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    元スレマミ「やっと、普通の生活に戻れるのね……」 岡部「マミ……」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - steins;gate + - クロスオーバー + - 厨二病 + - 反転 + - 巴マミ + - 神スレ + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 139 :

    ほむら「まどかと数日間旅行にでも行くわ。そうすれば彼女は家族の死体を見ずに済む」

    岡部「キサマ……ッ」

    ほむら「軽蔑なり罵倒なり好きにして。でも、もう私の心は限界なのよ! いつ魔女になってもおかしくない!」

    ほむら「私が魔女になったら、誰がまどかを助けられるって言うのよ! 答えてみなさい、岡部倫太郎!」

    岡部「それは……」

    ほむら「答えられないでしょう」

    ほむら「私はまどかを連れて少しの間どこか遠くに行くわ。誰にも邪魔はさせない」

    岡部「…………」

    岡部「ひとつ、頼みがある。マミも連れていってやってくれ。この街から離れれば生き延びられるだろう」

    ほむら「構わないわ」

    岡部「ありがとう、ほむら」

    ほむら「お礼を言われる資格なんてない。こんな終わり方は、最低よ……」

    スウジュウオクモノー コドウノカーズサエー

    岡部「メール? こんなときに……」

    岡部「何だとッ!?」

    152 :

    真紅の聖母の出番何時だよ

    153 = 139 :

    調子はどうだ、過去の俺よ。
    いい筈がないな。なんせ見滝原を見捨てることになってしまったのだから。
    こんな結末でいいはずがないだろう、だが今のお前には暁美ほむらを止める術がない。
    そんなお前を意地でも暁美ほむらを止める気にさせる事実を教えてやろう。

    どこに行こうともこの世界ではマミは必ず死ぬ。まずはそれを理解しろ、いいな?
    例え見滝原から離れてもマミは死んでしまう。魔女とは何らかかわりのない形でな。

    この事実を知ればお前は命にかえてでも、暁美ほむらを止めようとするだろう。
    しかしこれだけでは彼女を止めることは出来ない。
    添付した音声ファイルを暁美ほむらに聞かせろ。そうすれば彼女は戦う意志を取り戻すはずだ。

    まだ書くべきことはあるが、ここまで読んだのなら、とりあえず音声ファイルを再生してくれ。

    154 :

    クライマックスやんけ

    155 = 139 :

    まどか『ほむらちゃん。えへへ、久しぶり……かな?』

    さやか『いや、ほむらからしたら久しぶりっておかしいんじゃない?』

    さやか『だってこのメール送る先では毎日学校で会って、あたしやまどかと遊んだりしてるじゃん』

    まどか『あ、そうだった。まぁでも、あの頃とは見た目とか全然違うしいいんじゃないかな?』

    岡部『これは音声しか録っていないぞ。それと録音時間には限りがあるのだ。雑談はほどほどに頼む』

    まどか『あ、そうだった。てぃひひ』

    まどか『今まで何があったのか、全て岡部さんに聞いたよ』

    まどか『ほむらちゃんはわたしのために今まで何度も過去に戻ってくれたんだね。何度も何度も、傷ついて……』

    まどか『ありがとう、ほむらちゃん』

    さやか『あたしはなんというか、その……ほむらの足引っ張ってばかりだったんだね。ごめん』

    まどか『わたしたちはほむらちゃんが旅行に行くことを決断したことによって、魔女の襲撃から逃れられた』

    さやか『けど、見滝原に住んでいた人は一人残らず死んじゃった。わたし、こんな終わり方は……嫌、だよ』

    まどか『パパもママも、たっくんも、学校の皆も、近所の人たちも……そしてほむらちゃんも。失いたくないよ』

    まどか『無茶苦茶言ってるのは分かってる。でも、お願い。見滝原のみんなを助けてあげて』

    さやか『あたしからもお願い。見滝原を……守って、ほむら』

    156 = 141 :

    いっきにラストだな

    157 :

    まーたさるった
    さるった状態だとあと10時間ぐらいいるっていう

    158 :

