元スレ秀吉「明久を他の女に渡すくらいなら…」

みんなの評価 : ★★★×5
851 = 798 :
さて、誰も見ていないだろうからちゃちゃっと終わらせますか
852 = 797 :
よっしゃ支援
853 :
頑張ってください
854 :
まってたよー
855 = 798 :
明久「秀吉が僕に抱きついて寝るのか……この前とは逆だね」
秀吉「……ワシは今日は明久のせいでくたくたじゃからな……これくらいの我儘は許されるはずじゃ」
明久「はいはい。僕が悪うございました」
秀吉「分かればよろしい。ふぁ……」
明久「眠いなら遠慮せずに寝ていいよ。僕もすぐに寝ると思うから」
秀吉「…………のう、明久」
明久「なに?」
秀吉「今日の事じゃが……ワシは、やはり明久に危ない目にあって欲しくない。明久がワシのせいで怪我をするのなど見たくない」
明久「……うん」
秀吉「もう無茶はせんと約束してくれ……してくれたら寝る」
明久「……それはさすがに出来ないなぁ。僕だって秀吉を守りたいからね」
秀吉「…………そうか」
明久「ごめんね、でもこれだけ約束出来るっていうのが一つだけある」
秀吉「……なんじゃ?」
明久「心配掛けるかもしれないけど、ちゃんと無事に帰ってくるって事」
857 = 798 :
秀吉「……」
明久「今はこれだけで勘弁してください」
秀吉「……そうじゃな……うむ、こうしよう」
明久「ん?」
秀吉「一晩ぐっすり寝てから考える。今日はもう疲れたからまた明日じゃ」
明久「分かった。じゃあおやすみ」
秀吉「うむ」
――― 同日某所
康太「……なんたる不覚……」
康太「…………前戯の途中でカメラが電池切れを起こすとは……!」
康太「……こんな事なら今日、電池交換を行っておくべきだった」
康太「……無念」
859 = 798 :
―――
明久「秀吉さ、今日暇?」
秀吉「うむ? なんじゃ急に」
明久「いやさ、昨日は散々だったから……秀吉さえよければデートやり直そうかなぁ、なんて」
秀吉「ふむ……確かに、今日は週に一度の日曜日じゃしのう……何もせずに寝て過ごすと言うには惜しい」
明久「でしょ? だからさあ!!」
秀吉「そうじゃのう……昨日もとうとう本屋に行かずじまいじゃったし……」
明久「うん、うん!!」
秀吉「ま、いいじゃろう」
明久「ホント!?」
秀吉「ああ、ただし今度は誰にも絡まれぬようにきちんとした服で行くことが条件じゃがな」
明久「もちろん! 頼まれたって女装なんかするもんか!!」
秀吉「よし、では早速準備じゃ」
明久「あのさ、実は僕、秀吉と行きたい所があったんだ」
秀吉「そうか? では期待しておこう」
860 = 813 :
水族館
861 = 798 :
さあ、何処へ行こうか
862 = 797 :
箱根秘宝
864 = 797 :
水族館でショーを見ていたら水をかけられて、強制お着替えタイムですね
865 = 798 :
秀吉「それで、明久は何処に行きたいんじゃ?」
明久「それは今日の最後のお楽しみ! まずはどこからいこっか?」
秀吉「……もしやお主、そういうホテルに連れ込む気では……」
明久「しないよ!! そんなお金持ってないし……」
秀吉「金があったらどうじゃ?」
明久「……」
秀吉「お主、本当に性欲旺盛じゃのう……何処から来るんじゃその性欲は」
明久「そりゃあ思春期真っ盛りの男の子だからね」
