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元スレ魔王「ふふふ……待っていたぞ、勇者……よ?」
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>>1にホイミをかけてやろう
>>1にホイミをかけてやろう
老人「勇者君 おはよう」
勇「どうも、 朝から一ついいですか?」
老人「何かな」
勇「日記って書いていますか?」
老人「書いているが」
勇「何を書いているんですか?」
老人「その日の出来事についてだよ、色々なね」
勇「最近は何か書きましたか?」
老人「書いたよ。二日前のだがね」
勇「昨日は書かなかったんですか」
老人「昨日の本について少し反省をしていたのだ」
勇「あ、それは気にしないで下さい」
老人「それがどうかしたかね」
勇「今日って……何日ですか?」
勇「どうも、 朝から一ついいですか?」
老人「何かな」
勇「日記って書いていますか?」
老人「書いているが」
勇「何を書いているんですか?」
老人「その日の出来事についてだよ、色々なね」
勇「最近は何か書きましたか?」
老人「書いたよ。二日前のだがね」
勇「昨日は書かなかったんですか」
老人「昨日の本について少し反省をしていたのだ」
勇「あ、それは気にしないで下さい」
老人「それがどうかしたかね」
勇「今日って……何日ですか?」
老人「どうかしたのかい?今日は24日だが」
勇「……そうですか」
老人「信じられないならカレンダーは無いから日記の方を見せるが」
勇「いえ、結構です」
老人「そうかね」
勇「今日の夕食は私が作りますね、その後に日記を見せて下さい」
老人「構わないよ」
勇「ありがとうございます」
僧「日付がずれてる?」
勇「ご老人曰く今日は24日らしい」
僧「私が間違っていなければ今日は28日だと思うのだけど」
勇「俺もそう思う」
僧「つまり、これも呪い?」
勇「そうなんだよ、日記を見ると記憶が無くなる呪いなんだよ」
僧「……なんだか、なんだか今までのと比べると軽くないかな」
勇「あぁ」
僧「勇者御一行がこの家に来たときからご老人はおかしくなった」
勇「……わざと俺を困らせようとしているようにしか思えない」
勇「ご老人曰く今日は24日らしい」
僧「私が間違っていなければ今日は28日だと思うのだけど」
勇「俺もそう思う」
僧「つまり、これも呪い?」
勇「そうなんだよ、日記を見ると記憶が無くなる呪いなんだよ」
僧「……なんだか、なんだか今までのと比べると軽くないかな」
勇「あぁ」
僧「勇者御一行がこの家に来たときからご老人はおかしくなった」
勇「……わざと俺を困らせようとしているようにしか思えない」
ぐつぐつ
勇「今日は鍋です」
僧「いつも通り美味しそうだね」
魔「……」
老人「やるな、勇者君」
勇「どういたしまして」
僧「じゃぁ、頂きます」
老人「私も頂こう」
勇「どうぞ召し上がれ」
魔「……いじめですか?」
勇「何が?」
魔「何で私だけ別枠で小鍋が準備されてるんですか!!」
勇「辛いの食べられないでしょ」
魔「た、確かにそうなんですが……」
勇「ごちそうさまでした」
老人「……では行くかな」
勇「二人共、洗い物は任せた」
僧「あ、ずるい」
勇「利用できるときは利用する な」
僧「……」
魔「いってらっしゃーい」
老人「……では行くかな」
勇「二人共、洗い物は任せた」
僧「あ、ずるい」
勇「利用できるときは利用する な」
僧「……」
魔「いってらっしゃーい」
老人「これじゃな」
勇「普通の日記だ……」
老人「ほれ、読むといい」
勇「ありがとうございます」
ペラッ ペラッ
勇「……大丈夫ですか?」
