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元スレ巌窟王「旅行先間違えた」 アンジー「神様ですか?」
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茶柱「もうちょっと弱くていいんですよ。人間なんですから」
茶柱「矛盾だらけだろうが問題はありません」
茶柱「ただ……重荷を背負いすぎるのはやめた方がいいです」
茶柱「自分が泥を被れば周りが上手く行く、とか傲慢です」
茶柱「……あなたなら実際上手くできてしまう辺りが本当に救いようがないところですが」
茶柱「お願いですから自分の身も顧みてください。あなたも仲間なんですから」
茶柱「上から目線でなんでもかんでも救おうと思わないでください。転子たちそこまで弱くありません」
茶柱「……わかりましたか?」
最原「うん」
最原「……はは。男子が嫌いなだけで本当に優しいな、茶柱さんは」
茶柱「ウッゼー。本当に。最終的にはコンクリの床の上で投げ技ですよ?」
最原「ほ、本当にやめてね。死ぬから」
茶柱「矛盾だらけだろうが問題はありません」
茶柱「ただ……重荷を背負いすぎるのはやめた方がいいです」
茶柱「自分が泥を被れば周りが上手く行く、とか傲慢です」
茶柱「……あなたなら実際上手くできてしまう辺りが本当に救いようがないところですが」
茶柱「お願いですから自分の身も顧みてください。あなたも仲間なんですから」
茶柱「上から目線でなんでもかんでも救おうと思わないでください。転子たちそこまで弱くありません」
茶柱「……わかりましたか?」
最原「うん」
最原「……はは。男子が嫌いなだけで本当に優しいな、茶柱さんは」
茶柱「ウッゼー。本当に。最終的にはコンクリの床の上で投げ技ですよ?」
最原「ほ、本当にやめてね。死ぬから」
そういやアンジーマスター時の巌窟王ってステータスどのくらいだろ
ぐだ夫マスター時より2~3ランク下がってるくらいか?
ぐだ夫マスター時より2~3ランク下がってるくらいか?
超高校級の美術部の研究教室周辺
最原「よし、来れた、と」
茶柱「結構時間かかってます。早めに済ませられるのなら早めにしましょう!」
最原「うん! そのつもり……?」
最原(……酒の臭いがする?)
最原(こっちから?)
茶柱「あれ? 最原さん? どこに?」
最原「えっと……スライド錠のところから臭いが……」
最原「……カバン、かな。なんか見覚えあるような……」
最原(そうだ。確かアンジーさんが使っていたヤツだ。巌窟王さんの写真機材一式を輸送するときに使った……)
最原「中身は……」ゴロンッ
最原「……ワインの瓶? しかもかなり度数が強いヤツだな」
最原「一本丸ごとなくなってる……」
茶柱「これ、もしかしなくっても……!」
最原(でもなんでこんなところに。研究教室の外、スライド錠のドアの手前なんかに……?)
最原「よし、来れた、と」
茶柱「結構時間かかってます。早めに済ませられるのなら早めにしましょう!」
最原「うん! そのつもり……?」
最原(……酒の臭いがする?)
最原(こっちから?)
茶柱「あれ? 最原さん? どこに?」
最原「えっと……スライド錠のところから臭いが……」
最原「……カバン、かな。なんか見覚えあるような……」
最原(そうだ。確かアンジーさんが使っていたヤツだ。巌窟王さんの写真機材一式を輸送するときに使った……)
最原「中身は……」ゴロンッ
最原「……ワインの瓶? しかもかなり度数が強いヤツだな」
最原「一本丸ごとなくなってる……」
茶柱「これ、もしかしなくっても……!」
最原(でもなんでこんなところに。研究教室の外、スライド錠のドアの手前なんかに……?)
最原「スライド錠のドアは……閉まってるな」ガタガタ
最原「……事件当時はどうだったのかな」
最原「確か巌窟王さんは……」
茶柱「ところで最原さん」
最原「なに?」
茶柱「研究教室の中から声が聞こえるんですけど……」
最原「ん? 誰かいるんでしょ?」
茶柱「なんかギャーギャー言ってるんですが……」
最原「……え」
最原「……事件当時はどうだったのかな」
最原「確か巌窟王さんは……」
茶柱「ところで最原さん」
最原「なに?」
茶柱「研究教室の中から声が聞こえるんですけど……」
最原「ん? 誰かいるんでしょ?」
茶柱「なんかギャーギャー言ってるんですが……」
最原「……え」
研究教室の中
王馬「ぎゃああああああああ! 痛い! コメカミぐりぐりマジ痛いーーー!」
獄原「王馬くーーーんッ!」
巌窟王「解放されたくば今すぐ蝋燭を離せ。この責め苦が延々と続くだけだぞ……!」グリグリグリ
王馬「百田ちゃんパースッ!」ポイッ
百田「えっ」
百田「アツゥイ!」キャッチ
春川「でもキチンとキャッチできたじゃん。今のうち」
百田「お、おう! じゃあ――!」
巌窟王「よせ! やめろ! それを見るな!」
巌窟王「『それ』に火を付けるんじゃない!」
ボォウッ
春川「――」
百田「……そう、か。こういう仕組みに……アンジーはこんなモンまで作れたのか」
巌窟王「……!」
百田「……わぁーってるよ。一応やってみただけだ。すぐに消すっつの」フッ
王馬「ぎゃああああああああ! 痛い! コメカミぐりぐりマジ痛いーーー!」
獄原「王馬くーーーんッ!」
巌窟王「解放されたくば今すぐ蝋燭を離せ。この責め苦が延々と続くだけだぞ……!」グリグリグリ
王馬「百田ちゃんパースッ!」ポイッ
百田「えっ」
百田「アツゥイ!」キャッチ
春川「でもキチンとキャッチできたじゃん。今のうち」
百田「お、おう! じゃあ――!」
巌窟王「よせ! やめろ! それを見るな!」
巌窟王「『それ』に火を付けるんじゃない!」
ボォウッ
春川「――」
百田「……そう、か。こういう仕組みに……アンジーはこんなモンまで作れたのか」
巌窟王「……!」
百田「……わぁーってるよ。一応やってみただけだ。すぐに消すっつの」フッ
研究教室の外
最原「……」ガチャガチャ
最原「開かない。中から鍵がかけられてるみたいだ」
茶柱「中に誰かいることは間違いないんですけどね。何してるんでしょう」
ガチャリンコ
最原「あ。開いた」
百田「お。終一。戻ってきてたのか」
最原「あ。百田くん」
最原(――と、奥には王馬くん、春川さん、ゴン太くんと……)
巌窟王「……」
最原(なんか顔に手を当てて凄い凹んでる様子の巌窟王さん)
最原「何があったの?」
百田「アレだアレ」
最原「アレ?」
巌窟王のろう人形「」デデーンッ!
最原「うわあビックリした! 何アレ!?」
春川「夜長が作ったらしいよ。凄い似てるよね」
最原「に、似てるなんてものじゃないよ! 生きてるって錯覚するくらい凄い良くできてる!」
王馬「アンジーちゃん、本当に巌窟王ちゃんのことが大好きだったんだろうね」
王馬「四六時中凝視してなければ才能があろうがなかろうが『この段階』までは行けないって」
巌窟王「……フン」
最原「……」ガチャガチャ
最原「開かない。中から鍵がかけられてるみたいだ」
茶柱「中に誰かいることは間違いないんですけどね。何してるんでしょう」
ガチャリンコ
最原「あ。開いた」
百田「お。終一。戻ってきてたのか」
最原「あ。百田くん」
最原(――と、奥には王馬くん、春川さん、ゴン太くんと……)
巌窟王「……」
最原(なんか顔に手を当てて凄い凹んでる様子の巌窟王さん)
最原「何があったの?」
百田「アレだアレ」
最原「アレ?」
巌窟王のろう人形「」デデーンッ!
最原「うわあビックリした! 何アレ!?」
春川「夜長が作ったらしいよ。凄い似てるよね」
最原「に、似てるなんてものじゃないよ! 生きてるって錯覚するくらい凄い良くできてる!」
王馬「アンジーちゃん、本当に巌窟王ちゃんのことが大好きだったんだろうね」
王馬「四六時中凝視してなければ才能があろうがなかろうが『この段階』までは行けないって」
巌窟王「……フン」
王馬「でも……見れば見るほど悲しくなってきちゃうよね……だって」
王馬「これがアンジーちゃんの遺作なんだと思うと、本当に残念で無念で俺はッ! 俺はァ……!」
百田「死んでねえよアホウ」
春川「……でも凄い技術力だよね。あんな仕掛けどうやって……」
巌窟王「やめろ。みだりに話すな」
最原「……やっぱり何か機嫌悪いよね? 何があったの?」
最原「あと百田くん。なんで蝋燭なんか持ってるの?」
百田「……まあ色々あったんだよ。必要になったら裁判中に話す」
最原「そ、そう?」
王馬「これがアンジーちゃんの遺作なんだと思うと、本当に残念で無念で俺はッ! 俺はァ……!」
百田「死んでねえよアホウ」
春川「……でも凄い技術力だよね。あんな仕掛けどうやって……」
巌窟王「やめろ。みだりに話すな」
最原「……やっぱり何か機嫌悪いよね? 何があったの?」
最原「あと百田くん。なんで蝋燭なんか持ってるの?」
百田「……まあ色々あったんだよ。必要になったら裁判中に話す」
最原「そ、そう?」
最原「……巌窟王さん。あのさ。このカバン、見覚えがあるよね?」
巌窟王「む……? アンジーのカバンだな」
巌窟王「今朝はアンジーの私室の隅にあったはずだ。何故お前が持っている?」
最原「今朝は、か……」
最原「あ、さっき研究教室の外……スライド錠のドアの前に放置されていたのを見つけたんだ」
百田「外だと? アンジーの研究教室の中にあるんならギリギリ納得できなくもねぇけどよ……外だと?」
王馬「……」
王馬「ねえ巌窟王ちゃん。確かアンジーちゃんのことを探しているときに、この研究教室に寄ったんだったよね?」
王馬「アンジーちゃんがいないことを確認した後、巌窟王ちゃんはこの研究教室の鍵をどうした?」
巌窟王「流石にこれ以上の門限の延長は認められない、と思ったからな。鍵を閉めて下の階へと降りたぞ」
巌窟王「こうしておけば研究教室に戻ったアンジーも気付くだろうからな。俺が研究教室を訪ねて、入れ違ったことを」
最原(ということは……!)
