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    元スレ御坂「私と2度と会えなくなったら、どうする…?」 上条「え?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×10
    タグ : - MNW + - 上条当麻 + - 上琴 + - 御坂美琴 + - 私って + - 結標 + - 超展開 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 :

    スレタイから予想してたのと全然違くてワロタwww
    懐かしいなぁ

    53 = 1 :

    そこは、何ともいえない外観をしていた。
    例えるなら古来の日本。神殿を中心とした街並み。

    上条「何だこれ…」

    考えがまとまらない。
    これまた古来日本を思わせる格好をした通行人を捕まえて聞いてみる。

    上条「すみません、ここがどこだか知りたいんですが」
    「…よそ者か」

    それだけ吐き捨てると、男は無視してどこかへ行ってしまった。

    上条「おーい…」

    途方に暮れる。
    他にやることも見つからない上条は、
    仕方なく街を歩いて回る事にしてみた。

    54 = 1 :

    好奇の目に晒されながら歩き回ること数時間。
    上条はある子供を目にする。
    両目を押さえ必死に涙を拭う子供。
    必死に嗚咽を堪え、それでも漏れる泣き声。
    だが、その少年の周りを通り過ぎる大人たちは気に止める様子もない。
    上条はその少年の傍まで駆け寄ると屈みこんで尋ねた。

    上条「どうした?何かあったのか?」

    優しく尋ねる。その声に顔を上げた少年は上条を見て動きを止める。

    少年「…よそ者?」
    上条「そんなの関係ねぇよ」
    上条「お前を助けるのによそ者とかそんなの関係ない。話してくれ」

    その言葉を聞いた少年は、そのまま声を上げて泣き出してしまった。

    56 :

    いきなり大蛇かよw

    57 = 1 :

    白羽の矢

    その言葉が、その家では実際に行われていた
    玄関先に撃ち込まれた一本の矢。
    それが意味するところは…

    上条「生贄ぇ!?」

    上条は声を上げた。目の前で力なくうな垂れる少女。その傍らで泣き続ける少年。
    彼女と少年の両親、と言っても、もう老人なのだが、彼らもまた沈痛な面持ちでうつむいていた。

    上条「何でそんなもの黙って受け入れようとしてるんだよ!?」
    父親「仕方がないのだ…」
    上条「仕方ないわけ、あるか!」

    床を殴りつける。怒りが収まらない。
    不条理に対して。そしてそれを受け入れようとしている両親に対して。

    上条「どうして戦わないんだよ!?こんな理不尽、何で簡単に受け入れようとしてるんだよ!?」
    の声「…よそ者が知ったような口をきかないでもらおうか」

    背後からの声に振り向く。
    入り口に1人の男が立っていた。

    「スサノオ…」
    スサノオ「クシナダ…」

    58 = 1 :

    男はスサノオと名乗った。生贄の少女、クシナダの許婚であると。

    スサノオ「この贄の儀は永年に渡って行われてきた神聖な儀式だ。我々個人の感情でどうこう出来るものではない」

    言葉にならなかった。永年?行われてきた?
    体が震え始めるのが分かる。怒りでどうにかなりそうになる。
    上条はスサノオの胸倉を掴むと叫んでいた。

    上条「何で諦めるんだよ!お前、クシナダさんの事好きじゃねぇのかよ!平気なのかよ!?」
    スサノオ「黙れ!」

    腕を振り払い叫ぶ。その体は震えていた。

    スサノオ「平気なはずが…ないだろう…!」
    クシナダ「スサノオ…」
    スサノオ「この贄の儀で…どれだけの女性が犠牲になったと思う?」
    上条「……」
    スサノオ「その犠牲によってもたらされている平和を生きてきた我らが…」
    スサノオ「いざわが身に降りかかったと言って!何故我らだけが拒むことが出来る!?」
    上条「……」
    クシナダ「うぅ…」

    薄情なわけではない。無慈悲なわけでもない。
    彼らもまた、苦しんでいる。上条は感じる。

    上条「その御神託っての…あの神殿のヒミコって人が出したんだよな?」

    先ほど、少年から聞いた話を確認してみる。
    が、誰も答えない。みんな、顔を伏せ押し黙る。
    その反応を確かめた上条は外に飛び出すと、神殿へと向けて駆け出した。

    60 = 1 :

    神殿自体はそれほど複雑な造りはしていなかった。
    とりあえず入り口から直線的に進む。
    何度か咎められたが、無視して強引に進む。
    腰に何人かぶら下げながら開けた扉の先に、その女はいた。

    上条「あんたが、ヒミコか?」

    その場にいた人間が一斉に剣を抜く。一瞬で冷える空気、満ちる殺気。

    62 = 46 :

    さすがに無謀すぎるよ上条さん

    63 = 1 :

