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元スレ妹「おにいちゃん、なんか最近冷たいかも…」
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どうしてなのか、僕の妹は
他人の前ではいっつもこんな感じだった。
つまり、こいつは僕と母以外のだれとも話そうとしない――
それも、友人も承知している。
友人「ま、妹ちゃんによろしくな」
兄「ああ…、じゃまた学校で」
そう言うと、友人はその場から去っていった。
妹「……」
少し落ち込んだような様子で、妹は俯いた。
他人の前ではいっつもこんな感じだった。
つまり、こいつは僕と母以外のだれとも話そうとしない――
それも、友人も承知している。
友人「ま、妹ちゃんによろしくな」
兄「ああ…、じゃまた学校で」
そう言うと、友人はその場から去っていった。
妹「……」
少し落ち込んだような様子で、妹は俯いた。
妹「……ごめんなさぃ」
なにを…。
兄「なんでおまえが謝るんだよ…。いいんだよ。そうしたいなら、無理に話さなくてもさ」
妹「うん…」
いったい、いつからこうなってしまったのか。
それすら、僕にもわからない。
そのままデパートを出て、僕たちは家に帰宅することにした。
.
.
.
なにを…。
兄「なんでおまえが謝るんだよ…。いいんだよ。そうしたいなら、無理に話さなくてもさ」
妹「うん…」
いったい、いつからこうなってしまったのか。
それすら、僕にもわからない。
そのままデパートを出て、僕たちは家に帰宅することにした。
.
.
.
夢。
夢をみていた。
おそらく、そう悪くはない夢だった。
お母さんと、お父さんと、出かけている時の夢だ――
手を繋いで、街を歩いていた。
そして、時が止まっていた。
道を行く人々は完全に静止していて、不気味は風景だ。
空は灰色で、地面は黒だか、白だか分からない色になっていて。
それでもお母さんとお父さんは、僕を連れて歩いてくれる。
それだけが、心の救いだった。
やがて、信号がみえてくる。
嫌な予感がした。
これから途轍もなく悲しいことが起きるような、そんな気がして。
>>100
わかってんじゃん
わかってんじゃん
(いやだ…行きたくない)
2人の手を引くが、止まってくれやしない。
泣き叫んでも、2人の歩く足は止まらない。
(嫌だ……)
次第に青信号に変わり、僕は2人を繋いでいる手を離して――
そのまま硬直した。
右手からやってくる大きなトラック…
ああ…。そうか。これは…
なんて惨めな光景だろう。
これは、あのときの――
そして、両親が僕の方へ走り…
――僕を突き飛ばした。
そしてそのまま…
そのまま…?
2人の手を引くが、止まってくれやしない。
泣き叫んでも、2人の歩く足は止まらない。
(嫌だ……)
次第に青信号に変わり、僕は2人を繋いでいる手を離して――
そのまま硬直した。
右手からやってくる大きなトラック…
ああ…。そうか。これは…
なんて惨めな光景だろう。
これは、あのときの――
そして、両親が僕の方へ走り…
――僕を突き飛ばした。
そしてそのまま…
そのまま…?
兄「おはよう…」
妹「…だいじょうぶ? うなされてたみたい」
妹が、僕の手をさすっていた。
とても大事そうに、それが全てだと言わんばかりに。
兄「ん…」
妹「また、気分悪いの?」
兄「いや…大丈夫だ」
今回はやけにスッキリしすぎているような、そんな感じだ。
いったい何の夢をみていたのだろう。…思い出せない
妹「…………」
兄「ん…?」
なんだろう?
妹が、僕の顔を凝視している。
そして――
妹「…くす」
妹「…だいじょうぶ? うなされてたみたい」
妹が、僕の手をさすっていた。
とても大事そうに、それが全てだと言わんばかりに。
兄「ん…」
妹「また、気分悪いの?」
兄「いや…大丈夫だ」
今回はやけにスッキリしすぎているような、そんな感じだ。
いったい何の夢をみていたのだろう。…思い出せない
妹「…………」
兄「ん…?」
なんだろう?