巌窟王「む……? アンジーのカバンだな」
巌窟王「今朝はアンジーの私室の隅にあったはずだ。何故お前が持っている?」
最原「今朝は、か……」
最原「あ、さっき研究教室の外……スライド錠のドアの前に放置されていたのを見つけたんだ」
百田「外だと? アンジーの研究教室の中にあるんならギリギリ納得できなくもねぇけどよ……外だと?」
王馬「……」
王馬「ねえ巌窟王ちゃん。確かアンジーちゃんのことを探しているときに、この研究教室に寄ったんだったよね?」
王馬「アンジーちゃんがいないことを確認した後、巌窟王ちゃんはこの研究教室の鍵をどうした?」
巌窟王「流石にこれ以上の門限の延長は認められない、と思ったからな。鍵を閉めて下の階へと降りたぞ」
巌窟王「こうしておけば研究教室に戻ったアンジーも気付くだろうからな。俺が研究教室を訪ねて、入れ違ったことを」
最原(ということは……!)
キーンコーンカーンコーン!
モノクマ『えー! それではみなさん、そろそろ始めちゃいましょうか!』
モノクマ『前代未聞の疑似学級裁判を!』
モノクマ『犯人を議論したいのなら裁判場を貸してあげてもいいよ! 面白いしね、うぷぷ!』
モノクマ『ていうか強制的に議論させるけどね! 何が何でも! 議論させるけどね!』
モノクマ『いつも通り、裁判場へ続く赤い扉へとお集まりくださーい!』
最原「……時間か」
茶柱「行きましょう。後のことは裁判中に明らかにするべきです」
茶柱「……気楽に行きましょうよ! だって、今回は誰も死んでなかったんですから!」
百田「アンジーからしたらとんでもねぇ話ではあるが……確かにな。今回は命がけってわけでもねぇし」
春川「……」
春川「そんなスタンスでいいのかな」
王馬「足をすくわれちゃう……かもよ?」
百田「うっせー!」
最原「行こうか」
巌窟王「……」
モノクマ『えー! それではみなさん、そろそろ始めちゃいましょうか!』
モノクマ『前代未聞の疑似学級裁判を!』
モノクマ『犯人を議論したいのなら裁判場を貸してあげてもいいよ! 面白いしね、うぷぷ!』
モノクマ『ていうか強制的に議論させるけどね! 何が何でも! 議論させるけどね!』
モノクマ『いつも通り、裁判場へ続く赤い扉へとお集まりくださーい!』
最原「……時間か」
茶柱「行きましょう。後のことは裁判中に明らかにするべきです」
茶柱「……気楽に行きましょうよ! だって、今回は誰も死んでなかったんですから!」
百田「アンジーからしたらとんでもねぇ話ではあるが……確かにな。今回は命がけってわけでもねぇし」
春川「……」
春川「そんなスタンスでいいのかな」
王馬「足をすくわれちゃう……かもよ?」
百田「うっせー!」
最原「行こうか」
巌窟王「……」
赤い扉の中 エレベーター周辺
白銀「あ! やっとこれで揃ったね!」
入間「おっせーぞ短小共! どこでシコってやがった?」
最原「いや、ごめん……ちょっと誤算があって」
巌窟王「三十分は意外と長かったな」
キーボ「……置いてかれるかと思いました。本気で……!」
巌窟王「犠牲は無駄にはならなかった。許せ」
キーボ「もう! もう!」プンスカ!
赤松「何があったの?」
最原「なんか、キーボくんが真宮寺くんの研究教室に閉じ込められてたみたいで……」
入間「ん? ああ……」
最原(……ん。なんか入間さんが妙な反応見せたな)
最原「……後でいいか。そのための学級裁判だし」
白銀「あ! やっとこれで揃ったね!」
入間「おっせーぞ短小共! どこでシコってやがった?」
最原「いや、ごめん……ちょっと誤算があって」
巌窟王「三十分は意外と長かったな」
キーボ「……置いてかれるかと思いました。本気で……!」
巌窟王「犠牲は無駄にはならなかった。許せ」
キーボ「もう! もう!」プンスカ!
赤松「何があったの?」
最原「なんか、キーボくんが真宮寺くんの研究教室に閉じ込められてたみたいで……」
入間「ん? ああ……」
最原(……ん。なんか入間さんが妙な反応見せたな)
最原「……後でいいか。そのための学級裁判だし」
裁判場到着
モノクマ「おかえりー! 待ってたよー、オマエラー!」
東条「……二度と帰ってきたくはなかったけどね」
夢野「仕方ないじゃろう。一応、必要なことじゃ」
王馬「アンジーちゃんの治療と引き換えの議論だっけ? 面倒臭いなぁ。巌窟王ちゃんの友達も意外と役立たずだよね」
prrrr!
巌窟王「なんだ?」ピッ
BB『覚えてろ王馬小吉……! 地べたを這い、泥水を啜ってでも、今の台詞を後悔させてやる……!』
王馬「だってさ! 口は災いの元だよゴン太! 謝れ!」
獄原「ご、ごめん!」
百田「お前だお前ッ!」
巌窟王「コイツのことは気にするな。半分以上口だけだ」
白銀「残りの半分は!?」ガビーンッ!
モノクマ「おかえりー! 待ってたよー、オマエラー!」
東条「……二度と帰ってきたくはなかったけどね」
夢野「仕方ないじゃろう。一応、必要なことじゃ」
王馬「アンジーちゃんの治療と引き換えの議論だっけ? 面倒臭いなぁ。巌窟王ちゃんの友達も意外と役立たずだよね」
prrrr!
巌窟王「なんだ?」ピッ
BB『覚えてろ王馬小吉……! 地べたを這い、泥水を啜ってでも、今の台詞を後悔させてやる……!』
王馬「だってさ! 口は災いの元だよゴン太! 謝れ!」
獄原「ご、ごめん!」
百田「お前だお前ッ!」
巌窟王「コイツのことは気にするな。半分以上口だけだ」
白銀「残りの半分は!?」ガビーンッ!
モノクマ「あ。巌窟王さん。もうモノクマーズの数が足りなくって組体操で椅子を作れなくなっちゃったから」
モノクマ「代わりにアンジーさんの席についていいよ」
巌窟王「……了解した」
モノクマ「うぷぷ……死んではいないけど、やっと一人欠けたね……学級裁判っぽくなってきました!」
百田「にゃろー、最低な喜び方してやがる」
天海「気にするだけ無駄っす。無視しましょう」
巌窟王「……さあ。本番はここからだ。才囚学園生徒一同!」
巌窟王「議論を始めるぞ! 隣人を疑い、隣人を信じ、隣人を庇い隣人を糾弾する……」
巌窟王「喉が焼け付くような陰惨な裁判を繰り広げようではないか!」ギンッ
百田「わかるように言え、巌窟王!」
巌窟王「いいだろう、つまりこういうことだ!」
巌窟王「『狂気の有無』を、計りとれ! 俺が重要視するところはそこだけだ!」
最原「狂気……狂気、か」
最原(……あるに決まってる)
最原(そして、それを証明しきったときに僕は……その狂気の所有者を許せるだろうか)
最原「……うん。わかった。見つけるよ、犯人」
最原「前みたいに!」
最原(三度始まる。極限の議論、狂気の演目)
最原(僕たちの……学級裁判が!)
モノクマ「代わりにアンジーさんの席についていいよ」
巌窟王「……了解した」
モノクマ「うぷぷ……死んではいないけど、やっと一人欠けたね……学級裁判っぽくなってきました!」
百田「にゃろー、最低な喜び方してやがる」
天海「気にするだけ無駄っす。無視しましょう」
巌窟王「……さあ。本番はここからだ。才囚学園生徒一同!」
巌窟王「議論を始めるぞ! 隣人を疑い、隣人を信じ、隣人を庇い隣人を糾弾する……」
巌窟王「喉が焼け付くような陰惨な裁判を繰り広げようではないか!」ギンッ
百田「わかるように言え、巌窟王!」
巌窟王「いいだろう、つまりこういうことだ!」
巌窟王「『狂気の有無』を、計りとれ! 俺が重要視するところはそこだけだ!」
最原「狂気……狂気、か」
最原(……あるに決まってる)
最原(そして、それを証明しきったときに僕は……その狂気の所有者を許せるだろうか)
最原「……うん。わかった。見つけるよ、犯人」
最原「前みたいに!」
最原(三度始まる。極限の議論、狂気の演目)
最原(僕たちの……学級裁判が!)
