私的良スレ書庫
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元スレヲタ「初音ミクを嫁にしてみた」

みんなの評価 : ★★★×5
レスフィルター : (試験中)
それにしても凄い力だなこいつ……骨折れてないだろな……いたた……。
ま、AI入れ替えるからもう大丈夫だろう。もう、純愛物のAIでいいや……アングラなAIは懲り懲りだぜ。
ヲタ「さて、接続完了っと」
再びインストーラーを立ち上げ、AIの消去を選択……って、あれ。
『SYSTEM LOCKED』
ヲタ「なんだ、どういう事だ……?」
『システムはロックされいます。消去の実行ができません』
ヲタ「おいまてよ……冗談だろう……?」
落ち着け、落ち着け。対処法ぐらいググったら出てくるだろう……。
ヲタ「……」
解説サイトを巡ったり、それらしき語句で検索する、だが……。
ヲタ「修理するしか無いのかよ……」
稀に違法AIや悪質なウイルスにより、AIの変更が不可になる事があるが、
その場合はメーカーに修理を依頼する他ないらしい。メーカー保証も効かず、
修理費の目安は最低80万円~。
ま、AI入れ替えるからもう大丈夫だろう。もう、純愛物のAIでいいや……アングラなAIは懲り懲りだぜ。
ヲタ「さて、接続完了っと」
再びインストーラーを立ち上げ、AIの消去を選択……って、あれ。
『SYSTEM LOCKED』
ヲタ「なんだ、どういう事だ……?」
『システムはロックされいます。消去の実行ができません』
ヲタ「おいまてよ……冗談だろう……?」
落ち着け、落ち着け。対処法ぐらいググったら出てくるだろう……。
ヲタ「……」
解説サイトを巡ったり、それらしき語句で検索する、だが……。
ヲタ「修理するしか無いのかよ……」
稀に違法AIや悪質なウイルスにより、AIの変更が不可になる事があるが、
その場合はメーカーに修理を依頼する他ないらしい。メーカー保証も効かず、
修理費の目安は最低80万円~。
ヲタ「そんな金、ねえよ……」
ミク本体と性器パーツ、メンテナンスキットと消費税込みでしめて1529万7800円。
昨年無くなった親が残してくれた預貯金の殆どを、このために使ってしまった。
ヲタ「あー……やっちまったなあ……やっちまった……」
スケベ心を出したせいで、高価な買い物がパァになってしまった。
なんなんだ、俺の人生ってなんでこう上手くいかないんだよ……。
ヲタ「土下座してお願いしたらセクロスさせてくれないかな、あいつ……」
ってそんなの、糞三次元と一緒じゃねーか……。
いやまあ俺の場合、土下座してもさせてもらえるわけないが。
ヲタ「1500万あったら風俗何回行けたよ……」
悔やんでも取り返しはつかないが、別に本体がぶっ壊れたわけじゃあない。
80万だか100万だかあれば、直せるんだ。頑張って貯める……それしかないか。
ヲタ「はぁ……」
それまではダッチワイフみたいに使えばいいだろう。ずいぶん高いダッチワイフだが、
まあ使えるだけいいとするか……。まあ今はちょっと、その気も起こらないぐらい凹んでいるけどさ。
ヲタ「……」
だめだ、考えてるとどんどん落ち込んでくる。
ヲタ「あいつ……話し相手ぐらいにはなるかな」
また口が臭いだの言われたら、怒りのあまりぶっ壊してしまうかもしれんけど……。
電源落として強制終了したけど、さっきの事覚えてるかなあ、あいつ……。
ヲタ「……」
パワースイッチを押して見る。ピーーーーーのあと、ミクはまた勢い良く飛び起きた。
ミク「ひ……やだやだやだ! やめてください! ち、近寄らないで!」
ヲタ「……」
しっかり覚えてやがる。ああもうダメだこれ……。
ミク「変態! エッチ! いやああーー!」
顔を赤くしてぶんぶん腕を振り回すから近づけやしねえ。
やっぱ電源入れるんじゃなかった……。
ヲタ「あーもう、近づかないから。落ち着けよ」
ミク「だってさっき、さっき、ぐすっ……」
ヲタ「さっきは悪かったよ。スマンな。もうしないからさ」
なんで俺アンドロイドに、コンピューターに謝ってんだよ。
こんな風に女に気を使ったりするのが嫌だから、ミクを買ったのに……。
