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    元スレ御坂「私と2度と会えなくなったら、どうする…?」 上条「え?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×10
    タグ : - MNW + - 上条当麻 + - 上琴 + - 御坂美琴 + - 私って + - 結標 + - 超展開 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 1 :

    再び家族突入中・・・しばらくお待ちくだしあ

    203 :

    ドラクエ3は俺的にドラクエシリーズで2番目に面白い

    204 = 183 :

    206 = 1 :

    アレス「頼む!世界を救うのにそれがどうしても必要なんだ!」
    上条「せ、世界!?」

    スケールの大きさに慄く。
    自分は、自分が元の世界に帰るのに使おうとしていた。
    それなのにこの男は世界のために使おうとしている。

    歯を食いしばり上を向く。ブルブルと震える手で紫色の宝玉を机に置くと、力なく応えた。

    上条「使ってくれ」
    アレス「ほ、本当か!?」

    四つん這いのまま顔だけ上げて聞いてくる。

    スサノオ「上条…」
    上条「いい、何も言わないでくれ…」

    肩を震わせながら、うつむく上条。

    ドロシー「……」
    アレス「あ、ありがとう!じゃあ遠慮なく!」

    立ち上がり宝玉を握り締めようとするアレスの頭をドロシーが叩く。

    ドロシー「あんたってホント誠実なくせに鈍いわね。ある意味タチ悪いわよ」
    アレス「え?」

    ドロシーが上条の目を覗き込みながら聞いてくる。

    ドロシー「事情を話して御覧なさい。何とかして上げられるかもしれないわ」

    208 = 1 :

    上条は話す。
    自分が違う世界の事を。
    仲間とはぐれてしまった事を。
    元の世界へ帰る手段を探している事を。

    目を閉じて話を聞いていたドロシーが、「大体わかったわ」と返す。
    そして自分の荷物をあさり始めた。

    レナス「ドロシー?」

    仲間が尋ねるが、ああでもない、これでもない、とかき回しつづける。
    やがて1つの小さな朱色のルビーを取り出すと、それをテーブルの上に置いた。

    ドロシー「パープルオーブとこれ、フェアに交換しましょう」

    その言葉にアレスとレナスが驚愕の声を上げた。

    209 = 1 :

    レナス「それって、精霊ルビスの涙じゃないですか!?」
    アレス「それこそ俺達の切り札かもしれない宝珠…ブっ!」

    ドロシーに顔面を叩かれるオーブ。

    ドロシー「かもしれない、よ。それに『彼の切り札かもしれない宝珠』を土下座してまで奪ったのは誰かしら?」
    アレス「…俺です」

    上条「よく話が見えないんですけど…」

    困惑しつつ尋ねる上条にレナスが応える。

    レナス「精霊ルビスの涙は、小さな奇跡を起こすと言われています」
    ドロシー「伝承では、死んだ直後の人間なら蘇生してるし、天空の国へ行ったってのもあるわ」
    上条「天空の国!?」

    やはり「異世界」関連の話題には食いついてくる上条。

    スサノオ「つまり今ここで二人が元の世界に帰るように願えばいいという事か」
    ドロシー「そんなに甘くないわよ、小さな、って言ってるでしょ」

    人差し指を振りながら片目を閉じ説明する。

    ドロシー「対象がその場に居ることは、まず絶対条件でしょうね」

    210 = 1 :

    だんだん誤字が増えてきたorz
    もうちょいで完走できると思うから大らかな目で脳内補完して下さい

    213 = 1 :

    御坂はまたもや馬車に揺られていた。
    ダーマ神殿で知り合った商人に、真実の姿を写す「ラーの鏡」の話を聞いて
    その伝説が眠るサマンオサまで同乗を願い出たのだ。

    御坂(私達にとって、この世界が偽りなのなら…)
    御坂(その鏡で何とかなるかもしれない…)

    僅かな希望を胸に、要塞都市サマンオサを目指した。

    214 = 1 :

    上条たちはダーマ神殿にいた。
    ドロシーの瞬間移動呪文で送ってもらったのだ…しかし。

    上条「サマンオサって国に行ったぁ!?」
    スサノオ「入れ違いか」

    落胆する上条。

    ドロシー「サマンオサには行った事ないなぁ」

    悔しそうに呟くドロシー。

    上条「って、サマンオサってどこ?」
    ドロシー「別の大陸」

    今度こそ両手を地に付き落胆する上条。

    スサノオ「我々も後を追うしかないか」
    ドロシー「そうね、今から定期便で追いかければ一週間程度の誤差で現地に着くかもね」

    上条「一週間か…」

    呻く。

    その上条にドロシーがニヤリと意味ありげな表情を浮かべる。

    ドロシー「定期便、ならね」

    216 :

