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元スレ巌窟王「旅行先間違えた」 アンジー「神様ですか?」
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入間「忘れたとは言わせねぇーぞ! テメェ、俺様にワインを渡す交換条件として色々クドクド言ってたじゃねーか!」
入間「目の前で燃焼促進剤の原液に加えるためのワインを、材料になる部分とそうでない部分に分離させるところも見せただろ!」
東条「……ああ。そうね。確かに」
東条「入間さんは私の渡したカッシェロ・デル・ディアブロを間違いなくすべて消費していたわ。何を作るためだったのかは今知ったけど」
夢野「かっしぇろ……なんじゃ?」
天海「チリワインっすよ。意味は悪魔の蔵。あまりにも美味すぎて泥棒が多発したから、ワインを守るために流した嘘が由来っす」
最原「あの蔵には悪魔が出るって噂だよね。登校中の電車の広告に書かれてたから知ってるよ」
天海「あ。最原くんって東京出身っすか? もしかしたら同じ電車に乗ってたかもしれないっすね」
巌窟王「……悪魔の蔵、か。さて、果たして東条の隠し酒蔵に立ち入った悪魔とは誰なのだろうな?」
東条「ともかく、カッシェロ・デル・ディアブロに関しては、私の襲撃後でもほぼノータッチだったわ」
入間「俺様の燃焼促進剤はその『悪魔の蔵』のワインじゃねーと作れねぇんだよ! だから新しく作った可能性はナシだ!」
真宮寺「そうなると、次の可能性は巌窟王さんが放火した可能性だけど」
イシュタル『あっあー。ごめんなさーい、ちょっと口を挟んでいいかしらー?』
ナーサリー『オズの魔法使いから耳よりの情報よ!』
白銀「え? オズの魔法使いって詐欺師じゃなかった?」
入間「目の前で燃焼促進剤の原液に加えるためのワインを、材料になる部分とそうでない部分に分離させるところも見せただろ!」
東条「……ああ。そうね。確かに」
東条「入間さんは私の渡したカッシェロ・デル・ディアブロを間違いなくすべて消費していたわ。何を作るためだったのかは今知ったけど」
夢野「かっしぇろ……なんじゃ?」
天海「チリワインっすよ。意味は悪魔の蔵。あまりにも美味すぎて泥棒が多発したから、ワインを守るために流した嘘が由来っす」
最原「あの蔵には悪魔が出るって噂だよね。登校中の電車の広告に書かれてたから知ってるよ」
天海「あ。最原くんって東京出身っすか? もしかしたら同じ電車に乗ってたかもしれないっすね」
巌窟王「……悪魔の蔵、か。さて、果たして東条の隠し酒蔵に立ち入った悪魔とは誰なのだろうな?」
東条「ともかく、カッシェロ・デル・ディアブロに関しては、私の襲撃後でもほぼノータッチだったわ」
入間「俺様の燃焼促進剤はその『悪魔の蔵』のワインじゃねーと作れねぇんだよ! だから新しく作った可能性はナシだ!」
真宮寺「そうなると、次の可能性は巌窟王さんが放火した可能性だけど」
イシュタル『あっあー。ごめんなさーい、ちょっと口を挟んでいいかしらー?』
ナーサリー『オズの魔法使いから耳よりの情報よ!』
白銀「え? オズの魔法使いって詐欺師じゃなかった?」
イシュタル『あのね? 仮に巌窟王の炎で何かに着火したとして、燃えているものから黒い炎が出たりはしないのよ』
イシュタル『だって一般的な炎色反応とは別物なんだもの。その炎は巌窟王の精神性そのもの。木造建築物を発火させたところで……』
ナーサリー『ええ! 絶対に、素敵な彼の素敵な炎と同一なものにはならないわ! なんなら裁判場で試してみたらどうかしら?』
赤松「……って言ってるけど」
百田「だとすると……だ」
百田「アンジーが燃焼促進剤を盗んだかどうかはこの際置いておくとして、盗まれた燃焼促進剤が使われたってことだけは確かだぞ!」
王馬「いやー……百田ちゃん。キミはもうわかってるはずだよね」
王馬「ついでに春川ちゃんも、さ」
春川「……うん。燃焼促進剤を盗んだのは夜長だよ。間違いない」
最原「心当たりがあるって言ってたね。聞かせてくれるかな?」
