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    元スレまどか「魔法少女なんてものがない、そんな世界だったら」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 18禁 + - さやか + - まどほむ + - レズ + - 百合 + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 1 :

    ――――


    一方、ほむらは、学校に残って掃除をしていた
    まどかを突き放した結果、再び掃除の頼みを断れない状況に戻ってしまったのだ

    ほむら「……」

    教室の掃除を1人で終える頃には、日はすっかり沈んでいた

    ほむら「まどか……」

    ほむらは掃除をしている間中まどかのことを考えていた
    自分が冷たい言葉をかけた時のまどかの悲しそうな声は、彼女の耳について離れなかった

    202 = 21 :

    >>197
    告白してないような雰囲気だったけどな

    203 = 49 :

    はいはいどーせ本編でも全部さやかが悪いですよーだ

    204 = 152 :

    俺は何があってもさやかちゃんの味方

    205 = 1 :

    ほむら「……そういえば、手帳」

    ふと、まどかが自分のカバンの中に入れていった手帳の存在を思い出した
    カバンから手帳を取り出し、ページをめくってみる

    ほむら「……」

    まどかが書いた文章を読んでいる内に、大きな喪失感が込み上げてきた

    ほむら「私にはやっぱり、今更まどか無しの毎日なんて……無理だよ」

    自分はまどかに依存してしまっている
    そのことを自覚する

    ほむら「たとえまどかがいじめられることになろうとも、まどかと一緒にいたい。
         そう考えちゃうのはいけないことなのかな……?」

    手帳を見つめて、悩む
    悩んで悩んで、悩み抜いた末に出した結論は、

    ほむら「……行こう。まどかを迎えに」

    自分の感情に素直になろうというものだった

    206 = 200 :

    >>203
    それはないだろ

    コミュ障視聴者がさやかの周囲のコミュ障をひたすら擁護して
    さやかを追いこんだ面をまったく無視しているのが現状

    いや、視てる本人がコミュ障だから無視というよりか
    「こんなのどうしようもないじゃん」と投げてるんだよね

    207 = 1 :

    ほむら「はあっ、はあっ……」

    まだ待ち合わせの時間には余裕がある
    だけど、一刻も早くまどかに会いたくて
    気が付くとほむらは公園へと走っていた

    ほむら(きっとまどかは待ってくれている……)

    心臓を気遣いながら、時々ペースを落としながら、それでも走る
    公園が目の前に迫ってきた

    ほむら(いた! まどかだ!)

    ほむらは、ベンチに腰掛けているまどかの姿を発見した

    ほむら「まどかっ!!」

    まどか「ほむらちゃん? きてくれたんだね!」

    まどかもほむらの方に近づいてきた

    208 = 1 :

    ほむら「まどかっ、私ね! やっぱり、まどかがいないと……」

    あと少しで手が触れそうになった、その瞬間




    からん……




    乾いた音をたて、まどかの握りしめていたココアの缶が地面に落下した

    209 = 102 :

    お前ら落ち着けよ
    青が嫌なやつってのは公式なんだから今更だろ
    立ち位置が一般人代表のまどかに対して、頭の中が一般人代表のさやかってのは面白いよな

    210 :

    !?

    211 :

    ・・・!

    212 = 1 :

    鹿目まどかという人物は、本来なら同性であるほむらには決して恋をすることのない人物だった
    しかし、出会いをやり直したいという、極度に強い思いからくる2つの願いの影響を受け、
    この世界のまどかのあり方は通常とは大きくずれてしまっていた

    ほむら「え……?」

    急に頭の中の一部分がぼやけ始める
    今日は、ほむらの奇跡の効力が切れる、ちょうどその日だった

    ほむら「私、どうしてこんなところに」

    魔法の存在しないこの世界において、辻褄の合わない存在となったまどかは、
    二重の奇跡による保護の切れた今、全ての帳尻を合わせるためにこの世から消滅したのだった

    213 = 1 :

    ほむら「あっ、あれ? えっ?」

    何かがどんどん頭の中から消えていくような奇妙な感覚
    自分の目の前にあるのは、地面に転がったココアの缶だけ

    ほむら「いっ、いや! やだぁ!」

    忘れたくない
    もはや対象の抜け落ちてしまったそんな感情を、何か形に残しておきたくなって
    ほむらは咄嗟に、ピンクの手帳を取り出し、自分の思いを綴ろうとした

    ほむら「私は、私は……」

    そうこうしている間にも、記憶はどんどんと褪せていく
    涙がぽろぽろとこぼれ出す
    急いでペンを走らせるも、たった3文字を記したところで、
    もはや自分が何を記録したいのかも分からなくなり

    ほむら「……」

    数分後
    鹿目まどかのことも、彼女との思い出も、彼女に向けていた感情も、
    その何もかもが、ほむらの記憶の中から消え去った

    214 = 200 :