妹が、僕の顔を凝視している。
そして――
妹「…くす」
(……?)
なんだろうか、先ほどの妹の笑い方は…。
そんなことを考えながら、目覚ましに顔を洗いにいこうと洗面所に向かった。
兄「……」
何だ…僕はいったいなんの夢をみたというのか。
鏡に映る、くしゃくしゃの泣き顔は、いったいだれのもの…?
真っ赤な目をして、情けなかった。
何を…悲しんでいるのだろう、僕は。
冷たい水で顔を洗うと、意識が鮮明になってくる。
今何時だろうか…? 眠りすぎたのか、随分サッパリしている。
心のモヤモヤとした感覚を振り払って、妹の部屋に戻った。
妹「おかえりー、お母さんがご飯できてるって」
兄「ああ、分かったよ」
妹「いこっ! おにいちゃん」
妹の後ろ続いて、部屋を出ようとする。
そこで、ふと思い出して妹を呼び止めた。
兄「そういえば、ちゃんと日記帳、机にしまったか?」
妹「え…? 日記帳? 何のこと?」
……ん?
兄「今日、買ってやっただろ?雑貨屋で…」
妹「今日…?雑貨屋なんて行ったっけなぁ…?」
まさか…。
…よしてくれよ。
兄「ほらっ! ノートだよ…。黄色の、星のマークがついたやつ…」
妹「あたし、今日一日中どこにも出かけてないよ?」
(……そんな)
思わず、足が止まった。
気のような吐き気のような不快感な感覚が全身を駆け巡り、頭の中が真っ白に染まる。
妹「きゃっ…どうしたの」
気付けば、僕は妹の肩を両手で掴んでいた。
兄「思い出してくれっ、今日僕が床屋行った時にデパート行ったじゃないかっ」
妹「…ちょ、ちょっとまって。おにいちゃん…怖いよ」
どうしてこんなことになった?――
兄「探そう…」
妹「探すって…、これからご飯だよぉ?」
兄「…先に、行っててくれ」
妹「……うん」
もしこの世界に。
神様という存在がいるのならば。
教えて欲しい。
兄「あった…ノート。黄色の…」
どうして、妹にこんな酷い罰を与えたのか。
妹「…ちょ、ちょっとまって。おにいちゃん…怖いよ」
どうしてこんなことになった?――
兄「探そう…」
妹「探すって…、これからご飯だよぉ?」
兄「…先に、行っててくれ」
妹「……うん」
もしこの世界に。
神様という存在がいるのならば。
教えて欲しい。
兄「あった…ノート。黄色の…」
どうして、妹にこんな酷い罰を与えたのか。
どうして、僕らだけ――
こんな目にあわなくちゃいけないのか。
兄「あったぞ! ほらっ!」
妹「…?」
母「どうしたの? 兄くん…」
何か悪いことをしましたか?――
兄「今日、一緒に買いに行ったノートだよ! 覚えてるだろっ?」
妹「…おにいちゃん…ごめんね、そんなノート覚えてない…」
どうして?――
兄「そんな…」
その場で、崩れそうになった。
母「兄くん、しっかりして。とりあえず、座りましょう?」
兄「は…はい」
こんな目にあわなくちゃいけないのか。
兄「あったぞ! ほらっ!」
妹「…?」
母「どうしたの? 兄くん…」
何か悪いことをしましたか?――
兄「今日、一緒に買いに行ったノートだよ! 覚えてるだろっ?」
妹「…おにいちゃん…ごめんね、そんなノート覚えてない…」
どうして?――
兄「そんな…」
その場で、崩れそうになった。
母「兄くん、しっかりして。とりあえず、座りましょう?」
兄「は…はい」
.
.
.
