元スレジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 1 :
>>50
そうです。投稿スピードが遅くて申し訳ありません
気長にお付き合いくださいm(_ _)m
>>37
前作までのURLはhttp://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/です
お時間がありましたら、ご一読いただけますと幸いです
52 = 1 :
クルペッコ 「…………ほう。そんなことが」
ジンオウガ 「それきり、ウンともスンとも言わぬ」
クルペッコ 「これがもし、猫の言うとおりに、未来を見通せるお守りなのだとしたら……」
クルペッコ 「それは、意思に関係なく発動するものなのだろう」
ジンオウガ 「と、言うと?」
53 :
アシラさんマダー?
54 = 1 :
クルペッコ 「普通のお守りというものは、持っているだけで力を与えてくれるものだが……」
クルペッコ 「古代のお守りに関しては、その限りではないと言った話を、私は先代から聞いたことがある」
ジンオウガ 「古代のお守り……」
クルペッコ 「それは古龍の力に近いものを持つが、持ち主に不運をもたらすとも聞く」
クルペッコ 「いずれにしても、あまり良いものではないだろう」
クルペッコ 「ウラガンキン様に頼んで、破壊してもらうといい」
55 :
大型モンスターが他の種族と仲良かったりしたらかわいいよね
ありえないね
56 = 1 :
ジンオウガ 「…………」
ジンオウガ 「いや、これは今しばらく俺が持っておこう」
クルペッコ 「そうか……いずれにせよ、出所不明のモノだ。お勧めはしないが……」
ジンオウガ 「それよりも、俺が見たビジョンが気になる」
ジンオウガ 「その中では、太陽が中天に差し掛かるころ、ドスジャギィが人間に捕獲されていた」
57 = 1 :
ジンオウガ 「それがいつのことかは分からないが、もし本当ならば、何とかして阻止しなければならぬ」
ジンオウガ 「幸い今は夜。中天まで時間はある」
ジンオウガ 「俺はドス組とは仲がよろしくない」
ジンオウガ 「それで先生、貴方の所に来たというわけだ」
クルペッコ 「…………」
クルペッコ 「残念だが若頭、ドスジャギィを止めることは、もはや適わん」
58 = 39 :
ビジョンっていう単語はは何かしっくりこない
59 = 1 :
ジンオウガ 「どういうことだ?」
クルペッコ 「昼に、ドスフロギィが、人間のハンターに、落とし穴に落とされた末、毒袋を壊されるという大怪我を負った」
ジンオウガ 「!!」
クルペッコ 「ドスフロギィは、ドスジャギィの婚約者だ。ドスバギィもそれを認めている」
クルペッコ 「その意味が分かるな?」
ジンオウガ 「…………ぬう……」
60 = 30 :
支援ぬ
61 = 1 :
クルペッコ 「ドス組は何より仁義を大事にするが……」
クルペッコ 「何より、血の気が多い集団だ」
クルペッコ 「それに仲間意識も高い。いや、高すぎると言っても過言ではない」
クルペッコ 「それ故、私ももはや、口出しができる領分ではないのだよ」
ジンオウガ 「昼にそんなことが起こっていたのか……」
ジンオウガ 「やけにハンターの数が多いと思っていたが……」
62 = 1 :
クルペッコ 「渓流は広い。気づかなかったのも無理はないだろう」
クルペッコ 「若頭よ、ドスの争いに巻き込まれるな」
ジンオウガ 「…………」
クルペッコ 「ドスにはドスの掟がある。あ奴らが通す義理は、通させてやるのが筋というものだよ」
クルペッコ 「それに、お前さんには妻が……」
ジンオウガ 「…………」
クルペッコ亜種 「そうよ、ジンオウガさん。あなたは、今は奥様のことを第一に考えるべきだわ」
64 = 1 :
クルペッコ 「私もそう思う。何なら、私達と、ジョーがお前さんたちを孤島に送ってもいい」