イシュタル『だって一般的な炎色反応とは別物なんだもの。その炎は巌窟王の精神性そのもの。木造建築物を発火させたところで……』
ナーサリー『ええ! 絶対に、素敵な彼の素敵な炎と同一なものにはならないわ! なんなら裁判場で試してみたらどうかしら?』
赤松「……って言ってるけど」
百田「だとすると……だ」
百田「アンジーが燃焼促進剤を盗んだかどうかはこの際置いておくとして、盗まれた燃焼促進剤が使われたってことだけは確かだぞ!」
王馬「いやー……百田ちゃん。キミはもうわかってるはずだよね」
王馬「ついでに春川ちゃんも、さ」
春川「……うん。燃焼促進剤を盗んだのは夜長だよ。間違いない」
最原「心当たりがあるって言ってたね。聞かせてくれるかな?」
春川「超高校級の美術部の研究教室に入ったヤツなら知ってると思うんだけどさ」
春川「夜長のヤツ、巌窟王の蝋人形を作ってたんだよ。それも完成度が狂気じみてるの」
百田「ああ。初めて見たときはマジでビビッたぜ。いや……初めて見たときっつーか」
王馬「そうだねー。あれって初めて見たときは『あれ? 巌窟王ちゃんじゃん』って思うんだけど」
王馬「よくよく見てみると蝋人形だってことに気付いて、そのとき初めて凄い驚くんだよねー」
百田「そうそう! そんな感じのヤツだ!」
キーボ「その蝋人形がどうかしたんですか?」
百田「……手の平に、芯があったんだよ。普通の蝋燭みてーな芯がな」
最原「え?」
最原「……まさか! それって!」
春川「夜長のヤツ、巌窟王の蝋人形を作ってたんだよ。それも完成度が狂気じみてるの」
百田「ああ。初めて見たときはマジでビビッたぜ。いや……初めて見たときっつーか」
王馬「そうだねー。あれって初めて見たときは『あれ? 巌窟王ちゃんじゃん』って思うんだけど」
王馬「よくよく見てみると蝋人形だってことに気付いて、そのとき初めて凄い驚くんだよねー」
百田「そうそう! そんな感じのヤツだ!」
キーボ「その蝋人形がどうかしたんですか?」
百田「……手の平に、芯があったんだよ。普通の蝋燭みてーな芯がな」
最原「え?」
最原「……まさか! それって!」
今日のところはここまでにしてクリスマスイベントに備えるぜ!
選択肢
1)火を付けるとすぐ溶ける
2)火を付けると黒い炎が出る
3)火を付けると笑う
選択肢
1)火を付けるとすぐ溶ける
2)火を付けると黒い炎が出る
3)火を付けると笑う
乙
いやこれ2じゃね?アンジーなら本物に限りなく近い巌窟王作ろうとするだろうし
いやこれ2じゃね?アンジーなら本物に限りなく近い巌窟王作ろうとするだろうし
最原「黒い炎が出た……とか?」
百田「ああ。ドンピシャだ終一」
春川「いや。微妙に間違ってるよ。最原」
最原「え?」
百田「何言ってんだよ。間違いねーって」
春川「百田。確かにアンタは間違ってない。ただ最原の方は認識にズレがあるんだよ」
春川「アレは実際に見るのと見ないのとでは決定的に違うんだって」
王馬「あー。物凄く抽象的だけど、春川ちゃんの言ってることもわかるなー」
王馬「ただ『火を付けると黒い炎が出る』ってだけだと薄っぺらなくらい凄かったんだよね、アレ」
王馬「字面だとそうとしか言えないんだけどさ」
巌窟王「……アンジーは……狂っていた」
最原「!」
巌窟王「俺を再現するためだけに、ありとあらゆる手段を使い、常人には困難な計算を感覚と肌と経験則で踏破し」
巌窟王「……アレを作ってみせたのだ」
赤松「巌窟王さん?」
巌窟王「ここまで暴かれたら、もう黙っている方がアンジーにとって不利益だろう」
百田「ああ。ドンピシャだ終一」
春川「いや。微妙に間違ってるよ。最原」
最原「え?」
百田「何言ってんだよ。間違いねーって」
春川「百田。確かにアンタは間違ってない。ただ最原の方は認識にズレがあるんだよ」
春川「アレは実際に見るのと見ないのとでは決定的に違うんだって」
王馬「あー。物凄く抽象的だけど、春川ちゃんの言ってることもわかるなー」
王馬「ただ『火を付けると黒い炎が出る』ってだけだと薄っぺらなくらい凄かったんだよね、アレ」
王馬「字面だとそうとしか言えないんだけどさ」
巌窟王「……アンジーは……狂っていた」
最原「!」
