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    元スレ長門「彼のためにクッキーを焼いてみた…」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 長門有希 + - エヴァ + - キョン子 + - ハルヒ死ね + - マクドナルド + - 嗚呼ハルヒ死ね + - 氏ねじゃなくて死ね + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    454 :

    長門のキモさは異常

    456 = 427 :

    ながと・・・

    457 = 453 :

    >>455
    こっち見んなw

    458 :

    >>457
    俺はこっち向いてるようには見えないんだが…
    なんかお前怖い

    459 = 428 :


    俺の知っている長門有希だった。

    先程までその頬を伝っていた涙はピタリと止み、限り無く無表情に近い表情が、そこにはあった。


    「本当に、長門…なのか?」

    「………本当に、という言葉は適切ではない。データ01も00同様、私という個体の主要な一部」

    淡々と語る長門。
    感情の起伏のないその声色。
    ああ、これが、俺の世界の、俺が探していた長門だ。

    461 = 428 :



    「長門…!本当に、悪かった…!!!」

    「…………何故貴方が謝るの」

    「俺は…俺はお前が、あっちの世界の長門でも、良いような気がしていた。感情を表現出来る長門なら、それもそれで良いかもしれないって」

    「……………」

    「俺はさ、あの長門も嫌いじゃなかったんだよ。はにかんで、顔赤くして、眼鏡のままの長門も」

    なのに、

    「でも俺は結局選ばなきゃならなかった。色々なことを考えて、選んだのはこっちの世界だった」

    「でもさ、俺はやっぱり」




    「あの時お前を、殺しちまったんじゃないかと思うんだ」

    463 = 428 :


    「何も知らないで、ただ無邪気に笑いかけてきた、あのお前を」

    「そしてお前自身の願いを」

    「俺は捨てて、死なしちまったんじゃないかって……ずっと、心の中で考えてた」


    長門は、何も言わなかった。


    「だからお前が露骨に変わり始めても、知らないフリをした」

    「このまま気付かなければ、長門は、きっとあの長門のようになるんだろうって」

    「そしたら俺は、あの長門の幻影から逃げられるって、そう思ってた」


    「すまん…俺の、エゴだ…ごめんな、長門、ごめん…!」

    464 = 460 :

    なんか流れがよく分からなくなって来たんだけど最初から読み返すべき?

    465 :

    俺もよくわからなくなってきたけどとりあえず最後まで読もうと思う

    466 = 444 :

    話が見えなくなってまいりました

    467 = 428 :


    「…………謝らないで」

    「でもな、長門…!!」


    「………これは、私のミス」


    長門は表情を変えることなく、言った。


    「あの時私は、エラーを完全に消去したと思っていた。しかし、0.000001の微弱なエラー情報がデータ内に残ったままだった」

    「結果」

    「徐々にエラーは増殖し、前回私が作り上げたエラーとほぼ同様のデータが完成した」

    つまり、あの時の銃で消滅したはずのエラーが、再発したのか?

    「……そう。迂闊だった。そして、ある時を境に00と01の情報量が逆転」

    469 :

    微妙に消失の長門とリンクしてんのか

    471 :

    なんで感情豊かな長門はダメなの?

    472 = 431 :

    本来の長門がやっぱり好きなんじゃね

    473 :

    そらみろ

    474 = 427 :

    ほしをみろ

    475 :

    げんじつをみろ

    476 = 465 :

    おまえらはせかいにだまされている

    477 = 473 :

    タロウが飛び立つ

    478 = 428 :


    「……涼宮ハルヒ及び、この件に関する全てのデータを改竄する」

    「貴方の、記憶も」

    「…………それで、終わり」


    長門はそう言うと口を閉じた。
    あまりにも多くのことを聞きすぎて、耳が痛い。

    淡々としているが、長門はそれで良いのだろうか。
    いや、良くはなくともこの世界では、あちらの長門の性格だと我が強すぎる。

    長門は願望を、捨てざるを得なかった。
    いつもいつも無口で無表情な長門の、唯一の理想郷であり理想像であるあの世界。

    それを壊したのは、やはり俺なのだ。

    すっかり渇いてしまった長門の頬を見て、また途方もない罪悪感が沸いて来る。

    480 = 428 :