クルペッコ 「ジョーも、お前さんたちのことなら喜んで協力してくれるだろう」
ジンオウガ 「ダメだ」
クルペッコ 「……うぅむ……」
ジンオウガ 「今のこの緊迫した状況に、イビルジョーなどを火山から呼んだら、更に人間達を煽ることになってしまう」
ジンオウガ 「…………俺は、人間を逃すべきではなかった」
ジンオウガ 「あの時に殺し、モンスターの脅威を見せ付けておくべきだったのだ……」
ジンオウガ 「それを、中途半端に煽ってしまったのが悔やまれる……」
65 = 1 :
クルペッコ 「気に病むことはない。もしドスジャギィが、未来予知の結果どおりに、人間に捕まったとしても……」
クルペッコ 「それは、彼の、彼自身の天命だったのだろう」
クルペッコ 「ドスの社会ではそう考える。お前さんたちの組でも、そうだろう?」
クルペッコ 「どこの組にも、口出し無用の領域というものがあるのだよ、違うかい」
ジンオウガ 「その通りだ。だが」
66 = 40 :
なんだゼノブレか
67 = 1 :
ジンオウガ 「俺は、わかっていることをみすみす見逃せるほど、気が穏やかではないものでな」
>ズシン、ズシン
ジンオウガ 「馳走になった。先生、奥様、俺は帰るとする」
クルペッコ 「…………そうか。そのお守りは、何だったら私が預かってもいいが……」
ジンオウガ 「いや。それこそ、口出し無用の領分だ」
クルペッコ 「分かった。だが……くれぐれも気をつけるんだ。お前さんに言うべきことではないのかもしれないが……」
69 = 1 :
クルペッコ 「最近の人間達は、何か不穏なものを持っている」
クルペッコ 「私は、嫌な予感がしてならないのだよ」
クルペッコ 「この渓流の、水没林の暮らしが、大きく変わってしまうのではないかという懸念をね……」
クルペッコ亜種 「お父さん……」
クルペッコ 「若頭、悪いことは言わない」
クルペッコ 「時期を見て、奥様を連れて、孤島のドボルベルク様のところに身を寄せるのだ」
71 = 1 :
クルペッコ 「お前さんが、人間のハンターに対して過剰な気持ちを抱くのは分かる」
クルペッコ 「だが、抑えるのもまた強さだよ」
ジンオウガ 「…………」
ジンオウガ 「ご忠告、感謝する。それでは」
>シュバッ!!
クルペッコ亜種 「…………お父さん、彼は行くわ」
クルペッコ 「うぅむ……彼の力なら懸念を抱くことはないのかもしれないが……」
クルペッコ 「何か、嫌な予感がする。私も、明日はドスジャギィの行動に注意するとしよう」
72 = 1 :
―ユクモ村<朝>―
太刀 「ふあぁぁ……ここの温泉は格別ねぇ」
太刀 「ポッケ村には温泉なんてなかったから、新感覚よ」
ハンマー 「まったく、朝っぱらから元気なことだな。こんなに早くから温泉に入らなくてもいいだろうに……」
太刀 「早くだから良いのよ。遅れれば遅れるほど、汗臭い男達に汚されちゃうじゃない」
太刀 「うーん……ゆっくりできていいわー」
ハンマー 「それはそうと、何故お前は温泉の中でも下着をつけているんだ?」
太刀 「混浴だからに決まってるじゃない! 何? ハンマーはあたしの裸を見たいの?」
ハンマー 「そんなつもりは毛頭ない」
73 = 21 :
>>40
フィオルン可愛い
>>41
古おまだけ狙ってるわけじゃないからな
上位鉱石武器ばっか作ってたから鉄鉱石不足&城塞も神おま率たかいから
74 = 1 :
太刀 「それはそれで何かイラつくなぁ……」
ドリンクアイルー 「ささ、旦那さん方、あっしの自慢のドリンクをご賞味くだせぇニャ」
太刀 「わぁ、いろんな種類があるのね!」
太刀 「どれにしようかなー」
ドリンクアイルー 「このラッキーヨーグルトなどが、自慢の一品ですニャ」
太刀 「ヨーグルト? ハンマー、ヨーグルトってなんだか知ってる?」
75 :
武器がしゃべった!
76 = 19 :
俺はラッキーラッシーが好きだw
77 :
モンスターがしゃべった!
