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    元スレ複合ジャンル「ひと夏から始まる恋物語」

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    1 :

    完結させようと思うんこちんこ

    2 = 1 :

    『ひと夏から始まる恋物語』

    ●●県の山奥
    ここにはある有名な旅館がある
    シーズン関係なしに満員御礼、そしてある1室は5年先まで予約でいっぱいだという部屋がある
    その部屋には『座敷童子』が出るらしい
    その部屋に泊まった人には座敷童子に会えても会えなくても幸運が舞い降りるという・・・(座敷童子関係ねーなコレもう)




    「男ちゃん!男ちゃん!仕事なんてしてないで!」

    「ん~?」セッセッ

    男は旅館のオーナーの孫・学生 好きな食べ者は「馬刺し」、好きな馬はミホノブルボン
    幼いころから夏休みなどは旅館の手伝いをしている
    女将は男の姉 ちなみに母親は大女将 父親はオーナーだよね!

    「ほら、この前も話した例のお金持ちさんいるじゃない?」

    「え?あぁ●●の間(座敷童子が出る部屋)を1週間予約してた人だっけ?」

    「なんでも今日から泊まりに来るみたいよ?」

    「はぁ?いやいやあの部屋には当然先客がいるだろ!?大体あの部屋の予約はまだ2週間くらい
    先じゃないの?」

    3 = 1 :

    「んとね、なんか今日から2週間は別の部屋で泊まって、その後1週間は●●の間で泊まるみたい・・・」

    「グレートに暇じゃねーか!」

    「しかも女の子一人で泊まるらしいわよ」

    「なにそれこわい」

    「・・・可愛い子だといいわね」

    「茶化すな」

    「こりゃひつれい♪」


    ───ブロロロ・・・・

    「ほな、いきまっせ」

    仲居「はい!」

    『ようこそいらっしゃいました!!』

    4 = 1 :

    ───窓

    「おーおーグレートな待遇ですこと」

    板長「なんでも泊まりに来る娘の親が●●会社の社長だか会長みたいでよ」

    「そりゃ粗相があっちゃクビが飛ぶわな」

    板長「まぁ娘っ子次第なんだが・・・」

    「王道だとクソアマですよね」

    板長「おっ、あれじゃないか?」

    ・・・・・・・・・・・・・

    「・・・ふ~ん」

    嬢父「では、娘を3週間ほど、『預かる』という形で」

    「かしこまりました」ペコリ

    嬢父「じゃぁ私はここで」

    「もう帰られはるんですか?」

    5 = 1 :

    嬢父「えぇ、私は忙しいのでね・・・出せ」

    運転手「はい」

    「・・・・ふん」フイッ

    「まぁ・・・」

    ───ブロロロ・・・


    「もう帰っちゃったYO!」

    板長「無愛想な感じの娘っ子だな、小便くせぇなぁ」

    「こんな遠くからよくわかりますね・・・」


    ────旅館

    「ほな、荷物は先に届けられてますからね」

    「はーい」

    6 = 1 :

    「おっ(噂の・・・)」

    「・・・なに?」

    「い、いやなんでもありません(無愛想だ!)」

    「従業員さん?」

    「え、いや、・・・まぁそんな感じ」

    「荷物、持って」

    「え?」

    「早く」

    「えっ、あぁはい(なんだこいつ・・・)」

    「部屋まで案内して」

    「は、はーい(感じ悪っ!)」

    「(これはこれは男さんフラグが立ってなはるわwwwwwww)」
    「wwwwwwwwww」

    7 = 1 :

    「えっと、・・・胡桃の間だからここだ」

    「ふーん 普通ね」

    「荷物は置いてあるみたいだな」

    「・・・」

    「?」

    「・・・ちょっと」

    「ん?」

    「・・・ベ、ベッドがないじゃない」

    「え?いやだってウチ布団だし そもそも洋室自体・・・」

    「ムリ、私ベッドじゃないと眠れないもん」

    「は、はぁ?」イラ

    「取り寄せられないの?布団?なにそれおいしいの?」

    「い、いやちょっとムリかなぁ~」

    8 = 1 :