    もう寝る 支援頼んだ

    159 :

    あと15分の辛抱だ
    それと投下間隔を5分に1回にしろ

    160 = 157 :

    ほむら「まどか、さやか……」

    ほむら「う、うぅううう……うぅうぁぁあああああああ!」

    ほむら「………………」

    ほむら「まだ、諦めるわけにはいかないわね」ファサ

    ほむら「何度時間を戻すことになろうとも、必ずまどかを……いいえ」

    ほむら「見滝原を、守ってみせる。それが彼女たちの願いならば」

    岡部「フッ、それでこそ我が助手に相応しい」

    161 = 157 :

    岡部「メールの続きを読むぞ」

    音声ファイルは再生したか? ほむらは戦う意志を取り戻してくれただろうか。
    この先は取り戻してくれたという前提で話をすすめる。

    今から書くことは、あの魔女を打倒するヒントになるかもしれない。
    あくまでも、かもしれない……だからな。
    この作戦が無意味だと判断したら。別の作戦を考えてくれ。

    見滝原を襲撃する魔女。奴をよく観察しろ。
    暁美ほむら、魔女が現れる際にはこの俺こと、岡部倫太郎も連れていくのだ。
    そして俺にも奴をよく観察させろ。もしかしたら、何かが分かるかも知れない。

    俺はあの魔女に対して何か気になっていることがあるはずだ。
    それが何なのかは分からない。だからこそ観察する必要がある。

    音声ファイルを入れたし、そろそろ文字数が限界だな。
    頼んだぞ、過去の俺。そして我が助手、暁美ほむらよ。

    162 :

    熱いな
    支援

    163 = 157 :

    岡部「この未来の俺はどれだけ大変な道を歩んだのだろう。俺には想像をすることすらできん」

    岡部「だが、未来の俺の努力に報いることは出来る」

    岡部「長い間、ご苦労だった。後は俺に任せておけ」

    岡部「未来の俺が残したこのメールは、必ず平和な未来へと繋げてみせる」

    164 :

    一気にクライマックスきたな

    165 = 157 :

    ほむら「魔女について気になることがあるっていうことは、魔女の姿を見たことがあるのね?」

    ほむら「あんなに避難してるように言ったのに……」

    岡部「すまん。どうしてもお前たちが心配になったんだ」

    ほむら「まったくあなたは……。それで、気になっていることってなんなの?」

    岡部「それを知るためには奴をじっくり観察するしかないと、メールに書いてあるではないか」

    ほむら「あんな魔女の近くに一般人を……無茶言うわね」

    岡部「できないか?」

    ほむら「まさか。まだ教えていない私の能力、それは時間を止めることなのよ。近づくぐらい訳ないわ」

    岡部「チートすぎるだろ助手……」

    ほむら「私に触れている間は誰でも動けるから、私と握手でもしておけばあなたでも停止した時間の中を動くことが出来る」

    岡部「よし。首を洗って待っているがいいぞ、魔女め!」

    ほむら「明日には魔女が来るわ。今日はしっかり休みをとっておいて」

    岡部「ククク……心得たぞ」

    ほむら「じゃ、おやすみなさい」

    166 = 157 :

    ほむら「来るわよ。心の準備はいいかしら?」

    岡部「フ、フフッ、フフフゥーハハ、ハ! な、何ら問題な、いぞ……!」

    ほむら「不安になってきたわね……まぁ、仕方ないか」

    ほむら「奴は空を飛んでいるから、手を握るだけじゃ無謀ね。恥ずかしいかも知れないけど我慢しなさい」

    岡部「え、恥ずかしいっておい何を……お姫様抱っこおおおおお!?」

    ほむら「それじゃ、行くわよ――時間停止!」

    岡部「魔女の動きが止まった……さすがだな助手よ」

    ほむら「奴に近づくわよ。首のあたりをしっかり掴んでなさい!」

    岡部「お、おう……しかし恥ずかしいな、これは」

    ほむら「時間止まってるから誰にも見られないわよ。気にしない」

    岡部「それはそうなんだがな……」

    167 = 139 :