秀吉「で、最初は何処へ行くんじゃ?」
明久「そうだな……あ、じゃああそこなんてどう? 最近新しく出来た水族館!!」
秀吉「水族館……うむ、デートっぽいな」
明久「しかもあの水族館なら移動費込みできちんと予算内に収まるはずだし!」
秀吉「時間的にも今から電車に乗れば開園時間丁度といった所か」
明久「よし、じゃあ決まり!! 最初は水族館!!」
866 :
ばったり島田姉妹→無視
867 :
>>866
もうあの暴力貧乳女は出てこなくていいよ
868 :
明久「やっぱり休日の朝は電車の中も空いてるねー」
秀吉「しかし水族館か……なにやらワクワクするのう!」
明久「秀吉水族館とか好きなの?」
秀吉「いや、特に魚が好きというわけではないが、それでもああいう場所はワクワクせんか?」
明久「んー、僕は水族館なんかに言っても『あの魚おいしそうだなぁ』くらいだし」
秀吉「なんか、こう、面白いんじゃ。明久もそのうち分かるようになる」
明久「ふぅん。そんなもんなのかぁ」
―――
明久「よし、到着」
秀吉「ほれ明久、急げ!! さっさと入るぞ!!」
明久「ほら、落ち着いて秀吉。入場券買わなきゃ。えっと、学生二枚」
販売員「はい、確かに」
秀吉「まだかー?」
販売員「可愛い彼女さんですね」
明久「ええ、よく言われます。今行くよー」
870 = 868 :
秀吉「みろ明久! 魚じゃ!!」
明久「まあ、水族館だからね……あ、あれおいしそう」
秀吉「うむ? あっちの方がうまそうではないか?」
明久「うーん……言われてみれば……」
秀吉「……ん? 明久、お主何を手に持っておるのじゃ」
明久「ああ、これ? 入り口でもらったこの水族館のパンフレットだよ」
秀吉「ほうほう、ちょっと見せてもらってもいいかのう?」
明久「いいよ、はい」
秀吉「……明久! この水族館、サメやペンギンもおるらしいぞ」
明久「それは凄いや。それで、何処から見て回りたいの?」
秀吉「そうじゃなぁ……まずはぐるっと一周じゃ」
明久「了解」
―――
872 :
>>864
おまえエロ久じゃね?
873 = 868 :
――― ペンギン広場
秀吉「……これだけおると、一羽くらい持って帰ってもいいんじゃないかの?」
明久「ばれなきゃいいと思うけど……さすがにばれるだろうし」
秀吉「ううむ……では仕方ない、やめておこう」
明久「ペンギンってさ、なんだか一生懸命だよね。あっちにふらふらこっちにふらふらしてるだけなのに」
秀吉「……」
明久「小さな体をめいっぱい使って移動してるから一生懸命に見えるのかなぁ?」
秀吉「……そうじゃなぁ、なんだか見ておるだけでこっちも元気が出てきそうじゃ」
明久「……一羽くらいなら、ばれないかな?」
秀吉「ううむ、試しにで掴まってしまってはいけんしのう……」
明久「ああいう愛くるしいペンギンが一羽いるだけで辛い現実と戦える気がするんだ」
秀吉「ふむ……そういえばペンギンはペットショップで売っておらんし……どこで買えばいいんじゃろう?」
明久「……南極?」
秀吉「やはりその辺になるのか」
874 :
なんやかんやといいつつ続けてくれる>>1が素敵だ。
875 = 868 :
秀吉「そういえば明久、こういう話を知っておるか?」
明久「へ? なになに?」
秀吉「なんでも、南極のペンギンは皆体長が2mを超えるらしい」
明久「……」
秀吉「ワシらよりも大きいらしい」
