元スレ魔王「ああ勇者、なぜあなたは勇者なの!?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
451 = 402 :
魔王「あら、側近」
勇者「魔王の叔父さんとの話を終ったのか?」
側近「ええ、まあ」
魔王「あら、また叔父様いらっしゃってたの?」
側近「ご挨拶なさいますか?」
魔王「……いいわ。どうせ見向きもされないでしょうし」
側近「……そうですか」
魔王「それよりも側近。貴方なら知ってるでしょ、お父様の隠し部屋に入る方法」
側近「え?」
魔王「私たち、今宝探しをしてるのよ。お父様の隠し部屋なら、きっとすごいお宝が眠ってるわ」
側近「宝探しとはまた、子供っぽい遊びをしているんですね」
魔王「子供っぽいって、勇者」
勇者「……へーへー、どうせ俺は子供っぽいですよ」
側近「……まあ、少年のような好奇心や冒険心も勇者には必要なんでしょうけどね」
452 = 402 :
魔王「それで側近! どうなのよ。知ってるの、知らないの?」
勇者「だから、きっとそんな部屋無いって――」
側近「知ってますよ」
勇者「……え?」
側近「……魔王様が先代様の隠し部屋のことを知っていたとは驚きました」
勇者「あるのかよ!?」
側近「ええ、ありますよ。ちゃんとこの部屋の中に」
勇者「……マジかよ」
魔王「やっぱりね、私の考えは正しかったのよ! それで、どうやって行くの?」
453 = 366 :
お、やってるやってる
支援
454 :
玉座の後ろ?
456 = 402 :
側近「隠し部屋の扉を開くための手続きは、けっこう複雑なんですよ」
側近「……まずは、この彫像を左に90度回す」
側近「次にこの花瓶をデスクにあるこのくぼみに合わせて置く」
側近「そしてこの本を本棚から抜き取り、ソファーを床についてるこの印の所まで右にずらす」
側近「最後に壁のシミに手を合わせて押してやると――」
突然壁が静かに横にスライドし、その先に下り階段が現れた!
側近「こうして隠し部屋までの階段が現れるという仕組みです」
魔王「分かるか、こんなもん!!」
457 :
フッジサーン
459 = 402 :
魔王「……まあいいわ。結果的に隠し部屋は見つかったわけだし」
勇者「というか、なんで側近は隠し部屋のこと知ってるんだよ」
側近「……先代様の部屋とこの先の隠し部屋の掃除はメイドではなく、私がやるようにと先代様から言われましたので」
側近「そもそも隠し部屋の存在は、この城では私しか知らないはずですし」
勇者「ほう」
魔王「なら側近はベッドの下の、あの変な本のことも知っているのかしら?」
側近「え、魔王様見ちゃったんですか、あれ!?」
魔王「ええ」
側近「あぁ、これはちょっとやっちゃいましたねぇ……」
勇者「やっちゃったって?」
460 = 350 :
魔王と勇者との反応の違いをみると
側近もそろそろ落とせる程度に好感度あがってるんじゃね?
ルート入ろうぜ
461 :
フフーフ
462 :
側近「……その本、本当は別に所にあったんです」
勇者「?」
側近「元々は、金庫の中に厳重にしまってあったのですが」
側近「偶然見つけてしまったもので、私がベッドの下へと移しておいてあげたのですよ」
勇者「金庫にしまってある物をどうやって偶然見つけるんだよ!」
勇者「……つーかエロ本をわざと見つかりやすい所に移すとか、お前はうちのお袋かよ……」
側近「だって、なんだかすごく腹が立ったんですもの」
側近「あんなにお綺麗な奥様を差し置いて、こんないかがわしい物にうつつを抜かしている先代様に」
勇者「それとこれとは話が別だろ……」
魔王「……ねえ、何の話それ?」
側近「ま、魔王様には関係の無い話です!」
464 = 462 :
お腹すいたから、休憩も兼ねてご飯食べていいかな?
徹夜してでも朝までには絶対に終わらせるから
なかなか話が進まなくてすまんね
465 :
頑張れ
466 :
食べてきてください
支援します
467 :
行ってらっしゃい
468 = 462 :
ごめん、今思ったけど、この投下ペースだと多分徹夜しても朝までに終わらないわ
でも、投下自体は朝まで続けようと思う
皆が寝て起きた頃にクライマックス近くまで行けてたらいいなぁ……
469 :
>>468
好きなように書けばいいさ
応援してる
470 :
明日スレが残っている事を信じて
おやすみ
471 :
今夜も徹夜で支援!!!
472 = 466 :
明日休日なのに大学あるから
保守しておいてくれると嬉しいです
473 :
起きたらクライマックスだと信じて
寝ゆ
474 :
保守してほしいの?
おねだりしてごらん
475 :
勇者になんか仕事を与えてくれないと
情けなすwww
476 :
はぁはぁ
477 :
ユリカ嬢はいいからルリちゃんを出せ!
