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    元スレ一方通行「最近、妙に心臓がドキドキするンだが」打ち止め「?」

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    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - らき☆すた + - 一方通行 + - 打ち止め + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    たったら書く

    2 :

    全力でいくか? 俺、厨房板で有名コテやってるんだが
    向こうの連中に召集かけてくるか? 突撃時は待機させとく

    3 :

    さぁさぁ

    5 :

    一方通行「心臓g」
    バタッ

    ピーポーピーポー

    6 :

    とうとう一方通行も老人になったか・・・

    7 = 1 :

    最近、妙に心臓の鼓動が速くなることがある。

    例えば、アイツが「おはよう」と笑顔を向けてくる時。
    例えば、アイツが何気なく髪をかきあげる時。

    ドクンドクンと、痙攣をするように、全身に血液を送るポンプが脈を打つ。

    (…………こりゃ、どういうことだ?)

    不定期に訪れる突然の動悸に以外にも、

    「たまに頭がボーっとするし、変に汗かいたりしやがるし……」

    何かの病気の前兆なのだろうかと、白い髪に赤い目が特徴的な青年、一方通行は思案した。

    8 = 1 :


    一方通行がまだ十五、六の少年だった頃。
    諸所の事情があり、彼は脳を損傷し多少不自由な体となった。

    数年経っている今でも、それは変わらない。

    およそ一万人からなる『妹達』の援助がなければ、喋ることも出来やしない。
    彼女らの演算補助があっても、普段から杖が必須だ。

    それでも、青年は己が不健康だ、とは思っていない。

    『外傷』やそれに伴う副作用みたいなものは多く経験した。
    けれど、『病』というものに、彼は今までの人生の中でとんと縁がなかったからだ。

    「一体なンなンだ……? 風邪一つしたことねェっつーのによォ」

    居間にあるソファーの上で寝っ転がりながら、ポツリ。

    本当に、気まぐれに現れては消える身体の現象は、なんなのだろうか。

    9 = 5 :

    受付「循環器科はこちらになります」

    10 :

    一方通行ってモロに気胸体型だよな

    11 :

    長野まゆみスレが……立ったンだね……

    12 = 1 :

    不定期おきる身体の不調(ではないか、と彼は推測している)。
    それが、一方通行の目下の悩みごと。

    原因はなんなのか。ぼんやりと考えこんで既に数十分が経過していた。

    「―――ンあ?」

    ふと、部屋の中の色が僅かに変化していることに気がつく。

    「……」

    無言のまま眼球だけを僅かに動かす。
    大きめに作られた窓の向こうから、暖かな日の光が刺していた。
    朱色に近い橙の光をあびて、室内の白い壁がうっすらとオレンジ色に染まる。

    14 = 1 :

    日が沈みはじめている。

    「やべ、もォこンな時間かよ」

    そろそろ、約束していた時間だ。

    のそのそと気だるそうに一方通行は起き上がり、窓辺へと移動。
    窓から外を見降ろせば、制服に身を包んだ少年少女達が街を闊歩している。
    学校が終わり、生徒たちが下校する時間帯だ。

    「……文句を言われンのは面倒だな」

    15 = 1 :

    一方通行自身はそれほど時間を気にしない。

    起きたい時に起き、
    寝たい時に寝て、
    腹が減った時に飯を食べる。

    自由気ままに、自分勝手な時間の流れの中に生きている。

    一人暮らしをはじめてから、元々だらし無かった彼の生活習慣が更に悪化した気もするが。

    けれども、彼女は一方通行とは違い、かなり時間にはうるさい。
    待ち合わせの時間に遅刻でもすれば、小言を言われるのは目に見えていた。

    17 = 1 :

    『どうして貴方はそんなに時間にルーズなの!? ってミサカはミサカは―――、』

    アーモンド型のつぶらな瞳を釣り上げて、多分こんな文句を言うはずだ。

    ぷくっと頬を膨らませて怒る少女の顔が脳裏をよぎり、






    トクン、と心臓が大きく跳ねた。

    18 = 3 :

    誰かなーとは思ってたけどまーセロリさんですよねー

    19 = 1 :

    ああ。
    また例の、突発的な動悸だ。

    「……またかよ」

    ふわっと浮遊するような高揚すら覚える。
    背筋の辺りが妙にくすぐったい。

    「―――チッ」

    誤魔化す様に舌打ちをして、一方通行は頭を乱暴にガシガシと掻いた。

    20 :

    ミサワじゃなかったか・・・

    21 = 1 :

    「……財布にケータイ、家の鍵」

    今はどうでもいいことだと頭を無理やり切り替えて、
    テーブルの上に適当に置いてあるソレらを、ズボンのポケットにしまいこむ。
    その際、長財布につけているチェーンがぶつかりあって、ジャラジャラと音を立てた。

    「―――と、車のキーは何処いったァ?」

    先の三つは簡単に見つかったのだが、車のキーだけが何処にもない。

    22 :

    ふむ続けたまえ

    23 = 1 :