    「あんたがムリなだけでしょ?他の人に頼んでみてよ」

    「い、いや他の人に頼んだところで無理かな~」イライラ

    「ハァ・・・」

    「(溜め息つきたいのは俺だ)」

    「申し訳ないんけど、ウチにはベッドは・・・」

    「ムスー」

    「布団ではよう寝られへんと?」

    「・・・ね、寝たことない」

    「ほな、折角旅館に来なはったんやし、試しに寝てみたら?」

    「むう」

    仲居「一応布団は敷いておきました」

    「・・・」

    9 = 1 :

    胡桃の間

    「・・・これが布団」

    「無いものは無いか」

    「今日は着替えて寝よう・・・」ヌギッ

    「おーい これ鍵挿しっぱな───!!」

    「!!・・・・・・///」

    「す、すま これは不可抗りょ──!?」ベシィ!!

    「でてけぇぇ!」

    「ふぁい・・・(なんという孔明の罠・・・)」

    「(何なのアイツ・・・しかも覗きまでされるなんて・・・)」イライラ

    ───夜中

    「だぁー!終わったー!!」

    「俺めちゃくちゃ働いてるし!!」

    10 = 1 :

    「なにこのブラック!」

    「・・・えっと、あれ?こっちの廊下まだ明るいじゃねーか」

    「・・・?誰かいんのか?」

    「・・・・?(だ、誰?)」

    「?」

    「(ま、まさかお化け!?座敷童子!?)」

    「おい」ポン

    「ひゃんっ!?」

    「いやお前何してんだ?(『ひゃんっ』って・・・)」

    「な、何って・・・その・・・あ、あんたこそ何してんのよ」

    「仕事だよ 廊下は23時以降はこの明るさにしとけ 勝手に点けるな」

    「こ、これじゃ暗いでしょ!?」

    11 = 1 :

    「別に何も出ねーよ・・・」

    「・・・」

    「おら、トイレは部屋にあるだろ?とっとと戻れ」

    「(えっ?知らなかった・・・)」

    「ったく」

    「あ、そうだ あんたちょっと来て」

    「?」

    「布団ってこうでいいの?」

    「いやこれね、これ掛け布団 上に羽織るやつ」

    「ふーん 知ってたけど」

    「(知らなかったのか・・・)」

    「それとなんか虫が煩い プーンってくる」

    「あぁ蚊か」

    12 = 1 :

    「どうにかして」

    「えっと(テレビの横に・・・)・・・おぉあるじゃん」

    「なぁにそれ ニワトリ?」

    「蚊取り線香だ」

    「香取先行?」

    「これにマッチで火をつけて・・・」シュボッ

    「お線香ね」

    「こうするだけで蚊はノックアウトだ」

    「ふーん」

    「他には?」

    「・・・」

    「ないか?」

    「特には、ないかな」

    13 = 1 :

    「そうか(無愛想なやつ)」

    「ていうかアンタ、従業員なら敬語使いなさいよ」

    「いや無理」

    「何でよ」

    「ナンデモ(お前になんか使うかボケ!) そもそもお前いくつ?」
    「18」

    「同い年か」

    「あんた名前は?」

    「え?あぁ男だけど お前は嬢だろ?」

    「個人情報丸分かりね」

    「あんまり、父親と仲良くないみたいだな」
    「・・・」ムカッ!

