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元スレモバP「親戚の伏し目がちな子をスカウトしよう」
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ちひろ「プロデューサーさん、ちょっといいですか」
モバP「なんですか?」
ちひろ「うちの事務所も軌道に乗って随分経ちました」
モバP「そうですね、お陰さまでアイドルも仕事も増えました」
ちひろ「でも私ちょっと思うんですよ」
モバP「え?」
ちひろ「クール勢の層が薄いんじゃないかと」
モバP「……まあ、凛と楓さんの2人ですからね」
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1486379626
モバP「なんですか?」
ちひろ「うちの事務所も軌道に乗って随分経ちました」
モバP「そうですね、お陰さまでアイドルも仕事も増えました」
ちひろ「でも私ちょっと思うんですよ」
モバP「え?」
ちひろ「クール勢の層が薄いんじゃないかと」
モバP「……まあ、凛と楓さんの2人ですからね」
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1486379626
ちひろ「パッションやキュートはたくさんいるのに、クールだけ少なすぎじゃないですか?」
モバP「ええ、まあ」
ちひろ「このままじゃバランスの悪い事務所になりますよ?いいんですか?」
モバP「そうですねえ」
ちひろ「クールの仕事独占できませんよ?」
モバP「う~~ん」
ちひろ「…なんか歯切れ悪いですね」
モバP「クール、増やしたいっちゃ増やしたいんですけどねえ……」
ちひろ「何かあるんですか?」
モバP「…まあ、凛が嫉妬するというかなんというか」
ちひろ「嫉妬?」
モバP「なんか嫌がるんですよ、新しい子を入れようとすると……」
ーーーーーーーーーー
モバP「応募してくるような子はどの子もレベル高いなあ…」ペラ
凛「なにこの紙」
モバP「あっ、凛……」
モバP(しまった…)
凛「ふーん、これが新しいクール部門のアイドル?」
モバP「や、まだ決まったわけじゃ……」
凛「私じゃ駄目だった?頑張ったつもりだったんだけど」
モバP「いやいや、そういうわけじゃなくてな?」
凛「…………」ジー
モバP「凛が大きくしてくれた部門をもっと力入れようと思ってさ」
凛「…………」
モバP「凛も手がかからなくなったし!」
凛「…………」
モバP「ま、まだ凛に集中しようかな」
凛「!!」
凛「ふーん、ま、どっちでもいいけど」
凛「いらないならこの履歴書はシュレッダーにかけとくね」
モバP「ううう……」
ーーーーーーーーーー
モバP「ってことが何度もあって……」
ちひろ「何ですかそれ…」
モバP「シンデレラガールにへそ曲げられちゃ困りますし……」
ちひろ「……」
ちひろ「とりあえず、クールアイドルを増やすのは決定事項です!来週までに連れてきてください!」
モバP「ええ!?」
ちひろ「もう決まったことです!!」
モバP「ら、来週まではキツいですよ、俺明日帰省しますし!」
ちひろ「帰省先で捕まえてくればいいでしょう!はい、決定!」
モバP「そんなあ…!」
ちひろ「連れて来れなければペナルティで給料から10時間分のお金を引かせてもらいます!」
モバP「10時間分!?鬼!悪魔!労基法をなんだと思っているんだ!」
ちひろ「聞こえませーん」
モバP「ツイッターに流して炎上させてやる!」
ちひろ「あんな風に証拠残したりしませーん抜かりなくやりまーす」
モバP「ううう…!無理ーーー!!」
ー実家ー
モバP「終わりだあ」
モバP「地元の知り合いの目が気になってスカウトできないし」
モバP「スカウトで通報されるたびに婦警になった幼馴染がシメてくるし」
モバP「もう親戚の集まり始まるし」
モバP「明日東京帰らないといけんし」
モバP「終わりだあ」
「おーい、モバP!長野のおじさんの家族が来たぞー!」
モバP「あ、はーい」
モバP「どうも、ご無沙汰してます」
「じゃあお父さんたちは飲むから、お前は若い子の相手をしていてくれ」
モバP「え」
「昔遊んでたから大丈夫だよな」
モバP「急だな、別にいいけど」
「頼むぞー」
モバP「まったく…」
モバP「えーっと、久しぶりだね。じゃあ何しよっか」
モバP「文香」
「…………」
モバP「ふ、文香?」
文香「……」
モバP「……あはは」
モバP(なんだこれ!?反抗期!?)
モバP(確かに昔から口数は少なかったけど無視はしてこなかったはず…!!)
モバP(うつむきながら袖を掴んできたあの頃の文香はどこに行ってしまったんだ…!)