アストルフォの霊衣が解放……だと……?
ちょっと記事読んでくるから休憩!
ちょっと記事読んでくるから休憩!
巌窟王 エドモン・ダンテス
我が名は巌窟王(モンテ・クリスト)。
愛を知らず、情を知らず、憎悪と復讐のみによって自らを煌々と燃え盛る怨念の黒炎と定め、すべてを灰燼に帰すまで荒ぶるアヴェンジャーに他ならない。
この世界に寵姫(エデ)はおらず、ならばこの身は永劫の復讐鬼で在り続けるまで……というのはカルデアでの話。
旅行先を間違えたとはいえ、一応旅行は旅行。偶然出会った生徒たちとの出会いはそれなりに大切にしている。
『旅の恥はかきすてと言うだろう?』
絆LV1
マスターはサーヴァントのステータスを見ることができる。ただしアンジーはその権利をすべて放棄した上で巌窟王との契約を履行。
結果、実質上の巌窟王のステータスはすべて『不明』となった。
実際のところ、まともに測定はできない。なにせアンジーの都合、もとい感情で簡単に上下するので……
絆LV2
基本的に人理焼却が行われた世界にしか存在できないエクストラクラス故に、自らのマスターもカルデアのマスターただ一人と定義している。
だが事故ったものは仕方がないので、アンジーにもそれなりに世話を焼く。
さながら兄か父のように見えるが、本人にそれを指摘しても否定するかはぐらかすだろう。
なお、ここまでする理由は特にない。強いて言うなら『巌窟王自身が想像するサーヴァントのヴィジョン』を正直に実行しているだけ。
極論、契約したのが王馬だったとしても似たようなことになっただろう。(契約者がアンジーで本当によかったとは思うが)
絆LV3
宝具の解放はほとんどできないと言っていい。
巌窟王は本来、檻に対してこれ以上のない特攻を持つが、その効力すら実質ほとんど死んでいる。
モノクマの校則が強力なのか、それとも別の理由があるのかは定かではない。
なお、脱出の意思が死んでいるわけではない。檻は檻。巌窟王故に必ず破壊してみせる。
絆LV4
モノクマは巌窟王にとって、存在自体が許せない不倶戴天の敵である。
世界にあまねく理不尽と悪意の具現そのものである彼を、巌窟王は何をどう間違っても許さないだろう。
見逃すことはありえない。何故なら自らは間違っても『エドモン・ダンテス』などではないのだから。
人間性を取り戻し、見逃すなんて展開は――
絆LV5
?????????
我が名は巌窟王(モンテ・クリスト)。
愛を知らず、情を知らず、憎悪と復讐のみによって自らを煌々と燃え盛る怨念の黒炎と定め、すべてを灰燼に帰すまで荒ぶるアヴェンジャーに他ならない。
この世界に寵姫(エデ)はおらず、ならばこの身は永劫の復讐鬼で在り続けるまで……というのはカルデアでの話。
旅行先を間違えたとはいえ、一応旅行は旅行。偶然出会った生徒たちとの出会いはそれなりに大切にしている。
『旅の恥はかきすてと言うだろう?』
絆LV1
マスターはサーヴァントのステータスを見ることができる。ただしアンジーはその権利をすべて放棄した上で巌窟王との契約を履行。
結果、実質上の巌窟王のステータスはすべて『不明』となった。
実際のところ、まともに測定はできない。なにせアンジーの都合、もとい感情で簡単に上下するので……
絆LV2
基本的に人理焼却が行われた世界にしか存在できないエクストラクラス故に、自らのマスターもカルデアのマスターただ一人と定義している。
だが事故ったものは仕方がないので、アンジーにもそれなりに世話を焼く。
さながら兄か父のように見えるが、本人にそれを指摘しても否定するかはぐらかすだろう。
なお、ここまでする理由は特にない。強いて言うなら『巌窟王自身が想像するサーヴァントのヴィジョン』を正直に実行しているだけ。
極論、契約したのが王馬だったとしても似たようなことになっただろう。(契約者がアンジーで本当によかったとは思うが)
絆LV3
宝具の解放はほとんどできないと言っていい。
巌窟王は本来、檻に対してこれ以上のない特攻を持つが、その効力すら実質ほとんど死んでいる。
モノクマの校則が強力なのか、それとも別の理由があるのかは定かではない。
なお、脱出の意思が死んでいるわけではない。檻は檻。巌窟王故に必ず破壊してみせる。
絆LV4
モノクマは巌窟王にとって、存在自体が許せない不倶戴天の敵である。
世界にあまねく理不尽と悪意の具現そのものである彼を、巌窟王は何をどう間違っても許さないだろう。
見逃すことはありえない。何故なら自らは間違っても『エドモン・ダンテス』などではないのだから。
人間性を取り戻し、見逃すなんて展開は――
絆LV5
?????????
学級裁判 開廷
モノクマ「えー! 今回はまったく関係ないルールが多数ありますが、一応、学級裁判の簡単なルールをいたしましょう!」
モノクマ「学級裁判では『誰が犯人か』を議論し、その結果はオマエラの投票により、決定されます」
モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおき。だけど、もし間違った人物をクロとしてしまった場合は」
モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、生き残ったクロだけに晴れて卒業の権利が与えられます!」
BB『えー。ではここから先は私が補足をば』
BB『しかし今回の学級裁判はあくまでも疑似です。どのような結果になろうとおしおきはありません!』
BB『ただし学級裁判の公平性のみは通常時と同様。投票された人間が犯人だった場合は、その結果が周知されます!』
モノクマ「わかりやすい補足をありがとう! えーと……誰オマエ?」
BB『エデかもよ!?』キャピーンッ
最原「はっ!? この人が!? 嘘でしょ!?」ガビーンッ!
巌窟王「もちろん嘘だ。吐き気を催すような嘘だ」
巌窟王「……AIは嘘を吐けないのではなかったのか?」
BB『えー? そんなキャラ設定ありましたっけー? 忘れちゃいましたー』キャルンキャルン
モノクマ「えー! 今回はまったく関係ないルールが多数ありますが、一応、学級裁判の簡単なルールをいたしましょう!」
モノクマ「学級裁判では『誰が犯人か』を議論し、その結果はオマエラの投票により、決定されます」
モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおき。だけど、もし間違った人物をクロとしてしまった場合は」
モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、生き残ったクロだけに晴れて卒業の権利が与えられます!」
BB『えー。ではここから先は私が補足をば』
BB『しかし今回の学級裁判はあくまでも疑似です。どのような結果になろうとおしおきはありません!』
BB『ただし学級裁判の公平性のみは通常時と同様。投票された人間が犯人だった場合は、その結果が周知されます!』
モノクマ「わかりやすい補足をありがとう! えーと……誰オマエ?」
BB『エデかもよ!?』キャピーンッ
最原「はっ!? この人が!? 嘘でしょ!?」ガビーンッ!