78 = 1 :
ハンマー 「…………」
太刀 「ハンマー! ちょっと、聞いてるの?」
ハンマー 「? あぁすまん、何の話だったか」
太刀 「もういいわよ。じゃあそれを二個」
ドリンクアイルー 「へい、かしこまりやしたニャ」
>ゴソゴソ
ドリンクアイルー 「お代は締めて1000zになりやすニャ」
太刀 「お金取るの!?」
79 :
アマツマガツチ「ごちゃごちゃうるせーな!www俺たちに任せろ!!wwwww」
アルバトリオン「オウフwww」
アカムトルム「ドュクシwwwwドュクシwwwww」
ウカムルバス「ちょwwwwwおまいらwwwww」
どごーん
人類は滅亡した
80 = 1 :
ドリンクアイルー 「へい。一応商売なんで」
ハンマー 「仕方ないな……ほら。これでいいだろう」
ドリンクアイルー 「確かに受け取りやしたニャ。どうぞどうぞ」
太刀 「(ゴクゴク……プハァー!!)うん、美味い!!」
ハンマー 「礼もなしか……」
太刀 「何か言った?」
ハンマー 「いや、いい」
81 = 1 :
ハンマー 「それはそうと、ドリンク屋」
ドリンクアイルー 「へい? 何ですかい?」
ハンマー 「昨日の昼間、随分と騒がしかったが、何かあったのか?」
ドリンクアイルー 「あぁ、昨日ですかい」
ドリンクアイルー 「聞いて驚くなかれ、渓流に、またジンオウガが現れたんですニャ」
ハンマー 「……ジンオウガ?」
太刀 「あぁ、あたし知ってる。あたしらがここに来た直後あたりから、渓流に住み着いた、化け物みたいなモンスターでしょ?」
82 = 1 :
ドリンクアイルー 「へいへい。その通りで」
ドリンクアイルー 「一体どこから流れてきたのやら、あれのせいでガーヴァ便は欠航せざるを得なくなるわ……」
ドリンクアイルー 「ドリンクの材料は、モンジロウ殿にお頼みするしかなくなるわで、散々なんですニャ」
ハンマー 「そんなに強いのか?」
ドリンクアイルー 「少なくとも、このユクモ村には太刀打ちできるハンターはいねぇかと……」
ドリンクアイルー 「昨日も挑んだハンターが、黒こげになって帰ってきましたしねぇ」
太刀 (ごくり)
83 :
クルペッコ亜種ならゴーヤ呼ぶからジンオウガさんの悩みも解決だなwwww
84 = 1 :
ハンマー (俺の持つ武器の、古龍の大宝玉が、昨日の昼に反応していた……)
ハンマー (そのジンオウガとやらのせいだろうか……)
ハンマー (龍とは、刃を交えたりしたこともあったが……)
ハンマー (いずれも高い知性を持っているモンスターだった)
ハンマー (黒こげにしても殺さなかったとは……)
ハンマー (何か訳があるんじゃないだろうか……)
85 = 30 :
支援
これ読んでたらジンオウガ倒したくなってきたわ。
いっちょ黒焦げにされてくる
86 = 1 :
太刀 「そんな危険なモンスター、放っておくわけにはいかないわ!」
ドリンクアイルー 「! お客さん、無茶はしない方がいいですニャ。何せあいつは……」
太刀 「ね、ハンマー。そうでしょ?」
ハンマー 「俺に振るのか……」
太刀 「このハンマーはね、ポッケ村やシュレイド地方では知らないハンターがいないほどの、有名なG級ハンターなのよ」
太刀 「こいつにかかれば、ジンオウガなんて二捻り半よ」
ドリンクアイルー 「ニャニャ! そいつはすげぇや! 早速村長さんに報告してきますぜ!(ダダダッ)」
ハンマー 「おい待……」
ハンマー 「行ってしまったか……余計なことを言うな。俺は、ここにはただの地形調査のために来ただけだ」
87 = 1 :
ハンマー 「お前がそれに勝手についてきたんだろう。戦うならお前一人で戦うんだな」
太刀 「えぇぇー、つれないこと言うなよダーリン」
ハンマー 「やめろくっつくな……」
太刀 「路銀もなくなってきたしさ。ここらでガッポリ稼いで、ここでも尊敬を集めておこうよ」
ハンマー 「お前がやれば良いだろう」
太刀 「あたしに出来ると思ってんの!?」
ハンマー 「まぁ無理だな」
太刀 「何だとぅ!?」
88 = 33 :
>>79
