元スレヨウ「リーリエ・・・!?」アニポケリーリエ「・・・どなた様でしょうか?」
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151 = 1 :
アニポケリーリエ「わたくしは…、ヨウが危ないの、嫌です……。…でも…、知っています…。…信じています…」
アニポケリーリエ「………………………ヨウは、絶対…負けないって……!!」
ヨウ「………………、………………………………リーリエ……?」
アニポケリーリエ「……違いますよ…? …わたくしは…、リーリエ、です…。
…ヨウ…。みんなを…、ほしぐもちゃんを助けて下さい…。それでヨウ自身も必ず無事でいてください…」
ヨウ「…………。…………」こく!
ヨウ「……ロトム、行こう…!!」
ロトム図鑑「……お…、おうともロ!!!」
―――だっ!!
アニポケリーリエ「…………」
アニポケリーリエ「…………」
アニポケリーリエ「…………………ヨウ…」ぎゅ…
152 = 1 :
―――――ポケモンスクールまでの道
ライドケンタロス「ぶもぉ~!!」┣¨┣¨┣¨┣¨ドド…!
ヨウ「……頼む…。急いでくれ…、ケンタロス…!」
ロトム「!!」
ロトム図鑑「ヨウ! また通信が入ったロト!!」
ヨウ「!! ククイ博士か!!?」
ロトム図鑑「…い、いや! こ…、これは…! と…、とにかく繋ぐロト!!!」
「“…あー、聞こえるかー? ボンジュー…、じゃねーな。 …アローラ! チャンピオン!!”」
ヨウ「………え?」
グリーン「“ははっ、意外とあっさり繋がったなぁー。
やっぱりこの見立てで正しかったか…! … やっぱ俺様、天才だな。ハッハー!”」
ヨウ「……え…! な…、!?」
グリーン「“聞かれる前に応えてやるよ…。
俺は…、元の世界から君を捜しにやってきた、 君の知ってるグリーン様だ。”」
ヨウ「…!!???」
153 = 1 :
ヨウ「……グ、グリーン…さん…!? 、 え…?、 なん…、で…???」
グリーン「“だから、君を救助しに来たんだっての!
…『アローラの若きチャンピオン、突然の失踪』。こっちの世界じゃちょっとした騒ぎなってんだぜ?”」
ヨウ「……あ、 ……ああっ…!?」
グリーン「“デクシオ君とジーナさんなんて責任感じちゃって不眠不休で君を探してる。
他にも各島のキャプテンやらキングやらクイーンやらといったトレーナー達の有志、
国際警察に、さらに何故かエーテル財団からも捜索の人員が出てるらしい。 ハウ君って子もいたぞー。
…とにかくまー、アローラ全土で大わらわさ。
…でもまぁ一番大変なことになってるのは、君を探しに行こうとして落ち着かない、君のポケモン達だな。
ククイ博士やらナリヤのじーさんやら、ポケリゾートのモーン氏やらが
それを一日中なだめすかし回って、てんてこ舞いみたいだぜ?”」ニヤリ
ヨウ「…っ!! …し、しまった…! …みんなに悪いことしちゃった…! …謝らまらなきゃ…!!」
グリーン「“まぁ、元気だったならみんなも報われただろ。……正直、俺も安心したよ。・・・ふぁ…”」
ヨウ「……本当に…、すみませんでした…!
……、…ひょっとして…、グリーンさんも僕を捜してくれていて、寝てなかったん、ですか…?」
グリーン「“ん? …あ、いや、違うぞ。たまたま欠伸が出ただけだ。
デリケートな俺様、遅れてやってきた時差ボk…、”
ヨウ「……ごめんなさい…!!!」
グリーン「…………」
グリーン「“……謝んな。 良いんだよ、本当に。 …本当に無事で良かった。
君はみんなに必要なヤツなんだ。 君と出逢って間もない俺ですら、そう思うよ”」
154 = 1 :
ヨウ「…はい…。 ……ありがとう、ございます…!」
グリーン「“…さて、実はもうそっちに迎えを寄越してあるんだ。
そいつと合流してすぐにこっちの世界に戻って来い”」
ヨウ「迎えって…? ほしぐもちゃん無しで空間の歪みの穴が開いてるってことですか…!?」
グリーン「“君が昼夜逆転の世界で捕まえたっていう、コスモッグって言ったか?
君が直接育てて進化させた、もう一体のアローラ伝説のポケモンの力を借りて、
こっちとそっちの世界の時空を繋げたんだ。 今、通信ができているのもその影響だろうよ。
……ちなみに君がいるこの世界のことがわかったのは、また別のポケモンのおかげなんだけどな。
ま、その辺のことは迎えのヤツに直接聞いてくれ”」
ヨウ「あ、いや、でもそれが…!!! 今はまだここを離れるわけにはいかないんです!!」
グリーン「“? 何があった?”」
―――――
―――
―
155 = 1 :
グリーン「“……。 やべぇな…。 認めたくねーけど…、……まずったかもしれねぇ…”」
ヨウ「…? どういう…ことですか?」
グリーン「“…俺達がこっちの世界への穴を空けた時間と、UBが再出現した時間が完全に一致しちまう…。
時空の歪み同士は、…連動している、ってことなのかも、しれない…!”」
ヨウ「………そ…、そんなっ…!!?」
グリーン「“……確証はねぇが、このクソマズい状況は俺達が招いちまった可能性があるってことか…?
チッ、洒落になんねぇぞ、こりゃあ…。 ……ヨウ、助けに来といて締まらねぇ話だが…、
迎えの奴と合流して、ほしぐもちゃんとやらの救出ついでに、UBの出現の収拾を頼む…!
