私的良スレ書庫
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元スレキョン「涼宮ハルヒのちょっぴり怖い怪談」
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――――――――
ガキ「絶対、隠し部屋があるよ!」
妹「おおお、すごい! 隠し部屋!?」
ガキ「隠し部屋!」
妹「隠し部屋ぁ~!?」
ガキ「うんっ、隠し部屋!!」ピョンピョン
妹「かくしへや~っ!!」ピョンピョン
キョン(うるせ~~!!!)
キョン「……ったく」
キョン「……」
昨晩のことが気になってならない。
あれは野良猫だよな……
最近の俺はオカルチックに……
――――――――
今日で宿泊も終わりか。
長かったような短かったような。
キョン「……」ジョーッ
キョン「ふぅー……」
ま~ ま~
キョン「ま~? トイレまで来たか」
ま~俺の足にじゃれてくる。
でも俺はすぐに気づいた。
そのま~はま~じゃない。
キョン「……」ビクッ
キョン「……」
足を掴まれた… ま~が掴む… んなわけない。
キョン「……」
全身から汗が吹き出す。
今日で宿泊も終わりか。
長かったような短かったような。
キョン「……」ジョーッ
キョン「ふぅー……」
ま~ ま~
キョン「ま~? トイレまで来たか」
ま~俺の足にじゃれてくる。
でも俺はすぐに気づいた。
そのま~はま~じゃない。
キョン「……」ビクッ
キョン「……」
足を掴まれた… ま~が掴む… んなわけない。
キョン「……」
全身から汗が吹き出す。
キョン「……」
小さな手は綱をのぼるように上昇していく。
キョン「……」ゾクッ
シャツを掴まれた。
その手は止まることなく……
キョン「あ… あぁ…」ブルブル
背筋が凍るとはこのことか。
その手は俺の肩に手をかけた。
キョン「――――――――!!!」ゾクゾクッ
キョン「……」
呼吸を忘れた。
肩にかけられた手の気配がない。
おそるおそる振り向いた。
キョン「……」
小さな手は綱をのぼるように上昇していく。
キョン「……」ゾクッ
シャツを掴まれた。
その手は止まることなく……
キョン「あ… あぁ…」ブルブル
背筋が凍るとはこのことか。
その手は俺の肩に手をかけた。
キョン「――――――――!!!」ゾクゾクッ
キョン「……」
呼吸を忘れた。
肩にかけられた手の気配がない。
おそるおそる振り向いた。
キョン「……」
キョン「……」
キョン「……」
いない…… 誰もいない……。
キョン「はぁ…っ…! はぁ… はぁ…」
俺は力なく壁にもたれかかった。
キョン「……はぁ… はぁ…」ブルッ
ま~? 違うね……。
少なくとも俺が知っているま~じゃなかった。
小さな手から赤ん坊か……?
キョン「あ゛~… こぇぇ……」
キョン「……」
いない…… 誰もいない……。
キョン「はぁ…っ…! はぁ… はぁ…」
俺は力なく壁にもたれかかった。
キョン「……はぁ… はぁ…」ブルッ
ま~? 違うね……。
少なくとも俺が知っているま~じゃなかった。
小さな手から赤ん坊か……?
キョン「あ゛~… こぇぇ……」
――――――――
あの出来事で俺は眠れなくなるだろう。
それが一番の恐怖であった。
妹「おやすみ~」
キョン「ああ……」
キョン「……」
なんなんだよまじで…… なんで最近こんな出来事が続くんだ?
すべてはメリーさんから始まった。
長門がいうにはこうだ。
――――――――
キョン「霊感?」
長門「霊と接触した際、かならず体がその感覚を覚える」
長門「霊感とはそれを指し、普段気づかないような霊の存在にも気づく」
キョン「……」
ま~と初めて会った時に感じた嫌悪感。
これも霊感か。
あの出来事で俺は眠れなくなるだろう。
それが一番の恐怖であった。
妹「おやすみ~」
キョン「ああ……」
キョン「……」
なんなんだよまじで…… なんで最近こんな出来事が続くんだ?
