私的良スレ書庫
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元スレ長門「彼のためにクッキーを焼いてみた…」
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「なあ、長門。朝比奈さんは、ちゃんと教えてくれたか?」
突然の質問に、僅かに首が傾く。
無垢な瞳が俺を見て、そして小さく頷いた。
「…そうか。古泉は、何か言っていたか?」
「上手に作れると良いですね、と」
「……そう、か」
俺はどうすれば良いのか分からぬまま、とりあえず長門に礼を言った。
「ありがとな、すごく美味そうだ」
「早く、食べてみて」
そして、感想を。
期待に瞳を輝かせて、長門が弁当と俺を交互に見る。
俺は難しく考えることをやめ、箸に手を伸ばした。
「いただきます」
卵焼きを、一口。
「…どう?」
「すごく美味いよ」
喜んだ長門を見て、鼻の奥がツンとした。
うまかった。
押し込むように、黙々と食べた。
◆
昼休みも終わり、教室に戻る。
食えなかった俺の弁当は、長門が代わりに食べてくれた。
腹も胸も足も重い。
しかし、一歩進むごとに、俺の中のもやは形を成していく。
はっきりとした形に。
認めなくてはいけないのかもしれない。
しかし認めて、そこからどうする?
誰かが助けてくれるのか?
朝比奈さんが?ハルヒが?古泉が?
「俺、は……」
なあ、長門。
俺はどうすれば良い?
昼休みも終わり、教室に戻る。
食えなかった俺の弁当は、長門が代わりに食べてくれた。
腹も胸も足も重い。
しかし、一歩進むごとに、俺の中のもやは形を成していく。
はっきりとした形に。
認めなくてはいけないのかもしれない。
しかし認めて、そこからどうする?
誰かが助けてくれるのか?
朝比奈さんが?ハルヒが?古泉が?
「俺、は……」
なあ、長門。
俺はどうすれば良い?
「キョン、部室に行くわよっ!」
号令の後、開口一番にハルヒが叫んだ。
「悪いが俺は日直だからな、少し遅れるぞ」
「もう、さっさとしなさいよ!愚図キョン!先に行ってるからねっ」
「へいへい」
途端に猛スピードで駆けていくハルヒ。
放課後になってまであんなに元気があり余ってるとはな。
やれやれだぜ。
「おーい、日直ー、誰だー」
「あ、はーい」
「ふう…やっと終わったか」
日誌を書き終え、岡部に提出する。
雨は依然として降り続いていた。
運動部は雨天中止で、今頃校内の何処かで筋トレに励んでいるだろう。
俺は窓をゆっくりと伝う雨筋を見た。
◆
部室の前に着くと、中で誰かが騒いでいるのが聞こえた。
ハルヒだろうか。
「し……じ…ない!!何……のよ!!!」
怒声。
そして、
「きゃあああ!!!!」
俺は慌てて扉を開け、そして中の光景に言葉を失った。
長門が、瞳に涙を滲ませて、ハルヒに馬乗りになっていた。
その細い手はハルヒの制服の胸倉を掴み、
「長、門…?」
逃れようともがくハルヒを、床に押し付けていた。
そばに転がるあの指輪が、場違いな輝きを放っていた。
「長…門、お前、何やってんだ!!!」
長門がゆるりと頭を上げる。
眉を顰めて、今にも泣き出しそうな、
「ごほっ、ごほ、…きょ、ん…」
動けないハルヒが、目線だけで俺を探す。
力の籠っていた長門の腕から、徐々に力が抜けていく。
ああ、俺は、間違っていたのだろうか。
「なあ」
聞きたい事があった。
初めは、小さな。
でも、それは、
笑顔を見る度、大きくなっていって
疑念が、確信に変わる
「なあ、長門……………お前は一体、誰なんだ?」
白い陶器のような頬に、ゆっくりと伝う雨筋のようなそれは、
何か設定の改変がひど過ぎて萎えるな。長門がこういう行動にでたら古泉やみくるは止めるか傍観に回るだろう、所属組織の意向的に。
それに、弁当など人に習わなくても情報操作で簡単に作れるだろう。
それに、弁当など人に習わなくても情報操作で簡単に作れるだろう。
>>371
萎えさせてんのはおめーだよ
萎えさせてんのはおめーだよ
>>371
お前リアルに空気読めないって言われてるだろ
お前リアルに空気読めないって言われてるだろ
>>371
お前きもいな
お前きもいな
>>371
きんもー☆
きんもー☆
>>372
そうかい、話の最初からハルヒアンチがハルヒをはぶって他の四人で仲良くって目的で書いているのが透けて見えるからさ。まあ、終わるまで黙って見ている事にするよ。
そうかい、話の最初からハルヒアンチがハルヒをはぶって他の四人で仲良くって目的で書いているのが透けて見えるからさ。まあ、終わるまで黙って見ている事にするよ。
情報操作で作る弁当より
長門が一生懸命作った弁当の方が価値がある
長門が一生懸命作った弁当の方が価値がある
「大丈夫ですか、涼宮さん!」
我に返った古泉が、長門とハルヒを引き離す。
ぜえぜえと息をするハルヒは、怒りよりも戸惑いの方が大きかったようで、胸元を押さえながら、ただ長門を呆然と見ていた。
「長門……お前は、お前は、」
フラッシュバックする。
俺の記憶が。
はにかむ長門
眼鏡の向こうの瞳
恥ずかしそうな笑み
差し出された手、
指先の、
白い、入部届け
「わた、しは……」
>>372
端から黙ってろ滓が
端から黙ってろ滓が
>>382
こまけぇこたぁ(ry
こまけぇこたぁ(ry
>>381
残念、違うよ。
残念、違うよ。
長門が俺を見る。
決して虚ろではなかった。
無感動でも、無感情でもない。
生きていた。
「…私は、私………」
「…………信じて」
私は、私?
お前は、誰なんだ。
俺の知っていた長門有希は、
無口で無表情なあの長門有希は、
お前なのか。
お前の言う「私」は、どの長門有希なんだ。
風のように、長門は部室を飛び出して行った。
部屋に残された俺たちに、激しい雨音が降り注ぐ。
>>394
雪無音窓辺にてのラストだな
雪無音窓辺にてのラストだな
みんなの評価 : ★★
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