478 :
なぜナデシコ……
480 = 476 :
おーい!みんなー!あつまれ~
482 :
>>1は寝たっぽいな……保守
483 = 462 :
魔王「ふぅん、まあいいのだけど」
魔王「そんなことより、側近! 隠し部屋にはすごいお宝はあるのかしら?」
側近「すごい……お宝ですか?」
側近「この先は……まあ、かつて先代様が書斎に使っていた部屋ですので」
魔王「……えー、ただの書斎ぃ」
魔王「……あっ、もしかして禁断の呪われた図書が眠っていたり――」
側近「しませんね」
魔王「……つまんないのぉ」
魔王「なんでお父様はただの書斎を、こんな仰々しい仕掛けまで作って隠しているのよ」
側近「……それはただの書斎じゃないからですよ」
484 = 462 :
魔王「……どういうこと?」
側近「……どういうことなんでしょうね」
魔王「もったいぶらないで教えてよ!」
側近「……ふふふ」
魔王「もう、ケチ!」
側近「……ある意味、この中にある物の中に、魔王様にとってお宝になるものがあるかもしれませんね」
魔王「?」
側近「さぁさ、早く中を見てきたらどうですか?」
魔王「い、言われなくてもそうするわ!」
485 :
すみません、ただいま帰りました。
再開します。
486 :
さるよけ支援
487 :
>>485
お帰り下さい
488 = 462 :
魔王「……あら、こんな所にスイッチがあるわね」
側近「それはこの隠し扉を閉じるスイッチですよ」
魔王「あらそうなの? じゃあ、この下のスイッチは?」
側近「それは閉じた扉をロックするためのものです」
側近「中からロックしてしまえば、外からはどうやっても侵入できません」
側近「この扉、特殊な材質を使ってますから、大砲でも壊れませんし」
魔王「……それだけ厳重だというのなら、よっぽど見られたくないものがこの中にあるのかしらね」
側近「さぁ?」
魔王「ふん、側近の口からそれを聞き出そうだなんて、もう思ってないわよ」
489 :
しえんぬ
490 = 462 :
側近「それじゃあ、私はここまでで。あとは二人でごゆっくりと中を見てきてください」
魔王「ありがとう。そうさせてもらうわ」
勇者「なんか、階段の先がうす暗くて結構雰囲気あるな。ちょっとドキドキするかも」
側近「ダンジョンじゃないんですから、魔物が突然襲ってきたり、なんてことは無いので安心してくださいね」
勇者「わ、分かってるよ」
魔王「さぁ、早く行きましょ。勇者!」
勇者「分かった、分かったから手を引っ張るなよ! 結構階段が急なんだから危ないだろ!」
魔王「勇者がもし階段を踏み外して転げ落ちそうになったら、私がこの胸で抱き止めてあげるから心配しないで!」
勇者「……頼りねぇ」
魔王「貧相な胸って言うなぁ!」
勇者「誰も言ってねえだろ、そんなこと!」
側近「…………」
492 = 462 :
勇者「……ぽつぽつと電球が灯ってはいるが、暗くて足元がよく見えんな」
魔王「そうね」
魔王「……あ、ねえ。あそこに見えるのって、扉じゃない?」
勇者「……本当だ。ということは、あの向こうに書斎があるというわけか」
魔王「……結構上質な扉ね」
勇者「この扉見ただけでも、ただの書斎って感じじゃないな」
魔王「けっこう年代物みたいだけど、でも全然痛んでない」
勇者「とにかく中に入ってみようぜ」
493 = 462 :
魔王「……意外と中はこじんまりとしてるわね」
勇者「本棚に文机、ベッド、クローゼットまであるな」
勇者「お前の親父さん、ここで寝泊まりしてたのか?」
魔王「お父様……。なにもこんな所で寝なくても、すぐ上に自分の部屋があるんだからそこで寝ればいいのに」
魔王「まったく、物臭なんだから」
勇者「本棚の中の本は、……うっわ、すっげー昔の本じゃねえかこれ!」
勇者「……すごいな。これなんか200年以上も昔だぞ」
魔王「私もまだ生まれてないわね」
勇者「ある意味、これはこれでかなりのお宝かもな……」
494 = 486 :
さる
495 :
追いついてしまった
496 = 462 :
魔王「……でも、私にとってのお宝って、何のことなのかしら」
勇者「……さあな。適当に探してりゃ、いずれそれらしい物が見つかるだろ」
魔王「……そうよね」
勇者「……ん?」
魔王「何か見つけた? 勇者」
勇者「なんかこの本だけ他のと少し雰囲気が違うような――」
魔王「あ、それって」
勇者「……アルバムだな」
497 = 462 :
魔王「あ、この写真に写っているのはお父様だわ」
勇者「……こえぇ」
魔王「え、怖い?」
勇者「体ごついし、髪の毛逆立ってるし、目が赤光りしてるぞ……」
勇者「魔王城に乗りこんでこんなのに出くわしたら、100人が100人とも逃げ出すぞ……」
魔王「まあ、可愛い顔ではないけどね。でも、このお髭はそんなに悪くないでしょ?」
勇者「……なんというか、よくもまあここまで蓄えたもんだ。これほどまで長くなるのに苦労しただろうな」
魔王「お父様は毎朝、お髭のセットは欠かさずやっていたわ」
魔王「そのせいか、とっても滑らかでシルクのように艶やかなお髭なのよ。昔はよく三つ編みにして遊んだわ」
勇者「この髭を三つ編みにしたら……。た、多少は愛嬌出る、かな?」
499 = 462 :
魔王「あ、これにはお父様と叔父様の二人が写ってるわ」
勇者「……え? 叔父様って……。これ、お前の叔父さんなのか?」
魔王「ええ、そうよ」
勇者「……なんか今と全然違うな」
魔王「昔の叔父様は、今よりもだいぶん若々しかったみたいだから」
勇者「若々しい、というか……」
勇者「今は堅物のオヤジって感じなのに対して、この写真に写ってるお前の叔父さん、なんか軽いな」
魔王「叔父様ったら、昔はドラゴンに跨ってブイブイ言わせていたみたいよ」
魔王「当時巷を賑わせたドラゴンライダーのチーム、≪義我須羅津衆≫を率いていたと聞いたわ」
勇者「……元族のヘッドですか」
500 = 471 :
ヘッドwwwww
みんなの評価 : ★★★
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