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元スレ幼馴染「ずっと前は好きだったよ」 男「えっ」
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翌日 朝 公園
副部長「ぶっちょー!」
幼馴染「……お、おはよ」
副部長「なに驚いてるんですか?」
幼馴染「だって、合宿の時はなかなか起きない眠り姫なのに、私よりも早く公園にいるんだもん。そりゃあ、驚くよ」
副部長「ふふん。あたしだってやればできるんです!」
幼馴染「合宿の時にやってくれると嬉しいんだけどね」
副部長「ぶっちょー!」
幼馴染「……お、おはよ」
副部長「なに驚いてるんですか?」
幼馴染「だって、合宿の時はなかなか起きない眠り姫なのに、私よりも早く公園にいるんだもん。そりゃあ、驚くよ」
副部長「ふふん。あたしだってやればできるんです!」
幼馴染「合宿の時にやってくれると嬉しいんだけどね」
幼馴染「あれ? なんでボール持ってきてるの?」
副部長「そりゃあ、バスケの練習をするからですよ」
幼馴染「残念だけど、ステップワークしかやりませーん」
副部長「ええ……朝っぱらからハード過ぎませんか……」ウゲェ
幼馴染「そんな嫌そうな顔しないの」
副部長「だってぇ、せっかく早起きしたのにボールを触らないなんて……」
幼馴染「つまらないことをどれだけやるかが重要なんだよ」
副部長「はぁ……」
幼馴染「それにね、ガンガン走った後に食べるプリンは超美味しいんだよ。それだけできついステップワークを頑張れるから」
副部長「……プリン? えっ、プリン食べれるんですか?」
幼馴染「うん! そのうち、おと……」
副部長「部長?」
幼馴染「……練習が終わったら、近くにあるコンビニに買いに行こう」
副部長「そりゃあ、バスケの練習をするからですよ」
幼馴染「残念だけど、ステップワークしかやりませーん」
副部長「ええ……朝っぱらからハード過ぎませんか……」ウゲェ
幼馴染「そんな嫌そうな顔しないの」
副部長「だってぇ、せっかく早起きしたのにボールを触らないなんて……」
幼馴染「つまらないことをどれだけやるかが重要なんだよ」
副部長「はぁ……」
幼馴染「それにね、ガンガン走った後に食べるプリンは超美味しいんだよ。それだけできついステップワークを頑張れるから」
副部長「……プリン? えっ、プリン食べれるんですか?」
幼馴染「うん! そのうち、おと……」
副部長「部長?」
幼馴染「……練習が終わったら、近くにあるコンビニに買いに行こう」
コンビニ
副部長「美味しいー!」
幼馴染「でしょ?」
副部長「はいっ! ただのプリンがこんなに美味しく感じるなんて!」
幼馴染「もっと本数をこなせば美味しくなるよ」
副部長「そこまでしたくはないです……」
幼馴染「私も食べよっと」パクッ
幼馴染「……?」
副部長「あー、おかわりしたくなっちゃった。もう一個たべませんか?」
幼馴染「……」
副部長「どうしたんですか?」
幼馴染「……ううん。なんでもないよ」
幼馴染(……いつもより美味しくない)
副部長「美味しいー!」
幼馴染「でしょ?」
副部長「はいっ! ただのプリンがこんなに美味しく感じるなんて!」
幼馴染「もっと本数をこなせば美味しくなるよ」
副部長「そこまでしたくはないです……」
幼馴染「私も食べよっと」パクッ
幼馴染「……?」
副部長「あー、おかわりしたくなっちゃった。もう一個たべませんか?」
幼馴染「……」
副部長「どうしたんですか?」
幼馴染「……ううん。なんでもないよ」
幼馴染(……いつもより美味しくない)
北高 3年生教室
男「うーす」
男友「……遅くね? 最近はやけに早く登校してたのに」
男「早起きする必要がなくなったんだよ」
男友「まぁ、早起きしても得はないからな。なんなら、起きてもいいことはないまである。そのまま眠り続けていたほうがいいんじゃねえの」
男「そうだな。お前も永眠はしっかりとったほうがいいぞ」
男「うーす」
男友「……遅くね? 最近はやけに早く登校してたのに」
男「早起きする必要がなくなったんだよ」
男友「まぁ、早起きしても得はないからな。なんなら、起きてもいいことはないまである。そのまま眠り続けていたほうがいいんじゃねえの」
男「そうだな。お前も永眠はしっかりとったほうがいいぞ」
男「お前、いつも以上にやる気なさそうだけどどうしたの?」
男友「疲れてんだよ……」
男「あらあらお盛んですなー」
男友「出ました、童貞思考。平日にヤルわけねえだろ。猿じゃあるまいし」
男「まぁ、それもそうか」
男友「つーか、結婚するまで純潔を守るから」
男「そんなこと言ってるから、彼女持ちのくせに童貞なんだよ、お前」
男友「疲れてんだよ……」
男「あらあらお盛んですなー」
男友「出ました、童貞思考。平日にヤルわけねえだろ。猿じゃあるまいし」
男「まぁ、それもそうか」
男友「つーか、結婚するまで純潔を守るから」
男「そんなこと言ってるから、彼女持ちのくせに童貞なんだよ、お前」
男友「つーか、お前も顔色悪くね」
男「ちょっと体がだるくてな」
男友「大丈夫か?」
男「……」
男友「なんだよ、その面は」
男「友が心配してくれるなんて思わなかったからよ」
男友「お前を看病してくれる人なんていないんだから、俺が心配してやらないと可哀想だろ」
男「余計なお世話だ!」
男「ちょっと体がだるくてな」
男友「大丈夫か?」
男「……」
男友「なんだよ、その面は」
男「友が心配してくれるなんて思わなかったからよ」