    >>209
    嫌な奴が公式設定なんて初めて聞いたわw

    ほむらにとってのさやかが「何度ループしてもまどかとの仲を邪魔する嫌な奴」であると同時に
    さやかにとってのほむらが「初対面なのにクラスメート無視してまどかにだけ執着する嫌な奴」

    そのすれ違いが見ていて面白いのに、ループしているということを忘れて
    「ほむほむはこんなに辛い過去があるのにさやかはなんて嫌な奴!」
    なんてアホなコメント出す視聴者が多いんだろ

    まあ稀に「ループしてるほむほむが上手くやれば解決するのにいらいらする!」
    なんて逆方向にアホなこと考えちゃってる奴もいるみたいだけれど

    全員どこか残念な部分を持っててそれが連鎖して上手くいかないって作品なのにもったいな見方だと思ってる

    ただそれだけ

    215 = 1 :

    ――――



    ほむら「……」

    教室に入ると、いつものように陰口を叩かれる
    机周りには当たり前のように何かしらの嫌がらせ

    『死ね』

    『根暗レズ』

    『消えろ』

    ほむら「……」

    落書きを雑巾でこすって落としている内に、ふと気になった
    どうして自分は虐められることになったのか
    なぜレズ扱いされているのか
    きっかけを思い出すことができなかった

    ほむら(いじめなんてそんなものなのかな……)

    216 = 34 :

    急展開

    217 = 21 :

    >>214
    熱いな

    218 = 1 :

    ほむらにとって気の重い体育の時間がやってきた
    今日の種目は、先日に引き続きバレーボール

    ほむら「あっ」

    ほむらが失敗をするたびに、周りの白い目線が刺さった
    大袈裟に溜め息をつく者や、わざと聞こえるように舌打ちをする者もいる

    ほむら「……」

    周りが冷たく当たると、余計に動きが委縮し、ますますミスが増えてしまう
    体育の時間中、ほむらは、まるで曝し者にされているかのような気持ちを味わい続けた

    219 = 49 :

    >>214
    まあ誰かを叩くのは間違ってるよな
    あとあんこマダー?

    220 = 1 :

    昼食時になった
    自分で作った弁当を取り出す

    ほむら(今日は……、卵焼きの味付けが上手くいったっけ)

    今朝の味見のことを思い出す
    今日の卵焼きは、ちょうど自分好みに味付けできていたはずだ
    ほむらは、卵焼きを前に、ほんのちょっとだけ胸を弾ませた
    しかし、彼女が卵焼きを食べることはかなわなかった

    クラスメイト3「おっとっと!」

    ほむら「あっ……」

    女子生徒がわざとらしく机に手をついてきて、ほむらの弁当を床に落としてしまったのだ
    弁当箱の中身が散乱する

    クラスメイト3「ごっめーん! バランス崩しちゃってさー」

    ほむら「……」

    ほむらは床に落ちてしまった弁当を1人で片づけた
    その日ほむらは、昼食を抜いた

    221 = 123 :

    おどろきの

    222 :

    黒さ

    223 = 43 :

    デブはデブに甘くすれんだーな奴が嫌い
    もやしはもやしに甘く体育会系が嫌い

    つまり、友達付き合いを放棄したまどほむに甘い奴は……

    224 = 1 :

    ――――


    いつかと同じように、夕日の照らす中、とぼとぼと1人で下校するほむら
    長い橋の上を歩きながら考える

    ほむら「こんな生活が続く位なら、いっそ……、死んじゃった方が」

    橋のふちに寄り、下に広がる風景を見下ろしてみる

    ほむら「ここから落ちたら……楽になれるのかな……」

    一瞬だけ気の迷いが生じる
    だが、ほむらにはそれを実行に移すことができなかった

    ほむら「……やだよぉ、死にたくないよ……」

    結局、真剣に死というものに向き合えるほど、
    ほむらという少女は強くもなければ壊れてもいなかった
    それからしばらくの間、ほむらはその場にしゃがみ込んで泣き続けた

    226 = 1 :

    ほむら「ただいま」

    誰もいない家へ帰宅する

    ほむら「はあっ……」

    ほむらは、かばんを放り投げると、床にごろんと大の字になった

    ほむら(明日から学校さぼっちゃおうかなぁ……)

    真剣にそんなことを検討する
    その時、不意にほむらの視界の中に、あるものが入ってきた

    ほむら「あんなもの家にあったかな……?」

    それは、ピンク色の手帳だった

    227 = 176 :

    SSみようず

    228 = 1 :

    見覚えの無い手帳なのに、何故だか、とても大切なものだったような気がする
    ほむらは誘われるようにその表紙をめくった

    ほむら「……」

    一番最初のページには、ほむら1人しか写っていない寂しいプリクラが貼られていた
    写真の左半分には、誰もいないスペースが不自然に空いている
    どうしてこんなものをとったんだろうと、ほむらは首を傾げた

    ほむら(次のページは……、空白?)