明久「二回も言わないでよ!! 知りたくなかった……こんな小さくて愛らしいペンギンもいつかは大きくなっちゃうって言うの!?」
秀吉「2m……こんくらいじゃな」
明久「なんか絶望したくなるくらい大きいね……そんなペンギンが迫ってきたらって考えるだけで今までのペンギンに対する評価ががらりと変わりそうだよ……
ああ、やっぱりこの世で愛らしさが変わらないものなんて秀吉くらいしか居ないんだね……」
秀吉「ワシも一度なってみたいもんじゃ」
明久「なってみたいって……2mに?」
秀吉「うむ。2mにじゃ」
明久「うーん……2mの秀吉……アウ、いや、セーフ、いや、これは……セーフ!!」
秀吉「セーフか。それじゃあちょっと頑張ってみるかのう」
明久「ごめんなさい、今の秀吉が大好きだから大きくなったりしないで下さい」
876 :
私も、秀吉より>>1君の事が・・・好き
877 = 868 :
――― 大型魚水槽
秀吉「おおおおおおお! サメじゃ!!」
明久「この鮫が……大体2mかあ……」
秀吉「お主、まださっきの事を気にしておったのか」
明久「あんなに大きかったらやっぱりいっぱい食べるんだろうなぁ」
秀吉「口が大きいからのう。ワシらなんか一口じゃろう」
明久「よく同じ水槽の魚を食べないね」
秀吉「本当じゃな。仲がいい奴ばかりを集めておるんじゃろうか?」
明久「……あ、コバンザメ」
秀吉「なに、それは本当か! どこじゃ?」
明久「鮫もあれくらい小さかったら可愛いんだけどなぁ」
秀吉「何処におるんじゃ? えっと、あのサメの何処かについておるのか?」
明久「あ、そうだ。だったら可愛い秀吉が小さくなったらもっとかわいく……」
秀吉「あ、明久!! いじわるせんで教えてくれ!! 何処にくっついておるのじゃ!?」
明久「ねえ秀吉、ちょっと小さくなってみない?」
878 = 868 :
明久「そんなに気になったの? コバンザメ」
秀吉「いや、そこまで見たかったわけではないが……なんとなく悔しいではないか」
明久「悔しい?」
秀吉「明久だけなんというか、ワシよりも水族館を満喫しておるようで、悔しい」
明久「ふーん、あ、ネコザメ」
秀吉「お主、ワシの話をじゃなぁ」
明久「ちゃんと聞いてるよ。だったら水族館を満喫するために一杯魚を見なきゃね」
秀吉「そう言われればそうじゃな。で、ネコザメはどこじゃ?」
明久「ああ、もう向こうに行っちゃったよ」
秀吉「……」
明久「ちょ、ひ、秀吉! 無言でチョップは、無言でチョップは、痛!! ほ、ほら、ネコザメ来た! ネコザメ来たから!!」
秀吉「おお、本当じゃ」
明久「……不思議な模様だよね。なんでこんな目立つ模様なんだろう」
秀吉「きっと前世が猫なんじゃろう」
明久「……成程!!」
秀吉「い、いや、嘘じゃぞ!?」
879 = 868 :
――― 熱帯魚水槽
明久「……」
秀吉「……」
明久「……たぶん秀吉は今僕と同じこと考えてると思う」
秀吉「……なんじゃ?」
明久「姫路さんが料理に使いそうだなぁって」
秀吉「よくわかったのう。派手な色といい、大きさといい、フライ向きじゃと言いだしそうじゃなぁと思っておった所じゃ」
明久「冗談じゃないのが怖いよね」
秀吉「うむ。ワシらはあと何度あの料理と闘えばいいんじゃろう……」
明久「分からない……悪意無しであれが作れるのは、ある種の才能だから……」
秀吉「なんとかしたいもんじゃ……」