巌窟王「もちろん嘘だ。吐き気を催すような嘘だ」
巌窟王「……AIは嘘を吐けないのではなかったのか?」
BB『えー? そんなキャラ設定ありましたっけー? 忘れちゃいましたー』キャルンキャルン
王馬「俺は興味が無かったから全然捜査してないんだけどさー。今回の学級裁判で議論するのって『どの犯人』のこと?」
巌窟王「……ふむ。なるほど。様々な事件が多発していたからな」
巌窟王「いいだろう。まずは『何が起こったのか』を簡単に纏めるぞ」
BB『あのー。モノクマさん。ちょっとコネクターとか貸してくれません?』
BB『裁判場の上部のモニターを使えれば手っ取り早いんですが』
モノクマ「え? アレ使いたいの? うん、わかった。使っていいよ!」ポイッ
BB『よしっと……じゃあ巌窟王さん。デバイスと席についてる端子をコネクターで繋いでくださいな』
巌窟王「繋いだぞ」カチッ
BB『じゃあみなさーん! 裁判場上部のモニターをごらんくださーい!』
モノクマ「あ。ウイルスを仕込んだりしたらデバイスをドカンするからよろしくね?」
BB『そんな小細工しませんってー』
モニター「」ブゥンッ……
赤松「あ。アレって……才囚学園の全景のCG……?」
百田「すげーな。よくできてやがる」
最原(……本当に何者なんだろう。この人。並大抵の技術力じゃないよな……)
巌窟王「……ふむ。なるほど。様々な事件が多発していたからな」
巌窟王「いいだろう。まずは『何が起こったのか』を簡単に纏めるぞ」
BB『あのー。モノクマさん。ちょっとコネクターとか貸してくれません?』
BB『裁判場の上部のモニターを使えれば手っ取り早いんですが』
モノクマ「え? アレ使いたいの? うん、わかった。使っていいよ!」ポイッ
BB『よしっと……じゃあ巌窟王さん。デバイスと席についてる端子をコネクターで繋いでくださいな』
巌窟王「繋いだぞ」カチッ
BB『じゃあみなさーん! 裁判場上部のモニターをごらんくださーい!』
モノクマ「あ。ウイルスを仕込んだりしたらデバイスをドカンするからよろしくね?」
BB『そんな小細工しませんってー』
モニター「」ブゥンッ……
赤松「あ。アレって……才囚学園の全景のCG……?」
百田「すげーな。よくできてやがる」
最原(……本当に何者なんだろう。この人。並大抵の技術力じゃないよな……)
BB『まず最初。第一の事件が発覚したのは十一時四十分ごろ』
BB『アンジーさんを探して彷徨っていた巌窟王さんと、偶然そのとき外に出ていた茶柱さんが第一発見者』
BB『超高校級の合気道家の研究教室が大炎上しており、巌窟王さんが何かに気付いて燃える研究教室へと吶喊』
BB『面喰った茶柱さんが寄宿舎へと戻り、最原さんを中心とした生徒たちを叩き起こし、消火活動を開始しました』
BB『あ。補足したいことがあったらなんでも言ってくださいね。このまとめ、巌窟王さんの証言から再構成したものなので』
茶柱「今のところ事実と食い違うところは一切ありません」
百田「でも結局、巌窟王はなんで炎の中に突っ込んだんだ?」
BB『おっと。補足は受け入れても質問は後回しでお願いします。続けますよー』
BB『消火活動は中々捗らず、一時間以上かけたものの研究教室は尚も大炎上』
BB『そんな折り、茶柱さんが消火活動から消えていることに気付いた最原さんが、彼女を探し始めたのが第二の事件発見の発端です』
BB『これも巌窟王さんからの伝聞ですが……ここから先は最原さんと茶柱さんから直接聞きましょうか』
最原「うん。そういえば巌窟王さんには簡単にしか言ってなかったしね」
BB『アンジーさんを探して彷徨っていた巌窟王さんと、偶然そのとき外に出ていた茶柱さんが第一発見者』
BB『超高校級の合気道家の研究教室が大炎上しており、巌窟王さんが何かに気付いて燃える研究教室へと吶喊』
BB『面喰った茶柱さんが寄宿舎へと戻り、最原さんを中心とした生徒たちを叩き起こし、消火活動を開始しました』
BB『あ。補足したいことがあったらなんでも言ってくださいね。このまとめ、巌窟王さんの証言から再構成したものなので』
茶柱「今のところ事実と食い違うところは一切ありません」
百田「でも結局、巌窟王はなんで炎の中に突っ込んだんだ?」
BB『おっと。補足は受け入れても質問は後回しでお願いします。続けますよー』
BB『消火活動は中々捗らず、一時間以上かけたものの研究教室は尚も大炎上』
BB『そんな折り、茶柱さんが消火活動から消えていることに気付いた最原さんが、彼女を探し始めたのが第二の事件発見の発端です』
BB『これも巌窟王さんからの伝聞ですが……ここから先は最原さんと茶柱さんから直接聞きましょうか』
最原「うん。そういえば巌窟王さんには簡単にしか言ってなかったしね」
最原「僕が中庭から全力疾走で東条さんの研究教室に向かったのが一時十分ごろの話だよ」
最原「そのとき、僕は茶柱さんが『東条さんを呼びに行ったんじゃないか』って推理してて、実際それはドンピシャだったんだけど」
最原「……東条さんの研究教室で、僕は目を疑うようなものを目にしたんだ」
茶柱「血塗れの東条さん、ですよね。本当にビックリしましたよ。掃除用具を入れるロッカーを開けたらいきなりですもの」
東条「……世話をかけたわね。本当に」
入間「んだよ。掃除用具のロッカーの中に何があったんだ?」
入間「……ハッ! ま、まさか……全――!」
茶柱「違います」
入間「まだ言い終わってないのに!?」ガビーンッ!
最原「うん! 絶対に違うと思う!」
最原「……その瞬間は見てないけど、茶柱さんが言っている『いきなり』って」
茶柱「東条さんが倒れ込んで来たんですよ。ぐったりと脱力した状態の」
赤松「気絶してた……ってこと?」
BB『これが第二の事件。東条さんの襲撃事件のあらまし、ですかね』
茶柱「……」
茶柱(ここですね)
茶柱「ええっと、そこから転子と最原さんの『二人がかりで』東条さんを応急処置」
茶柱「しばらくして落ち着いたあたりで転子は中庭へと戻ったんです」
最原(……よし。茶柱さんは忘れてないな)
最原「そのとき、僕は茶柱さんが『東条さんを呼びに行ったんじゃないか』って推理してて、実際それはドンピシャだったんだけど」
最原「……東条さんの研究教室で、僕は目を疑うようなものを目にしたんだ」
茶柱「血塗れの東条さん、ですよね。本当にビックリしましたよ。掃除用具を入れるロッカーを開けたらいきなりですもの」
東条「……世話をかけたわね。本当に」
入間「んだよ。掃除用具のロッカーの中に何があったんだ?」
入間「……ハッ! ま、まさか……全――!」
茶柱「違います」
入間「まだ言い終わってないのに!?」ガビーンッ!
最原「うん! 絶対に違うと思う!」
最原「……その瞬間は見てないけど、茶柱さんが言っている『いきなり』って」
茶柱「東条さんが倒れ込んで来たんですよ。ぐったりと脱力した状態の」
赤松「気絶してた……ってこと?」
BB『これが第二の事件。東条さんの襲撃事件のあらまし、ですかね』
茶柱「……」
茶柱(ここですね)
茶柱「ええっと、そこから転子と最原さんの『二人がかりで』東条さんを応急処置」
茶柱「しばらくして落ち着いたあたりで転子は中庭へと戻ったんです」
最原(……よし。茶柱さんは忘れてないな)
天海「それって、俺を呼んで本格的に治療を施すためっすよね」
天海「……期待してくれるのは嬉しいんすけど、俺も東条さん以上のことはできないんすよね」
天海「しかし二人がかりで……っすか。てっきり茶柱さんはテンパってすぐに外に出たモンだと思ってましたよ」
茶柱「ハンッ! 男死が勝手なイメージで転子を語らないでください!」
BB『じゃあ話を元に戻しますよー。ここから先は巌窟王さんもやっと帰還。事件に本格参戦です!』
百田「俺とハルマキに感謝しろよ巌窟王! 俺たちがいなきゃ今ごろこんがりローストだぜ?」
巌窟王「クハハ。思い上がりもそこまで行くと滑稽だな。恩着せがましいぞ百田」
春川「強がりだけは一級品だね」
BB『巌窟王さんが火事の研究教室から出てこれたのは一時三十分くらいですねー』
BB『そのとき巌窟王さんは消火活動に参加していた生徒を全員認識したはずです。忘却補正もあるので、この点に関しての証言は後で行いましょう』
天海「……期待してくれるのは嬉しいんすけど、俺も東条さん以上のことはできないんすよね」
天海「しかし二人がかりで……っすか。てっきり茶柱さんはテンパってすぐに外に出たモンだと思ってましたよ」
茶柱「ハンッ! 男死が勝手なイメージで転子を語らないでください!」
BB『じゃあ話を元に戻しますよー。ここから先は巌窟王さんもやっと帰還。事件に本格参戦です!』
百田「俺とハルマキに感謝しろよ巌窟王! 俺たちがいなきゃ今ごろこんがりローストだぜ?」
巌窟王「クハハ。思い上がりもそこまで行くと滑稽だな。恩着せがましいぞ百田」
春川「強がりだけは一級品だね」
BB『巌窟王さんが火事の研究教室から出てこれたのは一時三十分くらいですねー』
BB『そのとき巌窟王さんは消火活動に参加していた生徒を全員認識したはずです。忘却補正もあるので、この点に関しての証言は後で行いましょう』
BB『そして一時四十分に紆余曲折ありながらも天海さんが東条さんのもとへ到着』
BB『巌窟王さんはなおも発見できなかったアンジーさんを探すため、最原さんを連れて調査を開始』
BB『ついに恐怖の第三の事件発覚に至るのです……!』
東条「泥酔した状態のアンジーさんが、三つの空き部屋の中央の床下で、無抵抗に血を吸われていた……」
王馬「ゴン太の研究教室にいたはずの医療用ヒルに、だっけ?」
赤松「あ、あれ? ちょっと待って王馬くん。ヒルだとは確かに説明受けたけどさ」
赤松「……出所がどこかなんて聞いたっけ?」
王馬「ああ。それに関してはこう答えるよ。俺はヒルがゴン太の研究教室にいたのを知ってたんだ」
最原「あのさ。この場でハッキリさせておきたいんだけど」
最原「疑似学級裁判のことを聞いたとき、どの程度事件の情報をモノクマから聞いたの?」
白銀「アンジーさんが殺されかけたってこと。アンジーさんが発見時どういう状況だったのかってこと」
白銀「あとは第一発見者が最原くんと巌窟王さんだった、ってことだけかな」
真宮寺「東条さんの襲撃事件に関しては、茶柱さんが中庭に戻ってくるなり慌ててまくし立てたこと以上の情報は知らなかったヨ」
真宮寺「まあ、後で調査はしたけどネ」
最原(なるほどね……)
BB『巌窟王さんはなおも発見できなかったアンジーさんを探すため、最原さんを連れて調査を開始』
BB『ついに恐怖の第三の事件発覚に至るのです……!』
