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元スレ梓「唯先輩の馬鹿!!大好き!!」

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スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 : ★★
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1 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:24:35.44 ID:XUkZd3y20 (+125,+30,-136)

「逃がさないわよ!」
「いぃぃやあぁぁぁぁ!」

 こんな始まり方はどうかと思いますが、軽音部はこういうところです。
 もう慣れました。慣れたくなかったけど慣れました。

 慣れました。中野梓です。

 声の主は勿論、逃げ惑う澪先輩と、それをこれでもかと追いかけるさわ子先生。
 音楽室から始まったその攻防は、廊下を経て、下のフロアにて繰り広げられていたようだけど、
 結局、舞台を音楽室に戻したようです。
 クールな澪先輩も素敵だけど、こういう澪先輩もなかなか……じゃなくて。
2 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:26:49.53 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-218)
「あれ、なんとかならないんですかね……?」

「無理だろ、ああなるとさわちゃんは服着せるまで諦めないからなー」

 野生のカモシカを思わせるような、しなやかで可憐、
 かつ一切無駄の無いフォームで軽やかに室内を駆け巡る音楽教師の手には、
 白とピンクを基調としたフリフリの衣装。
 そんな恥ずかしい衣装を喜んで着るのは、唯先輩かムギ先輩くらいなものだと思うのだけれど。
 当の唯先輩はといえば、私の横でギターを練習していたりする。
 この日は珍しく、教えて欲しいと私にせっついて来たので、素直に教えてあげているところなのである。
 どうしてかは分からないけれど、唯先輩にやる気があるのは私としても嬉しい。
 嬉しいけれど、一つだけ。今の私には気になることがある。
3 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:27:02.42 ID:2SqqT7/5O (+14,+29,+0)
パンツ脱いだ
4 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:28:13.99 ID:yMHO5WNEO (+16,+28,-3)
ふぅ…
5 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:28:51.97 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-142)
「あの、唯先輩」

「どうしたの、あずにゃん?」

「さっきから、ムギ先輩がものすごい笑顔でこっちを見てる気がするんですけど」

 「女の子同士っていいわよね」という素敵な人生のスローガンを掲げる百合と沢庵の申し子は、
 まるで女神のような笑みを携えて、明らかに許容量を超えたティーカップに、
 ゴールデンティップを多量に含んだ高価なダージリンを淹れ続けている。

「そうかなぁ。ムギちゃん、いつもあんな感じだよ?」

「いや、それはそれで問題な気が……」
6 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:31:08.42 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-107)
 私達の方と澪先輩達の方とを交互に、首だけを回転させて、とてもいい笑顔で見つめている。
 せめて、零れ続けている紅茶にも目を向けて欲しいものだけど。
 隣で「おーい、ムギー、帰ってこーい」と突っ込む律先輩の声など、何処吹く風である。
 
「それより、ここなんだけど」

「あ、そこはですね……」

 意識を唯先輩の方に移した次の瞬間――。
7 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:33:51.51 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-80)
 ドカッ!

「きゃっ!?」

 不意に、突然私の背中に強い衝撃が走った。
 なにかが、ぶつかったような、なにかに、押されたような。
 前方へと傾く体。
 その先には唯先輩。
 
 ああ、ぶつかるな。

 そう思った時には、私の体は唯先輩に触れていて。

 ――ふわり、と良い匂いがした。
8 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:35:12.82 ID:qz/eudjC0 (-23,-8,+0)
支援
9 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:35:49.30 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-99)
「あ、ずにゃん……?」

「……っ!」

 目を開くと、そこに唯先輩の顔があった。

 唯先輩は、ギターをかばうようにして倒れ、
 私は、倒れる瞬間にギターを背中に回していた。
 そのくらいのことができなければ、軽音部猫成分は担当できない。

 ……本当は偶然だけど。

 ともかく、唯先輩もギターも、無事のようだった。 

 いや、寧ろ問題は今の体勢なのであって……。
10 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:38:05.37 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-58)
「……」

「……」

 押し倒されて、仰向け状態の唯先輩は、薄らと頬を赤らめている。

 嗚呼……、そんな顔をされると、唇を奪いたくなるじゃない。
 今のこの体勢。これは純然たるマウントポジション。
 抵抗のすべをなくした唯ちゃんは、もはや私の思うままッ……!
11 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:39:17.89 ID:qz/eudjC0 (+13,+28,-1)
さる避け支援
12 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:41:31.38 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-111)
「……なに言ってんですか、ムギ先輩」

