元スレルパン「なぁ次元、デスノートって知ってるか?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
601 = 578 :
ミサ 「う~ん」
リューク「ま、俺はそう捉えただけだ。他の奴はまた違う意見かもしれないがな」
ミサ 「うん。ミサは新世界が作られるの見てて楽しいもん」
リューク「ククククク、けど最近ライトの周りがまたキナ臭くなってきたからな。
俺としては嬉しい限りだ」
ミサ 「……それってさっき会場でライトと一緒にいた人の事だよね」
リューク「ククク、どうだろうな」
ミサ 「ねぇリューク」
リューク「ん?」
ミサ 「リュークには、あの人の名前……見えた?」
602 = 578 :
リューク「………」
ミサ 「死神の目を持っているのに、こんなの初めてだった」
ミサ 「ちゃんとあの人の顔を正面から見てたはずなのに……名前と寿命
がぼやけて上手く見えなかった」
リューク「………」
ミサ 「これって……私が完全な死神じゃないから見えなかったの?
それとも……」
リューク「残念だが、その件に関しては俺は何も話さない」
ミサ 「………そう、やっぱり」
リューク「悪いな、俺はライトの味方でも警察の味方でも、ましてや今日
ライトに接近してきた、シャルルとかいう奴の味方でもない」
リューク「俺はただの傍観者だ」
603 = 578 :
悪い 風呂入って来るわ
604 :
>>603
いってら
606 = 529 :
《30》
「え~っと本日のミサミサのスケジュールは・・・午前中にCM撮影、午後からはドラマかぁ売れっ子だなぁ、ご帰宅は10時ぐらいかな、ぬふふふのふ~」
公園でミサはドラマの撮影をしている。撮影を見ようと近くの学生や主婦などが野次馬していてちょっとした人だかりができていた。
「大の男がふたりそろって情けねぇよなぁルパン。こういうのストーカーっていうの知ってるか?」
「で~もよ、ストーカーはどうもおれたちだけじゃあねぇみてえだぜぇ次元」
「何?」
「・・・あの黒い車、午前中からずっとついてきてやがる。後方8時の方角40メートルだ」
次元はジッポを鏡にして後ろを確認した。車内の人物はここからではよく確認できないが黒のシボレーが停まっている。
「竜崎の手下かな・・・向こうはおれたちに気づいていると思うか?」
「気づいているからおれ達より後ろに車停めたんだろうな」
「やれやれ、情けない話だぜ。おれたちもヤキが回ったな」
「でも向こうさんはおひとりさんみたいだぜ・・・ふたりは同時には見張れないなぁ・・・それならちょっくら顔見てくるわ」
「気をつけろよ、反対に顔見られたらキラに始末されるかもしれないんだから」
「あいよお~」
607 = 529 :
《31》
そろそろLに連絡を入れるか。メロが携帯を開いた瞬間、運転席からルパンが降りた。携帯を閉じてルパンの行く先を追った。ビルの間に消えた。
(気づかれたか・・・?しかし今アマネから目を離すわけには・・・)
ルパンは車から降りる時こちらにだけは視線を向けなかった。まずい、メロはフードをかぶって顔を隠した。その瞬間背後から気配を感じた。トントンと窓ガラスをノックする音がした。
「は~い、そこの君、違法駐車だ。免許みせなさ~い」
警官が立っていた。
(ルパン・・・!!)
