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    元スレ複合ジャンル「転校生は強がりお嬢様」

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    1 :

    強がりっていうかツンデレだけどうんこねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

    2 = 1 :

    先生「えぇ~今年からウチに転入してきた嬢君だ」

    「宜しく」

    子一同「(大当たりキター!)」

    先生「じゃあ男の隣に席置いておいたから、座ってくれ」

    「うむ」スタスタ・・・

    「zzz... zzz...」

    「・・・・・」ガタッ

    「・・・っん、・・・・・あれ?」

    「何だ?」

    「・・・・・夢か・・・・・」

    「(何こいつ・・・・・)」

    3 = 1 :

    男友「男!起きろっ!」

    「んぁ・・・」

    男友「ほら!起きて嬢ちゃんに挨拶しろ!」

    「嬢しゃん・・・・・?」

    男友「ほーらっ!」

    「今日転入してきた嬢だ、宜しく頼むぞっ」

    「よ、よよよろしく!(美人すぎる・・・)」

    男友「お前、嬢ちゃんはまだ教科書とか持ってないんだから見せてやれよ!」

    「お、おう!」

    「要らぬ世話だ」

    4 = 1 :

    「え?」
    男友「え?」

    「貴様に教科書など借りぬとも授業に滞りなどないっ」

    「は、はぁ(何だこいつ・・・感じ悪っ!)」

    男友「フラれてやがる」ニヤリ

    「うっせ!」


    ―――――授業中

    「・・・・・なぁ」

    「なんだ?」

    「やっぱり見せるよ」

    「要らぬと言った」

    「でもやっぱり無いと不便だろ?」

    「貴様はそうかもしれぬが私は違う」

    「・・・・・ほらっ」

    「なっ、つ、机を勝手にくっつけるなぁ!」

    5 = 1 :

    男友「嬢さん!昼休みに学校を紹介しようか!?」

    「いや、いい」

    男友「そんなこと言わずにさっ」

    「紹介などされなくとも、学校の構造くらいわかっている・・・・・」ガタッ

    男友「あ、あれ・・・ちょっと・・・!・・・・チェッ」

    「・・・・・」

    「・・・・・」スタスタ

    「女子トイレは逆だぞ~?」

    「っ!!・・・・・・・・・・よ、よく気付いたな、オホンッ」

    「・・・」

    6 = 1 :

    「(筆記用具がない・・・・・忘れたのかな?)」

    「ん?お前筆記用具は?」

    「・・・・・」

    「貸してやろうか?」

    「必要ないぞっ」

    「い、いや必要だろ・・・」

    「とにかく大丈夫だ、なめるなよ?」

    「どうするんだ?」

    「フフッ、己の血で書くのみだ(な、何言ってるんだ私・・・)」

    「やっぱ貸すわ」

    7 = 1 :

    「貴様、家はどこだ」

    「ん?◎◎市だ」

    「どこだそこは?」

    「この学校の最寄り駅から電車で3駅のところにある」

    「!・・・・・そうか」

    「・・・何だよ?」

    「いや、何でもない」

    「・・・・・?」

    ――――――放課後


    PLLLLLLL

    「あ、爺?・・・・・だ、大丈夫だよ!1人で帰れるもんっ!」

    「じゃ、じゃあまた後でね・・・・・」

    「・・・・・大丈夫、大丈夫よっ」

    8 :

    さるよけ支援

    9 = 1 :

    ●駅

    「ほ、ほら駅よ!」

    「や、やればできるじゃない・・・・・」オロオロ

    「電車に乗るのよね・・・・・」

    「・・・・・えっと」オロオロ

    「・・・・・ん~っと」



    「あれ・・・・・?」

    「・・・・・」オロオロ

    「おいっ」

    「っ!?」ビクッ

    「え、えーっと、何してんの?」

    「・・・・・い、家に帰るところだ」

    10 :

    しえん

    11 = 1 :