文香(……)
文香(モバPさん、3年と142日と17時間9分ぶりに会ったけどやっぱり素敵です……)
文香(素敵すぎてとても直視できません……)
モバP「ま、前髪伸びたね?前もそんな感じだったっけ?」
文香(……!!)
文香(確かに毎月2日に整えている前髪を今月は帰省でまだ切り揃えられてないけど、そんな所まで見てくれてるなんて……!!)
文香「これはもう結婚…ですね」
モバP「え?結婚?誰が?」
文香「……」
モバP(また黙っちゃったぞ!?)
文香(モバPさん、照れてらっしゃる……)
文香(ん…?結婚するなら一緒に暮らさないといけない…)
文香(私もモバPさんと一緒に東京に帰らないといけない…)
文香(お父さんに許可をもらわないといけない……)
文香「…モバPさん」
モバP「お、やっと呼んでくれた」
文香「少し親に挨拶を…一旦失礼します」
モバP「……?お、おう」
モバP「……行っちゃった。どうしたんだろ」
モバP「……まあ待ってよう」
ゴソゴソ
モバP「……?」
ゴソゴソ
モバP「…俺の部屋から音が聞こえる」
モバP「なんだ?怖いな…」
モバP「泥棒だった時のためにバットを持って……」
モバP「勢いよく……」
ガチャ!!
モバP「おい!!!!」
「ひい!!!」
モバP(机の下に誰かいる!)
モバP(とりあえず電気をつけて…)
ピッ
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
モバP「って……乃々!?」
乃々「ううう~」
モバP「どうしたんだこんな所で!」
乃々「うあうあううえええん」
モバP「ダメだ、びっくりして受け答えが出来なくなってる…」
乃々「ええええんええええん」
モバP「大丈夫、大丈夫だぞ乃々」
ギュッ
乃々「ふあ……」
モバP「怒ってないからな?落ち着いて落ち着いて」
乃々「……バット」
モバP「え?バット?あ、これ全然関係ないぞ!」バキィ!!
モバP「ほら!もうバットじゃない!木だ!」
乃々「…………」
ーーーーーーーーーー
モバP「落ち着いたか?」
乃々「はい……さっき取り乱したのは忘れてほしいんですけど……」
モバP「いや、それはいいんだけど」
モバP「そもそもどうして俺の部屋に?」
乃々「もりくぼは親戚の集まりがあった時はいつもモバPさんの後ろに隠れてました……」
モバP「ああ、そんなこともあったな」
乃々「でも最近、モバPさんは忙しくて帰ってきてくれませんでした……」
モバP「うっ」
乃々「だから親戚で集まった時はいつもモバPさんの部屋の机の下で隠れていたんです……」
モバP「なるほど、それで今日もここに入ろうとしたわけか」
乃々「はい……本当にごめんなさい……」
モバP「いやいや、全然謝ることじゃないぞ?」
乃々「勝手に机の下に私物も置いちゃいましたし……」
モバP「え?」
乃々「すぐどかします……」
モバP「ど、どれどれ?」
モバP「……うおっ、少女漫画がいっぱい」
乃々「……モバPさんの匂いに包まれて少女漫画を読むのは最高です……」
乃々「もりくぼはここをモバくぼの森と名付けました……」
モバP「そ、そうか」
モバP「……ん?何これ」
乃々「そ、それは……!!」
『のの姫は12時までに帰らないといねません』
『魔法が解けてしまうからです』
乃々「か、回収です……!」バッ
モバP「あっ」
モバP「……それ、乃々が描いたのか?」
乃々「ううう…消え去りたいんですけど……」
モバP「上手じゃないか!」
乃々(モバP王子のページを開かなかったのは不幸中の幸いなんですけど……)
モバP「にしても乃々もシンデレラに憧れてたんだなあ」
乃々「も、もうその話は……!!」
モバP「あはは」
モバP「ん?」
モバP(乃々はシンデレラになりたい)
モバP(シンデレラガールになりたい)
モバP(アイドルになるしかない?)
モバP「乃々」
乃々「は、はい?」
モバP「俺と一緒に、東京に来ないか」
乃々「え」
乃々(ええ~~!?)
乃々(突然のプロポーズなんですけど…!!)
乃々(ど、どどどどどど)
乃々(どうしよう……!!)
モバP「あっちでは厳しくしちゃうかもしれないけどさ」
乃々(突然の関白宣言!?完全に亭主の心持ちなんですけど……)
モバP「でも乃々を見た時正直ティンと来たからさ、伸びると思うんだ」
乃々(ナニがティンと来たから伸びる!??)
乃々(もう家族計画まで考え始めてる……!)
