元スレヨウ「リーリエ・・・!?」アニポケリーリエ「・・・どなた様でしょうか?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
51 = 1 :
ヨウ「……サトシ…、君まで僕の話を…信じてくれるの…? …なんで?」
サトシ「うん? なんでかって言われれば、ヨウが嘘つくようなヤツに見えないからかなぁ…。
…あーん、俺にも、よくわかんないや!」にかっ
ヨウ(…やっぱり、いい子だ。この子。)くす
サトシ「………大体まー、よくある話じゃん。
何か違う世界から来たとか行ったとか。 俺にもそんな経験何度かあった気がするもん」
ヨウ「…………は、はぁ…!?(…じ、冗談だよな…?)」
ヨウ「…………あ…、それにしても…、さっきは情けないところを助けてくれて本当にありがとう。
……サトシとピカチュウ、凄かった。 一体どれだけ一緒に闘えばあんな以心伝心の動きが…?」
サトシ「よせよぉ…。 照れるなぁー」
ヨウ「…………あの時の君は、はっきり言ってスクール通いするトレーナーのレベルじゃなかった……。
……例えば………、ポケモンリーグなんかに出てもかなりいい線行くレベルのはず………」
サトシ「あはは、大げさだな。褒めすぎだぜ? さっきは偶然、調子が良かったっていうか。
ま、ホントいうとさ、なんか俺、実力が安定しなくて困ってんだよ。 …なー、ピカチュウ?」にこにこ
ヨウ「………? …そ、そうなの?(…そんなことありえるのか? でも本心で何か言ってるように感じる…)」
52 = 1 :
アニポケククイ「おまたせ、ヨウ。 …今確認できた。
…空間超えてまで反応を拾えるかは微妙なところだったが…。
君のモンスターボールからは通常ではありえない膨大な量のエネルギーが発されているおかげで、
難なく捉えることができたぜ」
ヨウ「! …それじゃあ?」
アニポケククイ「そのウツロイド…というUBはあの校庭からまったく動いちゃいない。
………まだ推論の域を脱せないが、ヤツは再びこっちの世界に出てくることを目的にしていて、
時空の歪みがまた開くのをあの場で待機するつもりなんじゃないかと見受けられる。」
ヨウ「おかしい…。 …UBはウルトラホールの発生に巻き込まれて、
止む無く別世界に迷い出てしまった存在のはずだ…。…自分から別世界に来ようとしているなんて…?」
アニポケククイ「…それと、君の話からすると、
いくらUBといえど、戦闘の痕跡がまるっきり消えるなんて特徴はありえないって、話だったな…」
ヨウ「………………何か特別な能力を持ったUB………?
…いや…、そもそも、あのウツロイドはウルトラホールから出現したわけじゃない……。
僕の世界で呼ばれてるUBとはまた別種である可能性すらある…。 …だとしたら、厄介だぞ…」
サトシ「出てきたら出てきたで…ヨウが知ってるUBよりも強いかも知れないって事か…?」
アニポケククイ「…考えていたより…“だいばくはつ”並みにやばい事態だぜ…こいつは…。
そのUBとやらが暴れた痕跡が跡形もなく消えちまったのが痛すぎる…
すぐさま出現ってことはまずないにしてもだ…、それまでに協力者や対策が立てられるかどうか…」
53 = 1 :
サトシ「…あ! あとヨウの盗られたボールがヤツらの世界の中で開かれちゃったら、どうなるんだ…!?」
アニポケククイ「………!? …た、確かに…! それも…何か考えないと…!」
ヨウ「……いえ、博士。 もしそうなったら、それはむしろ好都合です。
ボールさえ開いてくれれば…、ほしぐもちゃんなら自力でこっちに戻ってこれるはず……」
サトシ「…一体どういうポケモン…? ヨウの相ぼ、…? ……!!」ぐ~
ヨウ&アニポケククイ「「………」」
サトシ「ご、ごめん…/// なんか、難しい話してたら腹減って来ちゃった、俺…。
………自慢じゃないけど、俺はいつも腹が減ってる…!!」ぐ~
ピカチュウ「…ぴかぴぃ…」アキレタ
アニポケククイ「…あっはっはっは…! …そうだな。ちょっと休憩にするか。 おーし!飯の支度だ!」
サトシ「さんせいー!」
ピカチュウ「ぴっかー!」
ヨウ「ふふ!」
サトシ「ヨウも食べてくだろ?…っていうかヨウ、今日泊まるところ無いんじゃないのか?
俺からも頼むから、博士にお願いしてここに泊めてもらいなよ! 俺、ヨウとバトルの話とかしたいもん!」
ヨウ「…ああ…そ、そうか…。 えっと、いいでしょうか、博士?
…本当にご迷惑ばかりで申し訳ないんですけど…。」
54 = 1 :
アニポケククイ「もちろんいいとも! 歓迎するぜ!
…寝床には、そこのロフト…は、ごめん、すでに使ってる子がいるからダメなんだよな…」
ヨウ「………! この世界にもあのロフトはあるんですか。 …凄いな…! そこは一緒です」
アニポケククイ「おっと…“カウンター”の如く良い反応返って来たねぇ…。
…しっかし、寝床は本当にどうすっか? 俺のベッドを…、
サトシ「いいよ博士。 ロフト、二人で使えばいいじゃん。
スペースあるし。 ヨウもここのロフトに思い入れあるみたいだし」
アニポケククイ「…ん、そうか? 悪いな、サトシ…」
ヨウ「え?」
ヨウ「…だ、ダメですよ…!! そんなの! な、何言ってるんですか!?」
サトシ&アニポケククイ「「え?」」
サトシ「……俺と、ピカチュウ達は別に、構わないよ?ヨウ?」
ヨウ「…?…? サトシが、良くても…?…?」
「―――――あのっ!」
ヨウ・サトシ・アニポケククイ「「「!!!!」」」
アニポケリーリエ「………アローラ。 急にお邪魔してすいません。
ここに昼間、わたくしを助けて下さった男の子がいると伺って来たのですが?」
ヨウ(……! …この世界の、リーリエ……)
55 = 1 :
アニポケククイ「やぁ、リーリエ。アローラ。 ヨウなら確かにここに居るね。どうした?」
ヨウ「アローラ。 おかえり、なさい。リーリエ。」
アニポケリーリエ「…? …あのう?なぜ、わたくしがククイ博士のご自宅で『おかえりなさい』なんでしょう…?」
ヨウ「……え?」
アニポケリーリエ「………?」
ヨウ「…………」
ヨウ「……あー、そっか……。 サトシが居候してるんだもんな…。 …そういう意味か…。
…成程…。 …納得した…。 じゃあロフトを使っても問題ないわけだ……」ボソボソ
アニポケリーリエ「………??」
ヨウ「あ、ごめんなさい、ただの冗談です」にこ
アニポケリーリエ「…………???」
アニポケリーリエ「……あ、あの、ヨウさんと、おっしゃいましたね…?
本日は危ないところを助けて下さって、本当にありがとうございました。
よろしければお礼に是非、わたくしのおうちでお夕食をごちそうさせてもらえませんか?
