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    元スレ提督「霞にケッコンを申し込んだら意外にもOKを貰ってしまった」

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    101 = 71 :

    提督「……なんか、まだ実感わかないなぁ……」

    叢雲「それは私とケッコンしたこと? それとも子どもができたこと?」

    提督「どっちもだよ。……子どもの方は大丈夫なのか?」

    叢雲「ええ、霞も私も出撃こそできないけどまだ身重って程じゃないわよ。他の駆逐艦の育成に私たちが抜けてちょうどよかったんじゃない?」

    提督「まあ見方によってはそうかもな……。個人的にはお前らがいてくれた方が安心できるんだけど」

    叢雲「ふふっ、大丈夫よ。他の娘たちも十分強くなってきてる……。司令官、アンタのおかげよ」

    提督「そう面と向かって褒められると照れるな……」

    102 = 71 :

    提督(叢雲は嬉しそうにソファに座って思い出話に花を咲かせている)

    提督(その横顔がとても綺麗で……やっぱり俺がこんな娘とケッコンできたってことが自分が一番信じられない)

    提督「叢雲、お茶でも飲むか?」

    叢雲「あら、司令官が淹れてくれるの? 頂くわ」

    提督(コポコポと慣れない手つきでお茶を淹れて、俺は叢雲の正面に座る)

    叢雲「……ねえ司令官。私がいつ司令官を好きになったと思う?」

    提督「えっ? ……そうだな……あれか? 沖ノ島海域を突破した時!! あれは今でも覚えているぞ、お前と霞、利根に長門や龍驤加賀の当時の最高戦力を何度も投入してなんとかクリアしたからな!」

    提督(霞や長門たちと何度も頭を突き合わせてトライアンドエラーで作戦を練りに練った海域だ……だが叢雲はふるふると首を横に振る)

    103 = 71 :

    提督(その後いくつか思い出深い作戦を挙げてみたが、どれも不発。それじゃあと思い当たる日常の一コマを言ってみたがどれも違った)

    提督「ん~~~わからん! 降参だ!」

    叢雲「ふふっ、画面の向こうしかしてない司令官様には女心はちょっと難しかったかしら?」

    提督「くっ……語弊を感じる言い方だがぐうの音も出ない……!」

    提督「それで、いつなんだ? お前が俺に惚れたのは」

    提督(叢雲はお茶を一口飲むと、大事そうに、大事そうにその言葉を言った)

    叢雲「一目惚れよ、司令官。私あなたに初めて会った時にあなたのことを好きになったの」

    104 = 71 :

    提督「……マジ?」

    叢雲「マジよマジ。大マジ。……私だって驚いたんだから」

    叢雲「新しい鎮守府に新しい司令官がくるーって聞かされてここに着任して。ドアを開けたら司令官がいて、全然タイプじゃないし、髪の毛はボサボサだし服にはシワが寄っているのに……私あなたにやられたんだから」

    提督「……全然気がつかなかった」

    叢雲「これでもちょっとずつアピールしてたのよ? 長い髪が好きだって言うから後ろで髪を結ばなかったり、司令官がいい香りって言ってくれたシャンプーをずっと使ってたり」

    提督(叢雲は優しい目で俺に気持ちを伝えてくれた。……それはこの鎮守府が動き出してからの歴史に等しいものだ)

    叢雲「だからね、司令官。私嬉しいの」

    提督「え?」

    105 = 71 :

    叢雲「ずーーーっと好きだった人と結ばれて、お腹にはその好きな人との大切なものまでできて……私今が一番幸せで……きっと明日は今日よりも幸せだわ」

    提督「叢雲……」

    叢雲「だからね、司令官。いつか司令官を私の気持ちで絶対に落とすから」

    叢雲「それがどんなに未来でも、幸せの先にあなたが私に好きだって言ってくれる幸せがあると思うとたまらない!」

    提督「あぁ……正直今の告白でクラっときちゃってるよ、俺」

    叢雲「ふふっ、まだまだこんなもんじゃないんだから覚悟しなさい」

    106 = 71 :