すべてはメリーさんから始まった。
長門がいうにはこうだ。
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キョン「霊感?」
長門「霊と接触した際、かならず体がその感覚を覚える」
長門「霊感とはそれを指し、普段気づかないような霊の存在にも気づく」
キョン「……」
ま~と初めて会った時に感じた嫌悪感。
これも霊感か。
――――――――
ザーッ
昨晩と同様、雨が地面をたたく。
妹の寝息も……
いや、今日は静かだな。
モゾッ
キョン「……」ビクッ
キョン「あ… ま~か」
びっくりさせるなよ。
ただでさえ心臓が爆発しそうな状態なのに。
ま~ ま~
布団の中から聞こえる鳴き声。
ああ、これはま~だな。
キョン「よしよし」ナデナデ
ザーッ
昨晩と同様、雨が地面をたたく。
妹の寝息も……
いや、今日は静かだな。
モゾッ
キョン「……」ビクッ
キョン「あ… ま~か」
びっくりさせるなよ。
ただでさえ心臓が爆発しそうな状態なのに。
ま~ ま~
布団の中から聞こえる鳴き声。
ああ、これはま~だな。
キョン「よしよし」ナデナデ
キョン「……」
え?
ち、違う……
ま~ ま~
これはま~じゃない――――――――!
え?
ち、違う……
ま~ ま~
これはま~じゃない――――――――!
最大の鳥肌が全身をかけ巡る。
ま~ ま~
キョン「……」ゾクッ
キョン「……」ビキン
追い打ちをかけたのが”金縛り”
過呼吸状態になり体は硬直。
キョン「はっ… はっ…」
じわじわとのぼりつめるソイツに俺はなにもすることができない。
キョン(うああああ!! やめてくれやめてくれやめてくれ!!)
堅い体が胸を通過し…… 布団から小さな手がのびた。
キョン(……ああああああああああ!!)ドックン
手はシャツを握りしめ、布団がだんだん盛り上がっていく。
俺はこの時点で泡を吹きそうな勢いであった。
キョン(うああああ!! やめてくれやめてくれやめてくれ!!)
堅い体が胸を通過し…… 布団から小さな手がのびた。
キョン(……ああああああああああ!!)ドックン
手はシャツを握りしめ、布団がだんだん盛り上がっていく。
俺はこの時点で泡を吹きそうな勢いであった。
玩具のような機械的な動きで追いつめる。
キョン「はっ… ! はっ… はっ…!」
一瞬ソイツの動きが止まった。
そして勢いよく、ぬーっと顔を出した――――――――
「まぁぁ~……?」
キョン「………!!!」
目が黄色くて、顔はウロコに覆われた赤ん坊。
俺はそのまま意識を失った……
・
・
・
キョン「はっ… ! はっ… はっ…!」
一瞬ソイツの動きが止まった。
そして勢いよく、ぬーっと顔を出した――――――――
「まぁぁ~……?」
キョン「………!!!」
目が黄色くて、顔はウロコに覆われた赤ん坊。
俺はそのまま意識を失った……
・
・
・
――――――――
誰かの声が聞こえる。
妹の声か……?
それとも……
猫「ま~」
キョン「うおあああ!」
猫「…」ビクッ
キョン「はぁ…! はぁ…! はぁ… え?」
妹「キョン君起きた~?」
キョン「……」
夢か現実か……。
誰かの声が聞こえる。
妹の声か……?
それとも……
猫「ま~」
キョン「うおあああ!」
猫「…」ビクッ
キョン「はぁ…! はぁ…! はぁ… え?」
妹「キョン君起きた~?」
キョン「……」
夢か現実か……。
――――――――
朝食を食えたもんじゃない。
キョン「……」
じい「また物件を探すか」
ばあ「そうですね」
キョン「……?」
ばあ「あ、まだ話てなかったね」
ばあ「この家、取り壊されることになったんだよ」
キョン「えっ……」
ばあ「詳しい話はできないんだけどね……」
じい「まさかこの家主であるお婆さんが……」
キョン「……」
キョン(なんだ……?)