……時空の歪みだか叫びだか知らねーが、こっちの世界の危機をほっとくつもりはさらさら無ぇ。
……そうだろ?”」
ヨウ「…はい! …それで、『その迎えのヤツ』っていうのは…?」
ロトム図鑑「!? ヨウ! 上空から高速で接近する反応ありロト!」
ヨウ「!!? まさか、UB……!!?」
ロトム図鑑「…いやUBとは違うロト! …一人、人間が乗っているポケモンだロ…! …あ、あれは…!」
―――バサッ
グリーン「“…やっと来やがったか…。まったくいつもそうなんだよ…。
…………お前は、いつも俺様より一歩、遅れて現れんだ………”」ニヤリ
156 = 1 :
―――――ポケモンスクール・校庭
UBの大群「「「「「じぇるるるるるうるるる……」」」」」
ムサシ「なによなによなんなのよぉ!!あれぇー!!」
コジロウ「カンベンしてくれよォ~!!(泣)」
―――ドゴーン!!
ニャース「ぎにゃああああああ…!!」
ムサシ&コジロウ「「ひえぇえ、ニャースぅ!!」」
ソーナンス「そーなんすぅっ!!」
―――ズガァアン!!
サトシ「……!! ピカチュウッ…!!!!」
ピカチュウ「……………………ぴ……」ボロボロ
アニポケスイレン「…!! サトシの…、ピ、ピカチュウが、ぴくりともしてないよ…!!」
アニポケカキ「あれは…ヤバいぞ…!! 早く助けに行かないと…!!」
アニポケマーマネ「で、でもボク達のポケモンだって、もうやられちゃったし…!、 …!!!!」
157 = 1 :
ウツロイド「…………じぇる……」
――――ズガ! …バキ!ベシャ!!
ピカチュウ「…………、…………、………!!」
UBの大群「「「「「じぇるるるるるうるるるるるるる……!!!」」」」」
アニポケカキ「あ…、あいつら…!? …ピカチュウを……、」
アニポケスイレン「……いたぶって……る……!?」
アニポケマオ「なんでっ…! こんな…! 酷すぎるよ……!!」
アニポケマーマネ「……あ、いつら、まるで…笑ってる…みたいだ………」ぞく
158 = 1 :
サトシ「…や、」
――――ズゴ!バキン!ガリ!!
ピカチュウ「……、…………………!」
サトシ「……やめろ、よ…!」ふらふら
――――バキ!メリ!ドゴ!!
ピカチュウ「………………………」
サトシ「…やめろぉおおおおおおおおおお!!!!」だっ!
アニポケスイレン「あ、サトシっ!!」
サトシ「ピカチュウを…、離せぇええええ!!!!!」
ウツロイド「じぇるるっぷ…!!」カッ
――――ドゴォオン!!!
サトシ「……ぐ…、あ…!!」
159 = 1 :
サトシ「………………く」
サトシ「………………う…うう……」
サトシ「………………ピカ、チュウ…………を……」
サトシ「………………離せよ…俺のピカ、チュウ…………を…………離せ……」
サトシ「……………………ま…………」
サトシ「…………………………待って…ろ……おれ……が…!!」
ピカチュウ「…」
サトシ「……………ピカ、チュウ……? ……ピカチュウ…、 ………!」うる
サトシ「……………ううっ…、 くそっ……、 …!」ぽろ…
サトシ「……………………………ちく、…しょう……っ!!!」ぽろぽろ…!
160 = 1 :
アニポケマオ「……サトシがっ…!!」
アニポケカキ「マオも前に出るなっ!! ……俺が行…、!?」
ウツロイド「じぇるるるるるうる…」ビュッ!!
クラスメイト達「「「「サトシーーーッ!!!!!!!」」」」
サトシ「………!!!」
――――ピョン!
ウツロイド「…!?」
――――ボボボボッ!!ボボボボッ!! ズバンッ!!!!
ウツロイド「………、」
ウツロイド「………………じ、じぇる?」ぐら…
――――ズシン
ウツロイド「」
全員「「「「「!!!!!?」」」」」
もう一匹のピカチュウ「ぴっかっちゅう!!」どやっ!
161 :
クラスメイト達「「「「……………!?」」」」
アニポケスイレン「…………なに……、あれ……?」
アニポケカキ「い、いきなり…、もう一匹…、ピカチュウが…現れ、て……」
アニポケマーマネ「…サトシ達に止めを刺そうとする…UBを、倒した…。 ……一撃で……っ!」
アニポケスイレン「……………ちがう…、そっちじゃ、ない…」
アニポケマオ「……スイ、レン…?」
アニポケスイレン「ほら…、あそこ…。…こっちにむかって…、あるいて、きている……」
アニポケスイレン「…………………あかいぼうしのひと…………………!!!」
―――――すたすた
レッド「…………………………………」
162 = 1 :
レッド「…………………」すたすた
レッド「…………………」
レッド「………」ひょい
サトシのピカチュウ「………ぴ…」
サトシのピカチュウ「…………………ぴ、…か、ぴ……?」
レッド「…………………」すたすた
サトシ「………!…」
レッド「……………………」すっ
サトシ「!! ………ピ、ピカチュウ!!…よかった…!! …ピカチュウっ!!!」だきっ!