巌窟王「俺を再現するためだけに、ありとあらゆる手段を使い、常人には困難な計算を感覚と肌と経験則で踏破し」
巌窟王「……アレを作ってみせたのだ」
赤松「巌窟王さん?」
巌窟王「ここまで暴かれたら、もう黙っている方がアンジーにとって不利益だろう」
巌窟王「入間。この裁判の結果はどうあれ、後でアンジーには謝罪させよう」
入間「認めるんだな? 俺様の研究教室から燃焼促進剤と、赤外線センサーを盗んだことを!」
巌窟王「……」ポイッ
焼け焦げたペットボトル「」カランッ
入間「……これ……は!」
巌窟王「燃える研究教室の中で見つけた。見覚えがあるな?」
入間「間違いねぇ! 燃焼促進剤を入れていたペットボトルの容器だ!」
星「……完全に決まったな。巌窟王が証言した以上、もう疑いの余地はねーはずだぜ」
星「犯人の一連の工作にな」
最原「……」
獄原「あ、あれ? 今度は最原くんが黙っちゃったよ?」
最原「……」
赤松「最原くん? どうかしたの?」
最原「……」
最原「わかった。アンジーさんが、なんで空き部屋に向かったのか」
入間「認めるんだな? 俺様の研究教室から燃焼促進剤と、赤外線センサーを盗んだことを!」
巌窟王「……」ポイッ
焼け焦げたペットボトル「」カランッ
入間「……これ……は!」
巌窟王「燃える研究教室の中で見つけた。見覚えがあるな?」
入間「間違いねぇ! 燃焼促進剤を入れていたペットボトルの容器だ!」
星「……完全に決まったな。巌窟王が証言した以上、もう疑いの余地はねーはずだぜ」
星「犯人の一連の工作にな」
最原「……」
獄原「あ、あれ? 今度は最原くんが黙っちゃったよ?」
最原「……」
赤松「最原くん? どうかしたの?」
最原「……」
最原「わかった。アンジーさんが、なんで空き部屋に向かったのか」
最原「まず、アンジーさんは研究教室の外に出たんだ。そのときの持ち物は、犯人の一連の工作を振り返ればわかるはずだよ」
キーボ「巌窟王さんの行動を特定するための赤外線センサー。研究教室の放火に使ったと思われる燃焼促進剤」
キーボ「この燃焼促進剤はアンジーさんが研究教室の中にいる可能性を巌窟王さんに示すブラフの意味もあったはずです」
百田「まあ、巌窟王はアンジーが盗んだことを知ってたわけだしな。充分ブラフにはなるか」
春川「でもブラフにしてはあからさますぎるよね? ちょっとは疑ったりしなかったの?」
巌窟王「もちろん疑った。だが……一割だろうが一分だろうが、アンジーが中にいる可能性がある以上は」
東条「サーヴァントとして突っ込まないわけにはいかなかった、というわけね」
最原「実はアンジーさんの持ち物がもう一つあったとしたら、どうだろう」
巌窟王「もう一つ?」
最原「多分、アンジーさんはあの蝋人形を作るときに、テストのために蝋燭を空き部屋から持ってきてたんじゃないかな」
最原「実際にそのギミックを起動させてみたりしたはずだよ」
巌窟王「そうだな。確かにヤツは……」
巌窟王「……バカな! 何故俺は今まで気付かなかった! 忘れてはいなかったというに!」
獄原「え? どうかしたの?」
最原「そうなんだよ。あの研究教室の近場で蝋燭……あるいは火種を調達しようと思ったら空き部屋が一番手っ取り早いんだ」
最原「そして、一連の工作アイテムをアンジーさんが持っていたとすると、彼女は研究教室から出るとき何を考えていたのかもわかる」
最原「……後片付けだよ」
キーボ「巌窟王さんの行動を特定するための赤外線センサー。研究教室の放火に使ったと思われる燃焼促進剤」
キーボ「この燃焼促進剤はアンジーさんが研究教室の中にいる可能性を巌窟王さんに示すブラフの意味もあったはずです」
百田「まあ、巌窟王はアンジーが盗んだことを知ってたわけだしな。充分ブラフにはなるか」
春川「でもブラフにしてはあからさますぎるよね? ちょっとは疑ったりしなかったの?」
巌窟王「もちろん疑った。だが……一割だろうが一分だろうが、アンジーが中にいる可能性がある以上は」
東条「サーヴァントとして突っ込まないわけにはいかなかった、というわけね」
最原「実はアンジーさんの持ち物がもう一つあったとしたら、どうだろう」
巌窟王「もう一つ?」
