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    元スレ麦野「私が暗部に落ちる前に」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 麦野浜面 + - とらドラ! + - アイテム + - インフィニット・ストラトス + - ギアス + - フレンダ + - ブラックラグーン + - 浜面 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 157 :

    麦野「ま、いいわ。今日はもう帰りましょう」

    浜面「ん。そうだな」

    麦野「ここの後片付けよろしくね」

    浜面「っておい! 俺一人でっ?!」

    麦野「当たり前じゃない、正規の依頼でもないんだから下部組織使うわけにもいかないでしょ?」

    浜面「いや俺所属は下部組織なんだけど……」

    麦野「はーまづらぁ? あんたのせいで今日は休日出勤なんだからね」

    浜面「う……」

    麦野「……ま、どうしてもっていうなら手伝ってあげてもいいけど」

    浜面「ほ、本当かっ?!」

    麦野「その代わり……、か、買い物、付き合いなさいよ」

    202 = 157 :

    『買い物だよ、か・い・も・の、わかる?』

    ──、?

    『なんつったらいいか……、食べ物、無くなったから買ってくるんだよ。わかるか?』

    ──、こくり

    『よっしゃ通じた、そんじゃ俺は行ってくるから』

    ──、ふるふる

    『ん?』

    ──、とことこ。

    『一緒にってか?』

    ──、こくこく

    『はぁ……、ま、いっか。夜は冷えるからほらコレ、着てけよ』

    203 = 157 :

    『そんじゃあ、行くか』

    ──、こくり。

    『戸締りして……と。まーったくよ、オマエさ。結局どこの誰なんだー?』

    ──、?

    『迷子の迷子の子猫ちゃん、あなたのおうちはどこですかーってか……結局名前も聞けなかったしさ』

    ──?

    『まぁ、誰だって言いたくない事の一つや二つあるもんだしな、気にすんな』

    ──、……こくり。

    205 :

    さるよけ

    206 :

    しえん

    207 = 157 :

    『さー着いた着いた、おい勝手に行くなよー』

    ──、?

    『あぁ? これか? これはサバ缶っつってな、サバの缶詰だよ』

    ──?

    『缶詰がわかんねーのか、缶詰ってのはまぁ、保存食みたいなもんか?』

    ──、こくり

    『保存食って言葉はわかるんだな~?』

    ──、こくこく

    208 = 157 :

    『……ま、インスタントの麺類何個か買ってりゃ当分は大丈夫だろ』

    ──?

    『ソレ、お湯入れたら食えるんだよ、うめーぞ』

    ──、っ

    『あー……鮭味のラーメンは無い……かな』

    ──、……

    『あからさまに落ち込んでるな……喋れねえのにナンつーわかりやすさだオイ』

    209 = 179 :

    結局サバ缶が一番な訳よ

    210 = 181 :

    ねるしえ

    211 = 157 :

    『……あー、ちょっと来い』

    グイ

    ──?

    『魚のコーナーは、っと。ここか』

    ──!

    『おお……目が輝いてるぜオマエ……』

    ──っ! っ!

    『あーはい、はいはい。買う、買うから。ったくよーグリルなんて使った事ねーから焦げてもしらねーぞ?』

    212 = 157 :

    浜面「ったくよー、絶対コレ焦げてるって髪の毛さ」

    麦野「さっきからグチグチと、女々しいのよ」

    浜面「そりゃ女々しくもなるわい!」

    麦野「はーまづらぁ」

    浜面「なんだよ麦野」

    麦野「……」

    浜面「なんだよー?」

    麦野「べつにー」

    浜面「なんだぁ? ヘンな麦野だな」

    麦野「ヘンはヘンでもヘンタイの浜面にだけは言われたくないわよ」

    浜面「ははっ、負け犬上等ォ~……」

    213 = 157 :

    麦野「あった」

    浜面「何買うかと思ったら弁当かよ」

    麦野「明日の朝用よ。ここの鮭弁、好きなのよね」

    浜面「ふ~ん」

    麦野「なによ」

    浜面「いや……意外っつーか、麦野がこんな庶民派スーパーを使ってるなんて思わなかったからさ」

    麦野「なによー、人がどこで何買おうと勝手でしょ」

    浜面「ちげぇねえ」

    麦野「浜面は何買うの?」

    浜面「そうだな……今日の晩飯、何にすっかなぁ」

    214 = 157 :