明久「秀吉、今度からは僕が秀吉の分まで食べてあげるからね」
秀吉「明久だけに無茶させられるか。死ぬ時は一緒じゃ」
明久「……本当は、姫路さんが料理をやめてくれるのが一番ありがたいんだけど……」
秀吉「本人は好意のつもりじゃからなぁ……今度それとなく自分の料理を食わせてみるのもよいかも知れんのう」
881 = 868 :
『お客様にご連絡いたします。本日、午後一時より、ショースペースでイルカショーを開催いたします』
秀吉「イルカショーのう……」
明久「イルカショー!!」
秀吉「どうじゃ明久、見に行ってみるか?」
明久「当たり前じゃん! 水族館と言ったらイルカやアシカのショーだし!!」
秀吉「あれは見る場所によってはずぶ濡れになってしまうから嫌いなんじゃが……」
明久「……ずぶ濡れ……」
ボタボタボタボタ
秀吉「おい」
明久「ささ、秀吉! はやくいってイルカが良く見える位置を確保しないと!!」
ボタボタボタボタ
秀吉「爽やかな笑顔をする前に流れ落ちる鼻血をどうにかするべきではないか?」
明久「やだなぁ、これはイルカに興奮してるんであって、別にずぶ濡れの秀吉を想像して出てるわけじゃないよ!!!!」
秀吉「もう少しましな嘘はつけんのかお主。それともここに来てまさかのイルカフェチか?」
明久「ほら、さっさと行かないといい席取られちゃうよ!!!」
882 = 868 :
明久「当然のように特等席!!」
秀吉「しかし時間までまだ三十分はあるぞ」
明久「……どうしよう」
秀吉「まあ気長に待つしか無いじゃろうのう」
明久「……このプールの奥にイルカが居るのかな?」
秀吉「……おらんのではないか? おるとしたら息つぎに上に来るはずじゃし」
明久「へ? イルカって息つぎするの!?」
秀吉「イルカは哺乳類じゃろう? 哺乳類にはエラが無いわけじゃから、息つぎをしに来るはずじゃ」
明久「……また秀吉ったら僕の事騙そうとして! イルカは魚類って事くらいさすがの僕だって知ってるよ!!」
秀吉「うむ? イルカとクジラは哺乳類ではなかったか?」
明久「へ……まさか、本当に哺乳類なの?」
秀吉「……」
明久「し、知ってたよ!! 秀吉を騙そうとしてただけだからね!!! い、いやー、引っかからなかったかぁー!!」
秀吉「……明久、それはさすがに見苦しいぞ」
明久「……ううう、だって、見た目とか魚じゃん。間違えても仕方ないよ、うん!! 雄二とか絶対間違えてるはず!!」
883 = 868 :
『大変ながらくお待たせしました。只今より……』
秀吉「おお、そろそろ始まるようじゃな」
明久「……」 ゴクリ
ザパーン
秀吉「おお、イルカじゃ!!」
明久「見てよ秀吉!! すっごい!! 一気にあんな高さまで飛んだよ!!」
秀吉「あんな高いまでよく飛べるのう……ワシには絶対無理じゃ」
明久「うわー!! 凄い!! ほら、綺麗に交差して落ちてくる!!」
ザパーン!
明久「うわっ!! うぇ、水かかっちゃった……はっ!! 秀吉ずぶ濡れ!?」
秀吉「残念。鞄でガード済みじゃ」
明久「……秀吉、男の純情を弄ぶその行為、さすがの僕でも許す事は出来ない!!
卑怯な真似を!! こうなったらその鞄を取り上げてでも!!」
ザパーン!!
明久「ひゃあ!! ちょ、ちょっと待って!! 僕に水をかけるんじゃなくて僕が鞄を取り上げた後で秀吉に!!!」
ザパーン!!!
