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元スレ杏子「ワイルドタイガーだ!」
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虎徹「まぁ夜も遅いし、俺たちも帰るか」
ネイサン「俺たち? やだ、誘ってるのぉ?」
虎徹「ちげーよ! 俺は今日からこいつとだな……」
虎徹(一緒に住むなんて言ったら犯罪者扱いされるんじゃね?)
キース「どうしたんだい、急に黙って」
虎徹「あ……いや、何でもねぇよ」
杏子「帰るならさっさと帰ろうぜ、今日は結構疲れたし。タイガーの家って遠いのか?」
ネイサン「タァイガー、どういうことかしら?」
虎徹「いや、これはあの、そのだな……」
ネイサン「こんな小さな子と一緒に住むだなんて、アンタロリコンだったの!?」
アントニオ「友恵さんや楓ちゃんが知ったら泣くぞ」
虎徹「バ、バカ!」
ネイサン「俺たち? やだ、誘ってるのぉ?」
虎徹「ちげーよ! 俺は今日からこいつとだな……」
虎徹(一緒に住むなんて言ったら犯罪者扱いされるんじゃね?)
キース「どうしたんだい、急に黙って」
虎徹「あ……いや、何でもねぇよ」
杏子「帰るならさっさと帰ろうぜ、今日は結構疲れたし。タイガーの家って遠いのか?」
ネイサン「タァイガー、どういうことかしら?」
虎徹「いや、これはあの、そのだな……」
ネイサン「こんな小さな子と一緒に住むだなんて、アンタロリコンだったの!?」
アントニオ「友恵さんや楓ちゃんが知ったら泣くぞ」
虎徹「バ、バカ!」
キース「トモエ? カエデ?」
虎徹「あー、なんでもない。なんでもないから」
杏子「アタシ、住むところないんだよ。んで会社で家を用意してくれるまでの間、タイガーの家に世話になるのさ」
ネイサン「なんだ。そういうことなのね」
虎徹「俺がこんな小さな子に何かするとでも思ってたのかよ」
バーナビー「否定できませんね」
虎徹「バニーまでひでぇな!」
バーナビー「ハハハ、すみません」
虎徹「ったく。んじゃクリムゾンランサー……なげぇ! クリームって呼んでもいいか?」
杏子「甘いものは嫌いじゃねーけど、ちょっと勘弁だな」
虎徹「そんじゃー、ランサーとか」
杏子「ん。それならいいぜ」
虎徹「おう。ランサー、帰るぞ」
キース「また会おう、そして会おう!」
杏子「あぁ。んじゃーなー」
虎徹「あー、なんでもない。なんでもないから」
杏子「アタシ、住むところないんだよ。んで会社で家を用意してくれるまでの間、タイガーの家に世話になるのさ」
ネイサン「なんだ。そういうことなのね」
虎徹「俺がこんな小さな子に何かするとでも思ってたのかよ」
バーナビー「否定できませんね」
虎徹「バニーまでひでぇな!」
バーナビー「ハハハ、すみません」
虎徹「ったく。んじゃクリムゾンランサー……なげぇ! クリームって呼んでもいいか?」
杏子「甘いものは嫌いじゃねーけど、ちょっと勘弁だな」
虎徹「そんじゃー、ランサーとか」
杏子「ん。それならいいぜ」
虎徹「おう。ランサー、帰るぞ」
キース「また会おう、そして会おう!」
杏子「あぁ。んじゃーなー」
虎徹「騒がしい連中だっただろ?」
杏子「あぁ。一番騒がしいのはタイガーだけどな」
虎徹「言うじゃねぇか。そういや俺の本名を名乗ってなかったな」
虎徹「俺の名前は鏑木・T・虎徹。鏑木さんでも虎徹さんでも好きに呼んでくれ」
杏子「長い名前だな……。んじゃ、虎徹って呼ぶかな」
虎徹「おい、目上の人に呼び捨てはないだろ」
杏子「好きに呼んでくれって言ったじゃん」
虎徹「そりゃ言ったけどよ、常識ってもんがあるだろ?」
杏子「家なしのアタシにはねーな、そんなもん」
虎徹「杏子……」
