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    元スレ上条「キミハダレ?」 美琴「私は、ア、アンタの恋人よ!」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×11
    タグ : - 御坂美琴 ×2+ - 黒子 + - とある + - とある魔術の禁書目録 + - イニシャルD + - インデックス + - インフィニット・ストラトス + - タグ追加一方 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 3 :

    上条「な、なあ、美琴、なんか俺、めちゃくちゃ嫌われてね?」

    黒子「み・こ・とぉおおお?? もう馴れ馴れしくファーストネームで呼び合う仲なんですの????」

    美琴「いや、悪い子じゃないんだけど、ちょっといろいろとね……」

    美琴「ちょっと、黒子!! いい加減にしなさい。
       アンタにはまだ言っていなかったけど、当麻には大きな借りがあるの。
       コイツは私の命の恩人なのよ」

    黒子「はあ? この方がレベル5のお姉さまの命の恩人?
       わたくしの目には、冴えないおサルさんにしか見えませんけど」
       
    上条「な、何なんだ、コイツは……」

    52 = 3 :

    黒子「まあ、おおよそのことはわかりましたわ。
       大方、お姉さまは些末なことでそちらの殿方に恩義を感じてしまい
       純情で一途、義理堅く、そして世間知らずなゆえに、
       それを恋だの愛だのと誤解してらっしゃるわけですわね。
       
       そんな幻想は今からこの黒子がぶちコロしてやりますの!!!」

    美琴「黒子!! アンタ、私にケンカ売ってるワケ?」ビリビリ

    上条「お、おい! お前ら……」

    黒子「わたくしとの長い付き合いを差し置いて、こんなパッと出の類人猿もどきに、
       お姉さまの純情を奪われるなんて……
       そんなの、黒子は、黒子は、認めるわけいきませんの……」フルフル

    美琴「いや、当麻とも春からの付き合いだし」

    上条「なんか、俺やっぱ付いて来ない方がよかったな」

    美琴「いや、ちょ、ちょっと待って。
       根はほんとに悪いやつじゃないんだってば!
       私がいきなりいなくなったせいで、怒らせちゃったっていうか……」

    53 = 3 :

    美琴「ねえ、黒子、お願い。
       勝手なことを言ってるのはわかってるけど、今はアンタの助けが必要なの。
       じつはコイツ、今、記憶喪失になっちゃってて、住所や学園都市での知り合いを探したいのよ。
       ジャッジメントとして協力してくれない?」

    黒子「記憶喪失~~??
       何ですの、その三流ドラマにありがちなシチュは?」

    黒子(庇護欲全開なお姉さまの同情を引くための小細工に決まってますの!)

    黒子「いいですか! お姉さま。
       これは、麻疹のようなものですの。ええ、黒子にはわかります。
       お姉さまは思春期特有の一時の流行り病に罹っていらっしゃるだけですわ。
       それにしても、そんなどこの馬の骨とも分からない殿方に熱を上げてしまわれるなんて
       常盤台のエースの名に傷がつきますわよ。
       ま、幸いなことにまだ大事にはいたっていないようですし、
       お姉さまを惑わす悪い虫はこの黒子が…………」ブツブツブツブツ

    55 = 3 :

    上条「なあ、美琴、俺明らかにあの子に嫌われてるじゃん……」

    美琴「黒子のことは大丈夫よ。
       それに、あの子だって、前にアンタに命を助けられたことがあるの。
       ああは言ってるけど、絶対に恩を仇で返すようなヤツじゃないわ」

    上条「ふーん。恩人というより、親の敵を見るような目で睨まれてるぞ」

    美琴「ちょっと、あの子説得してくるから、当麻はあそこのベンチで待っててくれる?
       すぐ済むから」

    上条「ああ、別にいいけど」

    美琴「絶対にそのベンチから離れちゃだめよ! 絶対に!!」

    上条「なんだよ、ガキじゃあるまいし」
       
    美琴「いいから、絶対にそこから離れないで!」

    上条「大げさだな」

    56 = 3 :

    美琴「黒子! アンタにだけ話しておきたいことがあるの」ヒソヒソ

    黒子「あら~お姉さま、わたくしにだけとは何ですの?」

    美琴「うん、アンタに当麻のことであらかじめ知っておいてほしいことがあるの。
       いい?