夕食を食べた後、僕は妹を部屋に連れた。
兄「さっきはごめんな。脅かして」
妹「うん…おにいちゃん、本当に大丈夫?」
そして、今度は落ち着いて質問をしてみる。
兄「これ、覚えてるか?」
黄色のノートを渡すと、妹はパラパラとめくり――
妹「うーん…」
やはり答えは同じで、「わからない」の言葉しか帰ってこなかった。
.
.
夕食を食べた後、僕は妹を部屋に連れた。
兄「さっきはごめんな。脅かして」
妹「うん…おにいちゃん、本当に大丈夫?」
そして、今度は落ち着いて質問をしてみる。
兄「これ、覚えてるか?」
黄色のノートを渡すと、妹はパラパラとめくり――
妹「うーん…」
やはり答えは同じで、「わからない」の言葉しか帰ってこなかった。
兄「……」
どうすればいいのか。
分からなかった。ただ、頭の中が混乱していた。
(そうだ…)
兄「今日、床屋行ったの覚えてるか?」
妹「…んーん。あれ? でもお兄ちゃん髪切ったようにみえる…」
兄「そっか…」
――記憶喪失。
そんな、馬鹿な話があってたまるか。
今日、あんなに楽しそうにしていたのに…。
妹に、いったいなにが起きたというのか。
…ただ、不安だった。
うわああああああうああうあうああああああああああ!
ハッピーエンドにしてえぇぇえ!
ハッピーエンドにしてえぇぇえ!
妹「…ねぇ、おにーちゃん」
兄「…ん?」
妹「やっぱり、変だよ…何か」
兄「どうした? …言ってごらん」
妹「今日、一日中家に居たような気がするけど、その時の記憶がないの…」
兄「……」
妹「お兄ちゃんが居たのかどうか…、何してたのかも分からないよぉ…」
兄「……」
妹「ねぇ、怖いよ…。助けて、おにいちゃん…」
今にも泣きそうな、震えた声で言った。
.
.
.
兄「…ん?」
妹「やっぱり、変だよ…何か」
兄「どうした? …言ってごらん」
妹「今日、一日中家に居たような気がするけど、その時の記憶がないの…」
兄「……」
妹「お兄ちゃんが居たのかどうか…、何してたのかも分からないよぉ…」
兄「……」
妹「ねぇ、怖いよ…。助けて、おにいちゃん…」
今にも泣きそうな、震えた声で言った。
.
.
.
その日の夜、僕たち兄妹は一緒のベッドで寝た…。
妹のことが心配だった。…なにより妹が僕と一緒に居たがったから。
妹「……ん」
ぎゅっと抱きしめた。
これまでにないくらい、気持ちを込めて…強く。
ただ、守りたかった。
この世界が、僕の妹から全てを奪ってしまう気がして。
家族を失って――今度は記憶?
…ふざけている。そんなこと、この僕が許してたまるか、
僕が、妹を守るんだ――
妹のことが心配だった。…なにより妹が僕と一緒に居たがったから。
妹「……ん」
ぎゅっと抱きしめた。
これまでにないくらい、気持ちを込めて…強く。
ただ、守りたかった。
この世界が、僕の妹から全てを奪ってしまう気がして。
家族を失って――今度は記憶?