……すいません。お電話させていただいたんですが、博士の家に繋がらなくて。
論理的な結論として、厚かましくも直接お誘いに参りました次第です」
56 = 1 :
アニポケククイ「 電話、繋がらなかったかー…。 うん、そういえば…、昨日、サトシのモクローとイワンコが、
電話機の周りで遊んで、電話機、ぶっ壊しちゃってたんだったなぁー……」遠い目
サトシ「あはははははははは! ………すいません…」
モクロー「ほぉろ??」
イワンコ「わう??」ふりふり
アニポケリーリエ「……あ、もちろん、サトシも一緒にどうぞ?」
サトシ「まじ? やったぁ! ヨウ。リーリエの家、でっかいんだぜー! きっと凄いごちそうが出るよ!」
アニポケククイ「…ったく、調子の良い奴だなぁww
しかし、サトシ? …君は、明日までの課題は終わってんのかな?」
サトシ「………ゲッ…!」
ピカチュウ「ぴかぴっ…!」
アニポケククイ「……」にこ!
サトシ「……………。リーリエ。 今日は俺、辞めとく…。 残念だけど…」
アニポケリーリエ「いえ。 こちらこそ急に押しかけてしまって申し訳ありません」
サトシ「折角なのにごめんな。でも代わりにヨウは行くから」ぽん
ヨウ「……え…、(えー…?)」
57 = 1 :
―――リーリエ宅のお屋敷・玄関前
ヨウ「……こ、この世界のリーリエは、ここに住んでるのか…」
ロトム図鑑「……確かに凄いお屋敷ロト…。 あ、ヨウ、…あの人はサトシくんと同様、初めて会う人ロト」
ジェイムズ「ははは!成程! 人間、誰しも最初は初対面ですな! …申し遅れました。
私、リーリエお嬢様の執事でございます、ジェイムズと申します」
ヨウ「あ、今日はお招きありがとうございます。ヨウです」ペコ
ロトム図鑑「ありがロト!ボク、ロトム図鑑ロト!よロトしく!」ペコ
ジェイムズ「これはこれはご丁寧に……。
………しかし…ヨウ様……? …それが、大変申し上げにくいのですが…、
この屋敷内はポケモン禁止となっておりまして、…ロトム様は中庭にてお待ち頂くことになるのですが?」
ロトム図鑑「ロ、ロトッ!?」
ヨウ「…え? …そうなんですか…? …そうとは知らず、すいません…。 ……でも、困ったな…」
アニポケリーリエ「良いのよ、ジェイムズ。 あなたには連絡が行ってなかったのかしら?
以前、サトシが来た時と同様、ロトム図鑑さんもお客様です。 お入りいただいて構いません」
ジェイムズ「おお、そうでしたか…。 かしこまりました、リーリエ様。
…ヨウ様、ロトム様、大変ご無礼を。 お許しください……」ふかぶか
アニポケリーリエ「執事が失礼致しました。 …こちらへどうぞ」
58 = 1 :
―――リーリエ宅のお屋敷内・食後の食卓
ジェイムズ「食後にお飲み物は如何でしょうか?
グランブルマウンテン、ロズレイティー、エネココア、モーモーミルク、ミックスオレ、パイルジュース。
一通りのものはご用意できます」
アニポケリーリエ「わたくしはロズレイティーを。 …貴方はどうされますか?」
ヨウ「…。(わかってはいたけれど、この世界のリーリエと僕が知るリーリエは大分印象が違う。
こっちの彼女は、一言で言えば『真面目な優等生のお嬢様』という雰囲気だ)」
アニポケリーリエ「…? あの、ひょっとしてヤドンのしっぽ料理、お気に召しませんでしたでしょうか?」
ヨウ「! …あ!いや、とってもおいしかったです…。 …ごめん、ちょっと考え事しちゃって…」
アニポケリーリエ「…そうですか。 それならば良かったです。
…ヨウはサトシよりアローラに詳しい様子でしたが、ご出身はどちらなんですか?」
ヨウ「……………ヨ…、ヨウ……?」
アニポケリーリエ「…………え……? あ、…ご、ごめんなさい。 呼び方…、馴れ馴れしかった、でしょうか…?」
ヨウ「…………あ、いや、そうじゃなくて…、何か……凄く新鮮な響きでびっくりしたというか……。
(僕の方の世界のリーリエは人の名前を大体、敬称付けして呼んでたから)」
アニポケリーリエ「…?……??」
59 = 1 :
―――リーリエ宅のお屋敷内・リーリエの部屋
ヨウ「…リーリエの本棚、凄い…。 難しそうなポケモンの本がこんなにいっぱい…」
アニポケリーリエ「…ふふふ! …あ、今、ヨウが見ている背表紙の本、とってもオススメなんですよ。
ご存知ですか? アローラ地方ポニ島のはずれには、ナッシー・アイランドという無人島があるんです。
その本は、その島に生息するポケモン達の生態について書かれた内容なのですが…」
ヨウ「……その名の通り…確かにナッシーが生息しているけれど、
実際はナッシーの進化前のタマタマの方が頻繁に出現するし、
条件さえ合えばポワルンやヌメイルみたいな珍しいポケモンも見ることができる。……みたいな?」
アニポケリーリエ「そ、そうなんです! …ひょっとして、ヨウもこの本をお読みに?
……嬉しいです。 この事でお話しできる方がいらっしゃるなんて…!」
ヨウ「…ううん…、そうじゃないんだ…。 本を読んだんじゃなくて、直接行ったことがあって…」
アニポケリーリエ「そちらの方が凄いではありませんか!
…良いな、わたくしもその本を読んでから是非一度、現地に行ってみたいと思っているのです。
………ヨウはお一人で行かれたんですか?」
ヨウ「…いや…、…とても大切な友達と…、二人で……。
途中で雨が降ってきたり、ちょっと急いでた用事があったりしたから、
あんまり…じっくり回ったりはできなかったけれど」
アニポケリーリエ「お友達とですか。 二人きりで行かれるなんて余程、仲がよろしい間柄なのですね。
…羨ましいです、そういうの!」
ヨウ(…………なんか、不思議な感じ……)
60 = 1 :
シロン「こぉーーん…」とことこ
ヨウ(…リーリエのアローラロコン……)
アニポケリーリエ「?? どうしたの、シロン…? ………ひょっとして…、お腹すいちゃったの?
………もう…! ご飯の時間前に、寝ちゃうからですよ?」ぷくー
ヨウ(リーリエに、トレーナーとしての手持ちポケモンがいて、トレーナーとしてポケモンに接している…。
……凄い…。 僕の世界よりも先行して、その光景が見れた感じだ…。)…くすくす
アニポケリーリエ「…いつもと決まった時間以外にご飯を食べるのは良くないんだけど…、今日は特別よ?
……えっと…、……シロン用おやつは…、……あら…? 丁度切らしちゃってる…」
ヨウ「あ、ポケマメでよければ僕、持ってるよ。 ……よかったらどうぞ?」
アニポケリーリエ「いいんですか? すいません。 …何でしたらヨウがシロンに直接あげてみませんか?」にこ
ヨウ「! いいの…?」
アニポケリーリエ「ええ…、もちろんです…。 さっきからヨウ…、シロンを見て、ずっと笑顔ですから。
ふふっ! …みなまで言わなくてもわかります。恐らくヨウはアローラのロコンがお好きなのでしょう?
ならば、わたくし達は同好の士ですね!」ふんす
ヨウ「(こういうテンションは僕の世界のリーリエには無かったので面白い) …じゃあ遠慮なく」くす
シロン「こぅ~ん、こぅ~ん!」チョウダイチョウダイ
ヨウ「…待たせてごめんね… …はい、シロン。 にじいろポケマメだ」
シロン「! こーん~♪」カリコリカリ…
61 = 1 :
ヨウ「確かに、これはかわいいや…」にまにま
アニポケリーリエ「ふふふ…! 良かったね、シロン…」
ヨウ「…シロンっていう名前は、リーリエがつけたの?」
アニポケリーリエ「はい! …タマゴの時、白くてよくコロンコロンと動いていたから、シロン、です!
