん……」
男(イメージトレーニングかな?)
少女「は!?いやいや!!無理無理!!」
男「―――ふふ」
少女「え!?あ……!!」
男「あ、おはよう」
少女「も、もう!!いつから居たんですか!!」
男「今、来たとこ。それより、何が無理なの?」
少女「え!?いや……別に……」
少女(背中のマッサージするときに裸になってもらうとか……無理無理……背中は却下で……)
少女「……」
男(真剣だ……俺が来たことに気がついてない……)
少女「……ぶつぶつ……」
男(……なんか言ってる)
少女「ここ……を……もん……」
男(イメージトレーニングかな?)
少女「は!?いやいや!!無理無理!!」
男「―――ふふ」
少女「え!?あ……!!」
男「あ、おはよう」
少女「も、もう!!いつから居たんですか!!」
男「今、来たとこ。それより、何が無理なの?」
少女「え!?いや……別に……」
少女(背中のマッサージするときに裸になってもらうとか……無理無理……背中は却下で……)
―――木曜日 バス停
男「おはよう」
少女「あ、おはようございます」
男「今日も相変わらず読んでるね」
少女「は、はい」
男「少しは上達した?」
少女「は、はい……少しだけ」
男「そっか……」
男(どうする……揉んでくれって言ったら気持ち悪がられるよな……)
少女(疲れてるんだろうなぁ……肩を揉んであげたいけど……)
少女(揉ましてくださいなんていったら……気持ち悪がられそうだし)
男&少女(迷う……)
男「あ、バスが来たね」
少女「そうですね……はぁ」
男「おはよう」
少女「あ、おはようございます」
男「今日も相変わらず読んでるね」
少女「は、はい」
男「少しは上達した?」
少女「は、はい……少しだけ」
男「そっか……」
男(どうする……揉んでくれって言ったら気持ち悪がられるよな……)
少女(疲れてるんだろうなぁ……肩を揉んであげたいけど……)
少女(揉ましてくださいなんていったら……気持ち悪がられそうだし)
男&少女(迷う……)
男「あ、バスが来たね」
少女「そうですね……はぁ」
―――金曜日 バス停
少女(今日は言ってみよう。昨日、お父さんにも上手くなったって言われたし)
少女(お、おし)
少女「……」
少女「あれ?」
少女「こないなぁ……寝坊かな?」
少女(……なんで私……)
少女(そういえば……なんで私……あの人のこと待ってるのかな?)
少女(マッサージだって……別にしてあげることは……)
少女(なにしてんだろ……私)
少女「あ、バス来ちゃった……」
少女「あの人……今日はこなかったなぁ」
少女(なんだろう……なんか、寂しい?)
少女(今日は言ってみよう。昨日、お父さんにも上手くなったって言われたし)
少女(お、おし)
少女「……」
少女「あれ?」
少女「こないなぁ……寝坊かな?」
少女(……なんで私……)
少女(そういえば……なんで私……あの人のこと待ってるのかな?)
少女(マッサージだって……別にしてあげることは……)
少女(なにしてんだろ……私)
少女「あ、バス来ちゃった……」
少女「あの人……今日はこなかったなぁ」
少女(なんだろう……なんか、寂しい?)
