私的良スレ書庫
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元スレ千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」
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教室前廊下-
凛「あ…あれが高海千歌先輩……」コソコソ
花陽「す…すごい……もう二年の鮫島先輩達を舎弟にしてる……」コソコソ
凛「あんなのは、ただの口だけヤンキーにゃ。それよりも…千歌先輩の隣にいる人の方が気になるにゃ……」
花陽「誰だろう……私も分かんないや……」
凛「かよちんが分かんないなら、ヤンキーじゃないんじゃ……」
花陽「でも、見た感じだと千歌先輩と対等っぽいよ?ただ者じゃないかも……」
凛「たしかに……」
ガタッ…
凛「あっ…!出てくるにゃ…!!」
花陽「う…うん…!!」
千歌「それでね~、マフラーを変えると全然音が違ってね~…」
梨子「へぇ~、千歌ちゃんバイク詳しいのね~」
凛「……」ジーーー……
千歌「まぁね~!乗ってたから!」
梨子「えぇ…!?そうなの…!?」
花陽「……」ジーーー……
千歌「う…うん…!前の学校ではね!」
梨子「えぇ…!?バイクで行って良かったの!?」
凛「……」ジーーー……
千歌「あっ…そ…それは……」
花陽「……」ジーーー……
千歌「………」
凛「……」ジーーー……
梨子「………」
花陽「……」ジーーー……
凛「……」ジーーー……
千歌「え…!?なに…!!??」
凛「…!」ビクッ!
千歌「なんでずっと見てるの!?何か用!!??」
梨子「ち…千歌ちゃん……落ち着いて……」
花陽「あわわ……」
梨子「ほら…怖がっちゃってるじゃない……全く……」
千歌「あ…あはは……ごめんごめん……つい…」
梨子「あなた達…一年生?何か用があったんでしょ?どうしたの?」ニコッ
花陽「あわわ……」
--------------------
花陽視点-
梨子「てめぇら一年か!?何の用じゃコラァ!!」
--------------------
花陽「あわわわ……」
凛「か…かよちん…!!しっかりして…!」
花陽「り…凛ちゃん……」
千歌「いや、梨子ちゃんも怖がられてるじゃん……」
梨子「あ…あれ……?おかしいな……」
梨子「ち…千歌ちゃん……落ち着いて……」
花陽「あわわ……」
梨子「ほら…怖がっちゃってるじゃない……全く……」
千歌「あ…あはは……ごめんごめん……つい…」
梨子「あなた達…一年生?何か用があったんでしょ?どうしたの?」ニコッ
花陽「あわわ……」
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花陽視点-
梨子「てめぇら一年か!?何の用じゃコラァ!!」
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花陽「あわわわ……」
凛「か…かよちん…!!しっかりして…!」
花陽「り…凛ちゃん……」
千歌「いや、梨子ちゃんも怖がられてるじゃん……」
梨子「あ…あれ……?おかしいな……」
花陽「わ…私の事はいいから……凛ちゃんだけでも逃げて……」
凛「そんな…!かよちんを置いて逃げるなんてできないにゃ!!」
千歌「……」
梨子「……」
花陽「でも…このままじゃ二人とも……」
凛「大丈夫にゃ…!凛がなんとかするから!!」
梨子「あー…あの~……」
凛「…!」
凛「かよちんに手は出させないにゃ!凛が相手にゃ!!」
花陽「り…凛ちゃん…!」
梨子「え…えぇ……?」
凛「そんな…!かよちんを置いて逃げるなんてできないにゃ!!」
千歌「……」
梨子「……」
花陽「でも…このままじゃ二人とも……」
凛「大丈夫にゃ…!凛がなんとかするから!!」
梨子「あー…あの~……」
凛「…!」
凛「かよちんに手は出させないにゃ!凛が相手にゃ!!」
花陽「り…凛ちゃん…!」
梨子「え…えぇ……?」
凛「喧嘩のカリスマだかなんだか知らないけど、凛の方が強いにゃ!!」
千歌「…!」
凛「にゃああああ!!」バッ!!
梨子(え…!?速…
パシッ!!
凛「え…?」
花陽(り…凛ちゃんが止められた…!?)
千歌「もぅ……危ないなぁ……」
梨子「千歌ちゃん…!」
凛「そ…そんな……凛のスピードが……」
千歌「えー…っと……その…凛…ちゃん…?いきなり人を殴ろうとしちゃダメだよ…?」
凛「…!」
花陽「凛ちゃん……」
千歌「じゃあ、帰ろ?梨子ちゃん」
梨子「そ…そうね……」
梨子「じゃ…じゃあね…!えっと…凛ちゃんと…か…かよちゃん…!」
凛「………」
花陽「あっ…は…はい…!さようなら……」
千歌「…!」
凛「にゃああああ!!」バッ!!
梨子(え…!?速…
パシッ!!
凛「え…?」
花陽(り…凛ちゃんが止められた…!?)
