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元スレ岡部「皆の性格が入れ替わった世界線・・・だと・・・」
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岡部と紅莉栖が映画のバタフライエフェクトを見るssとか面白そうだよな
今は昼の12時。萌郁は昼休みに入ったところだろう。
萌郁「はいもしもしー、アイゼルネ・ユングフラウでーす。なーんつってな」
岡部「萌郁か?俺だ。岡部だ。聞きたいことがある」
萌郁「バカっつらー!突っ込めよこのやろー! で?聞きたいことって何?」
岡部「俺と”すし”。この組み合わせで何か覚えてることはないか?」
萌郁「ああ、月曜日のこと?」
岡部「な!?知っているのか!」
萌郁「私の灰色の脳細胞はどんな事柄でも写真のように記憶できるのよん。たとえ酔っててもね」
岡部「その日何があったか、詳しく教えてもらえないか?」
萌郁「何、1週間も経ってないのにもう忘れたの?老け顔は脳まで老けてるのかしら」
岡部「ほっとけ。いいから教えてくれ」
萌郁「はいもしもしー、アイゼルネ・ユングフラウでーす。なーんつってな」
岡部「萌郁か?俺だ。岡部だ。聞きたいことがある」
萌郁「バカっつらー!突っ込めよこのやろー! で?聞きたいことって何?」
岡部「俺と”すし”。この組み合わせで何か覚えてることはないか?」
萌郁「ああ、月曜日のこと?」
岡部「な!?知っているのか!」
萌郁「私の灰色の脳細胞はどんな事柄でも写真のように記憶できるのよん。たとえ酔っててもね」
岡部「その日何があったか、詳しく教えてもらえないか?」
萌郁「何、1週間も経ってないのにもう忘れたの?老け顔は脳まで老けてるのかしら」
岡部「ほっとけ。いいから教えてくれ」
回想
2011/8/9 19:50
岡部「あー、今日はラボに俺一人。買い置きのカップ麺もクリスティーナに食われてしまったー」
岡部「だからラボには今バナナしかなーい。空腹だー。どうするべきかー」
♪テ(ry
メールだ。俺から?
本文
すし
岡部「えぇー・・・しかも送信日が13日って事はDメール?なんだこの文章は。練習か何かか?」
岡部「ふむ、寿司か。たまにはいいだろう。寿司を食べつつラボの未来を考える。いいではないかぁー」
財布の中身を確認する。
岡部「・・・うむ、今日はスーパーの寿司が食べたい気分だ。うん。スーパーに行こう」
2011/8/9 19:50
岡部「あー、今日はラボに俺一人。買い置きのカップ麺もクリスティーナに食われてしまったー」
岡部「だからラボには今バナナしかなーい。空腹だー。どうするべきかー」
♪テ(ry
メールだ。俺から?
本文
すし
岡部「えぇー・・・しかも送信日が13日って事はDメール?なんだこの文章は。練習か何かか?」
岡部「ふむ、寿司か。たまにはいいだろう。寿司を食べつつラボの未来を考える。いいではないかぁー」
財布の中身を確認する。
岡部「・・・うむ、今日はスーパーの寿司が食べたい気分だ。うん。スーパーに行こう」
>>206
ここ数日で全員の性格が変わる寿司すげー
ここ数日で全員の性格が変わる寿司すげー
握り寿司(10貫) 598円
岡部「・・・うん、今日はいなり寿司が食べたい気分だ。夏に生モノは危険だしな」
いなり寿司に手を伸ばすと、もう一つ伸びてきた手とぶつかりあった。
岡部「あ、すいませ・・・」
萌郁「んあ?なんら、岡部くんらないのー。こんらとこれ会うなんて奇遇ですれー♪」
岡部「なんだ、萌郁か・・・って酒臭い!」
萌郁「失礼れー、会社の人とビアガーデン行ってたのよー♪5杯でやめといたのよー♪」
岡部「で、スーパーで夜食を買って2次会か」