    「い、いやすまん」

    「とっとと出てけ」

    「へいへい(やっぱ無愛想~)」

    14 = 1 :

    ・・・───翌朝
    「なんで俺が起こしにいくんだよ」──コンコン

    「おーい」

    『・・・』

    「入るぞー?」

    『・・・』

    「(絶対寝てる・・・)」

    ──ガララ

    「起きろっ!」

    「・・・・むにゃ」

    「(・・・やべぇ)」
    「ふぇ・・・?」

    「(めちゃくちゃ寝顔可愛い)」

    15 = 1 :

    「な・・・んであんたが?」

    「起こしに来てやったんだ 案外グッスリ眠ってるみたいだな」

    「で・・・てけ~」

    「15分くらいしたら朝飯持ってくるからな その寝癖を直す時間は無いと思うが」

    「む!」サワサワ

    「・・・」

    「んじゃ、二度寝すんなよっ」スタスタ

    「・・・・・・・むかつく奴」


    ───昼

    「暇」

    「(どうせ家にいても暇だからいっか・・・)」

    16 = 1 :

    「こんこん」

    「む」

    「おい、口でノックしてやってるんだ 開けろ」

    「居留守中でーす 死んでくださーい」

    「・・・」ガチャ ガララ

    「!!?」

    「従業員の特権なのだよ」

    「不法侵入しないでくれる?不快」

    「お前の相手をしろと言われたので『嫌々』来た」

    「そっか、最悪な人選ね」

    「(しね)」
    「(しね)」

    「お前どうせ暇なんだろ?」

    17 = 1 :

    「うるさい 今、その・・・読書でもしようかな~って思ってた」

    「嘘つけ」

    「本当だもん」

    「まぁ相手しろとか言われてもすることないので」

    「で?」

    「俺の仕事を手伝ってもらおうかと」

    「無理めんどい却下棄却拒否」

    「社会化見学のつもりで!社会勉強のつもりで!!」

    「実際なにするの?」

    「そうだな~ 裏方?」

    「具体的に言ってよ」

    「百聞は一見にしかず!ついてこい!」グイッ
    「ちょっちょっと!?」

    18 = 1 :

    ───
    「んじゃ、まずはこれからだな」

    「ちょっとまてぃ」

    「なんだ?」

    「なにこの格好?」

    「大浴場を掃除するにあたっての戦闘服だけど?(ていうかポニテ最高!)」

    「こんな広いところ二人でやるの!?」

    「おいおい男と女の二つの大浴場があるんだぜ?」

    「なっ!!」

    「まぁ俺達がやるのは女側だ」

    「ホッ・・・って、それでも広いんじゃない?」

    「ほら文句を言わずにブラシを持って」

    「こんにゃろう・・・」

    19 = 1 :

    ───1時間経過

    「・・・・・・・」セッセッセッ!

    「(だる・・・)」


    ───さらに30分後

    「よし終了!」

    「」

    「ぶっ生き返せ!」

    「疲れた・・・」

    「さんきゅーな 今日は2人だから早く終わった」

    「・・・は?なにいつも一人でここ掃除してるの?」

    「最近人員不足でさ~」

    「ふ~ん」

    20 = 1 :

    「こうして掃除するとさ・・・」

    「?」

    「いざ自分が使うときには折角掃除したんだから綺麗に使おうと思うだろ?」

    「・・・まぁ」

    「この浴場にしたってトイレにしたって街の公園にしたって 誰かが見えないところで頑張ってるってこと」

    「まぁ・・・」

    「次は屋上の露天風呂だ」

    「うぇぇぇぇ・・・・」

    ───屋上

    「17時までにやらないといけないからな」ゴシゴシ

    「むすー」ゴシゴシ

    「はい終了!」

    21 = 1 :

    「ふう・・・温泉か」

    「お前も夜とかは自由に入っていいんだぞ?」

    「そう言って覗くつもりね?」

    「さて次は晩御飯の準備だ」

    「シカトすんな」ゲシッ

    「いてっ!」


    ・・・・・・夜

    「・・・露天風呂か」

    「・・・(行ってみよう)」

    ───屋上

    「(誰もいないみたい・・・ラッキー)」

    「まったく人使いの荒い奴ね」

    22 = 1 :