    ほむら「何か分かった? 私にはとても巨大な箱にしか見えないのだけれど」

    岡部「箱……?」

    岡部「そうか、巨大すぎて気付かなかった。助手よ、奴の左下に向かってくれ」

    ほむら「分かったわ」

    岡部「…………」

    岡部「ククク、ビンゴだ」

    ほむら「何か分かったのね」

    岡部「これは、電源スイッチだ」

    ほむら「はぁ? それを押せばこいつが倒せるとでも言うの?」

    岡部「たぶん、それは無理だろうな。一応押しておいてくれ。時が動き出した瞬間に何か起きるかも」

    ほむら「はいはい……かなり重いわね。よし、押したわ」ガチッ

    ほむら「それで、こいつはなんなの?」

    岡部「こいつはだな……」

    ほむら「しまった、エネルギーが切れた!」

    ほむら「きゃあああああああ!」

    168 = 139 :

    ほむら「一撃でここまでやられるとは……時を、戻さないと」




    岡部「時間遡行……ラボに戻ってきたか。ほむらが来るまで待つとしよう」

    ほむら「おまたせ」ガチャ

    ダル「うは、誰っすかこの黒髪ロングな美少女はwwwww」

    岡部「俺の助手だ。ダル、すまんが少し席をはずすぞ」

    ダル「JC(推定)と付き合っちゃうなんてさすがオカリン! そこにシビれる!あこがれるゥ!」

    岡部「通報は勘弁な」

    169 = 139 :

    ほむら「またいつもの喫茶店ね。お気に入り?」

    岡部「あぁ、マミのな」

    ほむら「そう……それじゃ、話してもらえるかしら」

    岡部「分かった。あの魔女はだな、パソコンのモニターだ。とてつもない大きさの」

    ほむら「パソコンのモニター……? そういえば、あなたがDメールを使う前のループでそんな魔女と戦ったことがあるわね……」

    岡部「ほう、今の発言はかなり重要だな。証言に追加してもらおう」

    ほむら「ごめんなさい、あなたが何を言いたいのか全く分からないわ」

    岡部「俺の予想が正しければ、助手が前に戦ったことがあるという魔女と、あの強大な魔女は同じ魔女だ」

    ほむら「それはないんじゃないかしら。私が以前戦ったその魔女は、かなり弱かったわよ」

    岡部「何が原因で世界が大きく変化したのか覚えているよな?

    ほむら「Dメールよね」

    岡部「その通りだ」

    170 = 164 :

    がんばれ

    171 = 162 :

    ここでエリーが出てくるのか

    172 = 139 :

    岡部「モニターの姿をしているということは、パソコンに何らかの関わりがあるんじゃないのか? あの魔女」

    ほむら「姿が魔女の特性と何らかの関わりをもつ、ということはよくあるわ」

    岡部「ククク……。奴はきっと電子的な能力を持っており、何らかの形でDメールの存在を感知してしまったのだろう」

    岡部「そしてDメールを恐れた。何せ過去を改変するようなシロモノだ。魔女が恐れるのも無理はない」

    ほむら「Dメールの存在をなくすために、何らかの方法で力をつけ、見滝原ごと電話レンジ(仮)を消滅させようとしたと?」

    岡部「そういう事だ。まぁ、少し適切でない部分があるがな」

    ほむら「どこかしら」

    岡部「何らかの方法で……のくだりだ」

    岡部「いつぞや、お前はあの魔女からワルプルギスの夜の力を感じる、などと言っていたよな」

    ほむら「えぇ、言ったわね」

    岡部「魔法少女は魔女を倒すことでグリーフシード、だったか? ソウルジェムの濁りを抑えるアイテムを入手できる」

    岡部「ソウルジェムは魔法を使うことで濁る。つまり、グリーフシードとは魔法の力を補充できると考えていい」

    岡部「そのグリーフシードを入手するには、魔女を倒せばいい。ここまで言えば分かるな?」

    ほむら「以前戦ったパソコンの魔女が、他の魔女を倒して魔力を奪った……」

    岡部「大正解。ま、あくまでも俺の仮説だがな」

    173 = 139 :