    「謝罪は、いらない」

    「………そう、か」

    「でも……一つ聞きたいことがある」


    一瞬、僅かだが、長門の目が寂しそうな色をした。
    気のせいだったのだろうか。
    いや、この期に及んで、それはない。


    「貴方は……貴方は私に、01のような感情表現を、望んでいるの?」


    長門がどういう意味でそれを言ったのかは分からなかった。
    俺があまりにあっちの長門に執着しているからだろうか。

    決してそういう訳ではなかった。
    俺は長門の、微細な感情の流れを読み取るのが好きだったし、それは実際楽しかった。

    ただ、ひたすらに負い目があったのだ。

    481 = 465 :

    長門かわいいよ

    483 = 428 :

    あ、間違えた



    「…そんな事はないさ」

    長門は、長門らしくあってくれれば。
    きっと俺は、それが一番嬉しいよ。

    「………そう」

    小さな声だった。
    安心して笑ったり、はにかんだりする長門は、もういないのだ。

    「……なあ、長門」

    「…………」

    「お前は、お前自身は、どう思ってるんだ?
    やっぱり、感情を大っぴらに表現してみたいと、思ったりするんだろう?」

    返答次第では、また俺はあの幻影に囚われそうだ。

    長門はしばらく逡巡した後、言った。


    「……私は、私らしく、いたい。それだけ」


    484 = 473 :

    EDは桑島さんの私らしくだな

    485 = 428 :


    「…そろそろ凍結が解除される。その前に行動を開始する」

    「………そうか」

    「……貴方と共有した時間は並列化され、私にも記憶されている。
    ……楽しかった」

    長門は立ち上がると、目を閉じて何やら良く分からない早口言葉を呟いた。

    「……俺だって、楽しかったぞ」

    そう呟くのと長門が目を開けるのは、ほぼ同時だった。


    「……消去完了。データ、オールクリーン」


    486 = 427 :

    むぅ・・・支援

    487 = 428 :


    「なあ、長門。俺の記憶も、やっぱり消すのか」

    「……出来れば、そうして欲しい」

    「そうか」

    「………ごめんなさい」



    長門が俺に手を翳す。
    青白い光が掌からぼんやりと放たれる。
    その色で思い出した。


    「…長門、あの指輪、似合ってたぞ」





    視界が真っ白に染まり、俺は意識を手放した。
    ありがとう、と。幻聴のような囁きは、いつまでも耳に残っていた。

    489 :

    良いはなし

    490 = 428 :





    「情報操作、終了」


    長門有希は、誰ともなく呟いた。
    舞台は図書館から、自分の部屋へと移っていた。

    先程倒れた彼の姿はなく、情報操作の成功を静かに語っていた。


    無意識に、制服のカーディガンのポケットを探る。
    指先に固い金属が当たった。


    『長門、あの指輪、似合ってたぞ』


    イミテーションの指輪。
    長門はそれを薬指に嵌めてみた。
    緩い。

    493 = 428 :


    あの部室で、涼宮ハルヒとの争いの原因にもなったその指輪をしばらく眺めた後、長門はその情報連結を解除した。

    キラキラと光りつつ、空気中な分散していく。

    似合うと言われたが、長門はエラーの要因になりそうなものは、全て消し去るつもりだった。
    小さな弁当箱も彼女から貰った料理雑誌も。

    全てがキラキラと消える。

    消滅した01の記憶は消せなかった。
    あの図書館での記憶も、消さなかった。
    抱き締められたあの温かさは、忘れようがなかった。

    私は、私らしくあれば良い。

    自分らしいとは何だろうかと思考しながら、長門有希は床に就いた。


    明日もまた、高校生として学校に行かねばならない。
    全ての人間は昨日の出来事を忘れているだろう。
    だが、自分は、忘れないだろう。永久に。

    494 = 431 :

    支援
    しかしハルヒが嫌いなわけじゃないがハルヒ以外とキョンはなかなかくっつけないな

    495 :

    >>494
     しかたあるまい。原作をみる限りキョンがハルヒに惚れてるみたいだし。

    497 = 431 :

    >>495
    まあ確かにそうだな

    499 = 428 :



    「さあて、今日も元気に団活始めるわよっ!!」

    ハルヒが馬鹿デカい声を出しながら部室に入って行った。ネクタイを引っ張られていた俺は咳き込みながらそれに続く。

    「こんにちはあ、キョンくん!」

    「こんにちは、朝比奈さん」

    相変わらず麗しい朝比奈さんに挨拶をして、ドッカリと席に着いた。

    「こんにちは」

    「よお、古泉」

    「では早速オセロでも」

    いそいそと準備を始める古泉から視線を外し、俺は窓際に目をやった。


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