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元スレ岡部「皆の性格が入れ替わった世界線・・・だと・・・」
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「っ―――!」
立ちくらみにも似た感覚。
(リーディングシュタイナーが発動した…ダイバージェンスの数値に変化が起きているはず…)
こめかみが鈍く痛む。軽く頭を振り目をしばたくと、そこはいつものラボの開発室。
まゆりはソファー座りコスプレ衣装を裁縫中。
紅莉栖はその隣で洋書を読みふけり、ダルはパソコンに向かってキーボードを打ち込んでいた。
いつもの光景。見慣れた光景。岡部は少しホッとした。
(あんなDメールを送ってしまったからどうなることかと心配したが…今の所何の変哲もなさそうだ)
紅莉栖「岡部ー、だいじょうぶー?」
まゆり「どうしたのオカリン、立ち寝でもしてたのか。器用ね」
予想通りのラボメンの反応。
「いきなり頭を抱えてうずくまり、数秒後に何事もなかったかのように立ち上がる」
この行動を不審に思わない人はいまい。今も紅莉栖が俺を心配し
”紅莉栖「岡部ー、だいじょうぶー?」”
ん?
立ちくらみにも似た感覚。
(リーディングシュタイナーが発動した…ダイバージェンスの数値に変化が起きているはず…)
こめかみが鈍く痛む。軽く頭を振り目をしばたくと、そこはいつものラボの開発室。
まゆりはソファー座りコスプレ衣装を裁縫中。
紅莉栖はその隣で洋書を読みふけり、ダルはパソコンに向かってキーボードを打ち込んでいた。
いつもの光景。見慣れた光景。岡部は少しホッとした。
(あんなDメールを送ってしまったからどうなることかと心配したが…今の所何の変哲もなさそうだ)
紅莉栖「岡部ー、だいじょうぶー?」
まゆり「どうしたのオカリン、立ち寝でもしてたのか。器用ね」
予想通りのラボメンの反応。
「いきなり頭を抱えてうずくまり、数秒後に何事もなかったかのように立ち上がる」
この行動を不審に思わない人はいまい。今も紅莉栖が俺を心配し
”紅莉栖「岡部ー、だいじょうぶー?」”
ん?
岡部「クリスティーナ、今は…何日の何時何分だ…?」
俺の聞き間違いだろう。まだ記憶が混乱しているだけだ。
紅莉栖「んっとねー、13日の7時ちょっと前だよー」
んんん?
恐る恐る尋ねてみた。
岡部「クリスティ、いや、牧瀬紅莉栖・・・そのまゆりのような口調は何の冗談だ?」
まゆり「はぁ?私みたいな口調?それこそ何の冗談よ」
紅莉栖「久々に普通に名前呼んでくれたねー。紅莉栖はちょっとうれしいのです」
まゆり「ちょっとオカリン、大丈夫?さっきからなんか変よ。いつも以上に変」
こっちのセリフだと言いたい。
俺の聞き間違いだろう。まだ記憶が混乱しているだけだ。
紅莉栖「んっとねー、13日の7時ちょっと前だよー」
んんん?
恐る恐る尋ねてみた。
岡部「クリスティ、いや、牧瀬紅莉栖・・・そのまゆりのような口調は何の冗談だ?」
まゆり「はぁ?私みたいな口調?それこそ何の冗談よ」
紅莉栖「久々に普通に名前呼んでくれたねー。紅莉栖はちょっとうれしいのです」
まゆり「ちょっとオカリン、大丈夫?さっきからなんか変よ。いつも以上に変」
こっちのセリフだと言いたい。
♪テーレーテレレーテーレッテッテッテーレーレーレーテッテッテー♪
メールだ。誰だ!この忙しい時(脳内が)に!
件名:
ダル (@itarutarutaru) があなたのツイートに返信しました!