    叢雲「私、結構しつこいのよ……え? 知ってる? ……もう! 変なことばかり知ってるんだから!」


    107 = 71 :

    霞の場合

    提督「……美味い」

    「そ、お口にあったようで何よりだわ」

    提督「いや、かなり俺好みの味付けだよこの鯛の煮付け……正直驚いてる」

    「……褒めたって何も出ないわよ」

    提督「純粋な感想だよ」

    「……ふんっ!」

    提督(そっぽ向いてるけど耳赤くなってる……)

    108 = 71 :

    提督(霞とのデート先は鎮守府内の食堂)

    提督(お昼よりちょっと前だからまだ他の娘があまりきておらず、厨房の邪魔にならない時間帯だ)

    提督(そこで俺は初めて霞の手料理である鯛の煮付けに舌鼓を打ちまくっていた)

    「ほら、感想はいいから食べちゃいなさい」

    提督「ああ、そうするよ……あ」

    「? どうしたのよ、いきなり変な声出して」

    提督「なあ霞……一回でいいからさ、俺にあーんしてくれないか?」

    「は、はぁ!?」

    109 = 71 :

    「そ、そんな恥ずかしいことこんなところでできるわけないじゃない! 惚け過ぎよクズ提督!」

    提督「いやほら、これって初めての霞の手料理じゃん? ちょっと特別なことしてみたいなーって」

    「~~~~!」

    提督(顔真っ赤にして口パクパクさせてる霞……初めてみる表情だ)

    提督(ちょっとからかってやろう、ってぐらいの気持ちだったが、こんなレアな表情見れたら満足満足)

    提督(まあ食堂には少ないとはいえ他の娘もいるし流石に俺も恥ずかし――)

    「…………い、いいわよ……」

    提督「へ?」

    「やってあげるって言ってんの!! ちゃんと聞いてなさいよこのバカ!!」

    提督(えええええええええ!!)

    110 = 71 :

    提督(霞は顔を紅く染めながらばっと俺の手から箸を奪い、鯛の身を取る)

    「は、はい……あ、あーん……」

    提督(恥ずかしさでぷるぷる震えながら霞は俺に箸を差し出した)

    提督(……え? いいの? いや、ここまできたら食うしかなくない??)

    提督(食堂にいた娘からぴょーーんとかでちでちでち!! とかカシャカシャ音がってお前撮ってんじゃねえぞ青葉ァ!)

    「は、はやく食べなさいよ……!」

    提督「あ、あぁ……」

    提督(パクリ、と鯛の身を食べると一際大きい黄色い声が上がる……)

    提督(自分で言っておいて恥ずかしすぎて堪らんな……味もわからん……)

    111 = 71 :

    提督「あーー……っと、その、霞」

    「……なによ、この惚気提督」

    提督「……すまんな、言い出しておいてなんだが……その、恥ずかしい思いさせちゃって……!?」

    提督(瞬間、霞の目が俺の目の前に。距離はおよそ0mm)

    提督(多分2回目のキスは鯛の煮付けの味だ)

    提督「か、霞!?」

    「~~~っ! なによこのクズ!! 簡単に謝らないでよ!! 私はアンタのつ、つつ妻なんだから! あーんくらいしてあげるわよ!」

    提督「か、霞……」

    112 = 71 :

    「それとも何!? アンタは周りが恥ずかしくて嬉しくなかったっての!?」

    提督「そ、そんなことない!! 霞にあーんしてもらって嬉しかったさ!!」

    「なら、簡単に謝らないでよ……! 私、伝えるのが下手かもしれないけど、アンタのこと、アンタのこと……ッ!」

    提督(霞は、目尻に涙を浮かべていた)

    「私のこの気持ちに、謝らないでよ……っ!」

    提督(気がつけば俺は霞を抱きしめていた。周りの声はもう聞こえない)

