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元スレ岡部「皆の性格が入れ替わった世界線・・・だと・・・」
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岡部「なんだよそれ・・・なんだよその契約は・・・」
紅莉栖「紅莉栖もそう思ったんだよ。知らない土地で、オカリンたちやママにも会えなくなる。びっくりしたんだよ」
岡部「なんで・・・なんでそんな契約にサインしたんだよ!もう会えないって何だよ!おかしいだろ!」
紅莉栖「未練を断ち切りたかったの!」
突然の大声に、思わず身が竦む。
だがその声は涙で滲んでいた。
紅莉栖「ここに行けば、岡部への気持ちも断ち切れるかと思ったの!だから今日だって誰にも会いたくなかったんだよ・・・」
岡部「そんな・・・俺は・・・」
紅莉栖がこちらを振り向く。
もう涙を隠そうともしない。両頬から涙が流れている。
紅莉栖「なんで・・・なんで岡部は私に会いに来ちゃったの?」
岡部「それは・・・俺のお前への気持ちが伝えたくて・・・」
紅莉栖「岡部の気持ちも聞かされちゃったんだよ?紅莉栖はどうやって岡部のこと忘れればいいの・・・?」
紅莉栖「紅莉栖もそう思ったんだよ。知らない土地で、オカリンたちやママにも会えなくなる。びっくりしたんだよ」
岡部「なんで・・・なんでそんな契約にサインしたんだよ!もう会えないって何だよ!おかしいだろ!」
紅莉栖「未練を断ち切りたかったの!」
突然の大声に、思わず身が竦む。
だがその声は涙で滲んでいた。
紅莉栖「ここに行けば、岡部への気持ちも断ち切れるかと思ったの!だから今日だって誰にも会いたくなかったんだよ・・・」
岡部「そんな・・・俺は・・・」
紅莉栖がこちらを振り向く。
もう涙を隠そうともしない。両頬から涙が流れている。
紅莉栖「なんで・・・なんで岡部は私に会いに来ちゃったの?」
岡部「それは・・・俺のお前への気持ちが伝えたくて・・・」
紅莉栖「岡部の気持ちも聞かされちゃったんだよ?紅莉栖はどうやって岡部のこと忘れればいいの・・・?」
>>249
ますます闇の組織じゃないか
ますます闇の組織じゃないか
紅莉栖「月曜日、岡部が萌郁さんと一緒に歩いてるのを見てね、ショックだったの」
気持ちが落ち着いた紅莉栖は、フェンスに腕をかけて夜景を見下ろしていた。
紅莉栖「ホテルに戻っても、そのことばかり気になってね、なんでこんなにショックなんだろ?って思ったの」
紅莉栖は微笑む。俺にはその無理に微笑んだ横顔を見ることができなかった。
紅莉栖「その時に初めて気付いたの。私、岡部のこと、好きなんだーって。」
岡部「・・・だが、メールには一目ぼれみたいなことが書いてあったが」
紅莉栖「初めて会った時、岡部達と別れてもなんかモヤモヤしててね。今になって、あ、あれは一目ぼれだったんだー、って気付いたの」
紅莉栖「えへへー、紅莉栖も結構鈍感だったかも。自分の気持ちに気付けなかったんだし」
岡部「紅莉栖・・・」
紅莉栖「5年も経つうちに、岡部のこと忘れられるかな?死んじゃったら紅莉栖の心はどうなっちゃうのかなー?なんてね」
岡部「・・・紅莉栖ッ!」
気持ちが落ち着いた紅莉栖は、フェンスに腕をかけて夜景を見下ろしていた。
紅莉栖「ホテルに戻っても、そのことばかり気になってね、なんでこんなにショックなんだろ?って思ったの」
紅莉栖は微笑む。俺にはその無理に微笑んだ横顔を見ることができなかった。
紅莉栖「その時に初めて気付いたの。私、岡部のこと、好きなんだーって。」
岡部「・・・だが、メールには一目ぼれみたいなことが書いてあったが」
紅莉栖「初めて会った時、岡部達と別れてもなんかモヤモヤしててね。今になって、あ、あれは一目ぼれだったんだー、って気付いたの」
紅莉栖「えへへー、紅莉栖も結構鈍感だったかも。自分の気持ちに気付けなかったんだし」