千歌「もぅ……危ないなぁ……」
梨子「千歌ちゃん…!」
凛「そ…そんな……凛のスピードが……」
千歌「えー…っと……その…凛…ちゃん…?いきなり人を殴ろうとしちゃダメだよ…?」
凛「…!」
花陽「凛ちゃん……」
千歌「じゃあ、帰ろ?梨子ちゃん」
梨子「そ…そうね……」
梨子「じゃ…じゃあね…!えっと…凛ちゃんと…か…かよちゃん…!」
凛「………」
花陽「あっ…は…はい…!さようなら……」
凛「………」
花陽「………」
凛「かよちん……」
花陽「…!」
凛「今まで凛のスピードについてきた人っていたっけ……?」
花陽「え…えっと……絵里先輩…くらいじゃ……」
凛「だよね…」
花陽「凛ちゃん……」
凛「ふっふっふっ……」
花陽「え…?」
凛「さすが喧嘩のカリスマさん……面白くなってきたにゃ……」
花陽「り…凛ちゃん……」
凛「決めた…!凛、絵里先輩の前に千歌先輩を倒す!!」
花陽「えぇ…!?た…倒すの…!?」
凛「うん…!!絶対……」
凛「絶対やってやるにゃ!!」
花陽「…!」
花陽「うん…!!」
--------------------
花陽「………」
凛「かよちん……」
花陽「…!」
凛「今まで凛のスピードについてきた人っていたっけ……?」
花陽「え…えっと……絵里先輩…くらいじゃ……」
凛「だよね…」
花陽「凛ちゃん……」
凛「ふっふっふっ……」
花陽「え…?」
凛「さすが喧嘩のカリスマさん……面白くなってきたにゃ……」
花陽「り…凛ちゃん……」
凛「決めた…!凛、絵里先輩の前に千歌先輩を倒す!!」
花陽「えぇ…!?た…倒すの…!?」
凛「うん…!!絶対……」
凛「絶対やってやるにゃ!!」
花陽「…!」
花陽「うん…!!」
--------------------
帰り道-
梨子「はぁ……怖かった……急に殴りかかってくるんだもん……」トコトコ
千歌「そ…そうだね~……」トコトコ
千歌(うぅ……喧嘩のカリスマって言ってたし、あれ絶対、私狙ってるよなぁ……)
千歌(はぁ…私は、普通に暮らしたいだけなのに……)
梨子「あの子達、ヤンキーよね…?」
千歌「え…?あ…あぁ……だろうね」
梨子「はぁ……しつこく絡まれたりしないわね…?私…ああいう人達苦手で……」
千歌「えっ…」
梨子「だって、ほら…話が通じないし…気に入らないと暴力振るうし……」
千歌「う…うん……」
梨子「はぁ…何もないように静かに暮らしてたのに……なんで、またこうなるのかしら……」
千歌「ま…また…?」
梨子「うん……その…昔にも、ヤンキーの人達にしつこくされた事があって……」
千歌「………」
梨子「だから…絶対そういう人達には関わらないように!って思ってたの……」
千歌「そ…そっか……」
千歌(うっ…)
千歌(こ…これは……)
千歌(絶対、私が元ヤンだってバレちゃいけないやつだ…)
千歌「えっ…」
梨子「だって、ほら…話が通じないし…気に入らないと暴力振るうし……」
千歌「う…うん……」
梨子「はぁ…何もないように静かに暮らしてたのに……なんで、またこうなるのかしら……」
千歌「ま…また…?」
梨子「うん……その…昔にも、ヤンキーの人達にしつこくされた事があって……」
千歌「………」
梨子「だから…絶対そういう人達には関わらないように!って思ってたの……」
千歌「そ…そっか……」
千歌(うっ…)
千歌(こ…これは……)
千歌(絶対、私が元ヤンだってバレちゃいけないやつだ…)
梨子「あっ…じゃあ、私の家ここのマンションだから」
千歌「え…!?」
梨子「じゃあね、千歌ちゃん」ニコッ
千歌「え……」
千歌「えええええええええええええええ!!??」
梨子「えぇ…!?な…なに…!?」
千歌「わ……」
梨子「?」
千歌「私の家も……ここ……」
梨子「え……」
梨子「ええええええええええええええ!!??」
千歌「え…!?」
梨子「じゃあね、千歌ちゃん」ニコッ
千歌「え……」
千歌「えええええええええええええええ!!??」
梨子「えぇ…!?な…なに…!?」
千歌「わ……」
梨子「?」
千歌「私の家も……ここ……」
梨子「え……」
梨子「ええええええええええええええ!!??」
--------------------
-----------------
--------------
マンション-
千歌「え……?」
梨子「うそ……」
千歌「そ…そこ梨子ちゃん家……?」
梨子「う…うん……」
千歌「え……じゃ…じゃあ……」
梨子「うん……お隣……」
千歌「ええええええええええええええ!!??」
千歌「そういえば、隣の人、桜内だった!!」
梨子「私も、そういえば、高海さんが挨拶に来たってお母さんから聞いた…!!」
千歌「こ…こんな事って……」
梨子「あるのね……」
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マンション-
千歌「え……?」
梨子「うそ……」
千歌「そ…そこ梨子ちゃん家……?」
梨子「う…うん……」
千歌「え……じゃ…じゃあ……」
梨子「うん……お隣……」
千歌「ええええええええええええええ!!??」
千歌「そういえば、隣の人、桜内だった!!」
梨子「私も、そういえば、高海さんが挨拶に来たってお母さんから聞いた…!!」
千歌「こ…こんな事って……」
梨子「あるのね……」
千歌ママ「あっ、千歌おかえり~」
千歌「お母さん!」
梨子「お母さん!?」
梨子(若っ!?)
千歌「仕事、今終わり?今日早いね」
千歌ママ「愛する娘の面倒見なきゃいけないからね、早めに抜けさせてもらったの」
千歌「おー!ありがとう!お母さん!」
千歌ママ「それより…千歌…?あなた、今日は喧…
千歌「わー!!!わー!!!」
千歌ママ「えぇ…?どうしたの……?」
千歌「な…なんでもないよ……」ダラダラダラ…
千歌(危なかった……お母さん…急に喧嘩とか言うんだもん……梨子ちゃんにバレるじゃん……)
千歌「お母さん!」
梨子「お母さん!?」
梨子(若っ!?)
千歌「仕事、今終わり?今日早いね」
千歌ママ「愛する娘の面倒見なきゃいけないからね、早めに抜けさせてもらったの」
千歌「おー!ありがとう!お母さん!」
千歌ママ「それより…千歌…?あなた、今日は喧…
千歌「わー!!!わー!!!」
千歌ママ「えぇ…?どうしたの……?」
千歌「な…なんでもないよ……」ダラダラダラ…
千歌(危なかった……お母さん…急に喧嘩とか言うんだもん……梨子ちゃんにバレるじゃん……)
梨子「あ…あの……」
千歌ママ「あっ…あら!桜内さんのとこの娘さんね!たしか…梨子ちゃんって言ったかしら!美人さんね~」
梨子「え…!?///」
千歌ママ「なに?千歌、この子と友達になったの?いい子見つけたじゃない!」
千歌「えへへ……まあね…」
千歌ママ「乱暴者だけど、根は優しい子だから…よろしくね?梨子ちゃん」
千歌「あっ…」
千歌(ら…乱暴者って……!)
梨子(乱暴者…?)
梨子「は…はい…!こちらこそ、よろしくお願いします…!」
千歌「ふ…ふぅ……」
千歌(なんとかバレはしなかったか……)
千歌ママ「あっ…あら!桜内さんのとこの娘さんね!たしか…梨子ちゃんって言ったかしら!美人さんね~」
梨子「え…!?///」
千歌ママ「なに?千歌、この子と友達になったの?いい子見つけたじゃない!」
千歌「えへへ……まあね…」
千歌ママ「乱暴者だけど、根は優しい子だから…よろしくね?梨子ちゃん」
千歌「あっ…」
千歌(ら…乱暴者って……!)
梨子(乱暴者…?)