    「ふーん」

    「さ、さて電車に乗るか!」

    「(定期も切符も持たずに・・・)」

    「さて・・・・・さてさて・・・・・」

    「お前、家は何駅?」

    「◎◎・・・」

    「なら一緒じゃん、一緒に帰ろうぜ」

    「だ、誰が貴様なんかと一緒に帰るかっ!」

    「はい切符」

    「(は!切符!・・・そうだ、切符を買わなきゃいけないんだった・・・・・)」

    「ほら、行くぞ?」

    「こ、今回は特別だからな!・・・・・全くなんで私が・・・」

    「(素直じゃない奴だな・・・)」

    12 = 1 :

    「あ、ほら!電車が来たわよ!・・・ってドアがないじゃないじゃない」

    「あれは貨物だ」

    「・・・・そ、そうね」

    「ていうか喋り方が・・・」

    「あっ!・・・・よ、よく気付いたなっ」

    「まぁ」

    「き、気付くかテストしてたのだ・・・・、まぁ少し気付くのが遅いっ!」

    「・・・・・ぷっ」

    「な、何が可笑しい!?」

    「いや、意外とかわいい奴だなぁって思ってさ」

    「かわっ~~~///」

    「さ、電車が来たぞ!」

    「う、うむ(い、いけない!こいつのペースに・・・)」

    13 = 1 :

    プシュー

    「・・・・・せまい」

    「ん?」

    「よ、よくあんな密着して座っていられるな・・・」

    「座れるだけマシだ」

    「ん?あれは?」

    「優先席だ」

    「?」

    「老人や妊婦さん、体に障害を持った人が優先席的に座れる席だ」

    「ふ~ん・・・・感心、感心」

    「ってあの人達、目の前にお婆さんが立ってるのに席を譲ってないっ!これは法律違反じゃないの!?」

    「い、いや法律は関与してない」

    「じゃああれよ!あれ!モナー違反!」

    「《マナー》な」

    14 = 1 :

    「どっちだって変わらないじゃない 優先してないのに変わりないの!」

    「ま、まぁあれは・・・」

    「おのれ心無い連中め!」

    「あ、いやちょ・・・待てっ!」

    スタスタ・・・・・

    「ちょっとお三方?」

    「?」

    死にかけの老婆「ァ・・・ァァ゙・・・」

    「目の前にご老人がいるってのに席を何で譲ってあげないの!?」

    「あ、あちゃー」

    客1「(め、面倒くせ・・・)」

    客2「な、なんだよ」

    「譲ってあげてください!」

    一同「・・・・・・・・・・・」

    16 = 1 :

    客2「わ、わかったよ・・・(これじゃまるで俺が悪いみたいじゃんか・・・)」

    「うん、うん♪」

    死にかけの老婆「ァ゙・・・」


    「さ、さぁ嬢!降りよう!(あぁもうヤダこいつ!)」グイッ

    「あっ、ちょ!」

    ダダダッ!


    「ハァ・・・ハァ・・・」

    「ま、まったく・・・ハァ、お前は・・・」

    「な、なんでよ!?だって優先席だったじゃない!」

    「喋り方」

    「あうっ・・・、だって・・・だってさ・・・私は正しいことを・・・」

    「確かにお前は間違ってはないけどな・・・」

    「けど?けど何だって言うのよ?」

    17 = 1 :

    「何だろう?・・・まぁいいや!少なくとも俺はお前が正しいと思う、100000歩譲ってだがな」

    「・・・フン」

    「よし、行くぞ」

    「わかってる・・・」


    「お前の家って何処だ?」

    「・・・い、家は家よ」

    「・・・(こいつ住所とか絶対知らねーな)」

    「えっと、確か・・・」

    「・・・・・」

    「・・・・・」

    「生徒証あるか?」

    「あるぞっ」

    18 = 1 :

    「んじゃあ見せろ」

    「・・・?こんなものを見てどうするのだ?」

    「(・・・北かよ、俺の家とは真逆の方向じゃねーか)」

    「そ、そろそろ私は帰るぞ?」

    「わかんないのにか?」

    「ば、馬鹿にするな!」

    「ほれ、生徒証」

    「ふん」

    「ここに住所書いてあるからな」

    「!・・・わかっている」

    「よし、帰るか!」

    「えっ・・・」

    「たまたまお前の家と近所だったなんてな!」

    19 :

    落ちたものわざわざ張り直さなくてもいいよ
    つまんないから

    20 = 1 :