884 = 868 :
明久「よし!! 鞄を奪い取った!! これで秀吉もびしょぬれに……」
秀吉「なにを言っておるのじゃ。もうショーは終わったぞ」
明久「なんですと!? ほ、ホントだ……イルカたちも観客も居なくなってる……」
秀吉「いやぁ、面白いショーじゃったなぁ明久!」
明久「……僕、秀吉からかばん奪うのに夢中で何も見てなかった……」
秀吉「それは残念じゃ。服をそこまで濡らしてまで奪おうとしたのにのう」
明久「クッソー……ずぶ濡れの秀吉を見て興奮する筈が、逆にずぶ濡れにされちゃうなんて……」
秀吉「こういう場合はワシが明久に興奮するべきか?」
明久「やだなぁ、そんなことしなくても……って秀吉、なんか目がいやらしいよ? ほら、ここ一応公共の施設だから、そういうのは……」
秀吉「ワシは何もせんぞ。ワシはただ、明久が風邪を引かんように着替えさせてやろうとしておるだけじゃ」
明久「待って秀吉!! 何処から出したのその見覚えのあるチャイナ服!! 着ないからね!! 僕はそんなの着ないからね!!!」
秀吉「ほれ明久、ばんざーい」
明久「なんでこの場で脱がせようとするの!? ほら、そういうのは家に帰ったらいくらでも着てあげるから、ここでは自重しよう! ね!?」
秀吉「冗談に決まっておるだろうが。まったく、何を本気にしておるのじゃ、明久は」
明久「そんな残念そうな顔で言われても説得力がまったくないよ!!」
885 = 868 :
秀吉「よかったのう、明久。売店にTシャツがあって」
明久「ごめんね、Tシャツ買ってもらっちゃって……」
秀吉「なぁに、気にするでない。明久の為ならこれくらい安いもんじゃ」
明久「じゃあありがたく頂いておくよ。これ、大事にするからね」
秀吉「箪笥の奥にしまいっぱなしとかは無しじゃぞ? せっかくプレゼントしてやったんじゃからちゃんと切るんじゃぞ」
明久「はいはい。じゃあそろそろ帰ろっか。お腹も減ってきたし」
秀吉「……そういえば昼について何も考えておらんかったな」
明久「秀吉なにか食べたいものある?」
秀吉「明久が食べたい」
明久「……」
秀吉「ちょ、じょ、冗談じゃ!! 冗談じゃから!!! 顔を赤らめるな!! ワシの服の裾を握るな!!」
明久「その……優しくしてね?」
秀吉「そうじゃ、ほら、昨日の喫茶店!! あそこで軽く食ってしまおう!! な?」
明久「……」
秀吉「か、顔を赤らめて俯くな!! これではワシがなにやらいやらしい事をしているようではないか!!!」
886 = 868 :
秀吉「さて、明久、何が食べたい?」
明久「そうだなぁ……じゃあまず、水で!」
秀吉「ナポリタン一つに日替わりランチ一つ」
店員「はい、かしこまりましたー」
明久「秀吉、二つも食べるの?」
秀吉「違う。ワシの奢りじゃ。遠慮せずに食え」
明久「そ、そんな!! 悪いよ!! Tシャツも買ってもらったのに!!」
秀吉「目の前で水をチビチビ飲まれる方が困るのじゃ。明久、こういう時は従っておくべきじゃぞ」
明久「……じゃあ、お言葉に甘えて」
秀吉「うむうむ。人間正直が一番じゃ」
店員「お先に失礼します。お冷でございます」
秀吉「うむ、ありがとう」
明久「えっと、塩……塩……」
秀吉「塩水ばかり飲んでおると身体に悪いぞ」
887 = 880 :
888 :
ちゅっちゅ
889 = 868 :
―――
葉月「お姉ちゃん!! はやくはやくー!! 急がないとパフェが逃げちゃうですよ~!!」
美波「いやいや、急がなくてもパフェは逃げないわよー」
葉月「でも急いだ方がおいしいです!」
美波「それはまあ、そうだろうけど……」
葉月「こうやって急いで行くと何かいいことが……あ、バカなお兄ちゃんです!!」
美波「え、アキ!?」
葉月「はい! バカなお兄ちゃんが綺麗なお姉ちゃんとは違う綺麗なお姉ちゃんとご飯食べてるです!!」
美波「え、えっと、葉月の言う綺麗なお姉ちゃんっていうのは瑞希で、それ以外の綺麗なお姉ちゃんって言うと……誰!?