梨子「は…はい…!こちらこそ、よろしくお願いします…!」
千歌「ふ…ふぅ……」
千歌(なんとかバレはしなかったか……)
千歌ママ「それじゃあ、家入りましょう?またね、梨子ちゃん」
梨子「あっ…!は…はい…!失礼します!」
千歌「じゃーねー、梨子ちゃん」フリフリ
梨子「うん、じゃあね、千歌ちゃん」フリフリ
ガチャ…
梨子(………)
梨子(それにしても……)
梨子(千歌ちゃんのお母さん、若いわね……)
梨子(………)
梨子(千歌ちゃんも年取ったら、ああいう感じなのかしら……)
梨子(………)
梨子(まあ、いいや……私も家入ろ……)
ガチャ…
--------------------
梨子「あっ…!は…はい…!失礼します!」
千歌「じゃーねー、梨子ちゃん」フリフリ
梨子「うん、じゃあね、千歌ちゃん」フリフリ
ガチャ…
梨子(………)
梨子(それにしても……)
梨子(千歌ちゃんのお母さん、若いわね……)
梨子(………)
梨子(千歌ちゃんも年取ったら、ああいう感じなのかしら……)
梨子(………)
梨子(まあ、いいや……私も家入ろ……)
ガチャ…
--------------------
高海家-
鍋 グツグツ…
千歌ママ「どう?学校には慣れた?」
千歌「まあまあ……」
千歌ママ「東京はすごいでしょ?人もたくさんいて、みんな忙しそうにしてて」
千歌「ん…そうだね」
千歌ママ「………」
千歌「………」
千歌ママ「本当にあなた、喧嘩してない?」
千歌「…!」
千歌「し…してない……」
千歌ママ「………」トントントン…
千歌「………」
千歌ママ「まあ…千歌がそう言うな、信じるけどね、もう喧嘩はしちゃダメよ?」ジャーー……
千歌「わ…分かってる……」
千歌「ぼ…暴力は暴力しか生まない……でしょ?」
千歌ママ「そう……分かってるじゃない」
千歌「………」
--------------------
次の日 朝-
千歌「ふぁ~あ……眠い……」
千歌「行ってきま~す……」ガチャ…
凛「あー!!出てきたにゃー!!」
千歌「………」
千歌「……はい…?」
凛「降りてくるにゃー!!勝負にゃー!!」
千歌「こ…これは……」
梨子「さっきからずっとこの調子で……」
千歌「梨子ちゃん!?」
梨子「おはよう…千歌ちゃん…」
千歌「お…おはよう……」
梨子「なんか、喧嘩のカリスマだの…浦の星の番長だの……よく分からない事を言ってて……」
千歌「うっ……」
千歌(わ…私の事だ……)
凛「降りてくるにゃー!!」
千歌「うぅ……」
梨子「はぁ……なんだか分かんないけど登っては来ないみたい……まあ、このままじゃ学校に行く事もできないけど……」
千歌(………)
千歌(狭い所で戦ったら自慢のスピードが生かせないからだろうなぁ……)
千歌(うぅ…めんどくさい……)
千歌(ぶん殴って黙らせるわけにもいかないし……かといってこのままじゃ学校に行けないし……)
千歌「うっ……」
千歌(わ…私の事だ……)
凛「降りてくるにゃー!!」
千歌「うぅ……」
梨子「はぁ……なんだか分かんないけど登っては来ないみたい……まあ、このままじゃ学校に行く事もできないけど……」
千歌(………)
千歌(狭い所で戦ったら自慢のスピードが生かせないからだろうなぁ……)
千歌(うぅ…めんどくさい……)
千歌(ぶん殴って黙らせるわけにもいかないし……かといってこのままじゃ学校に行けないし……)
千歌「………」
千歌「しょーがない……」
梨子「千歌ちゃん…?」
千歌「走ろう」
梨子「え…!」
千歌「走って逃げよう」
梨子「む…無理!!」
千歌「大丈夫だよ!私達の方が一個上だし、普通に走っても…」
梨子「無理よ!私すっごい足遅いもん!!」
千歌「………」
梨子「絶対追いつかれるわ」
千歌「………」
千歌「そんな自信満々に言われても……」
千歌「しょーがない……」
梨子「千歌ちゃん…?」
千歌「走ろう」
梨子「え…!」
千歌「走って逃げよう」
梨子「む…無理!!」
千歌「大丈夫だよ!私達の方が一個上だし、普通に走っても…」
梨子「無理よ!私すっごい足遅いもん!!」
千歌「………」
梨子「絶対追いつかれるわ」
千歌「………」
千歌「そんな自信満々に言われても……」
梨子「でも、事実よ」
千歌「………」
千歌「はぁ……分かったよ……」
梨子「?」
千歌「じゃあ、私が囮になるから、梨子ちゃん先逃げてて」
梨子「えっ…!」
梨子「ダ…ダメよ…!!そんなの…!千歌ちゃんを置いて私だけ逃げるなんて…!」
千歌「大丈夫……」
千歌「私…梨子ちゃんと違って足早いから!」ニカッ!
梨子「なっ…」
千歌「じゃ!そういう事で!たぶん私、遅刻するから、適当に誤魔化しといてー!」タッタッタッ!
梨子「えぇ…!?ちょっと!千歌ちゃん!?」
千歌「………」
千歌「はぁ……分かったよ……」
梨子「?」
千歌「じゃあ、私が囮になるから、梨子ちゃん先逃げてて」
梨子「えっ…!」
梨子「ダ…ダメよ…!!そんなの…!千歌ちゃんを置いて私だけ逃げるなんて…!」
千歌「大丈夫……」
千歌「私…梨子ちゃんと違って足早いから!」ニカッ!
梨子「なっ…」
千歌「じゃ!そういう事で!たぶん私、遅刻するから、適当に誤魔化しといてー!」タッタッタッ!
梨子「えぇ…!?ちょっと!千歌ちゃん!?」
凛「ん?」
凛「あっ!降りてきたにゃー!!」
千歌「こっちだよー!!」タッタッタッ!!
凛「待つにゃー!!」ダッ!
千歌「よしっ…!こっち来た…!」タッタッタッ!!
凛「逃げても無駄にゃー!!」タッタッタッ!!
タッタッタッタッタッ……
梨子「…す…すごい……」
梨子「二人とも速い……もう見えなくなっちゃった……」
梨子「………」
梨子「ああいう人達は、きっと運動会とかも楽しかったんだろうなぁ……」
梨子「私、トラウマしかない……」
凛「あっ!降りてきたにゃー!!」
千歌「こっちだよー!!」タッタッタッ!!