最原「多分、アンジーさんはあの蝋人形を作るときに、テストのために蝋燭を空き部屋から持ってきてたんじゃないかな」
最原「実際にそのギミックを起動させてみたりしたはずだよ」
巌窟王「そうだな。確かにヤツは……」
巌窟王「……バカな! 何故俺は今まで気付かなかった! 忘れてはいなかったというに!」
獄原「え? どうかしたの?」
最原「そうなんだよ。あの研究教室の近場で蝋燭……あるいは火種を調達しようと思ったら空き部屋が一番手っ取り早いんだ」
最原「そして、一連の工作アイテムをアンジーさんが持っていたとすると、彼女は研究教室から出るとき何を考えていたのかもわかる」
最原「……後片付けだよ」
夢野「じゃが巌窟王は研究教室の外に出るな、と言い含めておったんじゃろ?」
キーボ「いや。ただ『帰る場合に関してはその限りではない』と付け加えておいたはずです」
キーボ「だとすると、帰り道の途中にちょっと立ち寄る程度の位置にある空き部屋に向かうのは自然ではないでしょうか」
天海「蝋燭を戻すだけなら一分もかからないっすからね」
天海「そこで犯人と鉢合わせ。何かが起こってアンジーさんは気絶させられた……」
最原「具体的に何が起こったのかまでは、僕にもわからない。でも推測はできるはずだよ」
最原「巌窟王さん! ゴン太くん! あの部屋、何か臭ってたよね?」
獄原「……あ。そういえば、何かコゲ臭かったよね。火事から戻ってきたっていう巌窟王さん以外にも何かが燃えた痕跡があったよ」
巌窟王「BBにも臭気計で確認させた。あの場で何かが燃えたのは間違いないようだ。それも事件の起こった前後のかなり真新しいタイミングで」
最原「……巌窟王さん。あと一つ確認させてくれるかな」
最原「僕の叫び声を聞きつけて、駆けつけてくるときに変な物音が聞こえたけどさ」
最原「……床が抜けたりしなかった?」
巌窟王「……抜けたな」
最原「……犯人が何を考えていたのかは流石にわからない。でも何か、そこそこ労力がかかることをしていたんだとしたら」
最原「例えばそう。床の横木を切る、みたいな力のいる作業をしていたとしたら……」
最原「……予測は無意味だな。じゃあこう言おう」
最原「アンジーさんのことを犯人が殴ったとき、床には何か『燃えやすいもの』が置かれていたはずだ」
最原「『重労働をして体が温まってきたから脱いで畳んでおいた服』とか、そんなものがさ」
キーボ「いや。ただ『帰る場合に関してはその限りではない』と付け加えておいたはずです」
キーボ「だとすると、帰り道の途中にちょっと立ち寄る程度の位置にある空き部屋に向かうのは自然ではないでしょうか」
天海「蝋燭を戻すだけなら一分もかからないっすからね」
天海「そこで犯人と鉢合わせ。何かが起こってアンジーさんは気絶させられた……」
最原「具体的に何が起こったのかまでは、僕にもわからない。でも推測はできるはずだよ」
最原「巌窟王さん! ゴン太くん! あの部屋、何か臭ってたよね?」
獄原「……あ。そういえば、何かコゲ臭かったよね。火事から戻ってきたっていう巌窟王さん以外にも何かが燃えた痕跡があったよ」
巌窟王「BBにも臭気計で確認させた。あの場で何かが燃えたのは間違いないようだ。それも事件の起こった前後のかなり真新しいタイミングで」
最原「……巌窟王さん。あと一つ確認させてくれるかな」
最原「僕の叫び声を聞きつけて、駆けつけてくるときに変な物音が聞こえたけどさ」
最原「……床が抜けたりしなかった?」
巌窟王「……抜けたな」
最原「……犯人が何を考えていたのかは流石にわからない。でも何か、そこそこ労力がかかることをしていたんだとしたら」
最原「例えばそう。床の横木を切る、みたいな力のいる作業をしていたとしたら……」
最原「……予測は無意味だな。じゃあこう言おう」
最原「アンジーさんのことを犯人が殴ったとき、床には何か『燃えやすいもの』が置かれていたはずだ」
最原「『重労働をして体が温まってきたから脱いで畳んでおいた服』とか、そんなものがさ」
真宮寺「なにか随分と確信を持った言い方だネ。燃えた布のカスでも見つけたのかな?」
最原「それは見つけてないよ。でもこう考えると納得できるんだ」
最原「犯人が研究教室を燃やした理由……そこに裏の目的があったのかもしれない」
