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    元スレ元勇者「あいつら元気してるかなぁ……」新米冒険者(♀)「あいつらって誰です?」

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    101 = 1 :

    元勇 「確か、ダルムが豚の小腸で、ヘルツが豚の心臓だ」

    新米 「だから豚は焼き鳥じゃないんですよ!」

    元勇 「いや、絶対焼き鳥だっての」

    新米・元勇 「むむむむむ」

    主人 「へい、野菜炒め、川魚、クラゲとネギマ。そんでもってビール二杯だ」

    新米 「……もう、どっちでもいいですね」

    元勇 「だな」

    新米・元勇 「乾杯!」

    102 = 1 :

    新米 「……ぷはぁ。ク――っ!」

    元勇 「……ふぅ。うまい。前々から思ってたが、人間って酒の前では圧倒的に無力だよな」

    新米 「それは呑んだくれの思考ですよww」

    元勇 「例えば、これから戦おうっていう二人の前に酒を出す」

    新米 「アホですか」

    元勇 「そうすると二人は酒を飲みだすだろ?」

    新米 「だろ?って言われても……」

    103 = 1 :

    元勇 「すると、酒に酔っぱらってもう戦えないわけだ」

    新米 「それで強くなっちゃったどうするんですか」

    元勇 「……確かにな」

    新米 「ぷっwwww元勇さんは飲むとバカになるタイプなんですね」

    元勇 「そうかもしれん」

    新米 「あははははwww」

    104 = 1 :

    元勇 「そんな楽しい雰囲気をぶち壊す暗い話」

    新米 「お、また告白の失敗ですか?」

    元勇 「いや、今回は色恋の類じゃないが、もっとえぐいかもしれん。覚悟しろ?」

    新米 「はい、どうぞww」

    元勇 「あれは、まだ俺が義務教育を受けていた頃の話……」

    105 = 1 :

    当時俺はクラスでも大人しい方だった。たまたま席は一番後ろだった。

    中学生勇者 「(うーん、ここがこうで、こうだから……うーん)」

    先生 「授業も終わりなので、出来上がった人のプリントを後ろから回してください」

    勇者 「(まだプリント終わってない……仕方ない、とばしてもらおう)」

    前の席の女子1 「(勇者くんまだプリント終わってないな。飛ばしてまえに回そう)」ハイ

    前の前の席の男子 「(プリント回ってきた。前に回そう。)」ハイドウゾ

    三つ前の席の女子2 「(プリント回ってきた。1、2……足りないな。さては女子1、貰い忘れたな?)」

    子2 「女子1ー!」

    子1 「ん、なに?」

    子2 「後ろの人の分、もらうの忘れてない?」

    子1 「いや、まだ終わってないみたい」

    106 = 1 :

    元勇 「俺はとても傷ついた……。」

    新米 「いや、まったく傷つくポイントがわからなかったんですが。女子1が終わってないことに気付いていたこととかですか?」

    元勇 「いや、そうじゃないんだ。文章をよく読めばわかる」

    新米 「文章を……?」

    元勇 「考えろ。俺の悲しみを」

    107 = 1 :

    皆さんも考えてみてください
    ちなみにほぼ実話です。

    108 = 1 :

    平日のこの時間に募集しても人いないとは思いますが

    109 :

    元勇者の席が一番後ろなのに女子2が声をかけたのは女子1
    つまり存在を忘れられている

    110 = 1 :

    >>109
    惜しいです

    もしかすると皆さんにとってはとるに足らないことかもしれませんが、僕にはかなりこたえました

    111 = 1 :

    もういらっしゃらないようでしたら続けますね

    112 :

    >>女子2 「後ろの人の分、もらうの忘れてない?」

    女子2が自分の名前を覚えていないことにショックを受けた。

    113 = 1 :

    続けます

    新米 「……わかりました!」

    元勇 「はい」

    新米 「わかりませんww」

    元勇 「あ、そう。それじゃあ、正解の発表だ」

    新米 「どんな話が待っているんでしょう……」

    元勇 「俺はさっき『席が一番後ろ』と言ったな」

    114 = 1 :

    >>112
    あ、正解です!
    すごい!