サトシのピカチュウ「…………ぴか、ぴぃ……」
レッド「……………………」
レッド「……………………よく持ちこたえたな………。……君も…、君のピカチュウも………」
サトシ「……!…」
レッド「……………………………後は任せろ…………」くる
レッド「……………………」すたすた
サトシ「…あ」
163 = 1 :
サトシ「………あ! あの!!」
レッド「………………?」ちら
サトシ「…お、俺のピカチュウを助けてくれて、ありがとうございます…! あ…、あなたは、誰…?」
レッド「…………………………」
レッド「…………………………俺はレッド………。 …………マサラタウンのレッドだ………」
レッド「…………………………」
レッド「…………………………」すたすた
サトシ「………マサラ…、…タウ、ン……?」
「サトシ!!」
サトシ「!?」
164 = 1 :
ヨウ「…サトシ…! …はぁはぁ、やっと、追い付いた…!!」
サトシ「…!? ヨ、ヨウ! 戻って来て、くれたのか…!」
ヨウ「…! …ピカチュウ…、酷いダメージだ…。 待って、すぐに“かいふくのくすり”で治療する…
……よく…あんなとんでもない数のUB相手に……。 …しかも、あのUB達…、全部色違いだ…!」
サトシ「ああ…、…ピカチュウを頼む!! …ヨウ? ……あのレッドさんって人は…?」
ヨウ「…あの人は、僕の世界から僕を迎えに来て来てくれた、僕の仲間だ…。
アローラで強者のみが集うポニ島のバトルツリーで頂点に立つ、バトルレジェンド…。
いや、それ以前に、ポケモンリーグ本部がある、
あのカントー地方で一番強いかも知れないポケモントレーナー……」
サトシ「………………。」
165 = 1 :
レッド「…。 ……………ヨウ……。
……あのUB、“みず”タイプかと思ってピカチュウで嗾けたが…、“でんき”は等倍での通りだった……」
ヨウ「…。 ……ウツロイドは“いわ”と“どく”の複合タイプ。
素早さはやや高めで特殊アタッカーに適したステータス傾向をしています。
………人間に寄生して、理性を狂わせる性質を持っているので…気を付けてください……!」
レッド「……………わかった……。 ………“いわ”と“どく”の複合………。
………これまで、それなり多くの相手と闘ってきたつもりだが……、
………ここまで外見と実際のタイプが一致しないヤツは……中々記憶にない……」すたすた
レッド「………なるほど………UB…、か………」すたすた
UBの群れ「「「「「「「じぇるるるうるるうるうるうるるッるるるるるるるる…!!!!」」」」」」」
レッドのピカチュウ「ぴかちゅう?」ぴょこん
レッド「………ん…、…一回…戻っていいよ……。………最初は……あいつでやる……」
サトシ「!! ヨウ! レ、レッドさんは…、 ひ、一人であの大群と闘う気なのか!!?」
ヨウ「…大丈夫」
レッド「………行け……、カメックス……」
―――ボン!
カメックス「……ゴオォアン!!」
166 = 1 :
ウツロイド×5「「「「「じぇるるっぷ!!!!!」」」」」ビュンッ!
レッド「………“なみのり”……」
―――ズブブブバ!ズブブブバ!ドシュゥドシュゥドシュゥーン…! ズバーン!!
ウツロイド×5「「「「「」」」」」
ヨウ以外「「「「「!!!!??」」」」」
UBの大群「「「「「!!!!??」」」」」
ヨウ「ほらね」
レッド「………“ハイドロポンプ” ……」
―――ドシュゥドシュゥドシュゥーン…!ドシュゥドシュゥドシュゥーン…! ズバーン!!
UBの群れ「「「「「「「グガァアアアアアアアアア……ッ!!!!!」」」」」」」
カメックス「…ゴオオオオオォォォァオアアアン……ッ!!!!!」
アニポケスイレン「…す…、すごい…!」ビリビリ…
アニポケマオ「あの人…、一人であの大群と渡り合ってる……、どころじゃ…、ない…」
アニポケカキ「……あのカメックス一体で、あの大群を……」
アニポケマーマネ「圧倒…してる……!!」
167 = 1 :
サトシ「…………つ、強ぇ……」ぽかーん
ヨウ「……サトシ…」
サトシ「…? …どうした…ヨウ…?」
ヨウ「…サトシ。よく聞いて。 ……きっと僕の世界にも…、君は、いる……。
つまり今まで僕は君に数えきれないほど助けてもらっていた…。何で気づかなかったんだろう…?」スッ
サトシ「…? ヨウ…? き、急に…どう、した…? …、 ……!!?
……こ、……こいつは……!!? な、なんで…ヨウが……!!?? …??」
ヨウ「……。 ……やっぱり…そうなんだね……?
…この子がレッドさん達をこの世界に導いてくれたみたいなんだ…。 …正直、詳しいことは解らない。
…ただ…間違い無く一つ言えるのは…、」
ヨウ「…このポケモンの本来の“おや”は……、君だってことだ……!」
サトシ「・・・・・・!」
サトシ「・・・ゲッコウ、ガ・・・!」
サトシ「・・・こ、こいつは・・・、俺の、ゲッコウガ・・・だ・・・!」
168 = 1 :
―――――
カミツルギ「…!!」ビュン!
レッド(……。 ………ウツロイドとは違う別種のUB……。……かなり小さい……)
「“つじぎり”!!」
―――ザシュンッ!!
カミツルギ「」
レッド「………………?」
ゲッコウガ「コウガァ…!!」トッ
サトシ「……レッドさん…! 俺も一緒に闘います…!」たたっ
レッド「………。 …心配いらない……。 ……君のその気持ちと…俺のポケモン達だけで…十分だ……」
サトシ「……へへ! …俺、マサラタウンのサトシ…!」
レッド「……。 …………何…?」
サトシ「足手まといにはならないから…、見てて下さい…! ………ふー…」
169 = 1 :
―――――
ムサシ「……ちょっとぉ…? …生きてる…? ニャース…?」
ニャース「……ひ…ひひ、酷い目にあった…にゃ……!」ボロボロ…
ヨウ「…ニ、ニャースが…、喋ってる…っ!??」わなわな…!
アニポケスイレン「…やっぱり、はじめてみるひとはおどろくよね…」
アニポケマーマネ「ま、まーね…」
ソーナンス「そーなんすぅ!!」
アニポケマオ「…ピカチュウも助け出せて、本当に良かったよ……」ぎゅ…
ピカチュウ「……ぴかちゅう…」にこ
アニポケカキ「…ああ…。 それにしても…サトシは、大丈夫なのか……?」ちら
コジロウ「……。 …今のところ、あの滅茶苦茶強い赤い帽子の男が一緒に…、
…って、あれは…ゲッコウ…ガ…? …アイツがなんで、アローラに? …お! まさか!」
ロケット団「「「あ、あれはぁッ!!」」」ぱぁっ
クラスメイト達「「「「……??」」」」」
ヨウ「…!」にやり
170 = 1 :
サトシ「久しぶりに・・・・、行くぜぇ、ゲッコウガっ! 俺達の・・・フルパワーだッッ!!!」
―――バシューゥゥン…!!