    浜面「……、あ」

    麦野「うん? どうしたの?」

    浜面「……麦野」

    麦野「なに?」

    浜面「……大変悲しいお話だ」

    麦野「だからなによ」

    浜面「金、ない」

    麦野「……さー、かえろっと」

    浜面「まままま、待って! 待ってよ~! 麦の~ん!」

    麦野「誰が麦のんだ! ×されてぇのか浜面ァ!」

    浜面「む、麦野! ビームはやめろ! 公共の場! 公共の場だって!」

    麦野「……フン、なによ。お金が無いのってあのせいでしょ? 自業自得じゃない」

    215 = 157 :

    浜面「頼むよ~、腹が減って死にそうなんだ」

    麦野「勝手に飢え死にしてれば?」

    浜面「ひでぇ……」

    麦野「フン」

    浜面「俺がオマエの立場だったら絶対手を差し伸べるぞ麦野! 間違いなく! どこの誰であっても!」


    『……オマエさ。結局どこの誰なんだー? 』


    麦野「……」

    浜面「あん? どうしたよ麦野?」

    麦野「……なんでもないわよ」

    ぐるるるるるるるるる……

    浜面「は……はらへった……」

    216 = 157 :

    麦野「あーもう、わかった。わかったからそんな子猫みたいな目でみないでよ」

    浜面「……麦野っ!」

    麦野「そのかわり!」

    浜面「?」

    麦野「食材は買ってあげるわ、料理は浜面がすること、いい?」

    浜面「お、おう! もちろんだぜ! 俺のスーパーでスペシャルな料理で麦野のほっぺた落としてやるから覚悟しとけよ!」

    217 = 157 :

    『っだああああああああああああああ!!!! 煙が! 煙が出てるっ?!』

    ──、けほ、けほ

    『おい! ちょっとトイレ行ってくるから見ててくれって頼んだじゃねーか!』

    ──、?

    『いや、見てたけど? って感じで顔をかしげられてもだな……』

    ──、ふるふる

    ポン

    『慰めてくれるのか、オマエ……』

    ──、こく

    『そっか、優しいんだな』

    ──、……

    『でも、晩飯は残念ながらカップラーメンだ』

    218 :

    さるよけ

    219 = 157 :

    ──、ずるずる

    『うまいか?』

    ──、こくり

    『そっか』

    ──、ずるずる

    『今度鮭味のラーメン、探してみるか?』

    ──!

    『ここは学園都市なんだし、商品も変わったもの置いてたりするかもな』

    ──っ!

    『あー、はいはい。また明日な、今日はもう遅いから』

    221 = 157 :

    『オマエ、布団つかっていいぞ』

    ──、?

    『俺、ソファーで寝るから』

    ──、……?

    『布団だよ、布団、ワカル? これを、こう、被ってねるの』

    ──こく

    『お、そっか。じゃあ電気けすぞ、おやすみなー』

    カチ

    ──、……。

    222 = 157 :

    ──、……。

    ──、……。

    スー

    スー

    スー

    Zzz……。

    223 = 157 :

    『ふあぁ……よく寝た』

    『って、うおお!!』

    ──、すー……すー……

    『なんでオマエがソファーに……、ベッドで寝てたはずじゃ……』

    ──、すー……すー……

    『ま、いっか。気持ち良さそうに寝てるし』

    ──、すー……すー……

    『ほんっと、幸せそうに寝てるなー』

    ──、すー……すー……

    『それにしても、誰なんだろこの子』

    『やっぱ、誰か大人に相談した方がいいのかな』

    224 = 157 :

    『つっても、俺ここらへんの事まだよくわかんねーんだよな』

    『こんな時どうすればいいんだっけ……』

    『たしかこのガイドには……ええっと? こまった事は風紀委員か警備員にご相談って書いてあるな』

    『これ、地図か』

    『んー、ここからだと警備員の詰め所が近いのかな』

    『んじゃ、買い物のついでに寄っていくとするかな』

    ──、ぱちり

    『おきたか?』

    225 = 157 :

    ──、……ぼー

    『おーい?』

    ──、びくっ

    『そんな警戒すんなよ、俺だ俺。昨日の事は覚えてるよな?』

    ──……こくり

    『そりゃ良かった、シャワーでも浴びて来いよ』

    ──、?

    『買い物、いくんだろ?』

    ──!