    「どこに置いたっけか……」

    さほど物が多くないのに、と一方通行は眉をひそめた。
    しばらくテーブル付近を捜索し、雑誌の影に隠れている車のキーを見つける。
    買った覚えのない雑誌の表紙を見て、

    「……ったく、あンの、クソガキ。持って帰る忘れやがったな、コレ」

    今時の若い女性向けのファッション雑誌。
    一方通行には似合わないソレは、いつぞやか彼女が読んでいた物だ。

    彼一人の城であるはずのこの部屋には、よくクソガキ――打ち止めは遊びに来る。

    遊びに来るたびに。ゲームをしたり雑誌を読んだり。
    打ち止めはまるで自分の部屋であるかのように、かなり自由気ままに過ごしている。

    「しょォがねェな」

    一方通行はため息を吐き、車のキーのついでに、その雑誌にも手を伸ばす。

    「本を無くしたと騒がれてるのもこれまた面倒だしな」

    と、誰も聞いていないのに、そんな言い訳がましい独り言を呟いて。

    24 :

    通行止めかよ

    26 = 1 :

    ガラス張りの高層ビルが道に沿って立ち並んでいる。
    空には飛行船が飛び交い、ニュースなどを流す。
    計画的に配置されている風力発電の風車は、風の流れに身をまかせてゆっくりと回転する。

    「ほんと、この街は変わり映えがねェーのな」

    車を走らせながら横目で見る学園都市の風景は、あの頃と何も変わらない。
    一目見て変ったなと思うのは、改善された治安の良さくらいだろうか。

    目的地に向けて一方通行はハンドルをきる。
    適当に選択した車内ラジオからは、彼にはわからない流行の歌が流れていた。

    27 = 1 :

    (そういや。この曲、打ち止めがこの間歌ってたような……?)

    スピーカーから聞こえてくる、ハスキーボイスが魅力的な女性ボーカリストの歌。
    つい先日連れ出されたカラオケで『今この人にハマってるのっ!』よ歌っていこと思い出す。

    (つっても、歌えてなかったけどなァ)

    一生懸命声を低くして歌っていたが、声質が高い打ち止めには無謀な挑戦だったのだ、とだけ言っておこう。

    (―――こうしっかり聞いてみても、俺にはこの曲の何処がいいのかわっかンねェわ)

    声がいいのか。
    歌詞がいいのか。
    それとも、曲調が打ち止め、ひいては今時の十代の心をとらえて離さないのか。

    年齢層も性別も恰好も異なる一方通行には、理解できない。

    28 :

    打ち止め何歳ぐらいだろ

    29 = 16 :

    15~6の一方さんが二十代になってるくさいので16~18位だろか

    30 = 28 :

    >>29
    ギリギリでロリの範疇に入るか否かってくらいだな

    31 = 20 :

    そりゃロリじゃねえよ

    32 = 1 :

    この曲以外にもそうだ。

    助手席の上に置いてある、打ち止めの忘れものであるファッション雑誌。
    彼女の話題にあがる注目の女優だか俳優の名。
    学校の仲間内ではやっているというキャラクター。

    どれもこれも、一方通行には理解できないものばかり。
    ジェネレーションギャップ、というものだろう。

    打ち止めに関することなのに、わからないのだ。
    どうしても理解できないと感じることが急に増えてきたと、一方通行も感じてはいる。

    昔だって、互いに分らないことばかりだったはずなのに。
    それでも、これほどまでに『理解できない』と思うようなことはなかった。

    打ち止めの年齢が上がり、己の年齢があがった。
    視野に見えるものだって広がり、身を置く世界だってあのころとは違うのだから、当たり前なのだろう。

    当たり前、なのだ。

    「……当たり前、なンだよな」

    胸に広がる、寂しさにも似た思いに見ないふりをして、一方通行はアクセルを強く踏んだ。

    34 = 16 :

    そもそも元来のロリは高校生以下位からだった筈

    35 :

    高校生は化石なンだよ

    36 = 1 :

    メールで『この辺りに来てね』と指定された場所へとたどり着いた。

    打ち止めが通っている学校の近くの大通り。
    片側だけで三車線もある学園都市内でも比較的幅がある道路だ。
    歩道に一番近い車線は、無断駐車をしている車が所々止まっていた。

    「ンで、あのアホは何処にいらっしゃるンですかねェ?」

    彼を呼び出した少女は何処で待っているのか。
    目を凝らして歩道のほうを見ると、若い女の子たちが数人固まっているのが見えた。

    その中に、見慣れたアホ毛がいる。

    「……適当に止めるか」

    免許証の点数を切られるのは一方通行もさすがに嫌だ。
    なので、辺りに警備員や風紀委員がいないことを確認してから、無断駐車の仲間入りをした。

    ブレーキを踏み車を止めると、タイヤが擦れるような、キキッという甲高い音が鳴る。

    38 = 28 :

    一方通行のくせに駐禁を気にするだと……
    自分の名前を気にしすぎだろ

    39 = 1 :

    打ち止めは周囲を取り囲む女の子たちとの会話に夢中なようで。
    いっこうに一方通行の車が近くに居ることに気付かない。
    わざわざドアを開けて出ていくのは億劫だ。