サトシゲッコウガ「…………」
サトシゲッコウガ「……………ゲッ、コゥーガァーッ!!」カッ!
カミツルギ「…!!」ビュン!
カミツルギ「…!!」ビュン!
カミツルギ「…!!」ビュン!
サトシゲッコウガ「……!」シュン!
―――ザンッ!ザンッ!ザンッ…!!!
カミツルギ「」
カミツルギ「」
カミツルギ「」
サトシゲッコウガ「………コウガァ……!」スタッ…
サトシ「……やっぱりお前は超頼りになるぜっ…!
……ヨウが言うには、本当の俺のゲッコウガとは、ゲンミツには違う俺のゲッコウガ…らしいけど…、
まさか…今またお前と一緒に闘えるなんて……、俺、すっげー嬉しいよ…!」
サトシゲッコウガ「こーが♪」にこにこ!
171 = 1 :
レッド「…………。 ……なるほど……やるな……。
……それなら……同じ故郷を持つ者同士……一緒に闘うとするか……? ……サトシ……」
サトシ「…へへへ! …はい! レッドさん!」にかっ
アニポケスイレン「……な、に? …あのゲッコウガ…? ……なん、なの…?」
ヨウ「あれはサトシゲッコウガだ…!」ニヤリ
ロケット団「「「なーはっはぁっ!!」」」」得意顔
アニポケスイレン「…いや、だから…なんなの…、…それ…?」
アニポケカキ「な…、何にせよ、これなら…!」
アニポケマーマネ「行ける…!」
アニポケマオ「希望が出てきた…!」
ソーナンス「そーなんすうッ!!」
UBの群れ「「「「「「「グガァアアアアアアアアア……ッ!!!!!」」」」」」」
カメックス「ゴオォアン!!」ゴォ!
サトシゲッコウガ「コウガア!!」ゴォ!
172 = 1 :
――――――――
―――
アニポケマーマネ「すっごいよ…!あの二体!! 攻撃するたびにUBを倒してってる!!」
ヨウ「……? い、や…? ……なにか…おか…、しい…?」
ムサシ「なーに言ってんのよぉ! あんなに押しまくってんじゃないっ!」
アニポケカキ「そういえば…、もう…かなりのUBを倒したはずだが…、…奴らの数が全然減ってない!?」
――――――――
サトシ「……はぁ…はぁ…」
サトシ「…。 UBを倒せる…。 …問題なく、倒せるんだけど…、なんかさっきからキリが、無いぜ…?」
レッド「…………どうやら、例の時空の歪みの先から…UBが際限無く出現し続けているようだな……。
……そろそろ…ヨウのポケモンを取り返す方法を本気で考えないと面倒か………」
サトシ「…? ヨウのポケモンならその歪みを閉じれて、これ以上UBが増えるのを防げるってこと?」
レッド「………おそらくは……。 ……一応、今までヨウのモンスターボールを取り込んだウツロイドを
…捜しながら戦っていたんだが……はっきりいって俺にはまったく見当がつかない………。
……ただ…これまで俺達が倒した個体の中に…そいつがいなかったのは間違いないと思う……」
サトシ(やっぱすげーな…この人…。 ……んーと…そういえば…?
ククイ博士が、ヨウのポケモンは凄いエネルギーを持ってるみたいなこと、言ってたっけな…?)
173 = 1 :
サトシ「…………。 …レッドさん、少しだけUBを任せられる? 試したいことがあるんだ」
レッド「……?… ……構わないが……」
サトシ「さんきゅ! ……………………。
(この状態のゲッコウガの、ジガルデを上回る感知能力を応用すればきっとできるはずだ…。
カロスの負のエネルギーや、マノンのハリさんを見つけ出した時みたいに…!!)」
サトシゲッコウガ「………コウガ…」スッ
―――……………。
サトシ「…………………………」
サトシゲッコウガ「…………………………」
サトシ「…………………………」
サトシゲッコウガ「…………………………」
サトシ「…! ………見えたぜ…!」
174 = 1 :
サトシ「レッドさん…。 正面の右側の奥にいるウツロイド…、アイツの動きを止めることって出来る?」
レッド「………………。」
レッド「………戻れ、カメックス……。 …………行け、」
レッド「……………フシギバナ………」
―――ボン!
フシギバナ「……ギャアアーンッ!!」
レッド「………フシギバナ……、正面右奥のウツロイドに……“ねむりごな”………」
―――フー、サーーッ…
ウツロイド「…!」
ウツロイド「…ZZZ」
レッド「………あれでいいか……?」
サトシ「…! さっすがぁ! …じゃ、今度は俺達が気合入れる番だぜ、ゲッコウガ!」
サトシゲッコウガ「クゥーガッ!!」ビュン!!
175 = 1 :
――――ダダダダダダ…ッ!!
UBの群れ「「「「「「「グガァアアアアアアアアア……ッ!!!!!」」」」」」」
レッド「…………邪魔はさせない……。 ……フシギバナ…、…サトシのゲッコウガを援護だ……」
フシギバナ「ギャアーーンンッッ!!!!」
サトシゲッコウガ「…!」バッ…!!
ウツロイド「…ZZ…Z…、 …!!」ビク!
サトシ「目が覚めたか…! だけど…、もう遅いぜ…!」
ウツロイド「じぇるるっぷッ!!!」“パワージェム”
サトシ「ゲッコウガ……、よけろっ!! …それで、そのまま…!
