私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ杏子「ワイルドタイガーだ!」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★
レスフィルター : (試験中)
鏑木・T・虎徹は夏真っ盛りの部屋の中で暑さと戦っていた。長年愛用していたエアコンが、先ほど壊れてしまったのだ。
虎徹「いくらなんでも暑すぎるだろ……。窓でも開けるか」
そう言いながら部屋中の窓を開ける虎徹。すると、勢いのある心地良い風が吹いてくる。
虎徹「ひょおう! 今日は結構風があるんだな」
虎徹「…………」
虎徹「俺が初めてヒーローのスーツを着た日も、こんな感じで強い風が吹いていたっけか」
虎徹はタンスを漁り、過去に着ていた青色のスーツを取り出した。
虎徹「このスーツ、もう着ることはないんだろうな。昔はカッコイイカッコイイって言われてたのに」
虎徹「だってそれカッコよくないんだもん、か」
虎徹「まっ、何事にも流行り廃りがあるってのは分かってるがね」
虎徹「はぁ……」
虎徹「ん、何か風がいきなり……ってうおああああっ!」
風が突然強くなり、部屋中の物があちらこちらに散らばる。
虎徹が見つめていたスーツは、窓の外へと飛んで行ってしまった。
虎徹「おい、マジかよ! 待ってくれぇえええええ!」
虎徹「いくらなんでも暑すぎるだろ……。窓でも開けるか」
そう言いながら部屋中の窓を開ける虎徹。すると、勢いのある心地良い風が吹いてくる。
虎徹「ひょおう! 今日は結構風があるんだな」
虎徹「…………」
虎徹「俺が初めてヒーローのスーツを着た日も、こんな感じで強い風が吹いていたっけか」
虎徹はタンスを漁り、過去に着ていた青色のスーツを取り出した。
虎徹「このスーツ、もう着ることはないんだろうな。昔はカッコイイカッコイイって言われてたのに」
虎徹「だってそれカッコよくないんだもん、か」
虎徹「まっ、何事にも流行り廃りがあるってのは分かってるがね」
虎徹「はぁ……」
虎徹「ん、何か風がいきなり……ってうおああああっ!」
風が突然強くなり、部屋中の物があちらこちらに散らばる。
虎徹が見つめていたスーツは、窓の外へと飛んで行ってしまった。
虎徹「おい、マジかよ! 待ってくれぇえええええ!」
佐倉杏子はぶらぶらと街中を歩いていた。彼女は今まで日雇いのバイトをしつつ公園などで野宿していた。
しかしここ数日の暑さに耐えられなくなった彼女は、暑さが収まるまで安いホテルなどで暮らすことにしたのだ。
杏子「ちくしょー、あちぃぜ……。とっとと安い宿見つけねーと」
杏子「まぁ今日は風が強いからマシだけどさ……ってうわっ!」
杏子の顔にどこからか飛んできた青いものが覆いかぶさり、彼女の視界を奪う。
杏子「何なんだよいきなり……」
杏子「ん? これ、ワイルドタイガーのスーツじゃねぇか!」
杏子「なんでこんなもんが? 引退したのか死んだのか知らねぇが、スーツぐらい大事に扱えよ……」
彼女は長い間テレビやラジオとは無縁の生活を送っていたので、ワイルドタイガーが新しいスーツになったことを知らない。
新たなスーツを着たワイルドタイガーのことは、せいぜい新しいヒーローが現れたとしか思っていないだろう。
杏子「まぁここで見つけたのも何かの縁だろ。記念にもらっとこ」
しかしここ数日の暑さに耐えられなくなった彼女は、暑さが収まるまで安いホテルなどで暮らすことにしたのだ。
杏子「ちくしょー、あちぃぜ……。とっとと安い宿見つけねーと」
杏子「まぁ今日は風が強いからマシだけどさ……ってうわっ!」
杏子の顔にどこからか飛んできた青いものが覆いかぶさり、彼女の視界を奪う。
杏子「何なんだよいきなり……」
杏子「ん? これ、ワイルドタイガーのスーツじゃねぇか!」
杏子「なんでこんなもんが? 引退したのか死んだのか知らねぇが、スーツぐらい大事に扱えよ……」
彼女は長い間テレビやラジオとは無縁の生活を送っていたので、ワイルドタイガーが新しいスーツになったことを知らない。
新たなスーツを着たワイルドタイガーのことは、せいぜい新しいヒーローが現れたとしか思っていないだろう。
杏子「まぁここで見つけたのも何かの縁だろ。記念にもらっとこ」
ヒーローのスーツを拾ってご機嫌な顔で街を歩く杏子。そんな彼女の耳に突然、多くのガラスの割れる音が響いた。
杏子「なんだ、今の?」
興味を示し、音の鳴った方へ走る杏子。たどり着いた先は宝石店だった。
店の中をそっと見てみると、覆面を被って銃を持つ人物が数名。おそらく宝石強盗だろう。
強盗犯「おいオーナーさんよ、痛い目に見たくなきゃとっととアレを出しやがれ!」
オーナー「……断る!」
杏子「命知らずな奴だな。力のない奴は、力のある奴におとなしく従ったほうがいいぜ?」
強盗犯「チッ!」
しびれを切らした犯人の中の一人が、オーナーに向けて発砲。
弾丸が肩を貫通し、地に伏したオーナーの身体から赤い液体が流れていく。
杏子「…………」
杏子「仕方ねぇ。助けてやるか」
杏子「でも魔法少女になって、槍を振り回してるところを人に見られたらマズい」
杏子「うーん……」
杏子「あ、そうだ。さっきちょうどいい物拾ったじゃねぇか」
杏子「なんだ、今の?」
興味を示し、音の鳴った方へ走る杏子。たどり着いた先は宝石店だった。
店の中をそっと見てみると、覆面を被って銃を持つ人物が数名。おそらく宝石強盗だろう。
強盗犯「おいオーナーさんよ、痛い目に見たくなきゃとっととアレを出しやがれ!」
オーナー「……断る!」
杏子「命知らずな奴だな。力のない奴は、力のある奴におとなしく従ったほうがいいぜ?」
強盗犯「チッ!」
しびれを切らした犯人の中の一人が、オーナーに向けて発砲。
弾丸が肩を貫通し、地に伏したオーナーの身体から赤い液体が流れていく。
杏子「…………」
杏子「仕方ねぇ。助けてやるか」
