元スレ新ジャンル?『素直人間失格』
新ジャンル覧 / PC版 /みんなの評価 :
101 :
ほ
102 = 101 :
ほ
103 = 29 :
>>100
今すぐ買ってくる
104 = 101 :
ほ
105 = 101 :
ほ
106 = 101 :
ほ
107 = 101 :
ほ
108 :
ほ
109 :
零崎かと思った
110 = 101 :
ほ
111 = 101 :
ほ
112 = 101 :
ほ
113 = 101 :
ほ
114 = 108 :
ほ
115 = 101 :
ほ
116 = 101 :
ほ
117 = 101 :
ほ
118 :
「高いところに来ると落ち着くなー」
「見ろ、人がゴミのようだ」
「あ、あっちで交通事故起こった」
「うわ、ぐしゃぐしゃだ」
「血とかいっぱい出てるなー、えぐーいっ」
「楽しい?」
「楽しい!」
119 = 101 :
ほ
120 = 118 :
「好きなものって何?」
「アリとかが好きっ」
「せっせとエサを探してさー」
「持って来たやつ全部、女王に貢んだよ」
「下半身潰しても、だよっ」
「ばたばた暴れてでも、エサの方に行くんだ」
「馬鹿だなー、こいつらー」
「……」
「アリって大好きだなー」
121 = 21 :
ほ?
122 = 118 :
「何やってんの」
「アリの巣、生き埋めにしてる」
「何匹死んだかな」
「あ、結構頑張ってやがんの」
「やっぱ水攻めの方が効果的かー」
123 = 96 :
それはむしろ人間として失格
124 = 118 :
「動物って怖いよなー」
「何考えているのかわからないし」
「何言ってるのかわからないし」
「臭いし」
「汚いし」
「人間の子どもの方がましだよなー」
「子ども好きなの?」
「赤ちゃん、だーい好きっ!」
125 = 118 :
「一人暮らしするじゃん」
「飯食って服着替えて寝るじゃん」
「朝起きたら、食器とか脱いだ服がそのままじゃん」
「これが実家だと」
「朝起きたら、食器とか脱いだ服とか綺麗になっててさ」
「おまけにごはんが炊けてるんだよ」
「一人暮らしなんてやってらんないねー」
126 = 101 :
ほ
127 = 118 :
「え、これ、何の騒ぎ?」
「ちょっと待ってて、見てくる」
「人多いなー」
「あ、救急車来た」
「戻ったよ」
「何だった?」
「ケンカだってさ」
「酔っ払い同士だって」
「最近、多いよね、こういう事件」
「政府とか政治家とか何やってんだろうねー」
128 = 118 :
「ねぇねぇ、知ってた?」
「何?」
「ファミレスって何時間居てもいいんだってさ」
「クーラーが効いてて」
「水はただで飲めて」
「トイレはついてて」
「夏場は入り浸り決定ー」
129 = 101 :
ほ
130 = 118 :
「風呂はどうするの? あと洗濯とか」
「そうだよ」
「それだけが問題なんだよなー」
131 = 118 :
「バイトするなら」
「うーん」
「食べ物関係がいいな」
「賞味期限切れとか貰えそう」
「あ、ケーキ屋とかいいな」
「ケーキ食べ放題」
「イチゴ食べ放題」
「体重増え放題」
「いやっほぅー」
「いやっほぅー」
132 = 118 :
「あ、イチゴ落ちた」
「3秒なら大丈夫、3秒なら大丈夫」
「また落とした」
「大丈夫リセットされる、大丈夫リセットされる」
「あ、指が届かない」
「ぐぬぬ」
「10秒経過」
「30秒ルール、30秒ルール」
「取れた」
「はい、君の」
「え?」
「ありがとうは?」
「……ありがとう」
「よろしい!」
133 = 101 :
ほ
134 = 101 :
ほ
135 = 101 :
ほ
136 = 118 :
「可哀想な人って居るじゃん」
「雨の日にダンボールに入った子犬みたいな目をした人」
「私って、そういう人に弱いみたいんだよね」