杏子「おいおい何一人でしんみりとしてんだよ。ジョークだって、ジョーク」
虎徹「たとえ冗談でもそんなこと言うんじゃねぇ」
杏子「え」
虎徹「分かったな」
杏子「あ、あぁ」
杏子「あぁ。一番騒がしいのはタイガーだけどな」
虎徹「言うじゃねぇか。そういや俺の本名を名乗ってなかったな」
虎徹「俺の名前は鏑木・T・虎徹。鏑木さんでも虎徹さんでも好きに呼んでくれ」
杏子「長い名前だな……。んじゃ、虎徹って呼ぶかな」
虎徹「おい、目上の人に呼び捨てはないだろ」
杏子「好きに呼んでくれって言ったじゃん」
虎徹「そりゃ言ったけどよ、常識ってもんがあるだろ?」
杏子「家なしのアタシにはねーな、そんなもん」
虎徹「杏子……」
杏子「おいおい何一人でしんみりとしてんだよ。ジョークだって、ジョーク」
虎徹「たとえ冗談でもそんなこと言うんじゃねぇ」
杏子「え」
虎徹「分かったな」
杏子「あ、あぁ」
杏子「あのオーナーは本当バカだったなぁ」
虎徹「ん? 何の話だ」
杏子「宝石店のオーナーだよ。力もないくせに犯人たちに反抗したんだぜ」
杏子「力のない奴はそれだけで悪だね」
虎徹「力がない奴が悪い? 俺はそうは思わねぇ」
虎徹「力があるやつにも出来ないことはいくらでもあるだろ。誰も一人じゃ生きていけない。どこかで支えあって生きて行くんだ」
杏子「そうかぁ?」
虎徹「そうなの! そして力のない奴を守るのが、俺たちヒーローなんだ」
杏子「確かに、みんなが力を持ってたらこの仕事で飯食えねぇな。ありがてぇ話だぜ」
虎徹「なんでそうひねくれた解釈をするんだか……まぁいつか、お前にも分かる時が来るさ」
虎徹「ん? 何の話だ」
杏子「宝石店のオーナーだよ。力もないくせに犯人たちに反抗したんだぜ」
杏子「力のない奴はそれだけで悪だね」
虎徹「力がない奴が悪い? 俺はそうは思わねぇ」
虎徹「力があるやつにも出来ないことはいくらでもあるだろ。誰も一人じゃ生きていけない。どこかで支えあって生きて行くんだ」
杏子「そうかぁ?」
虎徹「そうなの! そして力のない奴を守るのが、俺たちヒーローなんだ」
杏子「確かに、みんなが力を持ってたらこの仕事で飯食えねぇな。ありがてぇ話だぜ」
虎徹「なんでそうひねくれた解釈をするんだか……まぁいつか、お前にも分かる時が来るさ」
虎徹「ここの部屋を使ってくれ。ずーっと放置してたからちょいと汚いけど勘弁な」
杏子「いやいや、きれいだと思うよ。けど……ちょいと暑いな。下手したら外より暑いぜ」
虎徹「おっとすまん、窓開けてなかった。窓と入り口の扉開けておけば少しはマシになる」
杏子「りょーかい」
虎徹「俺は布団を持ってくる」
杏子「サンキュー」
杏子「窓開けて、入り口の扉開けて……これでよし」
虎徹「布団持ってきたぞ」
杏子「おぉ、もふもふしてんな!」
虎徹「ははは、気に入ったか?」
杏子「おう、すげーぜ。これならよく寝れそうだ」
虎徹「そっか。しっかり寝ろよ」
杏子「あぁ、おやすみ虎徹」
虎徹「おやすみ」
虎徹(なんか、親子って感じでいいな……って俺には楓が居るじゃねーか!)
杏子「いやいや、きれいだと思うよ。けど……ちょいと暑いな。下手したら外より暑いぜ」
虎徹「おっとすまん、窓開けてなかった。窓と入り口の扉開けておけば少しはマシになる」
杏子「りょーかい」
虎徹「俺は布団を持ってくる」
杏子「サンキュー」
杏子「窓開けて、入り口の扉開けて……これでよし」
虎徹「布団持ってきたぞ」
杏子「おぉ、もふもふしてんな!」
虎徹「ははは、気に入ったか?」
杏子「おう、すげーぜ。これならよく寝れそうだ」
虎徹「そっか。しっかり寝ろよ」
杏子「あぁ、おやすみ虎徹」
虎徹「おやすみ」
虎徹(なんか、親子って感じでいいな……って俺には楓が居るじゃねーか!)