萌郁「そんらところよー。そうだ!岡部君も付き合いらさい!飲み明かすわよー♪断るなら私はここで寝るわよー!」
岡部「ちょ、俺は未成年だ!まて、引っ張るな!わかった、わかったからここで横になるな!!」
岡部「・・・うん、今日はいなり寿司が食べたい気分だ。夏に生モノは危険だしな」
いなり寿司に手を伸ばすと、もう一つ伸びてきた手とぶつかりあった。
岡部「あ、すいませ・・・」
萌郁「んあ?なんら、岡部くんらないのー。こんらとこれ会うなんて奇遇ですれー♪」
岡部「なんだ、萌郁か・・・って酒臭い!」
萌郁「失礼れー、会社の人とビアガーデン行ってたのよー♪5杯でやめといたのよー♪」
岡部「で、スーパーで夜食を買って2次会か」
萌郁「そんらところよー。そうだ!岡部君も付き合いらさい!飲み明かすわよー♪断るなら私はここで寝るわよー!」
岡部「ちょ、俺は未成年だ!まて、引っ張るな!わかった、わかったからここで横になるな!!」
てか明るくて暴走気質でちょっとHENTAIなドジっ子のおっぱいメガネのお姉さんは大好物です。
・
・
・
萌郁「『岡部』『すし』ただその単語が存在するだけで私にはこの程度の説明が可能です。いかがでしょうか?岡部くん」
岡部「内容は把握したが、2つ質問がある」
萌郁「グッド!お答えしましょう」
岡部「俺はお前の家に拉致されたのか?」
萌郁「ええ、うちで2次会。大丈夫、岡部くんには飲ませてないし、変なことはしてないから。ハァハァ」
岡部「・・・もう一つ、さっきから口調がおかしいところがあったが、なんかのアニメの影響か?」
萌郁「あら、知らないの?『チェシャねこのなく頃に』よ。龍騎士08の」
岡部「ああ、この前お前が言っていた」
萌郁「コミマで新作が出たのよ!私は仕事で行けなかったから友人に頼んで買ってきてもらったけどね」
そういえばちょっと前にダルも言っていたような。ベルカステラがどうとか・・・。
岡部「用件は済んだ。また何かあったら電話するかもしれない」
・
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萌郁「『岡部』『すし』ただその単語が存在するだけで私にはこの程度の説明が可能です。いかがでしょうか?岡部くん」
岡部「内容は把握したが、2つ質問がある」
萌郁「グッド!お答えしましょう」
岡部「俺はお前の家に拉致されたのか?」
萌郁「ええ、うちで2次会。大丈夫、岡部くんには飲ませてないし、変なことはしてないから。ハァハァ」
岡部「・・・もう一つ、さっきから口調がおかしいところがあったが、なんかのアニメの影響か?」
萌郁「あら、知らないの?『チェシャねこのなく頃に』よ。龍騎士08の」
岡部「ああ、この前お前が言っていた」
萌郁「コミマで新作が出たのよ!私は仕事で行けなかったから友人に頼んで買ってきてもらったけどね」
そういえばちょっと前にダルも言っていたような。ベルカステラがどうとか・・・。
岡部「用件は済んだ。また何かあったら電話するかもしれない」
>>214
`¨ - 、 __ _,. -‐' ¨´
| `Tーて_,_` `ー<^ヽ
| ! `ヽ ヽ ヽ
r / ヽ ヽ _Lj
、 /´ \ \ \_j/ヽ
` ー ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´ `¨´
 ̄ー┴'^´
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見た目は好みだがあのメンヘルっぷりはちょっと許容範囲外なのだぜ
フェイリス「萌郁さんがキーパーソンだったんだ」
岡部「ああ。それにしても2時とはいえ空いているな。今日は」
フェイリス「今日はコミマの最終日だからね。皆そっちに言ってるんだと思う。後でドッと来るかも知れないけど」