    追いついてしまった・・・

    ほす

    217 = 1 :

    上条「うおおおお!速ええええええ!」

    思わず声を上げる。
    勇者アレス愛船の甲板の上で身を乗り出して先を眺める。
    各所に鉄の補強がしてあり大王イカ程度ではビクともしない。

    航路も商業的事情を無視して最速のコースを選ぶことが出来ると
    正に上条にとって渡りに船だった。

    アレス「本当は手伝ってやりたいんだけど、俺達も急ぎの用があってさ」
    上条「送ってもらえるだけ、ありがたいって」

    その水平線の向こう側に御坂の顔を見ながら、上条を乗せた船は邁進した。

    219 = 203 :

    上条さんルーラで運べるん?

    220 = 1 :

    >>219
    そのへんの矛盾は見えない振りしていただくとありがたいお願いします

    221 = 203 :

    >>220
    ああすまん何も見えんかった
    俺の見間違いでした

    222 = 1 :

    サマンオサに入った上条たちはまず宿屋を目指した。
    予定より早く着いてしまったが、もしかして御坂の方が早く着いている可能性があったからだ。
    情報を収集するがそれらしい物はなし、初日は空振りだった。

    上条「やっぱ俺達のほうが早かったかな」
    スサノオ「時期的には微妙だが、その可能性が高いな」

    言いながら宿屋へと向かう。そこへ兵士が駆け寄ってきた。

    兵士「オイ、お前ら!」
    上条「ん?」

    立ち止まり、振り返る。
    まさか自分達がどうこうされる理由もないため、別に気にもしてなかった。

    兵士「お前未成年だろう!何故酒場に居た!」
    上条「あー」

    言われて考える。

    上条「すいません。でも俺、一滴も飲んでないですよ」
    兵士「そんな言い訳が通るか!」

    ドゥ!っと腹部に激烈な痛みを感じる。剣の柄で殴られたのだ。

    スサノオ「おい、いくらなんでも…!」
    兵士「ほう…お前は公務執行妨害か。二人まとめて捕縛する必要があるようだな」
    上条「…な、何だ…と…」

    駆け寄ってくる多数の足音を聞きながら、上条の意識はそこで途切れた。

    223 :

    ルーラって空飛ぶじゃん
    だから上条さんを乗せたものにルーラかければいいんじゃね?

    224 = 1 :

    まーた誤字
    一行目、宿屋→酒場

    もう寝た方がいいんだろうか

    225 = 1 :

    目を覚ますと牢獄だった。すえた臭い、淀んだ空気で地下であることが伺える。

    スサノオ「目が覚めたか?」
    同じ牢屋に入れられたスサノオの言葉に答えながら体を起こす。
    周りを見回して呻く。

    上条「こりゃ未成年の飲酒で放り込まれるレベルじゃないでしょ、飲んでないけど」
    スサノオ「まぁ、な」
    上条「どのくらい寝てた?」
    スサノオ「一日は経っていないはずだ」

    「そうか」と頭を擦りながら、扉の場所まで歩いていく。

    スサノオ「無駄だよ」

    意図を察して声を掛けてくる。

    スサノオ「やたら頑丈なんだ、力じゃ壊せない」
    上条「ふーん」

    と、錠に触れる。

     ガッチョン

    ……

    二人の間に流れる微妙な空気

    上条「え、えーと、開いたみたいなんですけど…?」

    227 = 203 :

    禁書ss豊作で楽しい
    支援

    228 = 1 :

    兵士の気配がないか気を配り、慎重に歩を進める二人。

    上条「あれって魔法の錠前って事だよな」

    先ほどの疑問を口にする。

    上条「未成年の飲酒で使うレベルじゃないよな、飲んでないけど」
    スサノオ「そうだな…しっ」

    スサノオが静かにするように指を立てる。

    ひゅ~・・・ひゅ~・・・

    かすかに聞こえる空気が漏れるような音。

    音のする牢を覗くと、やせ細った老人が横たわっていた。

    試しにその牢の錠前も右手で触れてみる…案の定開いた。

    上条「この国じゃこれがスタンダードなのか?」

    そっと近寄り、声を掛けてみる。

    上条「じいさん、大丈夫か?」
    スサノウ「これは…」

    老人の顔色を見たスサノオが呟く

    スサノオ「毒だな」

    229 = 1 :