男友「お前を看病してくれる人なんていないんだから、俺が心配してやらないと可哀想だろ」
男「余計なお世話だ!」
昼休み 西高 バスケ部部室
幼馴染「……」ボー
副部長「部長がたそがれてるー」
幼馴染「……副部長?」
副部長「ぶっちょー、恋する乙女の顔してますよ」
幼馴染「し、してないし! ぼーっとしてただけで、あいつのことなんて……」
副部長「あいつ?」
幼馴染「な、なんでもない!」
副部長「やっぱり好きな人できたんでしょー?」
幼馴染「できたわけじゃないもん!」
副部長「だから、なんなんです、それ……」
幼馴染「……」ボー
副部長「部長がたそがれてるー」
幼馴染「……副部長?」
副部長「ぶっちょー、恋する乙女の顔してますよ」
幼馴染「し、してないし! ぼーっとしてただけで、あいつのことなんて……」
副部長「あいつ?」
幼馴染「な、なんでもない!」
副部長「やっぱり好きな人できたんでしょー?」
幼馴染「できたわけじゃないもん!」
副部長「だから、なんなんです、それ……」
幼馴染「つーか、私に好きな人がいたとしても副部長に教える義務はないから!」
副部長「……そうですよね」
幼馴染「あ、ごめん……」
副部長「あたしがズバリ当ててみせましょう!」
幼馴染「……はい?」
副部長「部長の思い人を絶対に解いてみせる!」
幼馴染「……」
副部長「おばあちゃんの名に懸けて!」
幼馴染「副部長?」
副部長「……そうですよね」
幼馴染「あ、ごめん……」
副部長「あたしがズバリ当ててみせましょう!」
幼馴染「……はい?」
副部長「部長の思い人を絶対に解いてみせる!」
幼馴染「……」
副部長「おばあちゃんの名に懸けて!」
幼馴染「副部長?」
副部長「実は怪しい人物を何名かリストアップしてきたんです」
幼馴染「まぁ、面白そうだし付き合ってあげるよ」
副部長「まず一人目は男バスの部長です」
幼馴染「いや、ないから」
副部長「即答!?」
幼馴染「まぁ、面白そうだし付き合ってあげるよ」
副部長「まず一人目は男バスの部長です」
幼馴染「いや、ないから」
副部長「即答!?」
幼馴染「だって、あいつ、彼女いるじゃん。彼女がいる男を想い続けられるほど気長な女じゃありませーん」
副部長「でも、相手に恋人がいるほうが、燃えてくるじゃないですか。絶対、振り向かせてみせる! てきな」
幼馴染「そりゃ、副部長はそうかもしれないけど、私は相手の彼女のことを考えると引いちゃうよ」
副部長「潔癖だなあ……。じゃあ、もしも好きな人に彼女ができたらどうしますか?」
幼馴染「それは……」
・
・
・
男『実は俺、彼女出来たんだ』
幼馴染『えっ……えっ!?』
男『だからもう、お前とは会わない』
幼馴染『待って、待ってよ、男!』
男『さよなら』
幼馴染『男―――――――!』
・
・
・
幼馴染「あ、会わなくなるんじゃないかなあ……」ジワッ
副部長「どうしたんですか、部長!?」
副部長「でも、相手に恋人がいるほうが、燃えてくるじゃないですか。絶対、振り向かせてみせる! てきな」
幼馴染「そりゃ、副部長はそうかもしれないけど、私は相手の彼女のことを考えると引いちゃうよ」
副部長「潔癖だなあ……。じゃあ、もしも好きな人に彼女ができたらどうしますか?」
幼馴染「それは……」
・
・
・
男『実は俺、彼女出来たんだ』
幼馴染『えっ……えっ!?』
男『だからもう、お前とは会わない』
幼馴染『待って、待ってよ、男!』
男『さよなら』
幼馴染『男―――――――!』
・
・
・
幼馴染「あ、会わなくなるんじゃないかなあ……」ジワッ
副部長「どうしたんですか、部長!?」
幼馴染「べ、別に何でもないし!」
副部長「明らかに泣きそうになってましたけど……」
幼馴染「……もうこれで終わりなら、私は次の授業の準備するけど」
副部長「あります! まだありますって!」
幼馴染「じゃあ、さっさと言いなさいよ」
副部長「わ、わかりましたよ……次は軽音部の部長です」
幼馴染「……ああ、去年の文化祭でバンドやってた人?」
副部長「そうです! ボーカルを務めてたイケメンですよ!」
幼馴染「まぁ、あり得ないよね」
副部長「!?」
副部長「明らかに泣きそうになってましたけど……」
幼馴染「……もうこれで終わりなら、私は次の授業の準備するけど」
副部長「あります! まだありますって!」
幼馴染「じゃあ、さっさと言いなさいよ」
副部長「わ、わかりましたよ……次は軽音部の部長です」
幼馴染「……ああ、去年の文化祭でバンドやってた人?」
副部長「そうです! ボーカルを務めてたイケメンですよ!」
幼馴染「まぁ、あり得ないよね」
副部長「!?」
幼馴染「あいつの女癖の悪さ知ってるでしょ?」
副部長「知ってますけど……でも、イケメンですよ? 女なら一度は抱かれてみたくありません?」
幼馴染「そんなに言うほどイケメンかな?」
副部長「どう見たって、イケメンでしょう!? ファンクラブができるほどですよ!?」
幼馴染「まー、私の好みではないかな」
副部長「じゃあ、どんなのがいいんですか?」
幼馴染「そうだなあ……」
・
・
・
男『……』ニコッ
・
・
・
幼馴染「……馬面、かな」
副部長「えぇ……」
副部長「知ってますけど……でも、イケメンですよ? 女なら一度は抱かれてみたくありません?」
幼馴染「そんなに言うほどイケメンかな?」
副部長「どう見たって、イケメンでしょう!? ファンクラブができるほどですよ!?」
幼馴染「まー、私の好みではないかな」
副部長「じゃあ、どんなのがいいんですか?」
幼馴染「そうだなあ……」
・
・
・
男『……』ニコッ
・
・
・
幼馴染「……馬面、かな」