    「こっちは客だっていうのに・・・」

    「・・・・・むかつく奴ね、本当に」


    ───夜、嬢の部屋

    「クッシュン!くっちゅん!」ズズ

    「・・・最悪、風邪引いた」

    ──コンコン

    「おーい」

    「なにっちゅん!ズズ」

    「お、おいおい・・・」

    「うぅ」ボーッ

    「だ、大丈夫か?」

    「らいじょぶだし・・・・クシュン!!」

    「湯冷めか?ちょ、ちょっと待ってろっ」

    23 = 1 :

    ───・・・・・・

    「えっとまずはコレ飲め」

    「なにこれ ズズ」

    「飲むと体ポカポカするから」

    「・・・ん」ゴクッ

    「今布団敷くから待ってろ」

    「ん」ゴクゴク

    「よし、ほら寝ろお前 風邪なんだよ」

    「うるさいなーッチュン!クシュン!で、でてけっしゅん!」

    「ほいほい お大事に」

    「くしゅん!」

    24 = 1 :

    ───朝


    「おいこらー」コンコン

    『・・・ゴホッゴホッ』

    「咳に変わってるな」ガララ

    「ゴホッ」

    「・・・」

    「ゲホッゴホッ」

    「ちょっとこれで熱計ってろ」

    「うぅ・・・ゴホッ」

    「これ着替えな、汗かいてるからこれで拭け」

    「んじゃ、朝飯作ってくるから 20分くらい待ってろ」

    「うっせ・・・・ゴホッゴホッ」

    25 = 1 :

    「大丈夫か?」

    「だいじょーッホゴホッ」

    「38.2℃すか・・・」

    「ちょっと、おデコ失礼な」フキフキ

    「な、なにすん─」

    「ほい冷えピタっ」ピタッ

    「・・・・つめたー」

    「んでこれお粥な 薬膳だから風邪薬なんかより効果あるぞ」

    「食欲ない・・・・ゴホッゴホ」

    「駄目だ、無理やり食わす」グイ

    「──!?あー、あむ・・・・(これって・・・俗に言う『あ~ん』では?)」

    「おら美味いだろ?」

    26 = 1 :

    「・・・まぁまぁ」

    「俺の手作りだからな」

    「まっず・・・ゴホッゴホッ」

    「てめぇ」

    「ふふ・・・」

    「休まず食う」
    「あーん」
    「ほれ」
    「・・・熱い」
    「・・・注文の多い奴、フーッ・・・ほれ」
    「あむっ」モグモグ


    「よし、全部食ったな」

    「無理やりだなんて・・・グスン」

    「んじゃぁまた昼に来るから寝てろよ?」

    「んー」

    27 = 1 :

    ───バタン

    「まったく風邪ひくし無理矢理食べさせられるし・・・」

    「馴れ馴れしい奴め、むかつく」

    「暇・・・」


    ───お昼

    「へいこらー」コンコン

    ──ガララ

    「勝手に入ってこないでくれる?」

    「プリンとアイス、どっちが好き?」

    「・・・!ぷりん♪」

    「ふーん はいゼリー」

    「おいまて」

    28 = 1 :

    「どっちか迷ったあげくゼリーになりました これにて一件落着!」

    「勝手に〆るなぼけ」

    「ほれほれ食え」

    「・・・」

    「な~んだよしょうがねぇなー ほれ」

    「・・・あむ」モグモグ

    「(この行為に対して疑問を持っていないのだろうか?)」

    「あんたが買ってきたせいか不味いわね・・・」

    「いや関係ないだろ」

    「・・・あむ」

    「そして極めつけの秘伝漢方!」でーん!

    「おくすり?」

    29 = 1 :

    「粉末で苦いけど我慢して飲め」

    「錠剤はなかったのかぼけー」

    「良薬は苦いんだ、さぁグイグイっと!」

    「うぅ・・・宴会かよぅ・・・」ゴクッ

    「んぷはぁ!・・・にっがぁぁぁ・・・」

    「あ、ちなみに錠剤タイプもあったんだけど」

    「おい」ゴゴゴゴゴ!!