―――土曜日 高校前
少女「今日も会えなかった……」
少女「二日も会えないのは……喋りかけてから初めてかも……」
女子高生「おっす!どしたの?」
少女「あ、ううん。なんでもないよ?」
女子高生「そう?」
少女「うん」
女子高生「さてと、部活にいきますかぁ!」
少女「そうだね」
女子高生「はぁ……でもさ。毎日部活ばっかりだと干からびそうだよね?」
少女「どういうこと?」
女子高生「いや、やっぱりさ。高校生なんだから恋愛の一つはしたいでしょ?」
少女「う、うん……そうだね。でも、好きな人なんていないし」
女子高生「馬鹿ねえ。好きな相手なんて、付き合ってから判断したらいいの。とりあえず付き合う。デートする。で、あ、好きかもって思うわけ」
少女「そ、そうなの?」
少女「今日も会えなかった……」
少女「二日も会えないのは……喋りかけてから初めてかも……」
女子高生「おっす!どしたの?」
少女「あ、ううん。なんでもないよ?」
女子高生「そう?」
少女「うん」
女子高生「さてと、部活にいきますかぁ!」
少女「そうだね」
女子高生「はぁ……でもさ。毎日部活ばっかりだと干からびそうだよね?」
少女「どういうこと?」
女子高生「いや、やっぱりさ。高校生なんだから恋愛の一つはしたいでしょ?」
少女「う、うん……そうだね。でも、好きな人なんていないし」
女子高生「馬鹿ねえ。好きな相手なんて、付き合ってから判断したらいいの。とりあえず付き合う。デートする。で、あ、好きかもって思うわけ」
少女「そ、そうなの?」
―――女子更衣室
女子高生「そんなもんだって。恋愛小説みたいな恋は出来ないんだしさ」
少女「それはそうだけど……」
女子高生「とりあえず告白するっていうのも手だね」
少女「とりあえずって……そんなの相手に悪いんじゃない?」
女子高生「男っていうのは好きですって言えば勝手に惚れてくれるんだって」
少女「えー?」
女子高生「男は馬鹿だからね。その言葉だけでホイホイついてきちゃうもんよ」
少女「ふうん」
女子高生「アンタは結構ルックスいいんだから、もっと高望みしたら?」
少女「え?」
女子高生「例えば……先輩に告るとかさ!」
少女「や、やめてよ!!」
女子高生「もうそんなんじゃあ、高校生活が灰色になるよ?」
少女「うぅ……そうかなぁ?」
女子高生「そんなもんだって。恋愛小説みたいな恋は出来ないんだしさ」
少女「それはそうだけど……」
女子高生「とりあえず告白するっていうのも手だね」
少女「とりあえずって……そんなの相手に悪いんじゃない?」
女子高生「男っていうのは好きですって言えば勝手に惚れてくれるんだって」
少女「えー?」
女子高生「男は馬鹿だからね。その言葉だけでホイホイついてきちゃうもんよ」
少女「ふうん」
女子高生「アンタは結構ルックスいいんだから、もっと高望みしたら?」
少女「え?」
女子高生「例えば……先輩に告るとかさ!」
少女「や、やめてよ!!」
女子高生「もうそんなんじゃあ、高校生活が灰色になるよ?」
少女「うぅ……そうかなぁ?」
女子高生「あ、そうだ。一回、先輩とデートしてみたら?」
少女「えぇ!?」
女子高生「うん!そうした方がいいよ。そんな奥手じゃいつまでたっても彼氏なんて出来なしさ」
少女「それは……そうかも」
女子高生「先輩って今はフリーみたいだしさ。デートぐらいなら受けてくれるって!」
少女「でも……私は別に……」
女子高生「デートしたら好きになるかもしれないでしょ?」
少女「そうかなぁ?」
女子高生「そうだって!言いにくいなら、私が取り持ってあげるよ!」
少女「ええ!?やめてよ!」
女子高生「大丈夫だって。先輩、優しいし。それになによりイケメンじゃーん!」
少女「いや、だから……」
女子高生「じゃあ、今日言ってみよ?ね?」
少女「あ、いや……でも」
女子高生「はいはい!デートぐらいで尻ごみしないの!―――さて、練習にいこっか」
少女「えぇ!?」
女子高生「うん!そうした方がいいよ。そんな奥手じゃいつまでたっても彼氏なんて出来なしさ」
少女「それは……そうかも」
女子高生「先輩って今はフリーみたいだしさ。デートぐらいなら受けてくれるって!」
少女「でも……私は別に……」
女子高生「デートしたら好きになるかもしれないでしょ?」
少女「そうかなぁ?」