凛「待つにゃー!!」ダッ!
千歌「よしっ…!こっち来た…!」タッタッタッ!!
凛「逃げても無駄にゃー!!」タッタッタッ!!
タッタッタッタッタッ……
梨子「…す…すごい……」
梨子「二人とも速い……もう見えなくなっちゃった……」
梨子「………」
梨子「ああいう人達は、きっと運動会とかも楽しかったんだろうなぁ……」
梨子「私、トラウマしかない……」
梨子「はぁ……学校行こ…私も遅刻しちゃう……」
梨子「………」タッタッタッ…
梨子「………」トコトコトコ…
花陽「あ…あの……」
梨子「…!?」ビクッ!!
梨子「か…かよちゃん…!?」
花陽「は…はなよです……おはようございます…」
梨子「あ…そ…そう……はなよ…ちゃん……おはよう……」
梨子「え……?」
梨子「も…もしかして……ずっと居たの…?」
花陽「はい……凛ちゃんと一緒に……」
梨子「見えなかったけど……」
花陽「隠れてました……」
梨子「なぜ……」
花陽「恥ずかしくて……」
梨子「………」
梨子(え…?なんで…!?)
梨子「………」タッタッタッ…
梨子「………」トコトコトコ…
花陽「あ…あの……」
梨子「…!?」ビクッ!!
梨子「か…かよちゃん…!?」
花陽「は…はなよです……おはようございます…」
梨子「あ…そ…そう……はなよ…ちゃん……おはよう……」
梨子「え……?」
梨子「も…もしかして……ずっと居たの…?」
花陽「はい……凛ちゃんと一緒に……」
梨子「見えなかったけど……」
花陽「隠れてました……」
梨子「なぜ……」
花陽「恥ずかしくて……」
梨子「………」
梨子(え…?なんで…!?)
花陽「そ…その……梨子先輩……」
梨子「え…?な…なに……?」
花陽「ご…ごめんなさい……!」
梨子「えっ…?」
--------------------
梨子「え…?な…なに……?」
花陽「ご…ごめんなさい……!」
梨子「えっ…?」
--------------------
万世橋-
千歌「はぁ…はぁ……」タッタッタッ!!
凛「待つにゃー!!」タッタッタッ!!
千歌(ぐぅ…ま…まだ喋る余裕があるのか……) タッタッタッ!!
凛「にゃあああ!!」タッタッタッ!!
千歌(めちゃくちゃ走るの得意だな…この子……私だって地元じゃ一番二番を争うくらいに速かったのに……) タッタッタッ!!
凛「捕まえたにゃ!」ガバッ!
千歌「わあっ…!」スルリッ…!
凛「あー!避けられたにゃ!!」
千歌「ひぃ…!」タッタッタッ!!
凛「待つにゃー!!なんで勝負しないにゃー!!」タッタッタッ!!
千歌(喧嘩しちゃダメだからだよ…!!) タッタッタッ!!
千歌(あーもー!上手いことまいて、学校行こうと思ってたのにー!!) タッタッタッ!!
凛「往生際が悪いにゃー!!」タッタッタッ!!
千歌「は…速……」タッタッタッ!!
千歌(うぅ…ごめん…梨子ちゃん……今日、私、遅刻じゃなくて欠席かも……) タッタッタッ!!
--------------------
通学路-
梨子「そ…そんな……花陽ちゃんが謝る事じゃ……」
花陽「いや……私のせいなんです……」
梨子「え…?」
花陽「実は……凛ちゃんが、喧嘩ばかりするのは私のせいで……」
梨子「そ…そうなの……?」
花陽「はい……その…えっと……あんまり言いたくない事なんですけど……私…昔いじめられてて……」
梨子「…!」
花陽「ほら…私……こんな性格だし…鈍臭いから……それで、クラスの子にバカにされて……」
梨子「そ…そう……」
花陽「そういう時はいつも決まって凛ちゃんが助けてくれて……」
梨子「凛ちゃんが…?いい子じゃないの……」
花陽「そうなんです……凛ちゃんは本当はすごく優しくて…人を殴るなんて……よっぽどの事でもない限りしたくないはずなんです……」
梨子「じゃあ、なんで……」
花陽「凛ちゃんは、私を守るためだって言ってくれてます……」
梨子「花陽ちゃんを……?」
梨子「…!」
花陽「ほら…私……こんな性格だし…鈍臭いから……それで、クラスの子にバカにされて……」
梨子「そ…そう……」
花陽「そういう時はいつも決まって凛ちゃんが助けてくれて……」
梨子「凛ちゃんが…?いい子じゃないの……」
花陽「そうなんです……凛ちゃんは本当はすごく優しくて…人を殴るなんて……よっぽどの事でもない限りしたくないはずなんです……」
梨子「じゃあ、なんで……」
花陽「凛ちゃんは、私を守るためだって言ってくれてます……」
梨子「花陽ちゃんを……?」
花陽「はい……凛ちゃんは私がいじめられないように強くなるんだ!って言ってて……」
梨子「そう……」
花陽「そうやって誰彼構わず喧嘩ばかりしてたら、中学の時に「アキバの暴れ猫」なんて異名まで付いちゃって……」
梨子「アキバの暴れ猫……」
花陽「それで、私……どうしたらいいか分かんなくて……凛ちゃんは私のためにやってくれてる事だから……私も少しでも凛ちゃんの力になろうって思って……」
梨子「それで、不良に詳しいのね……花陽ちゃんは……」
花陽「はい……」
梨子「そう……」
花陽「そうやって誰彼構わず喧嘩ばかりしてたら、中学の時に「アキバの暴れ猫」なんて異名まで付いちゃって……」