    上条「毒って…」

    慌てて老人に呼びかける。

    上条「もしもし、大丈夫ですか?もしもし?」
    老人「ゥ…」

    反応が返ってくる。上条は更に呼びかけ続けた。

    老人「わしは…わしは…死ぬのか…?」

    虚ろな目で問いかける。

    スサノオ「適切な処理をすれば、大丈夫です」

    ハッキリと応える。

    老人「情けないことに…国を乗っ取られて…ごほっ」
    スサノオ「…無理はしない方がいい」
    老人「今の王は…魔物じゃ…」
    上条「なッ!?」
    老人「頼む…この国を…」

    そこまで話すと、老人は気を失った。

    上条「なんか色々とやばいみたいだな」
    スサノウ「…急ごう」

    老人の事は気になったが、一先ず外に出るために先を急ぐ事にした。

    230 :

    しえんしえん

    231 = 1 :

    サマンオサに入った御坂はまず酒場を目指した。
    「ラーの鏡」について情報を集めるためだ。
    情報を収集するがそれらしい物はなし、初日は空振りだった。

    御坂「やっぱそう簡単にはいかないか」

    言いながら宿屋へと向かう。そこへ兵士が駆け寄ってきた。

    兵士「もし!お待ち下さい!」
    御坂「ん?」

    立ち止まり、振り返る。
    まさか自分達がどうこうされる理由もないため、別に気にもしてなかった。

    兵士「もしや勇者ミサカ様ではありませんか?」
    御坂「あー」

    言われて照れる。

    御坂「すいません。私、全然そういうのじゃなくって」
    兵士「ご高名は聞き及んでおります」

    ビシッと敬礼をされる。

    御坂「ちょっと!?見られてますから…!」
    兵士「定期便にあなたの名前がありましたのでお待ちしておりました。王様がお待ちです」
    御坂「…え、えぇ…?」

    断りたかったが、王直々の要請では無下には出来なかった。

    233 :

    単芝はいけないね

    235 = 1 :

    御坂が通された部屋はやたら豪華だった。
    無駄に大きいソファーにちょこんと腰掛けて、待たされる。
    どのくらい待っただろう、小太りの男がやってきて大臣だと名乗る。

    大臣「王は天空テラスでお会いになるそうです」
    御坂「天空テラス?」

    階段を上りながら説明を受ける。

    大臣「ええ、とても広いので気持ちもいいですよ。星空も綺麗でしょうな」
    御坂「はぁ…」
    御坂「普通こういう時は謁見の間って所じゃないんですか?」

    普通に疑問に思った事を口にしてみる。
    これではデートの誘いではないか。

    大臣「王も気まぐれの多い方ですから…着きましたよ」

    鉄の扉を開けると、今まで閉鎖的な階段室だったのが嘘のようにひらける。

    御坂「うわ…嘘みたい…」

    その展望は城下の灯りを眺め、天の星々を望む。

    幻想的であった。

    大臣「それでは、王のご到着までお待ち下さい…」

    そういって彼はもと来た階段を下りていった。

    237 = 1 :

    すいません、コンビニ行ってきます…ハラ減った

    239 = 1 :

    帰りました

    240 = 1 :

    どっ

    出口を見張る戦士を昏倒させ、外を伺う。
    スサノオは倒れる兵士から剣を奪うと、それを携えた。

    上条「ゴメンな…って!?」

    何気なく兵士を触った上条は息を飲んだ。
    それまで人だったそれが猪人間のような姿に変わったのだ。

    スサノオ「これはいよいよもってのんびり出来ないな」
    上条「…ああ」

    夜の帳の中、外に躍り出る。そこは城下町にある墓地だった。

    上条「こりゃまた縁起のいい事で…」

    悪態をつくと身を隠しながら移動する。
    この国がどこまで危険なことになっているのか、想像の域でしかないが
    それでもジッとしていられるほど落ち着いても居られなかった。

    上条「どうする…?」
    スサノオ「出来れば有志を募りたいが、信じてもらえるかどうか」

    あまり期待はしてない声音。
    とにかく、二人はその場を後にする事にした。

    241 = 1 :

    階段を下りてくる大臣。
    その元へ1人の兵士が血相を変えて転がり込んできた。

    ……

    大臣「…頃合かも知れんな」
    兵士「では?」
    大臣「全軍に通達しろ。今夜、この国を落とす」

    242 :