 背後から、私のモノローグを模した声で喋るムギ先輩に、冷めた視線を送る。

「あ、あら。ごめんなさい」

 ムギ先輩は、我に返ったようだ。
 全くもう、それじゃあまるで私が唯先輩のこと好きみたいじゃないですか……。
 私が好きなのは澪先輩であって、唯先輩のことは、べ、別に……。
 ……別に?
 いやいやいや、何を考えているんだ私。

「続けて」

「うぉぉい!」
13 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:42:50.27 ID:TA3PDCyG0 (+13,+28,+0)
いえん
14 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:45:06.66 ID:MLzTtRpoO (+15,+27,-2)
ムギwwwwww
15 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:47:44.40 ID:XUkZd3y20 (+88,+30,-140)
 寧ろ私が我に返った。
 横には、さっきまでの攻防が嘘みたいに硬直している澪先輩とさわ子先生。
 そして。

「あずにゃん、大胆……」

「ち、ちちちちがいます!」

 言われてようやく、私は唯先輩の上から体を退け、乱れた制服を整える。

「落ち着いて、梓ちゃん。こういうときは息を早めに三回吐くのよ!」

「そ、そうですね。ハァハァハうぉぉい!!」

 二回目のうぉぉい!

「これじゃただのエロ親父ですよ!! 深呼吸でしょそこはー!」
16 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:50:27.97 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-164)
 ぽん、と肩を叩かれる。振り向けばそこにはおデコ。

「梓もやるようになったな! まさかノリツッコミをも習得しているなんて!」

 グッと、親指を立てる律先輩。
 最高に嬉しくない賛辞だ。脳ミソもおデコみたいにトゥルットゥルになればいいのに。

「さっきの動きもすごかったわ。まさかあの一瞬でギターも唯ちゃんも怪我をしない(素敵な)体勢に持ち込むなんて」

「どうして頬を赤らめながら言うんですか」
 
 あとさりげなく「素敵」っていうフレーズいれないでください。
 もうこの軽音部ダメかもわからんね。と思いつつ、唯先輩に声をかける。

「すみません、唯先輩……、大丈夫でしたか?」

 聞くまでもなく、けろっとしているのだが念のため。
17 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:55:25.63 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-224)
「大丈夫だよ。ありがとぉ、あずにゃん」

「ごめんなさいね、二人とも。
  先生、澪ちゃんに服着せることに夢中で周りが見えてなかったみたい」

「……反省してくれてるなら、別にいいです」

 冷静になってくれたようだし、さわ子先生だって悪気があった訳ではない。
 ただ、内に滾る欲望をほんの少し抑えきれなくなっただけなのだ。
 それはさわ子先生に限った話ではない。誰にでもあることだ。
 だから、この程度のことを咎めていては、私の器量が知れるというもの。
 そう。例えば、愛すべき我が親友、平沢憂。
 彼女に唯先輩の話題なんぞ振ろうものなら、「ゆ」の字を発した段階で目が光る。
 比喩とかじゃなくて、こう、実際に色彩やら光度やらが八割強増す。
 そして、光速の三百倍程度の速度で彼女の顔面は、私の息のかかるポジションへと移動するのだ。
 私はそこでいつも思う。

 『近い』と。

 憂は、お姉ちゃんから風邪をもらうならやっぱりキスしかない!
 と、平気でのたまうような生粋のスィスターコンプレックスだ。
 あそこまで自分の欲望に正直ならば、もはや清々しい。

「まぁ、澪ちゃんには着せるけどね」


 懲りてねえ。
18 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 21:59:14.88 ID:MLzTtRpoO (+17,+29,-12)
ちち父がいます
19 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:00:05.40 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-111)
「さて、それじゃ今日は解散にするかー」

 ひと段落したところで、部長の律先輩がうまくまとめようと解散宣言。
 実際は、ひと段落もしてないし、練習もしてないけれど、
 この日の部活は終了となった。

「た、助かった……」

「ちっ」

「露骨に舌打ちしないでください」

「唯~、帰りにアイス食おうぜ」

「おぉ~、いいね!りっちゃん!」
20 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:03:27.06 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-153)
 ダメだ。
 私はようやく冷静になった。

「……」

 これじゃダメなんだ。
 なにがダメって、このだらけっぷりが。
 私だって最近はこの空気に慣れて、それが心地良いとすら思っているけど。
 でもいくらなんでもここ数日は練習してなさすぎる。
 普段であれば、澪先輩が皆を説き伏せる所なのだが、今日はそれができない。
 何故なら、さわ子先生に動きを封じられて、音楽室の隅で縮こまっているから。
 だからこそ、私がしっかりしなくちゃいけないのだ。
 そうでなければ、この人達は本当に練習しなくなる。