    「そ・・・・・、そうか!」

    「危ないから家まで送る」

    「余計な世話だ、まったく」

    「ほら行くぞ」
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    「ここ・・・しかないな・・・・・」

    「おぉ!着いた・・・」

    「でかい、予想以上よりでかい!」

    ・・・・・・・・・・・ガララッ

    「おぉ!勝手に開いた!」

    「・・・・・」

    「ていうかこんだけの豪邸なら迎え来させろよ」

    「・・・嫌よ」

    21 = 1 :

    「何でだ?」

    「嫌なもんは嫌だから!」

    「?・・・そうか」

    「・・・入りなさい」

    「え?」

    「いいから入れぇ!」

    「わ、わかったよ・・・(入った瞬間一斉射撃とかやめてくれよ?)」

    ──ピーピー!

    「!!!」

    「あ、爺?今帰ってきたから・・・・・・・うん・・・・・・・うん、・・・・うん」

    「(な、なんだよ・・・)」ガクブル

    22 :

    し・・・仕方ないから支援してやるわよ

    23 = 1 :

    「さぁ行くわよ─って何してんの?」

    「・・・なんでもない(ふ、ふう・・・グレートにかっこ悪いな俺)」


    「でっけぇ庭だな!」

    「大きくても不便なだけよ」

    「校庭の10倍はあるな・・・」

    「大きくたって何の意味がないのにね」

    「・・・ていうかさ、お前なんで喋り方変えてんの?」

    「あぅ・・・!そ、それは・・・」

    「なんか無理して使ってないか?そのジジ臭い喋り方」

    「じ、ジジ臭いとは失礼な・・・」

    「普通に喋ってるほうが合ってるぞ?」

    「し、知ったような口を利くなっ」

    24 = 1 :

    「普通の喋り方のほうがお前にらしいっていうかさ」

    「・・・・」

    「どうした?(なんか地雷でも踏んだか?)」

    「死ねっ」

    「え?え?」

    「バーカ、ほらここが屋敷の玄関よ、死ね」

    「え?あ、そうか・・・ってでか!!これハンタで見たことある!キルアの家の門だ!!でけぇ!!!」

    「うるさいわね、しかもそっちは倉庫よ」

    「え!?これ倉庫かよ!」

    「玄関はこっちよ」

    「こ、こっちか・・・でもでかいな・・・・」

    25 = 1 :

    ピッピッ ピーッ

    ───ガチャ

    使用人共「お帰りなさいませ!」

    「・・・ただいま」

    「・・・」ぽかーん

    「付いて来て」

    「は、はい・・・(す、すげぇ・・・やべぇ・・・俺とんでもないとこ着ちゃった・・・)」

    「お嬢様っ、お帰りなさいませ・・・」

    「ただいま」

    26 = 1 :

    「よくぞお一人でかえっ──ムググ!?」

    「さ、さぁさぁ!今日はご学友を連れてきたのっ!」

    「おぉ、これはこれは・・・」

    「ど、どうも」

    「ついにお嬢様にも心と体を許す殿方が・・・・貧乏臭いですが・・・・ゴホンゴホン」

    「体も心も許してないから、許すくらいなら肥溜めでカレー食べるほうがマシよ」

    「わかってるけどひどいな!2人して!」

    「いやしかし、お嬢様がご学友をお連れになられるとは・・・(初めてですな)」

    「なんか家が近所らしいの」

    「(本当はここからめっちゃ遠いけどな!)」

    「あなた、夜の予定は?」

    「夜からバイトなんだよな」

    「何時から?」

    27 = 1 :

    「・・・21時」

    「そ、そんな夜遅くから仕事?勉強しなさいよ!」

    「そのために働くんだ 上げてもらって悪いがそろそろ帰らにゃいかん」

    「フン・・・・・・・・・・・まぁいいわ」

    「とりあえず無事に帰れて良かったな」

    「まったくアンタが勝手についてくるから時間かかっちゃったじゃない」

    「ヘイヘイ、すいませんでったー!(もうコイツとはあまり関わらないようにしよう)」

    ────正門

    ・・・・・・・・・・・ガシャーン!