東条「泥酔した状態のアンジーさんが、三つの空き部屋の中央の床下で、無抵抗に血を吸われていた……」
王馬「ゴン太の研究教室にいたはずの医療用ヒルに、だっけ?」
赤松「あ、あれ? ちょっと待って王馬くん。ヒルだとは確かに説明受けたけどさ」
赤松「……出所がどこかなんて聞いたっけ?」
王馬「ああ。それに関してはこう答えるよ。俺はヒルがゴン太の研究教室にいたのを知ってたんだ」
最原「あのさ。この場でハッキリさせておきたいんだけど」
最原「疑似学級裁判のことを聞いたとき、どの程度事件の情報をモノクマから聞いたの?」
白銀「アンジーさんが殺されかけたってこと。アンジーさんが発見時どういう状況だったのかってこと」
白銀「あとは第一発見者が最原くんと巌窟王さんだった、ってことだけかな」
真宮寺「東条さんの襲撃事件に関しては、茶柱さんが中庭に戻ってくるなり慌ててまくし立てたこと以上の情報は知らなかったヨ」
真宮寺「まあ、後で調査はしたけどネ」
最原(なるほどね……)
BB『さて。まとめは大体こんなものでしょう。あとは巌窟王さんが写真を撮ったりしてたので、必要とあらば上のモニターに情報を追加しますよ』
最原「ええっと……やっぱり名前を知らないのは不便だな」
最原(何回か巌窟王さんが『ビィビィ』って言ってるのは聞こえたけど)
最原「とにかくありがとう。助かったよ」
BB『どういたしまして!』
王馬「で。結局、俺たちはどの事件の犯人を議論すればいいの?」
王馬「確かにすべての事件が一夜に起こった以上、同一犯の可能性は高いけどさ」
王馬「高いってだけで、三つの事件の犯人がすべて別人って可能性も否定できないよね?」
モノクマ「お答えしましょう! 今回の疑似学級裁判で議論すべきは、夜長アンジーさんを殺そうとした未遂クロです!」
モノクマ「あまりお勧めはしませんが……一切の議論なく適当に犯人を決めて投票するのもアリっちゃアリですよ」
モノクマ「その場合、アンジーさんを人数に含めれば十七分の十六の確率でハズレですけどね!」
真宮寺「もしも正しいクロを指摘できれば周知される、とは言うけどさ」
真宮寺「それって裏を返せば、投票した人がシロだった場合は『シロだということが周知される』って認識でいいんだよネ?」
モノクマ「もちろん。ま、ほとんど意味ないと思うけどね」
百田「たった一人の犯人を見つけ出すための裁判なわけだからな」
星「……後でアンジー本人に聞けばいい話じゃねーのか?」
モノクマ「悪いけどそれは不可能だよ。アンジーさんの事件に関する記憶は奪っちゃうからね」
モノクマ「もしも正しいクロを指摘できれば、意味がないから奪わないけど。無駄な労力とリソース使いたくないし」
星「なるほどな。エグイ真似をしやがる」
最原「ええっと……やっぱり名前を知らないのは不便だな」
最原(何回か巌窟王さんが『ビィビィ』って言ってるのは聞こえたけど)
最原「とにかくありがとう。助かったよ」
BB『どういたしまして!』
王馬「で。結局、俺たちはどの事件の犯人を議論すればいいの?」
王馬「確かにすべての事件が一夜に起こった以上、同一犯の可能性は高いけどさ」
王馬「高いってだけで、三つの事件の犯人がすべて別人って可能性も否定できないよね?」
モノクマ「お答えしましょう! 今回の疑似学級裁判で議論すべきは、夜長アンジーさんを殺そうとした未遂クロです!」
モノクマ「あまりお勧めはしませんが……一切の議論なく適当に犯人を決めて投票するのもアリっちゃアリですよ」
モノクマ「その場合、アンジーさんを人数に含めれば十七分の十六の確率でハズレですけどね!」
真宮寺「もしも正しいクロを指摘できれば周知される、とは言うけどさ」
真宮寺「それって裏を返せば、投票した人がシロだった場合は『シロだということが周知される』って認識でいいんだよネ?」
モノクマ「もちろん。ま、ほとんど意味ないと思うけどね」
百田「たった一人の犯人を見つけ出すための裁判なわけだからな」
星「……後でアンジー本人に聞けばいい話じゃねーのか?」
モノクマ「悪いけどそれは不可能だよ。アンジーさんの事件に関する記憶は奪っちゃうからね」
モノクマ「もしも正しいクロを指摘できれば、意味がないから奪わないけど。無駄な労力とリソース使いたくないし」
星「なるほどな。エグイ真似をしやがる」
巌窟王「さあ。前提はすべて出そろったぞ。議論を本格開始するに不足したものは何一つとしてない」
天海「そっすね! じゃあさっそく議論を開始して……!」
王馬「いや議論するまでもないだろ! こんなグロい殺し方でアンジーちゃんを殺そうとするのは……!」
王馬「超高校級の昆虫博士の獄原ゴン太しかいねぇーだろうがよォーーー!」ズバァァァンッ!
獄原「ち、違うよ! ゴン太は虫さんに人殺しをさせたりしないんだッ!」アタフタ
春川「でも現実に、あの医療用ヒルは獄原の研究教室で育てられていたヤツだよね?」
獄原「う、うん。そうだけど。でもそもそも、ゴン太の研究教室にいたヒルさんを全員かき集めたとしても」
獄原「あんな……人一人を殺せるような量の血を吸ったりできないんだよ!」
東条「……確かに。獄原くんの研究教室にいたヒルだけで人を殺せるとは思えないわね」
東条「体格の小さい星くんなら別だけど、今回襲われたのは夜長さんなのだし」
最原「ゴン太くん。発想を変えてみよう。どうやったらあの数のヒルだけで人を殺せるようになるのか」
獄原「い、イヤな発想の変え方だね……」
最原「ごめん。でも超高校級の昆虫博士であるキミの力が必要なんだ」
巌窟王「……例えば、だが。ヒルが飲んでいたアンジーの血液に何らかの『混ぜ物』がしてあったとしたら、どうだ?」
最原「……?」
赤松「あれ……意外とゴン太くんのヒルのこと知ってた人多いね」
東条「獄原くんが定期的に他の生徒に対して『献血』をお願いしていたから。その弊害で、ね」
赤松「け、献血……」
天海「そっすね! じゃあさっそく議論を開始して……!」
王馬「いや議論するまでもないだろ! こんなグロい殺し方でアンジーちゃんを殺そうとするのは……!」
王馬「超高校級の昆虫博士の獄原ゴン太しかいねぇーだろうがよォーーー!」ズバァァァンッ!
獄原「ち、違うよ! ゴン太は虫さんに人殺しをさせたりしないんだッ!」アタフタ
春川「でも現実に、あの医療用ヒルは獄原の研究教室で育てられていたヤツだよね?」
獄原「う、うん。そうだけど。でもそもそも、ゴン太の研究教室にいたヒルさんを全員かき集めたとしても」
獄原「あんな……人一人を殺せるような量の血を吸ったりできないんだよ!」
東条「……確かに。獄原くんの研究教室にいたヒルだけで人を殺せるとは思えないわね」
東条「体格の小さい星くんなら別だけど、今回襲われたのは夜長さんなのだし」
最原「ゴン太くん。発想を変えてみよう。どうやったらあの数のヒルだけで人を殺せるようになるのか」
獄原「い、イヤな発想の変え方だね……」
最原「ごめん。でも超高校級の昆虫博士であるキミの力が必要なんだ」
巌窟王「……例えば、だが。ヒルが飲んでいたアンジーの血液に何らかの『混ぜ物』がしてあったとしたら、どうだ?」
最原「……?」
赤松「あれ……意外とゴン太くんのヒルのこと知ってた人多いね」
東条「獄原くんが定期的に他の生徒に対して『献血』をお願いしていたから。その弊害で、ね」
赤松「け、献血……」
短い話のはずなのにスレがそろそろ尽きるぞ。
まあいい! 第三章が終わったら節目だしな! 第四章は本編でやった通り入間がとんでもないアホをやらかすせいで即終わるし!
第四章が終わったら! スレ変えるよ!
まあいい! 第三章が終わったら節目だしな! 第四章は本編でやった通り入間がとんでもないアホをやらかすせいで即終わるし!
第四章が終わったら! スレ変えるよ!
ダンロン持ってないから割と楽しく読ませてもらってるよ
ダンロン買いたいけど金がなぁ…
ダンロン買いたいけど金がなぁ…
最原「アレしか考えられないよね。発見時のアンジーさんは何故か酷く酔っていて、酒臭かった」
最原「……多分、ヒルを狂わせた元凶は『アンジーさんの血中アルコール濃度』……平たく言えば酒だよ」
百田「さ、酒だぁ?」
獄原「あ、そっか。それならありえるよ」
獄原「ヒルさんたちにとって、アルコールは麻薬に等しいからね」
獄原「もしも血を吸われている人の血中に、大量にアルコールがあったとしたら……」
獄原「うん! あの数のヒルさんたちだけでも、一人を殺す程度なら充分足りると思うよ!」キラキラキラ
王馬「空気読めよゴリラ! そんな誇らしげに言うな!」
最原(今日の王馬くんは当たりが強いなぁ)
獄原「ご、ごめん」
王馬「まあそれは置いといて……酒? 学園の中に酒なんてあったっけ?」
最原「あったと思うよ。さっき『酒の持ち主本人』から教えられたから間違いない」
東条「……私の研究教室の隠し扉の先よ。今まで言う機会がなかったけど、ワインセラーがあったの」
天海「東条さんの?」
東条「……でも私は犯人じゃないわよ」
天海「さて、それを決めるのは、俺でもキミでもないっすけどね」
東条「……」
最原「……多分、ヒルを狂わせた元凶は『アンジーさんの血中アルコール濃度』……平たく言えば酒だよ」
百田「さ、酒だぁ?」
獄原「あ、そっか。それならありえるよ」
獄原「ヒルさんたちにとって、アルコールは麻薬に等しいからね」
獄原「もしも血を吸われている人の血中に、大量にアルコールがあったとしたら……」
獄原「うん! あの数のヒルさんたちだけでも、一人を殺す程度なら充分足りると思うよ!」キラキラキラ
王馬「空気読めよゴリラ! そんな誇らしげに言うな!」
最原(今日の王馬くんは当たりが強いなぁ)
獄原「ご、ごめん」
王馬「まあそれは置いといて……酒? 学園の中に酒なんてあったっけ?」
最原「あったと思うよ。さっき『酒の持ち主本人』から教えられたから間違いない」
東条「……私の研究教室の隠し扉の先よ。今まで言う機会がなかったけど、ワインセラーがあったの」
天海「東条さんの?」
東条「……でも私は犯人じゃないわよ」
天海「さて、それを決めるのは、俺でもキミでもないっすけどね」
東条「……」
茶柱「で、でも本当に、アンジーさんはお酒を飲んだっていうんですか?」
春川「あるいは血中に直接注射された……とも考えられない?」
巌窟王「いや……アンジーは間違いなく酒を口から飲んだはずだ」
巌窟王「最原。その根拠、お前なら答えられるだろう?」
最原「……」
最原(なんだ? さっきからの巌窟王さんの態度。まるで僕を試しているような……?)