「こう、がんばれー、って応援したくなるんだよ」
「へー」
「あ、がんばれー」
「がんばれー」
「がんばれー」
「がんばれー」
「何か言えー」
「無視すんなー」
「その耳は節穴かー」
137 = 118 :
「がんばれー、って言うじゃん」
「がんばりますよ、って返すじゃん」
「これっておかしいよね」
「ここで」
「がんばれー、って言うじゃん」
「がんばりません、って返すじゃん」
「あらあらあらあら」
「鳩が豆鉄砲」
「何か辛いことあったの?」
「がんばれー」
138 = 29 :
「…楽しいか、それ」
俺がそう尋ねたのは、ただ、その子がぼんやりとテレビを眺めていたからだった
「…そう見えるならそうなんじゃない」
と言葉を返してきた女の子は、俺を見る気配もなく、大して面白くも無いテレビを見続けていた
合宿と称して新しいクラスの友人を作ろうという魂胆なのだろう。新一年生であふれかえる合宿場は騒がしかった
「…めんどうだな」
「同意するわ」
「そりゃどうも」
「心にも無いことを」
「…よくお分かりで」
それが、失格者同士の出会いだった
続きはwebで
139 = 101 :
ほ
140 = 118 :
「君のことが好きって言うじゃん」
「振られるじゃん」
「傷つくじゃん」
「泣くじゃん」
「そうしたら、急に相手は優しくなる」
「パフェおごってくれるし、雨が降ったら駅までのタクシー代をくれる」
「ぼろい商売」
「君のことが好き」
「君ってよくよく考えると青カビ臭いよね」
141 = 118 :
「ゴキブリか君かって言われれば、断腸の思いでゴキブリ」
「この前君がくれた十円、すごい錆び付いてた」
「君ってよくよく考えると青カビ臭い」
「大仏に似ているってよく言われない?」
「人間は見てくれじゃなくて中身だよっ」
「何やってるの」
「告白の練習」
「何か照れるね」
「そうでもないよ」
142 = 101 :
ほ
143 = 101 :
ほ
144 = 101 :
ほ
145 = 101 :
ほ
146 = 101 :
ほ
147 :
また、少しだけ投下
男「ん?なにを読んでるんだ…?」
女「人間失格」
男「やめろ」
女「どうしてですか?」
男「お前が読んだら、物語に飲み込まれて一緒に自殺してしまう」
女「貴方は私に死んで欲しくない?」
男「死んで欲しいはずがない」
女「では、やめておきましょう。面白かったのですが…。ひどく共感を覚えましたし…」
男「それは太宰作品の魔力だ」
女「気になります…」
男「やめてくれ、頼むから」
148 :
ペロッ
……これは新ジャンルと見せかけた文学少女スレの味だ
149 = 147 :
>>147
女「太宰作品の魔力とは?」
男「人間失格の場合、基本的に精神が不安定な人間が、強烈な共感を覚える。きっと太宰の筆力が為す技だ」
女「はい」
男「なのに、最終的には絶望的な結末に行きつくんだ。お前みたいに不安定さが尋常じゃない人間が読んだら、自殺してもおかしくない」
女「はぁ…」
男「だから、頼むから読まないでくれ」
女「なんとなくですが、わかりました」
150 = 147 :
>>149
女「では、貴方が他に面白いと思う本は…?」
男「同じ太宰なら、私は『走れメロス』を読んでもらいたいな」
女「少々、幼稚ではありませんか…?」
男「私は好きなんだが…。まったく違う考えを持っている人間が、最終的には友人となるんだぞ?実に素敵な話じゃないか」
女「わかりません…」
男「まぁ、本の好みは人それぞれだからな。無理には薦めない。しかし、お前にはやはり太宰の本が向いているかもしれないな。人間失格は極力避けてもらいたいが、その他にも名作はあるから…」
女「では、そうしましょう」
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