杏子「さて、もう虎徹も寝たよな。魔女狩りに行きますか」
杏子「この街には少し前に来たけど、魔女がよく出るな……なんでだろ?」
杏子「まぁアタシにとっては都合がいい。トドメだ!」
杏子「ふぅ……グリーフシードいただき。だいぶストックができたな」
杏子「これならヒーローの時にある程度魔力消費しても何とかなるだろ」
杏子「ま、何かあってからじゃ遅いし、こまめに魔女を倒さないとな」
杏子「この街には少し前に来たけど、魔女がよく出るな……なんでだろ?」
杏子「まぁアタシにとっては都合がいい。トドメだ!」
杏子「ふぅ……グリーフシードいただき。だいぶストックができたな」
杏子「これならヒーローの時にある程度魔力消費しても何とかなるだろ」
杏子「ま、何かあってからじゃ遅いし、こまめに魔女を倒さないとな」
虎徹「起きてるか、杏子?」
杏子「おう、今起きたところだ」
虎徹「朝飯できてるから、早くこいよー」
杏子「メシ!? よっしゃぁ!」
虎徹「えらく喜んでるじゃねぇか」
杏子「誰かがアタシのために作ってくれた飯を食うなんて、久しぶりだからな」
虎徹「……そうか」
杏子「おう、今起きたところだ」
虎徹「朝飯できてるから、早くこいよー」
杏子「メシ!? よっしゃぁ!」
虎徹「えらく喜んでるじゃねぇか」
杏子「誰かがアタシのために作ってくれた飯を食うなんて、久しぶりだからな」
虎徹「……そうか」
杏子「チャーハンか。うまそうじゃん」
虎徹「お、分かるか? たっぷり作っておいたからどんどん食えよ」
杏子「いただきます!」
虎徹「いただきます」
杏子「むっしゃむっしゃ、むっしゃむっしゃ」
虎徹「味はどうだ?」
杏子「超うめぇ! 虎徹って料理得意なんだな」
虎徹「まぁ、よく作ってるからな」
杏子「なるほどな」
虎徹「お、分かるか? たっぷり作っておいたからどんどん食えよ」
杏子「いただきます!」
虎徹「いただきます」
杏子「むっしゃむっしゃ、むっしゃむっしゃ」
虎徹「味はどうだ?」
杏子「超うめぇ! 虎徹って料理得意なんだな」
虎徹「まぁ、よく作ってるからな」
杏子「なるほどな」
虎徹「食った食った」
杏子「ごちそうさん」ビーッビーッ
杏子「緊急コール?」
虎徹「事件か、行くぞ!」
杏子「わ、分かった!」
杏子「ごちそうさん」ビーッビーッ
杏子「緊急コール?」
虎徹「事件か、行くぞ!」
杏子「わ、分かった!」
ワイルドタイガー「アニエス、中学校が占拠されたって聞いたが……何があったんだ?」
アニエス『ネクストという理由でいじめにあっていた少年が、力を使ってしまったのよ』
アニエス『いじめていた少年たちを痛めつけ、その後に教室内の人間を人質にしてきたの』
クリムゾンランサー「それはいじめてた奴が悪いだろ。ざまぁねぇな」
アニエス『だからと言ってテロを起こしていいわけじゃないわ』
ワイルドタイガー「……要求は?」
アニエス『ネクストを差別するものは死刑にしろ、だそうよ。もちろんそんな条件は飲めるはずがない』
アニエス『彼は自分の能力をアピールするために、中学校の体育館を爆発させて木っ端微塵にしたわ』
ワイルドタイガー「そりゃまたとんでもない能力だな」
アニエス『彼は非常に精神が不安定な状態にあり、何をしでかすか分からないわ。速やかに解決しなさい』
ワイルドタイガー「分かった」
アニエス『ネクストという理由でいじめにあっていた少年が、力を使ってしまったのよ』
アニエス『いじめていた少年たちを痛めつけ、その後に教室内の人間を人質にしてきたの』
クリムゾンランサー「それはいじめてた奴が悪いだろ。ざまぁねぇな」
アニエス『だからと言ってテロを起こしていいわけじゃないわ』
ワイルドタイガー「……要求は?」
アニエス『ネクストを差別するものは死刑にしろ、だそうよ。もちろんそんな条件は飲めるはずがない』
アニエス『彼は自分の能力をアピールするために、中学校の体育館を爆発させて木っ端微塵にしたわ』
ワイルドタイガー「そりゃまたとんでもない能力だな」
アニエス『彼は非常に精神が不安定な状態にあり、何をしでかすか分からないわ。速やかに解決しなさい』
ワイルドタイガー「分かった」