梨子「アキバの暴れ猫……」
花陽「それで、私……どうしたらいいか分かんなくて……凛ちゃんは私のためにやってくれてる事だから……私も少しでも凛ちゃんの力になろうって思って……」
梨子「それで、不良に詳しいのね……花陽ちゃんは……」
花陽「はい……」
梨子「………」
梨子「花陽ちゃん……」
花陽「は…はい…なんですか…?」
梨子「厳しいことを言うようだけど……それは間違ってるわよ」
花陽「…!」
梨子「花陽ちゃんか本当に凛ちゃんの事思ってるなら、止めてあげなきゃ…!」
花陽「と…止める……」
梨子「そう……このままじゃ凛ちゃんは、いつか大怪我をするかもしれない……それに凛ちゃんだけじゃない……凛ちゃんに傷つけられた人も沢山でる……」
花陽「…!」
梨子「花陽ちゃん……」
花陽「は…はい…なんですか…?」
梨子「厳しいことを言うようだけど……それは間違ってるわよ」
花陽「…!」
梨子「花陽ちゃんか本当に凛ちゃんの事思ってるなら、止めてあげなきゃ…!」
花陽「と…止める……」
梨子「そう……このままじゃ凛ちゃんは、いつか大怪我をするかもしれない……それに凛ちゃんだけじゃない……凛ちゃんに傷つけられた人も沢山でる……」
花陽「…!」
梨子「それは、すごく良くない事……分かるでしょ?」
花陽「は…はい……」ウルウル…
梨子「えぇ…!?ちょ…ちょっと…!なんで泣くの!?私、キツく言い過ぎた!?」
花陽「ち…違います……ただ…今までそんな風に言ってくれた人いなかったから……」ウルウル…
梨子「…!」
梨子「そう……辛かったわね……」
花陽「でも、今の言葉で決心がつきました…!私……今日、凛ちゃんに言ってみます…!!」
梨子「えらい!きっと凛ちゃんも分かってくれるわ」
花陽「はい…!ありがとうございます…!」
梨子「あとは……」
花陽「………」
梨子「あの二人が、学校に来るかどうかが問題ね……」
花陽「そ…そうですね……」
--------------------
花陽「は…はい……」ウルウル…
梨子「えぇ…!?ちょ…ちょっと…!なんで泣くの!?私、キツく言い過ぎた!?」
花陽「ち…違います……ただ…今までそんな風に言ってくれた人いなかったから……」ウルウル…
梨子「…!」
梨子「そう……辛かったわね……」
花陽「でも、今の言葉で決心がつきました…!私……今日、凛ちゃんに言ってみます…!!」
梨子「えらい!きっと凛ちゃんも分かってくれるわ」
花陽「はい…!ありがとうございます…!」
梨子「あとは……」
花陽「………」
梨子「あの二人が、学校に来るかどうかが問題ね……」
花陽「そ…そうですね……」
--------------------
秋葉原UDX-
凛「はぁ…はぁ……」
千歌「はぁ…はぁ……」
千歌(やっと止まった……)
千歌(私も、もう走れないけど……)
凛「はぁ…はぁ……」
凛(凛が追いつけないなんて……)
凛「はぁ…はぁ……」
千歌「はぁ…はぁ……」
凛「……ぐっ…」
千歌「…?」
凛「にゃああっ!!」ガバッ!!
千歌「おわっ!」スルリッ…!
凛「ぐぬぬ……また避ける……」
千歌「はぁ…はぁ……」
凛「なんで逃げてばっかりにゃ!強いんだから、正々堂々勝負するにゃ!!」
千歌「ぐっ…」
凛「食らうにゃ!!」サッ…!
千歌「…!」
凛「にゃ!」ブンッ!
千歌「おっと…」スッ…
凛「にゃ!」ブンッ!
千歌「ほっ!」スッ!
凛「にゃ!!」ブンッ!
千歌「わっ…と!」スッ!
凛「なっ…」
凛「凛のパンチが当たらない……」
凛「なんで逃げてばっかりにゃ!強いんだから、正々堂々勝負するにゃ!!」
千歌「ぐっ…」
凛「食らうにゃ!!」サッ…!
千歌「…!」
凛「にゃ!」ブンッ!
千歌「おっと…」スッ…
凛「にゃ!」ブンッ!
千歌「ほっ!」スッ!
凛「にゃ!!」ブンッ!
千歌「わっ…と!」スッ!
凛「なっ…」
凛「凛のパンチが当たらない……」
千歌「………」
千歌「たしかに…凛ちゃんのパンチは速い……」
凛「…!」
千歌「普通の相手なら、これで十分通用するだろうね……」
凛「な…何が言いたいにゃ…!」
千歌「速さだけじゃ、私には通用しないって事!」
凛「…!」
凛「速さ…だけ……」
千歌「やるだけ無駄だよ……?もう完全に遅刻だけど、学校行こうよ」
凛「…!」ムカッ
凛「無駄じゃないにゃ!!第一、千歌先輩は一回も反撃もできてないにゃ!これは凛のスピードについてこれてな…
千歌「…」サッ!
凛「…!」
凛「にゃ…」
凛(す…寸止め……)
千歌「はい…終わり……今のを振り抜いてたら凛ちゃん立てないよ?」
千歌「たしかに…凛ちゃんのパンチは速い……」
凛「…!」
千歌「普通の相手なら、これで十分通用するだろうね……」
凛「な…何が言いたいにゃ…!」
千歌「速さだけじゃ、私には通用しないって事!」
凛「…!」
凛「速さ…だけ……」
千歌「やるだけ無駄だよ……?もう完全に遅刻だけど、学校行こうよ」
凛「…!」ムカッ
凛「無駄じゃないにゃ!!第一、千歌先輩は一回も反撃もできてないにゃ!これは凛のスピードについてこれてな…
千歌「…」サッ!
