私的良スレ書庫
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元スレ魔女シャルロッテ「わたしはほむほむ派です」
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>>250
屋上
屋上
「もしかしてお金が無いんですの?」
あたしのしょんぼりした顔に気がついたのか、店員さんはそう尋ねてきた
「……」
なんだか急に悲しくなってきて、あたしは何も言えずに俯いた
と、何かをがさごそと詰めているような音が自分のすぐ近くから
自分以外にお客さんはいない筈なのにどうして?
そう思い、顔を上げると……、
「お客様は可愛いから今日は特別サービスです!」
「ありがとうゲルト!」
突然口をついて出てきた言葉に、自分でも驚いた
どうしてあたしはこのお姉さんのことをゲルトなんて呼んだのかしら
もちろん店員さんも、面喰った顔を……、
「あらっ? ゲルト? わたくしそんな名前では……。
も変ですわね。何故か凄くしっくりきます……」
するかと思いきや、妙に納得したような様子だった
「では、またのご来店をお待ちしています!」
あたしのしょんぼりした顔に気がついたのか、店員さんはそう尋ねてきた
「……」
なんだか急に悲しくなってきて、あたしは何も言えずに俯いた
と、何かをがさごそと詰めているような音が自分のすぐ近くから
自分以外にお客さんはいない筈なのにどうして?
そう思い、顔を上げると……、
「お客様は可愛いから今日は特別サービスです!」
「ありがとうゲルト!」
突然口をついて出てきた言葉に、自分でも驚いた
どうしてあたしはこのお姉さんのことをゲルトなんて呼んだのかしら
もちろん店員さんも、面喰った顔を……、
「あらっ? ゲルト? わたくしそんな名前では……。
も変ですわね。何故か凄くしっくりきます……」
するかと思いきや、妙に納得したような様子だった
「では、またのご来店をお待ちしています!」
ケーキ屋を出ると、今度はまた町をぶらり
しばらく歩く内に、あたしは公園へとたどり着いた
「……」
今日は平日の昼間
公園は閑散としているのだが、一人だけ、
ブランコに腰かけてギーコギーコ音を鳴らしている女の子がいた
あたしと同い年ぐらいだろうか
「こんにちは!」
あたしは女の子の正面に近づくと、出来る限り明るい声で彼女に話しかけた
「あっ、こ、こんにち……は……」
女の子はいっぱいいっぱいといった調子で挨拶を返してきた
しばらく歩く内に、あたしは公園へとたどり着いた
「……」
今日は平日の昼間
公園は閑散としているのだが、一人だけ、
ブランコに腰かけてギーコギーコ音を鳴らしている女の子がいた
あたしと同い年ぐらいだろうか
「こんにちは!」
あたしは女の子の正面に近づくと、出来る限り明るい声で彼女に話しかけた
「あっ、こ、こんにち……は……」
女の子はいっぱいいっぱいといった調子で挨拶を返してきた
「学校、サボってるの?」
女の子の隣のブランコに腰かけつつ尋ねてみる
彼女の足元には、鞄が一つ放り投げられていた
「ち、ちがっ……、さぼってるわけじゃなくて……早退……」
「あはは、仮病して公園で暇つぶしてるなら一緒だよー」
「い、言わないでね……? パパもママも……、怖いの……」
そう話す彼女の顔は、恐怖に染まっている
家族との仲がうまくいってないのかな
「言わない、というより、言えるわけないよ。だってあたし、貴女のお父さんもお母さんも知らないもん!」
「そっ、そっか。あはは……、馬鹿ね私」
「やっと笑ったね」
「えっ?」
女の子は、一瞬びっくりしたような顔になった後、すぐにまた口元を緩めた
「変ね……私、人と話すの嫌いなのに……貴女とのお話は嫌じゃない……」
そう言って、二つに結んだ髪の毛の内の一つを、丁寧に撫でる
その仕草をしている時の彼女は、とても綺麗に見えた
多分この子、内面さえ変われば美人になると思う
女の子の隣のブランコに腰かけつつ尋ねてみる
彼女の足元には、鞄が一つ放り投げられていた
「ち、ちがっ……、さぼってるわけじゃなくて……早退……」
「あはは、仮病して公園で暇つぶしてるなら一緒だよー」
「い、言わないでね……? パパもママも……、怖いの……」
そう話す彼女の顔は、恐怖に染まっている
家族との仲がうまくいってないのかな
「言わない、というより、言えるわけないよ。だってあたし、貴女のお父さんもお母さんも知らないもん!」
「そっ、そっか。あはは……、馬鹿ね私」
「やっと笑ったね」
「えっ?」
女の子は、一瞬びっくりしたような顔になった後、すぐにまた口元を緩めた
「変ね……私、人と話すの嫌いなのに……貴女とのお話は嫌じゃない……」
そう言って、二つに結んだ髪の毛の内の一つを、丁寧に撫でる