岡部「紅莉栖・・・」
紅莉栖「5年も経つうちに、岡部のこと忘れられるかな?死んじゃったら紅莉栖の心はどうなっちゃうのかなー?なんてね」
岡部「・・・紅莉栖ッ!」
俺は紅莉栖を後ろから抱きしめていた。
紅莉栖「ふわ!?岡部?ど、どうしたの?」
突然の出来事に慌てふためく紅莉栖。
だが俺は離さない。
力強く抱きしめる。
岡部「・・・すまない・・・」
紅莉栖「お、岡部・・・泣い・・・」
岡部「全て俺の責任だ。許してもらおうなんて思っていない。だが、謝らせてくれ・・・俺の気がすむまで・・・」
数分の沈黙。俺は力を緩めると、紅莉栖はゆっくりとこちらへ振り返った。
紅莉栖「・・・ねえ岡部、Dメール、送ろ?」
紅莉栖「ふわ!?岡部?ど、どうしたの?」
突然の出来事に慌てふためく紅莉栖。
だが俺は離さない。
力強く抱きしめる。
岡部「・・・すまない・・・」
紅莉栖「お、岡部・・・泣い・・・」
岡部「全て俺の責任だ。許してもらおうなんて思っていない。だが、謝らせてくれ・・・俺の気がすむまで・・・」
数分の沈黙。俺は力を緩めると、紅莉栖はゆっくりとこちらへ振り返った。
紅莉栖「・・・ねえ岡部、Dメール、送ろ?」
岡部「! そうか・・・。7月28日にDメールを送れば俺とお前を出会わなくする事だって・・・」
紅莉栖「駄目だよー。それじゃ5年後に死ぬことだって回避できないよー」
岡部「そ、そうか・・・」
紅莉栖「それに・・・紅莉栖が岡部のことを知らないなんて、そんなの悲しいのです・・・」
岡部「じゃあ、どうすればいい?」
紅莉栖「簡単だよー。すしメールを回避すればいいの」
岡部「あっ」
紅莉栖「そうすればね、岡部は萌郁さんに会わないし、紅莉栖は勘違いもしないし、元の世界線に戻れると思うよー」
岡部「そうだよな・・・根本的なことをすっかり忘れていた」
紅莉栖「ドジッ娘さぁーん♪」ポコポコ
岡部「こ、こら、何をする」
ようやく二人に笑顔が戻った。
紅莉栖「駄目だよー。それじゃ5年後に死ぬことだって回避できないよー」
岡部「そ、そうか・・・」
紅莉栖「それに・・・紅莉栖が岡部のことを知らないなんて、そんなの悲しいのです・・・」
岡部「じゃあ、どうすればいい?」
紅莉栖「簡単だよー。すしメールを回避すればいいの」
岡部「あっ」
紅莉栖「そうすればね、岡部は萌郁さんに会わないし、紅莉栖は勘違いもしないし、元の世界線に戻れると思うよー」
岡部「そうだよな・・・根本的なことをすっかり忘れていた」
紅莉栖「ドジッ娘さぁーん♪」ポコポコ
岡部「こ、こら、何をする」
ようやく二人に笑顔が戻った。
ドジッ娘さぁーん♪が全く想像できないのに不意打ちで可愛すぎる
紅莉栖「それじゃ紅莉栖はホテルに帰るのです」
岡部「なに?ラボには来ないのか?」
紅莉栖「明日にはスイスに飛び立たなきゃいけないので、用意しないとねー」
岡部「準備って・・・Dメールを送ってしまえば全て無かったことになるのだぞ」
紅莉栖「本当にそう言い切れるの?」
紅莉栖の目つきが鋭くなった。 ―――本家の眼光には到底適わないが―――
思わず反射的に身じろぐ。
紅莉栖「別の世界線に移動したのがわかるのは岡部だけなんだよ?」
岡部「い、いやしかし、鈴羽もそう言っていたのだが・・・」
紅莉栖「阿万音さんだって実際に見たわけじゃないもん。確証はないんだよー」
岡部「だ、だが・・・」
紅莉栖「これはね、紅莉栖自身の気持ちの問題なの」
紅莉栖「もしもね、岡部がDメールでビューンって飛んでいって、岡部そのものが存在しない世界になっちゃうとしたら」
岡部「そ、その考え方はいかがなものか」
岡部「なに?ラボには来ないのか?」
紅莉栖「明日にはスイスに飛び立たなきゃいけないので、用意しないとねー」
岡部「準備って・・・Dメールを送ってしまえば全て無かったことになるのだぞ」
紅莉栖「本当にそう言い切れるの?」