……お名前といえば…、ヨウのポケモンは、ほしぐもちゃん、っていうんでしたっけ…。
何のポケモンかはわかりかねますが、とっても素敵なお名前です……」
ヨウ「………………。」
アニポケリーリエ「………ヨウ…?」
ヨウ「……ほしぐもちゃんっていうのは…、僕が、つけた名前じゃないんだけど…、
君にその名前を…、素敵だって言ってもらえるのは………、何て言うか…、………感激……」
アニポケリーリエ「…っ…ふふふ…! …何だかヨウは、表現が…時々大げさというか不思議な時があります…
おかしいですよ…。…感激だなんて! …うふふっ!」
ヨウ「……そうかもだね…、ごめん…」にこ
ヨウ(この世界のリーリエは、僕が初めて逢った時のリーリエに近い姿をしている。
僕の知るこの頃のリーリエは、ちょっと難しい顔とか困った顔をしていることが多くて…、
どこか浮かない雰囲気のあるお姉さん、みたいな感じだったように思う。
この世界のリーリエは、よりお嬢様らしい物腰をしているけれど、
接してみると結構表情豊かで比較的明るくて…、どこか幼いというかあどけないというか…、
……逆に、なんか……妹みたいだ…)
62 = 1 :
ロトム図鑑「あ、あのー? 二人の親睦が深まっていくのはイイコトだと思うロが、
ボクをないがしろにするのはヨクナイコトと思うロト! ボクのことも構うべきロト!!」
アニポケリーリエ「あ!…ごめんなさい…。ロトム」てれっ
ロトム図鑑「分かればよろしいロト! ……そうだロ! ボクに記録されている膨大な図鑑データから、
算出した現バトル環境対応のアローラロコン育成論を今から講義してあげようかロト?」肩ポンポン
ヨウ「こらこら、調子に乗らな…
アニポケリーリエ「ひやぁあああああああ…!!!」
ヨウ&ロトム図鑑「「うわあ!!!」」
ロトム図鑑「ど、どうしたロ!何があったロト!リーリエ!」肩ユサユサ!
アニポケリーリエ「……ひ…っ…!」カチーン
ヨウ「リ、リーリエ? …な! …ええっ…! …な、なんで固まってるの!?」
アニポケリーリエ「…………あ……、その、ですね…… じ…、実はわたく、し………」カチーン
ヨウ&ロトム図鑑「「シロン以外のポケモンに触れることができない……?」」
アニポケリーリエ「………………はい」ショボーン
ロトム図鑑「………リ、リーリエが…ロトか…?」
ヨウ(…………。 だから…、この屋敷内はポケモンが禁止なんだ……)
63 = 1 :
アニポケリーリエ「か、勘違いしないでほしいのですが、わたくしはシロン以外のポケモンだって大好きです!!
…今のところ、他のポケモンは…、学びの対象としてですが…」
ロトム図鑑「………。 ……本当は気にしてるロ? ポケモン、触られないロと?」
アニポケリーリエ「……………」
アニポケリーリエ「………………。」こくり
ヨウ「………………」
ヨウ「…シロンには触れられたんだから、他のポケモンだってきっと、あとちょっとだよ。
今日出会ったばかりだけど、君がポケモンのこと凄く好きだってよくわかったもの。リーリエなら大丈夫」
アニポケリーリエ「……そうなの、でしょうか…? みんな、そう言って励ましてくれるのですが…、
………本当はわたくし…、あまり自信が…、ないのです…。 ……一生このままだったら…どうしよう…」
ヨウ「………………」
アニポケリーリエ「……………」ショボーン
ヨウ「…………………」
64 = 1 :
ヨウ「………………」
ヨウ「…………じゃあねリーリエ…、君がゼンリョクを出し切れるとっておきのおまじないを教えてあげる」
アニポケリーリエ「………………。 ………そんなものがあるのですか?」
ヨウ「……………今度、ポケモンに触れる練習をする時にこうつぶやくんだ……………」
アニポケリーリエ「…は、はい……」
ヨウ「『がんばリーリエ』」
アニポケリーリエ「…が、がんば…?」
ヨウ「『がんばリーリエ』」
アニポケリーリエ「…………ひょっとして…、ヨウはわたくしをからかっているのでしょうか…?」
ヨウ「…ふふふっ!」くす
アニポケリーリエ「……も、もう! わたくしは真剣ですのにー!」ぷんすか
ヨウ「……ごめんごめん。 ……でも、からかうつもりで言ったわけじゃないんだ」
ヨウ「…だから今の言葉…、覚えてたらでいいから、いつかやってみて。
…きっと効果はバツグンなはずだから」
アニポケリーリエ「……………。」
65 :
なんか気持ち悪いSSだな
66 = 1 :
―――ポッポー!ポッポ―!(時計の音)
ヨウ「…ああ、もうこんな時間なんだ…? 随分、話し込んじゃった。 ……そろそろ帰ろうかな…」
アニポケリーリエ「…そうで…すか…。 そ、その…、わたくし、凄く楽しかったです。
……なんだかあっという間の時間でした。 ……あら…?」
―――――┣¨┣¨┣¨┣¨ドド…!(土砂降りの音)
ヨウ「……知らない間に、外…、凄い雨が降ってる……」
アニポケリーリエ「予報には無かったです。 …こんな大雨…。
………あっ、帰りは車でお送りさせていただきますね。ヨウのお住まいはどちらですか?」
ヨウ「…おす、まい? …あっと…、えーっと…? (…ククイ博士の家とは、言いづらいな…)」
――――コン、コン
アニポケリーリエ「? …どうぞ。」
ジェイムズ「失礼いたします…」
アニポケリーリエ「あ、ちょうどいいところに来てくれたわ、ジェイムズ。
ヨウがお帰りになります。 車を回してもらえる?」
ジェイムズ「それについてなのですが…、…大変申し訳ございません…!
…先程、送迎車にエンジントラブルが発生致しまして…、車を発進させることが叶わず…。
…タクシーを呼ぶことも考えましたが急な天候崩れの影響で、
こちらに来られるのはかなり時間かかるという状況です…」
67 = 1 :
ロトム図鑑「ありゃりゃロト~」
アニポケリーリエ「…えぇ…、そんな…。…こんなことになるなんて…。 ごめんなさい、…ヨウ…。」
ヨウ「謝らないでよ。リーリエが悪いんじゃないんだから」にこ
アニポケリーリエ「……あの…ヨウ? …この大雨です。
よろしければ今晩は、この屋敷にお泊りになってはどうですか?
空いているお部屋はいくつもありますから。 ……駄目? ジェイムズ?」
ジェイムズ「不肖ジェイムズもそれを提案させていただこうと参じさせていただきました次第。
さすがリーリエ様でございます。
ヨウ様、ロトム様、よろしければ是非そうなさってくださいませ」
ヨウ「…………」
ヨウ「……却って、何だかすいません。 ……じゃあ、ありがたくお言葉に甘えさせてもらいます。
(…ククイ博士に連絡しなきゃ、だな…)」ぺこ
68 = 1 :
―――リーリエ宅のお屋敷内・リーリエの部屋 深夜
アニポケリーリエ(………ベッドに入るのすっかり遅くなってしまいました。…早く…眠らなきゃ…)
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(………あの後もヨウとたくさんお喋りしました。…あんなに気が合う人、初めてかもしれない…)
―――“…リーリエ、大丈夫!?ケガしてない!!?”