最原「ええっと……うん。アンジーさんの口の中は、何かを無理やり突っ込まれたみたいに荒れ放題だったんだ」
最原「多分だけど、あの荒縄で雁字搦めに縛り上げた後で、無理やり酒瓶を口の中に押し込まれたんだろうね」
夢野「き、聞けば聞くほど、今回の犯人はエグすぎるぞ……!」ガタガタ
キーボ「……そういえば、あのアンジーさんを縛り上げた荒縄。あれは真宮寺くんの研究教室にあったものでは?」
真宮寺「あ、本当だ。よく気づいたネ」
百田「なんだ? 今回の犯人は、やたらあっちゃこっちゃから材料を調達してんな」
春川「獄原の研究教室の医療用ヒル。東条の研究教室の酒。真宮寺の研究教室の荒縄……」
春川「どれも鍵がかかってない研究教室だから、これで容疑者を限定するには弱すぎるけど」
最原(無視するのは無理、っていう程度には気になるな……)
春川「あるいは血中に直接注射された……とも考えられない?」
巌窟王「いや……アンジーは間違いなく酒を口から飲んだはずだ」
巌窟王「最原。その根拠、お前なら答えられるだろう?」
最原「……」
最原(なんだ? さっきからの巌窟王さんの態度。まるで僕を試しているような……?)
最原「ええっと……うん。アンジーさんの口の中は、何かを無理やり突っ込まれたみたいに荒れ放題だったんだ」
最原「多分だけど、あの荒縄で雁字搦めに縛り上げた後で、無理やり酒瓶を口の中に押し込まれたんだろうね」
夢野「き、聞けば聞くほど、今回の犯人はエグすぎるぞ……!」ガタガタ
キーボ「……そういえば、あのアンジーさんを縛り上げた荒縄。あれは真宮寺くんの研究教室にあったものでは?」
真宮寺「あ、本当だ。よく気づいたネ」
百田「なんだ? 今回の犯人は、やたらあっちゃこっちゃから材料を調達してんな」
春川「獄原の研究教室の医療用ヒル。東条の研究教室の酒。真宮寺の研究教室の荒縄……」
春川「どれも鍵がかかってない研究教室だから、これで容疑者を限定するには弱すぎるけど」
最原(無視するのは無理、っていう程度には気になるな……)
BB『……あ! 巌窟王さん! ひとまずちょっと席を外すので、画像データの操作とかお願いしますね!』
巌窟王「俺はお前ほど芸が細かいわけではないが……まあいいだろう」
BB『あー、もう忙しい忙しい……!』
白銀「ね、ねえ。その人一体何をしている人なの? 仕事的な意味で」
巌窟王「そうだな。一言で言うと……」
巌窟王「……」
巌窟王「一言では言えんな!」ギンッ
天海「皮肉なことにその答えが既に一言っすね」
最原「ええっと……それじゃあ巌窟王さん。上部モニターの操作はお願いするよ」
王馬「議論を続けよっか」
カルデア
イシュタル「……今からBBの部屋に行くわよー」
ナーサリー「役者交代! 楽しみね、楽しみなのだわ!」ルンルン!
巌窟王「俺はお前ほど芸が細かいわけではないが……まあいいだろう」
BB『あー、もう忙しい忙しい……!』
白銀「ね、ねえ。その人一体何をしている人なの? 仕事的な意味で」
巌窟王「そうだな。一言で言うと……」
巌窟王「……」
巌窟王「一言では言えんな!」ギンッ
天海「皮肉なことにその答えが既に一言っすね」
最原「ええっと……それじゃあ巌窟王さん。上部モニターの操作はお願いするよ」
王馬「議論を続けよっか」
カルデア
イシュタル「……今からBBの部屋に行くわよー」
ナーサリー「役者交代! 楽しみね、楽しみなのだわ!」ルンルン!
最原「……アンジーさんの襲撃事件に関しては特に謎はないよね」
赤松「え? そうなの?」
春川「まあ……襲撃場所はまず間違いなく、夜長が見つかったあの部屋だし」
春川「ヒルに殺人を委託した理由も大体わかるしね」
キーボ「というと?」
春川「暗殺者、つまり第三者に殺人を委託した人間がやることなんて決まってるでしょ」
春川「対象の死亡推定時刻にアリバイができるよう立ち回ることだよ」
星「となると、逆に怪しいのは……消火活動に参加していた人間ってことになるか?」
夢野「んあ? 何故そうなる?」
天海「あのタイミング、つまり夜に人が集まるイベントなんてアレ以外になかったっす」
天海「もしもアンジーさんが、あのままヒルによって失血死させられてたとしたら……」
赤松「あ。ほとんどの人にアリバイがない……!」
天海「それはそれで犯人にとって有利っすけど、でもわざわざヒルを使う理由としてはお粗末っすよね」
赤松「え? そうなの?」
春川「まあ……襲撃場所はまず間違いなく、夜長が見つかったあの部屋だし」
春川「ヒルに殺人を委託した理由も大体わかるしね」
キーボ「というと?」
春川「暗殺者、つまり第三者に殺人を委託した人間がやることなんて決まってるでしょ」
春川「対象の死亡推定時刻にアリバイができるよう立ち回ることだよ」
星「となると、逆に怪しいのは……消火活動に参加していた人間ってことになるか?」
夢野「んあ? 何故そうなる?」
天海「あのタイミング、つまり夜に人が集まるイベントなんてアレ以外になかったっす」
天海「もしもアンジーさんが、あのままヒルによって失血死させられてたとしたら……」
赤松「あ。ほとんどの人にアリバイがない……!」
天海「それはそれで犯人にとって有利っすけど、でもわざわざヒルを使う理由としてはお粗末っすよね」
獄原「でもヒルさんの噛み傷は独特なんだよ? 計画が全部終わった後、アンジーさんをゴン太が見れば殺害方法はわかるはずだし」
獄原「そしたら死亡推定時刻にこれと言った意味がないってすぐにバレちゃうんじゃないかな」
春川「どうとでもなる」
獄原「え」
春川「……死体の状態を死後に変化させる術なんて、それこそ無数にあるわけだし」
春川「家庭で手に入る範囲の洗剤だけを組み合わせて、人体をドロドロに溶かしたこととか一度や二度じゃないよ?」
赤松「ど、ドロドロ!?」
東条「……最悪、水に漬けておくだけでも人体は二目と見られない有様になるわけだし」
東条「なによりこれはあくまで『殺人未遂事件』。この後どうなる予定だったのかを考えることに価値はあっても――」
巌窟王「現状に大した意味はない、か」
巌窟王「……」
最原「巌窟王さん?」
巌窟王「いや……ふとアンジーの声が聞こえないな、と疑問に思っただけだ」
巌窟王「いなくて当たり前だというのに」ズーン
白銀「アンジーさん難民になってる!」ガビーンッ!
獄原「そしたら死亡推定時刻にこれと言った意味がないってすぐにバレちゃうんじゃないかな」
春川「どうとでもなる」
獄原「え」
春川「……死体の状態を死後に変化させる術なんて、それこそ無数にあるわけだし」
春川「家庭で手に入る範囲の洗剤だけを組み合わせて、人体をドロドロに溶かしたこととか一度や二度じゃないよ?」
赤松「ど、ドロドロ!?」
東条「……最悪、水に漬けておくだけでも人体は二目と見られない有様になるわけだし」
東条「なによりこれはあくまで『殺人未遂事件』。この後どうなる予定だったのかを考えることに価値はあっても――」
巌窟王「現状に大した意味はない、か」
巌窟王「……」
最原「巌窟王さん?」
巌窟王「いや……ふとアンジーの声が聞こえないな、と疑問に思っただけだ」
巌窟王「いなくて当たり前だというのに」ズーン
白銀「アンジーさん難民になってる!」ガビーンッ!
赤松「だ、大丈夫!? 巌窟王さん、アンジーさんの代わりに私が頭撫でてあげようか!?」
巌窟王「やめろ……」
夢野「なんならウチのことを撫でてくれても構わんぞ!」
ギュンッ
巌窟王「……」ナデナデ
夢野「おおー。これは中々……」
最原「夢野さんを撫で始めたッ!?」ガビーンッ!
天海「割と本気でロスってるっすね。かなり症状が重篤っす」
巌窟王「……」
巌窟王「虚しい……」ズーンッ
夢野「んあっ!?」ガビーンッ!