紅莉栖の目つきが鋭くなった。 ―――本家の眼光には到底適わないが―――
思わず反射的に身じろぐ。
紅莉栖「別の世界線に移動したのがわかるのは岡部だけなんだよ?」
岡部「い、いやしかし、鈴羽もそう言っていたのだが・・・」
紅莉栖「阿万音さんだって実際に見たわけじゃないもん。確証はないんだよー」
岡部「だ、だが・・・」
紅莉栖「これはね、紅莉栖自身の気持ちの問題なの」
紅莉栖「もしもね、岡部がDメールでビューンって飛んでいって、岡部そのものが存在しない世界になっちゃうとしたら」
岡部「そ、その考え方はいかがなものか」
紅莉栖「だからもしもの話だってばー。それで、世界で岡部の事を知ってるのが紅莉栖だけになったら紅莉栖はとっても悲しいんだよ?」
岡部「あ、ああ・・・」
紅莉栖「その未練を断ち切るためにも、紅莉栖は明日の準備に入るのです。それじゃ、バイバイ」
紅莉栖は踵を返し、出入り口の方へ向かう。
岡部「お、おい!待て!そんなアッサリした別れ方があるか!」
紅莉栖「お願いだからもう忘れさせてよ!」
紅莉栖「もう声も聞きたくないし顔も見たくないの!お願いだからもうこれ以上苦しませないで!!」
岡部「・・・」
俺はもう何も言えない。紅莉栖はまた歩みを進めていたが、数歩歩いたところではたと止まった。
紅莉栖「ごめんね。最後に言わせて欲しいな」
紅莉栖「さっきの告白、嬉しかった。元の世界線に戻ったらまた私に言ってみて。絶対喜ぶはずだよ」
また歩き出す。もう紅莉栖の姿は見えない。
俺はもうその場から動くことすらできなかった。足の動かし方を忘れてしまったかのように。
岡部「あ、ああ・・・」
紅莉栖「その未練を断ち切るためにも、紅莉栖は明日の準備に入るのです。それじゃ、バイバイ」
紅莉栖は踵を返し、出入り口の方へ向かう。
岡部「お、おい!待て!そんなアッサリした別れ方があるか!」
紅莉栖「お願いだからもう忘れさせてよ!」
紅莉栖「もう声も聞きたくないし顔も見たくないの!お願いだからもうこれ以上苦しませないで!!」
岡部「・・・」
俺はもう何も言えない。紅莉栖はまた歩みを進めていたが、数歩歩いたところではたと止まった。
紅莉栖「ごめんね。最後に言わせて欲しいな」
紅莉栖「さっきの告白、嬉しかった。元の世界線に戻ったらまた私に言ってみて。絶対喜ぶはずだよ」
また歩き出す。もう紅莉栖の姿は見えない。
俺はもうその場から動くことすらできなかった。足の動かし方を忘れてしまったかのように。
8時。
どうやってラボに帰ってきたのかも覚えていない。
ソファーに力なく横たわり、紅莉栖との会話を思い返していた。
―――昨日ね、ジュネーブにある研究所の人からスカウトされたの―――
―――でもね、そこってとーっても忙しくて、連休なんて絶対取れないんだって―――
―――君の専門分野とは少し違うが、来てくれるなら連絡をくれ。って言って昨日は別れたの―――
―――『過去に会った人全てとの親交を断絶すること』 それも、条件なの―――
俺は勢いよく立ち上がり、PCの電源を入れた。
岡部「連休が無いほど忙しい?親交を断絶?そんな研究所なんて存在するものか!」
検索エンジンを開き、検索ワードを入力する。
その結果に、俺は崩れ落ちるように膝をついた。
「・・・ジュネーブ・・・」
"SERN 所在地” の検索結果 約 57,200 件
どうやってラボに帰ってきたのかも覚えていない。
ソファーに力なく横たわり、紅莉栖との会話を思い返していた。
―――昨日ね、ジュネーブにある研究所の人からスカウトされたの―――
―――でもね、そこってとーっても忙しくて、連休なんて絶対取れないんだって―――
―――君の専門分野とは少し違うが、来てくれるなら連絡をくれ。って言って昨日は別れたの―――
―――『過去に会った人全てとの親交を断絶すること』 それも、条件なの―――
俺は勢いよく立ち上がり、PCの電源を入れた。