    「イデデデ!う、嘘嘘!粉末のしかないんだって!!耳が!耳がぁあ!」

    「・・・ったく」

    「痛~、んじゃ俺は戻るぞ」

    「暇」

    「テレビでも見てろ」

    30 = 1 :

    「つまんないんだもん」

    「本とか漫画とかでも持ってくるか?」

    「読まない」

    「じゃぁ寝てろよ・・・」

    「むすー いいよじゃぁ ふん!」

    「(その顔は反則だ)」

    「わ、わっかたよしゃーねーな」

    「・・・わかればいい(♪)」

    「お前、地元はどこなんだ?」

    「えっとねー」・・・


    ・・・・・3時間後

    「むにゃ・・・・・ん、寝てた」

    「zzz zzz」

    「って寝てるし・・・近い」

    31 = 1 :

    「もし~?」コンコン

    「はーい」

    「ごめんなさいね 男ちゃんは・・・・あら、ぐっすりと」

    「寝ちゃってたみたいです」

    「zzz zzz」

    「ここ3日で全然寝てなったらしょうがないわよね・・・」

    「(そんなに!?)」

    「今日も嬢さんのお薬貰いに3時間かけて街まで取りに行ってたのよ なんだかほっとけないらしくてね♪」

    「そ、そうなんですか・・・(コイツ・・・)」

    「起こすのも可哀相だからここで寝かせといてあげてもらえる?なんなら嬢さんに別のお部屋用意するけど・・・」

    「あ、あぁいえ大丈夫です」

    「そう?ごめんなさいね 夜になったら適当に起こしてあげてくださいね それじゃぁ」

    「ど、どうも」
    「zzz zzz」
    「さてと、落書きしなきゃ」

    32 = 1 :

    ───夜

    「んぁ?」

    「おはよう、夜だけどね」

    「・・・・よ・・・るか・・・ふぅ」

    「勝手に乙女の部屋に寝るなんて信じられないわね」

    「うっせぇ・・・ふぁぁ~」

    「ぷふっwwwwwwww」

    「な、なんだよ?」

    「な、なんでもない・・・(や、やりすぎた・・・)」

    「さてと、・・・ご飯もってくる」

    「う、うん」

    ───

    33 = 1 :

    「うぉぉぉぉぉい!!!」ドタドタ

    「おそい」

    「何故遅くなったか知りたいか!」

    「いや知りたくないです」

    「あ、はい」

    「ご飯」

    「はいはい いやなんか特におデコの内の字がとれなくてさ~」

    「え?肉って書いたはずなんだけど?」

    「やっぱりお前かぁぁぁぁ!!」

    「王道すぎたわよね ごめんなさい」

    「いやそういう意味じゃなくて!」

    34 = 1 :

    ───夜
    「おぉ平熱に下がったな」

    「私の体力のおかげね」

    「いやいや俺の手厚い看護の・・・」

    「『厚かましい男子はモテないぞっ☆ @18歳女性』」

    「スイーツ(笑)」

    「で治ったら治ったでまたコキ使おうってわけね・・・グスン」

    「そうだなぁ どっか行くか?」

    「どこ?ディズニーランド?健康ランド?」

    「なんだその2択・・・どっちも却下だろうが」

    「どこに連れてく気だー」

    「あぁっと・・・」

    「決めてないの?」

    「あ、いやてっきり拒否するかと思ったから」

    「・・・(しまった つい了解していた)」

    35 = 1 :

    「暇で暇でしょうがないから、嫌々だけど了解する」

    「そうだな~ 近くに牧場がある」

    「おぉ」

    「それでいいか?」

    「牧場で釣りをするわけね」

    「すごい結論出ちゃった!!」

    「まぁいいわ 暇さえ潰せれば」

    「おう」
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    「ほらほら歩いていくぞ」

    「だるー どんくらいかかるの?」

    「1時間くらい」

    「車かヘリくらい出しなさいよ」

    36 = 1 :