はっきり言ってそいつらだけじゃ力不足
89 = 83 :
まさかハンマーって範馬の血が流れる鬼の…
90 = 1 :
村長 「オホホホホ。仲がお宜しいことで」
太刀 「そ……村長さん!」
番台猫 「話はドリンク屋から聞かせていただきましたニャ。すぐ近くで村長さんと、丁度ジンオウガについての話をしておりましたニャ」
番台猫 「ジンオウガの退治を、是非ともご依頼したいですニャ」
番台猫 「あのモンスターのせいで、交易や通行の便が殆ど封鎖されてしまっているのですニャ」
村長 「……全面的にジンオウガのせいということもないのですが……」
91 = 1 :
村長 「渓流は比較的に村に近いために、新米ハンターが、無謀にも戦いを挑みに行き易い場所なのです」
村長 「昨今は、渓流のモンスターも様変わりしまして……」
村長 「この村のハンターでは、たち打ちが出来ないモンスターも多数出ております」
ハンマー 「しかし、昨日はモンスターを撃退したと、大きな騒ぎがあったではないですか」
ハンマー 「偶然通りかかったのですが、そんなに弱いハンターばかりとは思えない」
太刀 「ちょっとハンマー。折角村長さんから直々の依頼なんだから、受けておこうよ」
ハンマー 「それとこれとは話が別だ。だから、俺はここに地形調査に来ただけだと……」
92 = 1 :
村長 「…………ドスフロギィは、比較的弱いモンスターです。ですが……本当は、安易に倒してはいけないモンスターだったのです」
ハンマー 「? ……どういうことですか?」
村長 「渓流に住むモンスターは、何故かものすごく連帯感が強いのです」
村長 「例えば、クルペッコと呼ばれるモンスターは、他のモンスターの鳴き声を使うことにより、呼び寄せたりもします」
ハンマー (クルペッコ……あの彩鳥のことか。ここにも生息していたのか……)
93 = 30 :
しえん
94 = 1 :
村長 「それでなくとも、異種間であるにも拘らず、一緒に行動していることが多いのです」
村長 「それゆえに、不必要にモンスターに手出しをすることは禁止しているのですが……」
村長 「禁を破ったハンターが、昨日ドスフロギィに深手を負わせてしまいました」
村長 「そのせいで、昨日の夜分から、渓流に不穏な空気が流れています」
村長 「私は、それが不安でならないのです……」
95 :
アマツマガツチとかいうのカッコ良すぎワロタ
96 :
ジンオウガ支援
97 = 1 :
ハンマー 「…………」
太刀 「どうするのハンマー? 村長さん困ってるよ?」
村長 「近く、確実にジンオウガは出てきます。ハンマーさん、太刀さん、よろしければ、警戒にだけでも参加していただけないでしょうか?」
ハンマー 「それなら構いませんが……」
太刀 「決まりだね。それじゃ村長さん、報酬の件だけど……」
ハンマー 「お前は本当に意地汚いな。村長さん、討伐でもないのに報酬はいただきませんよ」
太刀 「何で!? いいじゃんもらったって。どうせハンマーが倒して終わりでしょ」
98 = 1 :
ハンマー 「物騒なことを言うな……」
村長 「オホホホホ。きちんと謝礼は用意させていただきますわ」
村長 「警戒には、今日の昼から熟練ハンター組を行かせる予定です。貴方達には、村近くの渓流を担当していただきたいのです」
ハンマー 「確かに……村にまで危害が及んだら大変だ。戦えない女子供も、ここには多い」
ハンマー 「引き受けましょう」
太刀 「あたしも行くよ!」
100 = 1 :
番台猫 「狩場はとても不安定な状態になっておりますニャ。十二分に気をつけてくださいニャ」
太刀 「(ガチャガチャ)大丈夫よ。ハンマーがいれば。何とかしてくれると思う」
ハンマー 「それはいいが、自分の身は自分で守るんだな(ガチャガチャ)」
太刀 「もう、ダーリンは冗談がうまいなぁ」
ハンマー 「…………」
村長 「もう少しで先発隊が出発します。貴方達は、ご自分のペースで出撃されてください」
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