アニポケリーリエ (………かっこ、良かったな……。 ! …な…、何考えてるんだろう …わたくし…!?)
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(…………だめ…。 なんだか…、全然眠れません………)
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(……………)
―――“……リーリエ…!? な、何でアローラに…?”
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(……………)
69 = 1 :
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(……………眠れない……)
どき、どき、どき、どき…
アニポケリーリエ(…………心臓の、音が……………、……うるさい……)
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(……///)
アニポケリーリエ(……………)
アニポケリーリエ(…………)むくり
シロン「くー…くー…」ZZZ
アニポケリーリエ「…………」なでなで
―――ガチャ
アニポケリーリエ(こんな夜遅くに…部屋の外なんかに出て、わたくしは一体何をしているんだろう…。
…あら…?…ヨウが泊まっている部屋から物音がします…?)
70 = 1 :
―――リーリエ宅のお屋敷内・ヨウが泊まっている部屋 深夜
ロトム図鑑「…ヨウ、集中力が低下しているロト…。今日は色々なことがありすぎたロト…。休息を提案…。
スカル団との闘いでZワザを使ったのが結構響いているロト…。 もうヨウの体力は限界ロト…」ぼそぼそ
ヨウ「……まだ…、大丈夫……。 もう一回、ウツロイドの図鑑データを表示して……。
………もっと情報を集めなきゃ…。 ……ほしぐもちゃんを必ず取り戻すんだ…」ごにょごにょ
ロトム図鑑「………ヨウはほしぐもちゃんを心配するあまり頭が回ってないロ…!
大体、ほしぐもちゃんしか手持ちのない状態でこの世界に来てしまったことがそもそもの失敗ロト!
悔しいけどここは一度、元の世界に撤退して、手持ちを加えて直してから、
万全の状態で改めて、そのウツロイドに挑むべきロト!」
ヨウ「………ロトムはほしぐもちゃんを心配するあまり頭が回ってないんだよ…。
ほしぐもちゃんがいないと、そもそもあっちの世界に戻れないよ?」
ロトム図鑑「~~ロ、ロトッ!!///」
ヨウ「ふふっ! ……ありがとね、ロトム…。…ちょっと…リラックス…できた…」くらっ…
ロトム図鑑「……ヨ…ヨウ…? 大丈夫ロトか?
…ヨウ? ひょっとして、我々は今、思っていた以上に大ピンチを迎えてるんじゃないロ…?」
ヨウ「………エーテル財団に、3人だけで乗り込めというより酷い状況があるなんて思わなかった…。
…………ポケモンがいないと、こんなにも僕は無力だ………」
ロトム図鑑「…………。 ……きっと…、あっちのみんなも今頃、心配してるロね…」
ヨウ「……。………うん…。 ……だからこそ…今、できることを…できるかぎり…、頑張らなきゃ…!」
71 :
今だと比べられないがサトシvsヨウとか見て見たい
72 = 1 :
ロトム図鑑「…気持ちはわかるけロ、落ち着くロ…。
…今、ヨウにできる最善は休息を取ることだとボクは思うロ…」
―――ギィ…
アニポケリーリエ「……ヨウ…? ロトム…?」
ヨウ&ロトム図鑑「「!!?」」びく!
アニポケリーリエ「まだ……起きていらっしゃるんですか……?」
ヨウ「リ…、リーリエ…!?ど、どうしたの?」
アニポケリーリエ「…………」ちら
アニポケリーリエ「…………。 ……眠らない、おつもりなんですか…?」
ヨウ「…あ、いや、ちょっと、寝付けないだけで…」
アニポケリーリエ「…………」
アニポケリーリエ「…………ごめん…、…なさい……」
ヨウ「えっ?」
アニポケリーリエ「……ヨウが今日の誘いを受けてくれたのは…、わたくしを後ろめたくさせないため…。
ヨウは、わたくしの前ではポケモンが奪われた事をずっと気にしてないふりをしてくれていましたね…?」
ヨウ(!)
73 = 1 :
アニポケリーリエ「……自分のポケモンがあんなことになって、心配じゃないわけがないのに…!
それ…なのに…! わたくしは…見っともなく…、…はしゃいじゃって…!!」うるうるっ
ヨウ「(しまった…!) …ち、違うよ! ほしぐもちゃんなら心配ないというのは本当だし! 僕はただ、
アニポケリーリエ「何が、わたくしを助けてくれたお礼、でしょう…!
まず何よりもヨウに謝るべきだったんです…! ……最低です…!
………ヨウのほしぐもちゃんが奪われてしまったのはわたくしの所為です……!!」
ヨウ「…それは違う」
アニポケリーリエ「……………わたくしの…、所為です………」
ヨウ「絶対違う」
ロトム図鑑「…リーリエ…。 ヨウの言うとおりロト。
リーリエの所為では無いロト。 …その証明にヨウはいまから寝るロ!」
ヨウ「ああ、そうさ…。 ……ん?」
ロトム図鑑「さぁ、リーリエ!こっちに! ヨウが寝付くまで一緒に見張ロート!」グイ
アニポケリーリエ「ロ、ロトム! 触れるのは、あ、 …!?」カチーン
ロトム図鑑「さ、ヨウ。 リーリエにこれ以上、泣かれたくなかったら早く寝るロト…?」ぼそぼそ
ヨウ(……や、やられた…)
ロトム図鑑「~♪」
74 = 1 :
アニポケリーリエ「…」ショボーン
ヨウ(ぐ…。 …し、仕方がない…)
ロトム図鑑「…。」
アニポケリーリエ「…。」
ヨウ「…ん…」
ロトム図鑑「…。」
アニポケリーリエ「…。」
ヨウ「………くぅ……くぅ…」ZZZ…
アニポケリーリエ「……も、もう寝てしまいました…?」
ロトム図鑑「やっぱり無理してたロね…。
…リーリエ、心配させてしまったようで悪かったロが、正直来てくれて助かったロ!
…………やっぱり…ヨウにはリーリエが必要ロト。 ありがロト!」
アニポケリーリエ「…あ…、いえ…そんな…。元はと言えばわたくしが…」
ロトム図鑑「…まったく…、サポートする身にもなってほしいロ!
ポケモンのためなら平気で無茶して、いーっつもリーリエの前だと背伸びして強がるんだロ!!」
ロトム図鑑「……………………」
ロトム図鑑「…………ヨウだって、ホントはいっぱいいっぱいのはずなロに…。
……だから……、こっちのリーリエ…? …どうかヨウを嫌いにならないであげてほしいロト…。
…そんなところがボクのユーザーの良いところで、ボクはそんなヨウが大好きなんだロ…」にこ
75 = 1 :
アニポケリーリエ「…………」
アニポケリーリエ「………嫌いになんて…、なるはずがありません…。…わたくしも…、 ……………?」
アニポケリーリエ(…『いつも』…? …『こっちのリーリエ』…??)
アニポケリーリエ「………あ、あの!ロトム? …ちょっと、聞きたいこ…とっ………?