副部長「えぇ……」
副部長「部長ってB専なんですね……」
幼馴染「そんなことないと思うけど」
副部長「でも、馬面って、要は面長ってことですよね。……ないわー。マジないわー」
幼馴染「副部長だって人のこと言えないでしょ」
副部長「なんでですかー! あたしはオラオラ系イケメンが大好物な面食いですもん! 馬面が好きなゲテモノ食いの部長とは違います!」
幼馴染「……あえてツッコミをいれないであげたけど、副部長がそこまで馬鹿にするなら、私だって言わせてもらうけどさ」
幼馴染「今、名前が挙がった2人の男は、副部長が好きだった男どもじゃないの! しかも、両方に二股をかけられた上に、ヤリ捨てされたんでしょ!? よくもそんなクズ野郎共を私の彼氏候補として挙げられたわね!」
副部長「ぶ、部長も騙されちゃったかなー、って……」
幼馴染「ヤリ捨てられて落ち込んでる副部長を慰めてたのは、誰?」
副部長「……部長です」
幼馴染「その私が、あの二人と付き合うなんて、わざわざヤリ捨てられに行ってるようなもんじゃないのよ!!」
幼馴染「そんなことないと思うけど」
副部長「でも、馬面って、要は面長ってことですよね。……ないわー。マジないわー」
幼馴染「副部長だって人のこと言えないでしょ」
副部長「なんでですかー! あたしはオラオラ系イケメンが大好物な面食いですもん! 馬面が好きなゲテモノ食いの部長とは違います!」
幼馴染「……あえてツッコミをいれないであげたけど、副部長がそこまで馬鹿にするなら、私だって言わせてもらうけどさ」
幼馴染「今、名前が挙がった2人の男は、副部長が好きだった男どもじゃないの! しかも、両方に二股をかけられた上に、ヤリ捨てされたんでしょ!? よくもそんなクズ野郎共を私の彼氏候補として挙げられたわね!」
副部長「ぶ、部長も騙されちゃったかなー、って……」
幼馴染「ヤリ捨てられて落ち込んでる副部長を慰めてたのは、誰?」
副部長「……部長です」
幼馴染「その私が、あの二人と付き合うなんて、わざわざヤリ捨てられに行ってるようなもんじゃないのよ!!」
幼馴染「なにがリストアップよ。副部長の過去の男の名前を挙げただけじゃない」
副部長「つ、次が本命なんです!」
幼馴染「誰よ?」
副部長「西高の……」
幼馴染「ち、ちが……」
副部長「部長さんです!」
幼馴染「……何部の?」
副部長「やだなー。女バスに決まってるじゃないですか!」
幼馴染「……」
副部長「ライバル関係の2人が切磋琢磨を重ねていくうちに、相手のいい部分を知っていき、やがて恋に落ちていく……うーん! 美しい百合です!」
幼馴染「ねえよ」
副部長「あ、はい」
副部長「つ、次が本命なんです!」
幼馴染「誰よ?」
副部長「西高の……」
幼馴染「ち、ちが……」
副部長「部長さんです!」
幼馴染「……何部の?」
副部長「やだなー。女バスに決まってるじゃないですか!」
幼馴染「……」
副部長「ライバル関係の2人が切磋琢磨を重ねていくうちに、相手のいい部分を知っていき、やがて恋に落ちていく……うーん! 美しい百合です!」
幼馴染「ねえよ」
副部長「あ、はい」
西高 3年生教室
幼馴染(まったく。副部長のせいで、貴重な昼休みが潰れちゃったじゃない)
幼馴染(……男に彼女ができたら、か。その時、私はどうするんだろう)
幼馴染(まぁ、男に彼女ができるなんてあり得ないか。男のこと好きになるような物好きな女の子なんているわけ……いや、いるか。私がそうなんだから)
幼馴染(それに男が誰かを好きになる可能性だってあるんだ。私以外の誰かを愛おしいって想うことはあり得るんだ)
幼馴染(……男に会いたくなってきた。メールしてみようかな)
幼馴染(……)
幼馴染(ううん。日曜日には会えるんだし、それまで我慢しよう……)
幼馴染(まったく。副部長のせいで、貴重な昼休みが潰れちゃったじゃない)
幼馴染(……男に彼女ができたら、か。その時、私はどうするんだろう)
幼馴染(まぁ、男に彼女ができるなんてあり得ないか。男のこと好きになるような物好きな女の子なんているわけ……いや、いるか。私がそうなんだから)
幼馴染(それに男が誰かを好きになる可能性だってあるんだ。私以外の誰かを愛おしいって想うことはあり得るんだ)
幼馴染(……男に会いたくなってきた。メールしてみようかな)
幼馴染(……)
幼馴染(ううん。日曜日には会えるんだし、それまで我慢しよう……)
>>114 訂正
幼馴染「なにがリストアップよ。副部長の過去の男の名前を挙げただけじゃない」
副部長「つ、次が本命なんです!」
幼馴染「誰よ?」
副部長「北高の……」
幼馴染「ち、ちが……」
副部長「部長さんです!」
幼馴染「……何部の?」
副部長「やだなー。女バスに決まってるじゃないですか!」
幼馴染「……」
副部長「ライバル関係の2人が切磋琢磨を重ねていくうちに、相手のいい部分を知っていき、やがて恋に落ちていく……うーん! 美しい百合です!」
幼馴染「ねえよ」
副部長「あ、はい」
幼馴染「なにがリストアップよ。副部長の過去の男の名前を挙げただけじゃない」
副部長「つ、次が本命なんです!」
幼馴染「誰よ?」
副部長「北高の……」
幼馴染「ち、ちが……」
副部長「部長さんです!」
幼馴染「……何部の?」
副部長「やだなー。女バスに決まってるじゃないですか!」
幼馴染「……」
副部長「ライバル関係の2人が切磋琢磨を重ねていくうちに、相手のいい部分を知っていき、やがて恋に落ちていく……うーん! 美しい百合です!」
幼馴染「ねえよ」
副部長「あ、はい」
今年を捨て学年にしても、北高って、来年以降もくっそ強くないか?