…ヨウのほしぐもちゃんが入ったモンスターボールを………!」
サトシゲッコウガ「ゲッコウガッッ!!」
ウツロイド「………!!」
―――バシィ…ッ!!
サトシ「………ゲットだぜ……!!」
ウツロイド「」
サトシ「…いよっしゃ! 戻れ!ゲッコウガ!!」
176 = 1 :
サトシゲッコウガ「コゥガッ!!」ダッ!
フェローチェ×4「「「「…!!!!」」」」ビュン!
サトシ(!! 追ってくるUBがいる…! 俺のゲッコウガより、速い…! 振り切れな、…ッ! )
レッド「……大丈夫だ……サトシ……。 ……構わず突っ込め……。 ……ゲッコウガには当てない……」
サトシ「!? …はい!」
レッド「……ついでにまとめて倒させてもらおうか……。 ……フシギバナ…、“はっぱカッター”……」
フシギバナ「ギャオーーッ!!」
―――ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャア…!ズン、ズン、ズン、ズァーン…!ド、バン…
フェローチェ「」
フェローチェ「」
フェローチェ「」
フェローチェ「」
サトシゲッコウガ「…!!」
177 = 1 :
―――ザザッー!
サトシゲッコウガ「コゥガ!!」スッ
サトシ「…よくやったぜ…、ゲッコウガ! ……ありがとう、レッドさん! 助かったよ!」
レッド「……それはこちらの台詞だ……。 ……サトシ……」
サトシ「?」
レッド「……よくヨウのポケモンを取り戻してくれた……。 ……君がいてくれて…本当に助かった……」
サトシ「へっへっへ…!///」
レッド「…………フシギバナもよくやったな………」ぽんぽん
フシギバナ「ぎゃうぎゃう!」
サトシ「……ヨウ!」シュッ!!
ヨウ「あ! …!!」パシ!
サトシ「取り返したぜ…! ヨウのポケモン…」
ヨウ「……………。」ぐっ…
178 = 1 :
ヨウ「……」
ヨウ「…よかった、…ほしぐもちゃん…っ、…ほんとに…、良かった……!!」ぎゅ…
ヨウ「……………」
ヨウ「ありがとう…、レッドさん…! …サトシ…!!」
レッド「………」こく…
サトシ「決めてやれ! ヨウ!」にか
ヨウ「……うん…」コク!
ヨウ「…………行けっ………、……………ほしぐも……!」ビッ…!
―――ボンッ!!!
ほしぐもちゃん「…………………」
ほしぐもちゃん「……グォォオアアアアアアアアアアアアアアアァ………ッ!!!!!!」
UBの大群「「「「「「「………!!!!!!????」」」」」」」ビリビリ…!!
179 = 1 :
アニポケカキ「あ…、あ…れが…、ヨウの…、ポケモン……っ!!?」
アニポケククイ「………アローラの二大伝説ポケモンの内、一体だぜ…!
どうやら無事、取り戻すことができたみたいだな。 やったぜ、ヨウ…!!」
アニポケナリヤ「…まさか…、あのポケモンを直にこの目で見る日が来ようとハギギシリ…!」
アニポケマーマネ「! ククイ博士に、オーキド校長…!」
アニポケスイレン「ぶじだったんですね!」
アニポケククイ「ああ! 心配かけたな…! 通信装置を破壊された後、校長に助けもらってたんだ」
ほしぐもちゃん「…………がう?」きょろきょろ?
ヨウ「………ほしぐもちゃん、ひょっとして寝てた…? アクシデントだったんだけど、
みんなの協力で、少し早く君を取り戻すことができたんだ…。 ………おかえり…!」
ほしぐもちゃん「! が~う~♪」すりすり~
ヨウ「えへへへへ…!/// ……ほしぐもちゃん? 出てもらったばかりで悪いけど、……行ける?」
ほしぐもちゃん「……がう!」
ヨウ「……うん…、頼んだ…!」ぽん
ほしぐもちゃん「……グォゥゥ……ッ!」グッ…!
ウツロイドの群れ「…!」
フェローチェの群れ「…!」
カミツルギの群れ「…!」
180 = 1 :
―――ビュオゥンッ!
ほしぐもちゃん「グアアアッッ!」
ウツロイドの群れ「」
ほしぐもちゃん「グオウ!」
フェローチェの群れ「」
ほしぐもちゃん「ガオウッ!」
カミツルギの群れ「」
デンジュモク「…!!!!」バリバリバリ…!!
ほしぐもちゃん「…グォオオオオッ!!」バシュン!
アニポケククイ「ヨウの伝説のポケモン…、体の色が変化して、額に眼のような模様が浮かび上がっている…」
アニポケマオ「…綺麗……」
ほしぐもちゃん「…グァアアアアアアアアア……ッ!!!!!」
―――ズガアァーーーーンッッ!!!!!
デンジュモク「」
ほしぐもちゃん「グォォォォオオオオオオオオアアアアァッ……!!!!!!」
181 = 1 :
サトシ「…う、おおおっ…!!」
レッド「………………流石だな……」
コジロウ「…な、なんて、でたらめな強さだよ……! …あのポケモン…!」
ヨウ「…。 ちょっと体がなまっちゃってるかな? ゼンリョクはまだまだこれからだよな? ほしぐも…!」
ほしぐもちゃん「グオオウ!」
レッド「………ヨウ……」
ヨウ「? はい、なんでしょう?レッドさん」
レッド「……UBを倒すのは俺とサトシのポケモンでどうとでもなる……。
……悪いが君のポケモンは…時空の歪みの方を頼めるか……」
ヨウ「…あっ!/// …す、すいませんっ…! …ほしぐも、歪みを塞ぐのをお願い!」
ほしぐもちゃん「…ぐあ」てれっ
―――バッ…!