    「ふう、・・・にしてもとんでもねぇお嬢様だなあいつ」

    「そろそろ家に帰らんとな・・・・・・・・金持ちは嫌いだが・・・嫌いだが・・・・」

    28 = 1 :

    「・・・・(不覚だったわ、あんな奴の手を煩わすなんて)」

    「お嬢様?どうしました、窓を見つめて」

    「・・・・(見てろよアイツ・・・)」

    「お嬢様?」

    「あっ!な、なに?」

    「御夕食が用意出来ております」

    「うん、今行く」

    「それより、今晩少し坊様がお見えになられるそうです」

    「本当?あの人苦手なのよね・・・」

    「そう仰らずに・・・」

    29 = 1 :

    20時 嬢の家にいかにもなお坊ちゃまが訪れる


    「僕だよ」

    ──がちゃりんこ

    「お待ちしておりました」

    「いやぁ、久しぶりだね」

    「・・・坊さん」

    「嬢、今日も綺麗だよ」

    「ありがとうっ(やっぱりアイツとはオーラが違うわね)」

    「これを君のために買ってきたんだ、ネックレスだよ」

    「あ、ありがとう・・・高価そうね(純金・・・こんなの・・・・・着ける気しないけど)」

    「でも2000万ちょっとしかしなかったんだ、安物は嫌かい?」

    「そ、そんなことないわ(2000万って・・・)」

    「きっと君に似合うよ・・・本当に綺麗だ、フフフ」

    「は、はぁ・・・」

    30 = 1 :

    「それでは坊様、旦那様が奥でお待ちです」

    「あぁわかったよ、じゃあねマドモアゼル」

    「ご、ごきげんよう」

    ────バタンッ

    「ふぅ~ あいつ苦手・・・」


    ─────────

    翌日

    「ようお嬢様、一人で家に帰れるようになったか?」

    「む」

    「住所くらいは覚えておくんだなっ」

    「う、うるさい!だ、大体あれは・・・そのど忘れよ!」

    31 = 1 :

    「ふ~ん」ニヤニヤ

    男友「おいおい仲良さ気に話してんじゃん?」

    「昨日コイツの家見てきたんだけどさ~」

    「えぇ!?嬢ちゃんってお嬢様なの~?」

    「多分俺の家がこいつの家のサラダバーくらいだぜ」

    「ん、んなワケないでしょ!」

    「しかもこいつ家にかえムゴゴゴ──!?ムグー(離せー)!」

    「(よ、余計なこと喋ったら殺すわよ!?)」

    「ムグッッグ!(わ、わかった!)」

    男友「?」
    「?」

    「とにかくでけぇんだよ!庭が校庭の10倍以上はあってさ!」

    32 = 1 :

    「ほ、本当!?」

    「ひ、広いだけよ」

    男友「(す、すげぇ~!)」

    「すごくなんかないって・・・」

    「・・・・・」

    「えぇ~!ますます行ってみたいな!」

    男友「お、俺も!俺も見に行きたい!」

    「●●駅の北口歩いてけば時期に着くぞ」

    「ちょ、な、な・・・」

    男友「行っていい?」
    「行っていい!?」

    「あぅ・・・」

    「・・・」

    「しょ、しょうがないわね!本当はダメだけど級友の頼みだし、しょうがないわ」

    33 = 1 :

    2人「本当!?」

    「と、特別よ!?本当はダメなんだからねっ!(嘘だけど)」

    男友「じゃぁ男!案内しろよ!」

    「え、えぇ!?俺も行くの!?」

    「当たり前じゃん」

    「あ、あんたが来るのが一番イヤだけどしょうがないわ・・・」

    「はいはい」

    「(で、でもこれって友達が家に遊びに来るって事よね・・・?・・・・えへへへ)」


    ─────────日曜

    男友「・・・・・」
    「・・・・・・・」

    「ここだ」

    男友「な、なにここ皇居?」
    「はうあ・・・」

    34 = 1 :

    「・・・ってどうりゃこの門開くんだ?」

    ────ゴゴゴゴゴッ

    「おっ」

    男友「おぉ!」
    「勝手に!」

    『いらっしゃい、どうぞ入って』

    ──────・・・・

    「お待ちしておりました、あちらの部屋でお嬢様がお待ちです」

    「行こうぜ?」

    男友「高価そうな壷が・・・」
    「ひ、ひぇ~大きな絵画だねぇ」

    ────ガチャッ

    「!」

    「嬢ちゃ~ん!きったよ~♪」

    35 = 1 :