「あ、あの!」

「どうしたー、梓?」

 だから私は、ひとつの提案を持ちかけた。
21 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:08:34.57 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-125)
「明日、朝練しましょう!」

「へ?」
「ほえ?」

 律先輩と唯先輩の首が、左右対称に傾く。
 ちょっとキューンってなった。

「今日も全然練習できなかったし、このままじゃよくないと思うんです」

「朝かー、起きるのしんどいんだよなぁ」

「じゃあ放課後しっかり練習してください」

「うぐ……、どうした梓、目がマジだぞ?」

「マジです、大マジですとも」
22 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:14:26.60 ID:2C1z1cTEO (-20,-8,+0)
支援
23 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:15:09.16 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-129)
「まぁ、いいんじゃないかしら? 私は皆と一緒に居れる時間が増えるのはうれしいわ」

「そうだな、私も梓とムギに賛成。いくらなんでも、ここ最近だらけすぎてると思う」

 澪先輩ならそう言ってくれると思ってました。
 いつの間にかさわ子先生を退けてるところが素敵です。

「朝練かぁ、憂に起こしてもらわなくちゃ」

「たまには自分で起きてくださいよ」

「えへへ」

 褒めてねえ。

「仕方ないな、そういうことなら明日から朝練頑張ろうか」

「だな」
24 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:19:12.63 ID:Es27zwk8O (+8,+23,+0)
きたいしてる
25 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:20:16.40 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-97)
 翌日。いつもの通学路。
 朝練の為、少し早めに家を出た私は、そこでよく知る人影を見つけた。

「よーしよしよしよし」

「……」

「にゃあにゃあにゃんにゃん!」

 えーと……。

「何やってるんですか、唯先輩」

「あ、あずにゃん! おはよ~」

 屈託のない笑みで振り返る唯先輩。
 それにつられて、自然と頬が緩んでしまった。
 時折、この人は本当に私より年上なのか疑うことがある。

 『お姉ちゃんってあったかくて気持ちいいよね』

 愛すべき親友のそんな言葉を思い浮かべながら、私は挨拶を返した。
26 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:21:23.91 ID:MLzTtRpoO (+32,+29,-45)
唯と律が左右対称にって……!
大量破壊兵器だろ…条約で禁止するべきだ!
27 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:27:41.23 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-138)
「ほら、みてみて~」

 そう言って、すっと立ち上がり、こちらへと向き直る唯先輩。
 彼女の両腕に抱かれていたのは、黒い毛並みの猫。
 子猫というには少し育ちすぎているが、首輪もしているし、どことなく品も感じられる。
 少なくとも、野良猫とかではなさそうだ。
 唯先輩の腕の中が心地良いのか、猫は目を細めて気持ちよさそうにしていた。

「かわいい……」

「でしょー!」

 ここで、私の中にひとつの悪戯心が芽生えた。

「唯先輩も、かわいいですけどね」
28 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:29:08.92 ID:4I1bTfNYO (+37,+29,-20)
>>26
唯なんかは口元に人差し指あててそう
さあ想像してみろ
29 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:31:30.01 ID:PlgPhn/q0 (+19,+21,+1)
>>28
死んだ
30 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:31:44.61 ID:MLzTtRpoO (+33,+29,-32)
>>28
……!?
お前は国連を敵に回した…
31 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:34:04.68 ID:wXEG2G70O (+24,+29,-5)
ちょっとこすってくるわ!ティッシュ貸してくれん?
32 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:34:20.86 ID:j8qNFn2x0 (+9,+16,+0)
構わん、続けろ
支援
33 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:35:32.10 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-175)
 こてんと小首を傾げる唯先輩。

「唯先輩も、かわいいと思います」

 いつもそう言って抱きついてくるのは唯先輩の方。
 だから、たまには私の方から攻めてやるです。

「え~、そうかなぁ~」

 意外なリアクションが返ってきた。
 てっきり、「いやいや、あずにゃんには及びますまい」とか
 関取風の声で返してくると思ってたのに。
 しかし、照れくさそうにもじもじする唯先輩は、実際にかわいく見えた。
 カッコよくて優しい澪先輩も素敵だけど、
 唯先輩は唯先輩で、よく分からない魅力があったりする。

 そんなことを考えていたら、すっかり忘却していた昨日の出来事が脳内にフィードバックした。
 同時に、自分の顔が熱くなっていくのが分かる。

 この展開はマズイ。

 有体に言えば「やべえ」
34 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:39:07.86 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-182)
「えへへ~、ありがとぉ」

 だって

「っ……」

 照れているのは

「あずにゃんもかわいいよぅ」

 私の方じゃないか!

