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元スレ美琴「あれから3年……か」

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みんなの評価 : ★★★×5
タグ : - 薄っぺらい + - とある豊春のオカマサトゴミニート + - とある魔術の禁書目録 + - イカロス + - クローム + - バトルロワイアル + - フリーザ + - ヤンデレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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1 :

美琴「はやいもんねぇ、私ももう高校二年生かぁ」

 学園都市どころか、世界中を巻き込んだオカルトと科学の戦争があったのは、私が中学二年生の頃だった。
 あの頃の私はまだ弱くて、世界はどうにもならない事ばかりだと思っていたし、もっと私に力があれば……と、悔やんでばかりいた。
 でも本当は、力なんか無くたって、弱くたって、その気になればなんだって出来る。……そう教えてくれたあの人は、今はもう居ない。

 上条当麻はあの事件以来、行方不明になっていた。
 私も妹達に協力してもらい、ミサカネットワークを駆使して彼を探したが、その影さえも捕まえる事はできなかった。
 それでも私は諦めていない。
 あの人だったら、きっと何処までだって私を探しに来てくれると信じているから。

3 :

面白かった
次も頼む

4 = 1 :


 あの事件が終わって。私はレベル5の第一位に昇格した。
 昇格したと言っても、第一位が学園都市を去り、第二位が死亡して、繰り上がりでなっただけだ。

 黒子なんかは「経緯はどうあれ、お姉さまは栄えある学園都市最強となられたのですもの、
もっと胸を張るべきですわ」なんて言うけれど、それでも一抹の罪悪感というか、
なんだかズルをしたような気分は、なかなか心から消え去ってくれない。

 やはり、性分なのだろう。実力でレベル5までのし上がってきた私にとって、
絶対的な壁としてそびえていた第二位と第一位が消えてしまった事で棚ボタ的に手に入れた
第一位の座をもてあまし、戸惑っているのだ。

 それとも、もしかすると焦っているのかもしれない。私がこうして第一位の座を持て余している間に、黒子はレベル5へと、昇格した。
 それも、かつての私と同じ、第三位だ。

5 :

ほうほう

6 :

ほう…

8 :

おもしろそう

9 :

黒子、作られちゃったのか・・・

10 :

黒子の妹達に期待

11 = 1 :

「忌々しい《心理掌握(メンタルアウト)》……。あの女さえ居なければ私とお姉さまのツートップですのに……」

 とは黒子の言だが、相次ぐ失踪、死亡で数を減らし、補充を含めても今では5人のレベル5のうち、
3人が常盤台中学出身という状況こそが異常なのだ、これ以上は望むべくも無いだろう。

 そう思うのも、だんだんと黒子に追いつかれている私の焦燥感ゆえだろうか。
 そう考えるとなんだか自分がすごく嫌な女のような気がしてきて、少し鬱になる。
気晴らしに、今日は久しぶりに、初春さんや佐天さんと遊ぶのもいいかもしれない。

美琴「そうと決まれば、早速黒子に電話っと……」

prrrrrrrr……pi!

黒子『まぁまぁまぁまぁお姉さま! お姉さまの方からお電話を下さるなんて、ついに私の愛がお姉さまに伝わりましたのね!
 こうしては居られませんわ! 貴女、代わりに反省文を書いておいてくださいまし! 私は急用ができましたので』


風紀委員A『ちょ、ちょっと待ってください支部長! そんな事したら私が初春さんにどやされます』

14 = 10 :

>>13
インテグラルさん何やってんすかwwwwww

15 = 1 :