    男友「おぉ!」

    「ほ、本当に来るなんて物好きね、あなた達」

    「っ・・・」

    「何よ?」

    「いや?(私服初めて見たな・・・不覚にも・・・)」

    「キャーッ!嬢ちゃん可愛い!」

    男友「(や、やべぇ!一撃必殺だろこの可愛さ!)」

    「ちょ、ちょっとどこ触って・・・、イヤッ、らめ・・・」

    「フフフフ~♪制服からじゃわからなかったけど・・・いい体してまんな~♪」

    「/// アッ、ちょっとぉ~」

    男&男友「ゴクリ・・・」

    「ほ~ら、殿方が見てますよ?」

    「ッッッ~/// やめいっ」

    「あぁん、もう」

    男&男友「(イ、イカンイカン、賢者賢者・・・)」

    36 :

    昨日完結してなかったんだ?

    37 = 10 :

    しえんた

    38 = 1 :

    「オホンッ、と、とにかく来たところで何も面白いモノなんてないわよ?」

    「うわぉ!その机の上のネックレス、いかにも高そうだね~」

    「え?あ、あぁあれは昨日貰ったものなんだけどね・・・なんか気に入らなくてね」

    「えぇ~?すっごい高そうじゃん!」

    「純金だからね、2000万したとか言ってたけど」

    「──ッニセ!?」
    男友「ジュンキーン」
    「ジュンジュワー」

    「そ、そんな高価なモノを無造作に置いておくなんて・・・」

    「だって・・・」

    「ッケ、金持ちの価値観ってのはわかんねーな」

    「・・・む」

    男友「お、お前なんかがわかるわけないだろ」

    「・・・・私だって好きで貰ってるわけじゃないわよこんな石ころ」ボソボソッ

    40 = 1 :

    >>36 さる×4回くらってそのまま死亡^^
    「あ?何だよ」
    「・・・悪かったわね、金持ちで」

    男友「ちょ、ちょっと男お前・・・」

    「ま、まぁまぁ男君だって色々あったんだし・・・」

    「・・・」
    「・・・」
    「これあげる」
    「ぶえぇぇ!?」

    男友「んな!」

    「・・・いらないから、あげる」

    「・・・・・」

    「・・・いらないよ」

    「え?」

    「フフフ♪嬢ちゃんも悪い子だな~、いらないモノを他人に押し付けちゃうなんて♪」

    「え、あぁいや・・・」

    「私にはコレは勿体無いし似合わないから、いらないよっ(本当はめっちゃ欲しいけど♪)」

    41 = 1 :

    「同感だな」
    男友「うんうん」

    「あ?」

    「・・・・・」
    男友「・・・」

    「・・・・」クスッ

    「それよりさ、カメラ持って来たんだ♪さ、撮ろう撮ろう!」

    ・・・ガチャ

    「では私めが」

    「(いたのかよ!)」

    「さ、集まって集まって!」


    ─────パシャッ!

    「・・・・では現像してきましょう」

    「早っ!」

    42 = 1 :

    「よろしいですか?」

    「あ、あぁ大丈夫ですよ♪お願いしますっ」

    「(家の中に現像するとこがあるのな・・・)」

    「では一時間ほどしたら参りますので・・・」

    「ありがとう、爺」

    「・・・・・」


    男友「にしても部屋がいくつあるんだか・・・」

    「お父さんは仕事なにやってるの?」

    「・・・あんまりよくわからないけど、外資系の会社だった気が・・・」

    「知らないのかよっ」

    43 = 1 :

    「しょ、しょうがないじゃない!・・・教えてくれないんだから!」

    「ふ~ん」

    「(好きで・・・好きで金持ちでいるわけじゃないのに)」

    「きっと偉い人なんだろうね~」
    男友「すごいね~」


    ────その後、嬢の家を探検して終了

    1時間後

    「皆さん、写真のほうが出来上がりました」

    「わぁ、ありがとうございます!」

    「男さんの分でございます」

    「ど、どうも」

    44 = 1 :