    ヒミコ「よい」

    彼女はそう言うと妖艶な視線を投げかけてくる。

    ヒミコ「わらわは猛々しい男が好きじゃ」
    上条「……」

    ヒミコの投げかけてくる誘惑の視線を無視する。

    上条「…御神託って何だ?」
    ヒミコ「フフ…」

    上条の問いにヒミコは熱っぽく唇を押さえると、絡みつくような視線を投げかけてくる。

    ヒミコ「ヤマタノオロチの声…」
    上条「ヤマタノオロチ?」
    ヒミコ「外なる災厄から我が国をお護りして下さっておるり護り神様じゃ」
    ヒミコ「わしはその御声を代わりに伝えておるに過ぎぬ」
    上条「…それで国民を犠牲にしてれば世話ねぇよな!?」

    怒りを抑えるつもりはない。話を聞くつもりもない。
    目的はただ1つ。

    上条「そのヤマタノオロチってのは、どこにいる?」

    その問いに、ヒミコは不敵な笑みを浮かべつつ、隠し立てすることはなかった。

    65 = 1 :

    書きながら投下してたストックが切れましたorz
    これからは超遅筆モードになりますが、黙々と投下し続けると思うんで
    興味を持ってくれた方は気が向いたときにスレを開いてみてください

    68 = 55 :

    すぐに寝ない辺りが好感触なんだぜ
    支援

    69 = 1 :

    上条はクシナダの家へと戻っていた。
    贄の儀まであと数日。

    上条「その前に決着をつける」
    クシナダ「いけません!」

    上条の言葉にクシナダは慌てて抗議の声を上げる。

    クシナダ「オロチ様はこのジパングの護り神です!決着をつけるなど…」
    上条「お前泣いてるじゃねぇかよ!」

    聞く耳など持たない。納得など出来ない。

    上条「お前だけじゃない!弟も!両親も!恋人も!どれだけの人間が泣いてると思ってんだっ!?」
    クシナダ「……」
    スサノオ「……」
    上条「護り神って…本当にそんな物なのかよ?」

    しばらく訪れる静寂。誰も次の言葉を口に出来ない。

    上条「…俺はよそ者だから」
    スサノウ「…え?」
    上条「ヤマタノオロチがただの怪物にしか見えない。だから…ぶち殺す」
    スサノウ「……」

    それだけ告げると玄関へと歩き始め、駆け出す前に呟く

    上条「馬鹿な異邦人が罰当たりなことをするだけだ」
    上条「だからこれは…この国のしきたりとは無関係な、事故だよ」

    70 = 55 :

    さすが上条さんや……

    71 = 38 :

    上条△

    72 = 1 :

    飛び出した異邦人の姿を見送ったスサノオが無念気に呟く

    スサノオ「私は…私はここで…こんなところで何をしているんだ…?」
    父親「…彼は風かも知れん」
    クシナダ「風、でございますか?」

    クシナダが呟く。スサノオも義父の言わんとしている事を理解する。

    父親「この国に新しい空気をもたらす、風…」

    その言葉を聞きながら、スサノオは両手を強く握り締めていた

    73 = 1 :

    上条はヤマタノオロチが祭られている洞窟を歩いていた。
    溶岩の池が点在する洞窟。蒸し暑いことこの上ないが、
    その溶岩の放つ光で洞窟内の視界は保たれていた。

    上条(…何をやってるんだ俺は)

    歩きながら考える。自問自答する。

    上条(御坂を探すんじゃなかったのか?)

    ふと、

    「私と2度と会えなくなったら、どうする…?」

    あの問いかけが脳裏を掠める。

    上条(……)
    上条(仕方ない、か…)
    上条(ふざけんな!)

    自分の頬を殴りつける!

    上条(必ず探し出して、また会うに決まってるだろ!)

    その強い思い。その気持ちがクシナダの境遇と重なって放っておけなかった。

    上条(これは俺の気持ちを試す戦いでもあるんだ…負けない、絶対負けない!)

    やがて洞窟の最深部。祭殿のある場所へとたどり着いた。

    74 = 55 :

    これは惚れる
    おれは惚れた

    75 = 25 :

    >>74
    まだ惚れてなかったのか

    76 :

    ドラクエは7しかやったことのない俺を誰か殺せ

    77 :

    ドラクエはほとんどやったことないんだが、この上条サイドもドラクエなのか?