    ほむら「その仮説が正しければ、あの恐ろしい魔女を倒すのは驚くほど簡単だったのね」

    ほむら「他の魔女を倒して成長する前に、倒してしまえばいい」

    岡部「そういう事になる」

    ほむら「でもちょっと待って。この仮説が正しければ確かにあの魔女は倒せるわ」

    ほむら「けどこの世界では魔女関係なしにマミは……」

    岡部「その通りだ。この世界ではマミは絶対に死ぬ。魔女と関係ない方法でも死んでしまうようだしな」

    ほむら「だったら、あなたにとっては何の解決にもならないじゃない」

    岡部「チッチッチッ。成長したと思ったがまだまだだな」

    174 :

    なにこのスマートなオカリン

    175 = 139 :

    岡部「よく考えるのだ。パソコン魔女を弱いうちに倒したらどうなる?」

    ほむら「…………」

    ほむら「ワルプルギスの夜が、現れる?」

    岡部「そうだ。ワルプルギスの夜がパソコン魔女に倒される前に、パソコン魔女を倒してしまうのだから……当然の結果だな」

    岡部「おそらく、これで助手が今まで居た世界。つまり俺がDメールを使う前の世界に戻る」

    ほむら「でもその場合、まどかが魔女になって世界を滅ぼしてしまう。あるいは、魔女になる前に死んでしまう」

    岡部「果たしてそれは本当にそうなのだろうか? お前は以前の世界で4回ループしただけなのだろう」

    岡部「しかもそのうちの3回は最初から鹿目まどかが魔法少女だった」

    岡部「ギリギリまで魔法少女にならなかったのはたったの1回。検証が不十分ではないか?」

    ほむら「た、確かに……。分かったわ、元の世界に戻りましょう」

    岡部「元の世界に戻る、か。ククク……陳腐だが実に素晴らしいセリフだぞ、助手よ!」

    岡部「そのセリフを拝借して、本作戦名を回帰する世界(リターンオブザワールド)とする!」

    176 = 139 :

    ほむら「あの魔女がどこにいるかは大体分かってる。数日あれば仕留められると思うわ」

    ほむら「仕留めたら連絡するから、あなたは元の世界に戻った後の作戦でも考えていて」

    岡部「あぁ、任せたぞ助手よ。俺も助手の期待を裏切らぬようパーフェクトな作戦を考えておこうではないか」

    ほむら「頼んだわよ。それじゃ」

    岡部「さて、俺はもう少しこの喫茶店で作戦を練るとしよう」

    岡部「今までの経験からするに、その世界では絶対に覆せないということがある」

    岡部「例えば、この世界ではマミが絶対に死ぬということだな」

    岡部「しかし、元の世界で鹿目まどかが魔女になるか死ぬかのどちらか……これはまだ分からない」

    岡部「俺はこれの抜け道を探さねばならん。さて、どうしたものか」

    177 = 139 :

    2日後――

    岡部「リーディング・シュタイナー……! 助手がやってくれたようだな」

    岡部「そして相変わらずのラボ。俺はどんだけラボに篭ってるんだ」

    ほむら「お邪魔するわ」ガチャ

    岡部「作戦、回帰する世界は成功したのか?」

    ほむら「えぇ、あっけないものね」

    岡部「ご苦労だった。俺もこの2日で考えたことを話すとしよう」

    ダル「オカリンが見知らぬ美少女と厨二病満載の会話をしてる件」

    岡部「フッ、ダルよ。キサマにもいずれ教えてやろう。俺達の長く、そして短い戦いのすべてをな」

    ダル「ちょwww長いのに短いってwwwww」

    岡部「助手と作戦会議に行ってくる」

    ダル「どう考えてもデートですね」

    178 = 139 :