1年に女妹ちゃんと男友妹ちゃんおるわけでしょ?
1年に女妹ちゃんと男友妹ちゃんおるわけでしょ?
金曜日 朝 公園
副部長「……」ハァハァ
幼馴染「さぁ、ラスト3本だよ。キツイだろうけど頑張ろう」
副部長「あた……しは……よゆ……うですよ」
幼馴染「なに言ってんのよ。息も絶え絶えなくせに」
副部長「な……んで……ぶっちょー……はよゆうなんで……すか」
幼馴染「私は走り込んできたからねー。ステップワークをサボってきた副部長とは違うんです」
副部長「……この体力お化けが」
幼馴染「なんで、悪口を言うときは呼吸整ってんのよ!」
副部長「……」ハァハァ
幼馴染「さぁ、ラスト3本だよ。キツイだろうけど頑張ろう」
副部長「あた……しは……よゆ……うですよ」
幼馴染「なに言ってんのよ。息も絶え絶えなくせに」
副部長「な……んで……ぶっちょー……はよゆうなんで……すか」
幼馴染「私は走り込んできたからねー。ステップワークをサボってきた副部長とは違うんです」
副部長「……この体力お化けが」
幼馴染「なんで、悪口を言うときは呼吸整ってんのよ!」
・
・
・
副部長「朝練終わりのプリンは格別ですー!」
幼馴染「さらに追い込んだら、もっと美味しいよ」
副部長「そこまでしてまで味わいたくないです……」
幼馴染「そう? 美味しいのに」
副部長「そんなこと言ってるわりには全然食べてないじゃないですか」
幼馴染「……なんか、食欲なくてね」
副部長「やっぱり体調悪いんですか……?」
幼馴染「ううん。そういうわけじゃないけど……」
副部長「……みんな、心配してるんです。最近の部長、元気なさそうだから、どこか悪いのかなって」
・
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副部長「朝練終わりのプリンは格別ですー!」
幼馴染「さらに追い込んだら、もっと美味しいよ」
副部長「そこまでしてまで味わいたくないです……」
幼馴染「そう? 美味しいのに」
副部長「そんなこと言ってるわりには全然食べてないじゃないですか」
幼馴染「……なんか、食欲なくてね」
副部長「やっぱり体調悪いんですか……?」
幼馴染「ううん。そういうわけじゃないけど……」
副部長「……みんな、心配してるんです。最近の部長、元気なさそうだから、どこか悪いのかなって」
幼馴染(なにやってんだろ、私。後輩たちに心配をかけるなんて……)
幼馴染「ごめんね。心配かけて……」
副部長「いえ、そんなことはいいんですよ! それよりも部長の体調のほうが……」
幼馴染(しっかりしなきゃ。部長の私がこんなんじゃ、日曜日の総体予選で勝てない)
幼馴染「体調は大丈夫なんだけど……」
副部長「なら、どうして元気ないんですか……」
幼馴染(わかってる、わかってるけど……)
幼馴染「それは……」
幼馴染(男に会いたくてたまらないの……)
幼馴染「ごめんね。心配かけて……」
副部長「いえ、そんなことはいいんですよ! それよりも部長の体調のほうが……」
幼馴染(しっかりしなきゃ。部長の私がこんなんじゃ、日曜日の総体予選で勝てない)
幼馴染「体調は大丈夫なんだけど……」
副部長「なら、どうして元気ないんですか……」
幼馴染(わかってる、わかってるけど……)
幼馴染「それは……」
幼馴染(男に会いたくてたまらないの……)
幼馴染「プライベートでちょっといろいろね……」
幼馴染(男と再会してから、私は弱くなってしまった。一人でいることに耐えられない。彼が傍にいてくれない世界でなんて、もう生きていけない)
副部長「や、やっぱり、好きな人できたんですか!?」
幼馴染「できたわけじゃなくて……」
幼馴染(……そうだ。再会してからじゃないんだ。ずっと前から——男への想いを自覚した小学4年生のあの夏の日から——私は……)
幼馴染「おとこぉ……」グスッ
副部長「ど、どうしたんですか!?」
幼馴染(男がいないとダメなんだ……)
幼馴染(男と再会してから、私は弱くなってしまった。一人でいることに耐えられない。彼が傍にいてくれない世界でなんて、もう生きていけない)
副部長「や、やっぱり、好きな人できたんですか!?」
幼馴染「できたわけじゃなくて……」
幼馴染(……そうだ。再会してからじゃないんだ。ずっと前から——男への想いを自覚した小学4年生のあの夏の日から——私は……)
幼馴染「おとこぉ……」グスッ
副部長「ど、どうしたんですか!?」
幼馴染(男がいないとダメなんだ……)
幼馴染「あのときだってそうだったのに、どうしてこんなことしちゃったんだろ……男と会えなくなったら、自分がどうなるのか経験してたはずなのに……」
副部長「あのとき? 男……?」
男「俺のこと呼んだ?」
副部長「!!?」
幼馴染「おと……こ……?」
男「な、なんで泣いてんだよ!?」
幼馴染「男ぉぉぉぉ!」ギュウウウウウウウウ
男「どうしたんだよ……」ナデナデ
副部長「……」ポカーン
副部長「あのとき? 男……?」
