元スレ傭兵「……どこだここは」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
402 :
てめえのせいで若本にしか聞こえなくなっちまったじゃねえか!
403 = 276 :
……ジジジ……
皇子「なっ……」
皇帝「クックック……だから言ったであろう。撃ったところで、我に届かぬのでは何の意味もないとな」
皇子「ど、どういうことです!これは……!」
皇帝「おかしいとは思わなかったか?魔王が倒れてそれほど経たぬ頃、突然我がまるで人が変わったようになったのが」
皇子「な、何を……」
皇帝「突然軍備の増強を行い、魔法王国の宣戦布告に一切の驚きも示さず即時応戦の指令を出したことに何も疑問を抱かなかったと?」
皇子「何が言いたいのです!」
皇帝「全ては計画の上だったということ。浅はかな王国の元老院連中が無能な国王を誑かし戦争を仕掛けさせることも、
それを利用して厄介な二つの大国の力を削ぎ落とし、疲弊したこの国を我が滅ぼし乗っ取るのもな」
宰相「そ、それでは……陛下、あなたは……!」
魔王「そうだ。我は魔王……この世の魔を統べ、貴様ら虫けらどもを滅びと絶望の海に沈める絶対の支配者よ」
404 :
脳内再生余裕
405 = 392 :
皇子「そんなことしちゃらめぇ~~!!!」
407 :
ワクワク
408 = 276 :
皇子「馬鹿な!貴様は勇者が倒したはずではなかったのか!?」
魔王「ああ、確かにあの時我は勇者によってその現身を滅ぼされた。だが我の意識は今だ保たれたままであった。
最も我自身も自分が存在を保っていられたことは驚きだったがな」
皇子「それでは、父上は……」
魔王「ああ、肉体の滅びを迎えた我は力を取り戻すまでの拠り代を必要としていた。故にやつの意識を消し去り残った肉体を乗っ取らせてもらった。
お前の父は実にいい苗床となってくれたよ」
皇子「ち、父上が……そんな……」
魔王「そして王国が戦争を仕掛けることを見越して、戦争が出来るだけ長引くようあらかじめ軍備を整え戦争へと臨んだ。
誤算は勇者が戦争に参加したことよ……やつは人殺しを望む人柄ではないと踏んでいた故な。
このままでは戦力の拮抗どころか、帝都まで攻め入られ未だ完全復活を遂げていない我が再び勇者にやられるのは目に見えていた。
それをどうにか避けるため、異世界より勇者に匹敵する力を携えた人間を呼び寄せたのよ」
皇子「では、傭兵は貴様が!?」
魔王「そうだ。もっともそれまでに何人かこちらに呼び寄せた者はいたが、我も呼び寄せる側の世界と人間を選ぶことはできなかった故、
あの男の前に呼ばれた男は皆魔物に対して力及ばず死んでいったがな」
皇子「そんなことが……」
魔王「正直あの男を呼べたことは幸運であった。あの男自身の力だけでなく、この国の兵器開発にもよい影響が及んだからな。
おかげで戦局はより拮抗したものになった。いい働きをしてくれたよ」
409 :
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
胸圧展開だ
410 :
やっぱ王道はいいものだ
411 :
回復役なしで魔王倒せるのか?
412 = 276 :
魔王「しかし、この展開は少々想定外だ。おかげで我の正体を知った貴様らを消さねばならなくなった」
皇子「な……」
宰相「ひ、ひいぃっ!」タッ
魔王「おっと、逃がしはしない」クイッ
宰相「あ、あ、ああああっ?」フワアッ
魔王「ふん!」ブンッ
宰相「うわあああああっ!」ヒューン
ドカッ!
皇子「うわあっ!」ズザザッ
魔王「さて、別れの時だ。すぐに貴様らの陛下とやらに会わせてやる」
皇子「ぐっ……」
魔王「さらばだ」ググ……
413 = 276 :
ズドオオォン!
魔王「ぐおっ!?」
傭兵「悪いがそうはいかん」
勇者「てめえの好きにさせると思うかよ、魔王」
魔王「勇者だと!?なぜこの帝都にいる!?」
傭兵「俺が生け捕りにしたんでな。生かしておいて正解だった」
魔王「馬鹿な……このようなことが!」
傭兵「あんたが黒幕らしいな。あんたを倒せば、全て丸く収まるというわけだ」ジャキッ
勇者「今度こそ消し去ってやるぜ、魔王。覚悟しやがれ」スラッ
414 = 276 :
女騎士「傭兵殿!この状況は……」
世話役「え、えっと、なんで皇帝陛下が、え、えっ?ど、どうなってるの?」
傭兵「下がっていろ。こいつは俺と勇者でやる」
女騎士「しかし……」
傭兵「世話役、そこの皇子と宰相を安全なところへ」
世話役「は、はい、分かりました!」
魔王「そうはいかん」グッ
バシュウッ!