東条「裏の目的……?」
最原「犯人はアンジーさんを殴った。それも何の計画性もなく突発的に」
最原「床に蝋燭が転がり、犯人が呆然としている内に火は燃え広がった」
最原「そして、その小火を慌てて処理している内、犯人の体のどこかには無視できないレベルの傷が残った」
最原「……つまり、火傷だよ。多分、手のひらか手首かにできたんじゃないかな」
最原「後でアンジーさんの学級裁判が起こったときに、議論が発展して『火傷したヤツが怪しい』ってことになったときを犯人は恐れたはずだ」
最原「だから、犯人は火傷を負ってもおかしくないシチュエーションを作り上げた」
茶柱「……アレはアリバイ工作以外に、自分の傷の言い訳への意味もあったと?」
王馬「おっとー! じゃあつまり、怪しいのは春川ちゃんか百田ちゃんかなー?」
百田「この火傷は巌窟王を助けたときに負ったモンだぞ!」
春川「ついでに言っておこうか。確かに私たちは煙や火に燻されたけど、手の平とかは無事だよ」
春川「普通、慌てて小火を処理しようとしたら真っ先に火傷する部位は緊張のせいでずっとグーだったからね」
巌窟王「あるいは、俺に肩を貸したときに腕を掴んでいたりな」
最原「それは見つけてないよ。でもこう考えると納得できるんだ」
最原「犯人が研究教室を燃やした理由……そこに裏の目的があったのかもしれない」
東条「裏の目的……?」
最原「犯人はアンジーさんを殴った。それも何の計画性もなく突発的に」
最原「床に蝋燭が転がり、犯人が呆然としている内に火は燃え広がった」
最原「そして、その小火を慌てて処理している内、犯人の体のどこかには無視できないレベルの傷が残った」
最原「……つまり、火傷だよ。多分、手のひらか手首かにできたんじゃないかな」
最原「後でアンジーさんの学級裁判が起こったときに、議論が発展して『火傷したヤツが怪しい』ってことになったときを犯人は恐れたはずだ」
最原「だから、犯人は火傷を負ってもおかしくないシチュエーションを作り上げた」
茶柱「……アレはアリバイ工作以外に、自分の傷の言い訳への意味もあったと?」
王馬「おっとー! じゃあつまり、怪しいのは春川ちゃんか百田ちゃんかなー?」
百田「この火傷は巌窟王を助けたときに負ったモンだぞ!」
春川「ついでに言っておこうか。確かに私たちは煙や火に燻されたけど、手の平とかは無事だよ」
春川「普通、慌てて小火を処理しようとしたら真っ先に火傷する部位は緊張のせいでずっとグーだったからね」
巌窟王「あるいは、俺に肩を貸したときに腕を掴んでいたりな」
入間「じゃあ! この中で火傷を負っているヤツが犯人でブッ決まりなんだな!?」
入間「おっしゃーーー! 全員全裸になりやがれーーー! 俺様がケツの穴まで観察してやっからよー!」
赤松「やだよ! 普通に!」
最原「それに、もうその必要はないよ。だってもう、ずっと前の段階から犯人なんて一人しかいないんだからさ」
真宮寺「え?」
最原「……真宮寺くん。キミなんじゃないの? 悪いんだけど、ちょっとその手の包帯を取ってくれる?」
真宮寺「……」
真宮寺「えっ」
入間「おっしゃーーー! 全員全裸になりやがれーーー! 俺様がケツの穴まで観察してやっからよー!」
赤松「やだよ! 普通に!」
最原「それに、もうその必要はないよ。だってもう、ずっと前の段階から犯人なんて一人しかいないんだからさ」
真宮寺「え?」
最原「……真宮寺くん。キミなんじゃないの? 悪いんだけど、ちょっとその手の包帯を取ってくれる?」
真宮寺「……」
真宮寺「えっ」
百田「真宮寺が……犯人だと?」
真宮寺「待ってヨ。なんでそう思ったの?」
最原「かなり話は巻き戻るんだけどさ。一人だけこの議論中に気になることを言ってた人がいたんだ」
赤松「それが真宮寺くんってこと?」
最原「いや。違うよ。東条さんだよ」
東条「え?」
最原「あのときの言葉がずっと引っかかってたんだ。ほら、いつ赤外線センサーのすり替えが行われたのかって話題のときに」
最原「キーボくんが火事の間中はドアを叩いていたって話を聞いたときに――」
東条『そうなると……話がおかしいことになるわね』
