私的良スレ書庫
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元スレ妹「電気つけないでぇっ!!!!」
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兄「なんだ、これ…」
急いで庭の方へ駆け寄りそれを見回した。何度も何度も見回した。
(こんなこと、誰がやったんだ…?)
そして、僕はその家具の中からあるものを見つけた。
兄「これって…」
それは、まさしく妹のパソコンだった。
兄「――っ!」
もしや、と思い玄関を勢いよく開け――廊下を走り――階段を駆け上り
そして妹の部屋の扉を開ける。
妹「……」
部屋の隅で、体操座りをしている妹の腕には、アザがいくつものあざがあった。
オチが読めないなぁ
伏線があるから何かしらのどんでん返しがあるんだろうけど
伏線があるから何かしらのどんでん返しがあるんだろうけど
>>605
ここまで来てそれはないだろ…jk
ここまで来てそれはないだろ…jk
兄「…どう、して…」
僕はゆらゆらと…崩れそうになりながら妹に近づいていった。
妹「…ごめんね…おにちゃん」
目に涙を溜めたまま――
妹「お父さんが、この家から出てけ…って…」
――微笑んだ。
その場で座り込んで、肩に手を回し…僕は妹のことを強く抱きしめた。
.
.
.
空っぽになった部屋には、もう妹の居場所はない。
この家庭が、妹を追放したということ。
僕は妹を抱きかかえ、自分の部屋に連れ込み、夜になるのを待った。
やがて父親が帰ってくると、まるで予想したかのように僕の部屋にやってきた。
父「…出て行けといったはずだ。なにをしている?」
妹「……」
兄「おい…どういうことだよ」
その場を立ち上がり、父を睨み付けて言う。
父「家具は全て売り払う。明日には業者が来る。やる事をやらない娘はウチにはいらない」
…本気で言っているのか? こんなの、娘に対してやることじゃない。
いや…もう娘ではないのかもしれない。あの父親にとって。
さて、これは立派なネグレット。
警察に連絡するか・・・それとも児童相談所か・・・
警察に連絡するか・・・それとも児童相談所か・・・
父「妹は全て売り払う。明日には業者が来る。やる事をやらない娘はウチにはいらない」
>>622
典型的なゆとり臭だよねw
典型的なゆとり臭だよねw
そうして父はそう言ってから、その場を去った。
子供を見捨てるような、僕たちを見捨てるような視線を送って。
妹「…ごめん、いくね」
妹は目を赤くして、部屋を出て行こうとその場を立ち上がった。
兄「…まてよ」
伸びた僕の手が、妹を動きを静止させた。
どこに行くというのだろう?
妹がうな垂れるようにその場に佇んだまま、静寂が流れる。
もう妹の目には色がなかった。この世界に絶望したような、そういう…。
兄「…わかったよ」
妹「…え?」
僕は妹を連れて、家を飛び出した。
>>627
ID的にくんな
ID的にくんな
外は酷い寒さで覆われていた。
刺すような冷たい風に耐えながら、僕は妹の手を引っ張った。
妹「おにい…ちゃん」
兄「……」
何処へ行くというのだろう。
僕たちに、行く場所なんてあるのだろうか?
張り詰めた寒さの中、妹の手を強く握り締めていた。
.
.
.
>>623はゆとりをなにか勘違いしてる
>>633
それはにとりだろ
それはにとりだろ
町をさまよい続けて、数十分、あるいは数時間が経った。
氷のように冷たくなった妹の手――しっかりと、兄の手で妹を支えながら歩いていく。
先のみえない闇の中を進みながら、探し求める。
妹の居場所を。
僕たちの居場所を。
そんなもの、どこにも無いというのに――
結局、辿り着いた場所は、薄暗い森の中。
木を背もたれにして、僕たちはその場に座りこんだ。
>>635
ひとりだろ
ひとりだろ
妹「……」
妹が体を震わせている。それを僕は背中に手を回し、優しく包み込む。
妹「…あったかい」
兄「…そうか」
白く濁った息が、僕らが生きていることを実感させた。
暗い森の中、僕は辺りを見回した。
兄「……」
視界に映るのは、無数の樹木ばかり。
(……)
そうか――
やっと、あの日記の意味が分かった気がした。
>>643
おっと
おっと
兄「なあ…妹」
妹「……なぁに?」
妹は手を震わせながら、こちらを向いた。
兄「……家、作ろうか」
妹「…え?」
一瞬、僕が何を言っているのか理解できないような、困惑した表情を見せた。
兄「木でできた家…ログハウス…作って2人で住もう」
妹「……」
兄「動物に囲まれた庭つくってさ…」
妹「……」
妹は泣いていた。
ひょっとすると、僕も泣いていたのかもしれない。
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