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元スレ唯「平行世界の私達!?」
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ちらり、と紬が時計へ目をやった。
紬「あの、そろそろ澪さんが帰ってくるんじゃないかな?迎えに行かなきゃ」
律「あぁ、そうだったな」
さわ子「澪さんって?」
澪「平行世界から来た、大人の私です。昨日は町を見て回りたいって言ったので、今日の放課後学校に戻ってきてくれるようにお願いしたんです」
佐々木(大人の秋山さん見たい!!すっごい見たい!!)
律「じゃあ校庭で待ってよっか」
さわ子「って、あなたたち全員で外に出るつもり!?」
唯「なんかもう隠してても次々出てくるから意味ないなぁって思いまして」
さわ子「い、いや、でも他のクラスや他学年の子達は何も知らないのよ!?」
唯「でも、ここのみんなみたいにもし私達の知らないところで他のみんなが同じ人間がいっぱいいるところ見ちゃったら余計ややこしいし…」
さわ子「…どうしようもないわね。でも、本当に良いの?確実に変な目で見られるわよ、あなたたち」
律「こうやってクラスメイトにもばれちゃった今となってはもう人の目なんて気にならないよ」
さわ子(悟り開いてきたわねこの子達…)
紬「あの、そろそろ澪さんが帰ってくるんじゃないかな?迎えに行かなきゃ」
律「あぁ、そうだったな」
さわ子「澪さんって?」
澪「平行世界から来た、大人の私です。昨日は町を見て回りたいって言ったので、今日の放課後学校に戻ってきてくれるようにお願いしたんです」
佐々木(大人の秋山さん見たい!!すっごい見たい!!)
律「じゃあ校庭で待ってよっか」
さわ子「って、あなたたち全員で外に出るつもり!?」
唯「なんかもう隠してても次々出てくるから意味ないなぁって思いまして」
さわ子「い、いや、でも他のクラスや他学年の子達は何も知らないのよ!?」
唯「でも、ここのみんなみたいにもし私達の知らないところで他のみんなが同じ人間がいっぱいいるところ見ちゃったら余計ややこしいし…」
さわ子「…どうしようもないわね。でも、本当に良いの?確実に変な目で見られるわよ、あなたたち」
律「こうやってクラスメイトにもばれちゃった今となってはもう人の目なんて気にならないよ」
さわ子(悟り開いてきたわねこの子達…)
同時刻、最高律は嫌な思い出の場所、廃工場の前に来ていた。
最高律「…やっぱ同じか」
最高律(何となく流れできちゃったけど…人いそうにないな。こんな人気のない場所にいたらそれはそれで怪しいし。仕方ない、他をあたって――)
「…コ…ギ……ギ……」ボソボソ
最高律(――!!声…?誰かいるのか!?)
開放されたままの入り口から、かすかに声が聞こえてきて、最高律はその入り口の近くにあった物陰に息を潜めた。
律?「――…ギコギコギコギコ…さっきからずっと頭の中に響いてる…。勘弁してくれよ…」
紬?「私も…。でも、我慢しなきゃ…。唯ちゃんのためだもの」
最高律(――!あの二人、こんな所にいたのか。何だ、びびって損した――)
少しやつれた表情をしていると唯から聞いていたのですぐに探していた二人だとわかり、最高律は安堵して立ち上がろうとした。
が、その視界に物騒な輝きを放つノコギリが飛び込んできて、彼女は思わず足を止めた。
ギコ律「あぁ、わかってる。私達の唯のために…梓を殺す。もう躊躇わないぜ」
最高律「――!!?」
最高律「…やっぱ同じか」
最高律(何となく流れできちゃったけど…人いそうにないな。こんな人気のない場所にいたらそれはそれで怪しいし。仕方ない、他をあたって――)
「…コ…ギ……ギ……」ボソボソ
最高律(――!!声…?誰かいるのか!?)