    「たまにはあるけ金持ち」

    「好きで金持ちやってないわよデブ」

    「生まれて初めてデブって言われた!!」

    「あんたって家に一人暮らししてんだっけ」

    「あぁ昨日話したっけ」

    「いいなぁ~ 憧れる」

    「そうでもないぞ とにかく独り言が増える」

    「うわぁ・・・」

    「してみればわかるって」

    「どーせパパが許してくれないもん」

    「そりゃ大事な娘だからだろう」

    「違うよ」
    「違くねーよ」
    「違う・・・」
    「・・・?」

    37 = 1 :

    ──ぼくじょ!

    「相変わらず広いなぁ」

    「馬がいる・・・」

    「この時期は競走馬とかも放牧に出されるんだよ トモの張りとかがハンパないだろ?」

    「あっちは水牛ね」

    「いえす」

    「ふ~ん」

    「せっかく来たんだ 色々と楽しむぞ!」


    「ひひーん」

    「うわっと・・・」

    「そうそう、そんで手綱を引いてやってみ?」

    「おぉ・・・」 パカラパカラ

    38 = 1 :

    ───夕方

    「そろそろ戻るか」

    「んー」

    「どうだ?楽しかっただろう!?」

    「全然楽しくなかったけど暇つぶしにはなった」

    「めちゃくちゃ楽しんでたくせに・・・」

    「あ、あれは演技・・・」

    「どこがだ」





    「おいトラベラーニート」

    「なによその言い方」

    「パラサイトラベラーニート」

    39 = 1 :

    「ちょっとかっこいいかも・・・」

    「まさかの好感触!」

    「で、なに?」

    「どうせ明日も暇なんだろ?ていうか暇じゃない日を教えるんだ」

    「た、たくさんありすぎて・・・」

    「つまり予定は一つもないと」

    「毎日が年中無休!」

    「明日は俺の手伝いしろよ」

    「おいまて」

    「どうせ暇なんだろ?」

    「私は客なんだけど」

    「なら引き篭もってろ」

    「まぁ暇だから手伝ってあげないこともないけど」

    40 = 1 :

    「ねぇ」

    「なんだよ」

    「牧場さ、もう行かないの?」

    「え?あぁ・・・まぁまた来週あたりに行こうかな~って今思ったところだ」

    「そう」

    「お前も連れていくからな」

    「む、・・・まぁ暇だったらいいけど・・・」

    「(素直じゃない奴・・・無愛想め)」

    「おら、とっとと出ていけ」シッシッ

    「はいはい」

    41 = 1 :

    ───翌朝
    「もっしー」コンコン

    「遅かったわね(キリッ」グァララ←ドア開けた

    「寝癖」

    「う、うるさい アンタが来るのが早いのよ」

    「どっちだよ・・・」

    「とにかく、朝飯食いに行くぞ」

    「持ってきてくれないの?」

    「本当は広間で食べるところを俺がわざわざ部屋まで持ってきてやってたんじゃボケー」

    「うむ、じゃぁ持ってきて」

    「却下します」
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・───広間
    「よっこいせ」

    「割と混雑してて・・・うざいわね」

    42 = 1 :

    「いい加減に社会に馴染め」

    「黙れ」ゲシッ

    仲居「お待たせしました」

    「む」

    「どうした?」

    「なぜここにハムサラダが!?」

    「あぁ、許せないと?」

    「どう考えても空気読めてないと思います」

    「まぁそんなこと言わずに・・・」

    「あむ」モグモグ

    「んー、今日は色々と忙しい」

    「私も部屋で色々と忙しいのでそれでは」ソソクサ

    「すとーっぷ!」ガシッ

    「むすー」
    「お願いします!!!」

    43 = 1 :