杏子「でも魔法少女になって、槍を振り回してるところを人に見られたらマズい」
杏子「うーん……」
杏子「あ、そうだ。さっきちょうどいい物拾ったじゃねぇか」
杏子は宝石店の近くの細い道に入り、ソウルジェムに念じて自分が纏っている服を分解。
そして一糸まとわぬ姿となった杏子。
杏子「さて、スーツを……ん、待てよ? スーツって肌にぴっちりくっつくんだよな。下着つけねぇとちょっと恥ずかしいか」
そんな事実に気づいた杏子は、黒い下着のみを再構成する。
そして先ほど拾ったヒーロースーツを着る。しかし、そこで彼女は大きな問題に気づいた。
杏子「ぶかぶかだ」
背が高くて身体もがっしりしている男性の虎徹と、中学生の少女の体格には差がありすぎた。
腕の長さは足りず、袖は垂れ下がっている。脚の長さも足りず、裾はかなり余っている。
そして華麗になびくはずのマントは地を這いずっていた。
杏子「これじゃまともに動けねぇぞ」
杏子「うーん、待てよ? 前に拾った雑誌のインタビューで確か……」
そして一糸まとわぬ姿となった杏子。
杏子「さて、スーツを……ん、待てよ? スーツって肌にぴっちりくっつくんだよな。下着つけねぇとちょっと恥ずかしいか」
そんな事実に気づいた杏子は、黒い下着のみを再構成する。
そして先ほど拾ったヒーロースーツを着る。しかし、そこで彼女は大きな問題に気づいた。
杏子「ぶかぶかだ」
背が高くて身体もがっしりしている男性の虎徹と、中学生の少女の体格には差がありすぎた。
腕の長さは足りず、袖は垂れ下がっている。脚の長さも足りず、裾はかなり余っている。
そして華麗になびくはずのマントは地を這いずっていた。
杏子「これじゃまともに動けねぇぞ」
杏子「うーん、待てよ? 前に拾った雑誌のインタビューで確か……」
ワイルドタイガー『このスーツは超お気に入りなんですよ。なんと、着てる奴の体型に合わせて伸び縮みするんです!』
記者『へぇ、それでは私の体型にもあうんでしょうか?』
ワイルドタイガー『たぶん無理ですね。こいつはネクストが能力を発動した時に発生する光を感知するらしいんで』
記者『それは残念……ですがこれで分かりました。あなたが能力を発動して巨大化したときにスーツが破けない理由が』
杏子「ネクストと魔法少女……不思議な力の使い手ってことでなんとかなるかも」
杏子「はぁあああっ!」
杏子は魔力を自分の身体に纏わせる。すると、スーツは杏子の身体にびっちりと張り付いた。
少女の未成熟な身体のラインが浮き彫りになり、どこかエロティックな匂いがする。
杏子「なんか思った以上にエロくないか、これ? まぁいい……行くとしますか」
記者『へぇ、それでは私の体型にもあうんでしょうか?』
ワイルドタイガー『たぶん無理ですね。こいつはネクストが能力を発動した時に発生する光を感知するらしいんで』
記者『それは残念……ですがこれで分かりました。あなたが能力を発動して巨大化したときにスーツが破けない理由が』
杏子「ネクストと魔法少女……不思議な力の使い手ってことでなんとかなるかも」
杏子「はぁあああっ!」
杏子は魔力を自分の身体に纏わせる。すると、スーツは杏子の身体にびっちりと張り付いた。
少女の未成熟な身体のラインが浮き彫りになり、どこかエロティックな匂いがする。
杏子「なんか思った以上にエロくないか、これ? まぁいい……行くとしますか」
杏子「引退したワイルドタイガーが今日限りの復活って感じで大騒ぎになりそうだなぁ」
そんな妄想をしながら宝石店の前に到着した杏子、もといワイルドタイガー。
杏子「ワイルドタイガーだ! アンタたちの悪事もここまでだぜ!」
強盗犯「な、なんだこいつ? 昔のワイルドタイガーのファンかぁ?」
強盗犯「ギャハハハハハ! スーツよくできてまちゅねー」
杏子「昔? 何訳わかんねぇこといってやがる」
杏子「それとな、ガキだからって舐めんなよ? あの世で後悔……ってヒーローが殺しはマズいか。刑務所で後悔しな!」
手のひらに魔力を込めて槍を生成し、前に突き出す格好で構える杏子もとい以下略。
強盗犯たち「!?」
オーナー「!?」
強盗犯「ま、まさかネクスト!? お、おい! こ、こっちには人質がいるんだぞ! 動くな!」
杏子「…………」
杏子は犯人の要求をあっさり飲み込み、槍を床に投げ捨てた。
そんな妄想をしながら宝石店の前に到着した杏子、もといワイルドタイガー。
杏子「ワイルドタイガーだ! アンタたちの悪事もここまでだぜ!」
強盗犯「な、なんだこいつ? 昔のワイルドタイガーのファンかぁ?」
強盗犯「ギャハハハハハ! スーツよくできてまちゅねー」
杏子「昔? 何訳わかんねぇこといってやがる」
杏子「それとな、ガキだからって舐めんなよ? あの世で後悔……ってヒーローが殺しはマズいか。刑務所で後悔しな!」
手のひらに魔力を込めて槍を生成し、前に突き出す格好で構える杏子もとい以下略。
強盗犯たち「!?」
オーナー「!?」
強盗犯「ま、まさかネクスト!? お、おい! こ、こっちには人質がいるんだぞ! 動くな!」
杏子「…………」
杏子は犯人の要求をあっさり飲み込み、槍を床に投げ捨てた。
強盗犯たち「ほっ……」
強盗犯たちが安心したのもつかの間だった。
杏子は投げ捨てた槍を魔力で操り、強盗犯たちの手を貫いていく。
強盗犯たち「うぎゃああああああああっ!」
痛みのあまり銃を落とす強盗犯たち。杏子は彼らに向かって走り、己の拳で瞬く間に全員を気絶させた。
杏子「こんなもんか……あっけねぇ」
ワイルドタイガー「来たぞ、ワイルドタイガーだ!」
バーナビー「おや? 既に片付いてるようですね」
杏子「え、ワイルドタイガー?」
ワイルドタイガー「あぁっ、俺のスーツ!」
強盗犯たちが安心したのもつかの間だった。
杏子は投げ捨てた槍を魔力で操り、強盗犯たちの手を貫いていく。
強盗犯たち「うぎゃああああああああっ!」