杏子「デビュー早々ぶっそうな事件とはな」
ワイルドタイガー「なに、そんなもんだヒーローってのは」
バーナビー「来ましたか。オジサンに、ランサーさん」
ワイルドタイガー「待たせたな。ランサーは俺の後ろに乗ってくれ」
杏子「アタシの年齢ってバイク乗ってもよかったっけ?」
ワイルドタイガー「まぁブルーローズも乗ってるし、たぶんいいだろ」
バーナビー「飛ばしますよ。しっかりつかまっててくださいね」
杏子「うぉわあああああああああっ!」
ワイルドタイガー「なに、そんなもんだヒーローってのは」
バーナビー「来ましたか。オジサンに、ランサーさん」
ワイルドタイガー「待たせたな。ランサーは俺の後ろに乗ってくれ」
杏子「アタシの年齢ってバイク乗ってもよかったっけ?」
ワイルドタイガー「まぁブルーローズも乗ってるし、たぶんいいだろ」
バーナビー「飛ばしますよ。しっかりつかまっててくださいね」
杏子「うぉわあああああああああっ!」
ブルーローズ「遅いわよ、三人とも」
ワイルドタイガー「すまねぇ。状況は?」
ブルーローズ「今折紙が蚊に擬態して潜入中よ」
杏子「折紙って見切れてばかりだと思ったけど、案外すげぇんだな」
バーナビー「潜入活動などにおいては折紙先輩の右にでるものはいませんね」
ロックバイソン「お、戻ってきたみたいだな」
ファイヤーエンブレム「教室内はどんな感じだったの?」
折紙サイクロン「教室の真ん中に生徒たちが集められていたのでござる」
折紙サイクロン「外から見ての通り犯人は窓際にいるでござるが、その付近には誰もいないでござる」
ワイルドタイガー「すまねぇ。状況は?」
ブルーローズ「今折紙が蚊に擬態して潜入中よ」
杏子「折紙って見切れてばかりだと思ったけど、案外すげぇんだな」
バーナビー「潜入活動などにおいては折紙先輩の右にでるものはいませんね」
ロックバイソン「お、戻ってきたみたいだな」
ファイヤーエンブレム「教室内はどんな感じだったの?」
折紙サイクロン「教室の真ん中に生徒たちが集められていたのでござる」
折紙サイクロン「外から見ての通り犯人は窓際にいるでござるが、その付近には誰もいないでござる」
杏子「ぶっちゃけ、ハンドレッドパワーで猛スピードで突撃して犯人殴れば終わりじゃね?」
ワイルドタイガー「うむ、実にわかりやすい」
バーナビー「ちょっと待ってください。相手の能力の破壊力を忘れたんですか。大きな体育館が吹き飛んだんですよ」
ワイルドタイガー「大丈夫だ、相手が能力を発動する前に倒す」
杏子「そうそう」
バーナビー(何かオジサンが二人になった気がする……)
バーナビー「作戦を立てるべきです、何かあってからでは遅い」
ワイルドタイガー「何だバニー、俺の心配してんのか?」
バーナビー「違います、人質の心配です」
ブルーローズ「バーナビーの言うとおりよ。少し落ち着きなさい」
ワイルドタイガー「じゃあどうすりゃいいんだよ。あまり時間をかけるわけにはいかねぇ」
杏子「同じネクスト同士だし……説得とか」
ロックバイソン「なるほど、王道だな」
バーナビー「僕は苦手ですね、そういうの。オジサンに任せましょう」
ワイルドタイガー「おっしゃあ、任せろ!」
ワイルドタイガー「うむ、実にわかりやすい」
バーナビー「ちょっと待ってください。相手の能力の破壊力を忘れたんですか。大きな体育館が吹き飛んだんですよ」
ワイルドタイガー「大丈夫だ、相手が能力を発動する前に倒す」
杏子「そうそう」
バーナビー(何かオジサンが二人になった気がする……)
バーナビー「作戦を立てるべきです、何かあってからでは遅い」
ワイルドタイガー「何だバニー、俺の心配してんのか?」
バーナビー「違います、人質の心配です」
ブルーローズ「バーナビーの言うとおりよ。少し落ち着きなさい」
ワイルドタイガー「じゃあどうすりゃいいんだよ。あまり時間をかけるわけにはいかねぇ」
杏子「同じネクスト同士だし……説得とか」
ロックバイソン「なるほど、王道だな」
バーナビー「僕は苦手ですね、そういうの。オジサンに任せましょう」
ワイルドタイガー「おっしゃあ、任せろ!」
ワイルドタイガー「おい! こんなことはやめるんだ!」