ギアをドライブに入れ急発進した。ルパン達の停めていた車を追い越して走り去った。
「なぁ~んだ、逃げ足はええなぁ。別にとって食やしねーっつ~の」
ルパンは変装を解きながら次元の車に戻った。
「首尾は?」
ルパンは携帯を開いてメロの車に貼り付けた発信機が動作している画面を次元に見せた。
608 = 529 :
《32》
メロは尾行がついていないことを確認してホテルに戻った。
(もうこの車は使えないな・・・)
トランクを開けてジャケットとサングラスを変えて着ていた洋服を車内に入れておいた。
シボレーの隣に駐車してある予備のS2000に乗って再びホテルを出た。アマネがスケジュール通りならまだ撮影は続行中なはずだ。
やはりルパンとミサを同時に見張るのは無謀だったらしい。次は慎重に、ルパンから身を隠し、ミサを見張る。そう心に決めてメロはアクセルを踏んだ。
メロの車が出た後、BMW-miniに乗ったルパンがホテルの駐車場に車を停めた。
「このホテル・・・なるほどミサのマンションを見張ってるわけか。やっこさん、根城もここだな」
「おいルパン、ミサのほうはいいのか?」
「いま出て行ったホンダの男が代わりに見ててくれらぁ・・・ちょっと待っててくれよ次元」
シボレーのドアに開錠道具を差し込むとルパンは瞬く間にドアを開けて車内を物色しはじめた。
車検証等は見当たらず持ち主を特定するものは見つからなかったが警察の車両でないことは確かだった。
グローブボックスには現金で100万の束がひとつ入っていた、現金はそのままにしておく。次元の待つ車に戻った。
「何かわかったかルパン?」
「車の趣味は悪かねぇってことぐらいかなぁ~ぬっふっふ」
609 = 529 :
《33》
次元がアジトで目を覚ますとルパンは誰かと電話をしていた。
「・・・ってわけだ~、ひとつよろしくたのまぁ~・・・と、これでOK」
「・・・誰と電話してたんだ?」
「ぬふふふ、聞きたい?聞きたい?次元ちゃん?」
「・・・いや、聞きたくねえ。このヤマのせいで夢にまで死神がでてきやがった」
「へえ、それで・・・どうしたんだ?」
「鉛の弾をプレゼントしてやったさ・・・だが実際のところはどうやら今回はこいつの出番もなさそうだ」
こいつ、と言いながら次元はマグナムを手の中でくるくると器用に回して再び腰にさしなおした。
「ま~、なんでも銃でカタがつきゃあ今頃お前は王様・・・いや神様にだってなれてらぁな」
「ちげえねぇ、今回はルパン。お前に任せておれはもう少し・・・寝ることにする」
「そ、そりゃないんじゃないの~次元ちゃん~」
神様、か。ルパンはタバコに火をつけて部屋中にいきわたすつもりで煙を吐いた。
(死神も夢をみるのかねぇ?)
611 :
なんという文豪
612 = 529 :
《34》
次元が再び眠っているとルパンはまたどこかへ電話しているようだった。やれやれ忙しい男だ、と次元は思う。
「ほいほい、じゃあもろもろよろしく頼むね~むちゅ!愛してるよ~ん・・・よし!そろそろ行動するか」
電話を終えたルパンがポキポキと首を鳴らした。
「おい、見張りはもういいのか?」
「何言ってんだ次元、おれは端から見張りなんてしちゃ~いないぜ?」
「何?じゃあ何をしてたっていうんだ?」
「そりゃあ役者が揃うのを待ってたのさ・・・さてと全てが上手く行ったら御喝采・・・」
ルパンはベットの上で座禅を組むと難しい顔をして何かを考え始めた。次元はタバコに火をつけた。
「えっと・・・アレがああなってこうなって・・・あいつがああなんだから・・・よし、いけるな。たぶん大丈夫だと思うぜぇ~」
「やれやれ・・・難儀なヤマだぜこりゃあ」
次元はまだ長いタバコを灰皿でもみけすとタバコを耳に挟んだ。
613 = 529 :
《35》
(駄目だ・・・もう待てない)
レムはひとつの選択を迫られていた。もちろんそれはミサを救う方法だ。
(この捜査本部の情報によるとルパンは何も手を打てていない・・・ルパンは失敗した・・・!)
やはり素性の良くわからない泥棒にまかせるべきではなかったのか。一度はミサに見せた振りをしたライトのメモを本当にミサに渡すしかないのか?
(メモの不二子という名前は誰のことだ・・・?しかし私が誰かに聞くわけにはいかない。私とミサのつながりは夜神月しか知らないのだから・・・)
メモを見せればミサは・・・リュークと死神の目の取引をする可能性がある・・・いやすでにしているかもしれない。
(夜神・・・月・・・!!)