開放されたままの入り口から、かすかに声が聞こえてきて、最高律はその入り口の近くにあった物陰に息を潜めた。
律?「――…ギコギコギコギコ…さっきからずっと頭の中に響いてる…。勘弁してくれよ…」
紬?「私も…。でも、我慢しなきゃ…。唯ちゃんのためだもの」
最高律(――!あの二人、こんな所にいたのか。何だ、びびって損した――)
少しやつれた表情をしていると唯から聞いていたのですぐに探していた二人だとわかり、最高律は安堵して立ち上がろうとした。
が、その視界に物騒な輝きを放つノコギリが飛び込んできて、彼女は思わず足を止めた。
ギコ律「あぁ、わかってる。私達の唯のために…梓を殺す。もう躊躇わないぜ」
最高律「――!!?」
ザッ
ギコ律・紬「!?」
最高律「お前ら…一体どういう話してるんだ…?」
ギコ律「ちっ……唯の予想通りか」ボソッ
ギコ紬「まさかとは思ったけど、本当に来るなんて…。じゃあ、作戦変更ね…」ボソッ
最高律「ぼそぼそ言ってないで私の質問に答えろ!!」
ギコ紬「っ!!」ダッ
ノコギリを手に、突如肉薄してくるギコ紬。最高律は驚き、思わず身を引いた。そんな彼女の横を素通りし、ギコ紬は廃工場を後にする。
最高律「お、おい!待――」
ギコ律「…っ!」ブンッ
最高律「!うわっ!!」
ギコ紬を追おうとして最高律は、背後に感じた気配に考える前に動いた。身をひねった彼女の脇を、振り下ろされたノコギリが通過する。
最高律「ちょ…お前ら正気かよ!?何でこんな…」
ギコ律「悪い。こっちの唯のためなんだ。抵抗しないなら殺しはしない」
ギコ律・紬「!?」
最高律「お前ら…一体どういう話してるんだ…?」
ギコ律「ちっ……唯の予想通りか」ボソッ
ギコ紬「まさかとは思ったけど、本当に来るなんて…。じゃあ、作戦変更ね…」ボソッ
最高律「ぼそぼそ言ってないで私の質問に答えろ!!」
ギコ紬「っ!!」ダッ
ノコギリを手に、突如肉薄してくるギコ紬。最高律は驚き、思わず身を引いた。そんな彼女の横を素通りし、ギコ紬は廃工場を後にする。
最高律「お、おい!待――」
ギコ律「…っ!」ブンッ
最高律「!うわっ!!」
ギコ紬を追おうとして最高律は、背後に感じた気配に考える前に動いた。身をひねった彼女の脇を、振り下ろされたノコギリが通過する。
最高律「ちょ…お前ら正気かよ!?何でこんな…」
ギコ律「悪い。こっちの唯のためなんだ。抵抗しないなら殺しはしない」
>>157
今折り返しぐらい
8割書き溜めできてるから、さるくらわなかったらスムーズにいけると思う
最高律「殺すだとかそのノコギリとか…そういう物騒なのはやめにしようぜ。何か事情があるなら相談に乗るからさ」
ギコ律「相談してどうにかなる話じゃないからこういう手段取ってるのがわかんねぇのかよ」
最高律「訳わかんないぞ!何で唯のために梓を殺さなきゃいけないんだよ!?」
ギコ律「説明できる話じゃないし、説明したところでお前には理解できないよ」
最高律「…そうかよ。じゃあ私にできるのは何故か知らないけど馬鹿みたいな行動取ろうとしてるお前を止めることだけみたいだな」
ギコ律「あっそう。邪魔するんだ?…なら、行動不能になるまでボコるしかなさそうだな」
最高律「やれるもんならやってみな。伊達に大人の男達相手に戦ってないぜ」
身構える最高律を見て、ギコ律は積まれたドラム缶の傍へと歩いて行く。
ギコ律「これ見てもそんなに強気でいられるか?」
そして、ドラム缶の陰へ手を伸ばし、思い切り引いた。たたらを踏みながら現れたのは、捕縛された澪だった。
最高律「!?み、澪…!!」
澪?「りつー!たすけてー!!しにたくないよー!!」
今折り返しぐらい
8割書き溜めできてるから、さるくらわなかったらスムーズにいけると思う
最高律「殺すだとかそのノコギリとか…そういう物騒なのはやめにしようぜ。何か事情があるなら相談に乗るからさ」
ギコ律「相談してどうにかなる話じゃないからこういう手段取ってるのがわかんねぇのかよ」
最高律「訳わかんないぞ!何で唯のために梓を殺さなきゃいけないんだよ!?」
ギコ律「説明できる話じゃないし、説明したところでお前には理解できないよ」
最高律「…そうかよ。じゃあ私にできるのは何故か知らないけど馬鹿みたいな行動取ろうとしてるお前を止めることだけみたいだな」