今日のメイクイーンは席がまばら。フェイリスも暇らしいので席に座って話を聞いていた。
フェイリス「萌郁さんって不思議な人。イメージが固まらないよ」
岡部「ああ見えて”片付けられない女”だったりするのかもな。部屋には酒のビンが転がっていたり」
フェイリス「あはは、ありそう。おっと、悪口になっちゃうのかな」
岡部「気にするな。また何かあったら連絡する」
フェイリスから提供されたコーヒーをクイッと煽り、ラボへと向かった。
岡部「ああ。それにしても2時とはいえ空いているな。今日は」
フェイリス「今日はコミマの最終日だからね。皆そっちに言ってるんだと思う。後でドッと来るかも知れないけど」
今日のメイクイーンは席がまばら。フェイリスも暇らしいので席に座って話を聞いていた。
フェイリス「萌郁さんって不思議な人。イメージが固まらないよ」
岡部「ああ見えて”片付けられない女”だったりするのかもな。部屋には酒のビンが転がっていたり」
フェイリス「あはは、ありそう。おっと、悪口になっちゃうのかな」
岡部「気にするな。また何かあったら連絡する」
フェイリスから提供されたコーヒーをクイッと煽り、ラボへと向かった。
ラボの鍵はしまったままだった。
岡部「紅莉栖は・・・まだ来てないのか」
鍵を開けて中に入ったが、やはり誰もいなかった。恐る恐るシャワールームにも近づく。
岡部「シャワールーム・・・にもいないな」
いつもなら昼すぎには来ていたはず。何か都合でもあって遅れているのかもしれない。
冷蔵庫からドクターペッパーを取り出し、ソファーに座る。
岡部「・・・結婚・・・か・・・」
実感なんてわくはずもない。なにしろ5年後だ。
岡部「24歳・・・俺は何をやっているんだろうな」
大学を卒業して2年。普通に会社勤めが関の山だろう。
岡部「大学を卒業後、一般企業に入社する狂気のマッドサイエンティストだと。笑わせる」
岡部「紅莉栖は・・・まだ来てないのか」
鍵を開けて中に入ったが、やはり誰もいなかった。恐る恐るシャワールームにも近づく。
岡部「シャワールーム・・・にもいないな」
いつもなら昼すぎには来ていたはず。何か都合でもあって遅れているのかもしれない。
冷蔵庫からドクターペッパーを取り出し、ソファーに座る。
岡部「・・・結婚・・・か・・・」
実感なんてわくはずもない。なにしろ5年後だ。
岡部「24歳・・・俺は何をやっているんだろうな」
大学を卒業して2年。普通に会社勤めが関の山だろう。
岡部「大学を卒業後、一般企業に入社する狂気のマッドサイエンティストだと。笑わせる」
今24だが未だにフリーターwww
もうね、オカリンさっさと就職しろって
過去の俺に言ってほしいわ
もうね、オカリンさっさと就職しろって
過去の俺に言ってほしいわ
狂気のマッドサイエンティスト。久々に言った気がする。
人の命、ましてや自分の命を救うために動き回るマッドサイエンティストがどこにいるものか。
岡部「鳳凰院凶真・・・か。我ながらよくもこんな名前を思いついたものだ」
この名をつい先日まで普通に名乗っていた。今に思えばなんと痛々しいことか。
岡部「10年も経てば笑い話に昇華できるのだろうか」
―――鳳凰院凶真。貴様の使命は終了、その名とはお別れだ。エル・プサイ・コングルゥ―――
口の中で小さく呟く。
岡部「俺は、岡部倫太郎だ。それ以外の名前などない」
人の命、ましてや自分の命を救うために動き回るマッドサイエンティストがどこにいるものか。
岡部「鳳凰院凶真・・・か。我ながらよくもこんな名前を思いついたものだ」
この名をつい先日まで普通に名乗っていた。今に思えばなんと痛々しいことか。
岡部「10年も経てば笑い話に昇華できるのだろうか」
―――鳳凰院凶真。貴様の使命は終了、その名とはお別れだ。エル・プサイ・コングルゥ―――