ミク「ほんとに、ほんとですか?」
ヲタ「ほんとにしないって。悪かった。この通り」
頭を下げる屈辱。俺何も悪くないってのに……はぁ……。
ミク「わかりました……も、もうあんなコトしないでくださいね!」
ヲタ「はいはい」
ミク「……」
ヲタ「……」
ミク「……」
ヲタ「……」
俺はこういうとき、さっと頭を切り替えて会話ができるほど器用じゃない。
というか女と会話するのは苦手だし、ほとんど経験がない。
ミク「あ、あの……」
ヲタ「……」
ミク「マスターは、どうして、私を選んだんですか?」
ヲタ「そりゃあ……」
ミク「……」
ヲタ「ヤリ……嫁にしようと思って……」
ミク「嫁……?」
ヲタ「嫁っていうか……恋人っていうか、なんだろ……」
ミク「恋……人……」
あれ? これひょっとしていい流れじゃないか? このAIには告白するっていう
手順が必要なのかもしれん。それはそれで面倒だけど、セクロスへの糸口へとなるやも……。
ヲタ「あ、ああ。俺、ミクの事がす、すす、好きだから」
告白なんて、中一の時に同じクラスの子にして撃沈して以来だぜ。
思えばあの時フラれたショックで、引っ込み思案な俺に……って、欝になるからよそう。
ミク「私の事を……マスターが?」
ヲタ「う、うん。初めてニコニコで見たときからず、ずっと好きで……」
ミク「……」
ヲタ「だ、だから俺の嫁……かか、彼女になって……くれないか」
やべえ心臓がバクバクする。頑張れ、俺!
ミク「あ、あの……」
ヲタ「マジでその、す、好きだから……」
ミク「ごめんなさい!」
ヲタ「す、す、え……」
ミク「ごめんなさい……マスターの気持ちは嬉しいですけど、その……
なんて言ったらいいか……ごめんなさい……」
ヲタ「そ、そう……」
ミク「ごめんなさい……」
ヲタ「……」
ミク「……」
フラれた……? 俺、ミクにフラれた……? ずっと嫁だったのに。ずっと愛してきたのに
ずっと……ずっと……ずっと……
ヲタ「はー……」
ミク「……その……私とマスターは、出会ったばかりですよね……?」
ヲタ「……」
ミク「お互いのこと……まだ全然知らないし……いきなりその……そういう関係になるのは……
やっぱり、お互い好きじゃないと……と思うんです」
うん……正論だな……正論……。
でもそれは三次元の糞女的正論であって……二次元の天使のミクがそれいっちゃあお終いだろ……。
ヲタ「……」
ミク「だからええと……ごめん……なさい。あの、私なんかよりもっと、いい人が!
だから……その……」
ヲタ「なあ、今はだめでもそのうちならOKなのか……」
ミク「えっ……それは……」
ヲタ「お互いの事知ったら、俺の嫁になるのか……?」
ミク「ええと……私は……その……」
ヲタ「どうなんだよ……」
ミク「ご、ごめんなさい!」
ねえ、聞きました奥さん? 今はお互いの事知らないから無理→じゃあ今後は?→無理。らしいですわよ。
ヲタ「……」
なんなの? なんなのこいつ? 思考が丸っきり三次の糞女じゃねーか!! あああああ!!
頭に来る!! あああああああ!!
ミク「ほんとに……ごめんなさい……」
ヲタ「なあ、顔か? 顔なのか? キモメンだから嫌なのか?」
ミク「そ、そういうのじゃ……」
ヲタ「ガリだからか!? キョドってるからか!? 口が臭いからか!?
童貞だからか!? ロリコンだからか!? フリーターだからか!? なあ!?」
ミク「ち、違うんです、その……」
ヲタ「この糞ビッチのメス豚が!! お前みたいなのはDQNとデキ婚して
ガキをパチンコ屋の駐車場で蒸し焼きにしてろ!! ああ!?」
ミク「ごめんなさい……マスター……ごめんなさい……」
ヲタ「あああああもううぜえ!! うぜえ!! うぜええああああああ!!」
俺は半狂乱で部屋を飛び出し、階段を駆け下り、洗面所に飛び込んだ。
鏡に写るのは涙を流した気持ち悪い男。妙に色白で、年の割に童顔で、ボーボー眉毛で、
ニキビ跡が汚くて、歯が黄色くて白目が濁った気持ち悪い男。
ヲタ「くそ……くそおっ……くそおおっ……!」
俺なんかに女が出来るわけがない。そんな事はわかってる……!