ギコ律「あっそう。邪魔するんだ?…なら、行動不能になるまでボコるしかなさそうだな」
最高律「やれるもんならやってみな。伊達に大人の男達相手に戦ってないぜ」
身構える最高律を見て、ギコ律は積まれたドラム缶の傍へと歩いて行く。
ギコ律「これ見てもそんなに強気でいられるか?」
そして、ドラム缶の陰へ手を伸ばし、思い切り引いた。たたらを踏みながら現れたのは、捕縛された澪だった。
最高律「!?み、澪…!!」
澪?「りつー!たすけてー!!しにたくないよー!!」
あからさまにうろたえる最高律。ギコ律は捕縛した澪?の肩に手を置いて、昨晩の会話を思い出していた。
唯?『まず必ず戻るって約束していた二人が帰ってこなかったら、私達は絶対心配になると思うんだよね』
ギコ律『そんなもんなのか?』
唯?『うん。りっちゃんとか和ちゃんあたりは責任感強いからね。きっと探そうとか言い出すんじゃない?』
唯?『特に、平行世界からきたりっちゃんは澪ちゃんに――正確にはサンジュちゃんだっけ?――きついこと言っちゃったんでしょ?絶対罪悪感を覚えてると思うな。一番に探し出そうとすると思うよ』
サンジュ『は、はは…』
唯?『しかもうまい具合にここはあのりっちゃんの思い出の地でもあるわけだからね。もしかしたら来るかもしれないね、ここ』
ギコ紬『そうなの…?凄く詳しいのね、唯ちゃん』
唯?『私に不可能はないのです!ま、そういうことだけど…とりあえず三人は私が助っ人連れてくるまでここで待機しててよ。仮に私が来るまでに誰かに見つかるようなことがあったら…』
ギコ紬『その時は分散しましょう。私は学校に一足早く向かうわ。りっちゃんは探しに来た人の足止めお願いできる?』
ギコ律『あぁ、任せとけ。――澪はどうする?』
唯?『あ、サンジュちゃんにはとっても重要な役があるよ!まぁ、見つかったときしか出番ないんだけど…』
サンジュ『な、何したら良いんだ?』
唯?『ひ・と・じ・ち・や・く!』
唯?『まず必ず戻るって約束していた二人が帰ってこなかったら、私達は絶対心配になると思うんだよね』
ギコ律『そんなもんなのか?』
唯?『うん。りっちゃんとか和ちゃんあたりは責任感強いからね。きっと探そうとか言い出すんじゃない?』
唯?『特に、平行世界からきたりっちゃんは澪ちゃんに――正確にはサンジュちゃんだっけ?――きついこと言っちゃったんでしょ?絶対罪悪感を覚えてると思うな。一番に探し出そうとすると思うよ』
サンジュ『は、はは…』
唯?『しかもうまい具合にここはあのりっちゃんの思い出の地でもあるわけだからね。もしかしたら来るかもしれないね、ここ』
ギコ紬『そうなの…?凄く詳しいのね、唯ちゃん』
唯?『私に不可能はないのです!ま、そういうことだけど…とりあえず三人は私が助っ人連れてくるまでここで待機しててよ。仮に私が来るまでに誰かに見つかるようなことがあったら…』
ギコ紬『その時は分散しましょう。私は学校に一足早く向かうわ。りっちゃんは探しに来た人の足止めお願いできる?』
ギコ律『あぁ、任せとけ。――澪はどうする?』
唯?『あ、サンジュちゃんにはとっても重要な役があるよ!まぁ、見つかったときしか出番ないんだけど…』
サンジュ『な、何したら良いんだ?』
唯?『ひ・と・じ・ち・や・く!』
>>163
今日投下したかったんだ…
最高律「ひ、卑怯だぞ!」
ギコ律(ビックリするぐらい頭の切れる唯だな…。こりゃ完璧だわ。絶対手出してこないぞ、アイツ。――同じ自分だからよくわかるよ)
サンジュ「りつーりつー!」
ギコ律「ま、言いたいことはわかるよな?抵抗したら澪は…。そうなったらお前が悪いんだからな。コイツが私らの所にノコノコやってきたのも、お前らが追い出しちまったのが原因なんだから」
最高律「…っ…」
ギコ律「そういうことだから、とりあえず…」スタスタ
ドカッ
最高律「痛っ…!」
ギコ律「動けないようにしますか。殺すのは気分の良いもんじゃないし…」バキッ
最高律「ぐ…澪は、関係ないだろ…!放してやれよ!!うあっ!!」ゴッ
ギコ律「関係あるとかないとか以前に、放しちゃったらお前抵抗するじゃんか。自分の性格は自分が一番知ってるんだよ」ドゴッ
サンジュ(わ、私は悪くないぞ…。勝手にやってきたアイツが悪いんだからな…!)