本文:
itarutarutaru ダル
@Kyoma x chaos x どうした?
aug 13, 18:57 PM webから
岡部「めんどくさッ!口で言え口で!」
♪テーレーテレレーテーレッテッテッテー(ry
件名:
ダル (@itarutarutaru) があなたのツイートに返信しました!
本文:
itarutarutaru ダル
@Kyoma x chaos x いや、この方が気楽だしさ・・・w
aug 13, 18:58 PM webから
岡部「シャイニングフィンガーかお前は!つーかメールより面倒だろこれは!」
メールだ。誰だ!この忙しい時(脳内が)に!
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itarutarutaru ダル
@Kyoma x chaos x どうした?
aug 13, 18:57 PM webから
岡部「めんどくさッ!口で言え口で!」
♪テーレーテレレーテーレッテッテッテー(ry
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itarutarutaru ダル
@Kyoma x chaos x いや、この方が気楽だしさ・・・w
aug 13, 18:58 PM webから
岡部「シャイニングフィンガーかお前は!つーかメールより面倒だろこれは!」
はたと気づいた。
まゆりと紅莉栖の口調が逆になっている。そしてダルの言動はシャイニングフィンガーそのもの。
これって、まさか・・・まさかな・・・。
コンッ コンッ
ドアのノックの音。
パニック寸前の俺は、何の考えも無くドアを開けてしまう。
岡部「はい、どちらさ・・・」
今日は13日。時刻は7時を回っている。
迂闊だった。
浅はかだった。
心の整理もつかない内に、彼女はラボに現れた。
岡部「桐生・・・萌郁・・・!」 BGM:Assailant
まゆりと紅莉栖の口調が逆になっている。そしてダルの言動はシャイニングフィンガーそのもの。
これって、まさか・・・まさかな・・・。
コンッ コンッ
ドアのノックの音。
パニック寸前の俺は、何の考えも無くドアを開けてしまう。
岡部「はい、どちらさ・・・」
今日は13日。時刻は7時を回っている。
迂闊だった。
浅はかだった。
心の整理もつかない内に、彼女はラボに現れた。
岡部「桐生・・・萌郁・・・!」 BGM:Assailant
岡部「なん・・・で、ここ、に・・・?」
萌郁「・・・・・・」
俯いたまま、何もしゃべらない。
外灯のない玄関では表情が読み取れない。しかし彼女の口元がニヤリと歪んだのは確認できた。
岡部「ま・・・まゆり・・・は・・・いない・・・!」
萌郁「岡部君・・・」
不意に口をついて出た嘘が彼女の耳に入ったかどうかはわからない。
背筋がざわつく。唯一の出入り口を封鎖されてる今、ラボ内から逃げ場は無い。
岡部「まゆり、逃げ―――」
萌郁「はろろ~ん♪」
岡部「・・・・・・・・・・・・」
萌郁「・・・・・・」
俯いたまま、何もしゃべらない。
外灯のない玄関では表情が読み取れない。しかし彼女の口元がニヤリと歪んだのは確認できた。
岡部「ま・・・まゆり・・・は・・・いない・・・!」
萌郁「岡部君・・・」
不意に口をついて出た嘘が彼女の耳に入ったかどうかはわからない。
背筋がざわつく。唯一の出入り口を封鎖されてる今、ラボ内から逃げ場は無い。
岡部「まゆり、逃げ―――」
萌郁「はろろ~ん♪」
岡部「・・・・・・・・・・・・」
>>16
隙間産業さんでしょ?
隙間産業さんでしょ?