レムは自暴自棄になって自分のノートにライトと竜崎の名前を書いてしまいそうになる自分と必死で戦った。
その時松田がメインフロアに血相を変えて飛び込んできた。
「大変です竜崎!!ルパンから予告状が届きました!!」
614 = 529 :
《36》
予告上は捜査本部ビルの向かいのビルを覆い隠すような垂れ幕だった。巨大な字で書かれていて端にルパンの似顔絵が入っている。
”明日正午丁度、ミサミサを頂戴しに参上仕る、怪盗ルパン三世”
「お、おのれ~~~~~ルパン!!」
銭形警部が顔を真っ赤にして怒り狂っている。ニアはモニターに映し出された予告状を見ても冷静そのものだ。
「・・・銭形警部、私についてきてくれた捜査官は優秀ですが3人しかいません」
「うむ、人員に関しては警視庁から出動させよう・・・夜神局長、いかがでしょう」
「もちろんルパン逮捕であれば人員の確保も簡単だ」
「よし、いま現在のミサミサ・・・ゴホン・・・弥海砂はどこにいるかね?」
相沢がミサのスケジュールを確認する。
「ドラマの撮影が終わって・・・え~っと」
「弥は自宅です」
竜崎が背を向けたまま言った。だそうです、と松田が付け加えた。
615 = 529 :
《37》
「ちょっと!何でミサが逮捕されなきゃいけないのよ説明しなさいよ!!!」
ミサは警視庁の拘置室に入れられていた。格子に掴って猛抗議している。
「ごほん・・・弥、君に対してルパンから予告上が届いてだな。ここが一番安全なのだ」
「おじさん誰!?」
「私はICPOの銭形だ・・・すまないがここで大人しくしていてくれ。じゃー、私は忙しいので」
銭形は逃げるようにミサの入れられている拘置室を抜けてニアが待っている取調室のドアを開けた。
ニアは手元にあったシャーペンの芯を縦に並べていたらしく銭形がドアを開けたので全て倒してしまった。
「これでいいのかニア?」
「はい、警察のセキュリティが特別高いわけではありませんが捜査本部に弥を連れて行くわけにはいきませんから」
取調室に黒髪の外人が入ってきてニアに言った。
「ニア、カメラの設置が終わりました。竜崎との通信もまもなくできるようになります」
「ずいぶん早いですねジェバンニ」
616 = 529 :
《38》
(くっ・・・!!ミサは竜崎を始末できていない・・・)
ライトはルパンの出現による計算の狂いを不二子で修正したつもりだった。しかし実際はミサもレムも竜崎を生かしている。
(不二子はルパンとつながっていた・・・?いや不二子はノート・・・ノートが生む莫大な金に目がくらんでいるはずだ。どこで計算が狂った・・・?)
「・・・みなさん、言っておかなければならないことだあります」
竜崎が言った。指で唇をいじりながら振り向いた。捜査本部の全員が竜崎に注目する。
「ルパンが弥を狙うと思われる明日の正午、ノートをここから持ち出します」
「どうしてだ竜崎?なんのために・・・」
「言わなくてもわかりませんかライト君?」
「そんな・・・検証するつもりか、ノートを!?」
「やっと某国との協力を得られ、死刑囚をひとり用意できました」
「竜崎・・おまえ父がいないタイミングを見計らって・・・!!駄目だ!やはりノートを試すなんてそんなこと・・・許されない!!」
「おかしいですね、ライト君は少し前に自分で”検証することも考えた”と言ったじゃないですか」
617 = 560 :
しあーん
619 = 611 :
上手いわ
620 = 529 :
《39》
「理論を摩り替えるな!ノートを持ち出すのはルパンのこともだが人道的に考えて・・・!!」
「そうですか、それは困りましたね・・・」
相沢が少しためらい気味に発言する。
「ライト君・・・竜崎のいうことにそこまで反発する必要があるのか?こういってはなんだが・・・検証はいずれ行われる。それならいっそ今・・・」
ここで相沢を含めて捜査本部全員を言いくるめる必要がある・・・。ライトは自分の発言と演技を再確認した。ミスは許されない。
「・・・ではこう言えばいいかな、相沢さん。竜崎は僕をどうしてもキラにしたがっているように思えるんだ」
「どういうことだライト君?」
「例えば死刑囚Aに死刑囚Bの名前を書かせる・・・そしてAが新たに名前を書かず13日後に死んだとしよう・・・竜崎はそれをきちんと僕達に教えてくれるだろうか?」
「それはもちろん伝える・・・のでは・・・」
「言い切れますか!?隠しカメラ、監禁、僕は疑いを幾度とかけられたがその度に潔白を証明している・・・!