    プリクラが貼ってあったページをめくると、そこに広がっていたのはただの空白だった

    ほむら(最初の1ページしか使っていなかったのかな)

    ページをめくって確認してみる

    ほむら(あ。今度は文字が……)

    「大好き」

    そこには自分の文字で、そう一言だけ書かれていた
    それは、ほむらがまどかに対して抱いていた、最後の感情だった

    230 :

    まどかちゃん……

    231 = 1 :

    大好きという文字が誰に、あるいは何に向けたものなのか、ほむらには全く思い出せなかった
    だが、焦りながら書かれたようなその文字からは、強い何かが感じられる

    ほむら「……あれ? この紙、なんだか……」

    ほむらは、紙がゴワゴワしていることに気が付いた
    まるで涙か何かで濡れた後のように

    ほむら「まどか……」

    気が付くとほむらは、記憶の中に無いはずの少女の名を呼んでいた

    ほむら「まどかに会いたい……。会いたいよぉ……」










    「それが君の望みかい?」

    ほむらが声の方を見ると、そこには白色の毛に包まれた小動物が座っていた

    232 = 121 :

    !?

    234 = 34 :

    QB!

    235 = 148 :

    永久機関だな

    236 :

    キュゥべえええええええええええええええ

    237 = 123 :

    QBループwwwwwwwwwwwwwwwwww

    238 :

    どうあがいてもQB

    239 :

    QBキターーーーーーーー

    240 :

    >>2
    俺はこいつを許さない、死ね脇汗豚

    241 = 1 :

    ほむら「あなたは……」

    QB「僕はQB。さっそくだけど、もし君が望むなら、僕は君の願いを何でも1つだけ叶えてあげよう」

    ほむら「願いを何でも?」

    QB「疑わしいという目をしているね。もっともだ。
        だけど、何もしないよりは、たとえ低い可能性であっても試してみた方がいいとは思わないかい?」

    ほむら「……」

    QB「少し、長い話をするよ。
        僕達の星は、エネルギー不足に頭を悩ませていた」

    ほむら(僕達の……、星? まるで自分が地球の外からやってみたいな言い方ね)

    QB「研究を続けるうちに僕たちは、絶望という感情の特異性に気が付いた。
        そしてそれを利用し、多大なエネルギーを生み出す仕組み、通称“魔法少女システム”を構築しようとした」

    ほむら「話がよく分からないわ……。それに、その話は今の状況と何も関係が……」

    QB「まあいいから聞いていて」

    242 :

    ここでQBか

    243 = 119 :

    QBェ…

    244 = 200 :

    こんなんしたらほむほむのSG一発で真っ黒になってしまうじゃないか

    245 = 165 :

    親切なQBだな

    246 = 1 :

    QB「今にも完成しようとしていた魔法少女システム。
        だけどシステムが実用に移される寸前で、全く正反対のエネルギー生成法が発案された」

    ほむら「全く正反対の?」

    QB[それは、絶望が希望に転換される際に生じる、ある特殊な現象を利用したシステムだった。
        これにより、魔法少女なんてものは……、必要なくなった」

    ほむら「絶望を、希望に転換……」

    QB「ざっくばらんに言うと、大きな絶望が希望へと変化する際には、非常に大きなエネルギーが発生するんだ。
        僕はそのエネルギーを手に入れる為に、絶望している人を探し、そういった人々の願いを叶えて回っている」

    ほむら「それで、私の願いをかなえると?」

    QB「理解が早くて助かるよ」

    247 :

    >>223
    その理論だとスレンダーなやつはデブが嫌いになるわけだけどそんなわけないよね
    それ劣等感持ってる弱者が持てる者に嫉妬してるだけじゃんwww

    248 = 72 :

    風呂から戻ってきたら良い感じじゃないか。QBwww

    神無月のラストっぽいな。プリクラの空白で泣きかけたわ

    249 :

    このQBはいいQB

    250 = 1 :

    「魔法少女なんてものが必要の無い、そんな世界でほむらちゃんとの出会いをやり直したい」
    システムの構築に、ある少女のそんな願いが関与していたことを、この世界の誰も知らない

    QB「君にこの話をしたのは、あらかじめ利害関係をはっきりさせることで、
        できる限りすっきりした気持ちで願いを叶えて欲しかったからだ。
        その方が、事がスムーズにいくからね」

    ほむら「……信じていいの?」

    QB「やってみれば分かるよ。さあ、君の願いを聞かせておくれ」

    ほむら「分かった……」

    少しだけ迷った後
    ほむらは、目の前の不思議な生物の言葉に賭けてみることにした

    ほむら「まどかとずっと一緒にいたい。これが私の願い」

    QB「……よし。君の願いは、今エントロピーを凌駕して成就した」

    そして鹿目まどかという少女の存在が、再びこの世界で息を吹き返した


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