男「俺のこと呼んだ?」
副部長「!!?」
幼馴染「おと……こ……?」
男「な、なんで泣いてんだよ!?」
幼馴染「男ぉぉぉぉ!」ギュウウウウウウウウ
男「どうしたんだよ……」ナデナデ
副部長「……」ポカーン
・
・
・
男「ほれ、これ飲んで落ち着け」
幼馴染「……」ギュウ
男「……ほら、キャップ開けてやったから、とりあえず飲め」
幼馴染「……」ゴクゴク
男「お前、どうし……」
幼馴染「……」ギュウウウウウウウウ
男「……あのなぁ」
幼馴染「私が立ち直るまで傍にいてくれるんじゃないの……?」
男「わかった、わかったから、潤んだ瞳で上目遣いするのはやめろ」
・
・
男「ほれ、これ飲んで落ち着け」
幼馴染「……」ギュウ
男「……ほら、キャップ開けてやったから、とりあえず飲め」
幼馴染「……」ゴクゴク
男「お前、どうし……」
幼馴染「……」ギュウウウウウウウウ
男「……あのなぁ」
幼馴染「私が立ち直るまで傍にいてくれるんじゃないの……?」
男「わかった、わかったから、潤んだ瞳で上目遣いするのはやめろ」
幼馴染「そういえば、副部長は……?」
男「あの女の子なら、先に学校に行くってよ。……まぁ、ここに居ても気まずいだけだろうしな」
幼馴染「そうだよね……」
男「あの子に謝っておけよ。突然、お前が泣き出したから、さぞかし驚いただろうよ」
幼馴染「……私ね、男と少し会えないだけで、寂しくってたまらないの」
男「まさか、それが泣いていた理由か……?」
幼馴染「うん。自分でも馬鹿だなって思うけど、たった3日間、男と会えなかっただけで私は枯れちゃったんだ」
幼馴染「だからね?」
幼馴染「私のこと潤して……」ギュ
男「あの女の子なら、先に学校に行くってよ。……まぁ、ここに居ても気まずいだけだろうしな」
幼馴染「そうだよね……」
男「あの子に謝っておけよ。突然、お前が泣き出したから、さぞかし驚いただろうよ」
幼馴染「……私ね、男と少し会えないだけで、寂しくってたまらないの」
男「まさか、それが泣いていた理由か……?」
幼馴染「うん。自分でも馬鹿だなって思うけど、たった3日間、男と会えなかっただけで私は枯れちゃったんだ」
幼馴染「だからね?」
幼馴染「私のこと潤して……」ギュ
幼馴染「……ごめんね、気持ち悪いこと言って」
男「いや、まぁ……俺も同じようなもんだしな……」
幼馴染「えっ?」
男「俺もお前に会いたかったんだよ。だから、ここに来たんだ」
幼馴染「……っ!」ギュウウウウウウウウウウウウウウ
男「痛! 締めすぎだっての!」
男「いや、まぁ……俺も同じようなもんだしな……」
幼馴染「えっ?」
男「俺もお前に会いたかったんだよ。だから、ここに来たんだ」
幼馴染「……っ!」ギュウウウウウウウウウウウウウウ
男「痛! 締めすぎだっての!」
幼馴染「だ、だって、男が変なこと言うから!」
男「俺も寂しかったんだよ。説明もなしに、来るな、なんてメールを送りつけられるし」
幼馴染「ご、ごめん……」
男「本当だよ。お風邪までひくし最悪だった」
幼馴染「えっ!? 大丈夫なの!?」
男「水、木って二日間学校を休んだけどな。もう大丈夫だよ」
幼馴染「なんで、教えてくれなかったの……」
男「自惚れてるかもしれないけど、風邪をひいたことをメールすれば、幼が見舞いに来てくれるだろ?」
幼馴染「そんなの……当たり前じゃん」
男「でも、総体予選中なのに風邪うつしたら大変だし、早く治して幼の顔を見に行こうって我慢したんだ。……なのに、会いに来てみれば泣いてるし。しかも、抱き着いてるから顔見れねえし」
幼馴染「……」
男「お前の笑顔が見たいんだけどなぁ」
幼馴染「……充電が完了するまでお待ちください」ギュウ
男「はいはい。いくらだって待ちますよ」ナデナデ
男「俺も寂しかったんだよ。説明もなしに、来るな、なんてメールを送りつけられるし」
幼馴染「ご、ごめん……」
男「本当だよ。お風邪までひくし最悪だった」
幼馴染「えっ!? 大丈夫なの!?」
男「水、木って二日間学校を休んだけどな。もう大丈夫だよ」
幼馴染「なんで、教えてくれなかったの……」
男「自惚れてるかもしれないけど、風邪をひいたことをメールすれば、幼が見舞いに来てくれるだろ?」
幼馴染「そんなの……当たり前じゃん」
男「でも、総体予選中なのに風邪うつしたら大変だし、早く治して幼の顔を見に行こうって我慢したんだ。……なのに、会いに来てみれば泣いてるし。しかも、抱き着いてるから顔見れねえし」
幼馴染「……」
男「お前の笑顔が見たいんだけどなぁ」
幼馴染「……充電が完了するまでお待ちください」ギュウ
男「はいはい。いくらだって待ちますよ」ナデナデ
男「おい。そろそろ学校に行かないと遅刻すんぞ」
幼馴染「……げっ。もうこんな時間なの」
男「30分近く抱き着いてたからなぁ……」
幼馴染「うっさい! むしろ、30分も私に抱きしめられてたんだから、感謝しなさいよ!」