黒子『それならば初春に丸投げしても結構ですの!』

風紀委員A『ちょっ! 支部長! 支部ty――』

美琴「あんたねぇ、支部長なんだからもう少し真面目に働いたらどうなの」

黒子「あら、お姉さま。 私にとってお姉さまにお会いする以上に重要な事なんて、この世広しと言えどもありませんわ」

美琴「て言うか、あんたまた反省文書かされてたの? そのうち支部長をクビになるわよ」

 そう、今私の前にテレポートしてきたツインテールの少女、白井黒子はレベル5への昇格を認められ、風紀委員第117支部の支部長に昇進していた。
初春さんも支部長補佐として、主に彼女の尻拭いをさせられている。なんとも不幸な事に。

黒子「あら、そんな事を言っていいんですの? せっかくお姉さまがご執心されているあの類人猿の目撃情報をお持ちしましたのに」

美琴「――!? ちょっと! それ本当なの?」

16 :

支援するしかねぇ

17 :

>>14
いつも見るたび思うんだけどそれ面白いとでも思ってるの?

18 :

支援するんだお

19 = 16 :

>>14
いい加減古いし見てて寒いよ

20 :


私怨

21 :

支援ですの

22 = 1 :


黒子「本当ですわ。と、言っても、まだ本人と確認が取れたわけではありませんので、あくまで『らしき』人物と言うだけですが」

美琴「それでもいいわ! 聞かせて!」

黒子「それでは話しやすい場所にでも移動しましょう、そうですわ、久しぶりにお姉さまのお部屋でも見たいですわね」

美琴「えっ? ちょっと待って今は――」

シュンッ

美琴「――ちらかって、て……」

黒子「あらまぁ、なんと言うか、女性の部屋にはとても見えませんの」

美琴「黒子……」
             ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  
黒子「それにしても、上条当麻の住んでいた部屋をわざわざ借りるだなんて、なんだかストーカーチックですの」 

美琴「アンタに言われたくないわよ……」

23 :


べ、べつに支援とかじゃないから

24 = 13 :

この世界にはお約束ってのがあるんだよ!

26 = 1 :


黒子「まぁいいですわ、お姉さまもそろそろ焦れて来ているようですし、掃除は後でするとして先に上条当麻の目撃情報についてお話しますの」

黒子「上条当麻『らしき』人物が目撃されたのは三日前、第23学区の空港ですの」

黒子「その日第23学区の風紀委員支部に、空港内で引ったくりにあったとの通報がありましたの。
   連絡を受けた風紀委員は今から行ってももう逃げられた後だろうと、先回りして盗品の販売ルートや、
   近くを溜まり場にしているスキルアウトの情報を調べ始めたそうなのですが」

黒子「その連絡があって暫く経ってから、今度はさっきの引ったくり犯を捕まえたという連絡がありましたの。
   風紀委員が現場に赴くと、そこには縄で縛られたアワレな犯人達の姿が」

美琴「で、それとアイツに何の関係があるのよ」

黒子「そう急かさないでくださいまし。それで、風紀委員が被害者の女性に話を聞くと、ツンツン頭の青年が犯人を追いかけて取り返してくれたと」

美琴「それって!」

28 = 9 :

さすがレベル5のテレポーターなだけあって便利だな

29 = 1 :


黒子「ええ、私もその話を聞いてピンときまして、その時の防犯カメラの映像や、その青年が乗っていたという飛行機の乗客名簿をちょろっと
   拝借しましたの……ご覧になられます?」

美琴「みる! 見せて!」

 私は黒子から携帯端末をひったくると食い入るように画面を凝視する。黒子はちょうどそのシーンのみを抜き出して編集してくれたらしい。
画面の下端から現れた男二人を追うように走ってきたのは、画質が粗くともはっきりと分かる、懐かしい後ろ姿。

美琴「当麻……」

 アイツは過去の記憶と比べると似つかわしくないほど洗練された動きで一人の男に近づくと、やはり流れるような動作で組み敷き、気絶させる。
が、そこに残りの一人の手から放たれた火球が迫る。

美琴「危ない!」

 つい画面に向かって叫んでしまったそのときだ。
 アイツが火球に向かって右手を伸ばす。すると最初からそこに何も無かったかのように火の玉が消えうせる。男が動揺し、動きを止めた次の瞬間、
その男はアイツの手により地面に叩きつけられていた。と、そこで映像は終わった。ほんの数秒の出来事だったし、はっきりと顔が映っていたわけでもない。
それでも、私にははっきりと分かった。目頭に、熱いものが浮かぶのを感じる。

30 :

>>27
うわぁ、すごくどうでもいいカキコ!