ロトム図鑑「むにゃむにゃ…」ZZZ…
アニポケリーリエ「…………え?」
ロトム図鑑「…むにゅ…やっぱり、リーリエは、…いい子ロね…
ポケモンにぃ、やさしい…、カワイコちゃんロト~…、ふにゅ…」ZZZ…
アニポケリーリエ「…………えぇ…? ……ロトムも、寝て、しまっているのですか? …いつ…から…?」
ロトム図鑑「ふが。…ヨウ…。こうなったらボクがヤツとたたかうロ~…!むにゃ…」ZZZ…
76 = 1 :
アニポケリーリエ「………………」
アニポケリーリエ「…………ふふ、きっとロトムも気を張ってたのね…。 ……おやすみなさい。」くす
ヨウ「……………………リー…リエ…」ZZZ…
アニポケリーリエ「…!」びくっ
ヨウ「………リーリ、エ…。…ごめ…ん…………」ZZZ…
アニポケリーリエ「………寝言…、です…か……。
謝らなきゃいけないのはわたくしの方なのに…。 何で…、何を…、あやまるのですか………?」
ヨウ「………くぅー……くぅ…………」ZZZ…
アニポケリーリエ(………彼の発する『リーリエ』という言葉には…、
とてもたくさんの想いが込められていると感じる瞬間がある………)
アニポケリーリエ(………まるで魂が惹かれるみたいに、この人が気になってしまう…)
アニポケリーリエ「……………」
アニポケリーリエ「…………………不思議な人………」こてん
77 = 1 :
―――ヨウの夢の中
ヨウ(気づいたら、カプ・コケコとほしぐもちゃんが邂逅した時に
体感したような不思議な空間の中にいる。…ここは夢の中、なのか?)
ヨウ「……リーリエ…、ごめん…。 …僕は…ほしぐもちゃんを…、守れなかった。」
―――「がう~♪」
ヨウ「…え!? 」くるっ
ほしぐもちゃん「がーう♪」
ヨウ「!! ほ、ほしぐもちゃん!? …夢か? あ、夢の中なんだろうけど…、ほしぐもちゃんは…本物?」
ほしぐもちゃん「が~う~♪」
ヨウ「…そうか、ほしぐもちゃんの力ならこういうことができたのか…。
…ロトムの言う通りだ。大人しく寝るのが最善だったんだな…」
ほしぐもちゃん「…がう」
ヨウ「? …何か、伝えたいのか?ほしぐもちゃん?」
78 = 1 :
―――――キュイン…
ヨウ(…イメージが、伝わってくる。 …ニ日後の午後、校庭にもう一度あのウツロイドが出現する…?)
ほしぐもちゃん「がう!」
ヨウ「…わかった。その時に必ず、きみを取り戻してみせる…。」
ほしぐもちゃん「がうがう~♪」すりすり~
ヨウ「ふふふ!心配だからそれまではこうやって夢の中で僕に話しかけてくれる?」なでなで~
ほしぐもちゃん「がう~♪」
ヨウ「うん! おやすみ、ほしぐもちゃん!」
79 = 1 :
―――リーリエ宅のお屋敷内・ヨウが泊まっている部屋 朝
ぱち
ヨウ(…う…、ううん…。 …朝? ……。 ……リー、リエ? …リーリエだ…。 リーリエがいる…)
アニポケリーリエ「……すぅ……すぅ……」ZZZ…
ヨウ(…いや、リーリエじゃない…。 …この子は別世界のリーリエ…。 …。 …って!ええっ!!?)
アニポケリーリエ「………すぅ ……すぅ ……」ZZZ…
ヨウ(?!? …な…、なんで… 一緒に… ベッドで…、寝てるん…だ…!?)
アニポケリーリエ「………………………ん……、ぅ…」ぱち…り
ヨウ「…!?…」
アニポケリーリエ「……………ぅん…?」むく…り
ヨウ「…………」
アニポケリーリエ「………ぅぅ…」しょぼしょぼ…
ヨウ「……リーリエ…?」
アニポケリーリエ「………?」ぽけー…
ヨウ「…あ……、アロー、ラ…。…お、おはよう……。………起き、…た…?」
80 = 1 :
アニポケリーリエ「……んぅ…? …、………。 ……へ…?」きょとん…
ヨウ「…………」
アニポケリーリエ「……、…え…? ……ええ…、………えええええ!!?///」あわあわ…!
ヨウ「………だ…大丈…夫…?」
アニポケリーリエ「…あ…、あああああ…わ、わたくし…?!……わた、くし…!!///////」ぼわっ!
―――バーーーーン!!!(ドアが開く音)
ジェイムズ「ご無礼を承知で失礼させていただきますヨウ様!!
リ、リーリエ様がぁ、し、寝室にいらっしゃら、な………!!?」
ヨウ「…………」
アニポケリーリエ「…………」
ジェイムズ「…………。…… … …… …リー …リエ、さま…?」
アニポケリーリエ「……?………??(はっ!)……!?!?
…あ、あのっ、ジェ、ジェイムズ!? こ…、これは、その…!…違うの…っ!!///」わたわたっ!
ジェイムズ「…こ、このジェイムズが、付いていながらッ…、このジェイムズ!不覚の極み!!
…申し訳…ございませんっ…!…奥様ァ…!! ………はぐっ!」
――――ばたーんっ!
ヨウ「し、執事さん!!?」
アニポケリーリエ「いやー!ジェイムズー!」
81 = 1 :
……………………………………
ジェイムズ「………はっ!!」バッ!
アニポケリーリエ「起きましたか?ジェイムズ。 …一体、どうしたんです…?
ヨウの部屋の前であなたが気絶していて…、それはもうたいへんびっくりしましたよ」
ヨウ「びっくりしました!」
ロトム図鑑「びっくりだロ!」
ジェイムズ「り、リーリエ様…!?ヨウ様…!?ロトム様…!?
……き、気絶…? …私が、ですか? …た、確かリーリエ様が見当たらない気がして、
屋敷内を捜そうとしていた辺りまでは記憶があるのですが…、 ………うっ…!
…何故でしょう? 頭が思い出すことを拒否するかのように…その先の記憶が不鮮明です…」
アニポケリーリエ「それは良かった…!」
ジェイムズ「よ…、よかった…!?」
アニポケリーリエ「あ! いえ…、あなたが無事なようで良かった、という意味です…」
ジェイムズ「…さ、さようでございましたか…。 ……。
…そういえば気絶中に…、何か恐ろしい夢を見たような…?」
アニポケリーリエ&ヨウ&ロトム図鑑「「「……!!…」」」たらたら…
82 = 1 :
ヨウ「……あ、でも、倒れた時に頭とか打ってないようで、それは本当に安心しました…」
ジェイムズ「おお、ヨウ様…。…なんとお優しい言葉…。ご心配をお掛けし………、…?
…むぅ…? …今のお言葉は、その…まるで…倒れた瞬間を、目撃していたかような言い方…ですな…?」
ヨウ(…。 …し、しまった……)
アニポケリーリエ「そそそ、そんなことよりジェイムズ! もう今日はすぐに帰宅して療養してください…!
勤務中に倒れるなんて大変なことです…。 きっと働き過ぎですよ…!
あなたはいつも懸命に働いてくれて、わたくし、本当に感謝しています!
そんなあなたに何かあったら、わたくしは色々な意味で自分を許せなくなるでしょう…!
だからあなたのためにも今日はもう何もかも忘れて寝てください。 わたくしからのお願いです…!」
ジェイムズ「リ、リーリエ、様…! こ…、こんなおいぼれめに!言葉もありません…!!