僕はいったいいつまで疑い続けられるんだ!?このまま僕がクロと出るまで・・・いやキラとして処刑されるまで続くのか!?どうなんだ竜崎!!」
「た、確かに・・・ライト君の言う通りでもある・・・」「竜崎・・・もう私には・・・ふたりのどちらが正しいのか」
相沢はがっくりとうなだれた。
621 = 529 :
《40》
「いいえ、違います。ふたりとも間違っています」
「・・・!?」
「・・・どういうことだ竜崎?」
「ライト君の納得がいくように死刑囚AとBを見せ、13日後Aを捜査本部の全員に見せれば公正な検証になるでしょうか?ライト君」
(こいつ・・・何を考えている・・・?)
「いや、検証に実際使われた死刑囚が僕達に見せられたAとは限らない。こっそり秘密の死刑囚Cで実験しているかもしれないからだ」
「そうです。私はLの権力を使えばそういうこともできてしまいます、みなさんにとってそういう方法では公正な検証はできないんです」
「それでは・・・検証はライト君にだけ不公平になる。やはり検証は不可能なんだな竜崎」
「いいえ・・・私は死刑囚はひとり用意したと言ったはずですよ。それに検証のために持ち出すともいっていません、相沢さん」
「竜崎言っている意味が・・・先ほどはノートを移動させると・・・」
「先ほどワタリから連絡があり死刑囚の死亡を確認しました。死刑囚の名前をノートに書いたのは・・・ルパン三世です」
622 = 529 :
《41》
何を言っているんだコイツは・・・?ルパン?ルパンがノートに名前を・・・?ミサからノートを・・・?いやそんなはずは・・・
ライトは高鳴る心臓を悟られぬように、また落ち着き過ぎないように細心の注意で竜崎にたずねた。
「ど、どういうことだ竜崎?」
「メロを通じてルパンから連絡がありました・・・私も気づかなかったのですがレムがルパンにメモを渡していたのです。
メモの内容までは教えてくれませんでしたが・・・面白い事実をひとつ教えてくれました。いや当然そうなるべき・・・でしょうか」
「竜崎、私には話が見えないんだが・・・」
竜崎は話についていけない相沢を無視して続けた。
「デスノートの変わった使い方・・・というんでしょうかね。実は・・・というか当たり前ですがデスノートは普通のノートとしても使えるということです」
「!!!!」
「気づきましたねライト君・・・そうです。レムがルパンに渡したメモ・・・いったい紙は何を使ったでしょうか?
捜査資料の裏?松田のポケットのレシート?ティッシュペーパー・・・?いえいえそんな目立つことをしなくても紙はあったんです、死神の・・・レムのノートが」
「レムのメモの最後の一文は”このメモはデスノートである”だったそうです」
Lはコーラにガムシロップを入れながら面白そうに言った。
「死刑囚・・・この札付きの悪党はルパンの知り合いらしくて話をすると進んで協力してくれました。どうせ死ぬならルパンの手で逝きたい、だそうです」
623 = 529 :
《42》
「さっき竜崎はノートを持ち出すといったな・・・あれは僕の反応を確かめるためか?」
「持ち出すのは本当です。ルパンの目が届かない別の場所にルパンが何も出来ない時間を見計らって移動します。
ルパンはキラのノートを盗むと言いましたが火口のノートを盗まないとは言いませんでしたし、
捜査本部のものでない人間に隠し場所がばれている状況のままではまずいです。特にルパンは泥棒ですし」
続けて竜崎は言った。
「それにライト君の言うことにも一理あります。Lならノートの検証結果はここにいる全ての人間を騙せます。
検証して私ひとり納得しても意味がないでしょう。今後この方法で皆さんや世間にキラを証明する方法はとりません」
松田が首をかしげた。
「でも・・・ルパンは13日のルールがあるから13日後に死ぬんですよね・・・?なぜルールを知っておきながらそんな真似を・・・」
「13日のルールが嘘であるとレムのメモに書かれていたらどうでしょう?