    ヴィーーー、と助手席側の窓を明けて、

    「打ち止め」

    と、少しばかり大きな声で、彼女の名を呼んだ。

    41 :

    打ち止めとかいらね
    番外個体だろ普通

    42 = 1 :

    あっ、と打ち止めは口を開く。
    ようやく向かい人が来たことに気がついた彼女は、申し訳なさそうに片手を上げた。

    「ごめん、迎えが来たみたいだから今日はこの辺で、ってミサカはミサカは皆に別れの言葉をつげてみたり」

    打ち止めと一緒に居る数人の女の子は、打ち止めと同じ学校に通う同級生達だ。
    一方通行の迎えが来るまで彼女たちと周辺をぶらついたり、道端で話し込んでいた。

    「えー、迎えってなになにー? 怪しいんだけどぉ」

    「もしかして、あの車に乗っている人かな。彼氏さん?」

    にやにやと口角をあげて「いいもの発見した」という顔をしている友人達に、

    「違う違う。彼氏じゃないって。なんだろう。――――保護者、かな? ってミサカはミサカは例えてみたり」

    彼氏とかそういう浮いた話なんかない、と打ち止めはあっけらかんと返した。

    「なんだ、つまんない」

    「ミサカの心配より自分達の心配してください、ってミサカはミサカは意地悪く言ってみる」

    声をそろえて軽口をいう友人達に再度釘をさし、打ち止めは「じゃあね」と手を振って一方通行が乗る車へと歩みを進める。

    44 = 1 :

    「お待たせ、ってミサカはミサカは迎えに来た貴方声をかけてみる」

    開いた窓口からひょっこりと見慣れた顔が現れる。
    コンコン、と助手席側にある窓のフレーム部分をノックするオマケ付。

    「気づくの遅ェよ」

    「あはははー。つい、おしゃべりに夢中になっちゃたもので、てミサカはミサカは言訳してみたり……」

    「……まァ、いいわ。さっさと入れ」

    助手席のドアのロックを外し、一方通行は口先で打ち止めを中へと誘導した。

    「おっじゃましまーすっ――と、あれ?」

    馴れた手つきでドアを明けて車内乗り込もうとした打ち止めの動きが止まる。
    彼女の視線の先には、助手席の上に置かれた、見覚えのあるファッション雑誌が。
    先日『無い無いッ』と寮の自室で探していた物が、何故ここにあるのか、と彼女は眉をひそめた。

    「オマエがこの間、家に来た時忘れてったンだろ」

    彼の言葉に、そういえばそうだったと打ち止めは思い返し、

    「わざわざ持ってきてきれたんだ、ありがとうね、ってミサカはミサカは何気に優しい貴方の心遣いに感謝してみる」

    「……うっせェ。さっさと乗れ」

    打ち止めの顔を見ることなく、車のキーをカチリと入れる一方通行。
    彼のぶっきらぼうな態度に苦笑しながら、少女は雑誌をカバンに入れると、助手席へと乗り込んだ。

    45 :


    打ち止めが美琴ぐらいまで成長したらアホ毛いれたら一方さんと同じぐらい?
    胸熱だわ

    46 = 16 :

    美琴も幼少時はアホ毛あったし成長しても残ってるか怪しい所

    47 :

    え?アホ毛描写されてただろ?

    48 = 16 :

    あ、このSSではアホ毛あるバージョンだよね
    紛らわしくてごめんちゃい

    49 = 1 :

    そもそも、今回なぜ一方通行が車をだして打ち止めを迎えにきたのかというと、
    今朝方、打ち止めが『買い物に付き合って!!』と一方的なメールを送って来たからだ。

    打ち止めのそういうワガママは今回に限ったことではない。
    先日のカラオケ然り、先々週の映画館然り。
    彼女が何かを思い立つ度に、一方通行はソレらに無理やり付き合わされている。

    ……無理やり。というよりは、仕方なく、といったほうが正しいだろうか。

    50 = 1 :

    右ウィンカーの光を点灯させて、他の車が来ていないを確認して隣の車線へと出る。
    すぐ近くの信号がタイミングよく青色に変化したので、一方通行はそのままアクセルを踏み込んだ。

    先ほど一方通行が適当に選んだカーラジオのチャンネルが気に入らないようで、
    打ち止めはカーナビの隣にあるチャンネル変更のボタンを押しているみたいだ。

    競馬中継、お天気情報、懐メロ特集―――等など。
    目まぐるしく変わった音声は、結局、情報バラエティの番組で落ちついた。

    『――最近なにかと話題の俳優の彼ですが――、』

    ちょうど、今話題の芸能ニュースが取り上げられているらしく、
    一方通行が横目でちらりと確認してやれば、打ち止めは真剣な面持ちで音声へと耳を傾けている。

    (……やっぱ、わかンねェわ)

    どうして、彼女がこの手の話題に興味を持つのか。

    一方通行は、また、わからない。

    俳優が好きなのか。
    ただ単に、恋愛話に食いついているだけなのか。

    わからないのならば、打ち止め「どうしてなのか」聞けば解決するだけだというのに、彼は口を閉ざしたまま。


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