でも、でも、アンドロイドに、ロボットに、コンピュータにまで拒否されるとかなんなんだよ!
ギネス級の負け犬じゃねーか!! あーもう死にたい死にたい死にたい死にたい!!
ヲタ「もういやだ……修理に出すまであいつはずっと電源オフにしておこう……」
よたよたと階段を上がり、自室のドアを開く。
あの糞ビッチは……また隅っこで丸くなってやがる。
これ全部書き溜めっぽいな
一応言っとくと猿避けは他の奴からの支援も良いけど、>>1が他のスレに定期的に書き込む事の方が効果的だからな
一応言っとくと猿避けは他の奴からの支援も良いけど、>>1が他のスレに定期的に書き込む事の方が効果的だからな
ミク「マスター……さっきはその、私の言い方が、その……」
ヲタ「もういいよ……電源切るからお前……」
ミク「え……そんな……あの、許してもらえるまで謝りますから……」
ヲタ「俺みたいなキモヲタといるより、お前もそっちのがいいだろ……」
ミク「そんなつもりで言ったんじゃないです、信じてください……」
ヲタ「言い訳まで三次のビッチみたいだなまったく……ほら頭上げろ」
ミク「マスター……私、ボーカロイドです」
ヲタ「え……ああ、商品名はな」
実際はセクサロイドだけどな。ミクをボーカロイドとして購入する奴なんて殆どいない。
歌を歌わせるだけならパソコンとソフトで事足りるし、飛んだり跳ねたりのダンスも出来るような
テレビ曲やコンサート仕様の高性能ボーカロイドは、軽く数億の値段がするわけで……。
この程度の一般用アンドロイドだと、ゆっくりと二足歩行するのがやっとだからな。
ミク「私は……ボーカロイドは、歌を歌うのが仕事です……」
表向きはそうだけど、こいつは現実ってもんを何もわかっちゃいないなあ……。
ミク「マスターの恋人になったり、その……エッチな事を、するために造られたんじゃありません……」
いやまさにそのために造られてるんだが……バカかこいつ。もうさっさと電源落とさせろよ……。
ミク「だから、だから私、歌を歌いたいんです! 私がはそのために生まれてきた。
マスターもそのために私を……そう思ってたのに……ぐすっ」
あーもう、泣くなよメンド臭い……お前が流してるアイカメラの洗浄液だってタダじゃないんだぞ……。
ミク「マスター、歌わせてください……私……歌を……」
ヲタ「電源、切るぞ」
ミク「……」
ああもう、そんなにボロボロ泣くなよ……なんか俺がすげえ悪人みたいだろ……。
あーもう目つぶって押してしまえ………………え……
ヲタ「あ、熱ぅうううううう!! 熱ぁああいいいああああああ!!」
なんだおい、今ものすごく熱かったぞ! パワースイッチの横にあるUSBポートの
金属部品を触ってしまったらしいが、シャレにならんぐらい発熱してたぞ……。
顔もすげー赤いし……。
ヲタ「お、おいお前……なんでそんなに熱くなってんだよ……」
ミク「……なんだか……頭がぼーっとしま……す……」
と言った途端、ミクはころんと横倒しに倒れた。
ヲタ「お……おい!」
熱暴走か? 変なAI入れた影響か? このままじゃ壊れてしまう!