痛みのあまり銃を落とす強盗犯たち。杏子は彼らに向かって走り、己の拳で瞬く間に全員を気絶させた。
杏子「こんなもんか……あっけねぇ」
ワイルドタイガー「来たぞ、ワイルドタイガーだ!」
バーナビー「おや? 既に片付いてるようですね」
杏子「え、ワイルドタイガー?」
ワイルドタイガー「あぁっ、俺のスーツ!」
杏子「あ、えっとこれは……」
バーナビー「懐かしいですね、そのスーツ。てっきり捨てたかと思いましたよ」
ワイルドタイガー「捨てるわけねぇだろ! 俺の長年の汗と涙と血が宿ったスーツなんだからな!」
杏子「げっ、長い間洗ってないのか?」
ワイルドタイガー「洗ってるっての! そういう意味じゃねぇ!」
ブルーローズ「ちょっとアンタたち、何やってんのよ」
バーナビー「ブルーローズさん。どうやらこの少女が、既に犯人たちを倒していたようです」
ブルーローズ「え、このスーツって……」
杏子(こりゃマズいな。さっさととんずらしねーと)
杏子が宝石店の窓から逃げようとするものの、ワイルドタイガーによってあっさりと捕まえられた。
杏子「おわっ!」
ワイルドタイガー「おいおい、別に悪いことをしたわけじゃないんだ。逃げる必要ないだろ?」
バーナビー「スーツに執着するあなたを見て怯えたんじゃないんですか?」
ワイルドタイガー「む、そりゃ悪かったな。だがひとつ教えてくれ。そのスーツはどこで手に入れた?」
杏子「わかったよ、こいつはな……」
バーナビー「懐かしいですね、そのスーツ。てっきり捨てたかと思いましたよ」
ワイルドタイガー「捨てるわけねぇだろ! 俺の長年の汗と涙と血が宿ったスーツなんだからな!」
杏子「げっ、長い間洗ってないのか?」
ワイルドタイガー「洗ってるっての! そういう意味じゃねぇ!」
ブルーローズ「ちょっとアンタたち、何やってんのよ」
バーナビー「ブルーローズさん。どうやらこの少女が、既に犯人たちを倒していたようです」
ブルーローズ「え、このスーツって……」
杏子(こりゃマズいな。さっさととんずらしねーと)
杏子が宝石店の窓から逃げようとするものの、ワイルドタイガーによってあっさりと捕まえられた。
杏子「おわっ!」
ワイルドタイガー「おいおい、別に悪いことをしたわけじゃないんだ。逃げる必要ないだろ?」
バーナビー「スーツに執着するあなたを見て怯えたんじゃないんですか?」
ワイルドタイガー「む、そりゃ悪かったな。だがひとつ教えてくれ。そのスーツはどこで手に入れた?」
杏子「わかったよ、こいつはな……」
バーナビー「なるほど、飛んできたのを偶然拾ったということですね」
ブルーローズ「これどう考えてもアンタが悪いんじゃない。謝りなさいよ」
ワイルドタイガー「す、すまん。俺が悪かった」
杏子「まぁいいけど。勝手に着たアタシも悪いしね」
ワイルドタイガー「しかしサイズがずいぶん小さくなってるな……お前、もしかしてネクストか?」
杏子「うーん……まぁ、似たようなモンかな」
バーナビー「似たような物?」
杏子「まぁいろいろとあんだよ」
ワイルドタイガー「いろいろ、ねぇ……」
杏子「脱いでくるから、ちょっと待っててくれるかい」
ワイルドタイガー「いや、そのスーツはお前にやるよ」
ブルーローズ「これどう考えてもアンタが悪いんじゃない。謝りなさいよ」
ワイルドタイガー「す、すまん。俺が悪かった」
杏子「まぁいいけど。勝手に着たアタシも悪いしね」
ワイルドタイガー「しかしサイズがずいぶん小さくなってるな……お前、もしかしてネクストか?」
杏子「うーん……まぁ、似たようなモンかな」
バーナビー「似たような物?」
杏子「まぁいろいろとあんだよ」
ワイルドタイガー「いろいろ、ねぇ……」
杏子「脱いでくるから、ちょっと待っててくれるかい」
ワイルドタイガー「いや、そのスーツはお前にやるよ」
ブルーローズ「アンタ何言ってんのよ。そのスーツは……」
ワイルドタイガー「この先、俺がそのスーツを着ることはおそらくもうない」
ワイルドタイガー「なら、必要としてる誰かにあげた方がスーツもうれしいだろ」
杏子「いや、別にいらないんだけど」
ワイルドタイガー「いらないってなんだよ! オジサンただであげるって言ってんだぞ!」
杏子「だってこれ、アンタの大切なもんだろ」
ワイルドタイガー「!」
ワイルドタイガー「この先、俺がそのスーツを着ることはおそらくもうない」
ワイルドタイガー「なら、必要としてる誰かにあげた方がスーツもうれしいだろ」
杏子「いや、別にいらないんだけど」
ワイルドタイガー「いらないってなんだよ! オジサンただであげるって言ってんだぞ!」
杏子「だってこれ、アンタの大切なもんだろ」
ワイルドタイガー「!」
杏子「アタシには重すぎる。とてもじゃないけど、もう着れないよ。悪いね」
ワイルドタイガー「そう言うなら、仕方ないな」
杏子「んじゃー、そこら辺で脱いでくるから」
ブルーローズ「念のためアタシが付き添うわね」
ワイルドタイガー「頼む」
ワイルドタイガー「そう言うなら、仕方ないな」
杏子「んじゃー、そこら辺で脱いでくるから」
ブルーローズ「念のためアタシが付き添うわね」
ワイルドタイガー「頼む」
ファイヤーエンブレム「立てこもり事件に続いて宝石強盗事件……厄介ねぇ。ファーイヤァアアッ!」
ロックバイソン(牛角)「同時に二つも事件が起きるなんてな。タイガーたちは大丈夫だろうか? オラァ!」
スカイハイ「ワイルド君たちなら大丈夫だ。間違いない、そして間違いない! スカァァァイ、ハァァァアアアイッ!」
ドラゴンキッド「こいつで最後だね! ハァッ!」
マリオ(リポーター)「立てこもり事件もヒーローにかかればなんのその! 鮮やかに解決だ!」
ロックバイソン(牛角)「同時に二つも事件が起きるなんてな。タイガーたちは大丈夫だろうか? オラァ!」
スカイハイ「ワイルド君たちなら大丈夫だ。間違いない、そして間違いない! スカァァァイ、ハァァァアアアイッ!」
ドラゴンキッド「こいつで最後だね! ハァッ!」