UBの大群「「「「「「「…!!!!!!」」」」」」」
サトシ「…おっと、ヨウ達の邪魔は俺達がさせないぜ…!」
レッド「………ああ……。……もう攻撃でヨウのポケモンを巻き込んでしまう心配もない……。
………遠慮なくいかせてもらおうか……」
182 = 1 :
サトシ「ゲッコウガ!!“みずしゅりけん”!!」
サトシゲッコウガ「コウーガッ!!」
―――パン! バシュバッシュバシュッ!!!
レッド「……戻れ、フシギバナ……、……行け……ピカチュウ……
……ピカチュウ……、“かげぶんしん”、続けて“かみなり”……」
レッドのピカチュウ「ピッカー!!」
―――ティリリリリ!ザー…シャッ!!
―――ズガアァーーーーン!ボボボボ……! ズバーン!!!!
レッド「………戻れ、ピカチュウ……、……行け……カメックス……
……カメックス……、“ふぶき”……」
カメックス「……ゴオォアン!!」
―――ズシュ!ズシュ!ズシュ!ズシュゥ…! ズバーン!!!!
レッド「………戻れ、カメックス……、……行け……フシギバナ……
……フシギバナ……、“はかいこうせん”……」
フシギバナ「……ギャアアーンッ!!」
―――カッ…、ディリリリリリリリリ…!!! ザァアアン、ガッッ!!!
183 = 1 :
レッド「………戻れ、フシギバナ……。 …………行け、」
レッド「……………リザードン………」
―――ボン!
リザードン「……ガワンガァ!!!」
レッド「………リザードン……、…“だいもんじ”………」
―――ガウガウガウガウーンッ ジャッ!!!
UBの大群「「「「「「「………………!!」」」」」」」
――――――――
―――
184 = 1 :
アニポケナリヤ「残るUBは、あとわずかダーテングゥ!!」
ロケット団「「「いい感じぃー!」」」
ほしぐもちゃん「……!?」
ヨウ「? ……どうした、ほしぐも? ……。 !! …レッドさん、サトシ…、ちょっと不味いです…」
レッド「………?」
サトシ「!?」
ヨウ「…時空の歪みを閉じるのに、ほしぐもちゃんの力が引っ掛からなくなりました…。
…多分、もう間もなく歪みは自動で塞がります!」
サトシ「……い、良い知らせじゃないの? それ?」
レッド「……いや…。 ……その歪みが消えてしまう前に…、…残るUBをすべて撃破して、
奴らの時空に戻してやらなければならないということだ……。 ……もうあまり時間がない……」
サトシ「でも、奴らも残り少ない…! もうちょっと頑張れば…いけるぜ…! …!!」
アクジキング「…………」
アクジキング「……!!!!」“ドラゴンテール”
―――ビュンッッ!!!
サトシゲッコウガ「!? ………こ、…ガッ…!?」
185 = 1 :
サトシ「……ど…、ドラゴンテール…? ……ぐ、…あっ!?」
ヨウ「(しまった! サトシゲッコウガはトレーナーにも感覚が共有されるんだ!) …サトシ!!」
レッド「……!…… ……リザードン……、ゲッコウガを守、 ……!?」
テッカグヤ「…………」
テッカグヤ「……!!!!」“ストーンエッジ”
―――ドガァッッ!!!
リザードン「ガランガ…!」回避
レッド「…………ち……! (………不味い……、サトシが……!)」
アクジキング「……!!!!」グォ!
サトシゲッコウガ「…!?」
サトシ「…やばい…!?」
――――ピョン!
ピカチュウ「……ピッッカァ!!!」“アイアンテール”
――――ガキィ―ン!!
サトシ「ピ、ピカチュウ……!」ぱぁっ
186 = 1 :
レッド「……サトシ…、…無事か……」
ヨウ「…今のは危なかった…。 …サトシのピカチュウ、本当に良いところに…!」
ピカチュウ「ぴかちゅうっ!ぴかぴーか!!ぴーぴか、ぴかちゅう!ぴーか!」
サトシゲッコウガ「…………コウガァ…?」
ニャース「…ジャリボーイ…!
ピカチュウは…、自分も闘う!ゲッコウガに、後は任せろ!、って言っているにゃ!!」たたっ
サトシ「………ピカチュウ……」
ムサシ「ちょっと、ニャース! いきなり走り出すんじゃないわよぉっ!」たたっ
コジロウ「っていうか…、思わず俺達まで敵の前に来ちゃってないかぁー…、これ…」たたっ
レッド「………ニャースが…、 ……喋ってる……。
………ひょっとして、またポケモンとくっ付いてしまったクチか……?」
ヨウ「……え…? …あのニャースを見て、驚かないんですか…!」
サトシ「…でも、ピカチュウ…? ……ダメージは…、大丈夫なのか…?」
ピカチュウ「…ピッカァチュ…!」よろよろ
サトシ「…んな、わけないよな……」ぎゅう
187 = 1 :
サトシ「……………」
サトシ「………わかった…。 ゲッコウガ、控えに戻されちゃったし、お前もやられっぱなしは嫌だよな…!