    78 :

    少しだけ創作が入ってるが紛れもなくドラクエ3

    79 = 1 :

    その場所には無数の屍が転がっていた。
    屍と共に剣や槍や盾…一目で分かる。
    ヤマタノオロチに挑み、そして散った者達だ。
    上条は意を決すると声を上げる。

    上条「ヤマタノオロチ!居るんなら出て来い!」

    しばらくの静寂。

    そして溶岩の池から這い出てくる巨大な怪物。
    首は5本しかない。上条が知る「ヤマタノオロチ」とは違う風貌だが、それがそうである事は理解できた。
    十の深紅の目を光らせ、その怪物が人語を発してくる。

    オロチ「来たか…」
    上条「まるで俺が来ることが分かっていたような口ぶりだな」
    オロチ「ククク…我は全知全能の神ぞ…」
    上条「その神が自分の臣民を喰ってりゃ世話ねぇよなぁ!?」

    腰を落として身構える。ちらりと地面に視線を落とし、落ちている鉄剣を確認。

    オロチ「ククク…今年は生娘と勇敢な男、二人も喰えるとなぁ…クククク!」

    その言葉を皮切りに上条は地面から鉄剣を拾い上げると、突撃した。

    82 = 55 :

    まぁまてよ、ゆっくり惚れてけよ

    83 = 78 :

    >>80
    このAAがここまでツボに入るだなんて思いもしなかった

    84 = 1 :

    鉄剣を左手に握り締め走る。
    ヤマタノオロチはゆっくりと首を掲げると

    炎を吐いてきた!

    予想していた攻撃に身をかわし、体勢を整える。

    上条(アレが異能の力かどうか分からないうちは)
    上条(交わし続けるしかない…!)

    浮き出る脂汗を拭うと意を決して再び駆け出す。

    オロチ「愚かな」

    再び炎を撒き散らすと愉快そうに話し始める。

    オロチ「外なる災厄から国を護る我を討とうとは」
    オロチ「貴様が外なる災厄だと言うことが分からんのか!」

    上条は止らない。鉄剣を握り締めヤマタノオロチへと肉薄する。
    そのまま漫然と留まるヤマタノオロチへと斬りつける。

    オロチ「貴様のような脆弱な虫けらに我が身が傷つけられると思うな!」

    その言葉の通り、左手に痺れをもたらしながら弾かれた鉄剣は

    ヤマタノオロチの鱗一枚を剥がす事も出来なかった。

    86 = 10 :

    これはもう勇者が来た後かな?
    んなわけないか

    87 = 1 :

    上条は諦めない。今斬りつけた箇所を確認する。

    上条(あそこを10回斬り付ける)
    上条(10回で駄目なら100回斬り付ける)
    上条(100回で駄目なら1000回斬り付ける!)

    駆ける。まともにやり合ったら勝ち目はない。
    持久戦に持ち込んでも勝ち目はない。

    上条(可及的速やかに10000回斬り付ける!)

    上条のプランはシンプルだった。
    だが裏を返すと他に手がないことも意味していた。
    だからこそ吼える。自分を奮い立たせる。
    恐怖に負けないように、自分を鼓舞する。

    そしてこの手の戦法をヤマタノオロチは飽いていた。
    自分に挑み、根拠のない希望に特攻を繰り返す。

    オロチ(この男もまたつまらぬ輩か・・・)

    対峙時の高揚は徐々に薄れつつあった
    つまらない。その感情で満たされつつあった。

    オロチ「もうよい…貴様は、もう死ね」

    五つのアギトが一斉に天を仰ぎ、炎の奔流を撒き散らした。

    89 = 1 :

    一斉に迫りくる炎。
    到底交わせる物ではなかった。

    上条(…!?)
    上条(幻想殺し…!)

    咄嗟に右手で体を庇う。
    その右手を避けるように左右に割れる炎。
    余熱すら打ち消すその右手は、完全にヤマタノオロチの炎を殺していた。

    上条(効く!?いける!)

    炎を打ち消せることを確信した上条が、先ほどより大胆に攻める。
    逆に混乱したのはヤマタノオロチだった。

    オロチ(馬鹿な…我が神炎を打ち消した!?)

    驚愕で動きが鈍る。だがそれも、自分の堅牢な鱗があっての油断。
    敗北の影を感じたわけではない。

    オロチ「たった一芸でいい気になるな虫けらぁ!」

    前足を振り上げ踏みつけてくる。
    体勢を崩した上条に再び炎を浴びせ、また爪を振るう。

    オロチ「我が神炎を防ごうとも鉄を裂き岩を砕く我が爪と牙、貴様ごときに遅れはとらぬ!」

    その猛攻に身を晒され徐々に命を削られてながら、逆に上条は勝機を感じていた。

    91 = 1 :

    炎を吐き、それを打ち消す。
    その隙に爪と牙を叩き込んでくる。それを交わす。
    まるでルーチンワークのように繰り返しながら上条は待ち続ける。
    怒り狂い猛攻を仕掛けてくるヤマタノオロチにいまだ傷1つ付けられないまま、必死に機会を待った。

    上条(目だ…アレだけ怒り狂っていれば、必ず俺を噛み殺しに来る!)
    上条(その時に目をとる!)