マリオ(リポーター)「立てこもり事件もヒーローにかかればなんのその! 鮮やかに解決だ!」
マリオ「立てこもり事件が解決したところで、ほぼ同時刻に発生した宝石強盗事件の様子を見てみましょう!」
マリオ「店内にはワイルドタイガー、バーナビー、ブルーローズ……おぉっとあれは!?」
マリオ「な、なんとバーナビーとコンビを組む前のワイルドタイガーが!」
マリオ「いや、よくみるとずいぶん小さいですね……これは一体どういう事なのでしょう!」
マリオ「ここで情報が入りましたぁ! なんと、あの小さなワイルドタイガーが犯人たちを一網打尽にした模様!」
マリオ「もしかしてタイガー&バーナビーとトリオでも組むのでしょうか? 我々にもまったく予想がつきません!」
マリオ「店内にはワイルドタイガー、バーナビー、ブルーローズ……おぉっとあれは!?」
マリオ「な、なんとバーナビーとコンビを組む前のワイルドタイガーが!」
マリオ「いや、よくみるとずいぶん小さいですね……これは一体どういう事なのでしょう!」
マリオ「ここで情報が入りましたぁ! なんと、あの小さなワイルドタイガーが犯人たちを一網打尽にした模様!」
マリオ「もしかしてタイガー&バーナビーとトリオでも組むのでしょうか? 我々にもまったく予想がつきません!」
ワイルドタイガー「あちゃー、テレビに映っちまった。新しいヒーローと勘違いされたかもしれねぇぞ」
バーナビー「僕のときと同じ感じですね」
ブルーローズ「あ、こっち来るわよ」
杏子「やべ……」
マリオ「ここで、以前のワイルドタイガーのスーツを纏った謎のヒーローに、インタビューをしてみたいと思います!」
マリオ「犯人を倒したときに槍を使ったと聞きましたが、どんな感じのものなんでしょうか?」
杏子「槍か? ほいっ」
マリオ「おぉ、なんと洗練されたフォルムの槍なんでしょう! これを喰らえばどんな奴でもノック・アウトだ!」
杏子(こいつテンション高ぇな)
マリオ「もう一つ質問です。あなたは、この街の新たなヒーローなのでしょうか?」
杏子「えっと、その……」
ワイルドタイガー「はいはい、そこまで」
マリオ「えっ」
ワイルドタイガー「後で正式な発表するから、悪いけどそれまで待っててくれるか」
マリオ「そうでしたか、これは失礼しました。楽しみにしていますよ」
バーナビー「僕のときと同じ感じですね」
ブルーローズ「あ、こっち来るわよ」
杏子「やべ……」
マリオ「ここで、以前のワイルドタイガーのスーツを纏った謎のヒーローに、インタビューをしてみたいと思います!」
マリオ「犯人を倒したときに槍を使ったと聞きましたが、どんな感じのものなんでしょうか?」
杏子「槍か? ほいっ」
マリオ「おぉ、なんと洗練されたフォルムの槍なんでしょう! これを喰らえばどんな奴でもノック・アウトだ!」
杏子(こいつテンション高ぇな)
マリオ「もう一つ質問です。あなたは、この街の新たなヒーローなのでしょうか?」
杏子「えっと、その……」
ワイルドタイガー「はいはい、そこまで」
マリオ「えっ」
ワイルドタイガー「後で正式な発表するから、悪いけどそれまで待っててくれるか」
マリオ「そうでしたか、これは失礼しました。楽しみにしていますよ」
タイガー&バーナビーが使用する巨大な車のトイレの中で、杏子はワイルドタイガーのスーツを脱いでいた。
スーツは杏子の汗まみれになっていた。鼻を近づければ、汗特有の濃厚な臭いがすることだろう。
脱ぎ終えた杏子は魔法少女の服装になり、トイレの扉を開けた。
ブルーローズ「素敵……」
杏子「ん? 何がだ」
ワイルドタイガー「その衣装だろ。似合ってるぞ」
バーナビー「えぇ、オジサンのスーツよりこちらのほうが素敵ですね」
ワイルドタイガー「おいバニー、なんか言ったか」
バーナビー「いいえ、何でも」
杏子「ふーん、アタシにはよく分かんねぇや。服の良し悪しなんて」
スーツは杏子の汗まみれになっていた。鼻を近づければ、汗特有の濃厚な臭いがすることだろう。
脱ぎ終えた杏子は魔法少女の服装になり、トイレの扉を開けた。
ブルーローズ「素敵……」
杏子「ん? 何がだ」
ワイルドタイガー「その衣装だろ。似合ってるぞ」
バーナビー「えぇ、オジサンのスーツよりこちらのほうが素敵ですね」
ワイルドタイガー「おいバニー、なんか言ったか」
バーナビー「いいえ、何でも」
杏子「ふーん、アタシにはよく分かんねぇや。服の良し悪しなんて」
ロイズ「聞いたわよ、その子の活躍」
ワイルドタイガー「ロイズさん!」
ロイズ「でもタイガー、なんでその子はアナタの昔のスーツ着てたのよ」
ワイルドタイガー「いやー、風に飛ばされちゃいまして。この子がそれを拾ってくれたんですよ」
ブルーローズ「いくら昔のスーツだからって、なくすなんて本当に情けないわよね」
バーナビー「全くです。自分の正体がバレる可能性だってあるというのに」
ワイルドタイガー「ロイズさん!」
ロイズ「でもタイガー、なんでその子はアナタの昔のスーツ着てたのよ」
ワイルドタイガー「いやー、風に飛ばされちゃいまして。この子がそれを拾ってくれたんですよ」
ブルーローズ「いくら昔のスーツだからって、なくすなんて本当に情けないわよね」
バーナビー「全くです。自分の正体がバレる可能性だってあるというのに」
ロイズ「アナタ、お名前は?」
杏子「杏子、佐倉杏子」
ロイズ「佐倉杏子、アナタ……ヒーローやってみる気はない?」
杏子「は?」
ワイルドタイガー「ロイズさん。そりゃ一体どういう……」
ロイズ「黙ってて。今や大人気のタイガー&バーナビーに新たなヒーローが加わったら……素敵なことになると思わない?」
バーナビー「なるほど」
ロイズ「それに、杏子は銃を持つ複数人の犯人をあっさりと倒しちゃったんでしょ?」
ロイズ「タイガーのスーツがフィットしたということは、ネクストってことだし」
杏子「アタシはヒーローなんて……」
ロイズ「お給金、弾むわよ」