    「あぁー、なんか肩凝ってきた」

    「そ、そうですか」モミモミ

    「・・・んっ、あっ・・・いぃ・・・んっ」

    「ってそんな展開に!?」

    「しょうがないわね 肉体労働は拒否」

    「大丈夫 大丈夫」

    ・・・・・厨房

    板長「来たな?」

    「どうも」

    「ど、どうも・・・」

    板長「おいおいお前いい感じじゃねーか!えぇ!?なにもう青春じゃねーのぉ!?」

    「コホン」

    「・・・・・」ゲシッゲシッ

    44 = 1 :

    「待て痛い、待って」

    板長「んで、そこのお嬢チャンも手伝ってくれるのか?」

    「えぇ」

    「手伝わなきゃ××するって・・・」グスン

    「歪曲だ!捏造反対!!!」

    板長「おうおう仲良いな!」

    「実は今日は午後4時から宴会が入ってるんだ」

    「4時から?」

    「夜にある行事があるからその前に騒いでおきたいらしい」

    「行事?」

    「花火大会だよ すぐ近所でやるんだ」

    「おぉ」

    「今日と来週にここの近くでかなり大きな花火大会があるんでな」

    45 = 1 :

    板長「毎年この時期はひっきりなしに忙しいのよ」

    「な、わけでお前料理の経験は?」

    「コーンフレーク」

    「なし、みたいです」

    板長「mjd?」

    「失礼ね、お菓子とかはよく作るし」

    「ほうほう」

    「でも和食とかは経験ゼロ」

    板長「すぐ慣れるさ!」

    「とりあえずひたすら材料を刻むぞ!」

    「だる・・・」

    46 = 1 :

    ────昼過ぎ

    「~♪」トントントン

    「(こいつめちゃくちゃ速ぇぇぇ!!!)」

    「おいおい男君、君なんだかスピードが落ちているようだが?」

    「う、うるせぇ」

    板長「wwwwwwwwwwwwwwwww」

    「モロ経験者じゃねーかよ・・・」

    「才能が開花しただけよ」

    「自分で言うな」

    板長「よし休憩!これは賄いだ!」

    「頂きます」
    「ます」

    「お前料理できるんだな」

    「恐れ入ったか」
    「流石は金もち」

    47 = 1 :

    「金持ち関係ない」

    「お前の家って料理はやっぱシェフとかが作るの?」

    「まぁね」

    「旅館の料理とかよりも上手い?」

    「基本洋食だからわかんない・・・」

    「そうか、なら死ぬほど和食食わせてやる」

    「お前が死ね」

    ・・・夕方

    「ふう・・・疲れたな」

    「まったくね」

    板長「いやぁお前ら助かった!!」

    48 = 1 :

    「いえいえ仕事ですので」

    「私は客だけど」ゲシッ

    「痛っ、そ、それでは失礼します」

    板長「おう、彼女大切にしろよ!」

    「なっ///!」

    「・・・」

    ─────

    「おい」

    「なんだよ」

    「今日、花火あるんでしょ?」

    「おう」

    「・・・」

    「行くか?」

    49 = 1 :

    「興味はある 見たこと無い」

    「それはいけないな!」

    「そうでしょう?だからお前も協力しろ」

    「人にモノを頼むのには態度ってものがあるんだZE!」

    「協力しろーぼけー」

    「もっと可愛く!」

    「きょ・・・協力して・・・ください」

    「だめだ」

    「おい」

    「んじゃぁ夜に部屋に行くから」

    「どこで見るの?」

    「専用のバスが出てる」

    「ん」

    「んじゃぁまた後で」

    50 = 1 :

    「とっとと出ていけ」シッシッ

    「へいへい」

    「・・・・寝よう」

    ・・・夜
    「おい!」

    「んぁ・・・」

    「すっかり寝てたみたいだな」

    「むにゃ・・・あれ?」

    「お前バス行っちまったぞ?」

    「・・・・・・・・」

    「ちなみに俺はかなり起こした」

    「・・・」ゲシッ
    「いやだから起こしたって!痛っ!」

    「師ねーシネー」


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