その仕草をしている時の彼女は、とても綺麗に見えた
多分この子、内面さえ変われば美人になると思う
>>252
ごめん、可愛くないのは人魚の魔女と言うよりはさやかだったね…
ごめん、可愛くないのは人魚の魔女と言うよりはさやかだったね…
>>262
屋上
屋上
>>263
手伝おう
手伝おう
「ね、貴女なんていうの?」
「私? 私は……エリ」
「エリ? そっか、可愛い名前だね」
「そうかな……?」
「そうだよ! エリだって本当はこの名前、心の中では大事に思ってるんじゃないかな。
他の名前なんか嫌! 私にはこの名前しかないんだー! なんて考えちゃうぐらいに」
「ほっ、他の名前……? それは確かに嫌かも……」
「でっしょー? だからさ。そんな大好きな名前をつけてくれたお父さんお母さんとなら、
きっと上手くやってけるんじゃないかなーって、あたしはそう思うんだけど」
「……」
女の子は返事を返さずに俯いた
「私? 私は……エリ」
「エリ? そっか、可愛い名前だね」
「そうかな……?」
「そうだよ! エリだって本当はこの名前、心の中では大事に思ってるんじゃないかな。
他の名前なんか嫌! 私にはこの名前しかないんだー! なんて考えちゃうぐらいに」
「ほっ、他の名前……? それは確かに嫌かも……」
「でっしょー? だからさ。そんな大好きな名前をつけてくれたお父さんお母さんとなら、
きっと上手くやってけるんじゃないかなーって、あたしはそう思うんだけど」
「……」
女の子は返事を返さずに俯いた
>>262
無茶しやがって…
無茶しやがって…
>>262
どっちにしろ屋上だゴルァ
どっちにしろ屋上だゴルァ
うち屋上あるんだけどさぁ、>>262を焼いていかない(迫真)?
さやかって性格最悪、スタイル中途半端。
内も外も良いとこ無しだよね、実際。
内も外も良いとこ無しだよね、実際。
>>269
てめーは体育館裏だ
てめーは体育館裏だ
>>270
まぁ確かにさやかは糞だな。
まぁ確かにさやかは糞だな。
「なんか出過ぎたこと言いすぎちゃったかな。……ごめんね」
「ううん。パパとママと、もう一度ゆっくり……話してみるね。こっ、怖いけど……」
「頑張れ! エリならきっとなんとかなるって!」
「そっ、そうだね……。貴女にそう言ってもらえると、本当に何とかなりそうな気がしてくる……」
女の子は、出会ってから今までで一番自然な笑顔を見せてくれた
少しは気持ちを許してくれたかなと思うと、凄く嬉しくなる
「さってと、あたしはそろそろ帰ろうかな」
あたしはブランコから勢いよく飛び降りた
「まっ、また……会えるかな?」
「会えるよ! だってあたし達、友達だもん!」
「とっ、友達!? そ、そっか、友達……えへへ……」
「うん! だから必ず会おうね! 約束だよ!」
「うん! 約束!」
「ううん。パパとママと、もう一度ゆっくり……話してみるね。こっ、怖いけど……」
「頑張れ! エリならきっとなんとかなるって!」
「そっ、そうだね……。貴女にそう言ってもらえると、本当に何とかなりそうな気がしてくる……」
女の子は、出会ってから今までで一番自然な笑顔を見せてくれた
少しは気持ちを許してくれたかなと思うと、凄く嬉しくなる
「さってと、あたしはそろそろ帰ろうかな」
あたしはブランコから勢いよく飛び降りた
「まっ、また……会えるかな?」
「会えるよ! だってあたし達、友達だもん!」
「とっ、友達!? そ、そっか、友達……えへへ……」
「うん! だから必ず会おうね! 約束だよ!」
「うん! 約束!」
さやかは最高に可愛いじゃないか
良くも悪くも人間臭くて
さやさやマジ沙耶沙耶
良くも悪くも人間臭くて
さやさやマジ沙耶沙耶
病院への帰り道をたどる
途中、中学生の五人組とすれ違った
「あーもう可愛いなあ、まどかは! このこのっ!」
「おいおいさやか、まどかの奴明らかに嫌がってんぞそれ」
「そんなことないない! そうですよねー、マミさん」
「ふふっ、どうかしら?」
「ちょっ、マミさんまでー!? んじゃ仁美はどう思う?」
「ノーコメントでお願いしますわ」
「ひどっ!? だっ、だけどまだだ。まだ肝心のまどかの言葉を聞いていなぁーい!」
「私は……ちょ、ちょっと苦しいかな、そんなに強く抱きつかれると」
「なっ……い、いつから私の嫁はこんな反抗期に陥ってしまったんだ!」
「ほーらな、言ったろさやか!」
「杏子に言われるとむかつくー!」
まどか、と呼ばれ、みんなの中心にいる優しそうな顔のお姉さん
一瞬だけ目があったような気がした
途中、中学生の五人組とすれ違った
「あーもう可愛いなあ、まどかは! このこのっ!」
「おいおいさやか、まどかの奴明らかに嫌がってんぞそれ」
「そんなことないない! そうですよねー、マミさん」