今日投下したかったんだ…
最高律「ひ、卑怯だぞ!」
ギコ律(ビックリするぐらい頭の切れる唯だな…。こりゃ完璧だわ。絶対手出してこないぞ、アイツ。――同じ自分だからよくわかるよ)
サンジュ「りつーりつー!」
ギコ律「ま、言いたいことはわかるよな?抵抗したら澪は…。そうなったらお前が悪いんだからな。コイツが私らの所にノコノコやってきたのも、お前らが追い出しちまったのが原因なんだから」
最高律「…っ…」
ギコ律「そういうことだから、とりあえず…」スタスタ
ドカッ
最高律「痛っ…!」
ギコ律「動けないようにしますか。殺すのは気分の良いもんじゃないし…」バキッ
最高律「ぐ…澪は、関係ないだろ…!放してやれよ!!うあっ!!」ゴッ
ギコ律「関係あるとかないとか以前に、放しちゃったらお前抵抗するじゃんか。自分の性格は自分が一番知ってるんだよ」ドゴッ
サンジュ(わ、私は悪くないぞ…。勝手にやってきたアイツが悪いんだからな…!)
場面変わって学校では。
唯「んー…澪さんも遅いね」
律「なんかこうも次々現れないと不安になってくるな…」
梓>2号「もしかして本当に元の世界に帰れたんでしょうか?」
佐々木「見たかったなぁ…大人な秋山さん」
和「…っていうか、なんで2組のみんなまで一緒について来てるわけ?」
春子「この状況を見た他の生徒の混乱を押さえるために簡単な事情説明に回っているだけであって、決して面白いから野次馬しているだけというわけじゃないからな!」
和「おもしろがってるだけでしょ…」
さわ子「でもまぁ、実質みんなのおかげで混乱は最小限に抑えられてる訳だし、悪くないと思うわ」
澪「抑えられてるというか、呆然としてる感じですね」
デブ紬「やけに視線を感じるわ」
唯「んー…澪さんも遅いね」
律「なんかこうも次々現れないと不安になってくるな…」
梓>2号「もしかして本当に元の世界に帰れたんでしょうか?」
佐々木「見たかったなぁ…大人な秋山さん」
和「…っていうか、なんで2組のみんなまで一緒について来てるわけ?」
春子「この状況を見た他の生徒の混乱を押さえるために簡単な事情説明に回っているだけであって、決して面白いから野次馬しているだけというわけじゃないからな!」
和「おもしろがってるだけでしょ…」
さわ子「でもまぁ、実質みんなのおかげで混乱は最小限に抑えられてる訳だし、悪くないと思うわ」
澪「抑えられてるというか、呆然としてる感じですね」
デブ紬「やけに視線を感じるわ」
変態和「ね、ねぇ唯四人衆。ちょっとお願いがあるの…」
唯「何?」
池沼唯「あうー」
石ころ唯「私は人の願いを叶えるために生まれてきた」
よく見て唯「へぇ」
変態和「四人でこう…私を包み込んでくれないかしら。ちょっとでいいから」
唯四人衆「これでいいの?」ギュッ
変態和「ヘヴンッ!!!!!!!!!!!1!!!!!!11!!!!」ブバッ
梓「唯先輩達から謎のスプラッタが!!」
澪「ひいいいいいいいいいいいいい!!」
律「こんなときに訳のわかんないことすんな」
唯「何?」
池沼唯「あうー」
石ころ唯「私は人の願いを叶えるために生まれてきた」
よく見て唯「へぇ」
変態和「四人でこう…私を包み込んでくれないかしら。ちょっとでいいから」
唯四人衆「これでいいの?」ギュッ
変態和「ヘヴンッ!!!!!!!!!!!1!!!!!!11!!!!」ブバッ
梓「唯先輩達から謎のスプラッタが!!」
澪「ひいいいいいいいいいいいいい!!」
律「こんなときに訳のわかんないことすんな」
廃工場では、ずっと暴行に堪え続けてきた最高律がギコ律の蹴りを腹部にもらい、くぐもった呻き声を上げて崩れ落ちていた。
ギコ律「かなり頑張ってたけど今のは効いただろ」
最高律「っ…げほっげほげほっ!!」
ギコ律「やっぱ腹が一番辛いよなっと」ドボッ
最高律「かはっ」
サンジュ「ひっ…」
追撃とばかりに、手をついて咳き込んでいた最高律の腹を蹴り上げるギコ律。思わずサンジュは目をそらした。
ギコ律「…ん?」
腹を蹴り上げた足の白ソックスに、赤いシミが付いた。苦しげに肩で息をしている最高律に目をやると、手で押さえている下からブラウスに浮いた赤が覗いていた。
ギコ律「何だお前…そこ怪我でもしてたわけ?」
最高律「はっ…はあっ…はあっ…。――…澪を、離してくれ…」
サンジュ(何だよ…何なんだよアイツ…頭おかしいだろ!!)