うううう! こ、このジェイムズ! 謹んで本日はお休みさせていただきます…!!」ハハーッ!
アニポケリーリエ「い、いえ! どうぞ、ゆっくり…休んでくださいね! ……」ひくひく
アニポケリーリエ&ヨウ((……な、なんだか、心が…痛い…っ!!))ずきーん…!
ロトム図鑑(…な、なにやってるんだロ…二人とも……)アキレタ…
83 = 1 :
―――――ポケモンスクール・正門前
運転手「いってらっしゃい、リーリエお嬢様。ヨウ様。」
アニポケリーリエ「ご苦労様でした。また帰りのお迎えお願いしますね。」
ヨウ「…いってきます。ありがとうございました。 ……車…、直って良かったですね…」
アニポケリーリエ「……。」てくてく ヨウ「……。」てくてく
アニポケリーリエ「……。」てくてく ヨウ「……。」てくてく
アニポケリーリエ「……」ぴた… ヨウ「……?」たじっ
アニポケリーリエ「……ご…、」
アニポケリーリエ「…ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!!ごめんなさいーっ…!!//////」がばっ
ヨウ「!! …わ、わかったから…! も、もうちょっと、声を抑えて…!?」
サトシ「なんでそんな謝ってんの?」
ピカチュウ「ぴかちゅう?」
アニポケリーリエ&ヨウ「「ひっ!?」」
84 = 1 :
サトシ「アローラ!リーリエ。ヨウ。 ……珍しいなぁ、リーリエ? もう遅刻寸前だぜ?」
アニポケリーリエ「…そ!そう!そうでした! 早く教室に急ぎましょう…!」せかせかっ!
サトシ「……昨日、添い寝したんだ」
アニポケリーリエ&ヨウ「「……!!!?」」こけっ!?
サトシ「……ピカチュウとモクロ―とイワンコと…。 …ど、どうしたんだよ、二人とも!?」
85 = 1 :
―――――ポケモンスクール・校長室
ヨウ「アローラ。ククイ博士。 …昨日は泊まらせてもらう用意してもらっていたのにすいませんでした」
アニポケククイ「アローラ。ヨウ。 …なぁに、気にするな!
あの豪邸に泊まらせていただいたなら逆に、“つのドリル”で一撃必殺くらい運が良かったじゃないか。
………おっと、それよりも…、
次に時空の歪みが開くのがいつになるのかが…、わかったぜ。
今日から二日後の午後過ぎだ…。 予測上その時間、あの校庭にヤツが再出現する可能性が極めて高い」
ヨウ「…それで間違いないと思います。
僕の方も夢を通したテレパシーでほしぐもちゃんから同じことを伝えられました」
アニポケククイ「夢で? …まぁ、君のポケモンの力なら不思議でも何でもないか…。
しかし、それなら最高の相手に答え合わせをしてもらえたってことで良さそうだ」にやり
???「幸い、二日後は休日。 今日こそ通常通りの日程だが、校庭は本日朝から使用禁止とした。
明日は午前授業で放課とするつもりだ。現状はそれが精いっぱい。…すマンムー」
ヨウ「!? あ…、あなたは…!?」
アニポケククイ「紹介が遅れたな。 信用できる協力者を一人、見つけたんだ。
尤も君にとっては例によって既に知っている人かもしれないがね」
アニポケナリヤ「やあやあ、アローラ!ヨウ君!
私がポケモンスクールの校長であるナリヤ・オーキドです!
…正直に言うとな、すまんが、私はまだ全面的にこの一件の話を信じたわけじゃないのだが…、
ククイ君がね、頭を下げて言うのだよ、『どうかヨウに力に貸していただけませんか』と。
…ククイ君があんなに真剣に頼むんだ。これに応えられなきゃ男が廃るってモンジャラ?」にこ
86 = 1 :
ヨウ「…! …ククイ博士…!」
アニポケククイ「へへへ…、俺が不甲斐無くて君に苦労掛けたら、あっちの俺に申し訳が立たないじゃないか…。
…あっ、 でも流石に君がパラレルワールドから来たってことはややこしくなりそうだったし、
すぐさま信じてもらえる自信もなかったら、そこまでは校長には言ってないぜ…」ぼそっ
アニポケナリヤ「ヨウ君はUBとやらにポケモンを奪われたとの話だが、取り返す算段は何か付けておるのかな?
策があるなら参考までに聞かせてもらえんかナックラー?」
ヨウ「……。 …あくまでも参考にまでですが、一応、確実に取り返す方法が無いわけではないんです…。
…例えば最悪、ほしぐもちゃんにボールを内側から破壊させて出てもらうことは可能だと考えています。
…でも、すいませんが僕はこの方法を使うつもりはありません……。
…代案を、昨日のうちに何か考えておくつもりだったんですが…、…ダメでした…」
アニポケナリヤ「? 君のポケモンがククイ君から聞いている通りの存在ならば、良い作戦のように思えるが?
君がこの作戦を躊躇するのは一体、何故ダグトリオ?」
ヨウ「この方法は…、
ボールを取り込んでいるウツロイドに致命的なダメージを負わせてしまう恐れがあるからです。
ウツロイドは人間にとっては危険なUBかも知れませんが、犠牲にして良い理由にはなりません。
ウツロイドの安全が保障できない以上はポケモントレーナーとしてこの方法は論外だと思っています」
87 = 1 :
アニポケナリヤ「…成程。ククイ君が君に入れ込むのが少し理解できた気がしたよ。
そういうことならば私もお役に立てそうだ。
……ニ日後の予定だが、アローラの全しまキングとクイーンをこのスクールに招こうと思っている。
どうだろう? 戦力的には十分か、ヨウ君の意見を聞かせてもらエンブオー?」
ヨウ「しまキング達をですか!? …そ、それならいくらあのウツロイドが相手でも…、……いける…!
いや、むしろ完璧です…! アローラでそれ以上の戦力はないと思います…!」
アニポケナリヤ「ようし…! なら、とりあえずはその方向で話を進めるとしヨーギラス!」
ヨウ「…何から何まで、本当にありがとうございます…! ククイ博士! オーキド…、校長!
………。 …あのご迷惑ばかりで…恐縮なんですが、もう一つだけ…お願いがあるんです…」
アニポケククイ「? 何だ? 何でも遠慮せずに言ってくれ?」
ヨウ「しばらく、このスクール内に居てもいい許可をもらえませんか?
今のうちに奴が出現したときの準備とか、校内の地形勘とかを付かんでおきたいんです」
アニポケククイ「お安い御用だぜ。
再出現自体は先だが、それまでスクールにいても不自然じゃない理由が欲しいということだな。
すぐになんとかしよう。 …よし、ヨウ。着いておいで」
ヨウ「あ、はい。…オーキド校長先生。本当にありがとうございました。 …失礼しました!」
アニポケナリヤ「うむ! 成功を祈っテールナー!」
88 = 1 :
――――――ポケモンスクール・廊下
アニポケククイ「…。…どうだった? 校長も君にとってはすでに知人だったみたいだな。…驚いた顔してたぜ?」
ヨウ「…はい。 …僕の世界のククイ博士はトレーナーズスクールに
講師として招かれるということはあったみたいですから、別世界では本当に教師をされているというのも、
よくよく思えば不自然でもなかったんです…。(イリマさんが教師とかならもっと違和感無かったろう)
でも…、ナリヤ・オーキド校長っていうのは、突拍子が無くて…。
…。 …あと、それから…あのオーキド校長について…、一つ聞いても良いでしょうか…?」
アニポケククイ「? …どうした?…何か…、深刻な話か…?」
ヨウ「…ひょっとしたらそうかも知れません…。 ……ククイ博士…?
