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元スレ女騎士「さあ、殺せ!!」
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男「痛っ」
女騎士「切ったか? 間抜けめ、だから私に任せておけと言ったろう」
男「恋人の台詞じゃない!」
女騎士「なら何と言うべきだ?」
男「こ、こういう時はだなぁ、『大丈夫?』って囁いて切った指を舐めてあげるもんなんだ」
女騎士「ふぅん? やってみようか」
男「い、いやいい、ホントは冗だ」
女騎士「大丈夫? ん――」
チュ チュパ
男「あうおえあわわ」
チュパ チュ チュパチュパ
女騎士「――ふぅ。これでいいのか?」
男「ま、まるで雰囲気はなかったが、ひ、非常に良かった」ドキドキ
女騎士「そうか。難しいな、恋人というのは」
男(い、今のが女の子の――)ドキドキドキドキ
女騎士「切ったか? 間抜けめ、だから私に任せておけと言ったろう」
男「恋人の台詞じゃない!」
女騎士「なら何と言うべきだ?」
男「こ、こういう時はだなぁ、『大丈夫?』って囁いて切った指を舐めてあげるもんなんだ」
女騎士「ふぅん? やってみようか」
男「い、いやいい、ホントは冗だ」
女騎士「大丈夫? ん――」
チュ チュパ
男「あうおえあわわ」
チュパ チュ チュパチュパ
女騎士「――ふぅ。これでいいのか?」
男「ま、まるで雰囲気はなかったが、ひ、非常に良かった」ドキドキ
女騎士「そうか。難しいな、恋人というのは」
男(い、今のが女の子の――)ドキドキドキドキ
女騎士「よし……ここでこの調味料を……」サッサッ
男「すごいな。まるでスープみたいな匂いじゃないか」
女騎士「私も驚いている。調理法に忠実であれば、この紙切れのスープをこれほどまでに再現できるとは」
男「なるほど悟った。オレはその紙の指示に忠実じゃなかったからうまくいかなかったのか」
女騎士「このスープは別に騎士でなくとも簡単に作り遂げられる内容だぞ」
男「馬鹿な」
女騎士「馬鹿だな。馬鹿ついでにそろそろ切り分けた野菜を頼む」
男「はいよ」
女騎士「あぁ待て、まずニンジンからだ。次にこれ、それ、その順だ」
男「す、凄いなお前。料理の才能あるんじゃないか?」
女騎士「何を言い出す。私はただ、この紙の通りに従っているだけだ」
男「いやいやそれを踏まえても、普通は初めてでここまで出来ないもんだよ」
女騎士「そ、そうか? ま、まぁまだ出来上がってもないしな……」
男(あー目を伏せて照れてる顔も可愛いなぁ……)
男「すごいな。まるでスープみたいな匂いじゃないか」
女騎士「私も驚いている。調理法に忠実であれば、この紙切れのスープをこれほどまでに再現できるとは」
男「なるほど悟った。オレはその紙の指示に忠実じゃなかったからうまくいかなかったのか」
女騎士「このスープは別に騎士でなくとも簡単に作り遂げられる内容だぞ」
男「馬鹿な」
女騎士「馬鹿だな。馬鹿ついでにそろそろ切り分けた野菜を頼む」
男「はいよ」
女騎士「あぁ待て、まずニンジンからだ。次にこれ、それ、その順だ」
男「す、凄いなお前。料理の才能あるんじゃないか?」
女騎士「何を言い出す。私はただ、この紙の通りに従っているだけだ」
男「いやいやそれを踏まえても、普通は初めてでここまで出来ないもんだよ」
女騎士「そ、そうか? ま、まぁまだ出来上がってもないしな……」
男(あー目を伏せて照れてる顔も可愛いなぁ……)
女騎士「出来たぞ」
男「うはーいい匂いだな!」
女騎士「注ぎ分けよう」
男「すごいな。お前本当は料理の経験あるんじゃないか?」
女騎士「阿呆なことも休み休み言え。騎士道に誓って今回初めての体験だ」
男「いやーそれにしたって……オレがこれまで何度やっても茶色と黒の中間色にしかならなかった代物を……」
女騎士「お前に料理の才が壊滅的にないというのは間違いないようだな」
男「お前、これだけやれたら……き、きっと将来、素敵なお嫁さんになれるぞ」
女騎士「そんな訳ないだろう、さぁ冷めないうちに飲むぞ」
男「ち、違うだろ! そこは『そ、そうカナ……』って照れ照れするところだろ!」
女騎士「それも恋人の作法なのか?」
男「いやもういいや……頂きます」
女騎士「……『主よ。我はその御名において、いまここに尊き糧を――』」
男「神はいないんじゃなかったのか」
女騎士「そう、神などいない。しかし祈りを捧げる騎士は確かにいる。邪魔をするな」
男「うはーいい匂いだな!」
女騎士「注ぎ分けよう」