    元勇 「つまり女子1の後ろには俺しかいない」

    元勇 「なのに女子2は俺のことを『後ろの人』と言ったんだ。つまり……」

    新米 「あ、名前覚えられてなかったんですねwww」

    元勇 「そういうことだ」

    115 = 1 :

    元勇 「実は、さっき伝えていなかったんだが……」

    新米 「え、まだ何かあるんですかww」

    元勇 「実は事件当時、俺は2年生のさらに中間テストまで終わっていたのだ!」

    元勇 「その意味が、わかるな」

    新米 「wwwww焼き鳥おいしいwwwwwww」

    116 = 1 :

    元勇 「そしてさらに」

    新米 「まだあるんですかwww」

    元勇 「その女子2は、席替えする前の席で俺の後ろに座っていたのだ!」

    新米 「なのに覚えられてないとかwww完全にアウト・オブ・眼中じゃないですかwwwww」

    元勇 「めっちゃ悲しかったんだ……」

    新米 「空気までおいしく感じますよwwwww」

    117 = 1 :

    元勇 「……ハァ」

    新米 「wwwwwww」

    新米 「www……」

    新米 「私がずっと覚えてますから」

    元勇 「え?」

    新米 「ま、そんな思い出、忘れちゃってくださいな」

    118 = 1 :

    元勇 「ありがと」

    新米 「いえいえー、ちゃんと後世まで語り継ぎますよ」

    元勇 「そこまでしなくてよろしい」

    新米 「えーいいじゃないですか!」

    元勇 「よくねぇよ。赤っ恥じゃん」

    新米 「ある意味、伝説ですねw」

    119 = 1 :

    元勇 「もう知らん。メシだメシを食う!」ガツガツ

    新米 「私も!」ガツガツ

    元勇 「しょっぱいのがビールに合うな」

    新米 「ですよねw」

    元勇 「……」モグモグ

    新米 「……」モグモグ

    元勇・新米 「(なんか幸せだなぁ)」

    120 :

    言葉のチョイスから加齢臭がする

    121 = 1 :

    元勇 「ごちそうさま」

    新米 「ごちそうさまでした」

    元勇 「シャワー浴びよ」

    新米 「あ、私が先に入りますよ!」

    元勇 「おう、レディーファーストだ」

    新米 「きゃっ、紳士的!」

    122 = 1 :

    >>120
    まだ酒も飲めねぇお年頃です

    新米 「あ、でも私の残り香を楽しむ変態紳士かもしれないですね」

    元勇 「そんなことしねぇよ。大体いつもお風呂後だろ」

    新米 「それは私が風呂を沸かせないからです」

    元勇 「風呂を沸かすを取り違えて沸騰させたバカを俺は一生忘れない」

    新米 「しょうがないじゃないですか!」

    元勇 「しょうがないじゃなく家事の一つでも覚えろ!貰い手がいなくなるぞ!」

    123 = 1 :

    新米 「その時は元勇さんがもらってください!」

    元勇 「……言ってる意味わかってる?」

    新米 「そういうことにならないように頑張るんです!」

    元勇 「相当失礼だな」

    新米 「最後の砦っていうのは最後まで残る砦っていう意味ですからね」

    元勇 「その前に何が何でも結婚してやるよ」

    新米 「できるといいですねww」

    124 = 1 :

    キュッキュ
    シャワワワーーーーー

    新米 「(全く、元勇さんは失礼です)」

    新米 「(この間のナンパ男冒険者のほうがよっぽど紳士的です)」

    新米 「(ゴミ以下ですよゴミ以下!)」

    新米 「(でも……)」

    新米 「背中、おっきかったなぁ……」

    元勇 「タオルと着替え、ここに置いとくぞ」

    新米 「ひゃっ、はい!」

    新米 「(聞こえてないですよね……)」

    新米 「(でもなんでしょう、この気持ち。こう、胸がむずむずするような……)」

    新米 「はっ、これは胸の成長痛だ!」

    125 = 1 :

    新米 「元勇さん元勇さん!って……いない」

    新米 「む、また胸の成長痛が……」

    元勇 「ただいまー……どうした?」ガチャ

    新米 「胸の成長痛です!」

    元勇 「……あ、そう(酔ってるな)」

    126 = 1 :