第三団長「お呼びですかな、魔王様」
女騎士「第三騎士団長!?どうして!?」
魔王「その男を我が配下にするのは実に簡単だったよ。悪しき心を刺激してやっただけで我に忠実な部下となった」
第三団長「貴様らを逃がすわけにはいかん。まとめて死んでもらおう」スラッ
416 = 276 :
女騎士「……世話役、巻き込まれないよう端にでも寄っていろ」スラッ
世話役「女騎士さん!?」
女騎士「こいつは私が倒す。必ず皇子たちを逃がしてみせる」
傭兵「そっちは任せても構わんか?」
女騎士「ええ。お二人は心置きなく魔王と戦ってください」
傭兵「分かった」ガチャ
「女騎士、使え」ヒョイッ
女騎士「え?これって、傭兵殿の銃じゃ……」パシッ
傭兵「俺はこの装備で大丈夫だ。むしろこれはお前に必要だろう。使い方は分かるな?」
女騎士「……ええ。ありがとうございます」チャッ
第三団長「ふん、わしとて騎士団長、新米騎士ごときに敵うものか」
女騎士「……それでも勝つ。それが私の役目だ」
第三団長「くだらん。あの世で後悔するがいい」
417 = 407 :
頑張れ
418 = 402 :
私怨
419 = 283 :
なんという急展開、ジャンプでいえばロケットで突き抜け始めた
支援
420 :
ほ
421 = 420 :
ほ
422 = 276 :
傭兵「……さて、それじゃあ始めようか」
勇者「ああ。アンタとの共闘はこれが2回目だな。頼んだぜ」
魔王「こしゃくな虫けらどもめ……よかろう。ここで貴様らを滅ぼし、この世界を魔に染め上げられた混沌の地へと作り変えるのだ!」
勇者「前にてめえを倒した時も言ったはずだぜ。そんなのはてめえ一人でごっこ遊びでやってろよ」チャッ
傭兵「俺もそんな世界はごめんだな。兵士は戦う場所と勝ち取る勝利があってこそだ」
魔王「愚か者どもめ、消し去ってくれるわ!」バチバチバチ……!
勇者「……ブースト!」ギュイイン
傭兵「その魔法は?」
勇者「肉体強化魔法だ。一番グレードの低いやつだけど、元がでかいから強化率も半端ないぜ」
傭兵「なぜ俺との戦いでそれを使わなかった」
勇者「人間相手なんだ、人間のポテンシャルで戦わないとアンフェアだろ?」
傭兵「戦いにフェアもアンフェアもないとは思うが、そういう考えの持ち主で助かったようだな。後衛は任せろ」
勇者「ああ、頼むぜ」
423 = 276 :
魔王「ぬああああっ!!」
バヂヂヂヂヂ!
勇者「おっと!」タッ
傭兵「ふっ!」タッ
勇者「おらああああっ!」ギュンッ
魔王「ぬうっ!」
勇者「でやああああっ!!」ブウンッ
ガギイイン!
魔王「ふんっ……!」
424 = 276 :
勇者「まだまだぁっ!!」タッ
ギィン!ギィン!ギィン!
傭兵(なんて早さだ、残像までできるほどだ)
勇者「だあああっ!」ブウンッ
魔王「甘いわ!」バヂヂッ
傭兵「させん!」ズダダダダダッ
魔王「ぬうっ!」ギギギギギギンッ
勇者「そこっ!」ズバッ
魔王「ぐああっ!こしゃくな……!」
425 = 276 :
傭兵「食らえ!」ドヒュッ
魔王「食らってたまるか!」バッ!
ヂヂヂヂヂヂッ!
傭兵(なんだあれは、見えない壁でもあるのか!?)
魔王「はあっ!」グイッ!
ギュンッ!
勇者「うわっ!?あぶねっ!」ヒョイッ
ズドオオォン!
傭兵(なんてやつだ、グレネード弾を止めた上に自分の攻撃に利用するとは……どうやら隙を突いた攻撃でないと、
あの障壁に防がれるようだな)
426 = 276 :
勇者「やりやがったな!ライトニング!」
バシュウウッ!