       当麻は襲われる可能性があるから、片時も目を離せない。
       これが一つ目。

       そのことは信頼できる人間にしか明かせない。
       不安にさせたくないから、本人にも内緒。
       これが二つ目。
       
       そして、当麻は今、右手の力がまったく使えなくなっている。
       これが三つ目ね」

    黒子「はあ。襲われるというのは、誰に?」

    美琴「学園都市よ」

    黒子「はあ……」

    57 :

    良いね。

    58 = 3 :

    美琴「正確に言うなら、統括理事会ね。
       当麻の力が危険視されていて、対ロ戦の時に、
       拘束ないし、最悪の場合は右手だけ持ち帰るようにという指示が理事会から下りているの。
       しかも、今はなぜかその力も記憶もなくしているから、とても危険な状況なの」

    黒子「統括理事会が一学生の命を狙うというのは、にわかには信じがたいのですが……。
       いったい、あの類人猿もどきは何をしでかしたんですの?」

    美琴「何もしてないわ。
       多分、当麻の力がロシア側に利用されるのを恐れたのね。
       戦争が終わった今、その指示がまだ生きているのかどうかをまず知りたいの」

    美琴「もしまだ有効な場合は、力を失った当麻には、もう危険要素も利用価値もないことを、
       統括理事会に分からせて、当麻の身の安全を確保したい。
       アイツが今後学園都市で無事に過ごしていけるかどうかは、それにかかっているというわけ」

    黒子「はあ……。それで、その失った能力とは一体何ですの?」

    美琴「はあ? アンタ、何言ってるの!?
       どんな能力も効かない能力よ。あんただって知ってるでしょ。
       結標に殺されかけた時、アイツが助けてくれたんじゃない」

    黒子「お姉さまの方こそ、どうなさったんですの?
       結標から救ってくださったのはお姉さまでしょう?
       そもそもあちらの殿方には、わたくし、今日始めてお会いしたんですのよ?」

    60 = 35 :

    なん…だと…

    61 :

    なるほど…こうきたか

    62 = 34 :

    いいよいいね

    63 = 40 :

    黒子かわいいよ黒子

    64 = 3 :

    読んでいただいている方ありがとうございます。

    2chのレベル?が1らしく、連投規制に引っかかってしまうのが、もどかしいですね。

    これで、多分、全体の1/5くらいです。

    ちょっと休憩させていただいて、また1時間後くらいに、投稿させていただきます。

    66 :

    何だと…
    後回収は脳髄込みだな、上条さんじゃなきゃ結局意味ないらしい

    68 = 40 :

    黒子かわいいよ黒子

    69 = 34 :

    上条さんのこと好きな人だけに見える妖精なんですね

    70 = 35 :

    >>64
    あんまりほいほい投下すると支援が追いつかずにさる規制くらうから
    煩わしいけど投下目安にするにはちょうど良いと思う

    72 = 3 :

    >>70
    そうなんですね。
    ありがとうございます。
    よく他の人が書いたSSは読んでいるんですが、自分で投稿するのは初めてなので、
    スレッドを立てるところから四苦八苦しました(苦笑)

    73 = 40 :

    黒子かわいいよ黒子

    74 = 61 :

    200レス近いボリュームか。期待。

    75 = 34 :

    特にアピールはしないけど吹寄さん期待

    76 :

    まだかなまなかな

    77 :

    禁書「とーまとーま!待ち切れないんだよ!」
    上条「あと少しだ。我慢しろ」

    78 :

    黒子かわいいよ黒子

    79 :

    美琴「ちょっと、アンタ、どうしちゃったの?
       からかってるの? いきなり失踪したのは本当に悪かったって! 
       だからマジメに……」

    黒子「おかしいのはお姉さまの方です!
       確かに対ロ戦争では、いささか統括理事会が暴走したきらいは指摘されていますけど、
       さすがに罪のない学生を襲おうとするなんてありえませんわ。
       まして、どんな能力も効かない能力だなんて、それこそ都市伝説のひとつ……」

    美琴「やめて! アンタ、アイツのこと本当に覚えてないの? どうしちゃったの??」

    黒子「お姉さま……」

    美琴(どういうこと? 黒子の記憶がおかしいなんて……。
       まさか、これって統括理事会の仕業?)

    80 = 79 :

    上条「おい! どうした? 何もめてんだよ?」

    美琴「何でもないわ」

    黒子「お姉さま……。落ち着きましたか?」

    美琴「ええ、アンタが嘘をついているとは思っていないわ」

    美琴(だからこそ、ショックなんだけど……)

    上条「なあ、美琴。これから、俺が通ってたっていう高校に行ってみようと思うんだけど。
       そこなら知り合いもいるだろうし、俺の住所も分かるだろ」

    美琴「分かった。確かトアル高校っていったわ。案内する!」

    81 = 76 :

    ふひひ

    82 = 77 :

    トアル高校っていうのかw

    83 = 79 :

    【トアル高校 職員室】

    黄泉川「お! お前は常盤台の超電磁砲じゃん! どうした、なんの用じゃん?」

    美琴「あ、えーと、こ、ここの先生だったんですね……あはは」

    美琴(やばい……。この人って、いつも見かけるアンチスキルじゃないの!)