老人「何がじゃ?」
勇「あー、なんでも無いです」
老人「あまり老人を馬鹿にするでない」
勇「失礼しました」
勇「普通の日記だ……」
老人「ほれ、読むといい」
勇「ありがとうございます」
ペラッ ペラッ
勇「……大丈夫ですか?」
老人「何がじゃ?」
勇「あー、なんでも無いです」
老人「あまり老人を馬鹿にするでない」
勇「失礼しました」
勇「ただいまー、何か拍子抜けしたんだが」
僧「何も無かった?」
勇「日記は無事に回収した。『何か役に立つ事が書いてあるかもしれん』だって」
僧「読むのは私の仕事?」
勇「こんな事なら最初から自分で取りに行けばよかった……」
僧「悩んでたのが馬鹿らしいねぇ」
勇「……それに死んでない」
僧「故郷から離れれば離れる程軽くなってく?」
勇「そしたら魔王城なんて殆ど無いに等しいんじゃ」
僧「そう……だよね」
勇「僧侶ー」
僧「何でしょうか?」
勇「その幻覚の見える杖は何かわかった?」
僧「いやー自分の見えてる幻覚が操れるだけって感じかな」
勇「何の意味があるんだろう それ」
僧「ほんとにね」
勇「とりあえず今日は寝て、明日また出発だ」
僧「何でしょうか?」
勇「その幻覚の見える杖は何かわかった?」
僧「いやー自分の見えてる幻覚が操れるだけって感じかな」
勇「何の意味があるんだろう それ」
僧「ほんとにね」
勇「とりあえず今日は寝て、明日また出発だ」
翌朝出発前に天寿を全うし冷たくなってる老人を発見する勇者一行…
魔「次こそ魔王城へ向けて出発ですよー!!」
勇「短い間でしたがお世話になりました」
僧「日記は持っていっても良いんですか?」
老人「なに、勇者の役に立つかもしれないものなら構わないよ」
勇「それじゃ」
魔「さよな……あ!」
僧「何?」
魔「ご老人は元勇者ですよね!?」
老人「そうだが」
魔「一緒に魔王城まで来てくれませんか?」
老人「……!!」
勇「?」
勇「短い間でしたがお世話になりました」
僧「日記は持っていっても良いんですか?」
老人「なに、勇者の役に立つかもしれないものなら構わないよ」
勇「それじゃ」
魔「さよな……あ!」
僧「何?」
魔「ご老人は元勇者ですよね!?」
老人「そうだが」
魔「一緒に魔王城まで来てくれませんか?」
老人「……!!」
勇「?」
老人「もしや、その僧侶の持ってる杖の名は魂見の杖じゃな?」
勇「そんな名前だったのか」
老人「知らないのか」
僧「持つと幻覚が見えるようになるんです」
老人「……それは死者の魂じゃろう?」
魔「そ、そんな物をみてどうするんですか!?」
老人「ん?魔法使いよ、魔王城まで来てくれ、とはどういう意味で言った?」
魔「そのまま、魔王城の扉を開くのには勇者が一杯必要だと 聞いたので」
僧「私達は人集めをして歩いていたんです」
老人「そうじゃったか……」
勇「そんな名前だったのか」
老人「知らないのか」
僧「持つと幻覚が見えるようになるんです」
老人「……それは死者の魂じゃろう?」
魔「そ、そんな物をみてどうするんですか!?」
老人「ん?魔法使いよ、魔王城まで来てくれ、とはどういう意味で言った?」
魔「そのまま、魔王城の扉を開くのには勇者が一杯必要だと 聞いたので」
僧「私達は人集めをして歩いていたんです」
老人「そうじゃったか……」
老人「お主らは悪い人間じゃないの」
勇「知ってます」
老人「言葉の意味を知らないのじゃ」
僧「それを教えて欲しいのですが」
老人「魔王城を開くのに必要なのは勇者じゃ そう、確かに」
魔「だから来て欲しいと……」
老人「……必要なのは魂なんじゃ」
勇「え」
勇「知ってます」
老人「言葉の意味を知らないのじゃ」
僧「それを教えて欲しいのですが」