凛「…!」
凛「にゃ…」
凛(す…寸止め……)
千歌「はい…終わり……今のを振り抜いてたら凛ちゃん立てないよ?」
凛「た…立てたにゃ!!だいたい、なんで振り抜かないにゃ!!凛は情けなんて…
千歌「あー!もー!うるさいなー!!喧嘩はやめるって決めたんだよ!!」
凛「え…?」
凛「な…なんでやめるにゃ!!そんなに強いのに!」
千歌「………」
千歌「強くないよ…」
凛「え…?でも……」
千歌「凛ちゃんは強さを分かってない……喧嘩に強いは強さじゃない……」
凛「…?」
凛「ど…どういう事にゃ……?」
千歌「喧嘩が強くても何も守れないって事」
凛「…!」
千歌「あー!もー!うるさいなー!!喧嘩はやめるって決めたんだよ!!」
凛「え…?」
凛「な…なんでやめるにゃ!!そんなに強いのに!」
千歌「………」
千歌「強くないよ…」
凛「え…?でも……」
千歌「凛ちゃんは強さを分かってない……喧嘩に強いは強さじゃない……」
凛「…?」
凛「ど…どういう事にゃ……?」
千歌「喧嘩が強くても何も守れないって事」
凛「…!」
凛「そ…そんな事ないにゃ…!!凛は今まで喧嘩に強くなる事で、かよちんを守ってきたにゃ…!」
千歌「かよちゃんを…?」
千歌「そう……じゃあ、それは間違ってる」
凛「…!?」
凛「なんで、そんな事言うにゃ…!凛はかよちんの事を思って……」
千歌「凛ちゃんが本当にかよちゃんの事を思ってるなら、喧嘩は辞めるべきだよ」
凛「で…でも…!凛は…」
千歌「………」
凛「凛は……かよちんのために……」
千歌「………」
千歌「はぁ……じゃあ、少し昔話してあげるよ」
凛「昔話…?」
千歌「あんまり話したくない事なんだけどね……凛ちゃんは私と似てるから……」
凛「?」
千歌「かよちゃんを…?」
千歌「そう……じゃあ、それは間違ってる」
凛「…!?」
凛「なんで、そんな事言うにゃ…!凛はかよちんの事を思って……」
千歌「凛ちゃんが本当にかよちゃんの事を思ってるなら、喧嘩は辞めるべきだよ」
凛「で…でも…!凛は…」
千歌「………」
凛「凛は……かよちんのために……」
千歌「………」
千歌「はぁ……じゃあ、少し昔話してあげるよ」
凛「昔話…?」
千歌「あんまり話したくない事なんだけどね……凛ちゃんは私と似てるから……」
凛「?」
凛「ど…どういう事にゃ…?」
千歌「このままだと凛ちゃんは、いつか必ず後悔する……私と同じように……」
千歌「そうなって欲しくはないから……」
凛「千歌先輩と同じように……?」
千歌「そう……あれは私が、まだ浦の星にいた頃の話……」
凛「……」ゴクリッ…
--------------------
千歌「このままだと凛ちゃんは、いつか必ず後悔する……私と同じように……」
千歌「そうなって欲しくはないから……」
凛「千歌先輩と同じように……?」
千歌「そう……あれは私が、まだ浦の星にいた頃の話……」
凛「……」ゴクリッ…
--------------------
同じ頃 二年生教室-
先生「えー…で、あるからして……」
梨子「………」
梨子(千歌ちゃん遅い……もう一限始まっちゃったじゃない……)
梨子(もう……なにやってるのかしら……)
先生「あー…じゃあ、桜内さん、この問題解けるかしら?」
梨子(まさか今頃、凛ちゃんに捕まって、いじめられてるんじゃ……)
先生「………」
梨子(そんな…私を庇ったばっかりに……)
先生「あー……桜内さん…?」
梨子(どうしよう……今からでも助けに……)
先生「………」
生徒「おーい…」ツンッ
梨子「え…!?なに……?」ビクッ!
生徒「指されてるよ…?」
梨子「え…?」
先生「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…
梨子「あ……」
梨子「す…すみませんでした……」
先生「次からは気をつけるように…!」
梨子「はい……」
梨子(うぅ……このままじゃ全然集中できない……)
梨子(千歌ちゃん……無事に帰ってきて……)
--------------------
秋葉原UDX-
--------------------
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--------------
千歌「…それで私は浦の星を退学になって、今は、お母さんを頼って、こうして秋葉原にいるの……」
凛「じゃ…じゃあ、千歌先輩が喧嘩しない理由って……」
千歌「うん……あんな事があったからだよ……」
千歌「暴力は暴力しか生まない……」
凛「…!」
凛「で…でも…!千歌先輩は友達のために…!」
千歌「理由はどうであれ、暴力は暴力……」
千歌「そんな方法でしか訴えられなかった私がバカだった……それだけだよ……」
凛「…!」
凛「………」
凛(す…すごい……凛と一つしか変わらないのに……こんな事まで考えてるなんて……)
千歌「だから、凛ちゃんには私のようにはなって欲しくない……」
凛(ダメだ……凛……とても、この人には敵わない……)
千歌「かよちゃんなら、喧嘩以外で守る事ができる……それに、きっとその方が、かよちゃんも嬉しいはずだから……」
凛「わ…分かったにゃ……」
凛「いや……分かりましたにゃ…!!」
千歌「う…うん……」
千歌(急に敬語……)
凛(す…すごい……凛と一つしか変わらないのに……こんな事まで考えてるなんて……)
千歌「だから、凛ちゃんには私のようにはなって欲しくない……」
凛(ダメだ……凛……とても、この人には敵わない……)
千歌「かよちゃんなら、喧嘩以外で守る事ができる……それに、きっとその方が、かよちゃんも嬉しいはずだから……」
凛「わ…分かったにゃ……」
凛「いや……分かりましたにゃ…!!」
千歌「う…うん……」
千歌(急に敬語……)
凛「凛、感動しました…!!千歌先輩、すごいです!凛も千歌先輩みたいな、立派な人間になりたいです!」
千歌「そ…そう…?えへへ……そこまで言われると照れるね…///」
千歌「じゃあ…まあ、頑張ってね!凛ちゃん!私も応援してるよ!」
凛「はい!!ありがとうございます!!凛は、一生千歌先輩についていきますにゃ…!!!」
千歌「え…?」
凛「よろしくお願いします…!!」ペコリッ!
千歌「んん…??」
千歌(あれ…?なんか話がおかしな方向にいってるような……)
千歌「そ…そう…?えへへ……そこまで言われると照れるね…///」
千歌「じゃあ…まあ、頑張ってね!凛ちゃん!私も応援してるよ!」
凛「はい!!ありがとうございます!!凛は、一生千歌先輩についていきますにゃ…!!!」
千歌「え…?」
凛「よろしくお願いします…!!」ペコリッ!
千歌「んん…??」
千歌(あれ…?なんか話がおかしな方向にいってるような……)
凛「鞄お持ちしますにゃ」スッ…
千歌「え……あ…ありがとう……」
凛「んん…!?すごく軽いにゃ!!」
千歌「あぁ…お弁当ぐらいしか入ってないから…」
凛「お弁当だけ!?す…すごいにゃ…!!教材が無くても授業が分かるなんて…!!」
千歌「え……いや…そうは言ってな…
凛「喧嘩だけじゃなくて勉強もすごいなんて……さすが千歌先輩だにゃ…!!」
千歌「あ…あはは……」
千歌(ど…どうしよ……この状況……)
凛「それじゃあ、学校行くにゃー!!」ダッ!!
千歌「えぇ…!?ちょっと!?また走るの!?」
凛「当たり前にゃ!!早くかよちんに話がしたいにゃ!!」
千歌「えぇ……私、もう疲れたよ~…」
凛「いいから、早く走るにゃー!」
千歌「うぅ……もうタメ口に戻ってる……」
千歌「え……あ…ありがとう……」
凛「んん…!?すごく軽いにゃ!!」
千歌「あぁ…お弁当ぐらいしか入ってないから…」
凛「お弁当だけ!?す…すごいにゃ…!!教材が無くても授業が分かるなんて…!!」
千歌「え……いや…そうは言ってな…
凛「喧嘩だけじゃなくて勉強もすごいなんて……さすが千歌先輩だにゃ…!!」
千歌「あ…あはは……」
千歌(ど…どうしよ……この状況……)
凛「それじゃあ、学校行くにゃー!!」ダッ!!