ギコ律「かなり頑張ってたけど今のは効いただろ」
最高律「っ…げほっげほげほっ!!」
ギコ律「やっぱ腹が一番辛いよなっと」ドボッ
最高律「かはっ」
サンジュ「ひっ…」
追撃とばかりに、手をついて咳き込んでいた最高律の腹を蹴り上げるギコ律。思わずサンジュは目をそらした。
ギコ律「…ん?」
腹を蹴り上げた足の白ソックスに、赤いシミが付いた。苦しげに肩で息をしている最高律に目をやると、手で押さえている下からブラウスに浮いた赤が覗いていた。
ギコ律「何だお前…そこ怪我でもしてたわけ?」
最高律「はっ…はあっ…はあっ…。――…澪を、離してくれ…」
サンジュ(何だよ…何なんだよアイツ…頭おかしいだろ!!)
ギコ律「はぁ…もういいよお前。これで最後な」
足首を入念に回して、ギコ律は最高律に歩み寄っていく。その時だった。
ガシャアアアァン
ガラスが砕けるような音が入り口から響き、工場内の三人は視線をそちらへ向ける。
壁に叩き付けたのだろう、下半分が粉々に砕け落ちた空き瓶を握りしめ、珍しく怒りの表情をあらわにしている瓶澪が立っていた。
最高律(あの人…みんなが言ってた大人の澪か…?)
ギコ律「アンタ…もしかして、澪か…?何でこんな所に…」
瓶澪は答えず割れた瓶を捨てると、脇に抱えていた新しい瓶に持ち替え、また壁を殴る。激しい音が響いた。
ギコ律「――よくわかんないけど、アンタがめちゃくちゃ怒ってるのはわかったよ」
瓶澪「そう、怒ってる。あなたにも怒ってるし、そこの私にも怒ってる」
サンジュ「へ?」
瓶澪「さっきそこふらふらしてたらムギさんと妖精さんが話してた。――人質役の澪ちゃんもいるから大丈夫だろうって」
サンジュ「!!」
最高律「なん、だって…?――グルだったのかよ…お前ら…」
足首を入念に回して、ギコ律は最高律に歩み寄っていく。その時だった。
ガシャアアアァン
ガラスが砕けるような音が入り口から響き、工場内の三人は視線をそちらへ向ける。
壁に叩き付けたのだろう、下半分が粉々に砕け落ちた空き瓶を握りしめ、珍しく怒りの表情をあらわにしている瓶澪が立っていた。
最高律(あの人…みんなが言ってた大人の澪か…?)