    新米 「元勇さんこそ、どこに行ってたんですか?」

    元勇 「いや、トイレに行ったんだが、近くに温泉があると聞いてな」

    新米 「じゃあ、今からそっちに行くんですか?」

    元勇 「ん、まあな」

    新米 「私も行きます!」

    元勇 「今お湯浴びたばっかだろ」

    127 = 1 :

    新米 「行くったら行くんです!」

    元勇 「そんなに温泉が好きなのか?まあ、いいやじゃあ、支度しろ」

    新米 「はい!」

    シュバッ

    新米「終わりました!」

    元勇 「(相当好きなんだな……)」

    128 = 1 :

    元勇 「うう、外は寒いな……」

    新米 「でも元勇さんの手、あったかいです」

    元勇 「そうか?新米が冷たいんだろ」

    新米 「元勇さんの手があったかいんですよ」

    元勇 「譲らないな……あ、あそこだ」

    新米 「湯気出てますね……きれい」

    129 = 1 :

    ちょっと落ちます

    130 :

    くっせえ作者だなぁ

    131 = 1 :

    再開道五十三次

    番頭 「はい、らっしゃいませ。どのサービスですかな?」

    新米 「温泉だから温泉なんじゃないですか?」

    元勇 「温泉ではマッサージなんかもやってるし、大浴場や家族風呂もあるからな」

    新米 「へぇー、家族風呂って何ですか?」

    元勇 「家族風呂っつーのは、家族連れなんかが小さなお風呂を借りて一緒に入れる温泉だ。貸し切りなのが特徴だな」

    新米 「なるほど、じゃあ家族風呂で!」

    132 = 1 :

    元勇 「てことでこいつバカなんで大浴場でお願いします」

    番頭 「なんでぇ、恥ずかしがってんのかい兄ちゃん」

    新米 「そうですよ!恥ずかしがってちゃダメですよ」

    元勇 「越えちゃいけない一線って知ってるか?これがそれだよ!」

    新米 「裸の付き合いってあるじゃないですか。あれですよ」

    元勇 「それ多分同性同士で使う言葉だから」

    133 = 1 :

    新米 「じゃあ何ですか。ぴちぴちの16歳とお風呂に入るより、おっさんたちに囲まれて入る方が良いっていうんですか!」

    番頭 「そうだそうだ!」

    元勇 「その言い方はずるいだろ……そして番頭さんなに!?」

    新米 「ずるくてもいーんです!一応正論なんです!」

    元勇 「お前今日ホントおかしいぞ……」

    新米 「私の胸の成長のために、私は手段を選びません!元勇さんが良いというまでここを動きませんからね……」

    134 = 1 :

    元勇 「じゃあ、条件を付ける。水着着用!」

    新米 「ダメです!」

    元勇 「じゃあ……タオルは巻いてくれ」

    新米 「……妥協します」

    元勇 「よし。……あれ、なんで俺が要求したみたいになってんだ?俺が譲歩したんだよな」

    新米 「そうと決まれば早速レッツ&ゴーです!」

    135 = 1 :

    ガラガラガラガラ

    新米 「ふおー!貸し切りですよ!」

    元勇 「え、あれ?(俺いつの間に脱いだんだっけ?)ああ、そうだな」

    新米「気の抜けた返事ですねぇ……もしかして私のわがままぼでぃーの魅力にノックアウトされたんですか?」

    元勇 「そりゃ大変質素なわがままだな。ほら、さっさと体洗って入って出るぞ」

    新米 「恥ずかしがり屋ですねぇ……さ、洗いましょうか」

    136 = 1 :

    元勇 「……なぜこっちに来る」

    新米 「なぜって、洗いっこ?」

    元勇 「それはダメだろ」

    新米 「いえ、これもすべて大いなる野望のため!為せば成るのです!」

    元勇 「その大いなる野望とやらをお聞かせ願おうか」

    新米 「いいでしょう。聞いて驚けわが野望、その名も、『Fカップ化計画』!」

    元勇 「無謀すぎて驚きだわ」

    137 = 1 :

    新米 「これついさっきの話なんですけど、私、気づいたんですよ」

    元勇 「何に?」

    新米 「元勇さんと何かすると『おっぱいの成長痛』が起こることに!」

    元勇 「……はぁ」

    新米 「ついに、ついに私は高みへと昇り詰めることができるのです!」

    元勇 「自分がどんだけ馬鹿なこと言ってるかわかってる?」

    新米 「わかってはいるんですけど、実際にあるので信じるしかないんですよ」

    138 = 1 :