岡部「連休が無いほど忙しい?親交を断絶?そんな研究所なんて存在するものか!」
検索エンジンを開き、検索ワードを入力する。
その結果に、俺は崩れ落ちるように膝をついた。
「・・・ジュネーブ・・・」
"SERN 所在地” の検索結果 約 57,200 件
―――『過去に会った人全てとの親交を断絶すること』 それも、条件なの―――
―――牧瀬紅莉栖の母親に、二人で結婚のご挨拶に向かう途中だったそうです―――
―――近年航空機での大規模な死亡事故などあまり耳にしないしな―――
そうか。
そういうことか。
すべてが一本の線となった。
牧瀬紅莉栖が自らの意思でSERNに加入するのは決定事項だった
鈴羽は、SERNの存在を否定してはいなかった。存在を知らなかっただけだったのかもしれない
ダルは、極秘にタイムマシンを開発していた。だが2036年の完成と同時にマスコミに発表
鈴羽「もしもし、岡部さん?どうしたんですか?」
岡部「・・・鈴羽、強く生きろ。この先何があっても負けてはならない。いいな。それが伝えたかっただけだ」
鈴羽「え?え?それってどうい―――」
―――牧瀬紅莉栖の母親に、二人で結婚のご挨拶に向かう途中だったそうです―――
―――近年航空機での大規模な死亡事故などあまり耳にしないしな―――
そうか。
そういうことか。
すべてが一本の線となった。
牧瀬紅莉栖が自らの意思でSERNに加入するのは決定事項だった
鈴羽は、SERNの存在を否定してはいなかった。存在を知らなかっただけだったのかもしれない
ダルは、極秘にタイムマシンを開発していた。だが2036年の完成と同時にマスコミに発表
鈴羽「もしもし、岡部さん?どうしたんですか?」
岡部「・・・鈴羽、強く生きろ。この先何があっても負けてはならない。いいな。それが伝えたかっただけだ」
鈴羽「え?え?それってどうい―――」
翌日。フェイリスだけをラボに呼んだ。
フェイリス「・・・Dメール、送るの?」
岡部「ああ、文面はもう考えてる」
本文
出かけるな飯は我慢しろ
岡部「こんな世界線・・・存在してはいけないんだ・・・絶対に」
フェイリス「凶真、しっかりして」
俺は送信ボタンに親指をかける。
そして、親指に力を込めた。
フェイリス「・・・Dメール、送るの?」
岡部「ああ、文面はもう考えてる」
本文
出かけるな飯は我慢しろ
岡部「こんな世界線・・・存在してはいけないんだ・・・絶対に」
フェイリス「凶真、しっかりして」
俺は送信ボタンに親指をかける。
そして、親指に力を込めた。
「っ―――!」
立ちくらみにも似た感覚。体全体が揺れている感覚。
岡部「んがっ!」
未だ体は揺れる。視界は遮られている。
なにやら英語で警告音のようなものが鳴っている。
体の自由が利かない。拘束具のようなもので体を抑え付けられているのか。
そうか、俺はSERNに捕らえられたのか。これから拷問が始まる、といったところだろう。
俺はもはや抵抗する気も起きない。
拷問を受けるだけのことはした。何をされようと全てを受け入れる覚悟だ。
こんな人生に未練は無い。煮るなり焼くなり好きにし―――
「倫くん、倫くんってば」
立ちくらみにも似た感覚。体全体が揺れている感覚。
岡部「んがっ!」
未だ体は揺れる。視界は遮られている。
なにやら英語で警告音のようなものが鳴っている。
体の自由が利かない。拘束具のようなもので体を抑え付けられているのか。
そうか、俺はSERNに捕らえられたのか。これから拷問が始まる、といったところだろう。
俺はもはや抵抗する気も起きない。
拷問を受けるだけのことはした。何をされようと全てを受け入れる覚悟だ。
こんな人生に未練は無い。煮るなり焼くなり好きにし―――
「倫くん、倫くんってば」
右のほうから女の声がする。誰の声だろう。聞いたことがある。
倫くんだと?聞き慣れない呼ばれ方だ。
視線を向けたいが、あいにく視界は遮られている。拘束具のせいで手も動かせ―――