・・・あるいは13日のルールで潔白を証明された弥が現在ノートを持っていると書いてあったのかもしれません」
竜崎はコーラをストローで飲んだ。
(ルパンの与えてくれた情報はふたつ・・・13日のルールは嘘、そしておそらく弥が現在ノートを持っている)
竜崎はガムシロップをもうひとつ足した。
(情報の借りは情報で・・・か?ルパン三世・・・)
624 = 529 :
《43》
(レム・・・!!)
ライトは体中の毛が逆立つような怒りに震えた。お前はミサを守るつもりでいるんじゃあないのか!?いったい何をしている・・・・!!
いや・・・落ち着け・・・13日のルールが嘘だということはレムとルパンしか知らない。13日以内にルパンの名前を調べるんだ・・・
目を持っているミサが誘拐されてしまえばルパンの名前はわかる・・・落ち着け。ミサを誘拐させて再び取り戻す、それだけだ。
「レムー!!おーい!!」
松田が呼ぶ声をレムは隣のサーバルームで聞いていた。
(このまましばらく姿を消して下手なことは喋らないほうがいいな・・・ルパンは明日ミサを奪えるだろうか・・・?
ルパンがミサのノートを奪い、証拠不十分で保釈、そして夜神月がキラとして捕まる・・・これが一番ミサのためになるし私も死ななくて済む方法だ・・・)
しかし本当にこれでいいのか?他にミサが助かる自分には思いつかないような最善方法・・・他に誰か頼るものがいない死神にはこれが限界なのか?
(他に頼るもの・・・?)
レムはもうひとり自分の姿が見え声が聞こえる人間がいることを思い出した。
(そうだなルパン。明日お前がどういう人間なのか・・・見せてもらおうじゃないか・・・)
626 = 611 :
つづき早く
629 = 556 :
このスレの二人の文豪はこれからも活躍してほしゅ
630 = 593 :
面白すぎるだろ
セリフの脳内再生も凄い
631 :
へしあう
632 :
シャルル先生はどんな容姿の変装なんだろうかwww
633 :
くらとんな
634 :
追いついた
つづきまda・・・zzz・・・
635 :
誰かこのスレでさゆにーSS書いてほしいお お願いしますお
636 = 635 :
眠いから寝る 明日誰かが書いてくれると嬉しいな さゆにー
637 = 632 :
このスレにそれはいらない
638 :
ここの文豪さんに
ルパン「なぁ次元、天空の城って知ってるか?」
っていうラピュタ×ルパンのss書いて欲しいお
639 :
《44》
「不二子・・・!!お前・・・!!どういうつもりだ。何をやっていた!?」
『ご・・・ごめんなさいね。空からそこのセキッリティを崩す予定だったんだけどガードがガチガチになっちゃっててぇ~ん』
ルパンのせいだった。舌打ちしそうになるのをライトはぐっと堪えた。
「・・・ミサから連絡はなかったのか?」
『なかったわよぉ~。楽しみに待ってたのに』
「・・・時間はかかるかも知れないが、ここのセキュリティは僕が内部からどうにかする。お前はルパンのところに潜り込んでミサをこちらに連れ戻す手筈を」
『了解、約束どうりノートは一冊私にくれるのね?』
「ああ・・・今度はしくじらないようにするんだ。次ミスすればお前が消えることになる」
『こわ~い、そんなハンサムなのに怒っちゃもったいないわよ、うふふ』
電話が切れた。どういうことだ?不二子という女にライトはいつ顔を見られたのだろうか?それともただのハッタリか・・・?