「うるさい! あんたに何が分かる!」
ワイルドタイガー「俺も昔はネクストってことでいじめられたことがあるから、君の気持ちはよくわかる」
「でも今はヒーローとして周りにチヤホヤされてるじゃないか!」
ワイルドタイガー「君もいつか人の役に立てる日が絶対にくるさ。だから、もうこんなことはやめてくれ!」
「たとえ僕がそうなったとしても、ネクストすべてがそうなるなんて無理だ!」
「ネクストという理由で人を貶す奴は、絶対にいなくなったりしない!」
ワイルドタイガー「そ、それは……」
「アンタ達が出てきたってことは僕の条件を呑むつもりはないんだな! もういい、すべてぶち壊してやる!」
ワイルドタイガー「やめろ、はやまるな!」
杏子「市長は、お前の条件を呑むってよ!」
「え?」
ワイルドタイガー「な!?」
「うるさい! あんたに何が分かる!」
ワイルドタイガー「俺も昔はネクストってことでいじめられたことがあるから、君の気持ちはよくわかる」
「でも今はヒーローとして周りにチヤホヤされてるじゃないか!」
ワイルドタイガー「君もいつか人の役に立てる日が絶対にくるさ。だから、もうこんなことはやめてくれ!」
「たとえ僕がそうなったとしても、ネクストすべてがそうなるなんて無理だ!」
「ネクストという理由で人を貶す奴は、絶対にいなくなったりしない!」
ワイルドタイガー「そ、それは……」
「アンタ達が出てきたってことは僕の条件を呑むつもりはないんだな! もういい、すべてぶち壊してやる!」
ワイルドタイガー「やめろ、はやまるな!」
杏子「市長は、お前の条件を呑むってよ!」
「え?」
ワイルドタイガー「な!?」
「そ、それは本当なのか?」
杏子「あのビルのモニター見てみろ」
市長「今まで我々が行って来たネクストへの扱いを見れば彼の言うことは一理あります」
市長「彼の要求を呑み、今後ネクストに対し差別的な言動ないし行動を取ったものは死刑に処する……」
「や、やった!」
杏子「な、本当だろ?」
「あ、あぁ」
杏子「だが、アンタがやったことは立派な犯罪だ。分かるな?」
「分かってる。連れていってくれ」
杏子「あのビルのモニター見てみろ」
市長「今まで我々が行って来たネクストへの扱いを見れば彼の言うことは一理あります」
市長「彼の要求を呑み、今後ネクストに対し差別的な言動ないし行動を取ったものは死刑に処する……」
「や、やった!」
杏子「な、本当だろ?」
「あ、あぁ」
杏子「だが、アンタがやったことは立派な犯罪だ。分かるな?」
「分かってる。連れていってくれ」
マリオ『クリムゾンランサー、なんと初の事件で大活躍! 生徒たちの生命を爆発から見事に守ってくれました!』
ブルーローズ「ランサーが犯人抱えて来たわ……」
ロックバイソン「ど、どういうことだ?」
バーナビー「まさか、多重能力者?」
杏子「こいつどうすりゃいいんだ?」
ワイルドタイガー「そこにいるパトカーに引き渡してくれ」
杏子「オッケー」
「よかった、爆発させずに済んで。教えてくれてありがとう」
「これからはネクストへの差別もない、素晴らしい世界になるだろうな。出所後が楽しみだ」
杏子「……あぁ。じゃあな」
ブルーローズ「ランサーが犯人抱えて来たわ……」
ロックバイソン「ど、どういうことだ?」
バーナビー「まさか、多重能力者?」
杏子「こいつどうすりゃいいんだ?」
ワイルドタイガー「そこにいるパトカーに引き渡してくれ」
杏子「オッケー」
「よかった、爆発させずに済んで。教えてくれてありがとう」
「これからはネクストへの差別もない、素晴らしい世界になるだろうな。出所後が楽しみだ」
杏子「……あぁ。じゃあな」
ワイルドタイガー「今のどういうことだ?」
杏子「アタシの能力の一つ、とでも言えばいいのかな」
杏子「目と目を合わせることで、相手に幻を見せることができるのさ」
ワイルドタイガー「ゲェッ! 俺思いっきり目合わせちまったぞ!」
杏子「別に普段から使ってるわけじゃねーよ」
ファイヤーエンブレム「能力を二つも持ってるなんて、何者なの……」
スカイハイ「うむ、詳しく聞かせてもらえないだろうか」
ワイルドタイガー「やべ……悪い、今日ちょっと用があるから! んじゃな!」