口の中で小さく呟く。
岡部「俺は、岡部倫太郎だ。それ以外の名前などない」
岡部「・・・俺から・・・プロポーズ・・・か」
牧瀬紅莉栖。
サイエンス誌に論文が載るほどの天才少女。誰よりも実験が大好きな18歳。
蛇をも殺せそうな、鋭い眼光。
だが、まゆりを救うために、一緒になって戦ってくれた。
気付けば紅莉栖を目で追ったりしていた。紅莉栖のする仕草一つ一つが愛らしく見えた。
紅莉栖がラボに来るのが待ち遠しかった。
多分、俺は、紅莉栖のことが――――――
♪
件名:ごめん
あした、ジュネーブに行くことになったの。
ほとんどお休みがなくなっちゃうから、もう日本には来れないと思う。
もう会えなくなっちゃうけど。死ぬよりはマシなのかもね。
ごめんね。さようなら。
初めて会った時から好きでした。
紅莉栖
牧瀬紅莉栖。
サイエンス誌に論文が載るほどの天才少女。誰よりも実験が大好きな18歳。
蛇をも殺せそうな、鋭い眼光。
だが、まゆりを救うために、一緒になって戦ってくれた。
気付けば紅莉栖を目で追ったりしていた。紅莉栖のする仕草一つ一つが愛らしく見えた。
紅莉栖がラボに来るのが待ち遠しかった。
多分、俺は、紅莉栖のことが――――――
♪
件名:ごめん
あした、ジュネーブに行くことになったの。
ほとんどお休みがなくなっちゃうから、もう日本には来れないと思う。
もう会えなくなっちゃうけど。死ぬよりはマシなのかもね。
ごめんね。さようなら。
初めて会った時から好きでした。
紅莉栖
俺はラボを飛び出していた。
岡部「くそっ・・・なんでだよ・・・!どうして・・・!」
紅莉栖の泊まるホテルに連絡をしたものの、外出中らしく応答がなかったとのこと。
ラボメンに連絡を取ってみたが、誰も居場所を知らない。
岡部「昨日まではあんなにニコニコしてただろ・・・『また明日来る』って言ってただろ!」
電話が鳴った。
岡部「もしもし!紅莉栖か!?どこにいる!?」
フェイリス「あ、秋葉です。ごめん、急いでた?」
岡部「あ・・・いや、いい。バイト終わりか?」
フェイリス「うん。今留守電を聞いたんだけど、紅莉栖さんがいなくなったってどういうこと?」
岡部「さっきメールがあって、明日ジュネーブに行ってしまうらしい。もう日本にはもどって来れないと・・・」
岡部「くそっ・・・なんでだよ・・・!どうして・・・!」
紅莉栖の泊まるホテルに連絡をしたものの、外出中らしく応答がなかったとのこと。
ラボメンに連絡を取ってみたが、誰も居場所を知らない。
岡部「昨日まではあんなにニコニコしてただろ・・・『また明日来る』って言ってただろ!」
電話が鳴った。
岡部「もしもし!紅莉栖か!?どこにいる!?」
フェイリス「あ、秋葉です。ごめん、急いでた?」
岡部「あ・・・いや、いい。バイト終わりか?」
フェイリス「うん。今留守電を聞いたんだけど、紅莉栖さんがいなくなったってどういうこと?」
岡部「さっきメールがあって、明日ジュネーブに行ってしまうらしい。もう日本にはもどって来れないと・・・」
フェイリス「ええっ!じゃあ岡部さんとの結婚の話も・・・」
岡部「無かったことになるかもしれない。だが死ぬ運命は覆る訳ではないということを伝えていなかったのだ・・・」
フェイリス「それじゃ、二人は離れ離れになった上に死んじゃうってこと?そんなの最悪だよ!」
岡部「ああ、優しさのつもりだった。こんなことになるなんて思ってもいなかった!」
フェイリス「・・・わかった。私まだ店にいるから、お客さんに聞いてみるよ」
岡部「すまない。助かる」
フェイリス「いいのいいの。謝るなんて凶真らしくないよ!で、どんな服装だったかわかる?」
岡部「服装か・・・そういえば日本にいるときはあの服を着てるって言ってたから、昨日と同じだ。」