    2日後――

    岡部「リーディング・シュタイナー……! 助手がやってくれたようだな」

    岡部「そして相変わらずのラボ。俺はどんだけラボに篭ってるんだ」

    ほむら「お邪魔するわ」ガチャ

    岡部「作戦、回帰する世界は成功したのか?」

    ほむら「えぇ、あっけないものね」

    岡部「ご苦労だった。俺もこの2日で考えたことを話すとしよう」

    ダル「オカリンが見知らぬ美少女と厨二病満載の会話をしてる件」

    岡部「フッ、ダルよ。キサマにもいずれ教えてやろう。俺達の長く、そして短い戦いのすべてをな」

    ダル「ちょwww長いのに短いってwwwww」

    岡部「助手と作戦会議に行ってくる」

    ダル「どう考えてもデートですね」

    180 = 139 :

    岡部「現実的なプランでワルプルギスの夜を倒す確率が最も高いのは――」

    岡部「助手、マミ、美樹さやか、佐倉杏子の4人の魔法少女で挑むことか」

    ほむら「これで勝てなかったら?」

    岡部「その際のプランも一応ある。ただし、そっちはかなり手間がかかる上に何が起きるか分からん。まずは4人で挑むプランで行くぞ」

    ほむら「分かった。マミはあなたが説得すれば問題ない。佐倉杏子は私が説得する」

    ほむら「問題は美樹さやかね。今まで彼女にはかなり手こずったわ」

    岡部「自分で言っておいて何だが、美樹さやかを魔法少女にしてもいいのだろうか」

    岡部「魔法少女になったものの末路は、ロクなもんじゃないんだろう」

    岡部「魔女に殺されたり、魔女になってしまったり」

    ほむら「……そうね、魔法少女なんてものになる人間は少ないに越したことはない。魔法少女が増えたらアイツが喜ぶだけよ」

    岡部「キュゥべえ、か」

    181 :

    ちなみに原作のオカリンは140回~150回目あたりで精神病みました。
    まあその後別の目的の為に何万回もリープするんだけど。

    182 = 139 :

    ほむら「私、マミ、佐倉杏子の3人でワルプルギスの夜に挑むことにするわ」

    ほむら「まどかはもちろんさやかもしっかり監視しないと。彼女は少し目を離した隙に魔法少女になってしまう」

    岡部「キュゥべえの妨害、佐倉杏子の説得、2人の監視……これはかなりキツいんじゃないか」

    ほむら「それでも、やるしかないわ」

    岡部「2人の監視は最低限に抑えよう。事情をすべて話せばそうそう契約しようなんて思わないだろう」

    ほむら「前に説明したでしょう。3回目のループで事情を話した結果、みんなの信頼をさらに落としてしまったのよ」

    岡部「忘れたか。今の俺たちにはアレがあるだろう」

    ほむら「アレ?」

    岡部「助手を立ち直らせるのに使ったアレだ」

    ほむら「世界が変わってるから、あのメールは存在しないはずよ」

    岡部「そういう事ではなくてだな……あ、スマン。助手には聞かせてなかった」

    ほむら「何をよ? 早く答えなさい」

    183 = 139 :

    岡部「あのメールには音声ファイルがもう1つ添付されていてな……そのファイルには重要なキーワードが残されていたのだ」

    ほむら「あなたって人は……なぜそんなものを忘れてるのよ」

    岡部「正直すまなかったと思っている、許してくれ」

    ほむら「まぁいいわ……それで、内容は?」

    岡部「鹿目まどかと美樹さやかの誰にも話していない秘密」

    ほむら「そんなものをあなたは聞いたの!? 女の私が聞くべきでしょう、そこは……。あぁ、まどかのあんなことやこんなことが」

    岡部「おーい助手。帰ってこーい。お前が想像してるいかがわしいようなことは一切ないぞ?」

    ほむら「そ、そそそそんな想像はしていないわ!」

    岡部「鹿目まどかの秘密は……」

    ほむら「ゴクリ」



    岡部「虫歯が1つあるけど怖くて歯医者に行っていないこと」

    岡部「美樹さやかの秘密は、小5までおねしょが治らなかったこと」

    ほむら「まどかの方はともかく、さやかのほうは卑猥よ!」

    岡部「卑猥とか中学生が言うな! てか、おねしょぐらい誰でもするだろう!」

    185 = 139 :