男「すごいな。お前本当は料理の経験あるんじゃないか?」
女騎士「阿呆なことも休み休み言え。騎士道に誓って今回初めての体験だ」
男「いやーそれにしたって……オレがこれまで何度やっても茶色と黒の中間色にしかならなかった代物を……」
女騎士「お前に料理の才が壊滅的にないというのは間違いないようだな」
男「お前、これだけやれたら……き、きっと将来、素敵なお嫁さんになれるぞ」
女騎士「そんな訳ないだろう、さぁ冷めないうちに飲むぞ」
男「ち、違うだろ! そこは『そ、そうカナ……』って照れ照れするところだろ!」
女騎士「それも恋人の作法なのか?」
男「いやもういいや……頂きます」
女騎士「……『主よ。我はその御名において、いまここに尊き糧を――』」
男「神はいないんじゃなかったのか」
女騎士「そう、神などいない。しかし祈りを捧げる騎士は確かにいる。邪魔をするな」
男「……」
女騎士「…………」
男「い、いや! でもオレが一人で作ったのより全然――」」
女騎士「こんなハズは!」ゴシカァン
男「う」
女騎士「何がいけなかった!? 調味料の量か!? 具材を入れる時機か!?」
男「落ち着け落ち着け。全部オレが平らげるから」
女騎士「これをか? 正気か?」
男「ああ、恋人と一緒に作ったスープだからな。全部腹に収めるに決まっているだろう?」
女騎士「いくら材料が勿体ないからって、自ら腹を壊すこともないだろう?」
男「恋人同士が二人して初めて作った料理だぞ? 平らげない理由なんかない」
女騎士「……あくまで『ふり』だと念を押したはずだ」
男「分かってるよ」
女騎士「……だが、恋人というものがどんな物か、いま少し分かったような気がする……」
男「そ、その調子だ」ドキドキ
女騎士「…………」
男「い、いや! でもオレが一人で作ったのより全然――」」
女騎士「こんなハズは!」ゴシカァン
男「う」
女騎士「何がいけなかった!? 調味料の量か!? 具材を入れる時機か!?」
男「落ち着け落ち着け。全部オレが平らげるから」
女騎士「これをか? 正気か?」
男「ああ、恋人と一緒に作ったスープだからな。全部腹に収めるに決まっているだろう?」
女騎士「いくら材料が勿体ないからって、自ら腹を壊すこともないだろう?」
男「恋人同士が二人して初めて作った料理だぞ? 平らげない理由なんかない」
女騎士「……あくまで『ふり』だと念を押したはずだ」
男「分かってるよ」
女騎士「……だが、恋人というものがどんな物か、いま少し分かったような気がする……」
男「そ、その調子だ」ドキドキ
男「ご馳走様でした」
女騎士「本当に空にするとは……恐れ入った。その胃腸に」
男「胃腸!?」
女騎士「しかし朝食にと作り始めたスープを飲み終えるのが昼下がりとはな。時間短縮も課題だな」
男「ノリノリだな。騎士なんかやめてコックを目指したらどうだ?」
女騎士「ふざけるな。斬るぞ」
男「斬れなかったくせに」ボソ
女騎士「おい今のは耳に障ったぞ、聞き捨てならんな。……よかろう、恋人として提案したい」
男「なんだい!?」
女騎士「一日必ず一度は私と仕合え。武の研鑽だ」
男「そ、そんなの却下! 恋人相手にそんな」
女騎士「却下を却下だ。よし、さっそく今からやるか。昼食の腹ごなしに丁度いい。行くぞ!」
男「お、おいっ」グイッ
女騎士「私が納得するまで付き合ってもらうからな!」ズルズル
男(コ、コイツの方から手を……これってもしかして初めてのことじゃ……)ドキドキ
女騎士「本当に空にするとは……恐れ入った。その胃腸に」
男「胃腸!?」
女騎士「しかし朝食にと作り始めたスープを飲み終えるのが昼下がりとはな。時間短縮も課題だな」
男「ノリノリだな。騎士なんかやめてコックを目指したらどうだ?」
女騎士「ふざけるな。斬るぞ」
男「斬れなかったくせに」ボソ
女騎士「おい今のは耳に障ったぞ、聞き捨てならんな。……よかろう、恋人として提案したい」
男「なんだい!?」
女騎士「一日必ず一度は私と仕合え。武の研鑽だ」
男「そ、そんなの却下! 恋人相手にそんな」
女騎士「却下を却下だ。よし、さっそく今からやるか。昼食の腹ごなしに丁度いい。行くぞ!」
男「お、おいっ」グイッ
女騎士「私が納得するまで付き合ってもらうからな!」ズルズル
男(コ、コイツの方から手を……これってもしかして初めてのことじゃ……)ドキドキ
寝落ちの多い>>1の為に保守
>>260~
女騎士「ん……よし。予備運動は終わった。ルールを決めようか」
男「はぁ……本当にやるのか?」
女騎士「勿論だ。身体を動かした鍛練は強壮効果を始め、経験の獲得、精神力の向上、ストレスの解消など様々な利点がある」