男「……ありがとう。幼に会えて嬉しかった。抱きしめてもらえて安心できたよ」
幼馴染「そんなこと言われたら学校にいけないってばぁ……」ギュウ
男「素直に言えばこれだもんなぁ……」
幼馴染「……げっ。もうこんな時間なの」
男「30分近く抱き着いてたからなぁ……」
幼馴染「うっさい! むしろ、30分も私に抱きしめられてたんだから、感謝しなさいよ!」
男「……ありがとう。幼に会えて嬉しかった。抱きしめてもらえて安心できたよ」
幼馴染「そんなこと言われたら学校にいけないってばぁ……」ギュウ
男「素直に言えばこれだもんなぁ……」
幼馴染「あと10分はこうしてて……」ギュウウウ
男「まぁ、それくらいなら、学校にギリギリ間に合うか」ポンポン
幼馴染「……ねぇ」
男「ん?」
幼馴染「私、男のこと……」
・
・
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幼馴染『好きになる要素なんかないでしょ』
・
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・
幼馴染「……」
男「どうした?」
幼馴染「……ううん。なんでもない」
男「まぁ、それくらいなら、学校にギリギリ間に合うか」ポンポン
幼馴染「……ねぇ」
男「ん?」
幼馴染「私、男のこと……」
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幼馴染『好きになる要素なんかないでしょ』
・
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幼馴染「……」
男「どうした?」
幼馴染「……ううん。なんでもない」
かわいい奴らだな
ってゆーか、こっちもまた血糖値上がりそうな現象が
ってゆーか、こっちもまた血糖値上がりそうな現象が
昼休み バスケ部部室
副部長「で、何も言わずに逃げ帰ってきた、と」
幼馴染「だ、だって、しょうがないじゃない! 今の男を好きになる要素なんかない、って断言しておいて、今さら『ずっと前から好きでした』なんて告白できないよ!」
副部長「そもそも、どうしてそんなこと言ったんですか?」
幼馴染「……今思えば、自分への暗示だったんだと思う。薄れかけていた男への想いが再会をきっかけに蘇らないように、自分に言い聞かせたんだ」
幼馴染「じゃないと、今回のように男のことしか考えられなくなって、バスケに集中できなくなっちゃうから……」
副部長「で、何も言わずに逃げ帰ってきた、と」
幼馴染「だ、だって、しょうがないじゃない! 今の男を好きになる要素なんかない、って断言しておいて、今さら『ずっと前から好きでした』なんて告白できないよ!」
副部長「そもそも、どうしてそんなこと言ったんですか?」
幼馴染「……今思えば、自分への暗示だったんだと思う。薄れかけていた男への想いが再会をきっかけに蘇らないように、自分に言い聞かせたんだ」
幼馴染「じゃないと、今回のように男のことしか考えられなくなって、バスケに集中できなくなっちゃうから……」
幼馴染「高校に入学した頃なんて酷かったんだから。男に会いたい、ってそればっかり考えてた。部活に出ても全然身に入らなくて、顧問に毎日怒られて、先輩たちには失望されて、仕舞いには県選抜まで落ちて……あの時期は人生のどん底だったね」
副部長「そんなに寂しかったのなら会いに行けばよかったのに……」
幼馴染「……当時、何度もそう思ったけど、勇気がなくて会いに行くどころか、メールすることさえできなかったよ。今回だって一緒。メールや電話をすれば、少しは心も安らいだだろうけど、何もできなかった」
副部長「臆病すぎませんか? 今日の男さんの様子を見るかぎり、部長を拒絶したりしませんよ」
幼馴染「……どうしても怖いんだ。嫌われたらどうしようって」
副部長「その気持ちはわからなくもないですが、いつまでも受け身のままでは何も変わりませんよ」
幼馴染「それはそうなんだけど……」
副部長「~~~~~~もう! シャキッとしなさい!」ペチン
幼馴染「!?」
副部長「そんなに寂しかったのなら会いに行けばよかったのに……」
幼馴染「……当時、何度もそう思ったけど、勇気がなくて会いに行くどころか、メールすることさえできなかったよ。今回だって一緒。メールや電話をすれば、少しは心も安らいだだろうけど、何もできなかった」
副部長「臆病すぎませんか? 今日の男さんの様子を見るかぎり、部長を拒絶したりしませんよ」
幼馴染「……どうしても怖いんだ。嫌われたらどうしようって」
副部長「その気持ちはわからなくもないですが、いつまでも受け身のままでは何も変わりませんよ」
幼馴染「それはそうなんだけど……」
副部長「~~~~~~もう! シャキッとしなさい!」ペチン
幼馴染「!?」
副部長「うじうじ悩んでるなんて部長らしくありませんよ! 好きなら、押して押して押し倒してしまえばいいんです!」
幼馴染「お、押し倒す!?」