    新米 「とゆーことで、洗いっこしましょう」

    元勇 「旅をはじめて一日でここまで疲れるのってなんなんだろうな」

    新米 「はやく、はやく!」

    元勇 「わかった、やってやるよ。洗いっこだな」

    新米 「はい!じゃあ、サービスで元勇さんが先攻後攻決めていいですよ」

    元勇 「子供のサッカーかよ……じゃあ、先攻で」

    139 = 1 :

    新米 「じゃあ、私後攻ですね。さ、ごしごしっとどうぞ」

    タオルが前のほうに引き寄せられ、背中があらわになる。

    元勇 「(きれいな……陶磁器みたいな背中だな)」

    新米 「はやくはやく」

    元勇 「い、いくぞ」

    元勇「(力加減がわからんな……とりあえず優しく)」サッ

    新米 「はぁんっ……優しすぎです、くすぐったいですよー」キャッキャ

    140 = 1 :

    元勇 「(もうちょい強めに……)」ゴシ

    新米 「ぁ……そんぐらいがグッドです!」b

    元勇 「じゃさっきくらいで行くぞ」

    新米 「はい!……ふぁ……ん……ぁっ……」

    元勇 「(何なんだよおおおお!)」

    141 = 1 :

    飯食ってきやす

    142 :

    プリン……ト
    サッ……カー
    ウィ…キペ…ディア
    世界間しっかりいい

    143 :

    この雰囲気すき

    144 = 1 :

    再開はスマートフォンと共に

    新米 「ん……ぁ……いいですぅ……そこもっと強くぅ」

    元勇 「(思い出せ……美女だと思ったら山姥だった時のあの感情を……)」ゴシゴシ

    新米 「はぅ……気持ち……いいっ……ぁん」

    元勇 「(いかん、そろそろ限界)」ゴシ…

    新米 「やめちゃ……ぃやぁ……」

    元勇 「もう無理だ交代!」

    新米 「ちぇーせっかく気持ちよかったのに……」

    145 = 1 :

    元勇 「次は新米の番だ」

    新米 「はーい。まぁ、私の超絶テクになすがままにされるんですねww」

    元勇 「ホントに洗いっこするだけだよな……」

    新米 「……そうですよ?」

    元勇 「だ、だよな」

    新米 「……まいいや。いきますねー」

    146 = 1 :

    新米 「まずはこのくらいでどうですか?」ゴシゴシ

    元勇 「もうちょい強めで」

    新米 「こんな感じですかね?」ゴシッゴシッ

    元勇 「おー、そのくらい。意外とうまいじゃんか」

    新米「そりゃもう、洗いっこの神と呼ばれた女ですから」

    元勇 「(どこの業界での話だ)」

    147 :

    痛々しいな

    148 = 1 :

    新米 「にしても、元勇さんの背中凄いですねー」ゴシッゴシッ

    元勇 「なんかおかしいか?」

    新米 「いえいえ、こう、古傷といい筋肉といい……男らしいです」ゴシッゴシッ

    元勇 「そうか?まぁ、今でもトレーニングするし、筋肉は衰えてないと思うが」

    新米 「凄いですよ。ふふふ、えーい☆」ピタッ

    元勇 「うなっ!?」

    149 = 1 :

    新米 「えへへ―、背中を大胆に感じてみました」

    元勇 「……なんだこれ背中か」

    新米 「私の背中じゃないですよ?」

    元勇 「デスヨネー」

    新米 「それに、こうしてると私の胸の成長痛がいっぱい来るんです」

    元勇 「(背中から鼓動を感じる。これが『胸の成長痛』なのか?)」

    150 = 1 :

    新米 「感じますか?私の成長痛」

    元勇 「さすがに成長通は感じらんが、拍動は感じるぞ」

    新米 「ふっふーん。それが証拠なのです」

    元勇 「(いや、そんなことあるはずがない……ん、待てよ?)」

    元勇 「(Fカップ化計画、今日からの異変、そして俺。この要素から導き出される結論は……)」

    元勇 「ユウレカ……ユウレカ!」


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