魔王「ぬおおっ!おのれ、好き勝手やりおって!むうううううんっ!!」
ズゴゴゴゴゴゴ!
傭兵「何だ!?」
魔王「むああああああっ!!」
ズゴオオオオン!
勇者「わああああっ!」ブワアアッ
傭兵「うおおおおっ!」ブワアアッ
魔王「虫けらどもが……!これ以上好きにできると思うな!」
傭兵(なんて衝撃だ……どれほどの力を持っているというんだ!)
427 = 420 :
ほ
429 = 276 :
女騎士「うああっ!」ズザアッ
第三団長「小娘が。その程度でわしを倒そうなど……」
女騎士「くっ!」チャキッ
第三団長「おっと」スッ
ダン!ダン!
第三団長「いかんな、貴重な弾をそんなふうに無駄撃ちしては」
女騎士(悔しいがその通りだ……確実にやつに当てる方法を考えなければ……傭兵殿なら、どうやって……)
第三団長「さて……そろそろ終わりだ!」ブンッ
女騎士「くっ!」ギインッ
(違う、傭兵殿ならじゃない!私にできる戦い方を、私の戦い方を見つけるんだ……!)
第三団長「ふんっ!」グッ!
女騎士「うあああっ!」
第三団長「非力だな、所詮は女よ!」
女騎士(女……そうだ、私は男よりも非力だ……でも、それならそれなりの戦い方がある!)
430 :
おっぱいリロードですねわかります
431 :
痛いの一言につきるな
432 = 288 :
お色気大作戦か
433 = 276 :
女騎士「たああっ!」グッ!
第三団長「おっと!?まだそんな力を残していたか」
女騎士「……こい!これで最後だ!」
第三団長「真っ向勝負か、よかろう。後悔するがいい」
女騎士「……」
第三団長「うおおおっ!」ダッ
女騎士「だあっ!」ブンッ
第三団長「ぬるい!その程度!」ガギンッ
434 = 276 :
女騎士「ここだ!」チャキッ
第三団長「何!?」
女騎士「この距離ならかわせまい……!」
第三団長「お……」
ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!
第三団長「ぐうううっ!」
女騎士「そこだああっ!」
ドスッ!
第三団長「ぐ……おお……」
女騎士「……最後にいいことを教えてやる。男だ女だと性別で差ができていると思い込んでいる時点で、お前は兵士に向いていない。
私が女だからと、みくびったのは失敗だったな」
435 = 276 :
ドオオオオオオン!
傭兵「ぐはあっ!」ズザザザ
勇者「くっそ……駄目だ、いくら向こうが本調子じゃないとはいえ、二人だけじゃ攻め手に欠ける……」
魔王「ククク……やはり仲間がいなければ、貴様とて我には敵わんようだな」
勇者「……なあおっさん、ちょっと頼みがある」
傭兵「なんだ?」
勇者「あんたのあの爆弾撃つやつ、あれどうにか当ててくれ。そうしたら俺が必殺剣を当てる隙もできるだろ」
傭兵「必殺剣?それがお前の隠し玉とやらか?」
勇者「ああ。最後の切り札ってやつだな。よほど隙がないと当てられないし、一回使うと俺も結構疲れちまうからうかつには撃てないんだが……
あれなら、やつに当たればそれなりの隙ができるはずだ」
傭兵「……分かった。どうにかやってみよう」
勇者「頼む。決まればやつに決定打を浴びせられる。外したら多分ばてたとこを狙われて終わりだ。頼んだぜ」
436 :
こういう展開好き④
437 = 276 :
魔王「こそこそと……いい加減終わらせてやろう!」バヂヂヂッ!
勇者「っと!頼んだぜ、おっさん!」
傭兵「ああ。おおおっ!」ズダダダダダダ!
魔王「ふん!そんなもの!」ギギギギギギギギン!
傭兵(防がれてもいい、やつに近づくきっかけを作るんだ!)
勇者「ライトニング!」バシュウウッ!
魔王「ぬうっ!」
傭兵(ここだ!)
「うおおっ!」ズダダダダダダ!
魔王「ぐうっ!?おのれ……」
傭兵「ぬああああっ!」ダッ!
魔王「させん!」ヂヂヂヂヂヂッ
傭兵「うぉおおおおおっ!」サッ!
魔王「ええい……!」
勇者「インパクト!」ギュオオッ!