男「知っているよ」
女騎士「最も戦場に立つ者としては当然の日課だがな」
男「オレだって大体毎日やってるさ」
女騎士「ならば問題あるまい」
男「こ、恋人に乱暴するマネはごめんだと言ってるんだよ」
女騎士「私が強くなりたいがために望んでいるのだ。恋人とは助け合うものなのだろう?」
男「う~ん」
女騎士「それに……敗れたままというのは、戦士の血が収まらないものでな。一刻も早く返礼したくてやまないのだ」
男「……その気持ちは分かる。仕方ないな」
女騎士「決心したようだな。では構えろ! いくぞ!」
男「えっちょっルール、ルールまだ決めてない!」
女騎士「ん……よし。予備運動は終わった。ルールを決めようか」
男「はぁ……本当にやるのか?」
女騎士「勿論だ。身体を動かした鍛練は強壮効果を始め、経験の獲得、精神力の向上、ストレスの解消など様々な利点がある」
男「知っているよ」
女騎士「最も戦場に立つ者としては当然の日課だがな」
男「オレだって大体毎日やってるさ」
女騎士「ならば問題あるまい」
男「こ、恋人に乱暴するマネはごめんだと言ってるんだよ」
女騎士「私が強くなりたいがために望んでいるのだ。恋人とは助け合うものなのだろう?」
男「う~ん」
女騎士「それに……敗れたままというのは、戦士の血が収まらないものでな。一刻も早く返礼したくてやまないのだ」
男「……その気持ちは分かる。仕方ないな」
女騎士「決心したようだな。では構えろ! いくぞ!」
男「えっちょっルール、ルールまだ決めてない!」
男「そらっ!」
女騎士「くっ!」
男「よし一本。勝負ありだな」
女騎士「くっ……また負けたのか……」ガクッ
男「フェイントに対応できない以前に、動きが上品過ぎる。もっと柔軟な一手を選択しろよ」
女騎士「……違う。私はどんな牽制動作にも応じられるし、常に最善の一手を思考している。そうして現に今までそうやって生き残ってきた」
男「うん、確かに強い。教本通りの仕合いじゃオレは勝てないだろうな」
女騎士「? 我流ということか?」
男「というより経験の集大成だ。相手がAでくるから自分もAの対策だけで応じる。だが実戦では、そんなやり方ではペースを握れない」
女騎士「ふむ……」
男「相手がAでくるならAの対策も含めBCDEFでもって振り回すのさ。それが、自分と同じか少し上の力量の相手と当たった時の戦い方だ」
女騎士「し、しかしそんな数の対応策を実戦で即座に思いつけるはずが……」
男「だから経験を積むんだ。オレはただ経験を積むことで、ここまで強くなった」
女騎士「そうか……。お前との鍛練はとても参考になる! 私も経験を積むべく、是非これから毎日付き合ってくれ!!」
男「し、しまった」
女騎士「くっ!」
男「よし一本。勝負ありだな」
女騎士「くっ……また負けたのか……」ガクッ
男「フェイントに対応できない以前に、動きが上品過ぎる。もっと柔軟な一手を選択しろよ」
女騎士「……違う。私はどんな牽制動作にも応じられるし、常に最善の一手を思考している。そうして現に今までそうやって生き残ってきた」
男「うん、確かに強い。教本通りの仕合いじゃオレは勝てないだろうな」
女騎士「? 我流ということか?」
男「というより経験の集大成だ。相手がAでくるから自分もAの対策だけで応じる。だが実戦では、そんなやり方ではペースを握れない」
女騎士「ふむ……」
男「相手がAでくるならAの対策も含めBCDEFでもって振り回すのさ。それが、自分と同じか少し上の力量の相手と当たった時の戦い方だ」
女騎士「し、しかしそんな数の対応策を実戦で即座に思いつけるはずが……」
男「だから経験を積むんだ。オレはただ経験を積むことで、ここまで強くなった」
女騎士「そうか……。お前との鍛練はとても参考になる! 私も経験を積むべく、是非これから毎日付き合ってくれ!!」
男「し、しまった」
さすがに戦闘になるとお互い得意というか本職なだけあって熱くなってるな
こっちに立ててもよかったんじゃね
創作発表
http://namidame.2ch.net/mitemite/
そこまで保守気にする必要ないし、作者もじっくり構想を練れる
ま、VIPだからイイってのもあるが
創作発表
http://namidame.2ch.net/mitemite/
そこまで保守気にする必要ないし、作者もじっくり構想を練れる
ま、VIPだからイイってのもあるが
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