………わかったぜ、ピカチュウ…! ……最後は、…君に決めた!!」
ピカチュウ「ピッカチュウ!!」
サトシゲッコウガ「こーが!」タッチ
ピカチュウ「ぴーか!」タッチ
アクジキング「…………」
テッカグヤ「…………」
レッド「………最後に残ったあの二体………。……今まで倒した奴らとはまるでレベルが違うな……」
ヨウ「……どうやら、この色違いUB達の群れのボス格のようですね…。
…アクジキングは“あく”・“ドラゴン”の複合。 テッカグヤは“はがね”・“ひこう”の複合。
…どちらも速くはありませんが、その分耐久力があります……」
サトシ「ドラゴンタイプは厄介だぜ…。リザードンの炎も、ピカチュウの電気も、相性が良くない。
…最後の最後でかなり厄介なのが残っちゃったみたいだな…!」
ヨウ「もうすぐ歪みが閉じる…。 もうポケモンを入れ替える猶予もない…」
コジロウ「は、話はよくわかんないけど、 つま…り…、
“今、場に出てるポケモンで、かつ次の一回の攻撃で、あの二体を戦闘不能”まで持ち込めって事かぁ?」
188 = 1 :
ヨウ「…ほしぐも!」
ほしぐもちゃん「ぐあ!」ビュン
ヨウ「…レッドさん。サトシ。 ほしぐもちゃんもこの最後の攻撃に参加させます」
サトシ「…なら…、きっと楽勝だぜ……」
ヨウ「………。 …………いや、それがそうとも言い切れない……」
サトシ「…え?」
レッド「………………」
レッド「……ヨウ……。 ……アクジキングは、俺のリザードンだけでやろう…。…それならどうだ……?」
ヨウ「………!…」
コジロウ「はぁ!? あのテッカナントカってポケモンは鋼タイプなんだろ?」
ムサシ「あんたの強いリザードンなら確実に倒せるじゃない!? バカなの?」
レッド「……ヨウ……。 ……俺のリザードンと…、…俺を…、信じてくれるか……?」
ヨウ「…はい…! 勿論です! …アクジキングはお願いします、レッドさん…!」
ヨウ「………サトシ、やっぱり君の言う通りだ…。 この勝負はもう楽勝だ…!」
189 = 1 :
サトシ「……それじゃあ、行こうぜッ…!」
ピカチュウ「ピッカァ!」
レッド「…………ああ……」
リザードン「ガワンガッ!!」
ヨウ「ラストターンだ…!」
ほしぐもちゃん「グォアアァッ…!!」
190 = 1 :
アクジキング「…………」
テッカグヤ「…………」
ピカチュウ「…!」バッ
リザードン「…!」バッ
ほしぐもちゃん「…!」バッ
ヨウ「サトシ…! ピカチュウはダメージでまだ本調子じゃない…。
奴らに接近するまでは、ほしぐもちゃんに乗って体力を可能な限り、温存すると良い…」
サトシ「ああ!さんきゅ! ピカチュウ!ほしぐもちゃんの背中に乗っかるんだ!」
ピカチュウ「ピッカ!」ピョン!
ほしぐもちゃん「がう!」
レッド「………先行させてもらうぞ……。 ……まずは……俺達からだ……」
リザードン「ガワンガ!」ビュン!
アクジキング「…!!!!!」ゲラゲラゲラ…!
ムサシ「げぇぇええ…! なんかアイツ、余裕あるわよ! やな感じぃー!」
コジロウ「やっぱ、不味かったんじゃないのかぁ!?
ほのおタイプで、しかも、たった一体でドラゴンタイプに挑むの!!」
レッド「…………いや、これでいいんだ……」
ムサシ&コジロウ「「…!」」
191 = 1 :
レッド「……タイプ相性的には一見、有利だからこそ…、……奴は警戒しないで打ち合いにくる……。
……油断を誘うことこそ、リザードンをアイツに当てた理由だった……。
…………奴にトレーナーが入れば、この手は食わなかったろうにな……………」
レッド「……………………………」
レッド「…………………………………メガシンカ…………………………………!」
―――キュィイイイーン………、ズバァアアアアアアアンッ!!!!!
メガリザードンX「・・・・・・!!!」
アクジキング「・・・!??」
レッド「…………“げきりん”……」
―――プシュー!! ズガズガ、ズガズガズガァーーーーンッ!!!!!
アクジキング「」
メガリザードンX「・・・ガワァアアアアアアァァン・・・・・・!!!!」
192 = 1 :
ヨウ「…特性補正込みかつタイプ一致技で弱点を突いた…。 申し分なく確一で撃破。 流石だ…」ちら
サトシ「こっちも負けてらんねーな!」
ヨウ「うん! ………!?」
テッカグヤ「……」
テッカグヤ「・・・・・・!」ニヤニヤァ!
―――ビューン!!
マッシブーン「…!!」
ほしぐもちゃん「!?」
ピカチュウ「!?」
サトシ「!?」
ヨウ「!?」
レッド「!?」
サトシ「…!(う、打ち漏らしていた、いや、どっかに隠れてたUBが…、…もう一体…!?)」
ヨウ「…!(ほしぐもちゃんの進路上に割り、込んできた…!?)」
レッド「…………!(……まずい…、…このままでは……!)」
193 = 1 :
ヨウ「……………!(…くっ…!)」
ヨウ「…ほしぐもっ!! 迎撃だ!!」
ほしぐもちゃん「グアッ!!」(開眼)
マッシブーン「…!?」
――――バシュンッッ!!
マッシブーン「」
コジロウ「す、スゲェ…。乱入してきたヤツ、…一撃で倒した…。
…だ、だけど……、あの反則みたいに強いポケモン…、最後の攻撃…、終わっ…ちまった、ぞ………」
ヨウ「………………!」
ムサシ「じ…、じゃあ、あの一番デッカいの…、
ジャリボーイの…、ヘロヘロ状態のピカチュウの攻撃だけ…で…、倒せってことじゃない…!」
サトシ&レッド「「……!」」
ヨウ「……………それは違う。 …まだだ……」
ヨウ以外「「「!!?」」」」
194 = 1 :
ヨウ「…ラストアタック前に、場に出ていたポケモンは…
レッドさんのリザードン、サトシのピカチュウ…、僕のほしぐも…、 ……だけじゃない…」
ヨウ「……今、ほしぐもの背中に乗ってるのは、サトシのピカチュウ、だけじゃない……」
ほしぐもちゃん「…」
ピカチュウ「…」
ニャース「………………………」
ムサシ&コジロウ「「!? ニ、ニャースゥ! いつの間にィ!!!」」
ニャース「……。 ……ヨウ…、とかいったにゃ……。 …おみゃー、滅茶苦茶にゃ…!」
ヨウ「さらに僕は、ロケット団のニャースに指示を出す。 …ニャース、本当に悪いけどよろしく…!」
ニャース「……き、今日は…厄日にゃ…!! ……。 …ええい、もぉお、ピカチュウッッ!