フェイリス「あれって確か菖蒲院の制服だね、見覚えある。わかった。聞いてみる!なんか分かったら連絡するから!」
岡部「無かったことになるかもしれない。だが死ぬ運命は覆る訳ではないということを伝えていなかったのだ・・・」
フェイリス「それじゃ、二人は離れ離れになった上に死んじゃうってこと?そんなの最悪だよ!」
岡部「ああ、優しさのつもりだった。こんなことになるなんて思ってもいなかった!」
フェイリス「・・・わかった。私まだ店にいるから、お客さんに聞いてみるよ」
岡部「すまない。助かる」
フェイリス「いいのいいの。謝るなんて凶真らしくないよ!で、どんな服装だったかわかる?」
岡部「服装か・・・そういえば日本にいるときはあの服を着てるって言ってたから、昨日と同じだ。」
フェイリス「あれって確か菖蒲院の制服だね、見覚えある。わかった。聞いてみる!なんか分かったら連絡するから!」
手当たり次第に近辺を探してみるものの、紅莉栖は見つからなかった。携帯の時計を見る。
岡部「7時か・・・」
紅莉栖は明日の早朝には空港へ向かってしまうだろう。残された時間は少ない。
アメリカに帰るのは仕方がないことだ。だが・・・だがせめて俺の気持ちを―――
電話が鳴る。フェイリスからだ。
岡部「もしもし!」
フェイリス「凶真!見かけたって人がいたよ!」
岡部「よくやった!どこにいた!?」
フェイリス「その人かどうかははっきりと分からないけど、ラジ館に入ってくのを見たって!」
岡部「ラジ館・・・そうか、忘れていた」
フェイリス「なんか悲しそうな顔で俯いて入っていったらしいから、紅莉栖さんで間違いないかも!」
岡部「7時か・・・」
紅莉栖は明日の早朝には空港へ向かってしまうだろう。残された時間は少ない。
アメリカに帰るのは仕方がないことだ。だが・・・だがせめて俺の気持ちを―――
電話が鳴る。フェイリスからだ。
岡部「もしもし!」
フェイリス「凶真!見かけたって人がいたよ!」
岡部「よくやった!どこにいた!?」
フェイリス「その人かどうかははっきりと分からないけど、ラジ館に入ってくのを見たって!」
岡部「ラジ館・・・そうか、忘れていた」
フェイリス「なんか悲しそうな顔で俯いて入っていったらしいから、紅莉栖さんで間違いないかも!」
岡部「紅莉栖!」
屋上のドアを力強く開けると、そこに紅莉栖はいた。
壁にめり込んだタイムマシンの方を向いて腰を下ろしていた。
紅莉栖「・・・なんでここだって分かったの?」
岡部「フ・・・フゥーハハハ!お前は俺の助手だ!助手の居場所など人に聞かずともわかるのだ!」
紅莉栖「・・・うふふ、その口調久々に聞いた気がする」
岡部「・・・隣、いいか」
紅莉栖の隣に腰掛ける。
数分の沈黙の後、紅莉栖が口を開いた。
紅莉栖「昨日ね、ジュネーブにある研究所の人からスカウトされたの」
屋上のドアを力強く開けると、そこに紅莉栖はいた。
壁にめり込んだタイムマシンの方を向いて腰を下ろしていた。
紅莉栖「・・・なんでここだって分かったの?」
岡部「フ・・・フゥーハハハ!お前は俺の助手だ!助手の居場所など人に聞かずともわかるのだ!」
紅莉栖「・・・うふふ、その口調久々に聞いた気がする」
岡部「・・・隣、いいか」
紅莉栖の隣に腰掛ける。
数分の沈黙の後、紅莉栖が口を開いた。
紅莉栖「昨日ね、ジュネーブにある研究所の人からスカウトされたの」
岡部「ジュネーブ・・・スイスだったか?」
紅莉栖「うん、昨日お食事会に行ったときにその人が来ててね、『ぜひうちに来て欲しい』って言われて」
紅莉栖は空を見上げる。
紅莉栖「でもね、そこってとーっても忙しくて、連休なんて絶対取れないんだって」
岡部「・・・そういうことか」
紅莉栖「君の専門分野とは少し違うが、来てくれるなら連絡をくれ。って言って昨日は別れたの」