あの…オーキド校長のあの語尾は…、何か呪いにでもかかってるんですか?
…まるで…ダジャレみたいでしたけど…」真顔
アニポケククイ「……へ?」
89 = 1 :
―――――ポケモンスクール・ククイ学級の教室
アニポケククイ「…というわけで、わずかな間だが一緒に授業を受けることになったヨウ君だ!」
ヨウ「…………。」
アニポケマオ「…君は!」 アママイコ「あっまーい」
アニポケスイレン「きのうの…!?」 アシマリ「あうおう」
アニポマーマネ「ヨウ!」 トゲデマル「まっきゅ~!」
アニポケカキ「まさか本当に転入生だったのか?」 バクガメス「がめーす」
サトシ「…あれ? ヨウ。授業でんの?」
ピカチュウ「ぴかぁ?」 モクロー「もくぅ…」ZZZ…
ヨウ「……あ、あの…、博士…?」
アニポケククイ「ん、どした?」
ヨウ「…スクールに居させてほしいというのは、こ…こういう意味では、無かったん…ですけど…?」ぼそ
90 = 1 :
アニポケククイ「え? …マ、マジか!?てっきり!! …すまん…!」さー
アニポケリーリエ「…ヨウ…? どうして? 授業を受けるなら、言って下されば良かったのに…!」
ヨウ(リーリエ…。 う…! …その顔には…弱いな…。 …………。
……考えてみれば確かに……、就業時間中に動くのは…ちょっと目立っちゃうかも知れない……)
アニポケククイ「すまんな、ヨウ…。
…正直いうと、君にもスクールを体験していってほしいっていう気持ちが俺にあったんだと思う…」
ヨウ「…いいんです。博士。 油断する気はありませんが、ククイ博士たちのおかげで、
ウツロイドを迎え撃つ目途は僕の考えていた以上に、本当に上手く立った感じなんです。
…授業に参加するくらい問題ありません。
それから…正直にいうと、僕だって…ククイ博士の授業、凄く受けてみたいです…」
91 = 1 :
ヨウ「…ア、アローラ。 …みんな知ってるかも知れませんが、ヨウといいます。
…本当に短い間だけど、よろしくお願いします」
アニポケリーリエ以外のクラスメイト「「「「「おおっ!!」」」」」
アニポケリーリエ「……!」ぱぁっ
アニポケリーリエ「ひ、ひょっとしたらもう、ヨウに会えないんじゃないかと思ってましたので、うれしいです…!
……あ! きっと…教科書、無いですよね?
よろしければお見せしますから、わたくしの隣の席、どうぞ?」にこっ
アニポケリーリエ以外のクラスメイト「「「「……!!?…」」」」
ヨウ「あ…、ありがとう…」
アニポケリーリエ「いえいえ!うふふっ! ……?… ……どうされました?…みんな?」きょとん
アニポケスイレン「…え? …あ…えーと、なんか、リーリエとヨウっていちにちですっごくなかよくなったね…」
アニポケマーマネ「というか、リーリエが…、やけにヨウに懐いたな、的な…」
アニポケリーリエ「! …そ、そんなことありませんよ…? た、確かに意気投合と言いますか…、そのう…、
…と、とにかく、ヨウの前で変な事を仰らないでください…!」ぷい!
アニポケマオ「…ふふふ!変なリーリエ! …ヨウ。ククイ学級へようこそ!みんな大歓迎だよ!!」
ヨウ(…僕の世界のリーリエが比較的良く接していた印象があるのは、アセロラやハプゥさんだったから、
改めて思うとアーカラのキャプテン達やマーマネと親し気にしているリーリエって新鮮だな…)
92 = 1 :
アニポケククイ「…おっと、授業前にちょっと連絡なー。
昨日、スカル団や謎のポケモンが校内で暴れたという証言が一部生徒から出たため、
しばらくの間、校庭は使用禁止とするぜ。
それから、スクール内の工事関係により急きょ、明日は午前授業で放課だ」
アニポケマオ「ええー!? 午前授業はともかく、校庭は使えないのは困るなぁー!
サトシにやったのと同じアローラサプライズ、ヨウにもしてあげようと思ったのに…」
サトシ「ああーあれかー。 早くも懐かしい気がする」
ピカチュウ「ぴかちゅうー」
アニポケククイ「おいおい? 校庭に変なポケモンが出るから危ないって言ったのは君たちじゃないか?」苦笑
アニポケマオ「ごめんね、ヨウ。いつもはこんな物騒なところじゃないんだよ?」
ヨウ「大丈夫。わかってるつもり」にこ
アニポケククイ「じゃあ、授業にしようか。 …折角だし今日のポケ問題はヨウから出題してもらおうかな?
……君のトレーナーとしてのお手並み、拝見させてもらうぜ?」にか
ヨウ「…えー、ええっと、わかりました…。 出来るかな…?」どきどき
93 = 1 :
―――――ポケモンスクール・ククイ学級の教室 授業後
アニポケマーマネ「今日、調子良かったねぇリーリエ。 ボク、ヨウからの問題、全然回答できなかったよ…!」
アニポケカキ「ああ。大したもんだ。張り切る理由でもあったのか?」にか
アニポケリーリエ「ななな…! ろ、論理的な結論としてわたくしは張り切ってなどございません!」
アニポケカキ「あ…? そ、…そうか? …別にやる気あるのは良いことだと思うが…?」
アニポケリーリエ(……ううう…///)ちら
アニポケスイレン「ヨウのポケもんだい、すっごくおもしろかった!」
アニポケククイ「そうだな!実体験に基づいた良い内容だったぜー」
ヨウ「そ、そうですか? …ありがとう///
…でも全問正解されるとは思わなかった。 結構難しい問題もあったはずなのに」
アニポケスイレン「ほとんどはリーリエがこたえてたけど。ふふふっ!」
ヨウ「でもスイレンも凄かったよ? 流石、水タイプのエキスパートだ。
ダダリンの生息地の問題なんか特に難しいかなと思ったけど即答されてしまうとは」
アニポケスイレン「…て、てれるからやめて…///」
アニポケリーリエ(ヨウ…、楽しそうに喋ってます。 ふふふ、何かスイレンも嬉しそうです…。)
アニポケリーリエ「………あ、あれ?」
94 = 1 :
アニポケスイレン「ヨウはアーカラじまのせせらぎのおかのみずうみでつりしたことある?」
ヨウ「…!…、…あるよ…。…とてつもなく恐ろしいポケモンがいるんだ。 そいつの名前は、」
アニポケスイレン「そうそう! そのこのなまえは“ヨワシ”!!」
ヨウ&アニポケスイレン「「…!」」くすくす!
アシマリ「あうあう!!」
アニポケスイレン「アシマリ、“ばるーん”っ! …どう?すごいでしょ?