    「・・・・(写真か・・・)」

    「何ニヤニヤしてんだお前?」

    「し、してない!ちょっと顔が、その痙攣しただけよ!」

    「はいはい・・・」

    「嬢ちゃん綺麗だね~♪」

    「(友達と撮った写真か・・・・・えへへ)」

    「(・・・嬉しそうな顔しやがって)」


    ─────帰宅

    男友「じゃあ、さよなら!」
    「ばいば~い」

    「気をつけて帰ってね」

    「俺も帰るかな」

    45 = 1 :

    「あんたは近所だったかしら」

    「・・・実を言うとな、全くの逆方向だ」

    「?」

    「南口の方向なんだよ、俺の家」

    「そう、ご苦労なことね」

    「相変わらず口の悪いやっちゃな・・・」

    「フン・・・」

    「・・・な、なぁ」

    「何よ」

    「いや、俺さっき金持ち嫌いって言ったじゃん?」

    「言ったわね」

    「・・・その、お前はなんか違う気がするから、その謝るっていうかその、ごめん」

    46 = 1 :

    「・・・よし、じゃああんたの家に行きましょ!」

    「え?は?」

    「うっさいわね!ホラ車出すから!早くしろ!そして死んじゃえ!」

    「な、なんだっよ引っ張るなって!」

    ───車

    「じゃあちょっと準備してくるから」

    「んだよ・・・」

    「ハア・・・」

    弥七「おう坊主」←運転手(うんこじゃないよ!!)

    「な、なんですか」

    弥七「俺ぁここの雑用兼隠密の弥七ってモンだがよ」

    「は、はぁ始めまして・・・」

    弥七「ヘッヘッヘ、お前さんなかなか見込みあるじゃねぇか」

    47 = 1 :

    「は、はぁ・・・」

    弥七「お嬢が友人を連れてくるなんて初めてだぜ?しかも男とはな・・・ヘッヘッヘヘ」

    「そ、そうなんですか」

    弥七「どうだ?お嬢が学校で上手くやってんのかい?」

    「ま、まぁ元気でやってますよ(隠密なら知っとけよ!)」

    弥七「お前さんは、お嬢についてどう思う?」

    「どうって・・・」

    弥七「感じるままにだよ」

    「そ、そりゃ外見は文句言うことないし、頭も良いし・・・・だけど」

    弥七「だけど?」

    「俺金持ちって嫌いなんですけどね、あいつはちょっと違うんです」

    弥七「・・・・そうか」

    「なんか、ほっとけないっていうか・・・」

    弥七「・・・お嬢はな、今変わろうとしてるんだよ」
    「?」

    48 = 36 :

    じゃぁときどき支援すべきだな
    面白いよ、これ

    49 :

    さるよけ

    50 = 1 :

    弥七「あの娘はな、正真正銘の財閥の娘だ。今までその環境で育ってきたんだ
       だけどな、それを何より嫌がっていたのがお嬢本人だったのさ・・・」

    「・・・」

    弥七「あの娘は誰よりも優しく純粋に素直に接することができるはずなんだ・・・
       けどな、今までの環境が環境だけに少しわがままに育っちまったんだ
       欲しいモノは何でも手に入る、したいと思ったことは何でもできる
       けど、あの娘はそれを受け入れなかったんだ・・・、どういうことがわかるか?」

    「つまり、普通に暮らしたかったってことですか?」

    弥七「その通りだよ だから今までの環境を変えようと必死で努力しているんだ
       変に口調変えたり、無理して一人で下校したり・・・不器用だが頑張ってるんだ、可愛いだろ?」

    「(そうだったのか・・・)」

    弥七「お嬢は今、『普通になろうと成長』してるんだよ」

    「・・・・」

    弥七「お前さん、迷惑かけることあるだろうけど・・・見守っててやってくんねぇか?」

    「・・・・・・・・・・わかりました」

    弥七「ヘッヘッヘ、昨日だってお前さんたちが来るって話してる時のお嬢なんてな、見せてやりたいくらいの笑顔だったんだぜ?」

    「そうなんですか」


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