千歌「えぇ…!?ちょっと!?また走るの!?」
凛「当たり前にゃ!!早くかよちんに話がしたいにゃ!!」
千歌「えぇ……私、もう疲れたよ~…」
凛「いいから、早く走るにゃー!」
千歌「うぅ……もうタメ口に戻ってる……」
凛「あっ!それから、千歌先輩!かよちんの本名は「はなよ」だにゃ!かよちゃんじゃ誰か分からないにゃ!」
千歌「えぇ…!?そうなの…!?じゃあ、なんで、かよちんに…?」
凛「昔の事すぎて覚えてないにゃ!」
千歌「えぇ……気になる……」
凛「って、そんな事はどうでもいいにゃ!!早く学校行くにゃ!!さあ、走るにゃ!!」ダッ!!
千歌「あっ…!ちょ……」
凛 タタタッー!!
千歌「あ……」
凛 タタタッー!
千歌「………」
凛 タタタッー…
千歌「うぐぐ……」
千歌「もう…!!分かったよ!!走りゃあいいんでしょ!走れば!!」ダッ!!
千歌「うおおおおおお!!!凛ちゃん待てぇぇいっ!!!」タタタッー!!!
--------------------
千歌「えぇ…!?そうなの…!?じゃあ、なんで、かよちんに…?」
凛「昔の事すぎて覚えてないにゃ!」
千歌「えぇ……気になる……」
凛「って、そんな事はどうでもいいにゃ!!早く学校行くにゃ!!さあ、走るにゃ!!」ダッ!!
千歌「あっ…!ちょ……」
凛 タタタッー!!
千歌「あ……」
凛 タタタッー!
千歌「………」
凛 タタタッー…
千歌「うぐぐ……」
千歌「もう…!!分かったよ!!走りゃあいいんでしょ!走れば!!」ダッ!!
千歌「うおおおおおお!!!凛ちゃん待てぇぇいっ!!!」タタタッー!!!
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同じ頃 三年生教室-
先生「えー…で、あるからして……」
絵里「………」
ヤンキー「絵里さん…」
絵里「…」
ヤンキー「少しお耳に入れたい事が…」
絵里「………」
絵里「なに…?」
ヤンキー「二年の事なんですが…」
絵里「…」
ヤンキー「~~~~」コソコソ…
絵里「…!」
絵里「………」
絵里「へぇ……」
絵里「………」
絵里「喧嘩のカリスマ……ねぇ……」
絵里「………」
翌日 昼休み 二年生教室-
--------------------
-----------------
--------------
ワイワイガヤガヤ
梨子「時制が間違ってるわ、やり直しよ」
千歌「えぇっー!?どこが!?合ってるよ!!」
梨子「ここよ、これはメアリーが昔から今までずっと住んでいるわけだから現在完了形よ」
千歌「げ…現在完了形……!?」
梨子「そうよ」
千歌「…って、なに……?」
梨子「知らないの!?千歌ちゃん、前の学校で何してたのよ!」
千歌「あ…あははー……えっと…友達とじゃれあってた……かな…?」
梨子「はぁ!?どういう事よ……」
千歌「あはは……」
梨子「あはは、じゃないわよ……このままじゃ千歌ちゃん赤点になるわよ…?」
千歌「そ…そうですね……」
凛「えぇっー!?千歌先輩、赤点なんですか!?」ガララッ!!
千歌「わっ…!り…凛ちゃん…!!」
凛「頭良かったんじゃなかったんですか!?」
千歌「いやぁ~……あれは凛ちゃんが勝手に勘違いしただけで……」
凛「なっ…!み…見損なったにゃー!!」
千歌「…!?」
千歌「そ…そんな事言ったって、しょーがないじゃん!!私、頭悪いもん!!!」
凛「あー!!開き直ったにゃー!!情けないにゃ!!」
千歌「な…情けなくないもん!!だいたい、私のが先輩なんだから敬語…
梨子「はいはい……もう千歌ちゃん落ち着いて……」
千歌「むぅ……わ…分かったよ……」
千歌「わっ…!り…凛ちゃん…!!」
凛「頭良かったんじゃなかったんですか!?」
千歌「いやぁ~……あれは凛ちゃんが勝手に勘違いしただけで……」
凛「なっ…!み…見損なったにゃー!!」
千歌「…!?」
千歌「そ…そんな事言ったって、しょーがないじゃん!!私、頭悪いもん!!!」
凛「あー!!開き直ったにゃー!!情けないにゃ!!」
千歌「な…情けなくないもん!!だいたい、私のが先輩なんだから敬語…
梨子「はいはい……もう千歌ちゃん落ち着いて……」
千歌「むぅ……わ…分かったよ……」
梨子「凛ちゃんも何か用があって来たんじゃないの?」
凛「あっ、用があるのは凛じゃなくて、かよちんで……」
梨子「その花陽ちゃんが見当たらないけど……」
凛「それは……」
花陽「はぁ…はぁ……凛ちゃん足速い……」
凛「あっ!かよちん、やっと来たにゃー!」
梨子「走ってきたのね……」
千歌「そんな急用なの…?」
花陽「は…はい…!!大変なんです…!!」
千歌「何が…?」
花陽「ち…千歌先輩が…です…!」
千歌「え…?」
--------------------
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--------------
凛「あっ、用があるのは凛じゃなくて、かよちんで……」
梨子「その花陽ちゃんが見当たらないけど……」
凛「それは……」
花陽「はぁ…はぁ……凛ちゃん足速い……」
凛「あっ!かよちん、やっと来たにゃー!」
梨子「走ってきたのね……」
千歌「そんな急用なの…?」
花陽「は…はい…!!大変なんです…!!」
千歌「何が…?」
花陽「ち…千歌先輩が…です…!」
千歌「え…?」
--------------------
-----------------
--------------
数分後-
千歌「えぇ…!?私が三年生からマークされてる!?」
花陽「は…はい……目立った事をしてなくても、やはり千歌先輩ほどのビックネームとなると……」
千歌「そ…そんな……」
梨子「?」
凛「あっ…」
梨子「ビックネーム…?千歌ちゃんが?」
千歌「あ…!」
梨子「なにかスポーツでもしてたの…?」
花陽「え…?いや……その…だって、千歌先輩は…もがっ!」
凛「か…かよちん…!!ちょっとこっちに来るにゃ…!!」
花陽「むがっ…!もがもがっ…!?」ガララッ…!ピシャンッ!!