萌郁「ミラクルバディ眼鏡っ娘魔女!もえか☆マギカちゃんの登場なのだぁー!」
岡部「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
萌郁「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
岡部「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
萌郁「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
岡部「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
萌郁「・・・・・・・・・・っ・・・・・・・・・・」
岡部「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
萌郁「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
岡部「・・・・・・え・・・・・・・・・・・・・・」
萌郁「ちょっと!何か言ってよ!」
岡部「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
萌郁「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
岡部「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
萌郁「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
岡部「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
萌郁「・・・・・・・・・・っ・・・・・・・・・・」
岡部「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
萌郁「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
岡部「・・・・・・え・・・・・・・・・・・・・・」
萌郁「ちょっと!何か言ってよ!」
萌郁「『ミラクルバディを自分で言うな!』とか『20歳で『娘』はないだろ!』とかあるでしょ!もう!」
萌郁は恐らく顔が真っ赤である。外灯のない玄関では表情が読み取れないが。
萌郁「まあいいわ。晩御飯ここで食べさせてー。コンビニで買ってきたから。ってまゆりんの靴あるじゃない」
岡部「ちょッ、待て!入るな!今はマズい!」
萌郁「んー?彼女でも連れ込んでるのかしらん?お姉様にも紹介しなさいよ!」
岡部「待ッ!そんなんじゃない!ちがあはぁん!脇腹つついたららめぇ!」
紅莉栖「あっ、やっぱ萌郁さんだー!こんばんはー♪」
萌郁「あら紅莉栖ちゃん、ハーイ」
紅莉栖「ハーイ♪」
脇腹を押さえて悶える俺の横をすり抜けて、萌郁は中に入っていった。
岡部「ま・・・待・・・って・・・」(ビクンビクン)
萌郁は恐らく顔が真っ赤である。外灯のない玄関では表情が読み取れないが。
萌郁「まあいいわ。晩御飯ここで食べさせてー。コンビニで買ってきたから。ってまゆりんの靴あるじゃない」
岡部「ちょッ、待て!入るな!今はマズい!」
萌郁「んー?彼女でも連れ込んでるのかしらん?お姉様にも紹介しなさいよ!」
岡部「待ッ!そんなんじゃない!ちがあはぁん!脇腹つついたららめぇ!」
紅莉栖「あっ、やっぱ萌郁さんだー!こんばんはー♪」
萌郁「あら紅莉栖ちゃん、ハーイ」
紅莉栖「ハーイ♪」
脇腹を押さえて悶える俺の横をすり抜けて、萌郁は中に入っていった。
岡部「ま・・・待・・・って・・・」(ビクンビクン)
萌郁「ま・ゆ・りーん!!!」
萌郁はコンビニの袋をテーブルに置くと、裁縫中のまゆりに飛びついた。
萌郁「会いたかったよまゆりーん!あなたに会えない生活はとても辛かったわ」
まゆり「って、3日前にメイクイーンに来てたじゃないですか。あと、まゆりんじゃなくてまゆしぃですって」
萌郁「あらまゆりん、それじゃあなたは『3日前にご飯食べたからしばらく食べなくていいや』なんていうわけ?」
紅莉栖「それじゃお腹すいちゃうねー」
萌郁「そういうことよ紅莉栖ちゃん!毎日、いや1日3回会ってもいいくらいなのよ!」
まゆり「わかった、わかりましたって、針!針!危ないから!」
萌郁「まゆりんかぁいいよ~!お持ち帰りぃ~」
紅莉栖「仲良しさんだねー」
♪テーレーテレレーテーレッテ(ry
件名:
ダル (@itarutarutaru) があなたのツイートに返信しました!