    ドラクエ知らんけど面白い

    243 = 10 :

    あれからずっとやってるのか……すげぇな

    ずっと見てるぜ!頑張れ>>1

    244 = 1 :

    御坂はその絶景に見とれていた。
    最近の辛いことが洗い流されるような、そんな美しさだった。

    「気に入ってもらえたかな?」

    がちゃん、と扉の閉まる音。そこには1人の老人がいた。
    誰か知らなくとも身なりを見れば理解できる。

    御坂「サマンオサ王」

    その名を呼ぶと会釈をする。

    御坂「こんな素晴らしい景色を、ありがとうございます」
    王様「よい」

    彼はしっかりした足取りで御坂の横まで来ると、話し始める。

    王様「この国は山岳や沼地によって作られた自然の要塞に護られておってな」
    御坂「要塞都市…」
    王様「左様、如何に魔王軍とてこの城を落とすことは容易くない」
    王様「だが、鉄壁であっても絶対ではないのだ。そこで御主を呼んだ」

    嫌な予感がして、口を挟む

    御坂「申し訳ありません、私は…」
    王様「今すぐにとは言わん、ただ考慮だけはして欲しいのだ」

    そう言って城下を眺めるサマンオサ王。御坂もそれを習う。
    彼女は気付いていなかった…
    サマンオサ王が扉の閉まる音に紛れて閂を掛けていた事を。

    246 = 1 :

    御坂は得たいの知れない恐怖に弾け飛ぶ。
    刹那、今まで居た場所に轟音と共に巨大な棍棒が突き刺さっていた。

    王様「やはりこの程度の不意打ちでは殺れんか」

    呟く王の右腕が変色しあり得ないほど膨張していた。

    御坂「サマンオサ…王…?」

    そのままこちらを向き直す王の体は、不気味なほど蠢いていた。
    膨れ上がり変形し、巨大化していく。

    御坂「うっ…ああああああっ!!」

    正気を取り戻し、即座に電撃を叩きつける。
    しかしその一撃はまるで滑るように相手の体をなで抜けた。

    御坂「なっ!?」
    王様「無駄だ…この体には耐魔力の刻印を刻んでいる」

    言い終わった頃には、変化は収まっていた。
    ゆうに5メートルはあるだろうか。カンダタなど子供のような巨躯だった。
    その体には奇妙な刻印が随処に施されており、更に不気味さを増す。

    王様「この刻印は使用者の魔力も奪っちまう諸刃の剣なんだがぁー」

    再び棍棒を振り上げる。
    王様「俺には関係ねぇなぁ!!」

    力の限り叩きつけた。

    247 :

    248 :

    追いついた。おもすれー

    249 = 1 :

    必殺の一撃を交わすと必死に距離をとる
    テラスの縁へ足をかけて下を眺めた。

    王様「逃げるかぁ?」

    こちらの心を読んだかのように問いかけてくる。

    王様「だったら別に別の奴らと『遊んで』やるだけだがなぁ」
    御坂「…あんた何者よ」

    ジリジリと場所を変えながら問いかける。
    怪物は含み笑いをすると、愉快そうに話し始めた。

    王様「俺はサマンオサ方面攻略司令官、ボストロールよぉ」
    御坂「…本物の王様はどこ?」
    ボスト「俺が知るかぁ」

    ふざけたように笑うとイヤらしい目で眺めてくる。

    ボスト「この国の骨抜きも終わったしな。そろそろ頃合かと思ってたんだぁ」
    ボスト「そこにお前が来たってワケさぁ!」
    ボスト「要塞都市攻略とデイン系を扱う真の勇者の首を持って!」
    ボスト「俺はぁもっと上の地位へ上り詰めるんだぁ!」
    御坂「意味わかんないわよ!」

    再び電撃を浴びせる。が、滑るように流れ、効いた様子がない。

    そのまま駆け抜ける形で距離をとり、ポケットに手を伸ばした。

    250 :

    瞬間、ぎくりっと全身に悪寒が走る。

    御坂(ラス1ッ!?)

    胸中で悲鳴を上げる。ポケットにはもう一枚のコインしか残っていなかった。
    ボストロールはその巨躯からは想像出来ない速度で襲い掛かってくる。

    それを何度も電撃で押しもどそうとするが

    ボスト「ムダだムダァ!」

    やはり止まらない。
    御坂にできることは必死に逃げ回ることだけであった。


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