動いた。縛られたりはしていない。
むしろ、肩から腰にかけて1本のロープがかかっているだけのようだ
目に被せられたアイマスクを恐る恐る外す。
一人の女が心配そうに顔を覗き込んでいる。
この顔には見覚えがある。誰だったか。
記憶内の人物ファイルを一生懸命めくる。
数秒で一人の人物と照合ができた。
岡部「牧瀬・・・紅莉栖・・・?」
倫くんだと?聞き慣れない呼ばれ方だ。
視線を向けたいが、あいにく視界は遮られている。拘束具のせいで手も動かせ―――
動いた。縛られたりはしていない。
むしろ、肩から腰にかけて1本のロープがかかっているだけのようだ
目に被せられたアイマスクを恐る恐る外す。
一人の女が心配そうに顔を覗き込んでいる。
この顔には見覚えがある。誰だったか。
記憶内の人物ファイルを一生懸命めくる。
数秒で一人の人物と照合ができた。
岡部「牧瀬・・・紅莉栖・・・?」
紅莉栖「どうしたのいきなり。すごい汗かいてる。」
岡部「どうしてここに・・・お前はジュネーブ行きの飛行機に乗るためにホテルへ帰ったのでは・・・?」
紅莉栖「・・・また、夢を見てたのね」
岡部「ゆ、ゆ・・・め・・・?あれが、全部、夢?」
紅莉栖「そう、あなたが見てたのは夢。今見てるこの世界が現実よ」
岡部「・・・な・・・」
未だ状況が飲み込めず周りをせわしなく見渡す。
やけに狭い空間にイスが規則正しく並ぶ。
これは・・・飛行機?
だが何故俺まで一緒に乗っているのだ?そもそも今は何日だ?
紅莉栖「大丈夫」
紅莉栖は汗ばんだ俺の手をとり、両手で包み込んで、俺の目を見ながらやさしく微笑んだ。
紅莉栖「ここはあなたが私を助けてくれた世界。怖いものなんて何も無いの。だから、安心して」
岡部「どうしてここに・・・お前はジュネーブ行きの飛行機に乗るためにホテルへ帰ったのでは・・・?」
紅莉栖「・・・また、夢を見てたのね」
岡部「ゆ、ゆ・・・め・・・?あれが、全部、夢?」
紅莉栖「そう、あなたが見てたのは夢。今見てるこの世界が現実よ」
岡部「・・・な・・・」
未だ状況が飲み込めず周りをせわしなく見渡す。
やけに狭い空間にイスが規則正しく並ぶ。
これは・・・飛行機?
だが何故俺まで一緒に乗っているのだ?そもそも今は何日だ?
紅莉栖「大丈夫」
紅莉栖は汗ばんだ俺の手をとり、両手で包み込んで、俺の目を見ながらやさしく微笑んだ。
紅莉栖「ここはあなたが私を助けてくれた世界。怖いものなんて何も無いの。だから、安心して」
2010年9月。
俺は紅莉栖と再会して間もなく精神病院へ入院した。
睡眠不足。睡眠時の脳波の異常。重度の錯乱状態。睡眠薬による自殺未遂にまで達していた。
入院中、紅莉栖は付きっ切り、とまではいかないものの、時間を見つけてはおれの看病をしてくれた。
医者が言うには、この日を境に数値が劇的に安定したらしい。
紅莉栖「やっぱ、私のせいなのかな・・・岡部さんが私を庇ってくれたせいで・・・」
俺は泣きそうになる紅莉栖をなだめ、俺は今までに経験したこと全てを話した。
最初は信用されるはずもなかったが、紅莉栖の今欲しいものを言い当てると、動揺しながらもすんなり信用してくれた。
紅莉栖「ラジ館での岡部さんの言動がやっと理解できた。そういうことだったんだ・・・私の命の為に、ここまで・・・」
こうして、俺と紅莉栖の付き合いは始まった。
ちなみに卒業は1年延びた。
俺は紅莉栖と再会して間もなく精神病院へ入院した。
睡眠不足。睡眠時の脳波の異常。重度の錯乱状態。睡眠薬による自殺未遂にまで達していた。
入院中、紅莉栖は付きっ切り、とまではいかないものの、時間を見つけてはおれの看病をしてくれた。
医者が言うには、この日を境に数値が劇的に安定したらしい。
紅莉栖「やっぱ、私のせいなのかな・・・岡部さんが私を庇ってくれたせいで・・・」
俺は泣きそうになる紅莉栖をなだめ、俺は今までに経験したこと全てを話した。
