元スレ魔王「ああ勇者、なぜあなたは勇者なの!?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
151 :
148…よくわかったな。
どうせお前も「間違えた…」も見てたんだろww
152 :
ディスガイア2のフロンで再生してたけど、>>114もかなり良い
153 :
うんにゃひ
154 :
。
158 :
保守ありがと
風呂入ったり、構成考えるのに時間かかってあまり進まなかったけど一旦投下するよ
眠いんだな、もう
159 = 158 :
近衛兵「……お取り込みの所、ちょっと失礼してもいいかな?」
側近「ぐすっ……、ん? あ、近衛兵じゃない」
魔王「近衛兵! どうしたの? 私たちと一緒にランチを食べに来たの?」
近衛「あ、いえ、俺はその……遠慮しておきます」
近衛「……ちょっと」
側近「え、私ですか?」
近衛「…………」
側近「…………」
魔王「……なにをこそこそ話してるのかしら」
勇者「なあ、アレ誰?」
160 :
おけり
161 = 158 :
魔王「え? ああ、彼は近衛兵よ。しかも隊長さんなの」
勇者「近衛兵?」
魔王「ええ。といっても、いろいろ忙しいからあまり私のそばにいないことが多いのだけど」
勇者「ニートのお前とは大違いというわけか」
魔王「……うぅ」
側近「そういう勇者さんはヒモですけどね」
勇者「ハァッ!?」
側近「魔王様、勇者さん。私、ちょっと用ができましたので席をはずしますね」
魔王「え、どんな用なの?」
162 = 149 :
勇者の国の姫が来るフラグ
163 = 158 :
側近「ちょっと魔王様の叔父上様と大事なお話があって――」
魔王「あ、……叔父様、ね。そういえば来てたものね」
側近「はい。それでは失礼します」
魔王「……ふぅん」
勇者「……俺はヒモなのか」
魔王「なにをさっきからブツブツ呟いているの? 勇者はヒモなんかじゃないわ」
勇者「……え?」
魔王「だって、私達を結んでいるのは、ヒモじゃなくて運命の赤い糸――」
勇者「……やっぱり今の俺はヒモなのかなぁ」
魔王「ちょっと勇者。私の話を聞いているの?」
164 = 158 :
魔王「……まあいいわ。じゃあ、ランチも済んだことですし、これからどうしましょうか」
勇者「どうしましょうかって、どうせ俺に決定権はないだろ。好きにしろよ」
魔王「なら……、お話しましょ!」
勇者「またかよ」
魔王「私、もっと勇者のことを知りたいわ。恋人同士なんですから、色々なことを知っておきたいの」
勇者「もう突っ込む気すらしなくなってきた」
魔王「ねえいいでしょ?」
勇者「えぇー……」
勇者「……いや、やめとく」
魔王「どうして!?」
勇者「次はお前の話を聞かせろよ」
165 = 158 :
魔王「私、の?」
勇者「そうそう、お前の」
勇者「午前中は質問攻めだったから喋るの疲れた。次はお前が話せよ」
勇者「適当に聞いておいてやるから」
魔王「えー、私は勇者のことがもっと知りたいのに」
勇者「お互いに知り合わないと不公平じゃないのか? 俺にはお前のことを知る機会は与えられないのかよ」
魔王「え?」
勇者「なんだ……その。あー……」
魔王「あっ、そっか。恋人同士だもんね!」
魔王「勇者だって恋人の私のことをもっと知りたいものね。私、勇者の気持ち、全然分かってなかったわ」
魔王「ごめんね、勇者」
勇者「…………」
魔王「どうしたの、勇者。顔が真っ赤よ」
勇者「……とてつもなく死にたい気分だ」
166 = 158 :
魔王「なら私のお部屋でお話しましょ」
勇者「お前の部屋?」
魔王「アールグレイの紅茶にクッキーも持っていきましょ」
魔王「お茶をしながら優雅に歓談、これってとても素敵じゃない?」
勇者「素敵かどうかはともかく、クッキーと紅茶は惹かれるな」
魔王「ならそうしましょ」
魔王「善は急げよ。私、メイドの人に運んでもらえるよう頼んでくるわ」
167 = 158 :
魔王「はい、ありがとうメイドさん」
メイド「いえ」
魔王「もう下がっていいわ」
メイド「それでは失礼いたします」
勇者「……ここがお前の部屋か」
魔王「どう、とてもかわいいでしょ」
勇者「……まあ、大体予想通りだな」
魔王「予想通りだなんて。心が通じ合ってる証拠ね」
勇者「ピンクだらけで目がチカチカする」