    ほむら「まぁそうだけど……話を戻しましょう。その情報を使って未来からきたことが本当だと証明するのね」

    岡部「そういうことだな」

    岡部(そもそもお前が話を逸らしたんだろう……)

    岡部「美樹さやかの説得は俺と助手、そして俺が説得したマミの3人でやったほうがいいと思うが、秘密はお前の口から告げてくれないか」

    岡部「お前小5までおねしょしてただろう!」

    岡部「女子中学生に向かってそんなHENTAI発言、いくらこの鳳凰院凶真にも難易度が高すぎる」

    ほむら「当然よ。そんな変態発言をさせたことで世界が歪んだりでもしたら、目も当てられないわ」

    岡部「ククク、違いない。鹿目まどかの説得はどうする」

    ほむら「私1人にやらせて欲しいところだけれど、あなたとマミが居たほうがいいでしょうね」

    岡部「了解だ。ではこれより、未来の仲間は今も仲間作戦(オペレーション・エターナルフレンド)を開始する!」

    186 = 139 :

    岡部「いや、ちょっと待ったぁッ!」

    ほむら「い、いきなり大声を出さないでちょうだい」

    岡部「見逃してる点があるではないか! しかもこの作戦が破綻しかねないような致命的な点だ!」

    ほむら「なんなの、その点って」

    岡部「佐倉杏子は見滝原に来るのか?」

    岡部「助手の話を聞く限りでは、来たり来なかったりだったよな」

    ほむら「!」

    ほむら「盲点だったわ。彼女が見滝原に来る条件が分からない」

    岡部「マミの生死が関わっているのではないか?」

    岡部「魔法少女というのは自分のテリトリーがあるのだろう。テリトリー内に現れた魔女はすべて自分の獲物」

    ほむら「なるほど、言いたいことは分かったわ」

    ほむら「マミが死んだことによって、見滝原には魔法少女がいなくなった。……まぁ実際には私がいるのだけれど」

    ほむら「そこで見滝原を自分のテリトリーにするために佐倉杏子が来たというわけね」

    岡部「あぁ。とりあえず今までの情報を整理してみるぞ」

    187 = 139 :

    ほむら「一度目は、ワルプルギスの夜まで生存していた。佐倉杏子はおそらく来ていない」

    岡部「おそらくとはどういうことだ」

    ほむら「私はまだ魔法少女じゃなかったから、あまり深いところまでは分からないのよ」

    岡部「そうだったな」

    ほむら「二度目。マミは死んでしまい、佐倉杏子が現れた」

    ほむら「三度目。マミが生きている状態で佐倉杏子は現れた。でも、すぐに……」

    ほむら「四度目と五週目。マミは死に、佐倉杏子が現れた」

    岡部「これは決まりだな……」

    ほむら「マミが死ぬことにより佐倉杏子が現れるわけね。三度目だけは違うけれど」

    岡部「クソッ! この世界でもマミに死ねというのか」

    ほむら「まだ決まったわけじゃないでしょう。しっかりしなさい」

    岡部「……分かってるさ。何か、抜け道があるはずだ」

    ほむら「私はそろそろキュゥべえの妨害に行くわ。まだ私の転校まで数日ある」

    ほむら「マミを死なせずに佐倉杏子を仲間にする方法を探しましょう」

    岡部「あぁ。キュゥべえのことは頼んだぞ」

    188 = 139 :

    QB「きゅううう!」

    ほむら「まどかは魔法少女にさせないわ、絶対に」

    QB「一体君は何者なんだい、暁美ほむら」

    ほむら「あなたを狩る者(インキュベーターハンター)よ」

    QB「……わけがわからないよ」

    ほむら(いつの間にか岡部の病気がうつってる。恥ずかしすぎるわ)

    190 = 139 :