杏子「! ど、どれぐらいだ?」
ロイズ「そうね。とりあえず契約金としてこれぐらいで」
小切手を取り出し、額を記入するロイズ。それを見た杏子は……。
杏子「えぇえええええええええええっ!?」
杏子「杏子、佐倉杏子」
ロイズ「佐倉杏子、アナタ……ヒーローやってみる気はない?」
杏子「は?」
ワイルドタイガー「ロイズさん。そりゃ一体どういう……」
ロイズ「黙ってて。今や大人気のタイガー&バーナビーに新たなヒーローが加わったら……素敵なことになると思わない?」
バーナビー「なるほど」
ロイズ「それに、杏子は銃を持つ複数人の犯人をあっさりと倒しちゃったんでしょ?」
ロイズ「タイガーのスーツがフィットしたということは、ネクストってことだし」
杏子「アタシはヒーローなんて……」
ロイズ「お給金、弾むわよ」
杏子「! ど、どれぐらいだ?」
ロイズ「そうね。とりあえず契約金としてこれぐらいで」
小切手を取り出し、額を記入するロイズ。それを見た杏子は……。
杏子「えぇえええええええええええっ!?」
杏子(ヒーローなんてガラじゃねぇ。家族殺した奴がヒーローなんてさ、おかしいだろ)
杏子(けどよ、この金額はやべぇ。今のアタシの生活なら軽く10年は暮らせる)
杏子(しかもこれは契約金。ってことは当然それ以外にも金がでるわけだ)
杏子(こんなチャンス二度とこないんじゃねーか?)
杏子(………………)
杏子(…………)
杏子「……いいぜ。ヒーロー、やるよ」
ロイズ「本当? それじゃ、さっそくこの契約書にサインを……」
ワイルドタイガー「おい、本当にいいのかよ杏子。ヒーローってのは楽な仕事じゃねぇんだぞ」
ロイズ「ちょっとタイガー」
杏子「分かってるさ。でもまぁ、アタシはそれなりに修羅場をくぐって来てるからね……なんとかなるさ」
バーナビー「いざとなったら僕達がフォローすればいいんですよ、オジサン」
ワイルドタイガー「バニー……わーったよ」
杏子「ほい、書けたぜ」
ロイズ「ありがと。それじゃ、ヒーローネームを決めないと」
杏子(けどよ、この金額はやべぇ。今のアタシの生活なら軽く10年は暮らせる)
杏子(しかもこれは契約金。ってことは当然それ以外にも金がでるわけだ)
杏子(こんなチャンス二度とこないんじゃねーか?)
杏子(………………)
杏子(…………)
杏子「……いいぜ。ヒーロー、やるよ」
ロイズ「本当? それじゃ、さっそくこの契約書にサインを……」
ワイルドタイガー「おい、本当にいいのかよ杏子。ヒーローってのは楽な仕事じゃねぇんだぞ」
ロイズ「ちょっとタイガー」
杏子「分かってるさ。でもまぁ、アタシはそれなりに修羅場をくぐって来てるからね……なんとかなるさ」
バーナビー「いざとなったら僕達がフォローすればいいんですよ、オジサン」
ワイルドタイガー「バニー……わーったよ」
杏子「ほい、書けたぜ」
ロイズ「ありがと。それじゃ、ヒーローネームを決めないと」
ワイルドタイガー「俺のスーツを使ってたんだし、ワイルドタイガーJrとかどうだ?」
バーナビー「ちょっとオジサン。そのJrって明らかに僕の真似でしょう」
ブルーローズ「これからもアンタのスーツ使うの? アタシは今着てる衣装のほうがいいと思うんだけど」
杏子「アタシはどんな服装でもいいよ。あぁ、動きづらいフリフリの奴とかは勘弁な」
ロイズ「なんだかタイガーとバーナビーの子供みたいな名前なので却下」
ブルーローズ「アタシの意見? うーん、ビューティータイガー!」
ワイルドタイガー「ビューティー……?」
バーナビー「どっちかというとキューティーですよね、佐倉さん」
杏子「キューティー? なんかバカにされてる気がする」
ロイズ「悪くないけどあと一歩ってところかしら……保留で」
バーナビー「ちょっとオジサン。そのJrって明らかに僕の真似でしょう」
ブルーローズ「これからもアンタのスーツ使うの? アタシは今着てる衣装のほうがいいと思うんだけど」
杏子「アタシはどんな服装でもいいよ。あぁ、動きづらいフリフリの奴とかは勘弁な」
ロイズ「なんだかタイガーとバーナビーの子供みたいな名前なので却下」
ブルーローズ「アタシの意見? うーん、ビューティータイガー!」
ワイルドタイガー「ビューティー……?」
バーナビー「どっちかというとキューティーですよね、佐倉さん」
杏子「キューティー? なんかバカにされてる気がする」
ロイズ「悪くないけどあと一歩ってところかしら……保留で」
バーナビー「僕ですか? そうですね……クリムゾンランサー、とか」
ワイルドタイガー「おぉ、なんかいいじゃねぇか!」
ブルーローズ「紅の槍使い、いいんじゃない? イメージカラーが青のアタシがコンビ組みたくなっちゃう」
杏子「なんかカッコいいな!」
ロイズ「そうね、今の衣装で行くならそれがよさそう……これにしましょ」
ワイルドタイガー「おぉ、なんかいいじゃねぇか!」
ブルーローズ「紅の槍使い、いいんじゃない? イメージカラーが青のアタシがコンビ組みたくなっちゃう」
杏子「なんかカッコいいな!」
ロイズ「そうね、今の衣装で行くならそれがよさそう……これにしましょ」
杏子「あのさ、ちょっといいか?」
ロイズ「ん?」
杏子「ヒーローってのは基本的に素顔は隠すもんだろ? アタシはどうすりゃいい?」
ブルーローズ「アタシみたいにメイクするか、マスクをつけるか……あるいはバーナビーみたいに素顔さらすか」
ロイズ「女の子のヒーローならマスクは困るわね。顔出した方が人気でるから」
杏子「メイクってなんか好きじゃないんだよなぁ……気持ち悪そう」
ブルーローズ「そういう子もいるわよね。アタシの友達にもメイク好きじゃない子いるし」
ロイズ「うーん……それじゃ髪型を変えましょ。それだけでもかなりイメージが変わるはず」
杏子「あぁ、それぐらいだと助かるな」
ワイルドタイガー「おいおい、杏子も素顔だすのかよ。ヒーローってのはだな……」