とおりゃんせの2番って漫画家が考えたやつで最近20年くらい前のものだよな
――――――――
俺は複雑な思いを胸にその田舎をあとにした。
これは後に聞いた話。
あそこの元家主のお婆さんの神隠し事件は神隠しでもなんでもない。
赤ん坊拉致監禁事件であったという。
一人で寂しいお婆さんは赤ん坊を拉致した。
ではどこに監禁したのか……。
あのガキはただのガキじゃなかったみたいだな。
階段の裏の隙間の奥に隠し部屋があったという。
そこで赤ん坊とともに暮らした。
これが神隠し事件の真相だ。
その後、お婆さんが姿を現したのは…… これはいうまでもない。
赤ん坊はママを捜し求めていたんだろう。
ま~ ま~と鳴き、ママを捜していたんだ。
俺は複雑な思いを胸にその田舎をあとにした。
これは後に聞いた話。
あそこの元家主のお婆さんの神隠し事件は神隠しでもなんでもない。
赤ん坊拉致監禁事件であったという。
一人で寂しいお婆さんは赤ん坊を拉致した。
ではどこに監禁したのか……。
あのガキはただのガキじゃなかったみたいだな。
階段の裏の隙間の奥に隠し部屋があったという。
そこで赤ん坊とともに暮らした。
これが神隠し事件の真相だ。
その後、お婆さんが姿を現したのは…… これはいうまでもない。
赤ん坊はママを捜し求めていたんだろう。
ま~ ま~と鳴き、ママを捜していたんだ。
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ハルヒ「あんた最近、元気ないわよ?」
キョン「そうか……?」
ハルヒ「なにかに憑かれたんじゃない?」
キョン「そうかもな……」スタスタ
ハルヒ「ち… ちょっとぉ」
キョン「……」スタスタ
ハルヒ「……」
いらねー力をつけちまったな……霊感なんて損しかしない。
まったく……
これもハルヒ… おまえが望んだのか?
――――――――
俺のばあちゃんはメールをうてる。
この世代でメールをうてる人って少ないだろう。
キョン「メール……」ポチッ
キョン「ばあちゃん……?」
キョン「……」
メールの内容は祖母と孫のごく普通なやり取り。
また遊びにおいで、とか親によろしく言っといてとか。
キョン「……」
でも一つ気になった文章があった。
ま~はあれからすっかり甘えてきません。
布団にも入ってこないもんだから……
キョン「……」
俺のばあちゃんはメールをうてる。
この世代でメールをうてる人って少ないだろう。
キョン「メール……」ポチッ
キョン「ばあちゃん……?」
キョン「……」
メールの内容は祖母と孫のごく普通なやり取り。
また遊びにおいで、とか親によろしく言っといてとか。
キョン「……」
でも一つ気になった文章があった。
ま~はあれからすっかり甘えてきません。
布団にも入ってこないもんだから……
キョン「……」
俺は普通に返信をした。
祖母からみて孫の一番理想的な内容だと自負している。
キョン「……」
布団に入ってこなくなるのは当たり前。
だってそれはばあちゃんの知っている”ま~”じゃないから。
それでも”ま~”は幸せだったんじゃないかな。
おっと、それはあっちの”ま~”のことね。
「ま~・ま~」 終わり
祖母からみて孫の一番理想的な内容だと自負している。
キョン「……」
布団に入ってこなくなるのは当たり前。
だってそれはばあちゃんの知っている”ま~”じゃないから。
それでも”ま~”は幸せだったんじゃないかな。
おっと、それはあっちの”ま~”のことね。
「ま~・ま~」 終わり
>>42
今更だけど谷口か
今更だけど谷口か
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