女子高生「そうだって!言いにくいなら、私が取り持ってあげるよ!」
少女「ええ!?やめてよ!」
女子高生「大丈夫だって。先輩、優しいし。それになによりイケメンじゃーん!」
少女「いや、だから……」
女子高生「じゃあ、今日言ってみよ?ね?」
少女「あ、いや……でも」
女子高生「はいはい!デートぐらいで尻ごみしないの!―――さて、練習にいこっか」
―――夕方
女子部員「おつかれー」
男子部員「マック行こうぜ」
男子部員「いいねー」
女子高生「あ、せんぱーい!!」
少女「ホントにやるの!?」
先輩「ん?なんだ?」
女子高生「あ、先輩。明日、暇ですか?」
先輩「え?うん。別に予定はないけど?」
女子高生「じゃあ、この子と部活の後でデートしてくださいよぉ」
少女「ちょっとぉ!!」
先輩「え……どうして?」
女子高生「この子、1回もデートしたことないらしくて……それでまあ、社会勉強をかねて」
少女「だからぁ!!」
先輩「ふうん……俺は構わないけど?」
女子部員「おつかれー」
男子部員「マック行こうぜ」
男子部員「いいねー」
女子高生「あ、せんぱーい!!」
少女「ホントにやるの!?」
先輩「ん?なんだ?」
女子高生「あ、先輩。明日、暇ですか?」
先輩「え?うん。別に予定はないけど?」
女子高生「じゃあ、この子と部活の後でデートしてくださいよぉ」
少女「ちょっとぉ!!」
先輩「え……どうして?」
女子高生「この子、1回もデートしたことないらしくて……それでまあ、社会勉強をかねて」
少女「だからぁ!!」
先輩「ふうん……俺は構わないけど?」
女子高生「やったじゃん!」
少女「えぇ!?」
先輩「でも……俺とデートしたいの?」
少女「え……それは……その」
女子高生「もう……別に固く考えないで二人で遊ぶって思えばいいでしょ?」
少女「でも……」
女子高生「別にさ、付き合うわけじゃないじゃん」
少女「そうだけど……」
女子高生「何事も経験だって。それに好きな人、いないんでしょ?」
少女「そ、そうだけど」
女子高生「ならいいじゃない。ほら、自分でいいなって」
先輩「……」
少女「……あの、じゃあ、明日……」
先輩「……うん。わかった。じゃあ、明日な」
少女(なんだろう……胸の奥がズキズキする……嫌な気分……)
少女「えぇ!?」
先輩「でも……俺とデートしたいの?」
少女「え……それは……その」
女子高生「もう……別に固く考えないで二人で遊ぶって思えばいいでしょ?」
少女「でも……」
女子高生「別にさ、付き合うわけじゃないじゃん」
少女「そうだけど……」
女子高生「何事も経験だって。それに好きな人、いないんでしょ?」
少女「そ、そうだけど」
女子高生「ならいいじゃない。ほら、自分でいいなって」
先輩「……」
少女「……あの、じゃあ、明日……」
先輩「……うん。わかった。じゃあ、明日な」
少女(なんだろう……胸の奥がズキズキする……嫌な気分……)
―――日曜日 バス停
男「ふー……3連休も今日で最後か……金曜日は友達とも会えたし……ま、よかったかな」
男(でも……なんか虚しかったなぁ)
男(物足りないっていうか……)
男(あの子……どうしてるかな……)
男(って……何を言ってんだ……別にあの子は俺のことなんて……)
男(俺のことなんて……俺のこと……どう思ってんのかな……)
少女「あ……」
男「あ……お、おはよう」
少女「おはよう、ございます……」
男「今日も部活?」
少女「はい」
男「そっか。大変だね」
少女「……いえ」
男(なんだ?なんかよそよそしいな……)
男「ふー……3連休も今日で最後か……金曜日は友達とも会えたし……ま、よかったかな」
男(でも……なんか虚しかったなぁ)
男(物足りないっていうか……)
男(あの子……どうしてるかな……)
男(って……何を言ってんだ……別にあの子は俺のことなんて……)
男(俺のことなんて……俺のこと……どう思ってんのかな……)
少女「あ……」
男「あ……お、おはよう」
少女「おはよう、ございます……」
男「今日も部活?」
少女「はい」
男「そっか。大変だね」
少女「……いえ」
男(なんだ?なんかよそよそしいな……)
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