おみゃー、にゃーの足を引っ張ったら承知しないにゃ!!」
ピカチュウ「ぴかちゅう!」
ヨウ「…! ………そろそろ、テッカグヤに攻撃が届く距離だ…!」
サトシ「ピカチュウ!ニャース! あとはお前たちが頼りだ!頼んだぜ!!」
195 = 1 :
テッカグヤ「……!!」
ピカチュウ「ピカー!!」ピョン
ニャース「うにゃあー!!」ピョン
テッカグヤ「………」にやり…
テッカグヤ「・・・・・・・・・・・!!!!」“まもる”
ピカチュウ「…!?」
ニャース「…!?」
アニポケククイ「…………ま…!!」
アニポケククイ「……ま、“まもる”…だと…!? そのターン中に受ける相手のわざを防いでしまう効果…!
連続で使用するほど成功率が下がるが、初回ならまったく問題ない…!!」
アニポケナリヤ「そ、そのターン中って…!!? …このターンの攻撃で、倒さねばならんのだぞ…!
このタイミングでなんという行動をとりおるのだ!!!」
クラスメイト達「「「「「……!!??」」」」」
ムサシ「ちょ…、ちょっと、アンタぁ!! ズルいわよ!!!!」
コジロウ「じゃあもう、手数を増やしたって…、何したって…、無駄だったって…事かよォ!!?」
ニャース「もぉおおー、やけくそにゃああーー!!! …うにゃあああ!!!」だっ!
ピカチュウ「ぴかーちゅ!!?」
196 = 1 :
ヨウ「………………………………」
ヨウ「テッカグヤ…。 この戦力差だ。もう君に本来の意味での、勝ちはとっくに無い。
でも、時間稼ぎなら、…このターンだけなら、誤魔化すことは…できるかもしれない…。
ここさえ凌げば、条件的に君の勝ちなんだ。 …君は、正しくそれを理解していた」
ヨウ「………………ここで“まもる”を打ってくることは、理に適った判断だ…」
ヨウ「だからこそ…」
ヨウ「………………ここで“まもる”を打ってくることは、」
ヨウ「………………………………完全に読み通りだ・・・。」
テッカグヤ「・・・・・・?」
ニャース「……。」ピタッ…
テッカグヤ「・・・!?!?!?!?!??」
コジロウ「ニ、ニャース…、あのデカいのに攻撃する寸前で……、…止まっ、た…?」
ニャース「………。 …にゃーはっはーっ!!! なーんてにゃー!」
197 = 1 :
ヨウ「一度“まもる”を張ってしまったポケモンを真っ向から倒すのはこの上なく困難だ。
それなら…まず、“まもる状態”そのものを打ち消してしまえばいい…。
そんな、対“まもる”用のメタともいえるものが、ポケモンのわざの中で現状一つだけ存在する」
ヨウ「………僕が、ニャースに指示したのは、テッカグヤに”フェイント”をかけること………」
テッカグヤ「・・・・・・!!?」
ヨウ「“フェイント”は、リザードンやほしぐもでは覚えない…。今、この局面で最重要だったのは…、」
ヨウ「君に刺さっていたのは…、」
ヨウ「君を縛っていたのは……、」
ヨウ「……僕たちの切り札は…、ピカチュウとニャースだったんだよ」
テッカグヤ「・・・・・・!!!」
ヨウ「君は守りに入るべきじゃなかった。 すでに弱っているピカチュウか、ニャースか、
こちらの本命の攻撃担当を潰すべく先制の攻撃に出るべきだったんだ。 ……残念だったね」
ヨウ「…………これで君は、がら空きだ…。 ……とどめは…」
サトシ「俺達だ。 決めるぜ…!」
ピカチュウ「ピッカァ!」
198 = 1 :
テッカグヤ「・・・!!!!?」
ヨウ「……ごめんね…。
まだこの世界は君たちを迎える準備ができてないんだ。 その時が来るまで今は、お帰り」
サトシ「でもさ、その時が来たら、絶対…!」
サトシ「…………………………友達になろうぜ…!!」
テッカグヤ「・・・・・・・・・。」
サトシ「…これがっ!!」
ロケット団「「「ジャリボォォォイィィィイッ!!!」」」
サトシ「俺たちのっ!!!」
クラスメイト達「「「「「行っけぇえええーーーーっ!!!」」」」」
サトシ「・・・・・・ゼンリョクッ、だぁあああああああああぁぁーーーーーーーーッッ!!!!!!」
――――Zワザ スパーキングギガボルト
ピカチュウ「ピィーーカァアアアア、チュウウウウウウウウウゥゥーーーーーーーーッッ!!!!!!」
――――バチバチバチバチバチバチバリバリバリバリィィイイイイイイイイ!!!!!!!
199 = 1 :
テッカグヤ「……………」
レッド「……!」
サトシ「…!」
ヨウ「…!」
テッカグヤ「……………」にや…り…
ぐら・・・
――――ズズーン・・・・・・!
テッカグヤ「」
200 = 1 :
――――――――
―――
ヨウ「… 間に…合った……。 時空の、歪みも…、UBも…」
サトシ「……全部…、消えた…!」
レッド「…ああ…。 ……、二人とも…、」
ヨウ「…はい!」
レッド「…俺達の勝ちだ…」
サトシ「俺達の勝ちだ!」
ヨウ「僕達の勝ちだ…!」
メガリザードンX「ガワアアアン!!」
ピカチュウ「ぴっぴかちゅうーー!!」
ほしぐもちゃん「ぐああああああ!!」
ニャース「うにゃああああああ!!」
サトシゲッコウガ「こうがぁあああああ!!」
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