副部長「そうですよ! 今日なんか、絶好のチャンスだったじゃないですか! なのに……」
副部長「告白寸前で逃げ出すとかどういうことですか!」バンッ
幼馴染「ひぃぃ……」ガタガタ
幼馴染「お、押し倒す!?」
副部長「そうですよ! 今日なんか、絶好のチャンスだったじゃないですか! なのに……」
副部長「告白寸前で逃げ出すとかどういうことですか!」バンッ
幼馴染「ひぃぃ……」ガタガタ
副部長「今度の日曜日にデートするんですよね? そこで決着をつけてきてください!」
幼馴染「買い物するだけで、デートってわけじゃ……」
副部長「……」ギロッ
幼馴染「……善処します」シュン
副部長「部長、恋が実るかどうかはタイミングが重要なんです。いま、このチャンスを逃してしまったら、誰かに男さんを奪われてしまいますよ」
副部長「据え膳食わぬは女の恥です。この好機を必ずものにしてください」
幼馴染「買い物するだけで、デートってわけじゃ……」
副部長「……」ギロッ
幼馴染「……善処します」シュン
副部長「部長、恋が実るかどうかはタイミングが重要なんです。いま、このチャンスを逃してしまったら、誰かに男さんを奪われてしまいますよ」
副部長「据え膳食わぬは女の恥です。この好機を必ずものにしてください」
幼馴染「……ありがとう、副部長。私、頑張ってみるよ」
副部長「そうですよー! みんな、応援してるんですから、頑張ってください!」
幼馴染「……みんな?」
副部長「はいっ! 西高女子バスケ部、歴代最強との呼び声高い現2年の代のなかでも、5傑と評されるあたしたちがついてます! ねっ、みんな!」
元気っ子「もちろんだよー!」
無口っ子「……」コクリ
真面目っ子「部長の告白が成功するように私が策を考えます」
生意気娘「童貞野郎なんて、色仕掛けすれば楽勝だろ」
幼馴染「……」
副部長「あたしたち、5傑が全力でサポートしますからね!」
幼馴染「……お前ら、全員一列に並んで歯食いしばれ」
副部長「!!!!?????」
副部長「そうですよー! みんな、応援してるんですから、頑張ってください!」
幼馴染「……みんな?」
副部長「はいっ! 西高女子バスケ部、歴代最強との呼び声高い現2年の代のなかでも、5傑と評されるあたしたちがついてます! ねっ、みんな!」
元気っ子「もちろんだよー!」
無口っ子「……」コクリ
真面目っ子「部長の告白が成功するように私が策を考えます」
生意気娘「童貞野郎なんて、色仕掛けすれば楽勝だろ」
幼馴染「……」
副部長「あたしたち、5傑が全力でサポートしますからね!」
幼馴染「……お前ら、全員一列に並んで歯食いしばれ」
副部長「!!!!?????」
副部長「ど、どうして怒るんです!?」
幼馴染「普通に考えればわかるでしょ」
副部長「わかりませんよ! あたしたちは部長の恋を応援するって言ってるんですよ!? 怒る理由なんてないじゃないですか!」
幼馴染「応援してくれるのはありがたいし、嬉しいよ。そこじゃなくて……」
元気っ子「まーまー。部長はきっと生理なんだよー。とびっきり重いやつがきてるんじゃないかな」
副部長「……なるほど。それなら、仕方ないですね」
幼馴染「違えよ」
幼馴染「普通に考えればわかるでしょ」
副部長「わかりませんよ! あたしたちは部長の恋を応援するって言ってるんですよ!? 怒る理由なんてないじゃないですか!」
幼馴染「応援してくれるのはありがたいし、嬉しいよ。そこじゃなくて……」
元気っ子「まーまー。部長はきっと生理なんだよー。とびっきり重いやつがきてるんじゃないかな」
副部長「……なるほど。それなら、仕方ないですね」
幼馴染「違えよ」
生意気娘「お前ら馬鹿だなー。部長は朝からステップワークを何本もこなしたんだろ? 生理中ならそんなことできねえよ」
無口っ子「……!」
元気っ子「それもそうだね……」
真面目っ子「……では、なぜ、部長は機嫌を損ねているのでしょう?」
生意気娘「そりゃあ、欲求不満だからだろ」
副部長「なるほど。久しぶりに男さんと触れ合ったことで、抑えていた性欲が……」
幼馴染「おい、アホレンジャー。いい加減にしろよ」
無口っ子「……!」
元気っ子「それもそうだね……」
真面目っ子「……では、なぜ、部長は機嫌を損ねているのでしょう?」
生意気娘「そりゃあ、欲求不満だからだろ」
副部長「なるほど。久しぶりに男さんと触れ合ったことで、抑えていた性欲が……」
幼馴染「おい、アホレンジャー。いい加減にしろよ」
副部長「あ、アホレンジャーですと!? あたしたちをそんなふざけた呼び名で愚弄するとはいい度胸です!」
生意気娘「そうだ! こいつら4人はアホだけど、わたしはまともだ!」
真面目っ子「五人の中で一番、偏差値の低い身体をしている女がまともなわけないでしょう」
無口っ子「……下品な胸ぶらさげやがって」
生意気娘「黙ってろ、根暗コンビ。お前らはびくびくしながら静かにしていたほうがお似合いだぜ」