ブルーローズ「ちょっと、待ちなさい!」
杏子「アタシの能力の一つ、とでも言えばいいのかな」
杏子「目と目を合わせることで、相手に幻を見せることができるのさ」
ワイルドタイガー「ゲェッ! 俺思いっきり目合わせちまったぞ!」
杏子「別に普段から使ってるわけじゃねーよ」
ファイヤーエンブレム「能力を二つも持ってるなんて、何者なの……」
スカイハイ「うむ、詳しく聞かせてもらえないだろうか」
ワイルドタイガー「やべ……悪い、今日ちょっと用があるから! んじゃな!」
ブルーローズ「ちょっと、待ちなさい!」
虎徹「ふぅ、危なかったな」
杏子「能力複数持ってるって、そんなに変なことなのか?」
虎徹「あぁ、少なくとも過去に例はないな」
杏子「うかつだったかなー、ごめん」
虎徹「謝ることないさ。杏子が居なかったらどうなってたか。ありがとうな」
杏子「お、おう」
虎徹「今日はつかれただろ。メシは俺が作るから少し休んでろ」
杏子「すまねぇ、頼むわ」
杏子「能力複数持ってるって、そんなに変なことなのか?」
虎徹「あぁ、少なくとも過去に例はないな」
杏子「うかつだったかなー、ごめん」
虎徹「謝ることないさ。杏子が居なかったらどうなってたか。ありがとうな」
杏子「お、おう」
虎徹「今日はつかれただろ。メシは俺が作るから少し休んでろ」
杏子「すまねぇ、頼むわ」
虎徹「なんと、またもやチャーハンだ! 実は俺これしか作れねーのよ」
杏子「大歓迎だぜ。うまかったしな」
虎徹「んじゃいただきますか。もっぐもっぐ……」ピロリロリン
虎徹「あ、ふぇんわ……楓か。もひもーひ」
楓『お父さん。あ、御飯食べてた? ごめんね』
虎徹「きにふることはねーふぉ。んぐんぐ……どうした?」
楓『んとね……ちょっとお父さんの声が聞きたくなって』
虎徹「そっかぁ、パパも楓の声が聞けてうれしいぞぉ」
楓『その喋り方やめてって言ってるでしょ』
杏子「もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ! んめー、おかわりだ!」
虎徹「バ、バカ……!」
楓『女の人の声? ちょっとお父さん、どういうことなの?』
虎徹「いや、これはそのな……あれだよ、あれ」
楓『浮気してたなんて最低! お母さんが天国で泣いてるよ! お父さんなんて大っ嫌い!』ガチャ
虎徹「ま、待ってくれ楓ぇええええええ!」
虎徹「はぁ……」
杏子「ごめん、あまりにもチャーハンがうまかったからつい」
虎徹「何とかして誤解を解かねぇとなぁ」
杏子「今のは娘さん? 単身赴任かい」
虎徹「単身赴任っていうか……昔はこっちに住んでたんだけど、今はカーチャンに預けてる」
虎徹「娘がいるなら嫁さんはどうした、とか思わないのか?」
杏子「思わないわけじゃねーけど、人のプライベートに深く干渉する趣味はないもんでね」
虎徹「俺の嫁さん……友恵はもうこの世に居ない。昔、病気で逝っちまった」
杏子「そう、か。アンタの人生もなかなか複雑だな」
虎徹「お前ほどじゃねーよ。さて、風呂入って寝るぞ」
杏子「え、一緒に!?」
虎徹「どうした、嫌か?」
杏子「この変態!」バキッ
虎徹「あいたっ!」
杏子「先に入ってくる。覗いたら殺す!」
杏子「ごめん、あまりにもチャーハンがうまかったからつい」
虎徹「何とかして誤解を解かねぇとなぁ」
杏子「今のは娘さん? 単身赴任かい」
虎徹「単身赴任っていうか……昔はこっちに住んでたんだけど、今はカーチャンに預けてる」
虎徹「娘がいるなら嫁さんはどうした、とか思わないのか?」
杏子「思わないわけじゃねーけど、人のプライベートに深く干渉する趣味はないもんでね」
虎徹「俺の嫁さん……友恵はもうこの世に居ない。昔、病気で逝っちまった」
杏子「そう、か。アンタの人生もなかなか複雑だな」
虎徹「お前ほどじゃねーよ。さて、風呂入って寝るぞ」
杏子「え、一緒に!?」
虎徹「どうした、嫌か?」
杏子「この変態!」バキッ
虎徹「あいたっ!」
杏子「先に入ってくる。覗いたら殺す!」
虎徹「なぁ杏子。今日使った能力……幻を見せるだっけか。どんなものを見せたんだ?」