……なんだ、木下か……二人で何やってるんだろ」
葉月「わーい!!」
美波「あ、葉月!! ちょっと待って!!」
―――
葉月「バカなお兄ちゃんっ!!」
明久「ん? あ、葉月ちゃん」
秀吉「うむ? おお、島田の妹ではないか」
890 :
しえん
891 = 868 :
葉月「こんにちわです! 綺麗なお姉ちゃんとは別の綺麗なお姉ちゃんもこんにちわです!!」
秀吉「……それはもしやワシの事か?」
美波「ちょっと葉月!!」
明久「あ、美波だ」
葉月「お姉ちゃん、ここ、ここ空いてるですよー」
美波「こら! 先に行っちゃダメって言ったでしょ!!」
葉月「ううう……でも、バカなお兄ちゃんが居たから……」
美波「だからって走って行っちゃダメ!! ……まったく、世話が焼けるんだから」
明久「まあまあ、そうカッカしないで」
葉月「バカなお兄ちゃん優しいです!」
秀吉「島田たちも今昼食なのか?」
美波「ううん、ウチは葉月がこのお店のチョコレートパフェが食べたいっていうから……
それよりも、アキと木下はこんな時間に二人で何やってるの?」
明久「んん? 僕たちは少し遅めのお昼ご飯だよ、秀吉の奢りでね」
葉月「綺麗なお姉ちゃんとは別の綺麗なお姉ちゃんがバカなお兄ちゃんの分もお金を出してるですか?」
秀吉「ワシは男じゃ!! その呼び方はやめるのじゃ!!!」
892 = 890 :
すまんageてしまった
893 = 868 :
葉月「じゃあ綺麗なお姉ちゃんとは別の綺麗なお姉ちゃんのような綺麗なお兄ちゃんですか?」
明久「な、なんだか頭がこんがらがりそう……」
店員「お待たせしました。ナポリタンと日替わりランチでございます」
秀吉「うむ。ありがとう」
美波「あ、すみません。チョコレートパフェと……オレンジジュースお願いします」
店員「かしこまりましたー」
葉月「バカなお兄ちゃん、膝の上に座ってもいいですか?」
明久「うん、いいよ。はい」
秀吉「喉が渇いておるならワシの分の水を飲むか?」
葉月「ありがとうです!! 綺麗なお姉ちゃんとは別の綺麗なお姉ちゃんのような綺麗なお兄ちゃん!!!」
秀吉「そ、その呼び方もどうにかならんか? 聞いておるだけで混乱しそうじゃ……」
葉月「……じゃあなんて呼べばいいですか?」
美波「短く、綺麗なお兄ちゃん、でいいんじゃない?」
葉月「じゃあ綺麗なお兄ちゃん!!!」
秀吉「うむ、それなら分かりやすい」
894 = 868 :
美波「でも、珍しいわね。アキと秀吉が二人きりなんて。坂本や土屋は?」
秀吉「あの二人もいつも暇というわけではないのでな。今日はたまたま二人きりになっただけじゃ……」
葉月「……綺麗なお兄ちゃんはお兄ちゃんですよね?」
秀吉「うむ? そうじゃが?」
美波「まあ、パッと見て分からないもんね。木下が男なんて」
葉月「良かったです。葉月のバカなお兄ちゃんに彼女さんが出来ちゃったんじゃないかと思って……」
美波「あら、良かったわねアキ。アンタがモテないのを葉月は喜んでくれてるわよ」
葉月「はいです! バカなお兄ちゃんがモテなくて葉月嬉しいです!!」
明久「うう、さ、さすがにそこまでズバッと言われると僕も傷付く……」
葉月「でもでも! バカなお兄ちゃんは葉月からモテモテですよ!」
明久「遅すぎるフォローをありがとう、葉月ちゃん……僕のボロボロな心も少しは癒されたよ」
葉月「もし大きくなってもモテなかったら葉月が彼女さんになってあげますね!」
明久「うん、ありがとう。期待せずに待っておくよ」
葉月「待っててくださいです!!」
美波(葉月は凄いなぁ……あんなに自分の気持ちをはっきり言えて……ウチも見習わなきゃなぁ……)
896 = 868 :
秀吉「ごちそうさまじゃ」
明久「え、は、速っ!! もう食べちゃったの!?」
秀吉「うむ。なかなかおいしいナポリタンじゃったぞ」
明久「じゃあ僕も食べようかな……よっと、いただきまーす!! んん……おいしい!」