東条『夜長さんが襲撃されたのは偶然の可能性が高いのに、改造センサーのすり替えが行われたのは、どの事件よりも前の話……』
百田「それがどうしたんだ? 入間は言ってたじゃねーかよ、引きこもり始めたのは夜時間より前だってよ」
最原「うん。そう。それを知ってたなら全然不自然な発言じゃない」
最原「ただこの発言が裁判中に出たのは『入間さんがいつから引きこもっていたのか』の発言をする前なんだよ」
最原「東条さんは学級裁判以前から知ってたんだ。少なくとも今夜『入間さんはずっと研究教室にいた』ってことを」
東条「……ええ。そうね。知ってたわ。だって彼女は」
入間「俺様の、この学園に来てからの最高傑作が盗まれたんだぞ。警戒して当たり前だろうが!」
入間「だから、この事件以前から俺様は自分の研究教室に立ち寄る頻度を滅茶苦茶上げてたんだ!」
最原「あの階層ってアンジーさんと真宮寺君の研究教室以外には、かなり大きな機械があって、入間さんは定期的にそれの調査もしてたよね?」
入間「んなモン休止に決まってんだろ! 少なくとも無邪気にやってられる気分じゃなかったんだからよ!」
最原「それだけ聞ければ充分だよ」
真宮寺「待ってヨ。なんでそう思ったの?」
最原「かなり話は巻き戻るんだけどさ。一人だけこの議論中に気になることを言ってた人がいたんだ」
赤松「それが真宮寺くんってこと?」
最原「いや。違うよ。東条さんだよ」
東条「え?」
最原「あのときの言葉がずっと引っかかってたんだ。ほら、いつ赤外線センサーのすり替えが行われたのかって話題のときに」
最原「キーボくんが火事の間中はドアを叩いていたって話を聞いたときに――」
東条『そうなると……話がおかしいことになるわね』
東条『夜長さんが襲撃されたのは偶然の可能性が高いのに、改造センサーのすり替えが行われたのは、どの事件よりも前の話……』
百田「それがどうしたんだ? 入間は言ってたじゃねーかよ、引きこもり始めたのは夜時間より前だってよ」
最原「うん。そう。それを知ってたなら全然不自然な発言じゃない」
最原「ただこの発言が裁判中に出たのは『入間さんがいつから引きこもっていたのか』の発言をする前なんだよ」
最原「東条さんは学級裁判以前から知ってたんだ。少なくとも今夜『入間さんはずっと研究教室にいた』ってことを」
東条「……ええ。そうね。知ってたわ。だって彼女は」
入間「俺様の、この学園に来てからの最高傑作が盗まれたんだぞ。警戒して当たり前だろうが!」
入間「だから、この事件以前から俺様は自分の研究教室に立ち寄る頻度を滅茶苦茶上げてたんだ!」
最原「あの階層ってアンジーさんと真宮寺君の研究教室以外には、かなり大きな機械があって、入間さんは定期的にそれの調査もしてたよね?」
入間「んなモン休止に決まってんだろ! 少なくとも無邪気にやってられる気分じゃなかったんだからよ!」
最原「それだけ聞ければ充分だよ」
最原「……犯人がアンジーさんを殺す決断を下したとき、おそらく一連の工作はかなり巻きで行われたはずだ」
最原「だとするとさ。少なくとも東条さんが襲撃された十一時ニ十分から大雑把に逆算したとしても」
最原「アンジーさんが襲撃された時間はかなりの確率で夜時間ってことになるよね?」
最原「……アンジーさんが普段は絶対に順守していた門限を超している時間だ」
王馬「それが何?」
最原「いや。ただ犯人が『アンジーさんを突発的に襲うほどの何かを空き部屋でやっていた』と仮定したとして」
最原「入間さん、アンジーさんがやってくるはずがないと犯人が確信していたとして」
最原「それでもまだ不十分だよね。だって一人、その階層にやってくる可能性がある人間が残ってるんだからさ」
茶柱「……あ」
茶柱「そうか。真宮寺さんですね!? あの階層に用がありそうな人なんて他にいません!」
最原「犯人がそこまで警戒心を弱めていた理由として考えられるのは、犯人が真宮寺くんがやってくるわけがないと確信していた場合か」
最原「……犯人が真宮寺くん自身だった場合の二通りだよ」
真宮寺「……」
真宮寺「ククク。超高校級の探偵のキミとしてはあまりにも弱い根拠だネ」
最原(わかってる! だってコレはこじつけだ!)