岡部「で、今日『行く』と返事したのか」
紅莉栖「・・・うん。その人と会って話してたらラボに行く時間が無くなったの。ごめんね」
岡部「・・・」
紅莉栖「うん、昨日お食事会に行ったときにその人が来ててね、『ぜひうちに来て欲しい』って言われて」
紅莉栖は空を見上げる。
紅莉栖「でもね、そこってとーっても忙しくて、連休なんて絶対取れないんだって」
岡部「・・・そういうことか」
紅莉栖「君の専門分野とは少し違うが、来てくれるなら連絡をくれ。って言って昨日は別れたの」
岡部「で、今日『行く』と返事したのか」
紅莉栖「・・・うん。その人と会って話してたらラボに行く時間が無くなったの。ごめんね」
岡部「・・・」
目の前に突き刺さっている”OC204”を見て、紅莉栖がつぶやいた。
紅莉栖「これって、タイムマシンなんだよね」
岡部「ああ、鈴羽が乗ってきたものだ。派手に破壊したものだ」
紅莉栖「故障中なんだっけ?」
岡部「なんか外壁が割れた、とか言っていたな。修理代捻出の為にブラウン管工房でバイト中だそうだ」
紅莉栖「・・・これに乗ったら、あの日、紅莉栖と岡部が出会わないように仕向けることも可能だったんだよね」
岡部「っ!!どういうこ・・・!」
ポタリ。
紅莉栖の瞳から、一粒、涙が零れ落ちた。紅莉栖はそれを隠すように立ち上がった。
岡部「紅莉・・・栖・・・」
紅莉栖「これって、タイムマシンなんだよね」
岡部「ああ、鈴羽が乗ってきたものだ。派手に破壊したものだ」
紅莉栖「故障中なんだっけ?」
岡部「なんか外壁が割れた、とか言っていたな。修理代捻出の為にブラウン管工房でバイト中だそうだ」
紅莉栖「・・・これに乗ったら、あの日、紅莉栖と岡部が出会わないように仕向けることも可能だったんだよね」
岡部「っ!!どういうこ・・・!」
ポタリ。
紅莉栖の瞳から、一粒、涙が零れ落ちた。紅莉栖はそれを隠すように立ち上がった。
岡部「紅莉・・・栖・・・」
紅莉栖「・・・だってね、好きになっちゃった人がいるのに、どうあがいても二人とも死んじゃうんだよ・・・?」
岡部「な・・・!知っていたのか・・・」
紅莉栖「鈴羽さんが言ってたもん。『小さな違いがあっても世界は収束して一本の束になる』って」
岡部「あ・・・!」
紅莉栖「だったらね、岡部となんて、出会いたくなかった。そうしたら、一人で死ねたかもしれないんだもん」
紅莉栖は知っていた。全てを見透かしていた。
2015年12月30日、飛行機に乗るのを回避したところで。
二人は”別の理由により”必ず死ぬ。
その事を。
岡部「な・・・!知っていたのか・・・」
紅莉栖「鈴羽さんが言ってたもん。『小さな違いがあっても世界は収束して一本の束になる』って」
岡部「あ・・・!」
紅莉栖「だったらね、岡部となんて、出会いたくなかった。そうしたら、一人で死ねたかもしれないんだもん」
紅莉栖は知っていた。全てを見透かしていた。
2015年12月30日、飛行機に乗るのを回避したところで。
二人は”別の理由により”必ず死ぬ。
その事を。
紅莉栖「・・・岡部はね、紅莉栖の事なんか忘れて、萌郁さんと一緒になったほうがいいと思うのです」
岡部「は・・・はァ!?何故ここで萌郁の名前が出てくる!?」
紅莉栖「・・・こないだね、月曜日だったかな。・・・岡部と萌郁さんが肩を組んでどっかに歩いてくのを見ちゃったの」
岡部「いや、そんな記憶は無・・・あ・・・!」
―――俺はお前の家に拉致されたのか?―――
―――ええ、うちで2次会―――
岡部「あのすしメールは、こんな所に繋がっていたのか・・・ハハ・・・」
全身から力が抜けた。呆れて。
岡部「は・・・はァ!?何故ここで萌郁の名前が出てくる!?」
紅莉栖「・・・こないだね、月曜日だったかな。・・・岡部と萌郁さんが肩を組んでどっかに歩いてくのを見ちゃったの」