わたし、アシマリがだいすきなんだ…! ヨウはアシマリかわいいとおもわない?」
ヨウ「うん、凄い…! アシマリが可愛いっていうのもよくわかる。
……僕が、最初にポケモンをもらう時の候補の中にアシマリがいて…、」
アニポケリーリエ(……ヨウが…、…他の女の子と楽しそうに喋ってるの…、なんか……、)
アニポケリーリエ(……………嫌…だな…)
アニポケマオ「あれ?リーリエ? なんか涙目になってない?」
アニポケリーリエ「はい?」うる
サトシ「ほんとだ、どっか痛いのか??」
アニポケリーリエ「…、…へ??」うるっ…
ヨウ(…? ……リーリエ…?)がた
95 = 1 :
アニポケリーリエ「……!? ……!!?」うるうる…
ヨウ「リーリエ…? だ、大丈夫? …どうか、した?」
アニポケリーリエ「・・・!!! ……な、なんでも、ありま……!」
アニポケリーリエ「………!」ぽろっ
アニポケリーリエ以外「「「ええええ…っ!!?」」」」がーん!
アニポケリーリエ「………っ…!!」ぽろぽろ
サトシ「だ、大丈夫かっ!?」
ピカチュウ「ぴかぁ!?」
ヨウ「リ、リーリエ…!?」おろおろ
アニポケマオ「……!?(……な、なんか、ヨウが来たら堪えられなくなったって感じだった…。これは…?)」
アニポケククイ「………。」ふむ
アニポケククイ「…悪い。マオ。 ちょっとリーリエから話、聞いてもらっても大丈夫かな?
…その、なんだ、聞いた内容によっては、俺に報告を戻さなくてもいいからさ」
アニポケマオ「! え、あ…は、はい…!
…ありがとうございます、ククイ博士。 ……スイレンもちょっと、いい?」
アニポケスイレン「う、うん!!」
アニポケククイ「…ほらほら、男子諸君。そろそろ次の授業だ。
マオとスイレンが付いてる。 …リーリエは大丈夫だから」にこ
96 = 1 :
―――――ポケモンスクール・廊下
アニポケマオ「大丈夫、リーリエ?」さすりさすり
アニポケリーリエ「…ごめんなさい。 落ち着きました。もう大丈夫です…。」ぐしぐし
アニポケマオ「………違ってたらごめんね…。 …多分リーリエは、ヨウがスイレンとお話ししているのをみて…、
…ちょっと悲しくなっちゃったんじゃないかな? ……違う…?」
アニポケリーリエ「……!!///」かぁ
アニポケスイレン「え! わ、わたしのせい!? ごめん!リーリエ!」
アニポケリーリエ「…ち、ちがいます。
…スイレンもヨウも何も悪くないのです…。…ぐす、…わたくしがおかしいのです…」
アニポケスイレン「…??」
アニポケマオ「……泣き出しちゃったのは…、私がリーリエに声をかけて周りを騒がしちゃったから…、
心配したヨウがこっちにきちゃって…、リーリエ、びっくりしちゃったんだよね…?
…………むしろ私のせいだ…、ごめんね、リーリエ」
アニポケリーリエ「……」ぶんぶん
アニポケスイレン「……そ…、それって、つまり…?」
アニポケマオ「(…うぐ、言っちゃっていいものか…?) …え、えっと、その、ようするにリーリエは…、」ちら
アニポケリーリエ「………/////////」まっか
97 = 1 :
アニポケマオ「……リ…、リーリエは………、ヨウに…こ…、恋をしちゃってるってことなの…かな…///
…そのー…、一目惚れみたいな感じの、やつというか…?///」
アニポケスイレン「……!…」ちら
アニポケリーリエ「……!!…!……!!…うぅ…それは…、そのう……///」
アニポケリーリエ「…////」
アニポケリーリエ「……////」
アニポケリーリエ「………/////////」こくり…
アニポケマオ「…!(きゃー) ////」
アニポケスイレン「…!(きゃー) ////」
アニポケリーリエ「……あぅ…、いや…、その…、ちょっといいなって思ってる、だけで…///。
こ、こんな、気持ちは、わたくし、はじめてだから…、そ、その…!////」うる
アニポケリーリエ「……!!」うるうるっ
アニポケスイレン「ああ、ごめん。なかないでなかないで!
……リ、リーリエ、…こ、こくはくするの…? いそがないとヨウ、ながくはここにいな…
アニポケリーリエ「…そ、そんなこと、しません!
昨日、会ったばかりの子から、そんな事言われれても気味悪がれるだけです…。
わたくしは、ヨウに変な子だとおもわれるの…、いやです……!」ぽろ
99 = 1 :
アニポケスイレン「あ…、ご、ごめん…!」
アニポケマオ「…………」
アニポケマオ「…………あのね、リーリエ……? …リーリエがしたいようにするのが一番だと思うけど…、
私はね、リーリエのその気持ちをヨウに伝えて良いんじゃないかと思うよ。
きっとヨウは、リーリエの想いをちゃかしたりなんかする子じゃない。しっかり向き合ってくれる子だよ。
多分それは私よりもリーリエの方が…よくわかってるんじゃないかな…」
アニポケリーリエ「…………マオ…」ぐす
アニポケマオ「? …でも…、私にしても、なんで出会ったばかりの子をそこまで信頼できるんだろう…?
ヨウがいい子なのは間違いないと思うけれど…」
アニポケリーリエ「…………」
アニポケスイレン「…マオちゃんのいってること、わたしもわかるきがする。
…とにかくリーリエがどうしようとも、わたしはゼンリョクでリーリエをおうえんする。
リーリエはかわいいもん。ぜったいだいじょうぶだよ」
アニポケマオ「…そうだね…。 スイレンの言う通りだ。それは私も同じだから。リーリエ」なでなで
アニポケリーリエ「………。 ……ちょっと…、考えて、みます…、……二人ともありがとう…」ぐしぐし
―――――
―――
―
100 = 1 :
―――――ポケモンスクール・ククイ学級の教室 放課後
サトシ「ヨウ? 今日こそはククイ博士ん家に泊まるんだろ。」
ピカチュウ「ぴかちゅう!」
ヨウ「うん、そのつもり。 ちょっとスクール内を色々観させてもらった後、行くよ」
サトシ「へへへー!楽しみだぜー! んじゃあ俺、先に戻ってんね!」たたっ
アニポケリーリエ「? あれ?ヨウ? ひょっとして泊まるところが無かったのですか?」
ヨウ「ああ、うん。実は。だから昨日はすごく助かっちゃった」にこ
ロトム図鑑「ククイ博士には申し訳ないケド、正直今日もリーリエのおっきい家に泊まりたいロ!」
アニポケリーリエ「ふふふ!…。ロトム、本当に泊まっていきますか?…。」
ロトム図鑑「冗談ロトよ~。…リーリエは本当良い子ロト~!」
ヨウ(……?)
ロトム図鑑「ヨウ? そろそろ行くロ! …リーリエ、アローラ!また明日ロト!」
アニポケリーリエ「……ええ!アローラ! …また明日!…。」にこっ
ヨウ(……。)
ロトム図鑑「どうしたロ? ヨウ? 早く行こうロ!」
ヨウ「…リーリエ?」
みんなの評価 : ○
類似してるかもしれないスレッド
- みほ「勘当されちゃった・・・・・」P「君アイドルにならないか?」 (153) - [32%] - 2016/3/17 18:30 ☆
- 青葉「だ、大事件ですっ! 司令官が何者かに逆レ○プされたみたいです!」 (122) - [31%] - 2014/6/17 3:30 ☆
- あずさ「プロデューサーさん、結婚相手に対して絶対条件って有りますか?」 (154) - [31%] - 2014/8/1 16:15 ☆
- モバP「なんだこれ…光線銃?」 ちひろ「なんでこっち向けるんですか」 (197) - [31%] - 2015/11/28 4:15 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について