…ふざけている。そんなこと、この僕が許してたまるか、
僕が、妹を守るんだ――
妹「…ねぇ…おにいちゃん」
兄「…なんだい?」
2人がウトウトとし始めた頃、妹の方から話しかけてきた。
妹「あれ、日記帳なんだよね…?」
兄「ああ」
妹「なら――書かなきゃ」
兄「何を…?」
決まっている。
妹「日記…だよ」
また、自分の記憶が消えない内に、記録しておく。
そうすることで、自分の知らない“昨日”が分かるから。
でも…。
兄「今日は、もう寝ないと…な?」
妹「ん、んぅ…」
兄「…なんだい?」
2人がウトウトとし始めた頃、妹の方から話しかけてきた。
妹「あれ、日記帳なんだよね…?」
兄「ああ」
妹「なら――書かなきゃ」
兄「何を…?」
決まっている。
妹「日記…だよ」
また、自分の記憶が消えない内に、記録しておく。
そうすることで、自分の知らない“昨日”が分かるから。
でも…。
兄「今日は、もう寝ないと…な?」
妹「ん、んぅ…」
妹「わかったぁ、今日は寝る…。明日、日記…つけるね」
眠たそうな声で、布団に潜り込んむ妹。
しばらくその背中をさすってやると、妹の可愛らしい寝息が聞こえてきた。
兄「……」
果たして、僕たちに明日はやってくるのだろうか。
不意に、そんな不安が襲ってきた。
もし妹が、明日になって目覚めて。
また記憶がなくなっていたら――
そうしたら、僕はどうなるのだろう。
妹はどうなるのだろう。
次第に、意識が薄れてくるのが分かった。
そして、僕はそのまま眠りにつく。
…ただ、明日を願って…。
眠たそうな声で、布団に潜り込んむ妹。
しばらくその背中をさすってやると、妹の可愛らしい寝息が聞こえてきた。
兄「……」
果たして、僕たちに明日はやってくるのだろうか。
不意に、そんな不安が襲ってきた。
もし妹が、明日になって目覚めて。
また記憶がなくなっていたら――
そうしたら、僕はどうなるのだろう。
妹はどうなるのだろう。
次第に、意識が薄れてくるのが分かった。
そして、僕はそのまま眠りにつく。
…ただ、明日を願って…。
――ちゃん
声が聞こえる。
――い…ちゃん
ああ…。
妹「おにいちゃんっ」
目覚めて最初に耳に入ってきたのは、僕のことを呼ぶ妹の声。
半身を起こすと、既に妹が起きていた。
兄「……っ」
僕は妹の顔や体をペタペタと触り始める。
妹「あは…っ、くすぐったいよぉ。」
兄「昨日の…」
妹「大丈夫、覚えてるから。昨日の夜のことも、日記のことも」
兄「……そうか」
…良かった。妹のその言葉に、安堵に包まれた。
声が聞こえる。
――い…ちゃん
ああ…。
妹「おにいちゃんっ」
目覚めて最初に耳に入ってきたのは、僕のことを呼ぶ妹の声。
半身を起こすと、既に妹が起きていた。
兄「……っ」
僕は妹の顔や体をペタペタと触り始める。
妹「あは…っ、くすぐったいよぉ。」
兄「昨日の…」
妹「大丈夫、覚えてるから。昨日の夜のことも、日記のことも」
兄「……そうか」
…良かった。妹のその言葉に、安堵に包まれた。
妹「ねぇ、今日はどうするの…?」
兄「ああ、今日か…、今日は…」
壁にかかっているカレンダーを指さした。
妹「んぅ…?」
兄「今日、月曜だから…」
.
.
.
朝のホームルーム。
僕は妹の部屋を出て、一度帰宅し、支度して学校に行った。
友人「なぁ…」
すると前の席の友人が、話しかけてきた。
友人「おまえ、なんか顔色悪いぞ? 大丈夫か?」
すまない・・・おまいら。
絶賛昼夜逆転中の俺にとって、ここまで眠さ限界MACうのようだ・・・。
このまま落としてもらっても構わないが、残ってたら続き書きます。
落ちててもちゃんと保存してあるから冒頭から書き直します。
絶賛昼夜逆転中の俺にとって、ここまで眠さ限界MACうのようだ・・・。
このまま落としてもらっても構わないが、残ってたら続き書きます。
落ちててもちゃんと保存してあるから冒頭から書き直します。
ほすありがとう。
いい感じに眠れそうだ、起きたら続き書くよ
愛してる
いい感じに眠れそうだ、起きたら続き書くよ
愛してる
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