    226 = 157 :

    『シャワーわかるか? お湯が出てくるんだぞ?』

    ──こくこく

    『お、オマエでも知ってるのあるんだな』

    ──こく

    『って、うおお! バカ! こんなとこで脱ぐんじゃねえ!』

    ──?

    『だから何? って顔してんじゃねえええええええええ!!!!』

    227 = 157 :

    シャーーーーーーーーーーーーー

    ──♪

    『ったく、脱ぎ散らかすんじゃねーっての……、うへぇ……生暖かい……』

    ──♪

    『ち、ちがう。これは別にやましい気持ちなんかじゃなくて、その! ちらかってるのはダメだろうどうかんがえても!』

    ──、♪

    『ってかこいつ、服コレしかないんじゃ……』

    ──♪

    『ついでに服屋にも寄ってくか? 金は親から振り込んでもらったのがまだたんまりあるし、大丈夫だろ』

    ──♪

    『あいつ……結構胸、大きかったな……ってそうじゃねええええ!!!!!』

    228 = 157 :

    キュ

    ポタポタ

    ガチャ

    ──♪

    『……』

    ──、?

    ポタポタ

    『……』

    ──?

    『……タオルでふけー……』

    ──こく

    229 = 157 :

    カシャン

    浜面「もー、なにやってんだよ。麦野が動いたから醤油倒れただろ? ホラ、これで拭けよ」

    麦野「あんたが押すからよ!」

    浜面「ただでさえキッチン狭いんだから、二人も入ったらそりゃキュウキュウだっての!」

    麦野「何よ! せっかく手伝ってあげてるのに!」

    浜面「……ん」

    麦野「どうしたのよ」

    浜面「このニオイ……」

    麦野「あ?」

    浜面「麦野! 火! 止めろ!」

    麦野「火?」

    浜面「魚! 焦げてる!」

    230 = 197 :

    結局支援な訳よ!

    231 = 157 :

    麦野「……」

    浜面「ま、焦げちまったもんはしゃーねー」

    麦野「そうね」

    浜面「責任の所在は一先ず置いといて……だ」

    麦野「そ、そうね」

    浜面「晩飯……どうするよ……、シャケしか買ってこなかったじゃねーか……」

    麦野「なんとかするわよ」

    浜面「なんとかってったって……」

    麦野「ったく、しゃーないわね。アレを出すか」

    浜面「あれ?」

    麦野「鮭味のカップラーメン。あんまり売ってないから大事にとってたんだけど特別だからね」

    浜面「どんだけ鮭好きなんだよ!」

    234 :

    私、まってますの!

    235 :

    ああん

    239 = 157 :

    ◇ ◇ ◇ ◇


    海原「お疲れ様でした」

    一方通行「あー疲れた疲れた疲れた疲れたァ……、ほんっと、マジで疲れたわァ」

    結標「っていうか……今日の依頼って、本当に四人で行く意味あったの? 三件とも全部瞬殺だったじゃない」

    土御門「にゃー。依頼は完遂、何事もなく終わったんだから文句言わないにゃー」

    海原「そういえばあの噂、聞きましたか?」

    一方通行「何だァ?」

    海原「なんでも人の記憶を自由自在に操るデバイスの研究が、とある施設で行われていたそうですよ」

    240 = 157 :

    結標「また悪趣味な研究をしていたものね」

    一方通行「記憶だァ? ンなもんいじくってどうしよってンだ?」

    海原「さぁ……そこまでは、ただ裏でその研究に不釣合いな程莫大な資金が動いていたとか何とか。噂じゃ子供の記憶の改変に用いられたらしいですけど」

    一方通行「子供のねェ……」

    結標「許せないわね、遺憾の意を表明するわ」

    一歩通行「全くだァ」

    241 = 157 :

    海原「そうですね、でもまぁ統括理事会の意向に背いたとか何とかで封殺されたらしいですけどね」

    土御門「おー、こわいこわい」

    海原「ま、何かと尤もらしい理由をつけて、後は僕らみたいな組織が力づくで黙らせる。それが彼らのベーシックなスタンスですけどね」

    土御門「さわらぬ神にたたりなしって事だにゃー」

    海原「さて。与太話もこれくらいにして……、今日はもう解散ですかね?」

    土御門「そうだにゃー、もう今日はアジトに残っててもやることがないにゃー。解散ですたい」

    Prrrrrrrrrrrrrrrrrrrr.......