ギコ律「アンタ…もしかして、澪か…?何でこんな所に…」
瓶澪は答えず割れた瓶を捨てると、脇に抱えていた新しい瓶に持ち替え、また壁を殴る。激しい音が響いた。
ギコ律「――よくわかんないけど、アンタがめちゃくちゃ怒ってるのはわかったよ」
瓶澪「そう、怒ってる。あなたにも怒ってるし、そこの私にも怒ってる」
サンジュ「へ?」
瓶澪「さっきそこふらふらしてたらムギさんと妖精さんが話してた。――人質役の澪ちゃんもいるから大丈夫だろうって」
サンジュ「!!」
最高律「なん、だって…?――グルだったのかよ…お前ら…」
小さく舌打ちを打つギコ律。瓶澪は最高律の所へと駆け出す。
ギコ律はそれを阻もうとしたが、割れた瓶を突き出され、ノコギリを手放していた彼女は下がらざるをえなかった。
瓶澪「律…!酷い…!!」
最高律「いてて…へーきへーき…。ボコられるのは…慣れてますから…なんて」
開いてしまった傷を押さえつつ、がくがくの足で何とか立ち上がる最高律。ギコ律は無言でノコギリを拾い上げた。
瓶澪「…怒ってて何も考えてなかった…。私喧嘩できない…」
最高律「正直私も…もう限界近いんですよね…」
ギコ律「威勢良く入ってきたと思ったら後は二人そろって後退りかよ。拍子抜けだな」
最高律「ちくしょ…ん?」ガッ
積まれたがらくたの壁に追いやられた二人。最高律の踵に何かがあたってカランと音を立てた。
最高律「…へへ…なんてデジャヴだよ…。――でも、これなら…」
震える手を伸ばし、それを拾い上げる。最高律は歯を食いしばると足を踏みしめ、それを――鉄パイプを構えた。
最高律「…いける気がしてきたぜ」
ギコ律はそれを阻もうとしたが、割れた瓶を突き出され、ノコギリを手放していた彼女は下がらざるをえなかった。
瓶澪「律…!酷い…!!」
最高律「いてて…へーきへーき…。ボコられるのは…慣れてますから…なんて」
開いてしまった傷を押さえつつ、がくがくの足で何とか立ち上がる最高律。ギコ律は無言でノコギリを拾い上げた。
瓶澪「…怒ってて何も考えてなかった…。私喧嘩できない…」
最高律「正直私も…もう限界近いんですよね…」
ギコ律「威勢良く入ってきたと思ったら後は二人そろって後退りかよ。拍子抜けだな」
最高律「ちくしょ…ん?」ガッ
積まれたがらくたの壁に追いやられた二人。最高律の踵に何かがあたってカランと音を立てた。
最高律「…へへ…なんてデジャヴだよ…。――でも、これなら…」
震える手を伸ばし、それを拾い上げる。最高律は歯を食いしばると足を踏みしめ、それを――鉄パイプを構えた。
最高律「…いける気がしてきたぜ」
>>179
なんかアクセスしようとしたらトップページに戻されちゃうんだけど
俺だけなのかな
学校組はいつまでたっても現れない瓶澪を心配すると同時に、帰りが遅い最高律にも不安を募らせていた。
澪「遅いな…」
和「どこまで行ったのかしら…」
梓「やっぱり街中に何か平行世界に関するものがあるんですかね?」
律「みんなで街に出てみるか?」
梓>2号「学校内はともかくさすがに街の人達にこの光景を見せるのはどうかと思いますよ?」
澪「でも、もし平行世界の私達が増えつつあるんだったら、もう街中にもけっこういるんじゃ…」
唸る軽音部員達。と、
池沼唯「あー!!むぎちゃ!」
嬉しそうに声を上げる池沼唯が指さす先に、ナイロン袋を携えたギコ紬が立っていた。
なんかアクセスしようとしたらトップページに戻されちゃうんだけど
俺だけなのかな
学校組はいつまでたっても現れない瓶澪を心配すると同時に、帰りが遅い最高律にも不安を募らせていた。
澪「遅いな…」
和「どこまで行ったのかしら…」
梓「やっぱり街中に何か平行世界に関するものがあるんですかね?」
律「みんなで街に出てみるか?」
梓>2号「学校内はともかくさすがに街の人達にこの光景を見せるのはどうかと思いますよ?」
澪「でも、もし平行世界の私達が増えつつあるんだったら、もう街中にもけっこういるんじゃ…」
唸る軽音部員達。と、
池沼唯「あー!!むぎちゃ!」
嬉しそうに声を上げる池沼唯が指さす先に、ナイロン袋を携えたギコ紬が立っていた。
唯「ムギちゃん!心配してたんだよ?」
相変わらずどこか生気の抜けた目をした紬に、唯は内心嫌な感情を覚えながらも声をかける。