本文:
itarutarutaru ダル
@Kyoma x chaos x いやはや、にぎやかだなw
aug 13, 19:06 PM webから
岡部「助けてくれ・・・」(ビクンビクン)
萌郁はコンビニの袋をテーブルに置くと、裁縫中のまゆりに飛びついた。
萌郁「会いたかったよまゆりーん!あなたに会えない生活はとても辛かったわ」
まゆり「って、3日前にメイクイーンに来てたじゃないですか。あと、まゆりんじゃなくてまゆしぃですって」
萌郁「あらまゆりん、それじゃあなたは『3日前にご飯食べたからしばらく食べなくていいや』なんていうわけ?」
紅莉栖「それじゃお腹すいちゃうねー」
萌郁「そういうことよ紅莉栖ちゃん!毎日、いや1日3回会ってもいいくらいなのよ!」
まゆり「わかった、わかりましたって、針!針!危ないから!」
萌郁「まゆりんかぁいいよ~!お持ち帰りぃ~」
紅莉栖「仲良しさんだねー」
♪テーレーテレレーテーレッテ(ry
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itarutarutaru ダル
@Kyoma x chaos x いやはや、にぎやかだなw
aug 13, 19:06 PM webから
岡部「助けてくれ・・・」(ビクンビクン)
ようやく話はつかめてきた。
まゆりと紅莉栖の性格が入れ替わってるのはわかった。
どうやらダルは萌郁と入れ替わっているようだ。
ダルがシャイニングフィンガーとかありきたりネタすぎるが、仕方の無いことなのだ。
この世界線の萌郁はまゆりがお気に入りらしい。
お気に入りなんてレベルではない。今もまゆりと腕を組みニコニコ(ニヤニヤ)しながらコンビニ弁当を食べている。器用だ。
まゆりが文章じゃ説明できない表情を浮かべ裁縫を続けている。器用だ。
まゆりが萌郁によって命を落とす可能性は低そうに思える。
むしろまゆりに銃口を向けようものなら、眼鏡っ娘魔女もえか☆マギカが颯爽と空から飛んでくるかもしれない。
紅莉栖はコーヒーの入ったマグカップを手に、仲睦まじい(?)二人を見てニコニコしている。
ダル。いい加減こっちを向け。
ディスプレイにはツイッターのトップページが映っている。
俺はダルの背後からヒョイとディスプレイを覗き込んだ。
ツイート:38,970 フォローしている:56 フォローされている:4
まゆりと紅莉栖の性格が入れ替わってるのはわかった。
どうやらダルは萌郁と入れ替わっているようだ。
ダルがシャイニングフィンガーとかありきたりネタすぎるが、仕方の無いことなのだ。
この世界線の萌郁はまゆりがお気に入りらしい。
お気に入りなんてレベルではない。今もまゆりと腕を組みニコニコ(ニヤニヤ)しながらコンビニ弁当を食べている。器用だ。
まゆりが文章じゃ説明できない表情を浮かべ裁縫を続けている。器用だ。
まゆりが萌郁によって命を落とす可能性は低そうに思える。
むしろまゆりに銃口を向けようものなら、眼鏡っ娘魔女もえか☆マギカが颯爽と空から飛んでくるかもしれない。
紅莉栖はコーヒーの入ったマグカップを手に、仲睦まじい(?)二人を見てニコニコしている。
ダル。いい加減こっちを向け。
ディスプレイにはツイッターのトップページが映っている。
俺はダルの背後からヒョイとディスプレイを覗き込んだ。
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♪テーレーテレレ(ry
件名:
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本文:
itarutarutaru ダル
@Kyoma x chaos x m9(゚д゚)こっち見んな
aug 13, 19:17 PM webから
岡部「・・・すまない」
萌郁「明日はまゆりん1時からバイトだよね?フェイリスたんも出るの?」
まゆり「ええ、出ますよ」
萌郁「キマシタワー!明日絶対行くから!」
話を聞くに、萌郁は「かわいい女の子」が好きで、ボーイズラブの類には理解はあるが興味はないらしい。
オタクの世界は広い。
気づけば、時刻は19時30分をまわっていた。
まゆり「あれ?私のかいちゅ~止まってる」
件名:
ダル (@itarutarutaru) があなたのツイートに返信しました!