最初は信用されるはずもなかったが、紅莉栖の今欲しいものを言い当てると、動揺しながらもすんなり信用してくれた。
紅莉栖「ラジ館での岡部さんの言動がやっと理解できた。そういうことだったんだ・・・私の命の為に、ここまで・・・」
こうして、俺と紅莉栖の付き合いは始まった。
ちなみに卒業は1年延びた。
紅莉栖「・・・へぇ。また変わった夢を見たわね」
岡部「ああ・・・今までとは違う辛さだった。夢であってくれて良かったと心から思った」
紅莉栖「最初は面白い夢かと思ったのにね」
岡部「・・・お前がいなくなる世界など考えたくもない」
紅莉栖「ば、ばか。急にどうしたのよ」
岡部「お前は、俺の命の恩人だ。俺には、紅莉栖が必要なんだ」
紅莉栖は目を丸くする。
しかし怒ったりはしない。
紅莉栖「私にとってもそうよ」
フフッ、と微かに笑い、さきほど見せた微笑を繰り返した。
紅莉栖「あなたは私の命の恩人。あなたのいない世界なんて、考えたくない」
岡部「ああ・・・今までとは違う辛さだった。夢であってくれて良かったと心から思った」
紅莉栖「最初は面白い夢かと思ったのにね」
岡部「・・・お前がいなくなる世界など考えたくもない」
紅莉栖「ば、ばか。急にどうしたのよ」
岡部「お前は、俺の命の恩人だ。俺には、紅莉栖が必要なんだ」
紅莉栖は目を丸くする。
しかし怒ったりはしない。
紅莉栖「私にとってもそうよ」
フフッ、と微かに笑い、さきほど見せた微笑を繰り返した。
紅莉栖「あなたは私の命の恩人。あなたのいない世界なんて、考えたくない」
紅莉栖が愛しすぎて生きるのが切ない
もう眠いけど最後まで見るよ
もう眠いけど最後まで見るよ
助手ウウウウウウウウウワアアアアア!!
がんばって書いてくれ
がんばって書いてくれ
―――紅莉栖、そろそろ、俺を「岡部」と呼ぶのはやめにしないか―――
―――・・・? なんで?―――
―――ほら、もう付き合って4年になるだろう?もうちょっと親しみやすい呼び方をだな―――
―――でも、「さん付けはいい。岡部で構わん」って言い出したのはあなたじゃない―――
―――い、いや、その、つまりだな・・・―――
―――何?はっきり言ってよ―――
―――お前にも、岡部性を、名乗って欲しい―――
―――・・・それって、もしかして―――
―――い、いや、今すぐって訳では無いぞ?お前の気が向いたらでいいのだ!返事は来月でも来年でも・・・―――
―――・・・うふふ。慌て過ぎ。・・・でも・・・すごく嬉しい。グスッ―――
―――お、おお・・・―――
―――・・・岡部倫太郎さん。私を、幸せにしてください―――
―――ああ、約束はできない。だが善処はする―――
―――くす。何よそれ男らしくない。そうだ、呼び方は「倫くん」でいい?―――
―――なっ!倫くん、だと!?・・・むむむ、まあ、それがいいというなら構わないが・・・―――
―――・・・? なんで?―――
―――ほら、もう付き合って4年になるだろう?もうちょっと親しみやすい呼び方をだな―――
―――でも、「さん付けはいい。岡部で構わん」って言い出したのはあなたじゃない―――
―――い、いや、その、つまりだな・・・―――
―――何?はっきり言ってよ―――
―――お前にも、岡部性を、名乗って欲しい―――
―――・・・それって、もしかして―――
―――い、いや、今すぐって訳では無いぞ?お前の気が向いたらでいいのだ!返事は来月でも来年でも・・・―――
―――・・・うふふ。慌て過ぎ。・・・でも・・・すごく嬉しい。グスッ―――
―――お、おお・・・―――
―――・・・岡部倫太郎さん。私を、幸せにしてください―――
―――ああ、約束はできない。だが善処はする―――
―――くす。何よそれ男らしくない。そうだ、呼び方は「倫くん」でいい?―――
―――なっ!倫くん、だと!?・・・むむむ、まあ、それがいいというなら構わないが・・・―――
「現在、乱気流が発生しています。ご着席のうえ、シートベルトを着用してください」