ギコ紬「ごめんね、唯ちゃん」
律「あれ?連れの私はどうしたんだ?」
ギコ紬「あ、えっと…ちょっと別行動中で…たぶんすぐに来るから…」
歯切れの悪い笑顔を浮かべ、ギコ紬は軽音部の集団へと歩み寄っていく。
和「もう一人別の律に会わなかったかしら?あなたたちを捜しに行ってくれたんだけど」
ギコ紬「そうだったの?ごめんね、見てないわ。というか…凄い野次馬ね」
石ころ唯「慣れてしまえばむしろ心地よい私のために注がれるこの視線」
よく見て唯「ん」
梓「とにかく、ムギ先輩に何もなくて安心しました。律先輩達も大丈夫そうですし」
ギコ紬「――…そうね」
相変わらずどこか生気の抜けた目をした紬に、唯は内心嫌な感情を覚えながらも声をかける。
ギコ紬「ごめんね、唯ちゃん」
律「あれ?連れの私はどうしたんだ?」
ギコ紬「あ、えっと…ちょっと別行動中で…たぶんすぐに来るから…」
歯切れの悪い笑顔を浮かべ、ギコ紬は軽音部の集団へと歩み寄っていく。
和「もう一人別の律に会わなかったかしら?あなたたちを捜しに行ってくれたんだけど」
ギコ紬「そうだったの?ごめんね、見てないわ。というか…凄い野次馬ね」
石ころ唯「慣れてしまえばむしろ心地よい私のために注がれるこの視線」
よく見て唯「ん」
梓「とにかく、ムギ先輩に何もなくて安心しました。律先輩達も大丈夫そうですし」
ギコ紬「――…そうね」
>>179
見れないや・・・・・
見れないや・・・・・
梓の姿を見て足を止めるギコ紬。ナイロン袋から飛び出したノコギリの柄を、何気ない所作で掴む。
律「どうした、ムギ?」
梓「…あの、気になってたんですけどそのナイロン袋何ですか?結構大きなもの入ってそうですけど、持つの手伝いましょうか?」
まさか自分の命を奪うためのノコギリが入っているなんて思いもしない梓は、何の警戒心もなくギコ紬に近づいていく。
ギコ紬「…」
梓「…せ、先輩?あの…どうしたんです――」
池沼唯「ああああああああ!!あずなああああああ!!うわああああああああ!!」
梓・ギコ紬「!?」
ギコ紬がナイロン袋を取り払ってノコギリを振りかぶろうとしたのと同時に、池沼唯が奇声を上げながら梓を引っ張って抱きついた。
唯「え、何!?どうしたの!?」
梓「ちょ…唯先輩――え!?」
律「どうした、ムギ?」
梓「…あの、気になってたんですけどそのナイロン袋何ですか?結構大きなもの入ってそうですけど、持つの手伝いましょうか?」
まさか自分の命を奪うためのノコギリが入っているなんて思いもしない梓は、何の警戒心もなくギコ紬に近づいていく。
ギコ紬「…」
梓「…せ、先輩?あの…どうしたんです――」
池沼唯「ああああああああ!!あずなああああああ!!うわああああああああ!!」
梓・ギコ紬「!?」
ギコ紬がナイロン袋を取り払ってノコギリを振りかぶろうとしたのと同時に、池沼唯が奇声を上げながら梓を引っ張って抱きついた。
唯「え、何!?どうしたの!?」
梓「ちょ…唯先輩――え!?」
>>179
携帯用になってるよ
携帯用になってるよ
遠巻きに見ていたクラスメイト達から悲鳴が上がり、梓は目の前でギコ紬がノコギリを自分に向けていることにようやく気付く。
ギコ紬「ゆ、唯ちゃんどけて!」
池沼唯「あずにゃあああああああむぎちゃああああああああいやああああああ」
梓「え…あ……え?」
澪「ひいいいいいいいい!の、ノコギリ!?」
律「お、おいムギ!何してるんだ!?」
さわ子「ちょっとムギちゃん!そんな危ないものどうしたの!?」
さすがに先生をやっているさわ子は、皆が混乱に陥る中いち早く落ち着きを取り戻し、ギコ紬に近寄ろうとする。だが、ギコ紬はそんな彼女にその刃を向けた。
ギコ紬「来ないでください!」
紬「ど、どうして!?何するつもりなの!?」
ギコ紬「おとなしく梓ちゃんをこっちに引き渡してください。二人ともよ。そうしたら他のみんなは傷つけないから…」
梓・梓>2号「え!?」
ギコ紬「ゆ、唯ちゃんどけて!」
池沼唯「あずにゃあああああああむぎちゃああああああああいやああああああ」
梓「え…あ……え?」
澪「ひいいいいいいいい!の、ノコギリ!?」
律「お、おいムギ!何してるんだ!?」
さわ子「ちょっとムギちゃん!そんな危ないものどうしたの!?」