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itarutarutaru ダル
@Kyoma x chaos x m9(゚д゚)こっち見んな
aug 13, 19:17 PM webから
岡部「・・・すまない」
萌郁「明日はまゆりん1時からバイトだよね?フェイリスたんも出るの?」
まゆり「ええ、出ますよ」
萌郁「キマシタワー!明日絶対行くから!」
話を聞くに、萌郁は「かわいい女の子」が好きで、ボーイズラブの類には理解はあるが興味はないらしい。
オタクの世界は広い。
気づけば、時刻は19時30分をまわっていた。
まゆり「あれ?私のかいちゅ~止まってる」
岡部「なん・・・だっ、て・・・?」
またなのか。
この世界線でも。
また。
椎名まゆりは、命を・・・。
まゆり「ネジ巻いてなかった」
萌郁「ドジッ娘さぁーん♪」ツンツン
紅莉栖「ドジッ娘さぁーん♪」ツンツン
まゆり「や、やめてよ!」///
岡部「・・・」
またなのか。
この世界線でも。
また。
椎名まゆりは、命を・・・。
まゆり「ネジ巻いてなかった」
萌郁「ドジッ娘さぁーん♪」ツンツン
紅莉栖「ドジッ娘さぁーん♪」ツンツン
まゆり「や、やめてよ!」///
岡部「・・・」
萌郁「シーユーアゲインハバナイスデイ!」
満たされた表情で帰路につく萌郁を見届けた後、紅莉栖に問いかけた。
岡部「そういえば、ダイバージェンスメーターはあるか?」
紅莉栖「だいばーじぇんすめーたー?ああ、阿万音さんにもらったアレのこと?開発室に置いといたよー」
岡部「鈴羽がアレを持ってきたのは何時間前だ?」
紅莉栖「んーとねー。4~5時間前だったと思うなー。記憶力には自信があるんだよー。うふふー」
自信があるのに”4~5時間”。
岡部「ラジ館のタイムマシ、人工衛星が消えたということは?」
紅莉栖「んー?紅莉栖がここに来る時はまだあったと思うなー」
鈴羽はまだ2010年にいることは確認できた。
開発室に入り、辺りを見渡す。
X68000のすぐ隣にそれはあった。
オレンジ色に輝く8本のニキシー管は、7つの数字を映し出していた。
4 . 8 1 6 3 7 3
俺は驚かない。
α世界線で無いことは覚悟していたが、ε世界線まで飛んできてたとは・・・。
満たされた表情で帰路につく萌郁を見届けた後、紅莉栖に問いかけた。
岡部「そういえば、ダイバージェンスメーターはあるか?」
紅莉栖「だいばーじぇんすめーたー?ああ、阿万音さんにもらったアレのこと?開発室に置いといたよー」
岡部「鈴羽がアレを持ってきたのは何時間前だ?」
紅莉栖「んーとねー。4~5時間前だったと思うなー。記憶力には自信があるんだよー。うふふー」
自信があるのに”4~5時間”。
岡部「ラジ館のタイムマシ、人工衛星が消えたということは?」
紅莉栖「んー?紅莉栖がここに来る時はまだあったと思うなー」
鈴羽はまだ2010年にいることは確認できた。
開発室に入り、辺りを見渡す。
X68000のすぐ隣にそれはあった。
オレンジ色に輝く8本のニキシー管は、7つの数字を映し出していた。
4 . 8 1 6 3 7 3
俺は驚かない。
α世界線で無いことは覚悟していたが、ε世界線まで飛んできてたとは・・・。
0.337187%の世界
紅莉栖「! 岡部!Dメールを送る気なの!?」
まゆり「オカリン、いいの!?スズさんとの思い出も消えちゃうんだよ?」
岡部「”鈴羽の尾行は中止あれはSERNの罠”と自分に送れば鈴羽は1975年に・・・しかし・・・ええい!迷ってる暇は無い!」カチカチ
本文:
すし
送信が完了しました