最原(決定的な証拠は何もないんだから!)
最原「だとするとさ。少なくとも東条さんが襲撃された十一時ニ十分から大雑把に逆算したとしても」
最原「アンジーさんが襲撃された時間はかなりの確率で夜時間ってことになるよね?」
最原「……アンジーさんが普段は絶対に順守していた門限を超している時間だ」
王馬「それが何?」
最原「いや。ただ犯人が『アンジーさんを突発的に襲うほどの何かを空き部屋でやっていた』と仮定したとして」
最原「入間さん、アンジーさんがやってくるはずがないと犯人が確信していたとして」
最原「それでもまだ不十分だよね。だって一人、その階層にやってくる可能性がある人間が残ってるんだからさ」
茶柱「……あ」
茶柱「そうか。真宮寺さんですね!? あの階層に用がありそうな人なんて他にいません!」
最原「犯人がそこまで警戒心を弱めていた理由として考えられるのは、犯人が真宮寺くんがやってくるわけがないと確信していた場合か」
最原「……犯人が真宮寺くん自身だった場合の二通りだよ」
真宮寺「……」
真宮寺「ククク。超高校級の探偵のキミとしてはあまりにも弱い根拠だネ」
最原(わかってる! だってコレはこじつけだ!)
最原(決定的な証拠は何もないんだから!)
真宮寺「……ククク。ま、気にすることはないヨ。誰にだって間違いはあるし……それに」
真宮寺「今回の事件は間違っても次がある」
最原「!」
真宮寺「……ククク、ククククククク」
最原(……逃げられるな。このままだと)
最原(そしてまた繰り返される、かな?)
最原「……」
最原(ちょっとでいい! 真宮寺くんのことを揺さぶることさえできれば……!)
最原(ギリギリのところまで追い詰めることさえできれば! アレを使えるのに!)
真宮寺「この分だと、犯人が火傷した可能性っていうのも疑わしい――」
巌窟王「我が征くは恩讐の彼方!」反論!
最原&真宮寺「え?」
真宮寺「今回の事件は間違っても次がある」
最原「!」
真宮寺「……ククク、ククククククク」
最原(……逃げられるな。このままだと)
最原(そしてまた繰り返される、かな?)
最原「……」
最原(ちょっとでいい! 真宮寺くんのことを揺さぶることさえできれば……!)
最原(ギリギリのところまで追い詰めることさえできれば! アレを使えるのに!)
真宮寺「この分だと、犯人が火傷した可能性っていうのも疑わしい――」
巌窟王「我が征くは恩讐の彼方!」反論!
最原&真宮寺「え?」
巌窟王「いや。最原は間違ってないぞ? 間違いなくお前が犯人だ。真宮寺是清!」
最原「……」
最原「えっ? 巌窟王さん? 何言ってるの?」アタフタ
百田「テメェが言い始めたことだろうが」
巌窟王「最原。証拠が足りないと言うのなら、俺の証拠を分けてやろう」
最原「!」
巌窟王「俺はお前を信じよう。探偵として!」
巌窟王「……調停者の類は(ほぼ)気に食わないが、現時点では仕方あるまい!」
巌窟王「仮契約だ。我が炎を存分に使うがいい!」
最原「……それって」
巌窟王「この裁判の最中のみ、俺はお前に応えよう」
巌窟王「サーヴァント、アヴェンジャーの名にかけて、だ!」
最原「……」
最原(……負けられなくなったな)
最原(綱渡りに近い議論になるけど、このまま突っ切る!)