杏子「市長が犯人の要求を受け入れたっていう会見を、ビルのモニターに映すって感じのやつだな」
虎徹「ってことは犯人は今頃……」
杏子「嘘に気づいて暴れてるかもな。だが、ネクスト用の監獄なら能力は封印されるんだろ」
虎徹「お前、自分がやったことの重大さに気づいてないのか!」
杏子「いきなり大声出してどうしたんだよ」
虎徹「そんなことしたら、あいつはお前を恨むぞ」
杏子「それが?」
虎徹「人を恨んで生きていくってのはスッゲェ辛くて、悲しいことなんだぞ」
虎徹「もっと優しい幻を見せてやることはできなかったのかよ……」
杏子「なんでさ、アイツは犯罪人なんだぜ」
虎徹「犯罪人だろうと人間だ。それにアイツは言ってただろ。爆発させずに済んでよかったって」
虎徹「本当はアイツもこんなことしたくなかったんだろうよ。でも感情が収まらなくて、能力を……」
杏子「わけわかんねぇよ! 今日怪我させられたヤツ、全治一ヶ月の重症なんだぞ! それでも庇うのか!?」
虎徹「そ、それは……」
>>86
普通だったと思うが俺の記憶違いかもしんねえや
普通だったと思うが俺の記憶違いかもしんねえや
杏子「アンタの言ってることはメチャクチャだ!」
杏子「市民を守るって言うときもありゃ、犯罪人を庇う言動……」
虎徹「でももともとはネクストって理由でいじめる奴らがいるから……」
杏子「それだからって能力で対抗? そんなことしたら余計に差別がひどくなるだけだ」
杏子「……ってアンタも昔いろいろあったんだっけあ。熱くなってすまねぇ。もう寝るわ」
虎徹「いや、俺も悪かった。おやすみ……」
杏子「市民を守るって言うときもありゃ、犯罪人を庇う言動……」
虎徹「でももともとはネクストって理由でいじめる奴らがいるから……」
杏子「それだからって能力で対抗? そんなことしたら余計に差別がひどくなるだけだ」
杏子「……ってアンタも昔いろいろあったんだっけあ。熱くなってすまねぇ。もう寝るわ」
虎徹「いや、俺も悪かった。おやすみ……」
虎徹「おはよう」
杏子「お、おう」
虎徹「飯できてるぞ」
杏子「あぁ、いつもサンキュな。今度はアタシも何か作るよ」
虎徹「そりゃ楽しみだ」
虎徹「杏子」
杏子「ん?」
虎徹「昨日はケンカしちまったけど、これからもよろしく頼む」
杏子「いや、落ち着いて考えれば虎徹の言うことも間違いじゃないさ」
杏子「あの犯人、今度面会に言って謝らないとな。一緒に来てくれるか?」
虎徹「あぁ、もちろんだ。まぁ面会できるのはしばらく先だろうけど……」
杏子「お、おう」
虎徹「飯できてるぞ」
杏子「あぁ、いつもサンキュな。今度はアタシも何か作るよ」
虎徹「そりゃ楽しみだ」
虎徹「杏子」
杏子「ん?」
虎徹「昨日はケンカしちまったけど、これからもよろしく頼む」
杏子「いや、落ち着いて考えれば虎徹の言うことも間違いじゃないさ」
杏子「あの犯人、今度面会に言って謝らないとな。一緒に来てくれるか?」
虎徹「あぁ、もちろんだ。まぁ面会できるのはしばらく先だろうけど……」
数日後――
ロイズ「ここが、杏子の新しい住居よ。ステキでしょ」
杏子「一戸建てかよ……すげぇなおい」
虎徹「一階のほとんどは車を入れるスペースか」
ロイズ「今は必要ないけれど、いずれ車を買うと思ってね」
杏子「おじゃましまーす、ってこれはおかしいな。ただいま? なんか違和感あるぜ」
扉を開けると靴を置く場所があり、その先のスペースの少し奥にはトイレ。
右側には階段があり、左側は4畳ほどの洋室がある。
虎徹「へぇ、一階に部屋もあるのか」
ロイズ「便利よねー。さ、二階行くわよ」
杏子「おう」
ロイズ「ここが、杏子の新しい住居よ。ステキでしょ」
杏子「一戸建てかよ……すげぇなおい」
虎徹「一階のほとんどは車を入れるスペースか」
ロイズ「今は必要ないけれど、いずれ車を買うと思ってね」
杏子「おじゃましまーす、ってこれはおかしいな。ただいま? なんか違和感あるぜ」
扉を開けると靴を置く場所があり、その先のスペースの少し奥にはトイレ。
右側には階段があり、左側は4畳ほどの洋室がある。
虎徹「へぇ、一階に部屋もあるのか」
ロイズ「便利よねー。さ、二階行くわよ」
杏子「おう」
