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    元スレ長門「彼のためにクッキーを焼いてみた…」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 長門有希 + - エヴァ + - キョン子 + - ハルヒ死ね + - マクドナルド + - 嗚呼ハルヒ死ね + - 氏ねじゃなくて死ね + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    152 = 135 :

    暇つぶしだと思ってくれよ


    「ん……?」

    ちりとりで残骸を捨てたあと、そのごみ箱の中に、俺は何かを見つけた。
    ハルヒが作った薄いきつね色のクッキーとはまた違う、少し焦げたような、単調な丸いクッキー。
    砕けてはいたが、判断するには困らなかった。

    「ふむ…」

    誰かが部室で食ったのか?
    何にせよ、今日は厄日だな、クッキーの。

    「ちょっとキョン!もう帰るわよ!」

    「……おう」

    俺はそのことを誰にも聞かず、みんなと揃って部室を出た。

    154 = 135 :




    「ただいま」

    「おかえりキョンくん!」

    「おう」

    妹の無邪気な笑顔は、暗い気分から少しだけ俺を救ってくれた。

    飯を食って、風呂に入り、ベッドの上で今日のことを振り返る。

    俺のためにクッキーを作ったハルヒ。
    それを落とした長門。
    何も言わずただ傍観していた朝比奈さんと古泉。

    ふむ…この奇妙な違和感はなんだろう。

    156 = 135 :


    そもそも、何故長門はあんな行動に出たんだ?
    普段からあいつは積極的に行動しない。
    それも観察対象であるハルヒに、あんな…?

    見えてきそうで見えてこない出口に、ため息をこぼす。


    ふと、目をやった携帯が光り出した。

    159 = 135 :


    着信は古泉からだった。
    なんとなく予想がついていた相手だ。
    今日のことは、自称ハルヒの精神分析スペシャリストからも聞いておきたかった。

    「もしもし」

    「夜分にすみません、古泉です」

    「ああ」

    何かを考えこむような古泉の声に、ジョジョに回り始めていた眠気が霧散する。

    160 = 57 :

    >>159
    どんな眠気の回り方だよ

    161 :

       眠気
    キョン ⇒ ジョジョ

    つまりこういうことか

    162 :

    >>160
    眠気「君が眠るまでッ!回るのを止めないッ!」

    163 = 135 :


    「俺も電話しようかと思っていたところだ」

    「そうですか。やはり、今日のことですよね」

    「そりゃあな」

    実は…と言いにくそうに古泉が話し出す。
    その話に俺はまた頭を抱えることになるのだが。

    165 = 57 :

    古泉「あなたが眠るまでッ!回るのを止めないッ!」

    167 = 135 :

    >>162 噴いた


    「実はですね、今日部室にクッキーを持ってきたのは、涼宮さんだけではなかったんです」

    「……あのゴミ箱に入っていたのは、もしかして」

    「お気づきになっていたんですね。ええ、あれは、長門さんが貴方のために作ってきたクッキーなんです」

    「なっ…それじゃあ、何で、」

    何で長門が作ったというあのクッキーは、俺に渡されなかったんだ…?

    「それはですね………」







    「…そうか、だからか」

    「ええ、我々もまさか長門さんがあのような行動に出るとは思いませんでした」

    168 = 82 :

    ふむ

    169 = 135 :


    「ハルヒもハルヒだ。自分の非を認めることが出来ないなんて…少しは成長したと思ってたんだがな」

    「彼女はいろいろな部分で人より秀でていますからね。他人に屈するのは嫌いなのでしょう」

    しかしそれは、ハルヒが今後生きていく上で、確実にマイナスにしかならない。
    なんとか気づかせてやりたいと思う反面、その難しさも理解していた。

    「なあ、古泉」

    「はい」

    「どうしてお前と朝比奈さんは、あの時あの場所でそのやり取りを俺に教えてくれなかったんだ?」

    古泉は一瞬だけ押し黙ると、

    「すみません。あの場で僕らが口を出せば、確実に閉鎖空間が生まれると分かっていましたので」

    ってことは、あの時、長門がハルヒのクッキーを落とした時は、閉鎖空間は出てなかったのか?

    「ええ、その報告はありませんでした」

    「ふむ……」

    171 :

    キョンとハルヒが対立したら
    ハルヒ以外のSOS団がキョンに付くだろうな
    ハルヒはそれぐらいの糞
    それこそ横島と美神並みに歴然としている

    173 :


    「おかしいな、俺はてっきりデカイ閉鎖空間が生まれてると思ってたんだが…」

    「それについては、一応結論がついています」

    遠まわしに渋るような言い回しに、首をかしげる。
    一体どんな結論なんだ。聞かせてくれ

    「わかりました。…まず、涼宮さんが、貴方のクッキーの感想に喜んでいたというのがひとつ。
    もうひとつは、事情を知らない貴方が、涼宮さんの味方についた」

    「…………それは」

    「先のやり取りによって、涼宮さんは長門さんに対する負い目がありました。しかし、それを帳消しにするような出来事…
    つまり貴方が涼宮さんの肩を持ち、ある意味での敵となっていた長門さんへの失望と疑惑を敏感に感じ取り、結果、涼宮さんは閉鎖空間を生まなかった」

    「だがハルヒは確かにあの時怒ってたぞ」

    「ええ、しかしそれは表面的なものです。彼女の本心は、不思議な絆のある貴方達の仲が険悪になったことへの喜びと愉悦。
    …そう、我々は結論づけています」

    174 :

    保守
    ハルヒしね

    175 :

    >>171
    そもそも原作からしてハルヒvsSOS団四人だよね
    明らかにハルヒは敵キャラ。
    四人で頑張って敵の起こした騒動を解決する話
    古泉だけはYesマンだから敵に見えることもあるけど、裏では一番苦労してそう

    176 :

    支援
    ハルヒしね

    177 :

    ハルヒは 本物の カスやで

    178 :

    >>172
    分かりやすいかと思って…今は反省はしている

    でもGSキャラなら横島に付く奴多いと思うぞ

    180 :

    ハルヒの能力がなくなって
    みんな掌返したように態度が豹変するSSは面白かった

    181 = 178 :

    マジでハルヒはカスだな…

    ビュウvsヨヨだったら全員ビュウに付くぞ!