ノートもないのにこちらを脅迫してくるとは。くそっ・・・ルパン一味。予想以上に手ごわい。まるで別世界の住人のようだ。
ライトはウエディに連絡用の端末を突きつけると不機嫌に歩いていった。
640 = 639 :
《45》
「・・・ちょっとリューク・・・リューク!助けてよぉ~!」
「おい、そんな大声だしていいのか?どこにカメラがあるかわからないんだぞ」
「はいはい・・・それにしてもルパン三世だって。ミサもえらい有名人に目をつけられるようになったね~」
「有名なのかそいつ?」
「そりゃ有名よ、なんてったって世界一の大泥棒なんだから!あたし昔から大ファンだよ!」
「お前の好きになる奴って犯罪者だけなのか?」
「リューク!しっ!しー!!!!ばれるでしょ!ここ警察だから!あと失礼なこと言うな!」
「お前と違っておれの声はお前にしか聞こえないんだ」
「あ、そうだよね・・・あ~あ、こんなんでミサ大丈夫かなぁ~」
「え?」
「ちゃんとライトの役にたってるのかな~・・・」
ミサはそう言うと急に黙りこみ鉄格子の外を眺めた。その横顔は寂しそうでも嬉しそうでもなく、かといって無表情でもなかった。
グラビアの写真を撮るときのミサはこんな顔をしているのかもしれない。窓ひとつない場所だった。
なんとなくその場にい辛くなったリュークは壁を抜けてあたりを散策しはじめた。
(女に憑くのって苦手・・・!)
641 :
>>366
見逃した。誰か再うpお願いします。
642 = 639 :
《46》
「まさか捜査本部で会ってたこんなガキんちょがおれ達を尾行してたとはな・・・」
次元はアジトでソファに座ってチョコを舐めているメロに言った。次元はビールを飲んでいる。
「おい、食べすぎだ・・・メロだったか?虫歯になるぞ」
「放っておいてくれ。それよりおれはあんた達に協力することにしたんだ。弥海砂の強奪、ぬかりはないんだろうな?」
「こういうことはプロにまかせときゃいいんだよ。ガキは生意気いうな」
「メロだよ、おっさん。あんたこそ飲みすぎなんじゃないのか?」
「生意気いうなメロ」
ルパンがアジトに戻ってきた。
「よ~、きみたち仲良くやってるか?」
「ああ、あと30秒お前の帰りが遅かったらおれがチョコの換わりに鉛の弾をごちそうするところだったぜ」
「まったくお前は大人げねーんだよ、ほらほらメロ君、チョコ買ってきましたよ~ジャンジャンたべちゃって~」
「・・・このメーカーのは嫌いだ」
「てっ・・・てめえこのガキイイ!!贅沢ぬかすな現代っ子め!!」
「ルパン、お前おとなげねぇなぁ・・・」
643 = 635 :
>>638 どうせなら『ルパン×エヴァ』を書き直してほしいお
続きが気になってしょうがない
644 = 639 :
《47》
(正午まではあと6時間か・・・)
竜崎は時計を一瞥した。13日のルールはルパンによって暫定的にではあるが破られかけている。いや、ほぼ破れていると言っていいだろう。
(ここで弥から物証・・・ノートを見つけるという手もある)
いやそれでは駄目だ。あの拷問紛いの監禁にも耐え切った弥だ、6時間以内に自白をとるのは難しいだろう。
そもそも弥を捕まえるためではない。トカゲの尻尾を捕まえてもトカゲは尻尾を捨てて逃げるだけだ。それではキラ・・・夜神月は捕らえられない。それに・・・
(そうだ。それが今回必ずしも正しいとは限らない・・・法律ではない、私が正しいと思う行動を・・・)
ルパンとレムが言葉ではなく行動で示してきた想い。弥海砂を救いたいという想い。
夜神総一郎が言っていた『悪いのは人を殺せるという力』という言葉。不幸なのは力を持ってしまった人間なのだ。この考え方は正義ではないが正しくはある。
(・・・・・・)
携帯電話が鳴った。番号はメロから・・・いやルパンからだろう。竜崎はメインフロアを出て防音室に向かった。
この部屋に盗聴器やカメラはないはずだが一応音楽をかける。フロア全体にクラシックが流れた。メロに折り返しの電話をかける。
『よぉ~竜崎ぃ~。おっ・・・モーツアルトかぁ~』
「いいえ、ドビュッシーです」
645 :
646 = 641 :
>>645
お!サンクス!
648 :
ぶ
649 = 639 :
た
みんなの評価 : ★★★
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