揺れる機内、英語のアナウンスが繰り返して流れる。
紅莉栖「それにしてもママったら、倫くんのことすっかり気に入っちゃったみたい」
岡部「あ、ああ。あそこまで根掘り葉掘り色々なことを聞かれたのは初めてだ」
紅莉栖「ママ、変な人ばかり好きになっちゃうんだから」
岡部「どういう意味だそれは」
紅莉栖「わたしもそこはしっかり受け継いじゃったのかな」
岡部「む・・・いやいや、だからどういう意味だそれは」
紅莉栖「うふふ、怒らないの。飛行機では静かにするのがマナーよ」
岡部「く・・・口論で勝てる気がしない」
紅莉栖「そういうこと。喧嘩はしないようにしましょうね」
揺れる機内、英語のアナウンスが繰り返して流れる。
紅莉栖「それにしてもママったら、倫くんのことすっかり気に入っちゃったみたい」
岡部「あ、ああ。あそこまで根掘り葉掘り色々なことを聞かれたのは初めてだ」
紅莉栖「ママ、変な人ばかり好きになっちゃうんだから」
岡部「どういう意味だそれは」
紅莉栖「わたしもそこはしっかり受け継いじゃったのかな」
岡部「む・・・いやいや、だからどういう意味だそれは」
紅莉栖「うふふ、怒らないの。飛行機では静かにするのがマナーよ」
岡部「く・・・口論で勝てる気がしない」
紅莉栖「そういうこと。喧嘩はしないようにしましょうね」
伏線だらけでどう考えても絶望しかないのに無駄にほっこりするバッドエンドだったわ
岡部「ドレス、ママさんがデザインしてくれるんだってな」
紅莉栖「そう。すっかり張り切っちゃって。2ヶ月くらいかかるって」
岡部「俺らも帰ったら、やることが沢山だな。」
紅莉栖「そうね。そろそろ式場探し、招待状も準備しなきゃ」
岡部「あれこれ考えすぎて寝不足が続くかもしれないな」
紅莉栖「だーめ。倫くんはちゃんと寝ないと。また入院する羽目になっちゃうわよ」
岡部「・・・いつも、すまない」
紅莉栖「いいの。夫を支えるのが妻の役目だもの。予行練習よ」
岡部「そういえばダルの所も順調だそうだ。あいつらも結婚はそう遠くないかもな」
紅莉栖「由季さんだっけ。あの人も変わり者よね。私と同じ血が流れてるかも」
岡部「だ・か・ら・・・それはど」
紅莉栖「はいはい静かに。怒られちゃうから」
紅莉栖「そう。すっかり張り切っちゃって。2ヶ月くらいかかるって」
岡部「俺らも帰ったら、やることが沢山だな。」
紅莉栖「そうね。そろそろ式場探し、招待状も準備しなきゃ」
岡部「あれこれ考えすぎて寝不足が続くかもしれないな」
紅莉栖「だーめ。倫くんはちゃんと寝ないと。また入院する羽目になっちゃうわよ」
岡部「・・・いつも、すまない」
紅莉栖「いいの。夫を支えるのが妻の役目だもの。予行練習よ」
岡部「そういえばダルの所も順調だそうだ。あいつらも結婚はそう遠くないかもな」
紅莉栖「由季さんだっけ。あの人も変わり者よね。私と同じ血が流れてるかも」
岡部「だ・か・ら・・・それはど」
紅莉栖「はいはい静かに。怒られちゃうから」
―――機内正面。電光掲示板に表示された案内板。
American International Air-line No.813
to: New york for:Tokyo,Japan
―――そして、下部にはオレンジ色のLEDで現在時刻が表示されていた。
1/2/2016 02:35
-fin-
American International Air-line No.813
to: New york for:Tokyo,Japan
―――そして、下部にはオレンジ色のLEDで現在時刻が表示されていた。
1/2/2016 02:35
-fin-
結局すしってなんやねん
バタフライエフェクトとかその範疇越えてね
バタフライエフェクトとかその範疇越えてね
みんなの評価 : ★★
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