「あ、う、えーと、さ、さっきのはその……、違うんです」

 少し考えたら、こういう展開になるのは予想できただろうに。
 後悔する私と、よくやったという私が脳内で終わらない討論を繰り広げる。
 すると、二人の私の間にムギ先輩がにょっきりでてきて、朗らかに手を振りだした。
 そして、満面の笑みを浮かべたまま、後悔する側の私に駆け寄ってきて、
 鼻の穴にゴボウをねじこもうとしてきたので、私は無理やり現実に意識を戻した。
35 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:40:49.08 ID:Y3OgmiFI0 (-17,-10,-3)
ゴwwwwボwwwwウwwwwww
36 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:43:39.72 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-77)
「どう考えてもゴボウは入りませんから!」

「ご、ゴボウ??」

「あ、すいません。こっちの話です」

「は、はぁ」

「ともかくさっきのは、違うんですよ」

「え~。あずにゃんいけずぅ」

 唯先輩に撫でられて紅潮する頬を隠すように、私は首を左右に振った。

「ちょ、ちょっとからかってみたくなっただけなんですよ!」
37 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:45:24.18 ID:nV2eKUA9O (-20,-8,+0)
支援
38 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:46:51.71 ID:MmJH29670 (+17,+29,-13)
牛蒡ワロタ
39 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:49:39.74 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-102)
「からかうって、あずにゃんが? 私を?」

「私が、唯先輩を、です」

「……」

「……」

「ふっ」

 至極嬉しそうに、ニヤリと笑う唯先輩。

「ムカっ! なんですか、その含み笑いはー!」

「ふふ、嘘だよ。ごめんね」

 よしよし、と言ってまた頭を撫でてくる唯先輩。

 ほら、またそうやって猫扱いする!
40 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:51:47.71 ID:PaKJ8T4+0 (+24,+29,-5)
頭を撫でただけで猫扱いされるこんな世の中じゃ
41 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:53:09.40 ID:fC8R9Cs2O (+19,+29,-16)
「ゴボウしばきあい対決~!!」
42 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:54:27.77 ID:j8qNFn2x0 (+27,+29,-4)
おかしいな、俺、百合属性なかったんだが…
43 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:54:34.54 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-64)
「にゃぁ……」

 聞いてますか、唯先輩!

「にゃあぁぁ」

 私は猫じゃなくて……

「にゃん」

「よーしよしよしよし」

「ハッ!?」

 会話してるつもりが、にゃあしか言ってなかった!



 ……わざとじゃないですよ?
44 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:58:09.71 ID:QuoiZbLX0 (-11,+3,+0)
ねーよwwwwww
45 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:59:20.87 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-56)
「そういえばこの子、あずにゃんに似てるかも」

 猫を見つめて、ほわ~ん、となりながら唯先輩。

「そうですか?」

「そうですさ」

「いや、そうですさって」

「そうでもない」

「どっち!?」

 あれ、この人意図的にボケる人だっけ。
46 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 22:59:38.70 ID:PlgPhn/q0 (-16,+29,-13)
なにこのあずにゃんレイプしてえ
47 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 23:01:35.94 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-115)
「でも、本当に似てると思うなぁ」

 そう呟いた後、唯先輩は何かに気付いたように「はっ!」と声を上げた。

「もしかしてこの子、あずにゃんのこど」梓「違います」

「ぶー、あずにゃんが冷たいっ!」

「いや、そんなこと言われましても」

 私を何だと思ってるんですかこの人は。
 ……だけど、不思議と悪い気はしないかな。
 あずにゃん2号……じゃなくて3号か、ふふ。
48 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 23:07:01.93 ID:XUkZd3y20 (+95,+30,-93)
「あ、撫でてもいいですか?」

「うん、どうぞ~」

 そう言って、唯先輩は自分の頭を差し出した。

「よーしよしよしよ、ちげえ!」

「……」

「……」

「ちげえって言った」

「……」

「あずにゃんがちげえって言った……」

「なんで泣きそうなんですか」

「私のあずにゃんが……」

 ていうか、私、何時の間に唯先輩の私物化されてるんですか。
49 : 以下、名無しにか - 2009/08/28(金) 23:07:25.86 ID:lqLDDuGH0 (+24,+29,-6)
地の文がしっかりあると読み応えあるな
ちゃんと最後まで書いてくれ
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