バーナビー「オジサンは頭が固いですねぇ」
ブルーローズ「そうそう。本人がメイク嫌だって言ってるのよ」
ワイルドタイガー「けどよ、親御さんからしたら若い女の子が素顔だしてヒーローやるなんて」
杏子「アタシ、家族いないよ」
全員「!?」
ロイズ「ん?」
杏子「ヒーローってのは基本的に素顔は隠すもんだろ? アタシはどうすりゃいい?」
ブルーローズ「アタシみたいにメイクするか、マスクをつけるか……あるいはバーナビーみたいに素顔さらすか」
ロイズ「女の子のヒーローならマスクは困るわね。顔出した方が人気でるから」
杏子「メイクってなんか好きじゃないんだよなぁ……気持ち悪そう」
ブルーローズ「そういう子もいるわよね。アタシの友達にもメイク好きじゃない子いるし」
ロイズ「うーん……それじゃ髪型を変えましょ。それだけでもかなりイメージが変わるはず」
杏子「あぁ、それぐらいだと助かるな」
ワイルドタイガー「おいおい、杏子も素顔だすのかよ。ヒーローってのはだな……」
バーナビー「オジサンは頭が固いですねぇ」
ブルーローズ「そうそう。本人がメイク嫌だって言ってるのよ」
ワイルドタイガー「けどよ、親御さんからしたら若い女の子が素顔だしてヒーローやるなんて」
杏子「アタシ、家族いないよ」
全員「!?」
杏子「いろいろあって親父がさ、アタシ以外の家族と無理心中しちまったんだよ」
ブルーローズ「そんな……」
ワイルドタイガー「いろいろって、一体何があったんだよ!?」
バーナビー「オジサン」
ワイルドタイガー「なんだよバニー」
バーナビー「人に言えないからこそ、いろいろあったと言ってるんですよ」
ロイズ「誰しも語りたがらない過去のひとつやふたつあるものよ。タイガー、あなたにもあるんじゃないの?」
ワイルドタイガー(友恵……)
ワイルドタイガー「確かにそうだな。詮索して悪かった」
杏子「お、おう」
ブルーローズ「そんな……」
ワイルドタイガー「いろいろって、一体何があったんだよ!?」
バーナビー「オジサン」
ワイルドタイガー「なんだよバニー」
バーナビー「人に言えないからこそ、いろいろあったと言ってるんですよ」
ロイズ「誰しも語りたがらない過去のひとつやふたつあるものよ。タイガー、あなたにもあるんじゃないの?」
ワイルドタイガー(友恵……)
ワイルドタイガー「確かにそうだな。詮索して悪かった」
杏子「お、おう」
ロイズ「今はどこに住んでるのかしら?」
杏子「うーん、公園とか」
ワイルドタイガー「おいおい、マジかよ!?」
ブルーローズ「アタシより年下の子が、家もなくて一人で生きてるなんて……」
杏子「おいおい同情はやめてくれよ。慣れれば悪くないもんだぜ? 今は暑くて死にそうだけどよ」
ロイズ「何だかかなり複雑な生い立ちね……。よければコッチで住居を用意しておくけど、何か希望はあるかしら」
杏子「エアコン……いや、それは贅沢だな。扇風機があって雨が凌げれば何でもいいよ」
全員「…………」
ロイズ「そ、そう。欲がないのねアナタ」
ワイルドタイガー「いや、欲がないとかそういうレベルないですよこれ。オジサン涙が出てきた……」
バーナビー「両親を失ったとは言え、住む家があった僕は恵まれていたんですね」
杏子「え、バーナビーも親居ないのか?」
バーナビー「あ……」
杏子「うーん、公園とか」
ワイルドタイガー「おいおい、マジかよ!?」
ブルーローズ「アタシより年下の子が、家もなくて一人で生きてるなんて……」
杏子「おいおい同情はやめてくれよ。慣れれば悪くないもんだぜ? 今は暑くて死にそうだけどよ」
ロイズ「何だかかなり複雑な生い立ちね……。よければコッチで住居を用意しておくけど、何か希望はあるかしら」
杏子「エアコン……いや、それは贅沢だな。扇風機があって雨が凌げれば何でもいいよ」
全員「…………」
ロイズ「そ、そう。欲がないのねアナタ」
ワイルドタイガー「いや、欲がないとかそういうレベルないですよこれ。オジサン涙が出てきた……」
バーナビー「両親を失ったとは言え、住む家があった僕は恵まれていたんですね」
杏子「え、バーナビーも親居ないのか?」
バーナビー「あ……」
バーナビー「佐倉さんの話を聞いてたら、つい口が」
ブルーローズ「バーナビーがご両親を……初めて聞いたわよ」
ワイルドタイガー「俺もつい最近知ったぐらいだからな」
ロイズ「私は社長からある程度事情を聞いていたけどね。ま、人においそれと話せることじゃないでしょ」
杏子「ヒーローにもいろいろとあるんだな」
ロイズ「ヒーローも人の子、そんなもんよ。あ、そうそう。住居についてなんだけど、手配には数日かかるわ」
ロイズ「それまでは……そうね、タイガーの家にでも住んでもらえるかしら」
ワイルドタイガー「え、また俺が子守りですか?」
バーナビー「僕は素顔を晒してますから、女性と一緒に家を出る所なんか見られたらマズイですね」
ロイズ「そういう事」
ブルーローズ「バーナビーがご両親を……初めて聞いたわよ」
ワイルドタイガー「俺もつい最近知ったぐらいだからな」
ロイズ「私は社長からある程度事情を聞いていたけどね。ま、人においそれと話せることじゃないでしょ」
杏子「ヒーローにもいろいろとあるんだな」
ロイズ「ヒーローも人の子、そんなもんよ。あ、そうそう。住居についてなんだけど、手配には数日かかるわ」
ロイズ「それまでは……そうね、タイガーの家にでも住んでもらえるかしら」
ワイルドタイガー「え、また俺が子守りですか?」
バーナビー「僕は素顔を晒してますから、女性と一緒に家を出る所なんか見られたらマズイですね」
ロイズ「そういう事」
ワイルドタイガー「ブルーローズの家じゃだめなのか」
ブルーローズ「アタシ、家族と暮らしてるんだけど……」
ワイルドタイガー「あー、そうだった」
杏子「タイガーは、アタシと暮らすのがそんなに嫌なの?」
ワイルドタイガー「別にそういうわけじゃ……アレだ。年頃の女の子って難しいからな。オジサンと二人暮らしなんていいのかと」