168 = 158 :
魔王「ささ、ここに座って」
勇者「ベッドにかよ……」
魔王「ふかふかで気持ちいいわよ」
勇者「……」
勇者「……ホントだ。すっげー柔らかくて気持ちいい」
魔王「でしょでしょ! なんだったら今日からここで寝ても――」
勇者「だが断る」
170 = 158 :
魔王「それじゃあ、何から話しましょうか」
勇者「なんでも」
魔王「むぅ、張合いのない返答ね」
魔王「んーーー。じゃあ、お父様の話はどうかしら」
勇者「んじゃそれで」
魔王「もう知ってると思うけど、私のお父様は先代の魔王なの」
魔王「厳つくてあまり顔は可愛くないんだけど、ちょっとお髭がキュートなのよ」
勇者「ハート形の髭でもしてるのか」
魔王「もう、話の腰を折らないで」
172 :
私怨
173 = 158 :
魔王「お父様は可愛くはないけど、私にはとても優しくしてくれたわ」
魔王「欲しいものがあったら何でもくれたし、何でもしてくれた」
勇者「その結果、このわがまま娘ができた、と」
魔王「もう!」
魔王「……まあ、それでも、私を一歩も城の外に連れ出してくれなかった」
魔王「このことに関しては、ビックリするくらい頑固で、動く石像並みの石頭だったわ」
勇者「お前の頑固さも、きっと父親譲りだな」
魔王「私が頑固かはともかく、私、色んな所に行きたかったのよ」
魔王「人間界で色々お買い物もしたかったし」
勇者「魔王が親子連れでショッピングに来たら、お店が大混乱するわ!」
魔王「変装で完璧」
勇者「その頭の角は、ちょっとやそっとの変装では隠し切れないだろ」
魔王「アクセサリーで通るんじゃないの、これくらい?」
勇者「……いや、多分無理じゃないか?」
174 :
市縁
175 = 158 :
魔王「まあ、少し話が逸れちゃったけど、とにかく私、けっこう箱入りに育てられたのよ」
勇者「その辺は側近からも聞いたな」
勇者「でも、その割には魔王を継いだお前を放って、自分は温泉巡りとはな」
魔王「お父様は温泉が大好きだから。今までの慰労も兼ねてということで、ね」
魔王「私も喜んで送り出したわ」
勇者「なんで?」
魔王「だって、お父様がいなければ、私の好き勝手にできるんですもの」
魔王「お城の改造だってやり放題だし、城から抜け出すこともできるわ」
魔王「……まあ、上手く抜け出しても、側近に半日と経たずに見つかるんだけど」
魔王「側近ったら、すごい剣幕で私を探すのよ。本当に怖いわ。仕事の鬼ね、あれは」
176 = 158 :
勇者「なんか、聞いてるとお前、父親のこと鬱陶しく思ってないか?」
魔王「あら、そんなことは無いわよ」
魔王「お父様のことはとても好きよ。ただ自由を愛する私にとって、少しだけ枷になっているのは事実だけど」
勇者「そうか。もうずっと温泉巡りして帰ってくるな、みたいなニュアンスに聞こえたからさ」
魔王「そこまでは言わないわよ。でもしばらくは帰ってこないって言っていたし、その点は少し嬉しいかも」
勇者「まったく、親不孝な娘だな」
魔王「私が幸せなら自分も幸せだってお父様言ってたから、充分私は孝行してるつもりよ」
勇者「額面通りに受け取るなバカ。少しは魔王らしく仕事したらどうだ」
勇者「そうすれば親孝行にもなるし、側近の負担だって今よりぐっと減るんだろ?」
勇者「側近のあの悲痛の叫びを聞いただろ?」
魔王「……うふふ」
勇者「いや、笑ってるけどさ、本人にとっては死活問題だと――」
魔王「……いえ、そうじゃなくて。勇者が魔王に仕事しろだなんて、……あははっ!」
勇者「あ……」
勇者「……やばいやばいやばい。明らかにここの空気に浸食されてる。俺は勇者俺は勇者……」
177 = 158 :
ここまでし書きだめてないです
もう眠くて頭回らないから寝ます
朝まで残ってたら、とても幸せ
おやすみ~
178 = 149 :
おやすみ
寝るほ
182 :
これはなかなか
187 :
寝おちとか馬鹿なことをしたともうわ
続きいろいろかんがえてたんだけどな
>>144
189 :
保守が多いときは多くて少ないときは本当に少ない
極端すぎワロタ
199 = 195 :
ぽしゅ
みんなの評価 : ★★★
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