乃々「で、でもまだ16歳じゃないですし……」
モバP「叔父さんたちは俺が説得してみせるから!」
乃々「あ、あうぅ……」
モバP「な?」
乃々「……お」
乃々「お任せします……」
モバP「よっし!!これからよろしくな!」
ジーーーー
モバP(……殺気!?)
モバP「誰っ…………あ、文香か」
文香「…………なんで」
モバP「?」
文香「なんで乃々ちゃんは顔が真っ赤なんですか?」
モバP「え」
文香「なんで二人きりでモバPさんの部屋にいるんですか?」
文香「乃々ちゃんを東京に連れてくってどういうことですか?」
文香「バットが折れてるんですけど、どんな激しい行為を」モバP「文香!」
文香「!」
モバP「文香落ち着け、落ち着け」
ギュー
文香「……は、はい」
モバP「文香は昔から暴走しちゃうからな」
文香「……はい」
モバP「抱きしめたら黙っちゃうのは変わらないな」
文香「……モバPさんに抱かれると落ち着きます……」
モバP「……乃々はアイドルになるんだ」
乃々(いきなり他の女に抱きついてからモバPさんだけのアイドルだなんてノロケるなんてレベル高すぎです)
モバP「だから東京に連れて行く」
文香「…そうですか」
文香「じゃあ乃々ちゃん、あっちでも一緒ですね」
乃々「え?」
モバP「ん?」
文香「親には言ってきたので、一回みんなの所に行きましょう…さ、どうぞ」
モバP「???」
ー居間ー
「というわけでモバPくん!うちの文香をよろしく頼むよ!」
文香「不束者ですが…よろしくお願いいたします」
モバP「え?」
「東京のことなんてこれっぽっちも知らないから色々教えてやってくれ!」
モバP「え、文香、東京来るのか?」
文香「いきなり単身赴任はいやです……モバPさんに着いていきます……」
モバP(どういうことだ…?)
モバP(…………)
モバP(……!)
モバP(小説好きな文香のことだから、わざと遠回しな表現でアイドルになりたいと伝えてきたのか)
モバP(まったく、俺の現代文の偏差値が48じゃなかったら分からない所だったよ)
モバP(でもそれなら俺の答えは1つ!!)
モバP「お任せください。文香は責任を持って育てていきます」
「ヒューヒュー!!」
「育てるってなんかえっちだー!!」
「わかるわ」
「責任!!責任!!!」
モバP(盛り上がってる…やっぱり正解だったみたいだな)
>>17
把握してるのが秒単位じゃないからセーフ
把握してるのが秒単位じゃないからセーフ
勘違いの方向が3人ともアレだな...
未成年2人を東京にお持ち帰りする
幼馴染を婦警さんはどうすんだろ
未成年2人を東京にお持ち帰りする
幼馴染を婦警さんはどうすんだろ
親戚の中にまだ(多分)クールな28歳アナウンサー独身がいると思うんだけど
ー事務所ー
ちひろ「で、連れてきたのはこの2人ですか……」
文香「……」
乃々「……」
ちひろ「……ちょっとモバPさん、こっち来てください」
モバP「はい?」
ちひろ「……また濃いメンバー連れて来ましたね……」
モバP「可愛いでしょう」
ちひろ「や、すごい可愛いんですけど、大丈夫ですかね?」
モバP「何がですか?」
ちひろ「例えば、今モバPさんを呼んだ段階から物凄い眼光でこちらを睨んでくる文香ちゃんとか……」
モバP「え?」クルッ
文香「!」
文香「……」ニコー
モバP「笑ってますよ?」
ちひろ「……」
ちひろ「事務所着いた瞬間教えてもいないのにモバPさんの机の下に潜り込んだ乃々ちゃんとか……」
モバP「え?」クルッ
乃々「濃い……濃い……」クンクン
モバP「…あいつはあそこが落ち着くんです」
ちひろ「……」
ちひろ「まあ、とりあえず2人とも寮住まいってことでいいですね?」
モバP「あ、2人ともうちに住まわせます」
凛「は?」
モバP「うおっ」
ちひろ「ひいっ」
凛「あ、ちょっとその前に」
凛「ほらやめて、匂い減っちゃうから」
乃々「あうぅ……引っ張り出さないでほしいんですけど……」ズルズル
凛「……よし、続けて?」
モバP「ああ、えーっと」
>ちひろ「クール勢の層が薄いんじゃないかと」
しぶりんと楓さんの2人とか、薄い筈が無いんだよなぁ……
しぶりんと楓さんの2人とか、薄い筈が無いんだよなぁ……
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