老人「魔王城を開くのに必要なのは勇者じゃ そう、確かに」
魔「だから来て欲しいと……」
老人「……必要なのは魂なんじゃ」
勇「え」
老人「わしは長い旅の末、この結論を得た」
勇「生きてるものじゃ駄目なのか」
老人「詳しい事はまだわからん、必要なのはその杖と魂 それだけじゃ」
僧「……つまり魔王城に連れて行くというのは」
魔「そんな」 ヘタ
老人「……本物の勇者というのをはじめてみた」
勇「……」
老人「皆は知らんのだ、真の勇者以外魔王を倒せない事を」
勇「……」
老人「皆は知らんのだ、魔王を倒すには供物が必要な事を」
勇「……」
老人「わしを連れて行くのか」
勇「生きてるものじゃ駄目なのか」
老人「詳しい事はまだわからん、必要なのはその杖と魂 それだけじゃ」
僧「……つまり魔王城に連れて行くというのは」
魔「そんな」 ヘタ
老人「……本物の勇者というのをはじめてみた」
勇「……」
老人「皆は知らんのだ、真の勇者以外魔王を倒せない事を」
勇「……」
老人「皆は知らんのだ、魔王を倒すには供物が必要な事を」
勇「……」
老人「わしを連れて行くのか」
老人「連れて行くのか?」
勇「……」
老人「言い方が悪かったな、連れて行け」
勇「何故自分から死のうとする」
老人「勇者はどのみち死ぬ、わしはたまたま長生きしただけじゃ」
勇「何故わかる」
老人「勇者となったものは平均で一年ともたん」
勇「……」
老人「それは魔王の力なのか、なんなのか。
死ぬのなら得体の知れぬ者よりはお主に殺されるほうがマシじゃ」
勇「……」
老人「言い方が悪かったな、連れて行け」
勇「何故自分から死のうとする」
老人「勇者はどのみち死ぬ、わしはたまたま長生きしただけじゃ」
勇「何故わかる」
老人「勇者となったものは平均で一年ともたん」
勇「……」
老人「それは魔王の力なのか、なんなのか。
死ぬのなら得体の知れぬ者よりはお主に殺されるほうがマシじゃ」
勇「神の呪いか……」
老人「わしにもやっと寿命が来たのかもしれん」
勇「俺も他の勇者と同じだったらな」
老人「……逝ったら逝ったで待ってる奴がおるからの」
勇「どうしてもか?」
老人「今なら後悔せんさ。ただ、一つ我がままを聞いてもらいたいのじゃが」
勇「教えてくれ」
老人「その杖で、わしの魂を見ててくれ」
僧「え……」
老人「頼む」
僧「…………はい」
勇「色々教えてくれてありがとう」
老人「なに、無駄に年をくっただけさ」
ザスッ
----------------------------------------
僧「魂は途中まで天に昇っていった、それから途中でこっちに戻ってきた」
勇「勇者の魂はこの世から逃れられないということかな」
僧「あのご老人はずっと待っていたんだよ」
魔「私達が来るのをですか?死ぬために?」
勇「死ぬためなんかじゃない、何かを伝えるため」
魔「そう思わなければやってられないです」
僧「……勇者、一つだけわかった事があるんだ」
勇「?」
僧「もう、世界には勇者が一杯だよ」
勇「そうか……」
魔「私も死んだらそうなるんですか?」
僧「知らない……」
勇「……行かなきゃな、魔王城」
第五部飛ばして第六部完と相成りました
気がつけば700です。次でおしまい
第三部辺りで思いついた話を回収しきるのにやたらと時間がかかってしまいました
そしてついに魔王登場の予感です
気がつけば700です。次でおしまい
第三部辺りで思いついた話を回収しきるのにやたらと時間がかかってしまいました
そしてついに魔王登場の予感です
神の呪いに抗うもの、か
ククク……俺の邪気眼が反応しやがるぜ
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