    噛み殺すために頭を下げる、その時こそが上条の狙いだった。
    猛攻を凌ぎつつひたすらチャンスを待つ。
    時間にして数分だろう。上条にとって永遠に感じられたその攻防で、遂に機会が訪れる。

    地面を穿つように飛び込んできた顎。それにすばやく飛び乗る。

    オロチ「!?」

    流石に上条の狙いに気付いたヤマタノオロチが、彼を振り落とそうと暴れまわる。

    オロチ「貴様!?貴様ぁ!」
    上条「あんたが人間を喰っても許される神様だって言うんなら…」

    両足の力を振り絞り必死にしがみ付き、両手で鉄剣を振り上げ

    上条「その幻想をぶち殺す!」

    ヤマタノオロチの左目に、深々と着きたてた。

    92 :

    上条さんパネェっす!

    93 = 77 :

    そげぶ!

    94 = 1 :

    オロチ「オオオオオオオオッ!」

    暴れまわるオロチに振りほどかれ、背中から強かに落ちる。

    上条「ぐぅっ!?」

    視界が暗転しそうになるのを堪えながら、必死に気絶することを拒む。

    上条「まだだ・・・まだ!」

    指先に当たる硬い感触に反射的に握り締める。
    手に取った槍を杖代わりに立ち上がり、ヤマタノオロチを睨みつけた。
    5本ある頭のうちの1本を地に臥し、踊るように跳ね回るヤマタノオロチ。
    その巨体に駆け寄り、滑り台のように下がる首を駆け上がる。

    オロチ「オオオオオオ!」

    本能的に振り落とそうとするヤマタノオロチの首にしがみ付き、再び槍を振り下ろした。

    上条「うおおおおおおっ!」
    オロチ「ギャアアアア!」

    もんどりうつ。暴れる、何て生易しいものではなかった。
    地面を転げ回り、残った首を何度も地に打ちつけ悶え苦しむ。
    上条も先ほどより強く地面に打ち付けられ呼吸が止りそうになる。
    途切れつつある意識の中で上条が見たものは、
    壁の岩を砕き現れた洞穴に逃げ込んでいくヤマタノオロチの後姿だった。

    95 = 1 :

    ……

    !?

    飛び起きた上条は慌てて周りを見回す。
    一体どのくらい気を失っていた?
    数分?数時間?

    上条(クソ…早く追わないと…!)

    彼は足元の鉄剣を拾い上げると、定まらない足取りで洞穴の入り口を潜った。

    96 = 1 :

    どのくらい歩いただろう。
    洞穴の終わりは、人工的な壁であった。
    それに手をかけ力を込めてみるとすんなりと回転し、上条の体は地に放り出された。

    上条「うぅ…」

    「誰だ!?」

    唐突に声を掛けられ。
    そこは広い部屋だった。それも見覚えのある。

    ヒミコの間であった。

    見るとヒミコが布団に寝かされ治療を受けているようだった。
    左目から血を流し、息も絶え絶えに横たわっている。

    上条「なるほどね…」

    上条は理解した。何が御神託だ。何が女王だ。

    ゆっくりと彼女に歩み寄る。

    「止れ!」

    一斉に剣を抜く。部屋の中に、再び殺気が満ちる。

    ヒミコ「…誰か…誰か早く…その無礼者を斬り捨てよ…」

    呻くヒミコの命に近寄ってくる兵達。上条は鉄剣を捨てた。

    98 = 1 :

    上条「抵抗はしない」

    両手を挙げながら主張する。

    上条「だけどそいつはヤマタノオロチだ」
    「愚弄するか!?」
    ヒミコ「早く…早くそいつを殺せ…!」

    場に流れる奇妙な空気。
    兵達もこの上条の一言に、不可解なヒミコの怪我に対して不信感を持ったのだろう。

    上条「一瞬で済む。俺がそいつに触るだけでいい」
    ヒミコ「やめろ…ヤメロ…!」
    上条「それで何も起きなかったら…首でも何でも斬り落とせばいい」
    ヒミコ「殺せ…コロセ…!」

    上条の命を掛けた言葉と…ヒミコの狼狽と同時に受けて。
    兵達は、事の成り行きを見守ることしか出来なかった。

    99 = 1 :

    「う、うわあああああ!?」
    「ヒミコ様が!ヒミコ様がぁぁぁ!」

    神殿に突如現れたヤマタノオロチ。
    天井は崩れ落ち壁は崩壊する。
    その巨体を白日の下に晒すことになったヤマタノオロチは
    恨めしげに咆哮を上げ続ける。
    兵士達は逃げ惑い、ある者は放心してその場に座り込む。
    混乱を極めた戦場と化した神殿で、上条はそいつを見上げた。

    5本のうち2本の首を垂らし苦しげに暴れまわる女王を―――

    上条「…さぁ、決着をつけようぜ」
    上条「化け物!」


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