32 = 1 :


美琴「生きて……たんだ……。よかった……」

 私は黒子の携帯端末を抱きしめるようにその場に蹲った。黒子が狼狽するように私の背へと手をかけるが、
その柔らかい手の感触も、どこか別の世界の出来事のように感じられた。
 私はそのまま、黒子に抱かれるようにして暫く泣いていた。


黒子「落ち着きまして?」

美琴「ありがとう、黒子。なんだかごめんね」

黒子「謝らないでくださいまし、私が好きでやった事ですので」

美琴「うん……ありがとう」

黒子「ほらお姉さま、涙で化粧が崩れていますわよ、シャワーでも浴びてこられたほうがよろしいのでは?」

美琴「うん、そうする」

黒子「では私は部屋の掃除をさせていただきますわね」

美琴「うん……」

33 = 8 :

携帯がいちばん寒い

35 = 1 :


 お姉さまは可愛らしく頷くと、ベッドの上に散らばったままの着替えを適当に選び、風呂場へと入っていかれた。
私は溜息を一つつくと、まずは散らかったままのゴミを、ゴミ袋片手に分別し始める。

黒子「このままずっと、見つからなければ良かったのに……というのは、少々不謹慎ですわよね」

 許しを請うように、つぶやく。悔しいけれど、お姉さまがあの類人猿へと抱いている思いは、三年前から一向に変わっていない。
いや、本人が居なくなりより露骨になったと言ってもいいだろう。ともかくそれが、私には堪らなかった。

黒子「それでも、この三年間のお姉さまは、なんだか痛々しくて、だけれど脆くて、見ていられませんでしたわ」

 つぶやき、洗濯物を畳み始めようとした時だった。携帯に着信が入った。相手は初春だ。


黒子「はい、どうしましたの初春。反省文なら帰ってから書きますから、いちいち電話をかけてこずとも――」

初春『反省文もそうですけど、今は違います! 白井さん、今何処に?』

36 = 1 :

少し離席。
2、30分で帰ってきます。

37 :

待ってるぜ

40 = 23 :


支援鍋

42 :

最近のでは一番面白いねこれ

43 :

めちゃくちゃ期待してるから頑張ってくれ
最近美琴のハッピーエンドないから幸せになってほしい

44 = 23 :


黒子が以前の美琴の位置というのがなんだか良い

45 :

黒子がレベル5ってことはあわきんは?

46 = 16 :

あわきん可愛いよなぁ

47 :

期待

出来れば各人の能力を詳らかに書いて欲しい

48 = 13 :

詳らか

49 :

支援するんだよ!

50 = 1 :


黒子「お姉さまのお部屋ですの」

初春『それなら丁度良かったです! 今そのアパートの近くでスキルアウトが暴れています! 
    座標を送信するので、すぐに駆けつけてください!』

黒子「あら、警備員を待てとは言いませんのね」

初春『私、白井さんの事信じてますから! それに、学園都市に五人しかいないレベル5の第三位が、スキルアウト相手に負けるわけありません!』

黒子「うれしい事言ってくれるじゃありませんの。分かりました、すぐに急行しますの!」

黒子「お姉さま! 風紀委員のお仕事が入ってしまいましたので、失礼しますわ!」

 返事は無い。けれど、聞こえてはいるはずだ。私は携帯に送られてきた座標を参照する。この場所なら、直に跳べるはずだ。

黒子「風紀委員第117支部支部長、白井黒子。推して参りますの!」


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