    113 = 71 :

    提督「……ごめんな霞。俺もそういうのは慣れてないからさ、気づけなかった」

    「……知ってるわよ……どれだけ一緒にいたと思ってんのよ……」

    提督「だからさ、これからもずっと一緒にいて……俺にどんどん教えてくれよ。あの初めの頃みたいに」

    提督(あぁ、なんで俺忘れてたんだろ……。なんで俺霞に嫌われてるだなんて思ってたんだろ)

    「……私、口悪いわよ。それでも嫌いにならない?」

    提督「なに言ってんだよ、俺が霞のことを嫌いになるわけないじゃないか」

    114 = 71 :

    『……なに惚けてるのよ。アンタの立てた作戦の勝利よ……お疲れ様』

    『アンタはこの鎮守府のトップなの。もっと自信を持ちなさいな! 大丈夫よ、私が保証するわ』

    『……あっ、その手があったわね……。なかなかわかってきたんじゃない。……ふふっ』

    『こんな夜遅くまでやってるの? ……はい、コーヒー。体壊したら本末転倒なんだから、休める時くらいちゃんと休みなさい』

    『……なんで髪を下ろしているのかって? ……イメチェンよ、イメチェン。え? 俺のロングヘアー女子特集の雑誌? し、知らないったら!』

    115 = 71 :

    提督「霞」

    「……なによ」

    提督「俺、霞のこと好きだ。多分何されても何言われても、俺は霞のこと好きでい続けられるって今思った」

    「は、は、はぁ!? きゅ、急になにを……んっ!」

    提督「………………」

    「………………!!!」

    提督「………………っは」

    「あ、あん……き、キス……!」

    提督「………色々順番おかしいけどさ、俺既に他に3人もお嫁さんいるけどさ」

    提督(一息)

    提督「霞、好きだ。愛してる。これからもずっと俺と一緒にいてくれ」

    提督(きっとこれが、今の俺の素直な気持ちだ)

    「……もうっ!」

    116 = 71 :




    「遅いのよ! このクズ!! …………ふふっ」


    117 = 71 :

    これにてこのSSは完結です。
    長い間ご一緒してくださってありがとうございました。

    スレタイ通り霞SSなので霞ENDです。霞の普段しっかりしているのに割とテンパったらわちゃわちゃしちゃうの好き。
    あと叢雲の幼馴染感も好き。

    多分ぼのたんとみっちーは食堂の出来事を新聞で知って後日2人で提督の部屋に突入するはずです。して欲しい。
    でもこれ以上書くと蛇足になりそうなのでご想像にお任せしたいと思います。

    またいずれ他のSSを書いた時は是非よろしくお願いします。

    118 = 71 :

    しばらくしてから依頼だすのでそれまでF5連打しまくって感想待っています
    よろしくおねがいします!!!!(今日一番の大声)

    ちなみに初期艦は叢雲で一番練度高いのも叢雲です。次に霞が高いです。ぼの、みっちーと続いて利根がいます(のじゃ)

    119 :

    おつ!これ、霞とはこのあとめちゃめちゃセッ(ry

    120 :

    乙~

    え?このあとのぼの、みっちー突撃とか金剛榛名等LOVE勢の追撃とかのわちゃわちゃが本編じゃないの?!

    121 :

    艦娘セレクトも展開も非常に俺好みでよろしい
    叢雲ss増えろ増えろ

    122 :


    激甘最高

    123 :

    激辛と見せかけた激甘カレー乙

    124 :

    おつ
    だだあまでよかったですやん

    125 :

    すげー良かった!
    乙!

    126 :


    おもしろかったし蛇足じゃないから続きを書いてほしいね

    127 :

    乙 よかった

    128 :


    良い糖分補給させてもらいました

    129 :

    ハァ口から砂糖でまくりでつらいわー!

    130 :

    【艦これ】叢雲「甘えたな提督」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521708562/

    131 :

    比叡かわいい


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