さすがに先生をやっているさわ子は、皆が混乱に陥る中いち早く落ち着きを取り戻し、ギコ紬に近寄ろうとする。だが、ギコ紬はそんな彼女にその刃を向けた。
ギコ紬「来ないでください!」
紬「ど、どうして!?何するつもりなの!?」
ギコ紬「おとなしく梓ちゃんをこっちに引き渡してください。二人ともよ。そうしたら他のみんなは傷つけないから…」
梓・梓>2号「え!?」
例え何があろうがぼくのあずにゃんをバラバラにしたあげく胃に納めた
ギコギコの軽音部の奴等は許さない
絶対に許さない
そしてそんなものを書いた作者も
ギコギコの軽音部の奴等は許さない
絶対に許さない
そしてそんなものを書いた作者も
廃工場組は、睨み合いが続いていた。
ギコ律「はっ…そんなフラフラでいける気がするってか」
最高律「はぁ…はぁ…へへっ。この場所、この状況――モチベーションがあがってしかたないね」
最高律はギコ律を睨んだまま瓶澪に囁く。
最高律「…向こうの澪の方、お願いできますか?」
瓶澪「…」コクン
ギコ律「覚悟はできたかよっ!」ダッ
ギコ律が迫る。振り下ろされたノコギリを、最高律が鉄パイプで受け、その隙に瓶澪は捕縛されたままのサンジュの元へと駆けた。
最高律(いってぇ…。衝撃で全身に馬鹿みたいな痛みが走るな…。できれば一撃で沈めたいけど…)ギリギリ
ギコ律「おら頑張れよ。もう後ろはないから逃げられないぜ!」ギンッ
最高律「っ!」ドンッ
弾かれて背中を積まれた木材に打ち付け、最高律は一瞬息がつまった。ノコギリを振り上げるギコ律。
最高律(――!そうか!!)
ギコ律「うらああああぁ!!」ブンッ
ガスッ!!
ギコ律「はっ…そんなフラフラでいける気がするってか」
最高律「はぁ…はぁ…へへっ。この場所、この状況――モチベーションがあがってしかたないね」
最高律はギコ律を睨んだまま瓶澪に囁く。
最高律「…向こうの澪の方、お願いできますか?」
瓶澪「…」コクン
ギコ律「覚悟はできたかよっ!」ダッ
ギコ律が迫る。振り下ろされたノコギリを、最高律が鉄パイプで受け、その隙に瓶澪は捕縛されたままのサンジュの元へと駆けた。
最高律(いってぇ…。衝撃で全身に馬鹿みたいな痛みが走るな…。できれば一撃で沈めたいけど…)ギリギリ
ギコ律「おら頑張れよ。もう後ろはないから逃げられないぜ!」ギンッ
最高律「っ!」ドンッ
弾かれて背中を積まれた木材に打ち付け、最高律は一瞬息がつまった。ノコギリを振り上げるギコ律。
最高律(――!そうか!!)
ギコ律「うらああああぁ!!」ブンッ
ガスッ!!
ギコ律「!?」
最高律の脳天めがけて振り下ろされたノコギリの刃は、無理矢理身をひねってそれを回避した彼女の背後の木材に突き刺さった。
ギコ律「ちっ…」
引っかかった刃をギコ律が引き抜こうとするその一瞬前に。
最高律「これで…どうだ!!」ガキッ
ギコ律「なっ!?」
最高律の鉄パイプが上からノコギリを殴りつけ、その刃はさらに深く木材へと食い込んだ。押しても引いても持ち上げようとしても、ぴくりとも動かぬほどに。
ギコ律「くそっ…抜けろよ!」グイッグイッ
最高律「――ここに残ったのがお前で良かったよ」
ブンッ!ガッ!!
ギコ律「ぐあっ……!!」ドサッ
最高律「ムギだったら気が引けるけど…同じ私なら…遠慮なしにぶん殴れるからな」カラン
首筋に一撃をたたき込み、ギコ律が気絶したのを確認すると、最高律もその場に崩れ落ちた
最高律の脳天めがけて振り下ろされたノコギリの刃は、無理矢理身をひねってそれを回避した彼女の背後の木材に突き刺さった。
ギコ律「ちっ…」
引っかかった刃をギコ律が引き抜こうとするその一瞬前に。
最高律「これで…どうだ!!」ガキッ
ギコ律「なっ!?」
最高律の鉄パイプが上からノコギリを殴りつけ、その刃はさらに深く木材へと食い込んだ。押しても引いても持ち上げようとしても、ぴくりとも動かぬほどに。
ギコ律「くそっ…抜けろよ!」グイッグイッ
最高律「――ここに残ったのがお前で良かったよ」
ブンッ!ガッ!!
ギコ律「ぐあっ……!!」ドサッ
最高律「ムギだったら気が引けるけど…同じ私なら…遠慮なしにぶん殴れるからな」カラン
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