ギュンッ
王馬「あ、元の席に戻った」
夢野「ウチの小動物的かわいさの何が不満じゃと……!?」ガタガタ
茶柱「夢野さんは可愛いです。巌窟王さんにはそれがわからないのです」
巌窟王「やめろ……」
夢野「なんならウチのことを撫でてくれても構わんぞ!」
ギュンッ
巌窟王「……」ナデナデ
夢野「おおー。これは中々……」
最原「夢野さんを撫で始めたッ!?」ガビーンッ!
天海「割と本気でロスってるっすね。かなり症状が重篤っす」
巌窟王「……」
巌窟王「虚しい……」ズーンッ
夢野「んあっ!?」ガビーンッ!
ギュンッ
王馬「あ、元の席に戻った」
夢野「ウチの小動物的かわいさの何が不満じゃと……!?」ガタガタ
茶柱「夢野さんは可愛いです。巌窟王さんにはそれがわからないのです」
巌窟王「……謎なら一つ残っているな。アンジーの事件に関しては」
星「今は少しでも手がかりが欲しい。なんでも言え」
巌窟王「アンジーが具体的にいつごろ襲撃されたか、だ」
王馬「ああ、そっかー。それ大事だよねー」
百田「アンジーが襲撃を受けたタイミングによっては、他の事件との関連性も見えてくるだろうからな」
百田「確かにそこは絶対に判明させるべきだぜ」
赤松「うーん……アンジーさんが襲撃されたタイミングか」
最原「……それを示す証拠ならあったかもしれない」
最原「ほら。茶柱さん、アレだよ」
茶柱「……ああ、アレですか!」
茶柱「って言っても他の人にはわからないので、詳しく言いなさい! 詳しく!」
最原「ご、ごめん! ええっと、超高校級の美術部の外にあった、アンジーさんのバッグだよ!」
百田「あ? ああ、そういやそんなもんもあったな?」
星「今は少しでも手がかりが欲しい。なんでも言え」
巌窟王「アンジーが具体的にいつごろ襲撃されたか、だ」
王馬「ああ、そっかー。それ大事だよねー」
百田「アンジーが襲撃を受けたタイミングによっては、他の事件との関連性も見えてくるだろうからな」
百田「確かにそこは絶対に判明させるべきだぜ」
赤松「うーん……アンジーさんが襲撃されたタイミングか」
最原「……それを示す証拠ならあったかもしれない」
最原「ほら。茶柱さん、アレだよ」
茶柱「……ああ、アレですか!」
茶柱「って言っても他の人にはわからないので、詳しく言いなさい! 詳しく!」
最原「ご、ごめん! ええっと、超高校級の美術部の外にあった、アンジーさんのバッグだよ!」
百田「あ? ああ、そういやそんなもんもあったな?」
赤松「アンジーさんのバッグって……前に私の部屋から写真機材を運ぶときに使ったアレ?」
巌窟王「ああ。間違いないな。具体的に言うと……」
ナーサリー『コレのことね! みんな、上部モニターに注目して?』
真宮寺「最近、何度かコレを使っている姿を見たことがあるヨ。確かに夜長さんのものだネ」
巌窟王(む? 今の声は誰のものだったか……?)
最原「この証拠品は発見された場所と、内容物が重要なんだよ」
最原「まず発見場所はさっき言った通り、超高校級の美術部の研究教室の外だったんだ」
天海「外? 中ならわかるっすけど……」
白銀「それで、バッグの中には何が入ってたの?」
最原「ワインのボトルだよ。しかも度数がかなり強烈なヤツ」
最原「中身は全部なくなってたけどね」
王馬「へえ」
百田「ってことは、アンジーを泥酔させた酒ってのは……」
最原「間違いなくコレだよ。東条さん、どう?」
東条「そうね。確かにそれは私の研究教室のワインセラーにあったものよ。保証するわ」
巌窟王「ああ。間違いないな。具体的に言うと……」
ナーサリー『コレのことね! みんな、上部モニターに注目して?』
真宮寺「最近、何度かコレを使っている姿を見たことがあるヨ。確かに夜長さんのものだネ」
巌窟王(む? 今の声は誰のものだったか……?)
最原「この証拠品は発見された場所と、内容物が重要なんだよ」
最原「まず発見場所はさっき言った通り、超高校級の美術部の研究教室の外だったんだ」
天海「外? 中ならわかるっすけど……」
白銀「それで、バッグの中には何が入ってたの?」
最原「ワインのボトルだよ。しかも度数がかなり強烈なヤツ」
最原「中身は全部なくなってたけどね」
王馬「へえ」
百田「ってことは、アンジーを泥酔させた酒ってのは……」
最原「間違いなくコレだよ。東条さん、どう?」
東条「そうね。確かにそれは私の研究教室のワインセラーにあったものよ。保証するわ」
赤松「……よくわからないよ。なんでアンジーさんのバッグにワインのボトルが?」
最原「多分、犯人に襲撃されたとき、アンジーさんはこのバッグを背負ってたんだ」
最原「アンジーさんを殴って気絶させた後、犯人はあちこちから必要なものを持ってきてたけど……」
最原「その一連のアイテムは、すべてこのバッグで輸送していたんだろうね」
最原「それで、このバッグがなんで研究教室の外に置かれていたのかって言えば……」
巌窟王「俺が外に出るときに、研究教室のドアを閉めたから、だろうな」
巌窟王「本来であれば、そのバッグは『アンジーが良く行く場所』にあるのが自然だ。ボトルごとそこに移動させる腹積もりだったのだろう」
春川「でもそれは無理だった。他に処分できそうな場所も思いつかなかったから、スライド錠の前に置かれてたってこと?」
百田「……待てよ。確かにこれで『一連の工作が終わった時間』が『巌窟王が去った後』ってことはわかったけどよ」
百田「それでも肝心の『アンジーが事件に巻き込まれた時間帯』がまだ限定できてねーぞ」
茶柱「あ、本当です! 全然気づきませんでした! これだけだとまだ……!」
最原(いや。限定できるはずだ。でもこれを指摘すると……多分巌窟王さんがまた怒るだろうなぁ)
最原「多分、犯人に襲撃されたとき、アンジーさんはこのバッグを背負ってたんだ」
最原「アンジーさんを殴って気絶させた後、犯人はあちこちから必要なものを持ってきてたけど……」
最原「その一連のアイテムは、すべてこのバッグで輸送していたんだろうね」
最原「それで、このバッグがなんで研究教室の外に置かれていたのかって言えば……」
巌窟王「俺が外に出るときに、研究教室のドアを閉めたから、だろうな」
巌窟王「本来であれば、そのバッグは『アンジーが良く行く場所』にあるのが自然だ。ボトルごとそこに移動させる腹積もりだったのだろう」
春川「でもそれは無理だった。他に処分できそうな場所も思いつかなかったから、スライド錠の前に置かれてたってこと?」
百田「……待てよ。確かにこれで『一連の工作が終わった時間』が『巌窟王が去った後』ってことはわかったけどよ」
百田「それでも肝心の『アンジーが事件に巻き込まれた時間帯』がまだ限定できてねーぞ」
茶柱「あ、本当です! 全然気づきませんでした! これだけだとまだ……!」
最原(いや。限定できるはずだ。でもこれを指摘すると……多分巌窟王さんがまた怒るだろうなぁ)
最原(……話を逸らそうか。巌窟王さんの様子を見よう)
最原「アンジーさんのバッグを犯人が使ったってことは、つまり犯人に襲われたときにアンジーさんがコレを持っていたってことだよね」
王馬「でもそれって凄い偶然だよねー。赤松ちゃんのバッグみたいに、四六時中持っていたわけじゃないし」
最原「……アンジーさんが襲われたこと自体が偶然だったとしたらどうだろう」
春川「何か心当たりがあるの?」
最原「いや……でも何か、今回の事件は『まともな計画性』があまり見えてこないなって思ったんだ」
最原(僕の推理通りの真相なら、犯人はそれぞれの事件で一石二鳥、三鳥を狙いすぎてる)
最原「突発的な犯行だったんじゃないかな。だって、巌窟王さんはアンジーさんが研究教室の外に出ることを良しとはしてなかったよね?」
巌窟王「……ああ。できるだけ研究教室の傍から離れるな、とは言ったな」
巌窟王「ただし『真っ直ぐ寄宿舎へと帰る場合』は別だぞ。あそこから寄宿舎への道はほぼ一本道」
巌窟王「俺がアンジーを迎えに行くタイミングとぶつかったとしたら、ほぼ確実に顔を突き合せることになるからな」
天海「アンジーさんはバッグを背負い、研究教室から寄宿舎へと帰ろうとしていた」
天海「だけどその道中、何故かアンジーさんは三つの空き部屋の中央の部屋へと寄って……」
天海「何故か襲撃され、殺されかけた」
白銀「うーん。地味によくわからないな。アンジーさんは空き部屋で何を見たんだろ」
星「むしろ『そこで誰が何をしたのか』が気になるがな。アンジーが殺されかけるほどの秘密……余程犯人は見られたことが気に食わなかったんだろう」
最原「アンジーさんのバッグを犯人が使ったってことは、つまり犯人に襲われたときにアンジーさんがコレを持っていたってことだよね」
王馬「でもそれって凄い偶然だよねー。赤松ちゃんのバッグみたいに、四六時中持っていたわけじゃないし」
最原「……アンジーさんが襲われたこと自体が偶然だったとしたらどうだろう」
春川「何か心当たりがあるの?」