魔王「ぐっ!き、貴様ら……!」
439 :
ズダダダダダダダッ!
ギギギギギギンッ!
ドッカーンッ!
魔王は死んだ。
スイーツ(笑)
440 = 276 :
傭兵「当たれええええええっ!」ドヒュッ!
魔王「うおおっ……!?」
ズドオオォン!
魔王「ぐ、ぐはっ……」
勇者「今だ!必殺剣!」キュイイイン!
魔王「し、しまっ……」
勇者「ラアァァイジング……」カアアアァァァァ……
魔王「う、うおおおおおっ!!」
勇者「ブレイイイイィィィィィッブ!!」
ギュウイイイイイイイッ!
バシイイイイイイイイン!!
441 :
このSSには何か足りない
442 = 276 :
魔王「……ぐ、ぐはっ……」
勇者「っは、はあっ……よ、よっしゃ、これで……」
魔王「ぐうううっ……ま、まだだ……例えこの肉体が滅びても、我は消えはしないだろう……」
勇者「なんだと……?」
魔王「また別の肉体を乗っ取り、力を蓄え……今度こそ必ずや貴様らを……」
傭兵「だったら、殺さずに封じればいい話だ」ジャキッ!
魔王「なんだと……何を……」
ドヒュッ!
ズドムッ!
魔王「ぐはあっ!」
勇者「なんだ?さっきと同じやつなのに爆発しない?どうなってるんだ?」
魔王「……ぬ、ヌウウゥゥゥアアアアアアァァァァァ!!!な、なんだこれはあああああっ!!」
勇者「な、なんだ!?」
魔王「ま、魔力が……我が魔力がアアアアアアアアッ!!馬鹿な、貴様、何をしたアアアアアアッ!!」
443 = 288 :
>>440
> 勇者「ラアァァイジング……」カアアアァァァァ……
何恥ずかしがってんだよ
444 :
まだやってんのか糞SS
1000行きそうになくて可哀相なレス乞食の>>1
445 = 436 :
>>443
もう恥ずかしがってるとしか見えなくなったじゃねーかwww
447 = 411 :
SSで戦闘シーンって難しいよね。
>>1頑張れ
448 = 356 :
魔王勇者傭兵団長女騎士「スラッ」
449 = 276 :
傭兵「本来、対勇者用に作ってもらったものだが……こんな形で役に立つとはな」
勇者「何だよ、一体どういうことだよ?」
傭兵「今撃った特殊弾頭には、爆薬の代わりに魔力を吸い取る性質を持った石が入っている。
命中すると内部から石が体に食い込み、標的の魔力を吸い取り魔力の使用を完全に封じる」
魔王「ば、馬鹿な、そんなことが、我がそんなものでエエエエエエエエエエ!!」ガリガリガリガリ
傭兵「取ろうとしても無駄だ。体に深く食い込み、正しい処置をしないとそう簡単には取れないよう出来ている」
魔王「ぬ、ヌアアアアアッ!ち、力が入らんッ!どんどん力が失われてゆくウウウウウウウ……」ガリガリガリ
傭兵「……これでこいつは完全に無力化した。後は頼んだ、あんたらならこいつを永遠に閉じ込める方法でも知っているだろう」
勇者「ああ。……ってかアンタ、あんな恐ろしいモンを俺に撃つつもりだったのかよ……」
傭兵「よほど追い詰められたときの保険としてだ。当たらなければ意味はないし、一発しか持っていなかった。
あんたと相打ちで終わって本当によかった」
勇者「……ああ、同感だ」
450 = 276 :
うわ、もう3時間も書いてたのか 鐘が鳴って気付いた
女騎士「傭兵殿、やったのですか」
傭兵「ああ。これで元凶は潰えた」
皇子「父上……どうか安らかに……」
傭兵「そんなことを言っている場合じゃない。すぐに向こうへの使者の手配をしてこい」
皇子「ああ、分かっている。宰相、ついてきてくれ」
宰相「は、はい……正直、まだこの状況が信じられませんが……」
世話役「それじゃ、今度こそ本当に平和になるんですか!?」
傭兵「ああ。お前も元の仕事に戻れるな」
世話役「やったーっ!ボス最高ーー!」
勇者「ははっ、元気な子だな……俺はもうヘトヘトだよ」
傭兵「俺もだ。しばらくゆっくり休みたい気分だ……」
(そして……その後はお払い箱、だな)
みんなの評価 : ★★
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