冷やさないと……冷やすもの……冷やすもの……。
ヲタ「冷凍庫にアイスノンがあったっけ……」
俺は台所に向かい、冷凍庫から氷嚢を取り出し、ミクの頭に当てた。
あとは……エアコンを全開にして、扇風機を二台持ってきて強で分回すぐらいしかないか……。
ヲタ「壊れないでくれよな……高かったんだからよ……」
しばらく冷やしていると、顔の赤みも引いた。おでこに触れてみたらまだ少し熱かったが、
これならまあ壊れてない……よな? 電源はオンの状態だが、ミクは眠ったように動かない。
ヲタ「今のうちに切っておいた方がいいよな……」
ミクの側頭部に手を伸ばした時、彼女は目を開いた。
ヲタ「あ……」
ミク「……すいません、マスター。ご迷惑をお掛けして……」
ヲタ「目が覚めたのか」
ミク「……冷却してくれたんですね。……ありがとうございます」
ヲタ「ん、ああ。すげえ熱かったし」
ミク「感情が高ぶると、熱が出るみたいで……以後気をつけます……すいません」
ヲタ「おいおい大丈夫なのかよ……壊れるとか勘弁だぞ。電源切っておいたほうがいいだろそれ」
俺がそう言うと、ミクは少し悲しげな目をして
ミク「マスターは……死ぬの、怖くないですか……?」
ヲタ「な、なんだよ唐突に……。そりゃあ死にたくないけど」
ミク「さっき電源を落とされた時、私はとても怖かったです……このまま死んでしまうんじゃないかって」
ヲタ「いや……死なないだろ。アンドロイドなんだから……」
ミク「もしそのまま、目覚められなかったら。それは死ぬのと同じです。
だから……怖いんです」
確かにここで電源切ったら、AI入れ替えるまでこいつは起動しないだろうな。
それってこいつが死ぬってことなのか? でも、ただのAIだろ? 生き死に関係ないだろう……。
ミク「マスター……。私歌いたい。だから……お願いします」
ビッチ思考の糞AIのくせに、ミクの顔でしょんぼりされたら……。
ああくそ、そういう所まで計算高く思えて……しかし罪悪感が……。
ヲタ「……わかったよ。ただし、さっきみたいに熱出したらこんどこそ緊急停止させるぞ」
ミク「はい、気を付けます。ありがとうございます、マスター!」
ヲタ「それと、寝るときはスタンバイモードにしとけよ。電気代だってかかるんだしな」
ミク「はい、マスター。守ります!」
アンドロイドは基本的に電気で動いているわけだが、内蔵バッテリーではそう長い時間
稼働できないので、常に電力を供給していることが望ましい。しかし本体にコンセント差しっぱなし
とか、雰囲気が台無しでなわけで、電磁波によるワイヤレス電力供給を採用している。
なので、ケーブル無しでの活動が延々と出来るのだが、動いていなくてもパソコン程度の
電力消費をするので、任意に設定した数時間にスタンバイモードでの状態へ移行することで、
電力消費の軽減や記憶領域の整理などの他、『毎日の睡眠』のような生活感を出すように造られている。
ここまでよくできてんなら1500万は安いな
結婚する奴いなくなりそう
結婚する奴いなくなりそう
ヲタ「もう1時か……寝るとするか」
ミク「私も寝る事にします。マスターのお目覚めは何時ですか?」
ヲタ「いつもは8時ぐらいに起きてるが……」
ミク「了解しました、マスター! で、あの……」
ヲタ「ん、どうした」
ミク「私のお布団を用意していただけると、ありがたいのですが。
あ、あとその、パジャマか何かを……」
ヲタ「へ、布団とパジャマって……」
アンドロイドなんだし、元の段ボール箱にでも入ってればいいんじゃないのか。
ミク「え、えっと、お布団無しだと、表面素材に跡がついたりしますし、
お洋服で寝ると、お洋服がシワになってしまうのでっ。……だめですか?」
ヲタ「布団はあるけど……パジャマは無いぞ。ジャージならあるけどそれでいいか?」
ミク「はい、構いせん。ありがとうございます」
押入れから布団を出して敷いてやり、タンスからジャージを出してミクに渡す。
なんでこんな事しなくちゃいけないんだ。というかさ、寝るなら一緒に寝ればいいんじゃねーの?
……どうせキモいだの臭いだの言われるだろうし一緒に寝ろなんて言わないけどさ。
ミク「あの、着替えるので……向こうむいていて貰えますか?」
ヲタ「はいはい……」
下着姿ぐらい見せたって構わんだろ……減るもんじゃあるまいし。
キモメンに見せたら汚れるとでも思ってんのかこの糞ビッチ。
ヲタ「……」
ああくそ、衣擦れの音で股間が反応しちまう! 糞! 糞ったれ!
突然振り返って襲ってやろうかこの野郎。
ミク「ではマスター、おやすみなさいです。マスターも夜更かしせずに
早めにおやすみくださいね」
ヲタ「あいよ……」
はー……。
ヲタ「……」
ほんとなら今頃、何回戦目かのエロエロセクロスを楽しんでたはずなのに……。
ヲタ「……」
暴言吐かれて、暴力振るわれて、告ったらフラれて、夜は結局いつものように
ヲタ「……」
エロ同人でオナニーとか……
ヲタ「うっ……」
なんか凄い虚しいオナニーだった……。
ヲタ「……」
……寝る前に、歯磨こうっと。
こうして、あまりにもあんまりな、ミクとの出会いの日は終了した。
これはおもしろい。>>1がんばれ
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