最原「いや……でも何か、今回の事件は『まともな計画性』があまり見えてこないなって思ったんだ」
最原(僕の推理通りの真相なら、犯人はそれぞれの事件で一石二鳥、三鳥を狙いすぎてる)
最原「突発的な犯行だったんじゃないかな。だって、巌窟王さんはアンジーさんが研究教室の外に出ることを良しとはしてなかったよね?」
巌窟王「……ああ。できるだけ研究教室の傍から離れるな、とは言ったな」
巌窟王「ただし『真っ直ぐ寄宿舎へと帰る場合』は別だぞ。あそこから寄宿舎への道はほぼ一本道」
巌窟王「俺がアンジーを迎えに行くタイミングとぶつかったとしたら、ほぼ確実に顔を突き合せることになるからな」
天海「アンジーさんはバッグを背負い、研究教室から寄宿舎へと帰ろうとしていた」
天海「だけどその道中、何故かアンジーさんは三つの空き部屋の中央の部屋へと寄って……」
天海「何故か襲撃され、殺されかけた」
白銀「うーん。地味によくわからないな。アンジーさんは空き部屋で何を見たんだろ」
星「むしろ『そこで誰が何をしたのか』が気になるがな。アンジーが殺されかけるほどの秘密……余程犯人は見られたことが気に食わなかったんだろう」
赤松「むしろ『誰かと待ち合わせしてた』って線はどう? ほら、前の巌窟王さんの事件みたいにさ」
百田「あのアンジーがか? 巌窟王に無許可で?」
巌窟王「ありえんな」
赤松「……うん。確かにありえなさそうだね。アンジーさんが巌窟王さんより優先させる物事なんて、最原くん以外に思いつかないし」
王馬「あ! じゃあ犯人は最原ちゃんなんじゃない!?」
最原「え?」
茶柱「そうなんですかッ!? 騙されかけましたよ最原さん!」
最原「い、いや。僕じゃないけどッ!?」ガビーンッ
春川「……これ以上夜長の事件に関して議論してても埒が明かなさそうだね」
最原「う、うん。だからさ。この証拠品から見えてくる別の現場に、そろそろ目を向けてみようか」
最原(……ちょっと遠回りになるけど仕方ないな。本当なら『襲撃された時点でバッグに何が入ってたか』を議論するのがいいんだけど)
最原(巌窟王さんのスタンスが見えてこないからな)
最原「ワインのボトル……これを調達したのがいつだったのかを議論することが、アンジーさんの襲撃の時間を特定することに繋がるはずだよ」
夢野「ハッ……そうじゃった! それがあったわい!」
百田「あのアンジーがか? 巌窟王に無許可で?」
巌窟王「ありえんな」
赤松「……うん。確かにありえなさそうだね。アンジーさんが巌窟王さんより優先させる物事なんて、最原くん以外に思いつかないし」
王馬「あ! じゃあ犯人は最原ちゃんなんじゃない!?」
最原「え?」
茶柱「そうなんですかッ!? 騙されかけましたよ最原さん!」
最原「い、いや。僕じゃないけどッ!?」ガビーンッ
春川「……これ以上夜長の事件に関して議論してても埒が明かなさそうだね」
最原「う、うん。だからさ。この証拠品から見えてくる別の現場に、そろそろ目を向けてみようか」
最原(……ちょっと遠回りになるけど仕方ないな。本当なら『襲撃された時点でバッグに何が入ってたか』を議論するのがいいんだけど)
最原(巌窟王さんのスタンスが見えてこないからな)
最原「ワインのボトル……これを調達したのがいつだったのかを議論することが、アンジーさんの襲撃の時間を特定することに繋がるはずだよ」
夢野「ハッ……そうじゃった! それがあったわい!」
最近は作家パラPDEBUが黒幕にならなくなってアラフィフ一強になってきたな
白銀「そっか! アンジーさんのバッグを奪ったことが始まりなら……!」
最原「少なくともアンジーさんが襲われた時間は、東条さんが襲われる時間より前ってことになるよね」
百田「東条! どうなんだ?」
東条「私が襲われたのは十一時ニ十分前後のことよ。残念ながら凶器はわからなかったけどね」
春川「東条の研究教室と、空き部屋の間を何回も往復する途中には、凶器なんていくらでもあったはずだよ」
春川「……私の研究教室とか」
百田「全部終わった後で、軽く水洗いして元に戻せば立派な証拠隠滅になるだろうな……あれだけ凶器があれば」
王馬「まったく! 持ち主として、もうちょっとしっかり管理しててほしいよね!」
春川「……」ビキッ
赤松「いつも通りの王馬くんの悪口だよ。そんな目くじら立てないで……」アタフタ
最原「少なくともアンジーさんが襲われた時間は、東条さんが襲われる時間より前ってことになるよね」
百田「東条! どうなんだ?」
東条「私が襲われたのは十一時ニ十分前後のことよ。残念ながら凶器はわからなかったけどね」
春川「東条の研究教室と、空き部屋の間を何回も往復する途中には、凶器なんていくらでもあったはずだよ」
春川「……私の研究教室とか」
百田「全部終わった後で、軽く水洗いして元に戻せば立派な証拠隠滅になるだろうな……あれだけ凶器があれば」
王馬「まったく! 持ち主として、もうちょっとしっかり管理しててほしいよね!」
春川「……」ビキッ
赤松「いつも通りの王馬くんの悪口だよ。そんな目くじら立てないで……」アタフタ
巌窟王「……東条が襲われているころ、となると。俺は美術部の研究教室にいたな」
巌窟王「だがいつまでたってもアンジーが戻ってこなかった。故に俺は……」
茶柱「鍵を閉めて、寄宿舎の方へとアンジーさんを探しに赴き、あの火事を発見した……」
茶柱「むむ? でもおかしいですね。襲われて、その後アンジーさんはどこにいたんですか?」
最原「気絶した状態で空き部屋の床下に放置されていた……って考えるのが自然じゃないかな」
最原「もしかしたらその時点で、縄で縛られて、猿ぐつわもされていたかもしれない」
最原「あそこから真宮寺くんの研究教室は目と鼻の先だし、それに……」
天海「万が一、巌窟王さんがアンジーさんを床下で発見したとして、その時点では外傷は頭の傷のみ」
天海「学級裁判が起こらない以上は『後でアンジーさんに事情を聞いた巌窟王さんが激怒する』以上のトラブルは起こらないってことっすね」
キーボ「それ普通に死活問題ですよね?」
王馬「命懸けの謎解きゲームをやるよりは遥かにマシなペナルティだと思うけどね」
巌窟王「だがいつまでたってもアンジーが戻ってこなかった。故に俺は……」
茶柱「鍵を閉めて、寄宿舎の方へとアンジーさんを探しに赴き、あの火事を発見した……」
茶柱「むむ? でもおかしいですね。襲われて、その後アンジーさんはどこにいたんですか?」
最原「気絶した状態で空き部屋の床下に放置されていた……って考えるのが自然じゃないかな」
最原「もしかしたらその時点で、縄で縛られて、猿ぐつわもされていたかもしれない」
最原「あそこから真宮寺くんの研究教室は目と鼻の先だし、それに……」
天海「万が一、巌窟王さんがアンジーさんを床下で発見したとして、その時点では外傷は頭の傷のみ」
天海「学級裁判が起こらない以上は『後でアンジーさんに事情を聞いた巌窟王さんが激怒する』以上のトラブルは起こらないってことっすね」
キーボ「それ普通に死活問題ですよね?」
王馬「命懸けの謎解きゲームをやるよりは遥かにマシなペナルティだと思うけどね」
赤松「でも、よく巌窟王さんに見つからずにアンジーさんを隠せたよね」
天海「相当運が良かったのか……いや、あの階の構造を考えるとそうでもないっすね?」
星「超高校級の美術部の研究教室は、現状では学園の一番奥の部屋だ」
星「アンジーを襲った後で、空き部屋から出たときに巌窟王の後ろ姿でも見ていたとしたら……」
夢野「少なくとも、巌窟王がアンジーを探しているということ『だけ』は丸わかり、というわけか」
巌窟王「勘のいいヤツなら、その後俺が研究教室に残ってアンジーを待つことも予測できたかもしれんな」
巌窟王「……あるいはそれが犯人の最大の賭けだったのか」
白銀「随分とピーキーな立ち回りだね……」
最原「いや。巌窟王さんの行動を更に限定する方法なら、まだあったはずだよ」
巌窟王「……なに?」
最原(……ダメだ。外堀を埋める形じゃ埒が明かない)
最原(もう少し踏み込んでみるか……! 巌窟王さんの反応が気になる)
天海「相当運が良かったのか……いや、あの階の構造を考えるとそうでもないっすね?」
星「超高校級の美術部の研究教室は、現状では学園の一番奥の部屋だ」
星「アンジーを襲った後で、空き部屋から出たときに巌窟王の後ろ姿でも見ていたとしたら……」
夢野「少なくとも、巌窟王がアンジーを探しているということ『だけ』は丸わかり、というわけか」
巌窟王「勘のいいヤツなら、その後俺が研究教室に残ってアンジーを待つことも予測できたかもしれんな」
巌窟王「……あるいはそれが犯人の最大の賭けだったのか」
白銀「随分とピーキーな立ち回りだね……」
最原「いや。巌窟王さんの行動を更に限定する方法なら、まだあったはずだよ」
巌窟王「……なに?」
最原(……ダメだ。外堀を埋める形じゃ埒が明かない)
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