    上条「えーとですね、俺のことを知っている人はいませんかね?
       上条当麻っていうんですけど。
       あ、いえ、こう見えても決して怪しいものではありませんよ。
       この学校の生徒らしいんですが……ははは……」

    黄泉川「んー、『らしい』???」

    美琴「バカ! キョドリ過ぎよ!」ヒソヒソ

    上条「お前だって、目が泳いでいたぞ!」ヒソヒソ

    84 :

    師塩

    85 :

    お、始まった

    さるよけ支援

    86 = 79 :

    黄泉川「知ってるか、小萌先生?」

    小萌「『かみじょう とうま』君ですか? 
       うーん、先生は生徒さんのお顔は全員覚えてますけど、
       『かみじょう』君と会うのは今日が初めてですよ」

    黄泉川「名簿では……………………、んー、そんな名前は、見当たらないじゃん」

    災誤「本当にうちの生徒なら学生証を持っているだろう。そもそも、君たち、どうやってここに入ったんだ?」

    上条「あ、えーと……はは……」

    美琴「それはですね……えっとぉ~」

    黄泉川「まあまあ、災誤先生。悪いやつには見えないし事情がありそうじゃん。
        どうした、お前ら、詳しく話してみるじゃん!」

    上条「はあ、実は俺、この3日間以前の記憶を無くしてまして……」

    87 = 77 :

    3日前に生まれた赤ちゃんなの?

    88 = 79 :

    黄泉川「記憶喪失? 本当なら大ごとじゃんよ!
        でも、安心しろ!
        うちの生徒じゃなくとも、私が責任をもって身元を見つけてやるじゃん!」

    美琴(アンチスキルに任せて大丈夫かしら?)

    小萌「住んでいたおうちの場所は分からないんですか?
       記憶が戻るまで、よかったら先生のうちに住むといいですよ!」

    上条「え、っていうか、君は一体……」

    小萌「むぅ~。今、先生のことを『なにいってやがる、この幼女』とか思いましたね!?
       先生はこう見えても、黄泉川先生より大人の先生なのですよ!」

    89 = 78 :

    小萌かわいいよ小萌

    91 = 79 :

    黄泉川「小萌先生のうちには、もう結標がいるじゃんよ。
        さすがに年頃の男女を一緒にさせるのはまずかろう」

    美琴(「むすじめ」? 結標淡希? まさかね……)

    黄泉川「大丈夫。私が面倒みてやるじゃん。
        どうだ、お前、うちに来ないか?」

    上条「は、はあ。いいんですか?」(つーか、アンタも女だろ?)

    小萌「黄泉川先生のうちだって、一方通行ちゃんたちを二人も預かっているじゃないですか」

    黄泉川「それが一方通行のやつ、いきなりいなくなりやがったじゃん。
        ついこないだ戻ってきたんだが、打ち止めが熱を出しててさあ、今は……」

    美琴(!!! 「一方通行」って……どういうこと???)

    93 = 79 :

    美琴「帰るわよ、当麻!!」グイ

    上条「お、おい!?」

    黄泉川「え? どうした?」

    上条「おい! 急にどうしたんだよ! 何で走っているんだよ!?」

    美琴「ハアハア……、ここに来たのは失敗だったわ。
       事情は後で話すから、今は一刻も早くここから出るわよ」

    美琴(間違いなく「一方通行」と呼んでいた……。あのアンチスキルが一方通行と繋がっているということ?)

    美琴(いや、あり得ないことじゃない。当麻を襲うつもりなら、その周辺に網を張っておくのは当然)

    美琴(それにしても、あの一方通行が相手なんて……。
       でも統括理事会も、一度当麻に敗れた相手をわざわざ選ぶかしら?
       いや、右手の力が効かなくなっていることまでバレているとしたら……)

    95 = 79 :

    上条「ハアハア……、美琴、お前、わけわからんぞ! 落ち着けって!」

    美琴「ハアハアハアハア……、お願い、今は黙って走って!! ここは危ないの!!!」

    吹寄「きゃっ!」

    上条「うわ!…………イッテェ……、
       す、すみません、おでこ、大丈夫ですか?」

    美琴(この人! 大覇星祭で倒れた人だ。当麻の知り合いのはず……)

    96 = 79 :

    吹寄「いえ、大丈夫よ。あなたたち、ケガは?」

    美琴「大丈夫です。すみません。
       ……あの、ところで、コイツに見覚えはありませんか?」

    吹寄「は? いいえ??」

    美琴「え、いえ、何でもないんです。失礼しました!!」タッタッタ

    美琴(やっぱり、黒子だけじゃなく、誰も覚えていない!!
       名簿にも載っていないなんて……。
       統括理事会は、当麻の存在そのものを抹消するつもり?)

    97 :

    おでこ大丈夫ですかwwww

    99 :

    >>97
    おっぱい大丈夫ですか?って尋ねるべきだよな

    100 = 79 :

    上条「おい、もう学校を出たぞ! 止まれって!」

    美琴(迂闊だったわ。当麻を狙う相手の正体が分からないまま、無闇に動くべきじゃない!)

    上条「ハアハアハア、もういいだろ? 『危ない』って何だよ? ちゃんと説明してくれよ!」

    美琴「ハアハアハアハア、分かったわ」

    美琴(不安にさせたくなかったけど、
       やっぱり、身の危険があることを自覚させておかないと、この先危ないかもしれない……)

    美琴(いや、ダメだ!! コイツの性格なら、自分が狙われていると知れば、
       私に危害が及ばないよう、一人で行方をくらますに決まっている……)


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