真面目っ子「身長150cm未満の貴女がバスケ部の部室にいるほうが不自然よ」
無口っ子「……乳牛は牧場に帰れ」
生意気娘「んだと!?」
副部長「喧嘩はやめなよ!」
元気っ子「ねーねー。帰りにさ、銀だこ行こうよー」
副部長「あんた、状況わかってんの!?」
幼馴染(もうやだ、この後輩たち……)
生意気娘「そうだ! こいつら4人はアホだけど、わたしはまともだ!」
真面目っ子「五人の中で一番、偏差値の低い身体をしている女がまともなわけないでしょう」
無口っ子「……下品な胸ぶらさげやがって」
生意気娘「黙ってろ、根暗コンビ。お前らはびくびくしながら静かにしていたほうがお似合いだぜ」
真面目っ子「身長150cm未満の貴女がバスケ部の部室にいるほうが不自然よ」
無口っ子「……乳牛は牧場に帰れ」
生意気娘「んだと!?」
副部長「喧嘩はやめなよ!」
元気っ子「ねーねー。帰りにさ、銀だこ行こうよー」
副部長「あんた、状況わかってんの!?」
幼馴染(もうやだ、この後輩たち……)
廊下
元気っ子「怒られちゃったね……」
無口っ子「……」シュン
生意気娘「あそこまでキレることねえのに……」
真面目っ子「まぁ、盗み聞ぎした私たちに原因がありますよ」
副部長「……」
元気っ子「どうしたの?」
副部長「部長に何もしなくていいって言われちゃったなぁ……って」
無口っ子「……全面拒否だった」
真面目っ子「私たち、そんなに信頼ないのでしょうか……」
生意気娘「そういうんじゃないだろ。部長が言ってただろ、自分の力でなんとかするって。そもそも、人の恋路に干渉しようとしたことが間違ってたんだよ」
元気っ子「ここはひとまず、引くしかないかあ……」
真面目っ子「それが賢明でしょうね」
副部長「……部長の力になりたかったなぁ」
「……」
元気っ子「怒られちゃったね……」
無口っ子「……」シュン
生意気娘「あそこまでキレることねえのに……」
真面目っ子「まぁ、盗み聞ぎした私たちに原因がありますよ」
副部長「……」
元気っ子「どうしたの?」
副部長「部長に何もしなくていいって言われちゃったなぁ……って」
無口っ子「……全面拒否だった」
真面目っ子「私たち、そんなに信頼ないのでしょうか……」
生意気娘「そういうんじゃないだろ。部長が言ってただろ、自分の力でなんとかするって。そもそも、人の恋路に干渉しようとしたことが間違ってたんだよ」
元気っ子「ここはひとまず、引くしかないかあ……」
真面目っ子「それが賢明でしょうね」
副部長「……部長の力になりたかったなぁ」
「……」
土曜日 朝 公園
幼馴染「ふぅ……。そろそろ、終わりにしようか」
副部長「何言ってるんですか! まだまだこれからですよ!」
幼馴染「……どうしたの?」
副部長「な、なにがですか……?」
幼馴染「いつもなら、早々に切り上げてベンチで休んでるのに、今日はやけに張り切ってるじゃない」
副部長「明日は総体予選の準決勝ですよ!? 今、頑張らないでどうするんですか!」
幼馴染「気合入ってるのはいいことだけど、試合前に負荷をかけすぎても良くないよ」
副部長「そうかもしれませんが……」
幼馴染「今日はここまでにしよう。さっ、コンビニでプリンでも……」
副部長「なるほど。それが狙いですか」
幼馴染「……」ギクッ
副部長「男さんとコンビニで待ち合わせしてて、一刻も早く男さんに会いたいから、さっさと終わらせたいんですね?」
幼馴染「よーし! あと10本やろう! ガンガン負荷かけまくるよー!」
副部長(……よし。なんとか時間は稼げそう)
幼馴染「ふぅ……。そろそろ、終わりにしようか」
副部長「何言ってるんですか! まだまだこれからですよ!」
幼馴染「……どうしたの?」
副部長「な、なにがですか……?」
幼馴染「いつもなら、早々に切り上げてベンチで休んでるのに、今日はやけに張り切ってるじゃない」
副部長「明日は総体予選の準決勝ですよ!? 今、頑張らないでどうするんですか!」
幼馴染「気合入ってるのはいいことだけど、試合前に負荷をかけすぎても良くないよ」
副部長「そうかもしれませんが……」
幼馴染「今日はここまでにしよう。さっ、コンビニでプリンでも……」
副部長「なるほど。それが狙いですか」
幼馴染「……」ギクッ
副部長「男さんとコンビニで待ち合わせしてて、一刻も早く男さんに会いたいから、さっさと終わらせたいんですね?」
幼馴染「よーし! あと10本やろう! ガンガン負荷かけまくるよー!」
副部長(……よし。なんとか時間は稼げそう)
コンビニ前
男「あ、あの……」
元気っ子「……」ニコニコ
無口っ子「……」ジー
真面目っ子「……」ジトッ
生意気娘「……」ギロッ
男(なんだ、これ……)
男「あ、あの……」
元気っ子「……」ニコニコ
無口っ子「……」ジー
真面目っ子「……」ジトッ
生意気娘「……」ギロッ
男(なんだ、これ……)
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