    土御門「っと、電話か……」

    242 = 157 :

    土御門「そうか……わかった」

    ガチャ

    海原「何の電話だったんですか?」

    土御門「依頼だ」

    一方通行「はァ? 依頼だァ? おいおい、今日はもう店じまいじゃなかったンですかァ?」

    土御門「正規のお客さんって訳じゃない……いわゆる飛込み客だにゃー、金払いがよかったんで受けてみる事にした。なんと前金でコレだけだにゃー」

    カチカチ

    土御門「見てみるにゃー、小さい家だったら一軒買えそうな額ですたい」

    243 = 157 :

    結標「何の仕事?」

    土御門「’メモリー’の回収だにゃー」

    一方通行「’メモリー’?」

    海原「その’メモリー’とは?」

    土御門「詳しい事はわからないにゃー。ただ、……」

    244 = 157 :

    ─────────────

    ────────

    ────


    浜面「タダより高いものはねぇ!」

    フレンダ「なによ」

    絹旗「超大声だしてどうしたんですか?」

    滝壺「耳……きーんってする」

    浜面「いや、何故か叫ばなくちゃいけない衝動に駆られてよ」

    フレンダ「バカなの?」

    浜面「うるせー」

    245 = 157 :

    浜面「それよりフレンダ、この前頼まれてた品、できたぞ」

    フレンダ「え?」

    浜面「なんだ忘れちまったのか? これだよコレ」

    ゴトリ

    フレンダ「あ、靴と……えーっとなんだっけ?」

    浜面「イグニスだろ? 中身はただの窒素ガスだけどよ」

    フレンダ「あー、そうそう。イグニスよイグニス、ありがと」

    浜面「大事に使えよな」

    フレンダ「結局、フェイクの爆弾なんて使う場面が限られすぎてて使いにくい訳よ、発想が逃げ腰の浜面らしいというかさ」

    浜面「おおい! 人に作らせといてそれかよ!」

    246 = 157 :

    浜面「あと絹旗、窒素のビン、お前にもだ」

    絹旗「私にもですか?」

    浜面「お前さ、窒素装甲使ってる時は殆ど無敵みたいなもんだけど、窒素なくなったらやべーんじゃねーか? クリボーみたいに踏み潰されちまうかもしれねーだろ?」

    絹旗「は……浜面には超言われたくないです!」

    浜面「へーへー、いいからほら、持っとけ。持ってりゃいつか使うだろ」

    絹旗「あ、……ありがとうございます」

    浜面「おう」

    247 = 157 :

    浜面「それにしてもフレンダさー。靴に仕込みのナイフなんてよ、なんかスペツナズみたいだな」

    フレンダ「憧れてたのよね」

    浜面「映画の見すぎじゃね?」

    フレンダ「ちょっと浜面さー、あたしの故郷バカにしないでくれる?」

    浜面「え? フレンダってロシア人だったの?」

    フレンダ「ぜんっぜん、縁もゆかりもないけど」

    浜面「なんだそりゃあ……」

    フレンダ「とりあえず、ありがと」

    248 = 157 :

    滝壺「はまづら」

    浜面「ん、どした?」

    滝壺「むぎのは?」

    浜面「あと30分くらいしたら来るんじゃね?」

    フレンダ「……なーんで麦野が来る時間を浜面は知ってるわけなの?」ニヤニヤ

    絹旗「超謎ですね」ニヤニヤ

    浜面「な……なんだよお前ら」

    フレンダ「さぁねー」ニヤニヤ

    249 = 157 :

    フレンダ「はーまづらぁ」ニヤニヤ

    浜面「なんだよ麦野のマネかフレンダ」

    絹旗「昨日麦野の家に泊まったんですよね」ニヤニヤ

    浜面「な”ぁ?!」

    フレンダ「とぼけても無駄よ、浜面の靴にGPSチップを設置していたからねー」ニヤニヤ

    浜面「お……お前らっ?!」

    絹旗「で」

    フレンダ「ぶっちゃけ、シたの?」

    250 = 157 :

    浜面「はぁぁぁぁぁぁああッ?! な、な、な、何を言ってるんだよ!」

    フレンダ「何って、ナニでしょ」

    絹旗「超ナニですよね」

    滝壺「なに」

    浜面「ナニとかさらっと言うんじゃねええええええ!!!!!」


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