杏子「すごかったな……二階には3つも部屋があるなんてさ」
虎徹「キッチンも広くて使いやすそうだし、3階はでけぇ部屋があるし、4階は屋上だもんな。正直うらやましいぜ」
杏子「ほとんどの部屋にエアコンあるしな……贅沢すぎる」
ロイズ「ウフフ、気に入ってもらえて何よりだわ。じゃあね」
虎徹「んじゃ、俺も行くわ。短い間だが杏子と一緒に暮らしてて、楽しかったぞ」
杏子「アタシもだ。ありがとうな虎徹」
虎徹「キッチンも広くて使いやすそうだし、3階はでけぇ部屋があるし、4階は屋上だもんな。正直うらやましいぜ」
杏子「ほとんどの部屋にエアコンあるしな……贅沢すぎる」
ロイズ「ウフフ、気に入ってもらえて何よりだわ。じゃあね」
虎徹「んじゃ、俺も行くわ。短い間だが杏子と一緒に暮らしてて、楽しかったぞ」
杏子「アタシもだ。ありがとうな虎徹」
杏子「行っちまった……さて、エアコンつけてみるか」
杏子「虎徹の家はエアコン一つしかないし、それブッ壊れてるしで汗だくだったからな。扇風機すらないし!」
杏子がエアコンのスイッチをONにすると、壁に張り付く機械が音を立て、それから冷たさを帯びた風が吹いてくる
杏子「うひょおおおおおおおお! 涼しい、涼しすぎるぞ! 何これ、やべぇ!」
杏子「すげぇ、エアコンってすげぇよ……」
杏子「待てよ、確かエアコンって電気代が超ヤバイって聞いたことがある」
杏子「ウン十万とか取られたら困る。今月はこれでエアコンやめとこう」
杏子「ロイズさんが扇風機もおいてくれたみたいだし、こいつにしよう」
杏子「家具一式用意してセットしてくれるなんていい人だぜ……」
杏子が扇風機のスイッチを押すと、冷たさこそないが、心地よい風が吹いてくる。
杏子「扇風機もいいもんだな……エアコンほどじゃねぇけど」
杏子「虎徹の家はエアコン一つしかないし、それブッ壊れてるしで汗だくだったからな。扇風機すらないし!」
杏子がエアコンのスイッチをONにすると、壁に張り付く機械が音を立て、それから冷たさを帯びた風が吹いてくる
杏子「うひょおおおおおおおお! 涼しい、涼しすぎるぞ! 何これ、やべぇ!」
杏子「すげぇ、エアコンってすげぇよ……」
杏子「待てよ、確かエアコンって電気代が超ヤバイって聞いたことがある」
杏子「ウン十万とか取られたら困る。今月はこれでエアコンやめとこう」
杏子「ロイズさんが扇風機もおいてくれたみたいだし、こいつにしよう」
杏子「家具一式用意してセットしてくれるなんていい人だぜ……」
杏子が扇風機のスイッチを押すと、冷たさこそないが、心地よい風が吹いてくる。
杏子「扇風機もいいもんだな……エアコンほどじゃねぇけど」
杏子「キッチンもすげぇな。ガスコンロが4つもあるぜ……しかも業務用の高火力だってよ、でも使いこなせねぇなぁ」
杏子「冷蔵庫もでかいし、なんか食いもんがすでに入ってるし。調理器具もバッチリ!」
杏子「まともな料理作るなんて久しぶりだな。ちょっと不安だが、レシピ本もいくつかあるし何とかなるだろ」
杏子「ふんふふーん♪」ザクリ
杏子「イテッ! 指切っちまった……」
杏子「まぁこれぐらいの傷ならすぐに治るか、人間じゃねぇし」
杏子「冷蔵庫もでかいし、なんか食いもんがすでに入ってるし。調理器具もバッチリ!」
杏子「まともな料理作るなんて久しぶりだな。ちょっと不安だが、レシピ本もいくつかあるし何とかなるだろ」
杏子「ふんふふーん♪」ザクリ
杏子「イテッ! 指切っちまった……」
杏子「まぁこれぐらいの傷ならすぐに治るか、人間じゃねぇし」
人間じゃないってことを知ってるってことは……
こいつ………死んでるぞ!!!
こいつ………死んでるぞ!!!
杏子「食った食った。アタシって料理の天才だな」
杏子「お風呂もスイッチおすだけで自動で沸くなんてすげぇ時代だな……入るか」
杏子「髪洗って、身体洗って……お風呂にざぶーん」
杏子「お、何かボタンがあるぞ。なになに……じゃぐじー? なんだそれ、とりあえず押してみるか」
杏子「あぁんっ! な、なんだこれ! いい、すげぇいい……! んっ!」
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