岡部「あああああん途中で送信してしまった上に時間も間違えたああはあああああああぁぁぁん!」
ギュイーンシババババーン
紅莉栖「! 岡部!Dメールを送る気なの!?」
まゆり「オカリン、いいの!?スズさんとの思い出も消えちゃうんだよ?」
岡部「”鈴羽の尾行は中止あれはSERNの罠”と自分に送れば鈴羽は1975年に・・・しかし・・・ええい!迷ってる暇は無い!」カチカチ
本文:
すし
送信が完了しました
岡部「あああああん途中で送信してしまった上に時間も間違えたああはあああああああぁぁぁん!」
ギュイーンシババババーン
岡部(まさかあんなDメールでここまで数値に変化が起きるとは・・・今の所平和そのものだが、まゆりの命が助かる保証も無い・・・)
紅莉栖「岡部ー、どこいくのー?」
岡部「ちょっと頭を冷やしてくる・・・」
紅莉栖「あ、紅莉栖も行っていい?」
岡部「すまない、少しだけ一人になりたいんだ」
紅莉栖「そっか。わかったよー」
俺は屋上へと向かった。
紅莉栖「・・・」
頬を撫でる風は生温い。しかしこの温度でも沸騰寸前の俺の頭を冷やすには十分だった。
岡部(ラジ館のタイムマシンはどうなっている?鈴羽は今どこに?秋葉原の様子はどうなっている?他のラボメンの状況は?)
この場にはいなかった他のラボメン、秋葉原、日本、世界。
視野を広げていくごとに、何かとんでもない変化が起きているのではないか?という不安が増大していく。
Dメールなど使うべきではなかった?途中送信をしないように気をつける?手遅れだ。
今日はもう遅い。明日にはもっと情報が手に入るだろう。
紅莉栖「岡部ー、どこいくのー?」
岡部「ちょっと頭を冷やしてくる・・・」
紅莉栖「あ、紅莉栖も行っていい?」
岡部「すまない、少しだけ一人になりたいんだ」
紅莉栖「そっか。わかったよー」
俺は屋上へと向かった。
紅莉栖「・・・」
頬を撫でる風は生温い。しかしこの温度でも沸騰寸前の俺の頭を冷やすには十分だった。
岡部(ラジ館のタイムマシンはどうなっている?鈴羽は今どこに?秋葉原の様子はどうなっている?他のラボメンの状況は?)
この場にはいなかった他のラボメン、秋葉原、日本、世界。
視野を広げていくごとに、何かとんでもない変化が起きているのではないか?という不安が増大していく。
Dメールなど使うべきではなかった?途中送信をしないように気をつける?手遅れだ。
今日はもう遅い。明日にはもっと情報が手に入るだろう。
背後から足音が聞こえた。
岡部「紅莉栖、か・・・」
紅莉栖「来てしまいました。はい、岡部」
紅莉栖から受け取ったドクターペッパーを口にしつつ、紅莉栖に目をやった。
上目遣い、かすかに微笑んだ口元はまゆりが見せる表情そのもの。
紅莉栖「んー?」
不思議そうに小首をかしげる。
(こうしてみれば、こいつも可愛げがあるじゃないか)
顔が熱くなるのを感じ、俺は顔を背けた。
紅莉栖「隣、いいかな?」
二人はフェンスに手をかけ、秋葉原の風景を見下ろす。
紅莉栖「・・・Dメール、使ったんでしょ?」
岡部「紅莉栖、か・・・」
紅莉栖「来てしまいました。はい、岡部」
紅莉栖から受け取ったドクターペッパーを口にしつつ、紅莉栖に目をやった。
上目遣い、かすかに微笑んだ口元はまゆりが見せる表情そのもの。
紅莉栖「んー?」
不思議そうに小首をかしげる。
(こうしてみれば、こいつも可愛げがあるじゃないか)
顔が熱くなるのを感じ、俺は顔を背けた。
紅莉栖「隣、いいかな?」
二人はフェンスに手をかけ、秋葉原の風景を見下ろす。
紅莉栖「・・・Dメール、使ったんでしょ?」
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