    182 = 176 :

    実際ハルヒに何の能力も無かったらぼっちなんだろうな

    183 = 173 :


    「……………」

    正直、聞かなきゃ良かったってのが感想だ。

    「申し訳ありません。僕も配慮に欠けていました」

    「いや、聞いたのは俺だ。…しかし、俺はその結論を信じたくはないな」

    ハルヒはそんな奴じゃないとか、そういうのは別にして、人の不幸を喜ぶような奴だとは思いたくない。
    何かもっと別の理由があったんだろうさ。

    「ええ…もしかしたら、そうかもしれませんね」

    「ああ、もうこんな時間か。サンキューな、古泉」

    「いえ、長々とすみませんでした」

    「いや…ああ、それと、クッキーの話はこれで終わりにしよう。俺は個人的に長門に謝ることにする。
    この話を出すと、ハルヒはまた怒りだすだろうからな」

    「同感です。…それでは」

    「おう、おやすみ」


    ピッ

    184 = 173 :

    ヨヨしね


    「ふう…」


    とりあえずは、一件落着だろうか。
    いや。
    まだ何か、何かがひっかかる。

    喉に小骨が引っ掛かったような、小さな違和感。
    しかしそれについて詳しく考える暇もなく、俺は睡魔の波に捕らわれた。


    185 :

    >>182
    キョンがいるからそれはない

    186 :

    >>178>>181
    お前らとはいい酒が飲めそうだ

    187 :

    >>185
    ハルヒに力があるからキョンのような人間がハルヒの前に現れたんだっていう
    大前提を忘れたらダメ

    188 = 173 :



    「おっはよー!キョンくん!」

    「ふごおッ!!」

    寝ていた俺の腹に、妹のヒップドロップがずしりと決まる。
    息が止まりそうな衝撃に、慌てて刺客を振り落とした。

    「おまっ、そろそろその体重じゃキツイぞ!」

    「ええ~」

    「ええ~じゃない!まったく…」

    だがしかし一発で目が冴えたという点は評価すべきだろう。
    人間凶器を足で追い出しながら、痛む腹をゆっくりとさすった。

    189 = 185 :

    >>187
    他のSOS団メンバーはともかく、キョンはただの人間だが

    190 :

    >>189
    ハルヒが何となくキョンもSOS団に入れたいと思ったんだろ

    191 = 180 :

    知り合ってしまった以上キョンの性格上見捨てるまではいかないまでも
    ちょくちょく話すクラスメイト程度に落ち着きそう

    192 = 173 :


    「いってきます」

    「いってらっしゃーい」

    陽気な妹の声に、こいつはまだ悩みといえる悩みを抱えたことがないんだろうな、と思いながら言えを出た。
    昨日の古泉の言葉から分かった、長門の行動の理由。

    やはり俺は長門に謝らなくてはいけないだろう。
    知らなかったとは言え、あんな風に怒鳴られては。

    反論も言い訳もせず部室を去った長門は、あの時何を思っていたのだろう。

    193 = 179 :

    >>188
    くんかくんか・・・

    194 = 173 :


    「よう、ハルヒ」

    「あら、おはようキョン」

    ハルヒは別段、変わりはなかった。
    むしろいつもより大人しくすら感じられた。

    「何だ、今日は大人しいな」

    「何よそれ!…まあ、昨日のことはあたしも少し反省してるわよ」

    向こうからその話題を振られるとは思っていなかったが、せっかく流れがそうなったので、少しばかりそれに言及することにした。

    「そうかい、ま、反省が出来るってのは良いことじゃないか」

    「何よ偉そうに!」

    「いやいや称賛してるのさ」

    195 = 185 :

    >>190
    原作にその様な描写はない。キョンとハルヒの会話は、キョンが下心から話しかけたのが最初。無論キョンはハルヒの能力などしらない。

    196 :

    >>194
    ん? 反省って何の事だ?
    誘導尋問か?

    197 = 176 :

    しえん

    198 = 187 :

    >>195
    能力なんて知らないけど 下心で話しかけるように仕向けたっていう考えはないのか。
    そう言ってしまうと身も蓋もないが

    キョンがハルヒの力が及ばない存在だ っていうのならキョンは普通じゃないわけだし

    199 = 173 :


    「俺は、大切だと思うぞ」

    「……何がよ」

    「そうやって、自分の非を認めることが。特にお前なんか、プライド高いからなー」

    こんな風に、冗談めかして本心を話していけば良いのか。
    うるさいわねー、と俺を睨むハルヒの目も、心なしか穏やかだった。




    「俺は、そうやって過ちを認めることの出来る奴が、好きだ」








    『…………………そう』

    200 :

    この時点ではまだハルヒは長門のクッキーの事を
    キョンが知らないって思ってるから 自主的に謝らす為じゃね?


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