杏子「アタシは構わないって。むしろ願ったりさ」
ワイルドタイガー「分かった。多少散らかってるが勘弁な?」
ロイズ「決まりね。それじゃ、そろそろ杏子……いいえ、クリムゾンランサーの髪型について話し合いましょう」
ブルーローズ「そうですね」
こうして4人で髪型について話し合い、いろんな髪型を試していった……。
ブルーローズ「アタシ、家族と暮らしてるんだけど……」
ワイルドタイガー「あー、そうだった」
杏子「タイガーは、アタシと暮らすのがそんなに嫌なの?」
ワイルドタイガー「別にそういうわけじゃ……アレだ。年頃の女の子って難しいからな。オジサンと二人暮らしなんていいのかと」
杏子「アタシは構わないって。むしろ願ったりさ」
ワイルドタイガー「分かった。多少散らかってるが勘弁な?」
ロイズ「決まりね。それじゃ、そろそろ杏子……いいえ、クリムゾンランサーの髪型について話し合いましょう」
ブルーローズ「そうですね」
こうして4人で髪型について話し合い、いろんな髪型を試していった……。
1時間ほど試した結果、クリムゾンランサーの髪型はツインテールに決定した。
ロイズ「うん、いいんじゃない?」
ワイルドタイガー「かわいいじゃねーか」
バーナビー「お似合いですよ」
ブルーローズ「かわいいのにかっこいい……なんて言うんだろこういうの」
杏子「なんか照れるな……」
ロイズ「じゃ、そろそろテレビ局に連絡入れてくるわね」
ロイズ「うん、いいんじゃない?」
ワイルドタイガー「かわいいじゃねーか」
バーナビー「お似合いですよ」
ブルーローズ「かわいいのにかっこいい……なんて言うんだろこういうの」
杏子「なんか照れるな……」
ロイズ「じゃ、そろそろテレビ局に連絡入れてくるわね」
杏子「やばい、緊張してきた」
ブルーローズ「分かるわ。アタシも初めてこのステージに立つとき、すっごく緊張したもの」
ワイルドタイガー「大丈夫だ、なんとかなるって」
バーナビー「このオジサンは本当に無責任なこと言いますね」
ワイルドタイガー「せっかく人が落ち着かせようとしてるのに、何だよそれ」
バーナビー「あなたの適当な発言は、まったくもってアテになりません」
ワイルドタイガー「んだとぉ!? ビルも知らないおバカさんにそんなこと言われたくねぇな!」
バーナビー「はぁ? あなた何を言っているんですか」
ワイルドタイガー「ちょいと前にあったインタビューで、俺に『あれは何ですか?』ってビルのこと指さして言ってただろ!」
バーナビー「あれは、どんな会社が所有しているビルなのかを聞いたんですよ。本気で言っているんですか、オジサン?」
バーナビー「もしそうだとしたら、ボケがものすごい勢いで進行しているんですよ。今すぐ脳の検査をおすすめします」
ワイルドタイガー「うっ、うるせえ! 誰だって間違いの一つや二つあるだろーが!」
バーナビー「一つや二つ? 百個や千個の間違いでしょう」
ワイルドタイガー「だーっ! 本当に可愛くねぇな、お前は!」
バーナビー「オジサンに可愛いなんて思われても、気持ち悪いだけです。やめて下さい」
ブルーローズ「分かるわ。アタシも初めてこのステージに立つとき、すっごく緊張したもの」
ワイルドタイガー「大丈夫だ、なんとかなるって」
バーナビー「このオジサンは本当に無責任なこと言いますね」
ワイルドタイガー「せっかく人が落ち着かせようとしてるのに、何だよそれ」
バーナビー「あなたの適当な発言は、まったくもってアテになりません」
ワイルドタイガー「んだとぉ!? ビルも知らないおバカさんにそんなこと言われたくねぇな!」
バーナビー「はぁ? あなた何を言っているんですか」
ワイルドタイガー「ちょいと前にあったインタビューで、俺に『あれは何ですか?』ってビルのこと指さして言ってただろ!」
バーナビー「あれは、どんな会社が所有しているビルなのかを聞いたんですよ。本気で言っているんですか、オジサン?」
バーナビー「もしそうだとしたら、ボケがものすごい勢いで進行しているんですよ。今すぐ脳の検査をおすすめします」
ワイルドタイガー「うっ、うるせえ! 誰だって間違いの一つや二つあるだろーが!」
バーナビー「一つや二つ? 百個や千個の間違いでしょう」
ワイルドタイガー「だーっ! 本当に可愛くねぇな、お前は!」
バーナビー「オジサンに可愛いなんて思われても、気持ち悪いだけです。やめて下さい」
杏子「いい歳した大人がマジで口喧嘩すんなよ……」
ブルーローズ「まったくね。いつもいつもよく飽きないわ、ホント」
杏子(まぁ、緊張はだいぶほぐれたけどさ)
ワイルドタイガー「お……杏子、そろそろ出番じゃないか?」
バーナビー「みたいですね」
ブルーローズ「頑張ってね」
杏子「お、おう」
ブルーローズ「まったくね。いつもいつもよく飽きないわ、ホント」
杏子(まぁ、緊張はだいぶほぐれたけどさ)
ワイルドタイガー「お……杏子、そろそろ出番じゃないか?」
バーナビー「みたいですね」
ブルーローズ「頑張ってね」
杏子「お、おう」
マリオ「みなさん長らくお待たせいたしました! 本日現れた謎のヒーローの正体が、いよいよ明らかになります!」
マリオ「それではご本人に登場していただきましょう!」
ステージの中央をスポットライトが照らし出す。そこに居たのは、ワイルドタイガーのスーツを纏った杏子。
杏子は勢い良くスーツを脱ぎ捨てた。そして、そこには――
マリオ「な、なんということでしょう! ワイルドタイガーのスーツを着ていたのは、可愛いツインテールの女の子だぁ!」
杏子「アタシの名前はさく……ゴホンゴホン。クリムゾンランサーだ!」
杏子「この街の平和を乱す奴らの罪は、アタシとこの槍が貫くぜ!」
ステージの周りの至る所から湧き上がる歓声。
杏子(す、すげぇ歓声だ。耳がどうにかなりそうだぜ)
杏子(…………)
杏子(アタシはコイツらの期待に答えられるのかな?)