梨子「え…?な…なに……?」
千歌「わー!!水筒こぼしちゃったっー!!!」
梨子「えぇ…!?ちょっと…なにやってるの!?」
千歌「あはは…ごめんごめん……拭くの手伝って……」
梨子「はぁ……もう、しょうがないわね……」
千歌「ありがとー…!」
千歌(………)
千歌(い…今のは危なかった……) フキフキ
千歌(てっきり、花陽ちゃんにも凛ちゃんが伝えてくれたのかと……) フキフキ
千歌(り…凛ちゃんめ……さては、私が不良辞める話しかしてなかったな……) フキフキ
千歌(これは、お仕置きが必要だね……) フキフキ
千歌(うん…これは暴力じゃない……罰だよ…罰……)
千歌「ふふふっ…」
梨子「え……なに……?」
千歌「わー!!水筒こぼしちゃったっー!!!」
梨子「えぇ…!?ちょっと…なにやってるの!?」
千歌「あはは…ごめんごめん……拭くの手伝って……」
梨子「はぁ……もう、しょうがないわね……」
千歌「ありがとー…!」
千歌(………)
千歌(い…今のは危なかった……) フキフキ
千歌(てっきり、花陽ちゃんにも凛ちゃんが伝えてくれたのかと……) フキフキ
千歌(り…凛ちゃんめ……さては、私が不良辞める話しかしてなかったな……) フキフキ
千歌(これは、お仕置きが必要だね……) フキフキ
千歌(うん…これは暴力じゃない……罰だよ…罰……)
千歌「ふふふっ…」
梨子「え……なに……?」
花陽「す…すみませんでしたっー!!」ガララッ!!
千歌「あはは……いいよいいよ、知らなかったんだから、しょーがないって」
千歌「だから、悪いのは……」
千歌 ギロリッ…
凛「ひっ…!」ビクッ!
千歌「あとでね…?」
凛「そ…そんな……」
梨子「?」
千歌「あはは……いいよいいよ、知らなかったんだから、しょーがないって」
千歌「だから、悪いのは……」
千歌 ギロリッ…
凛「ひっ…!」ビクッ!
千歌「あとでね…?」
凛「そ…そんな……」
梨子「?」
梨子「えっと……なんだか、よく分からないんだけど……その…千歌ちゃんが三年生にマークされてるのは、なんで…?」
花陽「あっ…!そ…それは……えっと……」
凛「ち…千歌先輩が、転校してきたのに、ウチの番長に挨拶にも行かないからだにゃ…!!」
花陽「…!」
千歌(凛ちゃんナイスフォロー!)
梨子「挨拶……?そんなの私もしてないけど……」
花陽「あっ…そ…それは……」
凛「えっと……し…知らないんですか!?ウチの生徒はみんな、番長に挨拶に行ってますよ…!?」
花陽「え…」
凛「ね…!?かよちん!」
花陽「う…うん…!」
千歌(なんじゃそれ……無理があるでしょ……)
梨子「そ…そうなの…!?ど…どうしよう……私も挨拶に行かないと……」
千歌「…!?」
花陽「あっ…!そ…それは……えっと……」
凛「ち…千歌先輩が、転校してきたのに、ウチの番長に挨拶にも行かないからだにゃ…!!」
花陽「…!」
千歌(凛ちゃんナイスフォロー!)
梨子「挨拶……?そんなの私もしてないけど……」
花陽「あっ…そ…それは……」
凛「えっと……し…知らないんですか!?ウチの生徒はみんな、番長に挨拶に行ってますよ…!?」
花陽「え…」
凛「ね…!?かよちん!」
花陽「う…うん…!」
千歌(なんじゃそれ……無理があるでしょ……)
梨子「そ…そうなの…!?ど…どうしよう……私も挨拶に行かないと……」
千歌「…!?」
凛「………」
凛「梨子先輩って…詐欺とかあいそうですね…」
梨子「えぇ…!?なんで急に、そんな事言うの!?」
凛「なんでもないです…」
千歌「じゃ…じゃあ!私と梨子ちゃんで挨拶に行ってこようか…!!」
花陽「えぇ…!?ほ…本当に行くんですか…!?」
梨子「え…?行かなきゃいけないんじゃないの…?」
凛「そうです…!そうです…!行きましょう!今すぐにでも!」
花陽「り…凛ちゃん!?」
凛「大丈夫にゃ……三年生も、そうすぐには仕掛けてこないはずにゃ……」コソコソ…
花陽「で…でも……いきなり敵地の真っ只中に行くなんて……」コソコソ…
凛「梨子先輩って…詐欺とかあいそうですね…」
梨子「えぇ…!?なんで急に、そんな事言うの!?」
凛「なんでもないです…」
千歌「じゃ…じゃあ!私と梨子ちゃんで挨拶に行ってこようか…!!」
花陽「えぇ…!?ほ…本当に行くんですか…!?」
梨子「え…?行かなきゃいけないんじゃないの…?」
凛「そうです…!そうです…!行きましょう!今すぐにでも!」
花陽「り…凛ちゃん!?」
凛「大丈夫にゃ……三年生も、そうすぐには仕掛けてこないはずにゃ……」コソコソ…
花陽「で…でも……いきなり敵地の真っ只中に行くなんて……」コソコソ…
梨子「なんの話?」
凛「な…なんでもないです…!!さっ!行きましょう!行きましょう!」
凛「何かあった時のための護衛として、凛もついて行くにゃ……かよちんは先に教室に戻ってて……」コソコソ…
花陽「う…うん……気をつけてね…」コソコソ
千歌「よーし…!じゃあ、三年生のフロアに向けてしゅっぱーつ…!!」
凛「お…おーーっ!!」
梨子「?」
梨子「おー! ……?」
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凛「な…なんでもないです…!!さっ!行きましょう!行きましょう!」
凛「何かあった時のための護衛として、凛もついて行くにゃ……かよちんは先に教室に戻ってて……」コソコソ…
花陽「う…うん……気をつけてね…」コソコソ
千歌「よーし…!じゃあ、三年生のフロアに向けてしゅっぱーつ…!!」
凛「お…おーーっ!!」
梨子「?」
梨子「おー! ……?」
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