    2日後――

    ほむら「どうかしら、なにか思いついた?」

    岡部「助手よ。佐倉杏子はマミの死をどうやって知るんだ」

    ほむら「たぶんキュゥべえが教えてるのよ」

    岡部「クククク……予想通りだ」

    岡部「これならマミを殺さずに、佐倉杏子を見滝原に呼び寄せられる」

    岡部「よく聞け、助手。これが俺の答えだ――」

    ほむら「…………」

    ほむら「それでいいのね? 本当に」

    岡部「あぁ。自分の大切な人をこんな目に合わせるなんてまさに外道」

    岡部「だが、これが最善策だと思う」

    ほむら「彼女が納得してくれるかしら?」

    岡部「納得させてみせる」

    ほむら「分かった。あなたがいいなら、それでいい」

    193 = 139 :

    岡部「マミ、大事な話がある」

    マミ「大事な話? 何かしら」

    岡部「信じられないような話だが、落ち着いて聞いてくれ」

    マミ「…………」

    マミ「そんな事が……」

    マミ「倫太郎がそんなに辛い目に何度もあっていたのに、私にはその時の記憶すらない。あなたの痛みを共有することすらできない」

    岡部「何を言っているのだ。こうして話したことをお前が信じてくれただけで、かなりスッキリしたぞ」

    マミ「やっぱり、倫太郎は優しいね……」

    岡部「!!」

    マミ「どうしたの?」

    岡部「いいや、何でもない」

    岡部「では、この状況を脱する方法を説明する」

    マミ「お願い」

    194 = 139 :

    岡部「こんな作戦しか思いつかない俺は無能だ」

    岡部「お前をこんな目に合わせるだなんてな」

    マミ「駄目じゃない。狂気のマッドサイエンティストはこんな時こそ強気で居なくちゃ」

    マミ「あなたが考えた作戦なのだから、私は受け入れるわ」

    岡部「マミ……」

    マミ「絶対に、私を助けてね」

    岡部「あぁ、任せろ。この鳳凰院凶真が、命にかえてでもお前を助け出す。必ずだ」

    196 = 139 :

    岡部「助手よ。マミの説得は完了した」

    ほむら「ずいぶんと早いわね。さすがと言ったところかしら」

    岡部「お前が転入した次の日まで、俺にはやれることがないな」

    岡部「しばらくはお前に任せっきりになってしまう」

    ほむら「気にしないで。キュゥべえを撃ち殺すだけの簡単なお仕事だから」

    岡部「おい、そのフレーズはまさか2ちゃんね……」

    ほむら「な、何を言ってるのかしら! まとめサイトで見ただけよ!」

    岡部「まとめサイトを見てる時点で末期だということを理解しろ」

    ほむら「もう2ちゃんの話は終わり!」

    ほむら「今の所キュゥべえはまどかに接触出来ていないし。この調子でいけばいいはず」

    岡部「そんな考えで大丈夫か?」

    ほむら「大丈夫だ、問題な……あぁ、もう! いい加減にしてちょうだい!」

    岡部「フッ、この程度の挑発に乗るとは助手もまだまだだな!」

    197 = 189 :

    ほむほむ

    198 :

    寝るから朝まで残しといてくれよ!

    199 = 157 :

    先生「今日は転校生を紹介しまーす」

    ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」





    キュゥべえ「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

    ほむら「そいつの話を聞いては駄目よ、鹿目まどか」

    さやか「何なのよこの転校生……絶対ヤバイって! まどか、逃げるよ!」

    まどか「う、うん!」

    ほむら「…………」

    ほむら(後は頼んだわよ、マミ)

    200 = 157 :

    さやか「なに、どこなのよここ! 出口は!?」

    まどか「さやかちゃん、前からなにか来る!」

    さやか「ば、化け物! く、くるなぁ!」

    マミ「面制圧射撃(プレーンサプレッション)!」

    マミ「ふぅ、間一髪って所かしら。ケガはない?」

    まどか「は、はい!」

    さやか「ありがとうございました!」

    マミ「いえいえ。私の名前は巴マミ。魔法少女よ」


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