葉月「あ、バカなお兄ちゃん! そのエビフライ、葉月とはんぶんこしましょう!!」
明久「ん? いいよ、はい、あーん」
葉月「あーん……えへへ」
美波「……は、葉月は子供だから……うん、仕方ない!」
明久「……ん、このハンバーグおいしい! 秀吉!!」
秀吉「うむ? あーん」
明久「……どう?」
秀吉「……うむ。これはなかなか」
美波「……あ、アキ! その、ウチも、その……何か貰ってもいい?」
明久「へ? まあ、別にいいけど……じゃあこのチキンライスでいい? それともプリンがいい?」
美波「あ、じゃあチキンライス……」
897 = 868 :
明久「はい、あーん」
美波「へ!? う、ウチ、あ、あーん……」
明久「……あ、しまった、つい流れであーんを……」
美波「……えへへ」
葉月「じゃあ今度は葉月があーんしてあげるですね!!」
明久「あはは、気持ちだけもらっておくよ」
葉月「ぶー……残念です」
店員「失礼します。お先にお冷になります」
秀吉「うむ。ほれ、島田」
美波「あ、うん。ありがと」
秀吉「明久、お冷が空じゃが、まだ飲むか?」
明久「うん、じゃあ今度は砂糖入れて!!」
秀吉「糖尿病になっても知らぬぞ。ほれ」
明久「ははは、気を付けるよ」
葉月「……んー」
898 = 868 :
葉月「バカなお兄ちゃんと綺麗なお兄ちゃん、なんだかお父さんとお母さんみたいです」
ブ―――――ッ!!
美波「ちょっと、アキも木下もなに水噴き出してるのよ!!」
秀吉「す、すまぬ、げほ、この角度からの攻撃にはまだ慣れておらぬゆえ……げほっ」
明久「葉月ちゃん、い、いきなり何を……げほっ、げほっ!!」
葉月「何だか今の、葉月の家のお母さんがお父さんにするみたいだったからつい……」
秀吉「なにを言うておるのじゃ!! わ、ワシは男じゃぞ!!!」
葉月「でも、なんだかそんなふうに見えたんです!」
明久「ああ、仕方ない……やっぱり結婚するしかないみたいだね、秀吉!!」
美波「アキもなに悪ノリしてるのよ!」
ぺしっ!
明久「ひぃ!! あ、あれ……? い、いつもならここで鉄拳が顔に飛んできてもおかしくないはずなのに……で、デコピン!?」
美波「そんな人聞きの悪い事言わないでよ。その言い方じゃまるでウチがアキの事いじめてるみたいじゃない」
明久「いや、美波はいつもは僕の事をいじめてごめんなさいなんでもないですグーに握りなおさないで下さい」
秀吉「飽きんのうお主らも」
899 = 895 :
なぜいまさら美波が…
900 = 868 :
美波「そういえばウチも気になってたのよね」
秀吉「うむ、なにがじゃ?」
美波「いや、アキと木下さ、最近妙に仲が良くない?」
明久「そうかな? 僕たちは今まで通り、友達異常な関係だけど」
美波「なんでも昨日は抱き合ってたらしいじゃん、女装して」
ブ――――――ッ!!
美波「わわわ! だから水を吹くなって言ってるじゃない!」
明久「み、みみみ、美波!! だ、誰からそれを!?」
美波「いや、瑞希が昨日血相変えてウチの家に飛び込んできて叫んだのよ。アキと秀吉が駅前のあたりで女装して泣きながら抱き合ってたって」
明久「ご、誤解だよ!!」
美波「どこが?」
明久「えっと、まず僕と秀吉が女装してたってところは……合ってる。でも泣きながらって言うのは……あれ、合ってる……
で、でもさ、抱き合ってたってのも……あ、合ってる!! 事実だコレ!!!」
葉月「バカなお兄ちゃん、女の子の恰好して綺麗なお兄ちゃんとハグしてたですか?」
美波「葉月、お姉ちゃんの膝の上に座ろうね」
明久「み、美波はなんでそうやって汚いものから遠ざけるように葉月ちゃんを僕の膝の上から移動させてるの!?」
みんなの評価 : ★★★×5
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