岡部「いや、そんな記憶は無・・・あ・・・!」
―――俺はお前の家に拉致されたのか?―――
―――ええ、うちで2次会―――
岡部「あのすしメールは、こんな所に繋がっていたのか・・・ハハ・・・」
全身から力が抜けた。呆れて。
岡部「紅莉栖、勘違いも甚だしい。こういうのも悪いが、萌郁だけは御免だ」
紅莉栖「え?でも二人楽しそうに歩いてたんだよ?もしかしたら、そういうことなのかなーって思っちゃって」
岡部「どこをどう見たらそうなるのだ!俺は酔っ払った萌郁を家まで運んでいただけだ!多分!」
紅莉栖「あ・・・あれ・・・?えへへ・・・」
岡部「・・・それにだな」
紅莉栖「んー?」
岡部「俺だって・・・お前の事が・・・」
汗が止まらない。心臓が破裂しそうだ。目の焦点が合わない。わずかばかりの勇気が汗と共に流れ落ちていく、そんな気がした。
だが、今言わなければ、もう2度と言えないのかも知れない。
岡部「俺だって、お前のことが、好きだ!好きなんだ!」
紅莉栖「え?でも二人楽しそうに歩いてたんだよ?もしかしたら、そういうことなのかなーって思っちゃって」
岡部「どこをどう見たらそうなるのだ!俺は酔っ払った萌郁を家まで運んでいただけだ!多分!」
紅莉栖「あ・・・あれ・・・?えへへ・・・」
岡部「・・・それにだな」
紅莉栖「んー?」
岡部「俺だって・・・お前の事が・・・」
汗が止まらない。心臓が破裂しそうだ。目の焦点が合わない。わずかばかりの勇気が汗と共に流れ落ちていく、そんな気がした。
だが、今言わなければ、もう2度と言えないのかも知れない。
岡部「俺だって、お前のことが、好きだ!好きなんだ!」
紅莉栖「えっ・・・」
岡部「お前が好きだってことに今日気付いた!俺は鈍感だった!気付かぬうちに紅莉栖を傷つけていた!」
紅莉栖「岡・・・部・・・」
岡部「許してくれ!そしてスイスに行くなんて言わないでくれ!お前のいない世界なんて必要ない!」
紅莉栖は俺に背中を向け、数歩前へ進む。
紅莉栖「うふふー、その言葉・・・できればもっと早く聞きたかったなー。・・・でもね、もう決まっちゃったの」
岡部「もう・・・取り消せないのか・・・」
紅莉栖「うん、契約もしちゃったし、不履行は許されない、って念も押されちゃったの。だから、無理」
岡部「じゃあ・・・じゃあせめて連絡先だけでも教えてくれ!お前に会いにスイスまで行く!バイトだっていくらでもする!」
紅莉栖「だから、それもできないの!もう、会うこともできないんだよ・・・」
岡部「な・・・なんで・・・だよ・・・」
紅莉栖「『過去に会った人全てとの親交を断絶すること』 それも、条件なの」
岡部「お前が好きだってことに今日気付いた!俺は鈍感だった!気付かぬうちに紅莉栖を傷つけていた!」
紅莉栖「岡・・・部・・・」
岡部「許してくれ!そしてスイスに行くなんて言わないでくれ!お前のいない世界なんて必要ない!」
紅莉栖は俺に背中を向け、数歩前へ進む。
紅莉栖「うふふー、その言葉・・・できればもっと早く聞きたかったなー。・・・でもね、もう決まっちゃったの」
岡部「もう・・・取り消せないのか・・・」
紅莉栖「うん、契約もしちゃったし、不履行は許されない、って念も押されちゃったの。だから、無理」
岡部「じゃあ・・・じゃあせめて連絡先だけでも教えてくれ!お前に会いにスイスまで行く!バイトだっていくらでもする!」
紅莉栖「だから、それもできないの!もう、会うこともできないんだよ・・・」
岡部「な・・・なんで・・・だよ・・・」
紅莉栖「『過去に会った人全てとの親交を断絶すること』 それも、条件なの」
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