マリオ「それではご本人に登場していただきましょう!」
ステージの中央をスポットライトが照らし出す。そこに居たのは、ワイルドタイガーのスーツを纏った杏子。
杏子は勢い良くスーツを脱ぎ捨てた。そして、そこには――
マリオ「な、なんということでしょう! ワイルドタイガーのスーツを着ていたのは、可愛いツインテールの女の子だぁ!」
杏子「アタシの名前はさく……ゴホンゴホン。クリムゾンランサーだ!」
杏子「この街の平和を乱す奴らの罪は、アタシとこの槍が貫くぜ!」
ステージの周りの至る所から湧き上がる歓声。
杏子(す、すげぇ歓声だ。耳がどうにかなりそうだぜ)
杏子(…………)
杏子(アタシはコイツらの期待に答えられるのかな?)
杏子「新人のクリムゾンランサーだ。よ、よろしく頼むぜ」
虎徹「緊張してんのか? らしくねぇな」
杏子「う、うるせぇ! ヒーローがこんな間近にいて緊張しねぇなんて無理だっての!」
カリーナ「そうよ。これだからデリカシーのない男は嫌なのよね」
虎徹「んだとぉ?」
キース「ケンカはやめたまえ、二人とも」
キース「君が新しいヒーローだね。私はスカイハイ。君を歓迎、そして歓迎!」
ネイサン「本当、可愛いわねぇアナタ。アタシはファイヤーエンブレム。女の悩みがあったら相談にのるわよぉ♪」
イワン「あなた男じゃ……あ、僕は折紙サイクロンです。よろしくお願いします」
アントニオ(牛角)「俺はロックバイソン。まぁ、よろしくな」
虎徹「緊張してんのか? らしくねぇな」
杏子「う、うるせぇ! ヒーローがこんな間近にいて緊張しねぇなんて無理だっての!」
カリーナ「そうよ。これだからデリカシーのない男は嫌なのよね」
虎徹「んだとぉ?」
キース「ケンカはやめたまえ、二人とも」
キース「君が新しいヒーローだね。私はスカイハイ。君を歓迎、そして歓迎!」
ネイサン「本当、可愛いわねぇアナタ。アタシはファイヤーエンブレム。女の悩みがあったら相談にのるわよぉ♪」
イワン「あなた男じゃ……あ、僕は折紙サイクロンです。よろしくお願いします」
アントニオ(牛角)「俺はロックバイソン。まぁ、よろしくな」
ホァン「ボクはドラゴンキッド、14歳です! キミも同い年ぐらいかな?」
杏子「アタシは15だ」
ホァン「やっぱり! うれしいなぁ、歳が近い子がヒーローだなんて」
カリーナ「アタシも近いと思うんだけど……」
ホァン「ブルーローズは何ていうか、ちょっと大人っぽいかなって」
カリーナ「え、そうかな?」
虎徹「うんうん。お前は大人っぽい」
カリーナ「タイガー……本当?」
虎徹「おう。だがな、子どもはもっと子どもらしくした方がいいと思うぞ」
カリーナ「!」
カリーナの手のひらがスナップを効かせ虎徹の頬を打つ。
虎徹「あだっ!」
カリーナ「アタシ帰る!」
虎徹「お、俺が何したっていうんだ」
ネイサン「ホント、鈍いわねぇ」
杏子「アタシは15だ」
ホァン「やっぱり! うれしいなぁ、歳が近い子がヒーローだなんて」
カリーナ「アタシも近いと思うんだけど……」
ホァン「ブルーローズは何ていうか、ちょっと大人っぽいかなって」
カリーナ「え、そうかな?」
虎徹「うんうん。お前は大人っぽい」
カリーナ「タイガー……本当?」
虎徹「おう。だがな、子どもはもっと子どもらしくした方がいいと思うぞ」
カリーナ「!」
カリーナの手のひらがスナップを効かせ虎徹の頬を打つ。
虎徹「あだっ!」
カリーナ「アタシ帰る!」
虎徹「お、俺が何したっていうんだ」
ネイサン「ホント、鈍いわねぇ」
類似してるかもしれないスレッド
- 杏子「ワイルドタイガーだ!」 (284) - [100%] - 2011/8/9 11:45 ★
- 杏子「マミポケモンしようぜ!」 (193) - [63%] - 2011/4/26 1:30 ★
- 杏子「フカヒレ食いたい!」 (346) - [62%] - 2011/6/11 17:45 ★★
- マミ「ティロ・フィナーレ!」 (206) - [59%] - 2011/3/6 22:30 ★★★
- 杏子「みんな!ついてきな!」 (603) - [59%] - 2011/11/25 6:45 ★★
- 咲「タイラントウイルス?」 (286) - [58%] - 2012/9/8 19:30 ★
- 杏子「さやかのパンティをくれ!」 (316) - [57%] - 2011/3/12 7:15 ★★
- 京子「チョコミントうめぇ!」 (239) - [57%] - 2011/9/11 7:32 ★
- 京子「ゆるゆり人生ゲーム!」 (536) - [57%] - 2012/1/1 20:15 ★★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について