最原(そうでなければ僕たちは……この裁判を乗り切ったとしても!)
最原(……欠けてしまう。絶対に!)
学級裁判 中断
最原「……」
最原「えっ? 巌窟王さん? 何言ってるの?」アタフタ
百田「テメェが言い始めたことだろうが」
巌窟王「最原。証拠が足りないと言うのなら、俺の証拠を分けてやろう」
最原「!」
巌窟王「俺はお前を信じよう。探偵として!」
巌窟王「……調停者の類は(ほぼ)気に食わないが、現時点では仕方あるまい!」
巌窟王「仮契約だ。我が炎を存分に使うがいい!」
最原「……それって」
巌窟王「この裁判の最中のみ、俺はお前に応えよう」
巌窟王「サーヴァント、アヴェンジャーの名にかけて、だ!」
最原「……」
最原(……負けられなくなったな)
最原(綱渡りに近い議論になるけど、このまま突っ切る!)
最原(そうでなければ僕たちは……この裁判を乗り切ったとしても!)
最原(……欠けてしまう。絶対に!)
学級裁判 中断
カルデア劇場
ナーサリー「さあ! イシュタル! 始めましょう! 一体何から話そうかしら!」ワクワク
イシュタル「……えっ。何このコーナー。え? 何?」アタフタ
ナーサリー「学級裁判の合間には、こうやって与太話を挟むものだと聞いたのだわ!」
ナーサリー「なんかダークネスで胡乱なブラックでギリギリのトークを繰り広げればいいって聞いたの!」
イシュタル「誰から!?」ガビーンッ!
ナーサリー「うふふ、良い調子よイシュタル! 流石は闇属性の女神なだけあるわ!」
イシュタル「闇じゃないのだけど! どちらかというと光属性なのだけど!?」
ナーサリー「闇属性の女神はみんなそう言うのだわ……」
ナーサリー「ていうか神って大体闇属性な気がするの。アンデルセンとか」
イシュタル「アンタの作者(かみ)の内一人と一緒にしないでくれる!? ていうか何このコーナー……え!? 見られてんの!?」
イシュタル「……」
イシュタル「金星の女神、イシュタルですっ! 光属性よ!」キラキラキラ
ナーサリー「みんなの物語、ナーサリーライム! 病み属性ね!」キラキラキラ
ナーサリー「さあ! イシュタル! 始めましょう! 一体何から話そうかしら!」ワクワク
イシュタル「……えっ。何このコーナー。え? 何?」アタフタ
ナーサリー「学級裁判の合間には、こうやって与太話を挟むものだと聞いたのだわ!」
ナーサリー「なんかダークネスで胡乱なブラックでギリギリのトークを繰り広げればいいって聞いたの!」
イシュタル「誰から!?」ガビーンッ!
ナーサリー「うふふ、良い調子よイシュタル! 流石は闇属性の女神なだけあるわ!」
イシュタル「闇じゃないのだけど! どちらかというと光属性なのだけど!?」
ナーサリー「闇属性の女神はみんなそう言うのだわ……」
ナーサリー「ていうか神って大体闇属性な気がするの。アンデルセンとか」
イシュタル「アンタの作者(かみ)の内一人と一緒にしないでくれる!? ていうか何このコーナー……え!? 見られてんの!?」
イシュタル「……」
イシュタル「金星の女神、イシュタルですっ! 光属性よ!」キラキラキラ
ナーサリー「みんなの物語、ナーサリーライム! 病み属性ね!」キラキラキラ
短い話のはずなのにもうこんなにスレが使われちゃったのは、どう考えてもスレの方が短いから。『僕は長くない』。
さておき、ペース配分が面倒臭くなったので一回切って別スレに移動します!
このままだと余計に中途半端なところで切れちゃうしね!
次回
巌窟王「亜種並行世界!」 アンジー「虚構殺人遊戯:才囚学園ー!」
さておき、ペース配分が面倒臭くなったので一回切って別スレに移動します!
このままだと余計に中途半端なところで切れちゃうしね!
次回
巌窟王「亜種並行世界!」 アンジー「虚構殺人遊戯:才囚学園ー!」
アンデルセン先生はウチのメインアタッカーSUMANAIやサブアタッカーメディアを鼓舞し癒し続ける大恩人だぞ!
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