「ふふっ、どうかしら?」
「ちょっ、マミさんまでー!? んじゃ仁美はどう思う?」
「ノーコメントでお願いしますわ」
「ひどっ!? だっ、だけどまだだ。まだ肝心のまどかの言葉を聞いていなぁーい!」
「私は……ちょ、ちょっと苦しいかな、そんなに強く抱きつかれると」
「なっ……い、いつから私の嫁はこんな反抗期に陥ってしまったんだ!」
「ほーらな、言ったろさやか!」
「杏子に言われるとむかつくー!」
まどか、と呼ばれ、みんなの中心にいる優しそうな顔のお姉さん
一瞬だけ目があったような気がした
小さな冒険もおしまい
とうとうあたしは、白くて大きな病院に辿り着いてしまった
「……」
さっきまで弾んでいた心がウソみたいに沈んでいく
また闘病生活か、嫌だなぁ……
そう思った矢先のこと、
「○○!? ○○なの!?」
眼鏡をかけたお姉さんがあたしの方へ駆け寄ってきた
胸……、ちょうど心臓のあたりを抑えている
そう、心臓病の彼女にとって、走るという行為は身体に大きな負担がかかるのだ
なのに、彼女は自分の身など心配せず、
「心配したんだから……」
あたしの身体を、ギュッと抱きしめてくれて
「ごめん、ごめんね、ほむほむ」
暁美ほむら
あたしと同じ病室で入院している、少し年上で眼鏡をかけたお姉さん
彼女に抱きしめられたその瞬間、あたしは全てを思い出した
とうとうあたしは、白くて大きな病院に辿り着いてしまった
「……」
さっきまで弾んでいた心がウソみたいに沈んでいく
また闘病生活か、嫌だなぁ……
そう思った矢先のこと、
「○○!? ○○なの!?」
眼鏡をかけたお姉さんがあたしの方へ駆け寄ってきた
胸……、ちょうど心臓のあたりを抑えている
そう、心臓病の彼女にとって、走るという行為は身体に大きな負担がかかるのだ
なのに、彼女は自分の身など心配せず、
「心配したんだから……」
あたしの身体を、ギュッと抱きしめてくれて
「ごめん、ごめんね、ほむほむ」
暁美ほむら
あたしと同じ病室で入院している、少し年上で眼鏡をかけたお姉さん
彼女に抱きしめられたその瞬間、あたしは全てを思い出した
あたしは……、QBと名乗る変な生き物と契約を交わして、魔法少女とやらになった
叶えてもらった願いは凄くわがまま
お菓子を一杯食べられますように
病気が治りますように
ほむほむも学校に通えるようになりますように
それを全部、全部
勿論QBには、そんなの無理だよと言われた
だけどあたしは、とにかく全部欲しいと言った
その結果が、全部不完全な願いの成就
あたしはお菓子をたくさん食べられるようになった
だけど、チーズだけはどうしても食べられない呪いにかかった
病気は治った
だけど、もう人間の体ではいられなかった
ほむほむは学校に通えるようになった
ただし、しばしば入院しなければならないぐらいに不安定な状態で
それから色々あって魔女になって、やっぱり色々あって人間に戻れて
こうしてほむほむの腕の中にいる
叶えてもらった願いは凄くわがまま
お菓子を一杯食べられますように
病気が治りますように
ほむほむも学校に通えるようになりますように
それを全部、全部
勿論QBには、そんなの無理だよと言われた
だけどあたしは、とにかく全部欲しいと言った
その結果が、全部不完全な願いの成就
あたしはお菓子をたくさん食べられるようになった
だけど、チーズだけはどうしても食べられない呪いにかかった
病気は治った
だけど、もう人間の体ではいられなかった
ほむほむは学校に通えるようになった
ただし、しばしば入院しなければならないぐらいに不安定な状態で
それから色々あって魔女になって、やっぱり色々あって人間に戻れて
こうしてほむほむの腕の中にいる
「シャル……ロッテ?」
ほむほむも何かを思い出したのか、目を丸くしてこちらを見ている
まなじりには軽く涙が浮かんでいた
「ごめんなさい、ひどいことして……本当にごめんなさい……」
「ううん、いいんだよそんなこと。今はこうして仲良くできるんだから」
あたしはほむほむを抱きかえすと、笑顔で元気にこう一言
「わたしはほむほむ派です!!」
本当に欲しいものは初めからここにあったんだ
おわり
ほむほむも何かを思い出したのか、目を丸くしてこちらを見ている
まなじりには軽く涙が浮かんでいた
「ごめんなさい、ひどいことして……本当にごめんなさい……」
「ううん、いいんだよそんなこと。今はこうして仲良くできるんだから」
あたしはほむほむを抱きかえすと、笑顔で元気にこう一言
「わたしはほむほむ派です!!」
本当に欲しいものは初めからここにあったんだ
おわり
>>1乙
楽しませてもらったよ
楽しませてもらったよ
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